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実践的演劇教育ーことばと心の受け渡し https://blog.goo.ne.jp/engekikyoikuron

四十数年の小学校と大学での教師体験からの演劇教育の理論と実践、そして、憲法を守る市民運動の現在(いま)を報告します。<br>

福田三津夫
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2020/05/24

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  • 〔629〕2023夏・ドイツ後期ゴシックとフランスロマネスクを歩く⑲〈最終回〉 初めてのバーデン・バーデンは期待で胸いっぱいでした。

    いよいよ2023年夏、「ドイツ後期ゴシックとフランスロマネスクを歩く」は終焉を迎えました。バーデン・バーデン2泊、ルースとトーマスが待ってくれているフランクフルト(カルベン)は2泊です。初めてのバーデン・バーデン訪問の目的は、ゲルハールトの磔刑像を拝観することです。バクサンドールのカタログにも掲載されています。道順として少し行きにくいところなので、今回は無理かなと弱気になったのですが、緑がしっかり予定に入れてくれました。9月13日(水)、バーデン・バーデンの駅から市の中心部まで数㎞なので、バスに乗ることにしました。まず目差したのはクロスター教会。バーデン・バーデンに美しい聖母子像があるよ、と教えてくれたのはヴェニガーさんでした。ならば行くしかありません。この教会はAbteiLichtenthalBaden...〔629〕2023夏・ドイツ後期ゴシックとフランスロマネスクを歩く⑲〈最終回〉初めてのバーデン・バーデンは期待で胸いっぱいでした。

  • 〔628〕2023夏・ドイツ後期ゴシックとフランスロマネスクを歩く⑱ 猛暑のランツフート、それでも教会・博物館・城と歩き回りました。

    *3泊したイビスホテル、駅から徒歩数分。ハートマーク内の表示が気に入りました。9月11日(月)、12日(火)の2日間、ランツフート(ミュンヘンから北東に約100㎞)の市内をくまなく歩き回りました。ドイツでもこの時期こんなに暑くなるんだと思いながら、普段かぶらないチャラい帽子を離せませんでした。注意深く日陰を選びながら歩きました。最初に向かったのはなんといっても聖マルティン教会、ラインベルガーの巨大で逞しい聖母子像にご挨拶です。と思ったのですが、ミサの最中で入場はできません。翌日入場が叶いこの時にじっくり拝観しました。ラインベルガー関連の作品だけでもここに3、4点あります。彫刻の顔が壊されていたりして状態はあまり良くないのですが、見る価値は充分にあります。キリスト像はラインベルガー系の人でしょう。彫刻作品が...〔628〕2023夏・ドイツ後期ゴシックとフランスロマネスクを歩く⑱猛暑のランツフート、それでも教会・博物館・城と歩き回りました。

  • 〔627〕2023夏・ドイツ後期ゴシックとフランスロマネスクを歩く⑰ フライジングでヴェニガー夫妻の懇切丁寧な解説に圧倒されました。

    9月10日(日)、フィラッハから南ドイツのランツフートまで約5時間の長旅ですが、まったく苦痛に感じません。人に迷惑がかからないようにトランクさえ安全な場所に運び入れれば余裕のちょっちゃんです。万が一座れなくても平気の平左。20回近いドイツ旅行に我らは鍛えられました。50日間のドイツ・ヨーロッパ旅行も最終盤に差し掛かりました。残すところあと1週間、ランツフート3泊、バーデン・バーデン2泊、フランクフルト2泊です。ランツフート初日に、バイエルン国立博物館のヴェニガー博士ご夫妻が時間を作って会ってくださいました。待ち合わせの場所はフライジング駅。徒歩でフライジング大聖堂に向かいます。現在所々修復中で、逆に興味津々です。マティアス・ヴェニガーさんは美術全般のエキスパート、お連れ合いのルースさんは美術館や学校などで...〔627〕2023夏・ドイツ後期ゴシックとフランスロマネスクを歩く⑰フライジングでヴェニガー夫妻の懇切丁寧な解説に圧倒されました。

