まずは玉ネギとニンジンを炒めて、先に煮込みを開始。主役の猪肉は、塊のまま表面を軽く焼いて肉汁の流出をストップ。塊肉のまま鍋に投入します。ちょっと猪肉の量が多かったかな。で、30分ほど煮たら塊肉を取り出します。やはり1.5kgは多かったな。カレールーの箱裏に書いてあった量の3倍だもの。でも取り出した塊肉は煮る前と殆ど同じ大きさで、肉汁を蓄えたまま火が通った状態。小さく縮んでしまった肉とは違って筋繊維間の空間...
結局、犬舎の柵は特売品のメッシュ柵を使うことに。ホームセンターのチラシ品に飛び付いてしまいました。他には単管パイプを杭に早変わりさせる付属品を購入。まずは4mの単管パイプをチップソーで半分に切断。その単管パイプに打ち込み座金を装着。逆側には先端ミサイルを・・・なんとも勇ましい商品名。では、いきなり昼食タイム。超豪華♪友人が差し入れしてくれました。ごちそうさまでした♪ありがとね。次は柵を当てがって位置決...
♪この木なんの木 危険な木 倒れて柵が壊れたら これ幸いと 犬が逃げるでしょう ・・・・・隣の区画ですが、あまりに不安定な枯れ木だったため、切り倒すことにしました。良く見ると、キツツキのドラミングや摂餌行動の跡が沢山。それにしても、よくもこの様な状態で立ち続けていたものです。で、切り倒すと、中から例の希少種オオゴキブリが。なるほど、こんな場所も利用しているのか・・・この後は犬舎柵の位置決めや測量。...
勢子の苦労を分かってくれている先輩猟師のKさん。事あるごとに私を助けて下さいます。昨日も御友人と連絡を取り合って、単管パイプを調達してくれました。犬舎を作るために必要な単管パイプ。昨今の価格高騰で、これも驚くほど高価に。しかし・・・「好きなだけ持って行っていいよ」との御厚意に、なんと御礼を言っていいのやら。遠慮深い私ではありますが・・・結局、2往復分も頂いてしまい。。。それに一回目は先輩が手伝ってく...
朝から刈払い機で猟犬たちの運動スペースを仕上げ刈り。お次は古家へのエントリーの整備。20年以上も放置されていた階段は、木が腐って段が無くなっていました。先輩猟師の中には足腰が弱ってしまった人もチラホラ。不測の事態とならぬよう階段を作り直すことに。階段には伐採した木を使用。そして、踏み心地を良くするために落ち葉を敷きました。ついでにバリアフリーのルートも新たに作ります。木やシダを伐採して、なだらかな斜...
伐採作業がやっと終わりました。木陰の確保のために数本を残した以外は、徹底的に切り倒すこと3日間。20年以上も放置されていたであろう玄関前の松の木もバッサリと。それにしても今日は暑かったな。午後に設置前点検に来てくれたガス屋さん。私の連日の伐採作業を知っているためか・・・「よろしかったら どうぞ」と。おぉ、蘇る~♪ こんな心遣いは本当に嬉しいもの。ありがとね。明日は犬舎作り前の完全刈り込み。刈払い機でキ...
伐採作業中にステキな出会いがありました。それは、地域によっては絶滅危惧種に指定されている希少種の昆虫。古生代石炭紀からの生き残りとも言われています。しばし作業を止めて、ズッシリとした重量感を味わいながら観察を続けました。3億年も種を繋げてきたのに、今はそれが環境の急激な変化により危ぶまれる状況に。人間とは、なんと罪深き生きものなのか。その勇姿を記憶に留め、別れの言葉を。元気でな、オオゴキブリよ。安...
今日は朝からありがたい出来事がありました。私が古家の整備と犬舎移設の作業の真っ最中であることを知っている猟仲間さん。その猟仲間さんが、フレンチレストラン『ラパンアジル』のヨッシーさんに私のことを話してくれたのです。ヨッシーさんのお父様が和食店を廃業されるにあたり、店内の物を処分するとのこと。リサイクル業者にお願いしても、ただ同然でしか引き取って貰えない厨房機器。ならば、使えそうな物をあっきょさんに...
昨日は伐採作業中に思わぬ失態を。「なんか山椒の木みたいだな。でもヘン、えいっ!切っちゃえ!」で、切ったら山椒だった。。。それも実がたくさん生ってる木。「やってもうた~!」よって、木ごとテイクアウト。我が家に戻り、まずは山椒の実の収穫。でも・・・やっぱり何かヘン。とくに枝ぶりが。葉の香りも弱い。それに、このあたりの低山なら本当は6月初め頃に実が生るはず。調べたところ・・・山椒のバッタモンであることが...
今日も朝から息子と共に犬舎移設地へ。当面の作業は古家の土台下が猪の寝場とならないように、まずは建屋周辺の木を伐採して明るくすること。排水管やエアコンの室外機の破壊、また基礎部を掘ったりと、とにかく猪のパワーには呆れてしまいます。犬舎が出来れば、さすがに来なくなるとは思いますが、それまでは、もう猪には近寄って貰いたくない。私は入り口の木の伐採。息子は土台下の整地。猪に剥がされてしまった床下のベニヤ板...
