ゴールデンウイークの後半は巨大な移動性高気圧に日本が覆われて晴天が続いた。だが、連休ならではの諸事多用に追われて星を見ることはなかった。10日と11日は午後11時過ぎに船橋を出発、夜半過ぎに観測地に着いて早々と観測態勢に入った。薄明開始は午前3時前、暗夜は2時間半ほどしかない。この時間、C/2023A3紫金山-アトラス彗星は西の空、高度20度付近にあり、刻々と東京の光害ベルトに飲み込まれようとしている。光害のために暗い星は見えないのでしし座のβ星、デネボラを起点にして紫金山-アトラス彗星を視野に導入する。細く短い尾の形や伸びる方向がが日ごとに微妙に変わっているのがわかる(画像上)。日本からはこれからまもなく見られなくなるが、今秋10月初めには明るい彗星となって西の夕空に姿を現すと期待されている。・2024/5/10~5/17期待の大彗星、最近の様子伺い。