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  • 路傍の給油機 その12

    3月24日にクレアに行って撮った給油機の写真です。 Ogonnelloe (クレア県) Scariff (クレア県) Scariff (クレア県) Mountshannon (クレア県) Corofin (クレア県) Doolin (クレア県) Lisdoonvarna (クレア県) Lisdoonvarna (クレア県) Kilmaley (クレア県) 以上9件 アイルランド情報 人気ブログランキング - 海外生活ブログ

  • オペラ『フライング・ダッチマン』

    ボード・ガシュ・エナジー・シアターでオペラ『フライング・ダッチマン』を観てきました。アイリッシュ・ナショナル・オペラのプロダクションです。 恥ずかしながら、「フライング・ダッチマン」と聞いて私がまっさきに思い出すのはサッカー選手のヨハン・クライフだったのですが、オペラの方は幽霊船の話だというぐらいは知っていました。私は事前に Wikipedia あたりで粗筋を読んで頭に入れていくことが多いのですが、くゎいだん要素を散りばめた悲恋の物語だったんですね。 歌唱の言語はドイツ語なので、左右の袖と舞台上方に字幕が出てました。私は3階の後ろの方の席の安い席 (13.50 ユーロ) を買っていたのですが、…

  • クレアへのドライブ

    3月24日(月)、天気がよかったのでクレアにドライブに行ってきました。隈なく周るには1泊必要だったのですが、とりあえず日帰りで3分の2ぐらい周ってきました。 最初に向かったのは Scariff という町だったのですが、途中、Killaloe という町でみかけたマリア様。Killaloe はシャノン川のほとりの美しい町。ボートなんかもたくさん係留してあって、アウトドアを楽しむ観光客も多く訪れるのではないでしょうか。 Scariff の町では映画館が売りに出ていました。 次に訪れたのは Mountshannon という村です。ダーグ湖 (Lough Derg) のほとりにある村で、ここにも船着き場…

  • ストリート・ピアノとダブリンのバスキング

    大阪の南港ATC (アジア太平洋トレードセンター) という施設内に goo-note というレストランがあって、この店がストリート・ピアノと称して店内にグランド・ピアノを設置しています。こちらのお店がこのストリート・ピアノの使い方についてこんなツイートをして炎上しています。 #南港ストリートピアノ からのお願いこんな掲示はしたくなかった、、というのが正直な気持ちです、、「練習は家でしてください」こんなこと書かなきゃいけないなんて想定外でした。間違うのはしょーがないんです、、生身だから😅でも、人の練習聞かされる側はたまったもんじゃないんです。 pic.twitter.com/mRldm3fiV0…

  • 路傍の給油機 その11

    3月19日にコーク北西部に行って撮った給油機の写真です。 Newmarket (コーク県) Nad (コーク県) Rylane (コーク県) Aghabullogue (コーク県) Kilmichael (コーク県) Inchigeelagh (コーク県) Toonsbridge (コーク県) Toonsbridge (コーク県) Crookstown (コーク県) Crookstown (コーク県) Courtbrack (コーク県) Rathduff (コーク県) Glenville (コーク県) 計13枚 アイルランド情報 人気ブログランキング - 海外生活ブログ

  • コーク北西部へドライブ

    3月19日(水)にコークの北西部にドライブに行ってきました。N7でリムリック近くまで行き、そこからN20で南下します。 最初に訪れたのは Newmarket という町。作家のアリス・テイラーはこの町の近くの農場で生まれました。アリス・テイラーはアイルランドの田舎暮らしをテーマにしたノスタルジックな小説や回想録を書く人で、日本でも何冊も翻訳書が出ていますね。街なかにアリス・テーラーがベンチに座った像が置いてありました。 それから Kanturk という少し大きめの町に行ってランチ。カフェが一軒あったので入ろうかと思いましたが、食べ物はペイストリーとケーキしかないということで、SuperValue…

  • 国立印刷博物館とアビー・シアターのポスター『Postar Boy』展

    近所のコーヒー屋さんでもらった Totally Dublin というフリー・ペーパーを読んでいたら、ボールスブリッジの国立印刷博物館 (National Print Museum) で 70 年代・80 年代にアビー・シアターで行われた演劇のポスター展をやっているというので行ってきました。私はエフェメラというか紙モノが好きなので、この博物館には以前から一度行ってみたいと思っていました。 ハリントン・ストリート沿いにベガーズ・ブッシュ・バラック (Beggars Bush Barracks) という昔のイギリス軍駐屯所がありまして、今はここにはいろんな政府関係のオフィスが入っています。国立印刷博…

  • 国立印刷博物館とアビー・シアターのポスター『Postar Boy』展

    近所のコーヒー屋さんでもらった Totally Dublin というフリー・ペーパーを読んでいたら、ボールスブリッジの国立印刷博物館 (National Print Museum) で 70 年代・80 年代にアビー・シアターで行われた演劇のポスター展をやっているというので行ってきました。私はエフェメラというか紙モノが好きなので、この博物館には以前から一度行ってみたいと思っていました。 ハリントン・ストリート沿いにベガーズ・ブッシュ・バラック (Beggars Bush Barracks) という昔のイギリス軍駐屯所がありまして、今はここにはいろんな政府関係のオフィスが入っています。国立印刷博…

  • ミュージカル『シカゴ』

    ボード・ガシュ・エナジー・シアターでミュージカル『シカゴ』を観てきました。ダブリン公演は1週間だけで、人気ミュージカルだからすぐに売り切れてしまったのですが、しばらくしてマチネが追加で発表されて、そこでチケットを手に入れることができました。平日マチネということで、私のまわりは女子中学生の団体さんでした。メイヨーとか地方から団体バスで来てる人たちもいました。 1920年代のシカゴで事件記者だったモーリン・ダラス・ワトキンスが実際の事件をもとに『シカゴ』という劇を書いたのですが、ミュージカル『シカゴ』はその劇をベースにしたものです。初演は1975年にブロードウェイにて。2002年にはレニー・ゼルウ…

  • スピード違反でつかまりました

    先日、白い封筒が届いたので何かと思ったら、スピード違反の通知でした。2月25日にキャリック・オン・シャノンのあたりで60km/h制限のところを72kmで走行していたとのこと。スピードカメラです。気づかなかった。罰金160ユーロ。ペナルティポイント3点です。 2025年2月7日から地方道のスピード・リミットが変更になったんですよね。下の標識のある道路はスピード・リミットが80km/hから60km/hになったのです。もしかしたらこの変更のあった場所でつかまったのかもなあ。 アイルランドでも日本のように罰則点方式がとられています。3年間で12ポイントたまると6か月の免停になります。仮免 (Learn…

  • 医療費はかなりかかります

    今週は歯医者、GP、オプティシャン (眼鏡屋さん) に立て続けにいってきました。 歯医者さんは奥歯の欠けたところを詰めてもらいました。麻酔もいらない治療でしたが100ユーロ。私はフィブスボロにあるルーマニア人 (苗字から判断) の先生がやっているところにずっと通っているのですが、この診療所を立ち上げたベテラン先生が久しぶりに戻ってきていてよかったです。大学にいったん戻っていたか、それとも子育てに専念していたのでしょうか。 GPはコレステロールを下げる薬の処方箋をもらいに行ってきました。以前の私の事務所の近くにあるボールスブリッジの診療所です。ここも20年以上通っていると思います。処方箋を書いて…

  • 路傍の給油機 その10

    3月2日にリムリックとティペラリーに行って撮った給油機の写真です。 Crecora (リムリック) Doon (リムリック) Doon (リムリック) Elton (リムリック) Galbally (リムリック) Ballylanders (リムリック) Anglesboro (リムリック) Drangan (ティペラリー) Drangan (ティペラリー) Killenaule (ティペラリー) Gortnahoe (ティペラリー) 計11件 アイルランド情報 人気ブログランキング - 海外生活ブログ

  • リムリックとティペラリーへのドライブ

    3月2日(日)、リムリックとティペラリー南部にドライブにいってきました。天気予報は晴れときどき曇りでしたけど、曇りの方が多かったかな。 言った町と村は、Crecora、Doon、Elton、Galbally、Ballylanders、Angleboro (以上リムリック)、Drangan、Killenaule、Gortnahoe (以上ティペラリー)。 お昼ご飯はリムリック近くの Boher という町の PA McGrath's というパブでチキン・サンドイッチ Cappamore という町にあった犬のフン啓発看板 Herbertstown の教会にあったマリア様のグロット。Herbertst…

