はじめに。 坂の上のクマ 第四弾です。 日本もかなり涼しくなってきたみたいですが、皆さんはどのようにお過ごしでしょうか。 早速、第四巻のあらすじから。 あらすじ。 第四巻の中心は日露戦争下の旅順における攻防。 物語の前半は児玉源太郎や、東郷の艦隊の動向を軸に展開していきます。 好古率いる騎兵旅団が、ミシチェンコ率いるコサック騎兵に対していかに対抗していくかといった点も描かれます。 遼陽会戦のなかで、クロキこと黒木為楨の軍が勝利を収めたのち、戦争の舞台は旅順へと移っていきます。 旅順要塞の攻略作戦は、乃木軍の乃木希典、さらに同軍の参謀長である伊地知によって、惨憺たる様相を呈していくが...。 思…
はじめに 坂の上のクマ 第三弾です。 新装版 坂の上の雲 1-8巻 セット メディア: セット買い あらすじ 三巻の物語は真之が帰国した時点のことから始まります。 病により衰えた子規の病床を訪れ、その1ヶ月後に子規の死について知った真之は、旧友の葬儀に参列することに。 そのころの西洋では、「国家の利害」を意識した外交が盛んに行われていました。 ドイツやイギリス、さらに日本の外交政策の関心は、ロシアが南下により重圧をかけている極東地域に注がれていたのです。 こうしたなか、好古はシベリアに向かい、現地の騎兵たちの偵察を行います。 真之もその頃、のちの艦隊司令長官となる東郷平八郎という人物と話を交わ…
はじめに。 「啓蒙」とはなんなのだろう。 以前レッシング を紹介した時に、ほんの少し触れたテーマです。 baroquema3.hatenadiary.jp 今週はここら辺を詳しくみていきましょう。 啓蒙とは。 啓蒙。一言で言い表すならば、人の理性によってこの世の中を把握しようということ。 啓蒙の時代で最も重要な人物インマヌエル・カント的にいうならば、人間が己の未熟さからの脱出することを意味するものです。 さらに、啓蒙という言葉には、理性が物事の「正否・正邪を見定めるための試金石」として昨日するという意味合いも込められているのです。 <ドイツ語文芸> 18世紀の初頭、ドイツ語の地位はラテン語とフ…
はじめに。 今回は二巻目についてです。 あらすじ 子規と新聞社 第二巻冒頭では佃一予率いる反文学党によって退学に追い込まれた子規の様子が描かれます。 寄宿舎を出た子規は陸羯南のもとに向かい、彼のつてで新聞社「日本」に入社することに。 新聞社にて「小日本」の出版に携わる子規の能力は高く、本来未熟だった俳句の能力も入社後に実践を通して磨き上げられていきました。 日清戦争 転じて、日清戦争が話の焦点となります。 明治日本は西洋の技術や帝国主義を自国に取り入れようと試みるも、その姿は他国にとって猿真似のようであり、漫画としての様相を呈していました。 日清戦争の原因となったのは韓国であって、日本は韓国を…
はじめに。 バロックシリーズ第二弾。 古典主義VSバロック 「歪み」というものがバロック特有のものであるという話を以前しました。 ここで注目すべきは、バロックと対立する概念の存在です。 それがかの有名な「古典主義」というもので、古代ギリシアの彫像に見られるような、「秩序」や「静けさ」が特徴です。 これに対して、バロックは「複雑さ」や「激しさ」などをその特性としてもっています。 バロックと古典主義はまさに正反対の表現形式なのですね。 次回は、実際に絵画を例にしてみていきましょう。 バロック的躍動感 まず、ルーベンスの『レウキッポスの娘たちの掠奪』を見てみましょう。 どうでしょうか... まずこの…
はじめに。 そろそろ、本題に入ろう。 「バロック」という言葉を聞いて、僕らはまず何をイメージするでしょう。 ドイツの音楽家バッハと答える人もいるでしょうし、イタリアの画家カラヴァッジオと答える人もいるかも。 装飾に満ちたバロック建築様式などもまた、「バロック」から連想されるものとして代表的。(写真のサン・ピエトロ大聖堂は数あるバロック建築の中でも代表的なもの。) バロックとは? 不規則なもの そもそも「バロック」という語は何を示すのでしょう。 現在僕らが持っているような「バロック」の観念が生まれたのはごく最近のこと。 19世紀には、「バロック」語はネガティヴな意味合い、つまり「低俗さ」や「粗雑…
はじめに。 最近、坂の上の雲を読んでます。 ということで、今回は1巻目について思うところをまとめてみようかと。 作者 司馬遼太郎について 司馬(本名は福田定一) は1923年、大阪府の薬剤師を生業としていた父のもとに生まれます。 図書館と本をこよなく愛していた彼は大学でもロシア文学や司馬遷を愛読していたのだとか。 司馬遼太郎という名は、「司馬遷に遼(はるか)に及ばざる日本の者」という言葉に由来するみたい。 産経新聞社にて記者として働く傍ら執筆に勤しんでいた司馬は、1960年に彼の長編小説『梟の城』に直木賞が授与されたことで注目を浴びます。 歴史小説を得意とする司馬の代表作には、『竜馬がゆく』な…
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