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2020/02/04

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  • <「ユダヤ人がいると問題があるのか」と問える巨大企業体 IGの通史>

    ョーゼフ ボーキン『巨悪の同盟―ヒトラーとドイツ巨大企業の罪と罰』原書房2011<「ユダヤ人がいると問題があるのか」と問える巨大企業体 IGの通史>この本は、第一次世界大戦前から、ワイマール、第二次世界大戦を通じて戦後までの、戦争を背景とした巨大化学工業企業

  • < 戦場の「卑怯」とはなんだろうかと考えさせる>

    一ノ瀬 俊也『米軍が恐れた「卑怯な日本軍」帝国陸軍戦法マニュアルのすべて』文藝春秋2012< 戦場の「卑怯」とはなんだろうかと考えさせる> アメリカ軍のブービートラップに対する対処マニュアルを中心に、日本軍側の戦闘マニュアルとを付き合わせながら、なぜ日本

  • <「この前の戦争」を知るために、最も基本となる通史>

    江口 圭一『新版 十五年戦争小史』青木書店(第2版)1991<「この前の戦争」を知るために、最も基本となる通史>日本人が「戦後」という場合、あるいは「先の大戦」や「この前の戦争」という場合、1945年に終わった戦争を指します。この戦争の呼称・期間には種々の議

  • < ナチを欺いた二重スパイに関する決定版>

    ベン・マッキンタイアー『英国二重スパイ・システム - ノルマンディー上陸を支えた欺瞞作戦』中央公論新社2013< ナチを欺いた二重スパイに関する決定版>本書は、第二次世界大戦中の対ナチダブルスパイに関する三部作の一冊です。著者は本書以外に暗号名「ジグザグ」

  • <第二次世界大戦の「ソ連」側の兵士たちの記録。西欧型の記憶のバランスをとるために>

    アントニー ビーヴァー『赤軍記者グロースマン―独ソ戦取材ノート1941‐45』白水社2007<第二次世界大戦の「ソ連」側の兵士たちの記録。西欧型の記憶のバランスをとるために>ユダヤ系ロシア人のグロースマンが、従軍記者としてソ連軍に随行。1941年の敗走からスターリ

  • <埋もれているが、良質の体験記>

    エルニ カルツォヴィッチュ『橋―ユダヤ混血少年の東部戦線 (20世紀メモリアル)』平凡社1990<埋もれているが、良質の体験記>著者は、ドイツ系ユダヤ人。東部戦線でナチのユダヤ人狩りを地域の人に助けられて生き残り、ドイツ軍軍属として従軍。前線部隊や補給部隊

  • <ドーマクの物語というよりも、IG、バイエルの薬品開発の物語として興味深い>

    トーマス・へイガー『サルファ剤、忘れられた奇跡 - 世界を変えたナチスの薬と医師ゲルハルト・ドーマクの物語』 中央公論新社2013<ドーマクの物語というよりも、IG、バイエルの薬品開発の物語として興味深い>第二次世界大戦中、戦傷の悪化を防いだ画期的な消毒薬とし

  • <ハリウッド映画の原作にちょうどいい実話 グーグルアースで地形を確認しながら読むと面白い。>

    StephenHarding『ドイツ・アメリカ連合作戦: 第二次世界大戦の「奇跡」といわれた捕虜収容所奪還作戦』原書房2014<ハリウッド映画の原作にちょうどいい実話 グーグルアースで地形を確認しながら読むと面白い。>大戦末期、もうドイツの敗北がはっきりしていた時期。

  • <初めての独米将校教育の比較研究>

    イエルク・ムート『コマンド・カルチャー -米独将校教育の比較文化史』中央公論新社2015<初めての独米将校教育の比較研究>時代は1800年代後半~1940年代。アメリカの陸軍士官学校(ウエストポイント)、陸軍幼年学校、幕僚のための学校とドイツ(帝政ドイツ、ワ

  • <戦場での看護に関する初めての通史・・なんだけど>

    荒木 映子『ナイチンゲールの末裔たち――〈看護〉から読みなおす第一次世界大戦』岩波書店2014<戦場での看護に関する初めての通史・・なんだけど>クリミア戦争に始まる組織的な負傷兵看護の歴史として、おそらく初めての通史。表題はナイチンゲールと明記されていま