  • 演劇『リア王』

    3月1日(土曜日)、ゲート・シアターで『リア王』を観てきました。当日の午後に予約サイトを確認したら、夜の部が1席だけ残っていたので急いで買いました。 本格的なシェークスピア劇を観たのは初めてです。2011年頃にスミスフィールドにあった劇場というか演劇ができるスペースで (たぶん今、ブージャムが入っているところ) 若い劇団が『ベニスの商人』を演じたのを見たり、ゲイエティー・シアターで確か『十二夜』を大胆に現代風に翻案したのを見たりしたことはありますが。あ、この前見た『& Juliet』もシェイクスピアっちゃあ、シェイクスピアか。『リア王』は光文社の古典文庫で読んだことがありました。 演出の Ro…

  • 最近買ったバッジ

    1970年代の音楽系のバッジを3つ買いました。写真左上は Stiff Records のバッジ。スティッフ・レコーズは1976年に設立されたイギリスの独立系レコード・レーベル。パブ・ロックのミュージシャンを数多く抱えていました。パブ・ロックはバンドがパブで演奏するようなロックということですけど、当時流行っていた凝った録音をするプログレとかきらびやかなグラム・ロックへの反動として生まれた音楽です。ロックの基本に立ち返ろうよ、というようなシンプルなロック・ン・ロールです。エルビス・コステロ、ダムド、ポーグスなんかがこのレーベルからデビューしています。 私は学生時代にこのレーベルのレコードをけっこう…

  • 路傍の給油機 その9

    2月25日にスライゴーとメイヨー北部を周って撮影した給油機の写真です Ballymote (スライゴー) Ballintogher (スライゴー) Collooney (スライゴー) Coolaney (スライゴー) Coolaney (スライゴー) Bekltra (スライゴー) Easkey (スライゴー県) Bunnyconnellan (メイヨー) Bunnyconnellan (メイヨー) Rakestreet (メイヨー) Lahardaun (メイヨー) Aclare (スライゴー) Bellanagare (ロスコモン) Stokestown (ロスコモン) 以上14枚 アイル…

  • ミュージカル『& Juliet』(アンド・ジュリエット)

    2月26日、ボード・ガシュ・エナジー・シアターでミュージカル『& Juliet』を観てきました。シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』を下敷きにして大胆に翻案した作品。初演は2019年にイギリスのマンチェスターにて。 ジュリエットがもし最後に自死を選ばなかったら、という「What if」ストーリー。タイトルの『& Juliet』というのは『Romeo & Juliet』から Romeo が省かれているわけで、他の男性が Romeo の代わりに現れるということなんですね。第二幕ではロミオも蘇ります。 狂言回しとしてシェイクスピアとその妻のアン・ハサウェイも登場。2人でストーリーを練っていくとい…

  • パスポートが届きました

    今日、郵送でパスポートが届きました。月曜日の午後にオンラインで申し込んでから中2日で届きましたね。案内には届くまでに10営業日を目安にしてくださいと書いてありましたから、とんでもないスピードで処理してくれたことになります。 残念ながら新しい図柄のパスポートではなかったです。ですのでアイリッシュ・ウルフハウンドも描かれていません。 郵便は書留ではなく普通郵便でポストに入っていました。封筒に赤字で Express Post と書いてあったのですが、アイルランドは翌日配達が基本なので、Express というのがどういう意味かちょっとわかりませんが。 今回はたまたま速かっただけかもしれませんので、更新…

  • スライゴーとメイヨーにドライブ

    2月25日(金)、天気予報が良かったのでスライゴーとメイヨーにドライブに行ってきました。給油機の写真を撮りにいったのですが、目指した町は Ballymote、Ballintogher、Coolaney、Easkey、Aclare (以上スライゴー県)、Bunnyconnellan、Rakestreet、Lahardaun (以上メイヨー県) です。途中で Collooney、Bekltra (スライゴー)、Bellanagare、Stokestown (以上ロスコモン県) でも偶然給油機を見つけました。Knockanillaun (メイヨー) という村では 2024年6月撮影のグーグルマップの…

  • パスポートのオンライン更新

    パスポートをオンラインで更新しました。アイルランドのパスポートになってから更新は2回目。アイルランド国籍になってから20年ということになります。 前回 (10年前) の更新では警察署に行って本人確認する必要がありましたが、今回は写真さえ用意できればオンラインで全て完了です。私は写真屋に行ってパスポート写真を撮ってもらいましたが (10ユーロ)、家族や友人にスマホなどで撮ってもらうこともできます。更新料は75ユーロです。2週間ほど待てば自宅に郵送されてきます。 日本でも今年3月からオンラインで更新できるようになるそうですね。 アイルランドのパスポートも、日本のパスポートと同様に査証ページにいろん…

  • ラスクール (Rathcoole) とニューキャッスル (Newcastle)

    久しぶりに天気がよかったのでダブリン郊外のラスクール (Rathcoole) とニューキャッスル (Newcastle) に犬のフンの啓発看板の写真を撮りに行ってきました。2年程前に撮ってたんですけど、そのときは天気がよくなくて、カメラの調整の仕方もわからなかったので満足のいくできではなかったのですよね。以前撮った場所では看板は撤去されていたんですが、住宅地を車で流していてまだ残っているのを見つけました。 撮り直した看板はこちら。2枚とも英語とアイルランド語の2言語表記ですね。 この看板はサウス・ダブリン・カウンティ・カウンシルのものです。カウンシルというのは行政組織で、まあ市役所のようなもの…

  • 伊吹島の方言

    X (旧ツイッター) で会話しているときに「あなた」よばわりされてブチぎれてる人がいて話題になっていました。「あなた」は敬意のある呼びかけの言葉のはずなのに、なぜこんなことになってしまうのか。「おまえ」や「きさま」がかつて敬意をこめた言葉であったのに、いつのまにか「あなた」もそうなってしまうのか。私たちはあの「敬意低減の法則」(敬語に含まれている敬意が使われるうちに少しずつすり減っていく現象) を現在進行形で目撃しているのか、というわけであります。Togetter にもまとめられています。 togetter.com これに関して、私は小学生のときに授業中に先生の無駄話として聞いた話を思い出しま…

    地域タグ:香川県

  • 演劇『The Ferryman』

    17日の月曜日、ゲイエティー劇場で演劇『The Ferryman』を観てきました。イギリスの劇作家ジェズ・バターワースの作品で、初演は2017年にロンドンにて。このときは映画監督のサム・メンデスが演出を務めました。『アメリカン・ビューディ』でアカデミー賞を受賞した人です。劇は好評で、ウェスト・エンドでは約1年のロング・ラン。ローレンス・オリヴィエ賞の最優秀新作演劇作品賞を受賞しました。その後、ブロードウェイでも9か月間の連続公演を果たしました。 1981年の北アイルランドのアーマー県南部が舞台。農家のカーニー家は大家族で、クィンとメアリーの夫婦と7人の子供たち、クィンの叔父、叔母2人、クィンの…

  • プロテスタントの村とカトリックの町

    デリーで一泊した翌日、午前中にアントリム県まで1時間ほどかけて道端の給油機を撮りにいきました。プロテスタント系の住民がカトリック系の住民よりも多い県 (カウンティ) は北アイルランドに2つありますが、アントリムはそのうちの1つ (もう1つはアントリムの南にあるダウン)。しかし、2021年の国勢調査ではアントリムではプロテスタント系は多数派ではあるものの過半数ではないという結果が出ています。これはカトリックの人口が増えたことに加え、紛争終結後に移民が増えたこと、無宗教の人が増えたことなどの理由によります。ちなみに1861年にはプロテスタントの住民は75%を占めていました。 私が今回訪れたのはダー…

    地域タグ:アイルランド

  • 路傍の給油機その8

    2月14日と15日に北アイルランドを周って撮影した給油機の写真です。天気が良くなかったのが残念ですが、全部で24件の写真を撮影できました。ティローン県。デリー県。アントリム県。事前に見つけていなかったのも8件あります。お気に入りはティローン県の Dooish という村で撮影したもの。ティローン県は北アイルランドで最も広い件ですが、路傍の給油機もたくさんありました。 Aughnacloy (ティローン県) Ballygawley (ティローン県) Ballygawley (ティローン県) Beragh (ティローン県) Carrickmore (ティローン県) Pomeroy (ティローン県) …

  • 北アイルランド・デリー観光

    前回デリーに来たのは2019年の5月でした。その頃イギリスがブレグジットで揺れていて、北アイルランドとアイルランドの国境がどうなるのか揉めていたんですね。それでその国境の様子をブログに書きたくて来たのでした。そのとき書いたブログ記事はこちら。このときは日帰りで、デリーの街なかはあまり見て回らなかったのですよね。 デリーに来るのは4回目かと思います。最初に来たのは1991年だか1992年でまだアイルランドに住む前のこと。日本から1週間の予定で旅行にきて、ダブリンでレンタカーを借りてアイルランド島の北半分を周ったのでした。そのときに立ち寄ったのがデリー。一泊したかどうかは忘れました。その頃はまだ銃…