  • 〔626〕2023夏・ドイツ後期ゴシックとフランスロマネスクを歩く⑯ マリア・ガイル祭壇を追いかけてついにフィラッハまで来てしまいました。

    9月8日(金)、インスブルックからは4時間22分、オーストリアの南端、フィラッハまで来てしまいました。イタリアやスロヴェニアに近い交通の要衝です。モワサックの写真集と同様に、植田重雄さんが遺されたドイツ語文献・後期ゴシック彫刻の本の表紙はフィラッハのマリア・ガイル祭壇で飾られていました。綺麗で整ったマリアの戴冠祭壇でした。遠いということもあって、あまり無理しなくても良いかなと思っていたのですが、緑がさっさと予定に入れてしまいました。フィラッハには2泊の予定です。1日目は市の中央に繰り出して、フィラッハ博物館や道行きの教会を訪ねました。フィラッハ博物館は小さな市立博物館でした。展示物もそれほど多くはないのですが、なぜかマリア・ガイル祭壇のプレデラが展示されていました。どんな事情があったのでしょうか。9月9日...〔626〕2023夏・ドイツ後期ゴシックとフランスロマネスクを歩く⑯マリア・ガイル祭壇を追いかけてついにフィラッハまで来てしまいました。

  • 〔625〕2023夏・ドイツ後期ゴシックとフランスロマネスクを歩く⑮ シュテアツィング(伊)は昨年のリベンジ、おそらくハンス・ムルチャー全踏破。

    ようやくその時が来ました。シュテアツィングでハンス・ムルチャー祭壇を拝観できれば一応ムルチャー全踏破と言えるでしょう。ただし、ムルチャー作品の佳いカタログは手元にありません。しかしカタログは目星がついています。ヴェニガーさんに実物を見せてもらって、シルヴィアの協力で入手のめどがついているからです。日本に届くのを首を長くして待っているところです。ミヒェル・エーアハルトのカタログもしかりです。2冊のカタログを見て、おそらく2025年になるであろう渡独の内容が変わってきそうです。想像するだけでわくわく心楽しくなってきます。シュテアツィングはイタリアといってもインスブルックからは電車で1時間ほどです。オーストリアの国境を越えてすぐのところに位置しています。ここはイタリアのチロル地方になります。ムルチャーが活躍した...〔625〕2023夏・ドイツ後期ゴシックとフランスロマネスクを歩く⑮シュテアツィング(伊)は昨年のリベンジ、おそらくハンス・ムルチャー全踏破。

  • 〔624〕2023夏・ドイツ後期ゴシックとフランスロマネスクを歩く⑭ 明日のシュテアツィング(伊)の「前座」はアンブラス城。

    9月6日(水)、バーゼル(スイス)からインスブルック(オーストリア)まで約4時間半かかりました。昨年に引き続きインスブルックに舞い戻ってきたのには訳があります。昨年の50日弱のヨーロッパ旅行で体調を崩したのはただの1回、1日だけでした。不思議なことに連れ合いもこの時熱を出してダウンしたのです。昨年は今年より遙かにコロナ危機の渦中にありました。信じてもらえないかも知れませんが、旅行プランが崩壊したのがこの日だけでした。このインスブルックの1日に予定していたことは、日帰りでシュテアツィング(伊)に行くことでした。ここの聖母教会にハンス・ムルチャーの代表作ハンス・ムルチャー祭壇があり、お隣にはハンス・ムルチャー博物館があるのです。ハンス・ムルチャー祭壇はバクサンドールのカタログに登場している気になる美しい彫刻で...〔624〕2023夏・ドイツ後期ゴシックとフランスロマネスクを歩く⑭明日のシュテアツィング(伊)の「前座」はアンブラス城。

  • 〔623〕2023夏・ドイツ後期ゴシックとフランスロマネスクを歩く⑬ バーゼル歴史博物館でリーメンシュナイダー作品を発見、あのヴィジッツの「アダムとエヴァ」も。

    9月4日(月)はトゥールーズからスイスのバーゼルに9時間かけての移動日でした。バーゼルで2泊します。バーゼル滞在は2回目になるのでしょうか。9月5日(火)は大聖堂、バーゼル美術館、バーゼル歴史博物館を一気見です。まずはライン川を見下ろす大聖堂に着きました。後期ゴシック彫刻だけでなくロマネスクにも関心が向いてきているので、内部の柱頭彫刻や外部のタンパンや彫刻も興味深く見られるようになってきました。ゆったりと大聖堂を巡った後は、バーゼル美術館に直行です。入場券売り場の柱がロマネスク柱頭彫刻を思わせて素敵です。バーゼル美術館はまさに見どころ満載です。今回びっくりしたのは、ハンス・バンドゥンク・グリーンの作品が多数鑑賞できたことです。グリーンはデューラーの一番弟子で、独特の作風で知られています。こうしたクセのある...〔623〕2023夏・ドイツ後期ゴシックとフランスロマネスクを歩く⑬バーゼル歴史博物館でリーメンシュナイダー作品を発見、あのヴィジッツの「アダムとエヴァ」も。