  • <30年前の初版の翻訳だが、一読する価値のある一冊>

    ジョン・キーガン『戦いの世界史: 一万年の軍人たち』原書房2014<30年前の初版の翻訳だが、一読する価値のある一冊>1985年放映のBBCテレビ番組を単行本として出版したものの翻訳です。本書は、「戦争を構成する要素」で、「古代から現代(80年代)までを通観」すると

  • <ごく普通の少年少女が、自分の知らないところで動く大きな力に巻き込まれていく恐ろしさ>

    サラ・ウォリス、スヴェトラーナ・パーマー『私たちが子どもだったころ、世界は戦争だった』文藝春秋2010<ごく普通の少年少女が、自分の知らないところで動く大きな力に巻き込まれていく恐ろしさ> 一読に値する良書だと思います。 日記はごく普通の少年少女の

  • < 戦場のリアルは、「長い待機生活」と「一瞬の死」ということ>

    水木しげる『総員玉砕せよ! 』(講談社文庫)1995< 戦場のリアルは、「長い待機生活」と「一瞬の死」ということ>もし、初めて水木しげるの戦場マンガに触れる方がおられれば、本書「総員 玉砕せよ!」を一番にお読みください。 軍隊生活の日常が延々と描かれ、「笑

  • <サボタージュというレジスタンス活動のためのマニュアル。おもしろい。>

    米国戦略諜報局(OSS)『サボタージュ・マニュアル:諜報活動が照らす組織経営の本質』北大路書房2015<サボタージュというレジスタンス活動のためのマニュアル。おもしろい。>OSSは、第二次世界大戦中に発達したアメリカの「諜報組織」です。そのOSSが、被占領下の対ド

  • <ソ連崩壊後の資料を基にしたクルスク戦本。良書の一冊。>

    デニス・ショウォルター『クルスクの戦い1943: 独ソ「史上最大の戦車戦」の実相』白水社2015 <ソ連崩壊後の資料を基にしたクルスク戦本。良書の一冊。>ドイツ軍、ソ連軍の開戦前からクルスクにいたる戦況の解説、双方の軍内部の諸状況の説明も含めてクルスク戦にい

  • <「知っていたつもり」のベトナム戦争の重要な「暗部」を描き出した好著>

    ニック・タース『動くものはすべて殺せ――アメリカ兵はベトナムで何をしたか』みすず書房2015<「知っていたつもり」のベトナム戦争の重要な「暗部」を描き出した好著>「実際、彼らが告発を恐れているのは、相手かまわず火器を使用したことではない。人口密集地帯にお

  • <当時の目線に立って、ドイツ兵の物の見方考え方を理解する(平易で読みやすい本です)>

    マリー ムーティエ『ドイツ国防軍兵士たちの100通の手紙』河出書房新社2016 <当時の目線に立って、ドイツ兵の物の見方考え方を理解する(平易で読みやすい本です)>当時のドイツ兵士はどのように考えていたのか。  1990年代後半のゴールドハーゲン論争やドイ

  • <世界の政治・経済・文化の発達と戦争の発達の相互連関史(必読)>

    ウイリアム・H・マクニール『戦争の世界史』上・下 中公文庫2014 <世界の政治・経済・文化の発達と戦争の発達の相互連関史(必読)> 必読だと思います。 特に、戦争の歴史や戦略の歴史などに関心のある方、歴史上の有名な戦争の歴史的背景や必然性に関心

  • <兵器「ナパーム」の初めての開発運用史・そして「残虐兵器」としての反対運動の詳細>

    ロバート・M・ニーア『ナパーム空爆史 』(ヒストリカル・スタディーズ16) 太田出版2016<兵器「ナパーム」の初めての開発運用史・そして「残虐兵器」としての反対運動の詳細>本書前半はナパームの開発史・日本への都市空爆(焼夷弾攻撃)、後半は高性能化を経て朝鮮戦争

  • < 激戦の中で戦う兵には、敵も味方もなく「戦争神経症」に陥ること>

    保坂廣志『沖縄戦のトラウマ-心に突き刺す棘-』紫峰出版2014< 激戦の中で戦う兵には、敵も味方もなく「戦争神経症」に陥ること>沖縄戦下、日本軍・アメリカ軍に発生した「戦争神経症」に焦点を当てた貴重な一冊。特に、アメリカ軍の太平洋戦域での「戦争神経症」の