  • アンダートーンズのコンサート

    14日(金)、アンダートーンズのコンサートを見るために北アイルランドのデリーまで一泊旅行してきました。昨年12月のフランク・アンド・ザ・ウォルターズに続いて、バンドの出身地でそのバンドのコンサートを観るという企画の第二弾。会場は城壁の中 (デリーは町の中心が壁で囲まれています) にあるミレニアム・シアターというところ。開場は7時。デリーに行く前に給油機の写真を撮ろうといろんな町を巡っていったのでギリギリになってしまった。しかし、前座が2つあって、アンダートーンズの出番は9時半から。最初は Bam Bam というバンド。2つ目の Rezillos というバンドは見ずに、近くのショッピングセンター…

  • ティペラリー、ゴルウェーへのドライブ

    先週の遠出2回目は6日(木)。行った町と村は、Kildoon (キルデア)、Durrow (リーシュ)、Templetouhy, Templemore, Borrisoleigh, Portroe, Puchaun (以上ティペラリー), Portumna, Killimore, Eyreciurt, Laurencetown (以上ゴルウェー)。 Kildoon の給油機は JJ Martin というパブの前にあります。もう現役ではありませんがいい感じにメンテナンスされてパブの目印的な役割を果たしています。パブにはよく古い道具や看板などが飾られていてレトロな雰囲気を醸し出してますが、こちらで…

  • ロスコモン、ゴルウェーへのドライブ

    先週は天気がとてもよかったので、2日ほど遠出しました。5日(水) は Ballintober, Cloonfad (以上ロスコモン), Ballymoe, Williamstown, Dunmore, Kilkerrin, Newbridge, Ballygar, Castleblakeny, Menlough, Monivea, Bullaun, New Inn, Kilconnel (ゴルウェー)です。 最初に行ったのが Ballintober という村。地方の村を巡っていると思いがけず可愛らしくて気品のある村に出くわすことがあるのですが、Ballintober もそのような村です。バリン…

  • 演劇『Dr. Strangelove』

    11日(火)、ボード・ガシュ・エナジー・シアターで演劇『Dr. Strangelove』を観てきました。スタンリー・キューブリックの1964年の映画『博士の異常な愛情』を舞台化したものです。初演は2024年でロンドン・ウェストエンドのノエル・カワード・シアター。主演はスティーヴ・クーガンです。映画の方ではピーター・セラーズがストレンジラヴ博士、イギリス空軍大佐のマンドレーク、マフリー米国大統領の三役を演じますが、クーガンはこれらに加えて核爆弾を落とすコング少佐も演じます。映画の方でもセラーズがコング少佐を演じる予定だったのですが、ケガのために別の役者が演じたそうです。私は実は映画も方は見ていま…

  • 路傍の給油機 その7

    路傍の給油機 その7です。2月5日に行ったゴルウェーからのものと、2月6日に行ったキルデア、リーシュ、ティペラリー、ゴルウェー、ロスコモンからのものです。Ballygar はグーグル マップで2つ見つけていたのですが、5日に行ったときに1つ撮り忘れ、6日にもう一度行ってきました、そうすると、行く途中で1つ、Ballygar でもう1つ、帰るときにもう1つと、計3つ余分に見つけられてラッキーでした。 Lerhin (ゴルウェー県) Newbridge (ゴルウェー県) Ballygar (ゴルウェー県) Ballygar (ゴルウェー県) Ballygar (ゴルウェー県) Castleblak…

  • 路傍の給油機 その6

    路傍の給油機 その6です。1月31日に行ったアーマーとダウン、2月5日に行ったロスコモンとゴルウェーからのものです。 Crossmaglen (アーマー県) Crossmaglen (アーマー県) Crossmaglen (アーマー県) Mullaghbawn (アーマー県) Whitecross (アーマー県) Mountnorris (アーマー県) Mountnorris (アーマー県) Keady (アーマー県) Keady (アーマー県) Kinallen (ダウン県) Katesbridge Rd., Dromara (ダウン県) Ballyward (ダウン県) Ballyward…

  • アーマーとダウンへのドライブ

    1月31日の金曜日にアーマー県とダウン県にドライブに行ってきました。行った町/村は Crossmaglen、Jonesborough、Mullabawn、Whitecross、Mountnorris、Keady (以上アーマー県)、Lawrencetown、Kinallen、Ballyward (以上ダウン県) です。先日のダウンへのドライブで行ききれなかったところも回れました。 給油機の写真はあとでまとめて載せますので、今日は犬のフンの啓発看板の写真を載せます。 Crossmaglen (アーマー県) Mullaghbawn (アーマー県) Keady (アーマー県) Laurencetow…

  • 演劇『War Horse』

    ボード・ガシュ・エナジー・シアターで演劇『War Horse』を観てきました。原作はイギリス人作家のマイケル・モーパーゴ。初演は2007年。日本でも2014年に来日公演があったようですね。日本でのタイトルは『ウォー・ホース 〜戦火の馬〜』。2011年にはスピルバーグ監督により映画化されました。映画の邦題は『戦火の馬』です。 イギリス・デヴォンの農村。飲んだくれの父親が見栄のために落札してきた仔馬を育てる少年アルバート。ジョーイと名付けられた仔馬は成長し、アルバートの意に反して軍馬として第一次世界大戦に駆り出されてしまう。年齢を偽り、ジョーイを追いかけて戦場に向かうアルバート。さまざまな困難を乗…

  • ロスコモン、リートリムへのドライブ

    21日にリートリムとロスコモンにドライブに行ってきました。目的はもちろん路傍の給油機の写真を撮ること。Drumod、Mohill、Drumsna、Mountallen、Arigna、Drumkeeran、Dowra、Belcoo、Kiltyclogher の村/町を目指します。このうち Mountallen と Arigna がロスコモン県、Belcoo がファーマナ県で、それ以外がリートリム県です。 前日にグーグル・マップを再確認したところ、Mohill と Arigna で 2 つ目の給油機を見つけ、現地では Dowra で 2 つ目を発見しました。Belcoo は残念ながら給油機の前に車…

  • 路傍の給油機 その5

    路傍の給油機その5です。1月3日に行ったラウズとダイン、1月19日に行ったロングフォードとロスコモン、1月21日に行ったロスコモンとリートリムで撮った写真です。 Knockbridge (ラウズ県)。退役済み Cornamucklagh (ラウズ県) 退役済み Attical (ダウン県) 現役 Dundrum (ダウン県) 現役 Killough (ダウン県) 現役 Belcoo (ダウン県) たぶん現役 Lisnagrish (ロングフォード県) たぶん現役 Lisryan (ロングフォード県) 現役 Keenagh (ロングフォード県) 退役済み Keenagh (ロングフォード県) 現…

  • ロングフォードにドライブ

    19日の日曜日、天気予報が晴れときどき曇りだったのでロングフォードあたりにドライブに行ってきました。N4 を西に向かってエッジワースタウンの手前にある Lisnagrish というエリアにある自動車修理工場の前にある給油機。ディーゼルだけですがまだ稼働しているっぽい。DCI カードというアイルランド国内1600か所で使えるカードの加盟店なので、人がいなくてもカードで支払えるのかもしれない。 Lisnagrish の車屋さん 次に Lysryan という小さな村へ。Murphy's というパブ兼雑貨屋さんの前にある給油機。これもまだ稼働中のよう。 続きまして Ardagh という村へ。歴史を感じ…

  • 演劇『Emma』

    アビー・シアターで演劇『Emma』を観てきました。ジェーン・オースティンの小説『エマ』をアメリカの劇作家ケイト・ハミルが現代風に大胆に翻案したものです。歌や踊りも交えながら軽やかでユーモアあふれる舞台に仕上がっています。 舞台の左下隅に字幕が表示される回だったのですが、私の席が後ろの方の右側だったこともあり、字幕の文字が小さくて読みづらかった上に、字幕を観てると役者さんの動きが見えないので、途中からは字幕をあきらめて舞台の動きだけを観ていました。字幕付きの場合は左側の前の方の席を取るといいかもです。 ジェーン・オースティンの劇だからか、それとも単に土曜日だったからか、20代、30代くらいの女性…

  • 久しぶりのドライブ

    17日の金曜日、お天気もよかったので2週間ぶりくらいにドライブに行ってきました。目指すはラウズ県と北アイルランドのダウン県。道端の給油機を撮影するのが目的です。ただ今回はいろいろ細かいトラブルがあって思い通りに進みませんでした。 まず寝坊。8時30分くらいに家を出ればよかったのですが出発が10時になってしまいました。最初の目的地はダンドークのノックブリッジ (Knockbridge)という村。いつもグーグル・マップの経路案内を使って運転するのですが、今日はなぜか途中でオフになってしまい、N1をニューリーの方まで行き過ぎてしまって、引き返してきました。 ノックブリッジの郵便ポストと路上の本棚 次…