  • 〔622〕塚越敏雄さんから「腰越九条ニュース」206号が届きました。わかりやすくて良いニュースだと評判です。

    ■遅くなりましたが、腰越九条ニュース206号送付します。このところ、ガザの状況が気になって仕方ありません。塚越敏雄〔622〕塚越敏雄さんから「腰越九条ニュース」206号が届きました。わかりやすくて良いニュースだと評判です。

  • 〔621〕2023夏・ドイツ後期ゴシックとフランスロマネスクを歩く⑫ フランスロマネスクの最高峰の1つ、トゥールーズのサン・セルナン・バジリカ聖堂。

    9月3日(日)、前日の疲れも何のその、この日はフランスロマネスクの最高峰の1つ、サン・セルナン・バジリカ聖堂へ向かいます。ロマネスクと言えばまずはフランス、フランスロマネスクと言えばまずはサン・セルナン・バジリカ聖堂と私の頭にすり込まれています。フランスに行くならばどうしても訪れてみたいところでした。徒歩で比較的簡単にサン・セルナン・バジリカ聖堂に到着しました。現存するロマネスク教会としてはフランスで最も大きいそうです。円柱をうまく組み合わせた建築様式は見るものに優しさを感じさせます。後陣からミエジェヴィル門に回り「キリストの昇天」を描いたタンパン彫刻を丁寧に撮影しました。しかし、残念ながら撮影はここまで。ミサなのでしょう、観光客は内陣には入れません。モワサックと同様、ついていません。その後、ジャコバン修...〔621〕2023夏・ドイツ後期ゴシックとフランスロマネスクを歩く⑫フランスロマネスクの最高峰の1つ、トゥールーズのサン・セルナン・バジリカ聖堂。

  • 〔620〕2023夏・ドイツ後期ゴシックとフランスロマネスクを歩く⑪ フランスロマネスクの真骨頂、トゥールーズとモワサックへ。

    9月1日(金)、ロンドン・セントパンクラス駅からユーロスターでパリ・北駅へ向かいました。北駅でまたしても待ち構えてくれていたのが愛さんでした。お忙しい仕事を差し置いて駆けつけてくれたのです。北駅からパリ・モンパルナス駅の移動を心配してのことでした。今回は私たちにとっては久しぶりのおにぎりの差し入れです。TGVの乗車券も彼女がとってくれたのです。感謝あるのみです。さて、今回はパリから一気に南下してトゥールーズへ向かいます。最大の目的はトゥールーズからほど近いモワサックに行くことです。日本で初めてリーメンシュナイダーの本を著した植田重雄さんの蔵書に、立派なモワサックのサン・ピエール教会の写真集がありました。ここの戸や柱に施された彫刻が素晴らしいのです。パリからは遠いのでどうしたものかと思案していると、是非行こ...〔620〕2023夏・ドイツ後期ゴシックとフランスロマネスクを歩く⑪フランスロマネスクの真骨頂、トゥールーズとモワサックへ。

  • 〔619〕2023夏・ドイツ後期ゴシックとフランスロマネスクを歩く⑩ ロンドンの3日間は美術館・博物館三昧でした。

    8月29日(火)、V&A美術館訪問のあとはテート・ブリテン鑑賞です。8月30日(水)、徒歩で大英博物館に行きました。さらに徒歩でロンドン・ナショナルギャラリーへ。次はさすがに電車で初めてのコートールド美術館への梯子です。日本でも少し前にコートールド美術館展が開催されたばかりでした。その展示物が戻っていてじっくり鑑賞できました。小ぶりの美術館ですが、名品揃いです。イギリスの素晴らしいところは、コートールド美術館以外はいずれも無料だということです。公費と寄付金で運営されていて、寄付金を入れる箱は用意されています。8月31日(木)、雨模様の1日でした。フェルメールの「音楽の稽古」(これを見ればフェルメール全作品完全踏破)を見るためクイーズ・ギャラリーを訪ねましたが、予約が必要ということで午後遅くに再度舞い戻りま...〔619〕2023夏・ドイツ後期ゴシックとフランスロマネスクを歩く⑩ロンドンの3日間は美術館・博物館三昧でした。

