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  • カーロー・カウンティ博物館

    カーロー・カウンティ博物館は1973年のオープンですが、2012年に現在の元女子修道院の建物に移ってきました。ツーリスト・オフィスが併設されています。カーローの町の中心には Cultural Quarter (文教地区) というエリアがありまして、大学、図書館、美術館/劇場などが集まっています。そこに最後にオープンした文化施設がこの博物館となります。カーロー・タウンとカーロー県の役所が運営にあたっています。 3つの階に展示は分かれているんですが、1階は主にカーローの産業についてです。私が一番興味を惹かれたのは砂糖工場の物語です。カーローの町に砂糖工場ができたのは1926年のこと。アイルランドは…

  • カーローの町

    先週はカーロー (Carlow) に行ってきました。カーローの町はカーロー県の県都です。人口は約27000人。これは意外に多いと感じました。キルケニー・タウンと同じくらいですね。カーロー県はラウズ県に次いで2番目に面積の小さい県です (北アイルランドの県を含む)。町の中をバロー川 (River Barrow) が流れます。歴史的にはバロー川がカーロー県とリーシュ県の境だったのですが (カーロー・タウンはリーシュ県との県境にあります)、現在はカーロー・タウン全体がカーロー県になっています。 バロー川 バロー川のほとりにはカーロー・キャッスルの廃墟があります。現在は西側の壁と2つの円塔のみが残って…

  • ストロークスタウンのナショナル飢饉博物館

    ストロークスタウン (Strokestown) は、タルスクから15分ほど車でN5を東に走ったところにあるロスコモン県の町です。人口は2016年の国勢調査で825人。アイルランドで2番目に広い道路があります (最も広いのはもちろんダブリンのオコネル・ストリート)。人口の割には商店などが多い印象です。 ストロークスタウンの街並み ストロークスタウンにはナショナル飢饉博物館 (National Famine Museum) なるものがあります。「ナショナル」とありますが、ナショナル・ワックス・ミュージアムと同様に、これは「国立」という意味ではありません。もともとは1979年に私企業によって設立され…

  • タルスクのラスクローアン・ビジター・センター

    ロスコモンから北に19kmのところにタルスク (Tulsk) という小さな村があります。N5とN61の交差点のまわりに広がっています。人口241人。 この村にはラスクローアン・ビジター・センター (Rathcroghan Visitor Centre) なるものがあります。私もまったく知らなかったのですが、このあたりは先史時代および有史初期にコナハト王国の首都で、タルスク近辺には当時の遺跡がたくさん残っているそうです。この遺跡群を総称してラスクローアンと呼びます。6平方キロの範囲に240を超えるの考古学的遺跡があり、そのうち60が国定記念物に指定されています。基本的には構造物はほとんどなくて、…

  • クローバーヒルの珍しい郵便ポスト

    ロスコモン・カウンティ博物館の係の女性に教えてもらった珍しい郵便ポストを観に行きました。ロスコモン・タウンから5分くらい車を走らせたところにあるクローバーヒル (Cloverhill) という集落。グーグル・マップで「Cloverhill, Roscommon」と検索すると出てくる場所がありますが、そことは違います。私が目指すクローバーヒルはおそらくは公式に登録された名前ではなく、教会と老人ホームと数件の家があるだけの小さな集落です。行きたい方は「St Patrick Church, Cloverhill, Roscommon」で検索してください。 さて、目的の郵便ポストはこちら。聖パトリック…

  • ロスコモン・カウンティ博物館 ~ フィル・ライノットのヴァンがぶつけた郵便ポスト

    ロスコモン・カウンティ博物館はツーリスト・オフィスと一緒にスクエアのそばのかつては長老派の教会だった建物に入っています。その建物というのが下の写真。キリスト教の教会だというのに入口の上に大きな六芒星があしらわれています。これは、この教会を建てるときにウェールズから石工を呼んだからだそうです。ウェールズの守護聖人が聖デイビッドなんですね。六芒星はダビデの星ともいわれ、ユダヤ教のシンボルとなっていますが、ユダヤ教が教義の上からこの図形を神聖なものとして見ているというような事実はないそうです。ユダヤ人を表わす記号として定着したのも17世紀以降とのこと。 建物に入るとそこはツーリスト・インフォメーショ…