  • 路傍の給油機 その4

    路傍の給油機 その4です。1月1日にリーシュ、オファリー、ウェストミーズを周ったときと、3日にミーズ、キャヴァンを周ったときに撮った写真です。 Croghan (オファリー県)。退役済み Bracknagh (オファリー県)。おそらく現役 Mountmellick (リーシュ県)。現役 Mucklagh (オファリー県)。現役 Belmont (オファリー県)。現役 Ballycumber (オファリー県)。現役 Ballycumber (オファリー県)。たぶん現役 Ballinalack (ウェストミーズ県)。現役 Fore (ウェストミーズ県)。たぶん退役済み Drumcree (ウェスト…

  • 正月ドライブ その2

    こと編集 今年の三が日は天気が良かったですね。1月2日は家でゆっくりしていましたが、3日にまた車で遠出してきました。今回はミーズ県とキャヴァン県。 行った町は、Wilkinstown、Castletown, Kilmainhamwood, Mullagh, Oldcastle, Mount Nugent, Killnaleck, Ballinagh, Killashandra, Dunderry など。 路傍の給油機は思いがけず見つけた3軒も含めて12件ほど捕獲。 Wilkinstown (ミーズ県) Castletown (ミーズ県) Nobber (ミーズ県) Whitewood (ミーズ…

  • 正月ドライブ

    正月早々、天気もよかったので車で遠出してきました。リーシュ県、オファリー県、ウェストミーズ県あたり。 行った町は、Croughan、Blacknagh, Mountmellick, Muchlagh, Mountbolus, Belmont, Ballinahown, Ballycumber, Ballynalack, Fore, Collinstown, Drumree など。 路傍の給油機は8件ほど捕獲。 Croughan (オファリー県) Clonbullogue (オファリー県) Bracknagh (オファリー県) Mountmellick (リーシュ県) Mucklagh (オファ…

  • コメディ「Mrs Brown’s Boys D’Live Show」

    『Mrs Brown’s Boys D’Live Show』というコメディ・ショーを見に 3Arena に行ってきました。12月21日(土)の夜の回です。 ミセス・ブラウンことアグネス・ブラウンは、ダブリン出身の男性コメディアン、ブレンダン・オキャロル (Brendan O’Carroll) が生んだキャラクターで、ダブリン下町のこてこての下町肝っ玉お母さんです。 ミセス・ブラウンを主役としたこのドタバタ・コメディは、90年代にラジオ・ドラマとして始まりました。その後、1999年に、オキャロルの書いた本を原作とした『アグネス・ブラウン』という映画がアンジェリカ・ヒューストン主演で公開されます。…

  • 路傍の給油機 その3

    路傍の給油機シリーズの第3弾です。12月14日にモナハンを回ったときと、12月20-21日にコークに行ったときに途中で撮った写真です。 モナハン県キャッシュルシェーン (Castleshane)。退役済み モナハン県エミヴェール (Emyvale)。バリバリ現役。 モナハン県グラスロック (Glaslough)。こちらはパブのディスプレイとして再利用されているようです。 モナハン県タイダヴネット (Tydavnet)。退役済み。食事ができることを示すサインが給油機の前に張り出されています。 モナハン県クロンティブレット (Clontibret)。退役済み モナハン県ロックコリー (Rockco…

  • フック灯台

    コークに行く途中で道端の給油機の写真を撮るためにいろんな町に寄ったのですが、そのうちの1つがウェックスフォード県南部にあるファザード・オン・シー (Fethard on Sea) でした。ティペラリーにもフェザードという町があって、そこと区別するためにこちらはファザード・オン・シー (海辺のフェザード) と呼ばれています。 給油機があることをグーグル・マップで確認だけして、あとはほとんど下調べをせずに行くのですが、ファザードについてからフック灯台 (Hook Lighthouse) がすぐ近くだということがわかりました。 フック灯台はコークのファストネット灯台などと並んでアイルランドで最も有名…

  • フランク・アンド・ウォルターズのライブ

    金曜から1泊でコークに行ってきました。フランク・アンド・ウォルターズ (以下F&W) のライブを見るためです。彼らのライブはダブリンでは何回か行ったことがあるのですが、今回はF&Wの出身地であるコークで彼らの演奏を聴くという趣向です。 F&Wは私は日本にいるときから大好きで、ファースト・アルバムの「Trains, Boats and Plames」は名盤だと思っています。アイルランドのバンドで好きなバンドを3つあげろといわれたら、私はポーグスとアンダートーンズとF&Wをあげますね。ポーグスはシェーン・マガーンが死んでしまったし、アンダートーンズは今も活動してますがヴォーカルのファーガル・シャー…

  • ミュージカル『メリー・ポピンズ』

    ボード・ガシュ・エナジー・シアターでミュージカル『メリー・ポピンズ』を見てきました。 実は私は『メリー・ポピンズ』は映画も見たことはないし本も読んだこともなかったんですよね。風変りなナニー (乳母係) が主人公の話だというぐらいは知っていましたが。今回ちゃんとあらすじを頭に入れていきました。 とても楽しい舞台でした。舞台転換のスマートさにはいつも驚かされますが今回もすごかった。ポピンズの宙乗りの演出はとても盛り上がりました。子役の2人もがんばっていました。子役はそれぞれ5人が交代で演じるみたいで、これは学業に影響が出ないようにという配慮なんでしょうか。 『メリー・ポピンズ』のダブリン公演は11…

  • スミスフィールドの新しいカフェ「Vada」

    スミスフィールドにまた新しいカフェができたんですね。その名も Vada。ノース・ブランズウィック・ストリートとグランジゴーマン・ローワーの角です。だから、スミスフィールドというかグランジゴーマンというかストーニーバターというかそのあたり。できたのはここ1か月くらいだと思います。 私も今日ランチを食べにいってきました。30席くらいのこじんまりとしたカフェ。内装はこげ茶でシックにまとめられています。30歳くらいの男性と40歳くらいの女性で切り盛りしていました。ウエイター/ウエートレスの服ではなくて私服で給仕するタイプのお店ですね。もちろんシェフは別にいるはずです。 食べ物は本格的です。私が頼んだの…

  • 置引きを目撃しました

    先週の金曜日に置引きを目撃しました。 家の近くにナットバターというヘルシーな洋風丼ものレストランがあって、そこのポケがおいしいのでときどき通っています。いつもはカウンター席に座るのですが、その日は混んでいたので入口近くのテーブル席に座りました。 入口に一番近いところにある隣のテーブルには女性が二人座っていました。私は注文を澄ませてぼんやりスマホを見ていました。店の奥から別の女の人が歩いてきました。ふと顔をあげると、その人は隣の席に置いてあったバッグをひょいと持ち上げてそのまま外に出ていきました。一瞬の出来事でした。隣の女性2人は上着と荷物をテーブルに残して席を外していたのです。セルフサービスの…

  • 路傍の給油機 その2

    路傍の給油機第2弾です。ウィックロー、ウェックスフォード、キルケニー、そしてリーシュで撮影したものです。 ウイックロー県グランジコン (Grangecon)。退役済み。 ウイックロー県バルティングラス (Baltinglass)。退役済み。 ウイックロー県バルティングラス (Baltinglass)。退役済み。 ウイックロー県パークブリッジ (Parkbridge)。現役かどうか不明。 カーロー県ラスヴィリー (Rathvilly)。退役済み。近くのカフェの広告塔として活用されていました。 カーロー県クロニゴール (Clonegal)。たぶん現役。 カーロー県マイシャル (Myshall)。現…

  • バルティングラス

    実は風邪で寝込んでしまって10日ほどおとなしくしていました。火曜日 (10日) は天気もよかったので久しぶりにドライブにいってきました。行った町はウイックロー県のグランジコン (Grangecon)、バルティングラス (Baltinglass)、パークブリッジ (Parkbridge)、カーロー県のラスヴィリー (Rathvilly)、クロニゴール (Clonegal)、マイシャル (Myshall)、そしてウェックスフォード県のキルティーリー (Kiltealy) とラスニュア (Rathnure) です。 バルティングラス以外はこれまで聞いたこともない名前の町のばかりでした。今回もGoog…

