ブログで少し前に、渡辺文学さんの『日本の嫌煙権運動45年史』(花伝社)を紹介しました。その本の末尾に宣伝されていたのが『人生、挑戦・嫌煙権弁護士の「逆転法廷」』です。この本はまさに渡辺さんの紹介で、花伝社からの出版が実現したと書かれていました。伊佐山芳郎さんといえば『嫌煙権を考える』『現代たばこ戦争』(いずれも岩波新書)が代表的な著書で我が家の本棚にも並んでいます。言わずと知れた嫌煙権運動で中心的役割を担われた弁護士です。ボランティアとしての参加で、一切報酬はもらわなかったということです。その彼が、どのような人生を歩み、それをどう総括されるのか、興味を持って読み進めました。2部構成です。前半は「逆転法廷への挑戦」として「強姦致傷被告事件の逆転無罪判決」「ピアノ演奏の差し止め裁判」など六つの事例に言及されて...〔685〕『人生、挑戦・嫌煙権弁護士の「逆転法廷」』(伊佐山芳郎、花伝社)読んでみました。