  • ロスコモンの町

    先週、ロスコモン (Roscommon) の町に行ってきました。ロスコモンの町はロスコモン県の県都です。人口は約6500人。ロスコモン県全体でも人口は約7万人しかいないんですね。アイルランド語のつづりは Ros Comáin で「聖コマンの木」という意味。5世紀にこの地に修道院を設立した Coman mac Faelchon にちなみます。修道院の近くに林があり、そこが Ros Comáin と呼ばれるようになり、それを英語風につづって Roscommon になりました。 私はロスコモン・タウンに来るのはまったくの初めて。ロスコモン県でいっても、M4やM6が通っているので車で通ったことはありま…

  • 演劇『Krapp's Last Tape』(クラップの最後のテープ)

    ゲイエティ劇場で演劇『Krapp's Last Tape』(クラップの最後のテープ)を見てきました。サミュエル・ベケットが50代のときに英語で書いた一幕物。モノローグ劇。演じるのはスティーヴン・レイ。 主人公の男の名前はクラップ。69歳。彼は毎年、一年の出来事や将来への思いをオープンリールのテープに吹き込んでいる。30年前の自分が吹き込んだテープを聞くクラップ。テープの中のクラップはそのまた10年程前のテープを聞いたばかりだ。20代の自分のウブさと理想主義を笑う30代のクラップ。30代のクラップと一緒になって20代のクラップを笑う60代のクラップ。30代のクラップはそれまでの人生の選択を後悔す…

  • スコッツハウス ~ ドラム ~ クートヒル ~ キャニングスタウン

    バリジェームスダフとクローニスを回ったときに立ち寄った町や村についてご紹介します。 まずはバリジェームズダフからクローニスに向かう途中に通ったスコッツハウス (Scotshouse) という村。名前からしてスコットランドからの移民が作った村なのでしょう。街道沿いにはガソリンスタンド兼コンビニとたぶん営業をやめたパブと教会があるだけですが、ちょっと奥に入ると20軒ほどの新興住宅地があります。ここからだとモナハン・タウンもキャヴァン・タウンにもクローニスにも通えるということでしょうか。 たぶん営業をやめたパブ ガソリンスタンドにあったランプポスト型の郵便ポスト 次はクローニスの近くにあるヒルトン・…

  • クローニス (Clones) の町

    モナハン県の Clones は「クローンズ」ではなくクローニスと読みます。北アイルランドとのボーダーにとても近い町。この町の経済圏はお隣のファーマナ県にまで広がっていたのですが、ボーダーができたことにより長年にわたって経済的な発展が大きく阻害されてきました。2016年の世論調査では人口1680人。 クローニスにはこれまで2回来たことがあるような気がするのだが、1回かもしれない。初めて来たのは1996年か1997年で、そのときはポートリーシュで仕事の打ち合わせをした後、北アイルランド代表のサッカーの国際試合を見ようとベルファストに向かったのだが、日付を1日間違えていたことに途中で気づき、クローニ…

  • キャヴァン・カウンティ博物館

    バリジェームズダフ (Ballyjamesduff) に行くまで知らなかったのですが、キャヴァン・カウンティ博物館 (Cavan County Museum) は県都のキャヴァン・タウンではなくバリジェームズダフにあるのでした。ここがまた力の入った展示内容でした。 博物館になっている建物は1872年に建てられたもので、もともとはプア・プレア・シスターズ (Poor Clare Sisters) の女子修道院でした。ここが博物館に生まれ変わったのは1996年です。 展示は3階建ての建物の中だけでなく、屋外にもあります。屋外展示物のテーマは2つ。まず1910年代の独立の機運が高まっていたころのアイ…

  • バリジェームズダフとパーシー・フレンチ

    先日ボールスブリッジの運河沿いでソングライターのパーシー・フレンチ (Percy French) のベンチを見たことから彼のことを調べていたら、キャヴァン県のバリジェームズダフ (Ballyjamesduff) という町に彼の像が座ったベンチがあるというので行ってきました。モナハン県のクローニス (Clones) には行きたいと思っていて、同じ方向でもあったので。 バリジェームズダフは人口3000人ほど。昔はマーケット・タウン (マーケットを開くライセンスを持っていた町) でした。バリジェームズダフという名前はユニークですが、昔、ジェームズ・ダフというスコットランド系の領主さんがこのあたりにい…