  • ジェリー・ハッチ

    今回のアイルランドの総選挙でプロの選挙ウォッチャーを一番驚かせたのは、ギャングのボスのジェリー・ハッチ (Gerry Hutch) があわや当選か、というところまで善戦したことでしょう。 ハッチは1963年生まれの61歳。ダブリンのノースサイドのインナー・シティで育ちます。インナー・シティというのは都市中心部にある低所得地域のことです。ハッチも8人兄弟の6番目で、お父さんは港湾で働いていたものの貧困にあえいでいました。10歳の頃から非行に走り、18歳までに車の暴走、暴行、窃盗などで30件以上の有罪判決を受けていました。 その後はドラッグ・ディーラーのエイモン・ケリーを親玉とするギャングの一員と…

  • スティーヴン・ショアの写真集

    アメリカのストリート・フォトグラファーであるスティーヴン・ショアの写真集を2冊買いました。1冊は『Uncommon Places』という本でホッジズ&ヒギスで買いました。もう1冊は『American Surfaces』という本でアマゾンでアメリカから取り寄せました。両方とも1970年代にアメリカとカナダをロード・トリップしたときに撮りためた写真を収めたものです。 スティーヴン・ショア (Stephen Shore) は1947年生まれの77歳。16歳のころからアンディ・ウォーホルのファクトリーに出入りして彼と彼の取り巻きの写真を3年ほどにわたって撮り続けました。その後、ロードトリップに出て代表…

  • 2024年11月に見た映画

    tarafuku10.hatenablog.com 2本みました。 Small Things Like These (2024 年、アイルランド、ベルギー) 11/8 at Lighthouse Cinema 監督: Tim Mielants 出演: キリアン・マーフィー、エミリー・ワトソン、アイリーン・ウォルシュ クレア・キーガンの同名の小説の映画化。小説は『ほんのささやかなこと』(訳: 鴻巣友季子) というタイトルで日本語にも訳されています。主演はキリアン・マーフィー。女子修道院長にエミリー・ワトソン。舞台は1985年のウェックスフォード県ニューロス。燃料小売業を営むビルは女子修道院に石炭…

  • 総選挙の結果が出ました

    アイルランドの総選挙の結果がでました。最も多くの議席を獲得したのはフィアナフォイル(FF)の48議席。シンフェインの39議席、フィネゲール(FG)の38議席と続きます。労働党(Lab)は復調して11議席、社会民主主義党 (SD) は躍進の11議席。緑の党は大惨敗の1議席です。 FFとFGが連立を組むのはほぼ確定。FFもFGもSFと連立を組むには大きな抵抗感があるので。しかしFFとFGだけでは過半数にわずかに足りないので連立のパートナーをもう1つ見つける必要があります。その相手は労働党かSD、もしくは無所属の議員を何人か入れるという手もあります。 SFは左派連合を呼びかけるとしていますが現実的に…

  • さらに開票が進みます

    現在、日曜日の午後6時ぐらいですが、174議席のうち95議席が確定しました。現時点での獲得議席数は以下のようになります。 この調子でいきますと、FFとFGが労働党または社会民主主義党(SD)と組んで連立政権を組むということになりそうです。解散前までマイノリティ・パートナーとして連立に参加していた緑の党は、前回は12議席獲得したのですが今回1議席とれるかどうか。大惨敗です。ここのところ政権にマイノリティ・パートナーとして参加した小規模政党が次の選挙で惨敗するということが続いているのですが、今回の緑の党もそのトレンドを打ち破ることはできませんでした。 こんなことでは連立に参加してくれる小さい政党が…

  • 開票が進んでいます

    アイルランド総選挙の投票が29日(金)にありまして、現在は日曜日の午前0時半ぐらいですが、全174議席のうち31議席が確定しました。アイルランドの選挙の開票は、単記移譲式という複雑な投票形式を採用しているせいで時間がかかるんですよ。 ミホール・マーティン (FF)、メアリ・ルー・マクドナルド (SF)、サイモン・ハリス (FG) という3大政党の党首は当選を早々に決めました。最も大きな話題はギャングのボスのジェリー・ハッチに現実的な当選の可能性が出てきているということ。ハッチは私の住むダブリン・セントラル選挙区から立候補しています。定数は4人。第一回のカウントで4位につけ、第6回のカウントが終…

  • 選挙のポスター

    選挙戦たけなわです。投票日は29日。ポスターもいっぱい張り出されているのですが、今回おもしろいのはイラストのポスターがあることです。これまでもあったのかもしれませんが、私の記憶では初めてです。まず、ヘイゼル・チュー (Hazel Chu) さん。ダブリン生まれですがお父さんとお母さんは香港の人。ダブリン市議会議員、ダブリン市長、緑の党代表などを歴任しています。こちらがそのイラスト・ポスター。「Choose Chu」というキャッチフレーズいいですね。 普通に顔写真のポスターもあるのですが、チューさんはイラストのポスターもいっぱい貼ってますね。 もう一人は労働党党首のイヴァナ・バシク (Ivana…

  • スミスフィールドにスケート・リンクが戻ってきた

    昨日の月曜からクリスマス時期限定のスケート・リンクがスミスフィールド・スクエアにオープンしました。以前もスケート・リンクができた冬があったんですが、もう10年以上前になると思います。 今回はスケート・リンクだけにとどまらず、クリスマス・マーケットと観覧車も設置されています。マーケットのキオスクは30軒くらいでしょうか。飲食店とクラフトショップが中心です。そのほかにもアイス・ミュージアムとナットクラッカー・スナッグ (Nutcracker Snug) という催し物があるらしい。 スケート・リンクの料金は45分で大人15~18ユーロ、子供10~13ユーロ (手数料別) です。アイス・ミュージアムは…

  • バッド・マナーズのコンサート

    土曜日に バッド・マナーズ (Bad Manners) のコンサートに行ってきました。ソールド・アウトだったんですが、開場の1時間前に Ticketmaster をチェックしたらリセール・チケットが出ていたのでそれを買いました。 会場はウェックスフォード・ストリートのウィーランズ (Whelan’s) の裏にあるオピウム (Opium) です。オピウムには初めて行きました。300人くらい入るほぼすべて立ち見の会場。入口がわからなくてウィーランズの方の入り口にいたお兄さんに「Bad Manners?」と聞いたら、そのお兄さんはウィーランズの方に出演するバンドのスタッフだったみたいで、きょとんとし…

  • リーシュとキルケニーの小さな町巡り

    一昨日の金曜日はまたしても天気が良かったので、リーシュ県とキルケニー県に道端の給油機を撮りに行ってきました。行ったのはリーシュ県のバリナキル (Ballinakill) と、キルケニー県のバリラゲット (Ballyragget)、フレッシュフォード (Freshford)、ガルモイ (Galmoy)、タラローン (Tullaroan) です。どれもこの企画を始める前は聞いたことのなかった地名です。 最初に行ったのがバリナキル。幅の広いメインストリートが一本通っていてその中ほどの両脇に小学校と教会があります。昔はマーケット・タウンだったそうで、その面影が残っていますね。メインストリートからちょっ…

  • バレエ『白鳥の湖』

    ボード・ガシュ・エナジー劇場でジョージア国立バレエ団の『白鳥の湖』を見てきました。ジョージアというのはアメリカのジョージア州ではなくて、昔グルジアと呼ばれていた国のほうです。念のため。11月20日から24日までマチネ2回を含む7回公演。私が行った木曜のマチネ以外はほぼ完売でした。演奏はRTEコンサート・オーケストラです。 舞台セットもコスチュームも豪華でしたね。ラストはオデットと王子が魔王を倒して現世で結ばれるというハッピーエンドでした。 芸術監督のニーナ・アナニアシヴィリさんはジョージア出身で、現役時代はボリショイ・バレー団のプリマ・バレリーナを20年以上務めたという一時代を築いたダンサーだ…

  • コブルストーン・パブの模様替え

    この前の日曜日に家の近くのコブルストーン・パブが看板を貼り替えていました。古い看板を取り外すと、下から大昔の看板が出てきました。それがこちら。 「Gerry Powers Place」と書いてあります。Google で検索してみても何も情報がでてきません。Gerry Powers は名前でしょうから、やはりパブかなんかだったんでしょうか。コブルストーン・パブの新しい看板はこちらです。綺麗になりました。 コブルストーン・パブがいつから営業しているのか調べてみたら1987年からでした。1999年にRTEのラジオでこのパブに関するドキュメンタリーがオンエアされていて、その頃はアーリー・ハウスだったそ…