  • <第二次世界大戦下のアメリカ国民のリアルな生活>

    リチャード リンゲマン『銃後のアメリカ人:1941~1945 ―パールハーバーから原爆投下まで―』悠書館 2017<第二次世界大戦下のアメリカ国民のリアルな生活>第二次世界大戦下のアメリカ国民の生活がよくわかる良書です。類似の書籍はあるのですが、総覧としては本書が一

  • <ナチス時代の加害者研究として、ラインハルト・ハイドリヒの初めての学術研究書です。>

    ロベルト・ゲルヴァルト『ヒトラーの絞首人ハイドリヒ』白水社2016<ナチス時代の加害者研究として、ラインハルト・ハイドリヒの初めての学術研究書です。>戦後アメリカやイギリス、フランスが描いた戦争映画で、冷酷なナチス親衛隊将校のイメージの元になったハイドリ

  • <盗聴記録という「兵士の本音」からドイツ兵の心を分析してみる>

    ゼンケ・ナイツェル, ハラルト・ヴェルツァー『兵士というもの――ドイツ兵捕虜盗聴記録に見る戦争の心理』みすず書房2018<盗聴記録という「兵士の本音」からドイツ兵の心を分析してみる>戦争当時のドイツ兵は、本当は何を考えていたのだろう。極悪非道なナチだった

  • <時代区分が秀逸な、好著です。(第二次世界大戦に関心のある方は是非ご一読を)>

    イアン・カーショー『地獄の淵から:ヨーロッパ史1914-1949』 (シリーズ近現代ヨーロッパ200年史 全4巻)白水社2017<時代区分が秀逸な、好著です。(第二次世界大戦に関心のある方は是非ご一読を)>ナチスドイツ研究の泰斗である著者のヨーロッパ近(現)代史です。和

  • <架空戦記のカテゴリなんですけどね、よく調べてあります。>

    桧山 良昭『日本本土決戦―昭和20年11月、米軍皇土へ侵攻す! 』光文社文庫1986<架空戦記のカテゴリなんですけどね、よく調べてあります。>架空戦記はほとんど読まないのですが、オリンピック作戦 コロネット作戦がもし実行されていたらどうなったか?という想定とし

  • <ナチスによるヨーロッパ美術品略奪の最も精緻な通史>

    リン・H.ニコラス『ヨーロッパの略奪―ナチス・ドイツ占領下における美術品の運命』白水社2002<ナチスによるヨーロッパ美術品略奪の最も精緻な通史>ナチスドイツによる美術品の略奪テーマの書籍の中では、最も時代範囲が広く総論として貴重な一冊です。ナチスが目論

  • <本土決戦を舞台にした、人間模様のオムニバス。これを原作にTVドラマができそう。>

    D.ウェストハイマー『本土決戦―日本侵攻・昭和20年11月』早川書房1971<本土決戦を舞台にした、人間模様のオムニバス。これを原作にTVドラマができそう。>実際には発生しなかった、ダウンフォール作戦(南九州上陸作戦-オリンピック作戦と東京侵攻作戦-コロネット作

  • <ほとんどの人が知らないオーストラリア兵士へのマスタードガス「人体実験」>

    ブリジット・グッドウィン『太平洋戦争連合軍の化学戦実験 ~オーストラリアにおける毒ガス人体実験~』原書房2009<ほとんどの人が知らないオーストラリア兵士へのマスタードガス「人体実験」>マイナーなテーマですが大切な事実です。第二次世界大戦中の「人体実験」と

  • <大隊規模のリアルな作戦指導 戦闘シーン描写に価値>

    ケネス・マクセイ『ノルマンディの激闘』 (航空戦史シリーズ) 朝日ソノラマ1988<大隊規模のリアルな作戦指導 戦闘シーン描写に価値> 著者のケネス・マクセイは、サンケイ出版の「第二次世界大戦シリーズ」をご存知の方なら有名かと思います。実際に、第二次世界大

  • <関心のある方は、最初に読んでいただくのがよい書です。>

    賀茂 道子『ウォー・ギルト・プログラム: GHQ情報教育政策の実像』法政大学出版局2018<関心のある方は、最初に読んでいただくのがよい書です。> 本書は、ウォー・ギルト(インフォメーション)プログラムとは、そもそもどのようなものか、その成立過程や意図とはなん

  • <そこに島民の生活があったんだ、と再発見する。>

    石原 俊『硫黄島-国策に翻弄された130年』 中公新書2019<そこに島民の生活があったんだ、と再発見する。>硫黄島(いおうとう)を「島の歴史」という俯瞰的視点で記述した書。 硫黄島といえば、「日米決戦」というイメージが強く、そこに島の歴史があったということ