  • パトリック・キャバナーのベンチ

    ボールスブリッジのグランド・キャナル沿いにはパトリック・キャバナー (1904 - 1967) のベンチが2つあります。キャナルの北側と南側に1つずつあるのですが、有名なのは南側のウォルトン・テラス沿いにある方です。こちらはベンチというか、パトリック・キャバナーがベンチに座っている像になっています。これは彼の「Lines written on a Seat on the Grand Canal, Dublin」という詩にインスピレーションを得て製作されたもの。作者は彫刻家のジョン・コル (John Coll) さん。1991年にメアリ・ロビンソン大統領の出席のもと序幕式が行われました。 運河の…

  • スミスフィールドの新しいカフェ「Hidden」

    スミスフィールドにまた新しいカフェができました。その名も「Hidden」。スクエアに面していなくて、ライトハウス・シネマの向かって左のビルの横をすりぬけたあたりにあります。文字通り「Hidden」なわけです。 昔は Thunder Cut Alley っていうバーだったんですが、そのときは若い人向けの騒がしそうなバーだったので入ったことはありませんでした。入口にはまだ Thunder Cut Alley だった頃のネオンが残っています。 きょう食べたのはチキン&チョリソ・クラブ・サンドイッチ (11.50 ユーロ)。そしてカプチーノが 3.50ユーロです。もう 3.50 ユーロというと安く感じ…

  • 最近手に入れたバッジ

    最近手に入れたバッジをご紹介します。 60年代の商品宣伝のピンバッジ。昔はこんな風に長いピンのバッジがありましたが危険なので最近は目にしませんね。アイルランド関係のバッジだけを集めることにしているのですが、アイルランドでもおなじみの有名ブランドの詰め合わせだったので買ってしまいました。まとめて35ユーロ。デルモンテ、ファイフス、スパー、BIC、ウィルキンソン、コルゲート、ウェラ、タッパーウェア、クリネックス、リー・クーパー、フィアットなど。 次も有名ブランドまたはデザインがレトロなので買ってしまったもの。コルゲート(4ユーロ)、フィリップス(3ユーロ)、スミス (ポテトチップス)(2ユーロ)、…

  • 1974年のダブリン爆弾事件の現場

    1974年5月17日、ダブリンとモナハンで北アイルランドのプロテスタント系民兵組織 UVF (Ulster Volunteer Force) による連続爆破事件が発生しました。ダブリンではシティ・センターの3か所で盗難車に仕掛けられた爆弾が爆発し、計27人が命を落としました。モナハンでの爆破と合わせると計34人が犠牲になったことになります。 先日、ダブリンの3か所の現場を回ってきました。 最初の爆発はパーネル・ストリートで午後5時28分。パーネル・ストリートとマールボロ・ストリートが交わる交差点のあたりで発生しました。爆弾が仕掛けられていたのは、ウェルカム・インという今は営業していないパブの近…

  • シャーコックの町

    先週の木曜日は、アナメアのコート・トゥーム、イニスキーンのパトリック・キャバナー・センター、ラーラのブリキの教会を巡った後、キャリックマクロスにもう一度行きました。キャリックマクロス・ワークハウスを見学したかったのですが、ここはどうもガイドツアーでなければだめみたいで断られました。そこで夕暮れまで時間があったので近くのシャーコック (Shercock) という町まで行ってきました。 シャーコックはモナハンとの県境に近いキャヴァン県の町。人口は2022年の国勢調査で574人。シラン湖 (Lough Sillan) という湖の近くにあります。19世紀の半ばにはこのあたりには5000人が暮らしていた…

  • イニスキーンの村

    パトリック・キャバナー・センターのあるイニスキーン (Inniskeen) の村は思いがけず美しい村で、散歩が楽しかったです。 村のはずれをフェイン川 (River Fane) が流れ、川のほとりには古い教会とラウンドタワーがあります。ここは6世紀に聖ダイ (St Daigh) が修道院を開いたところ。 現在の教会は1854年ごろに古い教会のあった場所に建てられたものです。ラウンドタワーは上部が失われており、元々は現在残っているの塔の2倍から3倍あったのではないかと言われています。 フェイン川 ラウンドタワーと教会 村のいたるところにパトリック・キャバナーの面影が潜んでいます。カフェの名前はラ…

  • イニスキーンのパトリック・キャバナー・センター

    1989年発行の宮崎昭威著『鉄道・バス利用のアイルランドの旅』に「イニスキーン(Inniskeen)の村には郷土博物館があり、博物館内に、詩人で小説家のP. カバナ (Patrick Kavanagh, 1905 -67) の特別室がある」と書いてあります。ただし、夏の日曜日しか開館していないとも書いてあります。 調べてみると、現在はパトリック・キャバナー・センター (Patrick Kavanagh Centre) という名前で平日のみ営業となっています。パトリック・キャバナーはイニスキーン生まれの詩人。父親は靴職人と農業を兼業しており、長男のキャバナーも初期のころは実家の仕事をしながら詩作…

