唐突だが、僕が子どもの頃、『遊戯王』という漫画が流行っていた。今でもカードゲームに名前は残っているが、元々は漫画作品であり、純粋にその物語が好きだった。 当時、僕はほぼ全巻を揃えて読んでいたのだが、その中で度々登場するとりわけ重要なキーワードに、「もう一人の自分」という設定があった。 【中古】 遊☆戯☆王(文庫版)(1) 集英社C文庫/高橋和希(著者) posted with カエレバ 楽天市場 当時は単に面白いフィクション設定だとしか思っていなかったが、今思えば、この“もう一人の自分”という概念は、案外普遍的なテーマなのかもしれない。 実際、僕の中にも「感情的な自分」とは別に、やたらと理性的…