手元に「ドイツの歓び」「イギリスの歓び」(芸術新潮)を揃えていますが、「フランスの歓び」は当面必要がないなと判断したのでした。ところがどうしても読みたくなったのです。それは私が今一番気になっている中世に彫刻家、クラウス・スリューテルのことが書かれているからでした(「中世屈指の彫刻家スリューテルをもとめて」)。スリューテルについてしっかり書かれているのは『世界美術大全集ゴシック1』(小学館)しか思い浮かびません。ところが最近「シニイ」というサイトは本だけでなく研究論文なども検索できることを知りました。ちなみにリーメンシュナイダーは47、シュトースは13ヒットしました(他の彫刻家は0です)。スリューテルはというとただ1つだけ、「フランスの歓び」に書かれていることがわかったのです。その内容を詳しく見てみると、「...〔804〕私にとってタイムリー、「フランスの歓び-美術でめぐる、とっておきの旅ガイド」(芸術新潮、2002年8月号)を読む。