  • ラーラのブリキの教会

    モナハン県のラーラ (Laragh) にブリキの教会があります。正式名称は聖ピーター教会 (St. Peter's Church)。ブリキでできていることからラーラの Tin Church (ブリキの教会) とも呼ばれています。アイルランドの教会とは思えないとても可愛いらしい佇まいです。 ラーラの村で紡績工場を経営していたジェイムズ・マキーンという人が奥さんと一緒にスイスに旅行したとき、そこで見たスイス・ゴシック風の教会にインスピレーションを得て建設を思い立ったそうです。奥さんにプレゼントしたものだとも、自分の工場で働く人々のために造ったとも言われています。しかし、労働争議とかいろいろあって、…

  • アナメアのコート・トゥーム (Annaghmare Court Tomb)

    昨日の木曜日にまたアーマー県・モナハン県方面に行ってきました。先日モナハン・カウンティー博物館にいったときに、このあたりの観光名所を紹介するビデオがあって、ちょっと行ってみたい場所があったのと、平日にしかオープンしていない施設で行ってみたいところがあったので。 まず、アナメアのコート・トゥーム。アナメアはアーマー県のクロスマグレンに近いところにある村。コート・トゥームというのは新石器時代の巨石墳墓の一形態です。 アイルランドには1000を超える巨石墳墓が残っており、4つの形態に分類されます。コート・トゥームは、「石塚」を意味する Cairn とも呼ばれ、東側に屋根のない前庭 (Court) が…

  • 最近手に入れたバッジ

    最近手に入れたバッジをご紹介します。 まずアイルランドのサッカー関連のバッジです。左端はシェルボーン (Shelbourne A.F.C) のバッジ。シェルボーンは1895年設立のアイルランドの強豪クラブ。今季も現在のところリーグの首位を走っています。35ユーロ。 左から2番目はコーク・ハイバーニアンズ (Cork Hibernians F.C.)。1957年から1976年までアイルランドのトップ・リーグに属していたクラブです。残念ながら財政難のため1976年に解散しました。20ユーロ。 真ん中はウォーターフォード (Waterford A.F.C.)。1930年の設立で現在はプレミア・リーグ…

  • モナハンの街角のアイルランド自由国郵便ポスト

    モナハンの町を歩いていたら、キャリックマクロスに引き続いてまた見つけました。アイルランド自由国時代の郵便ポストです。 これはまたちょっと珍しい郵便ポストです。というのも、ポストの下部には「S E」の文字、上部には「P & T」という文字が入っています。普通はどちらか1つしか入っていません。 キャリックマクロスのところでも書きましたが、ケルト模様で飾られた円の中にケルト文字の「S E」は、アイルランド自由国を意味するアイルランド語、Saorstát Éireann の頭文字。アイルランド自由国が存在したのは 1922 年から 1937 年までです。「P & T」は Post and Telegr…

  • モナハン (Monaghan) カウンティ博物館

    モナハンはモナハン県の県都で人口は約8000人です。モナハンの町を歩くのはたぶん初めてだと思います。デリーに行くときに通ったことはあるはずなのですが、その頃は幹線道路が町の中を走っていたのか、それとももうバイパスができていたのか、記憶にありません。 モナハン・ピース・キャンパスという新しい市民センター的な建物が今年の5月にオープンしたんですね。その中に入っているモナハン・カウンティ博物館に行ってきました。この博物館はもともと町の中心部にあったんですが、キャンパスのオープンと共にこちらに移ってきたものです。 ピース・キャンパスの建物の入り口に置かれているのはアイスクリーム売りの自転車です。イタリ…

  • キャッスルブレイニー(Castleblayney)

    昔むかし、ウェールズにエドワード・ブレイニー卿 (Sir Edward Blayney) という人がいました。ブレイニー卿は、9年戦争 (1594 -1603) の後にアルスターを支配下においたエリザベス1世から、マクノー湖 (Lough Muckno) のほとりの土地を拝受し、ブレイニー男爵を名乗るようになります。ブレイニー男爵はこの土地にブレイニー・キャッスルを建て、その周りにできた町はキャッスルブレイニーと呼ばれるようになりました。 現在残っている建物は1780年代に建て替えられたものです。ブレイニー家は1853年にスコットランド/オランダ系銀行家のホープ家に土地と建物を譲り渡します。そ…