  • <日系アメリカ人を素材にしながら、移民によって形作られたアメリカの姿を描く>

    リチャード・リーヴス『アメリカの汚名:第二次世界大戦下の日系人強制収容所』白水社2017<日系アメリカ人を素材にしながら、移民によって形作られたアメリカの姿を描く> 大統領令9066号による日系アメリカ人の強制収容にまつわる諸問題は、これまでにも多様な切り口で

  • <実証科学的でいて軽妙な叙述。わくわくしながら読み進められる西方戦役の良書>

    カール=ハインツフリーザー『電撃戦という幻』上・下 中央公論新社2003<実証科学的でいて軽妙な叙述。わくわくしながら読み進められる西方戦役の良書> まず、表題がよろしくありません「電撃戦という幻」ではなく「後年電撃戦と喧伝された作戦の実態はどうであった

  • <サバイバル実践(実戦)マニュアル! ちょっと毛色の違うおもしろい書>

    ドイツ国防軍陸軍総司令部『ドイツ国防軍砂漠・ステップ戦必携教本』作品社2019<サバイバル実践(実戦)マニュアル! ちょっと毛色の違うおもしろい書>いわゆる軍事理論系の書ではなく、実際に北アフリカ戦線や南部ロシアのステップ気候で生活し戦った経験から導き出さ

  • <東欧、ソ連邦も丁寧に調査したヨーロッパの戦後直後史>

    キース・ロウ『蛮行のヨーロッパ:第二次世界大戦直後の暴力』白水社2018<東欧、ソ連邦も丁寧に調査したヨーロッパの戦後直後史> 第二次世界大戦は、単にナチスが起こしたヨーロッパに対する「蛮行」というだけではありません。もともと西欧東欧各国が抱えていた内面の

  • <「そもそも歴史学者の限界を超えたもの」を誠意を持って研究した書>

    クリストファー・R・ブラウニング『増補 普通の人びと: ホロコーストと第101警察予備大隊』 ちくま学芸文庫2019<「そもそも歴史学者の限界を超えたもの」を誠意を持って研究した書>  ブラウニングの「101警察予備大隊」の分析は、ハードカバーで読みました。 そ

  • <厳冬期の劔岳縦走とほとんど同じ、ロシア戦線での経験マニュアル。>

    ドイツ国防軍陸軍総司令部『ドイツ国防軍冬季戦必携教本』作品社 2019<厳冬期の劔岳縦走とほとんど同じ、ロシア戦線での経験マニュアル。> 1941〜1942のロシア戦線で経験した泥濘、厳冬期の工夫を元に記述された冬季マニュアルです。理論的なバックボーンに経験と工

  • <日本人があまり知らなかった特攻攻撃を受けた側のドキュメンタリー>

    マクスウェル・テイラー・ケネディ『特攻 空母バンカーヒルと二人のカミカゼ―米軍兵士が見た沖縄特攻戦の真実』ハート出版2010<日本人があまり知らなかった特攻攻撃を受けた側のドキュメンタリー>本書は、沖縄戦に関連して攻撃に加わったアメリカ海軍第58任務部隊の空

  • <移民によって誕生し、移民を差別し、移民に仕返しされる国の話>

    貴堂 嘉之『移民国家アメリカの歴史 』岩波新書2018<移民によって誕生し、移民を差別し、移民に仕返しされる国の話>  移民、特にアジア系アメリカ移民を中心に据えて、アメリカ誕生からの歴史を描く大変おもしろい書です。  アメリカが一方では「自由の国」

  • <ソーシャルメディアは、現代の非正規戦争の主役という事実に刮目する>

    P・W・シンガー『「いいね! 」戦争 兵器化するソーシャルメディア』NHK出版2019<ソーシャルメディアは、現代の非正規戦争の主役という事実に刮目する> 著者のシンガーはアメリカの国際政治学者。『戦争請負会社』2003、『子ども兵の戦争』2006、『ロボット兵士の戦

  • <彼らの慟哭が聞こえる、初めての書>

    キャサリン・メリデール『イワンの戦争 赤軍兵士の記録1939-45』白水社2012<彼らの慟哭が聞こえる、初めての書> 本書は、初めて詳細があかされた第二次世界大戦中の「ソ連邦」兵士たちの実像にせまる好著です。  表題の「イワン」は、敵側そして西欧側からみ