  • ウィックローとウェックスフォードの小さな町巡り

    昨日はとても良い天気だったのでこれはチャンスとばかりに遠出してきました。行ったのはウイックローとウェックスフォードです。目的は道ばたの給油機の写真を撮ることです。前日の夜にウィックロー、ウェックスフォード、カーロー、キルケニーの町と村をグーグル・マップでしらみつぶしに調べました。県ごとの町と村の名前はウィキペディアに載っています。 全部で20件弱見つけることができました。ほとんどが聞いたこともない名前の町や村です。このような機会でもなければ行くことがなかったかもしれません。写真を撮るだけなので20件弱全部を1日で撮影できるかと思ったのですが、そんなわけにはいきません。実際に撮影できたのは6件だ…

  • ジャーポイント・アビー

    ジャーポイント・アビー (Jerpoint Abbey) は、トーマス・タウンから南に5分ほど車を走らせたところにある修道院の遺跡です。私が前回来たのは確か2000年のこと。そのときは自由に入ることができたような記憶があるのですが、今回訪れてみると小規模なビジター・センターが開設されており、入場料も5ユーロ必要となっていました。 ジャーポイント・アビーは12世紀後半に設立されたシトー会の修道院です。ルネッサンス様式からゴシック様式への過渡期の建築スタイルです。現在残っている塔や回廊は15世紀のものです。修道院はヘンリー8世の命により16世紀前半に解散させられました。 ジャーポイント・アビーは回…

  • トーマスタウンの町

    キルケニー県のトーマスタウン (Thomastown) に行くのはこれで4回目くらいかなあ。最初に来たのはたぶん2000年だったと思います。その頃はまだゴルフをやっていて、近くのマウント・ジュリエットにプレイしにきたのでした。 トーマスタウンは昔からなんというか余裕のある町というか文化のある町という印象でした。どこかで「芸術家の集まる町」というような記事を読んだような記憶もあるのですが定かではありません。ただ確かにグレナン・ミル・クラフト・スクール (Grennan Mill Graft School) というのがあって、2年制のフルタイムの工芸学校です。トーマス・タウン・クリエイティブ・フェ…

  • ボリスの高架橋

    先週末はカーロー県のボリス (Borris) とキルケニー県のトーマスタウン (Thomastown) に行ってきました。 ボリスには16のアーチがつらなる石造りの立派な高架橋があります。マウンテン川にかかるこの高架橋は、カーロー県バグナルズタウンとウェックスフォードを結ぶ鉄道の一部として1860年に完成しました。この鉄道路線は1930年に旅客運行を取りやめたあと、1947年まで貨物路線として活用されました。最終的に廃線となったのは1963年です。 この高架橋は2021年に安全な散歩道として再整備され、一般に開放されました。近所の方でしょうか、子供連れや犬の散歩で訪れている方がけっこういました…

  • 路傍の給油機

    壁埋め込み式の郵便ポストや「犬のフンを始末しましょう」啓発看板以外に私が写真を撮って集めているものに道ばたの給油機があります。自動車の燃料であるガソリンや軽油は最近ではガソリンスタンドで入れるものということになっていますが、昔はよろず屋みたいな個人商店でも燃料を売っていたはずです。給油機ができたときに便利な機械だということで店の前に設置し、それが今でも現役で働いているのをアイルランドの地方にいくと今でもみかけます。ただ次第にその数は少なくなっていると思いますので、その姿を記録にとっておこうという試みです。 以下にこれまで撮りためた写真を掲載します。稼働しているものも稼働していないものもあります…

  • バレエ『くるみ割り人形』

    ゲイエティー劇場でバレエ・アイルランドの『くるみ割り人形』に見てきました。楽しかったです。 翻案されて舞台がダブリンの百貨店なんですよね。ダンサーの皆さんも最初はバレエの衣装ではなく日常的な服を着てでてきます。洋服のスタイルからすると1950年代か60年代の設定でしょうか。主人公の姉弟の名前もクララとフランツからキアラ (Ciara) とフィーン (Fionn) へと変更されています。第二幕のロシアの踊り (トレパック) のところでは、スポーツ用品売り場のマネキンという設定でしょうか、ダンサーがスポーツ・ジャージーを着てハーリングのスティック (ハーリー) を持って踊ります。 キアラとフィーン…

  • 演劇『The Borrowers』(床下の小人たち)

    ゲート劇場で『The Borrowers』を見てきました。イギリス人の作家メアリー・ノートンが1952年に発表した『The Borrowers』(邦題: 床下の小人たち) を原作とするファミリー向けのコメディ・ミュージカルです。この時期ですからいわゆるパントと呼んでもいいものなんでしょう。2010年には同じ本を原作としてジブリの映画『借り暮らしのアリエッティ』も公開されましたね。 アイルランドの田舎の邸宅の地下に隠れて暮らすアリエッティとその両親。ダブリンからその邸宅に休暇できていた少年とアリエッティが出会ってしまい、そこから騒動が巻き起こります。トラベラーズの登場人物がでてきたりとアイルラン…

  • ダブリン・バス 46A とのお別れ

    アイルランドで冬になるとラジオからよく流れてくるのはポーグスの『Fairytale of New York』(ニューヨークの夢) ですが、夏になると聞こえてくるのがバガテル (Bagatelle) の『Summer in Dublin』です。 『Summer in Dublin』は1980年のヒット曲。何気なく聞くと失恋の歌のようにも聞こえますが、歌詞の「you」をダブリンの町ととらえるとダブリン賛歌と捕えることもできます。都会の喧騒に疲れて静かな場所に逃げ出す主人公。しかし、静けさに飽きたらまた帰っていくだろう。そのときお前はまだそこにいてくれるだろう、みたいな歌詞です。すみません、私が要約…

  • タラモア蒸留所の見学ツアー

    前回からの続きでタラモア・デュー・ウイスキーの歴史をちょっと書きますが、1966年にアイルランド共和国の3つの蒸留所が合併してアイリッシュ・ディスティラーズという会社を作り、パワーズ蒸留所で作っていたタラモア・デューもコークのミドルトン蒸留所で作られるようになったというところまで書きました。その後、1994年にアイリッシュ・ディスティラーズは輸出向けのアイリッシュ・ウイスキーとしてジェムソンに資源を集中することにし、タラモア・デューをC&Cグループ (ブルマーズ・サイダーの会社) 売却します。2010年にC&Cはタラモア・デューを含む蒸留酒・リキュール部門をスコッチ・ウイスキーのウイリアム・グ…

  • タラモアの町

    タラモア (Tullamore) はオファリー県の県都です。人口は約15000人。タラモアは何で有名かというと、これはもう圧倒的にウイスキーのタラモア・デュー (Tullamore Dew) ですね。タラモア・デューはジェムソンに続いて世界で2番目に売れているアイリッシュ・ウイスキーです。 タラモア・デューを生んだ旧タラモア蒸留所は1829年の設立。1860年代に15歳で馬小屋の世話係として雇われたダニエル・E・ウイリアムズが10年後には蒸留所の支配人となり、1903年には創業家と共に共同経営者となるまでに出世します。ダニエルは1921年にこの世を去りますが、1931年には創業家から残りの株式…

  • イーデンデリーの町

    先週はオファリー県を攻めてきました。最初の目的地はイーデンデリー (Edenderry) です。イーデンデリーは名前がいいですね。なにしろエデンの園を連想してしまいます。もちろん語源はエデンの園とは関係なくて、アイルランド語では Éadan Doire。「樫の木の丘のてっぺん」という意味です。人口は2022年の国勢調査で7888人。1996年の調査時から倍以上になっています。 イーデンデリーのまわりには歴史的な遺跡みたいなものがあまり残ってないんですよね。最近はどこの町にいっても、その町の歴史や見どころを開設した案内板が建てられているんですが、イーデンデリーの案内板にはこの町出身の有名人とか、…

  • ミュージカル『ハミルトン』

    ボード・ガシュ・エナジー劇場でミュージカル『ハミルトン』を見てきました。アメリカ合衆国建国の父の1人であるアレクサンダー・ハミルトン(1755 - 1804)の物語。西インド諸島のネイビス島に非嫡出子として生まれ、孤児となり、ニューヨークに渡った後、文才を武器にのしあがる。フィラデルフィア憲法制定会議の発案者となり、アメリカ合衆国憲法を起草し、合衆国憲法批准を推進する連作論文『ザ・フェデラリスト』の主要執筆者となり、ワシントンの辞任演説にも影響を与えた。最後は対立関係にあるアーロン・バーとの決闘に破れて死去。 2004年にロン・チャーナウが発表したハミルトンの伝記『アレクサンダー・ハミルトン』…