  • クロスマグレン (Crossmaglen)

    週末恒例のドライブ、今回はモナハン県方面に行ってきました。キャッスルブレイニー (Castleblaney) とモナハン・タウン (Monaghan) を目指したのですが、途中でアーマー県のクロスマグレンに近いところを通るので、まずここに寄り道しました。 クロスマグレンはある程度の規模の町としては最も南にある北アイルランドの町です。当然のことながら共和国との国境にも近いです。 クロスマグレンの名前を昔よく聞いたのは、やはり北アイルランド紛争に関してです。クロスマグレンを含むアーマー県南部は大多数の住民がカトリック系で、IRAなどの活動も活発でした。あまりにも事件が多いので「バンディット・カウン…

  • 演劇『グローニャ』(Grania)

    アビー・シアターで演劇『グローニャ』(Grania)を見てきました。『グローニャ』はアビー・シアターをWBイェーツなどと共に立ち上げ立ち上げたオータスタ・グレゴリー (グレゴリー夫人) が1912年に発表した戯曲。アイルランドの神話というか伝承文学のフィン物語群にある『グローニャとディアムッドの追跡』に想を得た作品です。 主人公のグローニャは上王コーマックの娘。フィアナ騎士団の団長フィン・マックールとの結婚が決まっています。フィンは妻を亡くしたばかりでグローニャよりもかなりの年上。グローニャはフィンの部下で騎士のディアムッドと恋仲になり駆け落ちします。それを追いかけるフィン。 アルスター物語群…

  • ラウズ (Louth) の村

    ラウズ (Louth) の村はラウズ県の名前の由来となった村ですが、あまり普段耳にすることはありません。県都のダンドークやドロハダは人口が44000人を超えているのに、ラウズの村の人口は約700人です。正直な話、存在感は薄いです。キャリックマクロスからも近いので、どんな場所なんだろうとこの目で確かめるために行ってきました。 村はパブが3軒ほど、コンビニも2軒ほどあります。新しい建売住宅みたいなのもできていて、人口は増えているようです。 この村にはいくつも遺跡があります。おそらくもっとも重要なのは聖モクタの家 (St. Mochta's House) という遺跡なのですが、下調べしていなかったの…

  • キャリックマクロス (Carrickmacros) の町

    アーディーから N2 を 15 分ほど北上してキャリックマクロス (Carrickmacros) の町に向かいます。キャリックマクロスはモナハン県の南部に位置するマーケット・タウン。人口は5000人を少し超えるくらいです。 アイルランドの小規模な街には、両サイドを駐車スペースにできるほど道幅の広いメイン・ストリートが一本通っているものと、三角や四角のスペースが真ん中にあってそこから放射状に町が広がっているものの2とおりありますが、キャリックマクロスは前者です。 メイン・ストリート キャリックマクロスの町というと私がいつも連想していたのは自動車レースです。というのも、アイルランドに来る前か直後に…

  • アーディー (Ardee) の町

    アーディー (Ardee) は N2 沿いにあるラウズ県の町です。 人口約5000人。最近の幹線道路はバイパスになっていて町の中を通ってないことが多いのですが、アーディーは町の中を N2 が通っています。したがって交通量が多いです。アーディーは中世の頃から壁に囲まれた街として発展したのですが、最近は開発が進んで中世の面影はだんだん少なくなっているそうです。 町の名前は Áth Fhirdia というアイルランド語が元になっているのですが、これは「フェルディアの砦」という意味です。ケルト神話の英雄であるクー・フーリンとコナハトの先史フェルディアがこの地で4日間戦ったという伝説に基づくものです。こ…

  • メリフォント・アビー(Mellifont Abbey)

    メリフォント・アビーはモナスターボイスから車で10分ほど走ったところにあります。ビジター・センターはもうオフシーズンに入っていました。再オープンは来年4月になります。 メリフォント・アビーはかなり大きな遺跡で私が見た中ではトーマスタウンのジャーポイント・アビーと同規模くらい。ただしメリフォント・アビーの方が荒廃が進んでいてディストピア感が漂っており、そういった雰囲気がお好きな方には最適です。 メリフォント・アビーは1142年にアーマー大司教の聖マラキーによって設立された、アイルランド初のシトー会の修道院です。メリフォントの意味は「蜜の泉」です。1170年頃には100人の修道僧と300人の平信徒…

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