  • 〔618〕2023夏・ドイツ後期ゴシックとフランスロマネスクを歩く⑨ ロンドンのビクトリア&アルバート(V&A)美術館は彫刻の宝庫でした。

    街全体が博物館の趣のあるディジョンを訪問した翌日、私たち2人はルーブル美術館にいました。前述したように、グレゴール・エーアハルトのマクダラのマリアを撮影するためです。コロナ明けのルーヴルは多くの人でごった返していました。ネットで事前予約をしておいて正解でした。ちなみにマスク着用の人は1%ほどでしょうか。無事入館できて、次は見たい作品に直行できるかどうかの「勝負」でした。さすがに3回程度の訪問になる私たちは、それほど迷うことなく後期ゴシック彫刻の部屋に辿り着きました。あれだけ混雑していたのが嘘のようです。ゆっくり丁寧に作品と向き合うことができました。後期ゴシック彫刻の重鎮作家の作品も数点「発見」することができました。おそらく興奮して凝視続けていたのは私たちだけでしょう。さすがルーヴル、3部屋にわたって後期ゴ...〔618〕2023夏・ドイツ後期ゴシックとフランスロマネスクを歩く⑨ロンドンのビクトリア&アルバート(V&A)美術館は彫刻の宝庫でした。

  • 〔617〕清瀬市議会議員、ひとり会派「共に生きる」のふせ由女のゆめ通信(2023年秋号)が発行されました。

    2023年10月21日、本日、真新しいゆめ通信を手にしました。ゆめ通信は、清瀬市議会議員、ひとり会派「共に生きる」のふせ由女が年4回発行してきたもので、通算37号になります。ふせ由女は3期目の議員として頑張っています。応援よろしくお願いします。〔617〕清瀬市議会議員、ひとり会派「共に生きる」のふせ由女のゆめ通信(2023年秋号)が発行されました。

  • 〔616〕2023夏・ドイツ後期ゴシックとフランスロマネスクを歩く⑧ ブルゴーニュ公爵墓碑の悲しむ人々に対面(ディジョン美術館)

    オットーボイレン大聖堂で、オットーボイレンのマイスターの作品を穴の空くほど眺め、その日は再びシュツットガルトのアンゲリカの家に泊まらせていただきました。彼女の家には合計3泊ということになりました。しかもこの日は娘も一緒にお世話になりました。翌日は、ドイツの仲良し4人組にシュツットガルト駅で見送られて、娘は帰国の途に着くためフランクフルト空港へ、我々2人はパリに向けて出発です。今回なぜパリなのかというと、ルーヴル美術館で、ミヒェル・エーアハルトの息子のグレゴール・エーアハルトの代表作のマクダラのマリア像を見るためでした。間違いなく彼の最高傑作で、ルーヴル美術館でも目玉の作品の1つとして、パンフレットに特記されているのです。ちなみにパリは5泊。パリ市内の名だたる美術館を再訪する以外にもディジョンまで「遠足」に...〔616〕2023夏・ドイツ後期ゴシックとフランスロマネスクを歩く⑧ブルゴーニュ公爵墓碑の悲しむ人々に対面(ディジョン美術館)

  • 〔615〕2023夏・ドイツ後期ゴシックとフランスロマネスクを歩く⑦ こちらも昨年のリベンジ、オットーボイレン大聖堂博物館、改装展示なる。

    8月22日(火)、私たち夫婦と娘、クラウスとシルヴィアはオットーボイレンという街にいました。ドイツ後期ゴシックの彫刻家、オットーボイレンのマイスターが活躍した街です。昨年初めてここを訪れたのですが、残念ながら大聖堂博物館は改装中で、展示は見られませんでした。今年こそはと再度訪れたというわけです。我ながらしつこい!予想通り綺麗に改装されていました。お目当てのオットーボイレンのマイスターによる「受胎告知とキリストの誕生」は見事なレリーフでした。美しい彫りの線が特徴の、この作家の代表作と言えるのではないでしょうか。後3点ばかり周辺作家の作品も発見することができました。その1部はバイエルン国立博物館からの出品作だということが緑の調べでわかりました。食事前にクラウスとシルヴィアのサプライズがありました。このレストラ...〔615〕2023夏・ドイツ後期ゴシックとフランスロマネスクを歩く⑦こちらも昨年のリベンジ、オットーボイレン大聖堂博物館、改装展示なる。