  • <兵器を中心視点においた戦争の概略史 あまり類書の無い古典>

    金子 常規『兵器と戦術の世界史』 中公文庫2013<兵器を中心視点においた戦争の概略史 あまり類書の無い古典>一般的な戦争史ではなく「兵器」視点での概略史です。この分野では古典ですが、現在もなおその価値は高いと思います。軍事系知識の豊富な方向け。 

  • <ナチスの政権掌握過程に沿った音楽家の行動という視点がおもしろい>

    中川 右介『戦争交響楽 音楽家たちの第二次世界大戦』朝日新書2016<ナチスの政権掌握過程に沿った音楽家の行動という視点がおもしろい> 交響曲の分野には素人ですが、フルトヴェングラー、ヴァルター、ベーム、カラヤン、トスカニーニ、リヒャルト・シュトラウスとい

  • < 初めてのトータルな部隊史・・・だろうなあ>

    ローレンス・パターソン『ヒトラーの特殊部隊ブランデンブルク隊』原書房2019< 初めてのトータルな部隊史・・・だろうなあ>  第二次世界大戦物の読み物や研究書などに、ときどきちらっと顔を出してくる「ブランデンブルグ隊」についての草創からの戦歴の事歴です

  • <時間を見つけて読んでおくと良い。特に高校生・大学生にお勧め。>

    朝日新聞「新聞と戦争」取材班『新聞と戦争』上 ・下 朝日文庫 2011<時間を見つけて読んでおくと良い。特に高校生・大学生にお勧め。> 上下巻通しての感想です。あの戦争の時代の朝日新聞社の動静を、現代の記者が取材を通して振り返った新聞連載記事の集成。

  • < うん!わかりやすい。本当に怖いのは「扇動された大衆」ということ>

    山崎雅弘『「天皇機関説」事件 』集英社新書2017< うん!わかりやすい。本当に怖いのは「扇動された大衆」ということ> 知性の統治がみるみるうちに愚民政治に陥っていく、その実際がよくわかります。  天皇機関説自身は、反天皇制でも、共産主義思想でも、無

  • <小説として読む イスラエル特殊部隊の遍歴>

    マイケル・ゾウハ―『秘録イスラエル特殊部隊──中東戦記1948-2014』早川書房 2018 <小説として読む イスラエル特殊部隊の遍歴> イスラエル建国から近年までの、特殊作戦に特化した一冊です。全編、概要説明に続いて小説風テイストで会話が多く、すらすら読

  • <昭和史研究の第一人者が記した面白い切り口>

    筒井清忠 『戦前日本のポピュリズム - 日米戦争への道 』 中公新書 2018<昭和史研究の第一人者が記した面白い切り口>  昨今騒がれる「大衆政治(ポピュリズム)」という切り口で戦前日本の政治を記した面白い書。昭和史研究の第一人者による「昭和史講義」の

  • < 原点の一つとして重要。第三者視点でみた当時の実相がわかる貴重な書>

    ジョン・ハーシー『ヒロシマ 〈増補版〉』法政大学出版局; 増補版;新装 2014 < 原点の一つとして重要。第三者視点でみた当時の実相がわかる貴重な書>  被爆直前・直後の6人の日本人を追ったルポルタージュですが、それぞれの人の「ものの見かた考え方」の違い

  • <食料に視点を置いて戦争を総覧した労作(これは新鮮な視点でした)>

    リジー・コリンガム『戦争と飢餓』河出書房新社2012 <食料に視点を置いて戦争を総覧した労作(これは新鮮な視点でした)>  あまたある戦争関連書籍の内、戦争当事国の「食料問題」に視点をおいて通観したのは、本書が初めてでしょう。 著者は、「食料問題解

  • <初めて学術的に語られたワインをめぐるドイツとフランスの史実>

    クリストフ・リュカン『ワインと戦争: ナチのワイン略奪作戦』 法政大学出版局 2019 <初めて学術的に語られたワインをめぐるドイツとフランスの史実> ナチスによるフランスワインの組織的「略奪」とそれに呼応したワイン生産者たちの初めての学術書です。 

  • 戦争の周辺の書評と所見

    戦争の周辺の本というのも、良く読んでいまして、アマゾンにレビューを書いているのですが、だんだん量が多くなって埋もれていくので、自分の記憶の引き出しとして、サルベージしています。書評や感想は、読者の思想信条が反映されますから、筆者のそれも明記しておきます

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戦争の周辺と十二支
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