  • アイルランドの『犬の糞の後始末をしましょう』啓発看板 ~ その2 ダブリン

    『犬の糞の後始末をしましょう』啓発看板第二弾。ダブリン編です。 まず、次の3つは5~6年前からダブリン中に大量に張り出された看板です。バイリンガル看板です。ダブリンは行政/立法機関が区域別に4つ存在します。ダブリン・シティ・カウンシル、ダンレアリ・ラスダウン・カウンシル、サウス・ダブリン・カウンシル、フィンガル・カウンシルの4つです。これらの看板の下部には4つのカウンシルのロゴが入ってますから、4つが協力して作ったのでしょう。 次はダブリン・シティ・カウンシルが張り出した看板です。たくさんあります。まず、こちら。かなり古いものだと思いますが、罰金がユーロなので2002年より古いということはあり…

  • アイルランドの『犬の糞の後始末をしましょう』啓発看板 ~ その1 ダブリン以外

    アイルランドには (日本もそうですが) 『犬の糞の後始末をしましょう』啓発看板があちこちに掲出されています。ピクトグラムのシンプルなものも多いですが、楽しい言葉遊びやイラストでユーモアたっぷりの看板もたくさんあります。私は数年前からこうした看板の写真を撮って集めています。100枚ぐらい集まったらスライドショーにしてYoutubeにアップしようと思っています。まだ道半ばなのですが、途中経過ということでこれまで撮りためた写真の一部を県 (カウンティ) 別に2回に分けてアップします。まずはダブリン以外から。 カーロー県 左端の「messing about」は「ふざける」という意味ですが「mess」に…

  • ドラムシャンボのザ・シェッド・ディスティラリー

    ドラムシャンボ (Drumshanbo) の町にあるザ・シェッド・ディスティラリー (The Shed Distillery) は 2014 年創業の新しい蒸留所です。まずはジンの製造・販売から開始して、2017年に初のウイスキー、その名もドラムシャンボ・ウイスキーをリリースします。これはコネマラ地方で製造されたウイスキーとしては100年以上ぶりのものだったそうです。2020年にはビジター・センターを開設。その当時のニュースは私もブログ記事に書きました。 蒸留所には来場者用の駐車場があるので車で行くことができますが、私はドラムシャンボの街なかに車を置いて歩いていきました。すぐそこです。蒸留所に…

  • ドラムシャンボの町

    リートリム (Leitrim) の村からさらに北上してドラムシャンボ (Drumshanbo) の町に向かいます。ドラムシャンボは声に出して読みたいアイルランドの地名ベスト5には入りますね。もちろん先日訪れたキャヴァン県のバリジェームズダフ (Ballyjamesduff) もその1つです。 ドラムシャンボ (Drumshanbo) の英語の綴りのユニークなところは、「b」の前に「n」が来ていること。英語なら普通は「m」が来るところです。これはもちろん Drumshanbo の地名が元々アイルランド語だったからです。アイルランド語では Droim Seanbhó。「古い小屋の峰」という意味です…

  • リートリムの村

    リートリム県にはリートリム (Leitrim) という名前の村があります。リートリム県の名前はこの村の名前にちなみます。人口は2016年の国勢調査で594人。シャノン川とアーン川 (River Erne) をつなぐ運河がこの村の近くでシャノン川と接続します。キャリック・オン・シャノンほどの規模ではないですが、ここにも小さなマリーナがあり、プレジャー・ボートが泊まっています。釣りを楽しむ人も何人か見かけました。 歴史的には、このあたりはコナハトとアルスターの間に横たわるシャノン川が浅瀬になっている場所で、戦略的に重要な場所とされていました。1270年にノルマン系アイルランド人とコナハトのゲール人…

  • キャリック・オン・シャノンの町

    先週はリートリム県 (County Leitrim) に行ってきました。リートリム県の人口は約3万5千人。アイルランドに32ある県 (北アイルランド含む) の中で最も少ない人口です。リートリム県は何度か車で通ったことがあるだけで私はこれまで訪れたことがありません。もしかしたらドライブの途中でキャリック・オン・シャノンで休憩したことがあったかもしれない。そのくらいの感じです。 というわけで、まず訪れたのは県都であるキャリック・オン・シャノン (Carrick-on-Shannon)。人口は2022年の世論調査で4743人。名前の通りシャノン川のほとりにできた町。かつては水運の中心地だったようです…

  • 2024年10月に見た映画

    tarafuku10.hatenablog.com 9月は1本も見てません。 The Outrun (2024 年、イギリス・ドイツ) 10/9 at Lighthouse Cinema 監督: Nora Fingscheidt 出演: シアーシャ・ローナン スコットランドのジャーナリスト、エイミー・リプトロットが2016年に発表した回想録『Outrun』の映画化。オークニー諸島で育った主人公は、ロンドンに出て暮らすうちにドラッグとアルコールに依存するようになる。人生を立て直すためにオークニーに帰って野鳥の保護に取り組む主人公。紀行文とも自然に関するノンフィクションとも依存からの立ち直りの回想…

  • 巨大廃墟ダケッツ・グローヴ

    ブラウンズヒル・ドルメンから巨大廃墟のダケッツ・グローヴ (Duckett’s Grove) に向かいます。ダケッツ・グローヴはアングロ・アイリッシュのダケッツ家の豪邸でした。同家はこのあたりの土地を12000エーカー (49平方キロ) ほど所有していたといいます。目的地に向かう途中でいきなり出てくるのがこの廃墟。ドケッツ・グローヴのゲート・ロッジ。すなわち、ゲート兼門番小屋です。昔はここから先がダケッツ家の所有地ということだったのでしょう。今は公道になっていますので普通にこのゲートをくぐって大丈夫です。日本だと公道をまたぐように鳥居が立っていることがありますが、こちらは規模が違いますね。 こ…

  • ブラウンズヒル・ドルメン

    ブラウンズヒル・ドルメン (Brownshill Dolmen) はカーローの町から東に3kmのところにある支石墓です。正式名称はKernanstown Cromlech (カーマンズタウン環状列石) というらしいのですが、どの観光案内をみてもブラウンズヒル・ドルメンと書かれています。このあたり一帯がブラウン家のエステートだったためこのように呼ばれるようになりました。このドルメンが作られたのは紀元前4000年から3000年ごろ。発掘調査はまだ行われていません。 ブラウンズヒル・ドルメンの特徴はキャップストーン (上に乗っている石) が巨大であることです。150トンあると推定されており、ヨーロッ…

  • カーロー・カウンティ博物館

    カーロー・カウンティ博物館は1973年のオープンですが、2012年に現在の元女子修道院の建物に移ってきました。ツーリスト・オフィスが併設されています。カーローの町の中心には Cultural Quarter (文教地区) というエリアがありまして、大学、図書館、美術館/劇場などが集まっています。そこに最後にオープンした文化施設がこの博物館となります。カーロー・タウンとカーロー県の役所が運営にあたっています。 3つの階に展示は分かれているんですが、1階は主にカーローの産業についてです。私が一番興味を惹かれたのは砂糖工場の物語です。カーローの町に砂糖工場ができたのは1926年のこと。アイルランドは…

  • カーローの町

    先週はカーロー (Carlow) に行ってきました。カーローの町はカーロー県の県都です。人口は約27000人。これは意外に多いと感じました。キルケニー・タウンと同じくらいですね。カーロー県はラウズ県に次いで2番目に面積の小さい県です (北アイルランドの県を含む)。町の中をバロー川 (River Barrow) が流れます。歴史的にはバロー川がカーロー県とリーシュ県の境だったのですが (カーロー・タウンはリーシュ県との県境にあります)、現在はカーロー・タウン全体がカーロー県になっています。 バロー川 バロー川のほとりにはカーロー・キャッスルの廃墟があります。現在は西側の壁と2つの円塔のみが残って…

  • ストロークスタウンのナショナル飢饉博物館

    ストロークスタウン (Strokestown) は、タルスクから15分ほど車でN5を東に走ったところにあるロスコモン県の町です。人口は2016年の国勢調査で825人。アイルランドで2番目に広い道路があります (最も広いのはもちろんダブリンのオコネル・ストリート)。人口の割には商店などが多い印象です。 ストロークスタウンの街並み ストロークスタウンにはナショナル飢饉博物館 (National Famine Museum) なるものがあります。「ナショナル」とありますが、ナショナル・ワックス・ミュージアムと同様に、これは「国立」という意味ではありません。もともとは1979年に私企業によって設立され…

  • タルスクのラスクローアン・ビジター・センター

    ロスコモンから北に19kmのところにタルスク (Tulsk) という小さな村があります。N5とN61の交差点のまわりに広がっています。人口241人。 この村にはラスクローアン・ビジター・センター (Rathcroghan Visitor Centre) なるものがあります。私もまったく知らなかったのですが、このあたりは先史時代および有史初期にコナハト王国の首都で、タルスク近辺には当時の遺跡がたくさん残っているそうです。この遺跡群を総称してラスクローアンと呼びます。6平方キロの範囲に240を超えるの考古学的遺跡があり、そのうち60が国定記念物に指定されています。基本的には構造物はほとんどなくて、…