  • 〔614〕2023夏・ドイツ後期ゴシックとフランスロマネスクを歩く⑥ 昨年のリベンジ、ついにヘッヒンゲンでビンゲン祭壇を見ました。

    昨年のドイツ旅行の最終盤、奇跡的に1日だけ自由行動が可能の日が生まれたのです。ならばフランクフルトからビンゲンに行こうと決めたのでした。ウルム博物館で入手したニクラウス・ヴェックマンの図録にビンゲン祭壇のことが書かれていたからです。ビンゲン祭壇はヴェックマンの彫刻とバルトロマイオス・ツァイトブロムの祭壇画で構成されていますが、彩色がしっかりしていて実に美しいのです。心躍らしてライン川近辺のビンゲンに降り立ったのですが、ここにはその祭壇は存在しませんでした。ホーエンツォレルン城近くのヘッヒンゲンにあるというのです。今年は再度チャレンジ、リベンジのビンゲン祭壇になりました。マリア被昇天教区教会は手入れの行き届いた、素晴らしく美しい教会でした。堂内には私たち2人の他には、車で同行してくれたクラウスとシルヴィアし...〔614〕2023夏・ドイツ後期ゴシックとフランスロマネスクを歩く⑥昨年のリベンジ、ついにヘッヒンゲンでビンゲン祭壇を見ました。

  • 〔613〕閑話休題、池袋のジュンク堂でマティアス・ヴェニガーさん共著の翻訳本『ゴシック』を発見しました。

    ドイツから来日中のシルヴィアを池袋のジュンク堂に案内しました。彼女は英語と生物の教師、日本の動植物にも興味があるということで、関連本を探しに訪れたのです。私もついでに9階の芸術書コーナーを覗いたとき『ゴシック』という翻訳本が目にとまりました。以前にもこの本を手に取ることはあったのですが、ぱらぱらと頁を捲って眺めただけでした。しかし、現在の私は後期ゴシックにぞっこんで、「13世紀から15世紀にかけてのヨーロッパ絵画」(巻頭論文)として誰が紹介されているか興味津々でした。マルティン・ショーンガウアーなど三十数名(裏表紙に記載あり)の中に、彫刻家でもあるミヒャエル・パッハーが取り上げられているのは嬉しかったです。さて、著者は誰かと見てみると、なんとそこにマティアス・ヴェニガーさんの名前があるではありませんか。こ...〔613〕閑話休題、池袋のジュンク堂でマティアス・ヴェニガーさん共著の翻訳本『ゴシック』を発見しました。

  • 〔612〕2023夏・ドイツ後期ゴシックとフランスロマネスクを歩く⑤ ラーマーズドルフでグラッサーの磔刑祭壇を見る。

    8月13日(日)、ミュンヘン滞在の最終日、地下鉄で30分ほどのラーマーズドルフという街を目差しました。ここの聖マリア教会にある磔刑祭壇はエラスムス・グラッサーと工房の作品です。バイエルン国立博物館のヴェニガー博士からいただいたグラッサーの図録(ブログ既掲載)に掲載されていて、機会があれば是非拝観したいと願っていたものです。いつものことながら、お目当ての場所に首尾良く到着できるまでが難関です。難儀して「対面」できたときの感動は言い表すことができません。ミサのために集まっていたのでしょう、身なりを整えた老若男女に邪魔にならないように撮った写真がこれです。このあと、もう何回目になるのでしょうか、バイエルン国立博物館を訪れました。何回行っても発見があるものです。2人で舐めるように写真を撮りまくりました。ミュンヘン...〔612〕2023夏・ドイツ後期ゴシックとフランスロマネスクを歩く⑤ラーマーズドルフでグラッサーの磔刑祭壇を見る。

