いつも拝見している吉田誠一さんのホームページが昨日更新されていました。「今週の明るい彗星」で紹介されている紫金山ーアトラス彗星C/2023A3に気になるコメント「最近はこの予報より暗い。」がありました。以前、紹介した国立天文台渡辺潤一先生の論文を再度見直してみました。https://www.asj.or.jp/geppou/archive_open/1993/pdf/19930102c.pdf太陽に近づいたことの無い彗星は比較的遠くでドライアイス等が蒸発して固体成分が表面に残り熱を遮断してしまうという非定常のマントル発達モデルで計算すると実際の光度変化に近いと記述されています。オースチン彗星C/1989X1の光度変化が図5に示されています。左側が太陽に近く右側が太陽から遠いグラフになっており、+0.3付近...紫金山ーアトラス彗星C/2023A3は期待通りには明るくならないのか