  • クローバーヒルの珍しい郵便ポスト

    ロスコモン・カウンティ博物館の係の女性に教えてもらった珍しい郵便ポストを観に行きました。ロスコモン・タウンから5分くらい車を走らせたところにあるクローバーヒル (Cloverhill) という集落。グーグル・マップで「Cloverhill, Roscommon」と検索すると出てくる場所がありますが、そことは違います。私が目指すクローバーヒルはおそらくは公式に登録された名前ではなく、教会と老人ホームと数件の家があるだけの小さな集落です。行きたい方は「St Patrick Church, Cloverhill, Roscommon」で検索してください。 さて、目的の郵便ポストはこちら。聖パトリック…

  • ロスコモン・カウンティ博物館 ~ フィル・ライノットのヴァンがぶつけた郵便ポスト

    ロスコモン・カウンティ博物館はツーリスト・オフィスと一緒にスクエアのそばのかつては長老派の教会だった建物に入っています。その建物というのが下の写真。キリスト教の教会だというのに入口の上に大きな六芒星があしらわれています。これは、この教会を建てるときにウェールズから石工を呼んだからだそうです。ウェールズの守護聖人が聖デイビッドなんですね。六芒星はダビデの星ともいわれ、ユダヤ教のシンボルとなっていますが、ユダヤ教が教義の上からこの図形を神聖なものとして見ているというような事実はないそうです。ユダヤ人を表わす記号として定着したのも17世紀以降とのこと。 建物に入るとそこはツーリスト・インフォメーショ…

  • ロスコモンの町

    先週、ロスコモン (Roscommon) の町に行ってきました。ロスコモンの町はロスコモン県の県都です。人口は約6500人。ロスコモン県全体でも人口は約7万人しかいないんですね。アイルランド語のつづりは Ros Comáin で「聖コマンの木」という意味。5世紀にこの地に修道院を設立した Coman mac Faelchon にちなみます。修道院の近くに林があり、そこが Ros Comáin と呼ばれるようになり、それを英語風につづって Roscommon になりました。 私はロスコモン・タウンに来るのはまったくの初めて。ロスコモン県でいっても、M4やM6が通っているので車で通ったことはありま…

  • 演劇『Krapp's Last Tape』(クラップの最後のテープ)

    ゲイエティ劇場で演劇『Krapp's Last Tape』(クラップの最後のテープ)を見てきました。サミュエル・ベケットが50代のときに英語で書いた一幕物。モノローグ劇。演じるのはスティーヴン・レイ。 主人公の男の名前はクラップ。69歳。彼は毎年、一年の出来事や将来への思いをオープンリールのテープに吹き込んでいる。30年前の自分が吹き込んだテープを聞くクラップ。テープの中のクラップはそのまた10年程前のテープを聞いたばかりだ。20代の自分のウブさと理想主義を笑う30代のクラップ。30代のクラップと一緒になって20代のクラップを笑う60代のクラップ。30代のクラップはそれまでの人生の選択を後悔す…

  • スコッツハウス ~ ドラム ~ クートヒル ~ キャニングスタウン

    バリジェームスダフとクローニスを回ったときに立ち寄った町や村についてご紹介します。 まずはバリジェームズダフからクローニスに向かう途中に通ったスコッツハウス (Scotshouse) という村。名前からしてスコットランドからの移民が作った村なのでしょう。街道沿いにはガソリンスタンド兼コンビニとたぶん営業をやめたパブと教会があるだけですが、ちょっと奥に入ると20軒ほどの新興住宅地があります。ここからだとモナハン・タウンもキャヴァン・タウンにもクローニスにも通えるということでしょうか。 たぶん営業をやめたパブ ガソリンスタンドにあったランプポスト型の郵便ポスト 次はクローニスの近くにあるヒルトン・…

  • クローニス (Clones) の町

    モナハン県の Clones は「クローンズ」ではなくクローニスと読みます。北アイルランドとのボーダーにとても近い町。この町の経済圏はお隣のファーマナ県にまで広がっていたのですが、ボーダーができたことにより長年にわたって経済的な発展が大きく阻害されてきました。2016年の世論調査では人口1680人。 クローニスにはこれまで2回来たことがあるような気がするのだが、1回かもしれない。初めて来たのは1996年か1997年で、そのときはポートリーシュで仕事の打ち合わせをした後、北アイルランド代表のサッカーの国際試合を見ようとベルファストに向かったのだが、日付を1日間違えていたことに途中で気づき、クローニ…

  • キャヴァン・カウンティ博物館

    バリジェームズダフ (Ballyjamesduff) に行くまで知らなかったのですが、キャヴァン・カウンティ博物館 (Cavan County Museum) は県都のキャヴァン・タウンではなくバリジェームズダフにあるのでした。ここがまた力の入った展示内容でした。 博物館になっている建物は1872年に建てられたもので、もともとはプア・プレア・シスターズ (Poor Clare Sisters) の女子修道院でした。ここが博物館に生まれ変わったのは1996年です。 展示は3階建ての建物の中だけでなく、屋外にもあります。屋外展示物のテーマは2つ。まず1910年代の独立の機運が高まっていたころのアイ…

  • バリジェームズダフとパーシー・フレンチ

    先日ボールスブリッジの運河沿いでソングライターのパーシー・フレンチ (Percy French) のベンチを見たことから彼のことを調べていたら、キャヴァン県のバリジェームズダフ (Ballyjamesduff) という町に彼の像が座ったベンチがあるというので行ってきました。モナハン県のクローニス (Clones) には行きたいと思っていて、同じ方向でもあったので。 バリジェームズダフは人口3000人ほど。昔はマーケット・タウン (マーケットを開くライセンスを持っていた町) でした。バリジェームズダフという名前はユニークですが、昔、ジェームズ・ダフというスコットランド系の領主さんがこのあたりにい…

  • パトリック・キャバナーのベンチ

    ボールスブリッジのグランド・キャナル沿いにはパトリック・キャバナー (1904 - 1967) のベンチが2つあります。キャナルの北側と南側に1つずつあるのですが、有名なのは南側のウォルトン・テラス沿いにある方です。こちらはベンチというか、パトリック・キャバナーがベンチに座っている像になっています。これは彼の「Lines written on a Seat on the Grand Canal, Dublin」という詩にインスピレーションを得て製作されたもの。作者は彫刻家のジョン・コル (John Coll) さん。1991年にメアリ・ロビンソン大統領の出席のもと序幕式が行われました。 運河の…

  • スミスフィールドの新しいカフェ「Hidden」

    スミスフィールドにまた新しいカフェができました。その名も「Hidden」。スクエアに面していなくて、ライトハウス・シネマの向かって左のビルの横をすりぬけたあたりにあります。文字通り「Hidden」なわけです。 昔は Thunder Cut Alley っていうバーだったんですが、そのときは若い人向けの騒がしそうなバーだったので入ったことはありませんでした。入口にはまだ Thunder Cut Alley だった頃のネオンが残っています。 きょう食べたのはチキン&チョリソ・クラブ・サンドイッチ (11.50 ユーロ)。そしてカプチーノが 3.50ユーロです。もう 3.50 ユーロというと安く感じ…

  • 最近手に入れたバッジ

    最近手に入れたバッジをご紹介します。 60年代の商品宣伝のピンバッジ。昔はこんな風に長いピンのバッジがありましたが危険なので最近は目にしませんね。アイルランド関係のバッジだけを集めることにしているのですが、アイルランドでもおなじみの有名ブランドの詰め合わせだったので買ってしまいました。まとめて35ユーロ。デルモンテ、ファイフス、スパー、BIC、ウィルキンソン、コルゲート、ウェラ、タッパーウェア、クリネックス、リー・クーパー、フィアットなど。 次も有名ブランドまたはデザインがレトロなので買ってしまったもの。コルゲート(4ユーロ)、フィリップス(3ユーロ)、スミス (ポテトチップス)(2ユーロ)、…

  • 1974年のダブリン爆弾事件の現場

    1974年5月17日、ダブリンとモナハンで北アイルランドのプロテスタント系民兵組織 UVF (Ulster Volunteer Force) による連続爆破事件が発生しました。ダブリンではシティ・センターの3か所で盗難車に仕掛けられた爆弾が爆発し、計27人が命を落としました。モナハンでの爆破と合わせると計34人が犠牲になったことになります。 先日、ダブリンの3か所の現場を回ってきました。 最初の爆発はパーネル・ストリートで午後5時28分。パーネル・ストリートとマールボロ・ストリートが交わる交差点のあたりで発生しました。爆弾が仕掛けられていたのは、ウェルカム・インという今は営業していないパブの近…

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