  • 〔611〕2023夏・ドイツ後期ゴシックとフランスロマネスクを歩く④ 「アルトエッティングの扉のマイスター」の扉をガン見する。

    ライプツィヒ滞在の最終日、ドレスデン国立美術館を訪ねました。ここは先日、世界を揺るがす大盗難があったところです。巨額の金銀財宝が盗まれたため、入場の際は厳戒態勢が引かれていました。お目当てのペーター・デルの3枚のレリーフはまたもや見つからず、会場からの美しい町並みだけ撮影したのでご覧ください。8月10日(木)、私たちはドイツの臍といわれるアイゼナハに1泊しました。ここにお住まいの友人のエルケさんを訪ねました。お連れ合いのウヴェさんを亡くされたので、昨年に引き続いてお墓参りをしました。今年はミュンヘン在住のお嬢さんがいらっしゃいました。世界遺産のバルトブルク城でお仕事をしていたのがエルケさんです。お城が見渡せる丘の上で旧交を温めました。アイゼナハの次のミュンヘンで息子家族4人と合流しました。ここで3泊するこ...〔611〕2023夏・ドイツ後期ゴシックとフランスロマネスクを歩く④「アルトエッティングの扉のマイスター」の扉をガン見する。

  • 〔610〕2023夏・ドイツ後期ゴシックとフランスロマネスクを歩く③ 世界遺産、ナウムブルク大聖堂で美しいウタ夫妻の彫刻に対面しました。

    リューベックから向かったのは初訪問のデュッセルドルフでした。ここに1泊して次はライプツィヒに3泊です。デュッセルドルフでは美術博物館に所蔵されているオットーボイレンのマイスターによるクリストフォロスが目当てでした。イギリスの美術史家バクサンドールの本に掲載されていた像でした。写真で見る限り秀作と思われました。しかし、ようやく探し当てた博物館は閉館中でした。ぐったりした私たちを癒やしてくれたのは美味しいラーメンでした。デュッセルドルフは日本人が多く住んでいるところで、日本料理店が数多くあります。たまたま入ったラーメン店が大当たりでした。*デュッセルドルフの街中を歩く*街中のオブジェライプツィヒから足を伸ばしたのが、こちらも初訪問のナウムブルクでした。ナウムブルク大聖堂は2018年に世界遺産に指定されたところ...〔610〕2023夏・ドイツ後期ゴシックとフランスロマネスクを歩く③世界遺産、ナウムブルク大聖堂で美しいウタ夫妻の彫刻に対面しました。

  • 〔610〕2023夏・ドイツ後期ゴシックとフランスロマネスクを歩く② まずは、「ハンス・ブリュッゲマンの旅」からスタートです。

    7月31日(月)、2人はフランクフルトに向かうJALの機上にいました。緑は18回目のドイツ旅行、私は16回目でした。昨年の2月にロシアがウクライナを侵略し始めてから、ロシア上空を通らない飛行ルートに変更されています。行きは北極海上空へ迂回するため、以前より2時間ぐらい飛行時間が増して、15時間くらいになっています。ちなみに帰りはロシアの南を通るルートで13時間ぐらいでしょうか。戦闘が続けられている黒海なども通って13時間、なんとも不気味な、実に複雑な感情がわき起こってきました。フランクフルト空港に無事到着し、珍しくここで1泊しました。今回の長旅は、「ハンス・ブリュッゲマンの旅」からスタートです。ハンス・ブリュッゲマンについてはブログ〔517〕に詳述しました。昨年の旅で初めてブリュッゲマンに出合いました。ロ...〔610〕2023夏・ドイツ後期ゴシックとフランスロマネスクを歩く②まずは、「ハンス・ブリュッゲマンの旅」からスタートです。

  • 〔609〕2023夏・ドイツ後期ゴシックとフランスロマネスクを歩く① まえがき

    今年2023年、この猛暑の夏に、今までで最長50日間のヨーロッパ旅行を決行しました。このブログ連載ですでに報告済みの、昨夏の「後期ゴシック彫刻を歩く」旅を3日上回る長さでした。我々の結婚50周年、金婚記念ということで、この旅行の途中に子どもや孫たちを招待する一世一代の大旅行になってしまいました。訪れた国は、ドイツを中心にフランス、イギリス、デンマーク、オーストリア、イタリア、スイスの7カ国になります。ユーレイルパスをフル活用しての旅です。イギリス、デンマーク、スイスはユーロが使えないので難儀することになりました。*ドイツ鉄道の車窓から旅の最大の目的は、まだ見ぬドイツ後期ゴシック彫刻を追いかけることです。リーメンシュナイダー作品をほぼ訪ね終え、さらにシュトースなど同時代の作家の作品もかなり訪ね歩きましたが、...〔609〕2023夏・ドイツ後期ゴシックとフランスロマネスクを歩く①まえがき

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