昨猟期中の猪肉ですが、-20℃の冷凍ストッカー保存でも半年は大丈夫。「肉を空気に接触させない」が絶対条件となりますが。これは家庭用のナンチャッテ真空パック機使用でも十分いけます。もちろん業務用などの本物の真空パック機ならば文句なし。私の得意なビンボー真空パックですら大丈夫なのですから、やはり空気接触は冷凍物にとっては大敵。タンパク質や脂質は酸化しやすいのです。因みにビンボー真空パックとは・・・普通の...
犬舎移設に伴っての最初の難関は伐採。重労働であることを瞬時に判断できたため、即、業者に依頼。見積もりを取ったところ、伐採と木の処分を合わせた伐採費用は45万円也。妥当な金額と判断したため、作業をお願いしたのです。ところが、この時季は伐採業者が最も忙しい時。よって8月にならないと作業を始められないとのこと。「まぁ、しょうがないよな・・・」などと吞気に考えていたのです。しかし、これは冷静に考える時間を私...
「是非とも犬舎移設地を見てみたい」との息子の要望に応えて、今日は有休休暇を取得。せっかくなので、見学ついでに掃除も手伝って貰いました。しかし、その内訳の殆どが動物の巣との戦い。まずは戸袋内のネズミの巣の撤去。巣材の大半が断熱材。ネズミめ、けしからん。ところが巣材の中には乾燥した地衣類も多い。また木の実の殻が多いことからも、これはリスの巣ではないのかと。そうかニホンリスか・・・なら許しちゃう♪でも使...
前々話の続きになります。アドベンチャラーな お隣さんに興味津々の私。ところが、お隣さんも私に何かを感じた様子。「あんた、何でもヤリそうだな」と。どうやら私が発する怪しいDIY魂を感知したようなのです。古家と犬舎が合体した建築物の構想を私が真面目に話したからか。そんな お隣さんは正統派。「こっちに来てみな」と案内して頂いた先には自堀の井戸。別槽に汲み上げて砂などを沈殿させてから使用しているとのこと。その...
就職先が他県となる息子。よって狩猟を一緒に行うことも無くなりました。少し残念な気もしますが、それはそれ。実のところは、凄腕猟師を父に持つことの重荷を背負わせたくなかったのです。「期待」とのプレッシャーを強く感じる中での猟は面白くないでしょうから。などと書くとカッコイイのですが、本当は逆。私の情けない姿を見られなくて済みます。「父さん、オレより下手くそだな。それに皆にバカにされてるし」などと。嗚呼、...
今日は、ひょんな事でお隣さんと親睦を深めることに。そのお隣さんとは犬舎移設地のお隣さん。週末だけ神奈川から日帰りで遊びに来ているとのこと。事前に猟犬の事は話していましたが、全然問題なし。それどころか「防犯にもなるから助かるよ」と。さすが分かってらっしゃる。・・・・・それにしても清掃業者さん グッジョブ!築45年の古家が、新築と見紛うばかりに。。。畳の間だって、い草の香りが。。。するわけない。おまけに...
研究室は相変わらず忙しいようですが・・・2万円分のポイントを無にするわけにはいかず。マイナンバーカード登録のために息子が東京から帰って来るとのこと。ならば何かを作って迎えてあげようではないか。で、猪肉チャーシューを作ることに。今回はモモ肉で作るかな。レシピはブロ友さんから教えて頂いた醤油と酒ベースの秘伝のタレを使います。まずは味が染み込みやすいように鉄串で全面をブスブスと。次は三温糖とコショウを塗...
こんな私も物心がついてから五十年余が過ぎました。興味のある事は存分にやり尽くした感はありますが、実際には「感」があるだけ。「達成した」「完成させた」と実感できるものは、ただの一つもありません。よって探求と鍛錬は一生続くのです。でも、もしも今、人生が終わってしまったら・・・などと考えると、やはり未練タラタラの無念の思いが残るのみ。そんな年齢期に突入してしまったのは自覚していますが、今まで積み上げてき...
我が家の狭い植え込みで成長を続けている生きものたち。こんな庭でも自然の営みを観察できるのは嬉しいものです。昨晩はセミたちにとっては羽化日和だったようです。犬舎の柵や月桂樹のアチコチで飛び立つ準備をしていました。土の中に何年間いたのだろう・・・羽化成功、お疲れさん。朝には抜け殻だけが残されていました。そんな庭の住人たちの中で私がお気に入りなのは、チェリーセージの番人でもあるアシナガバチ。葉を食べる毛...
先日の猟銃等講習会での話の続きになります。その中で講師が最も強調していた事は、いつもの如く脱砲確認についてでした。脱砲とは、猟銃に込めた弾を取り出すか、もしくは取り出した状態を意味します。発砲する必要が無い時は猟銃に弾を込めないのが基本であり、法律でも定められているのです。これは当たり前と言えば当たり前の事。ところがそれを怠って暴発させてしまう事故が度々発生しています。最悪の場合は死亡事故に至るこ...
犬舎移設における古家活用の中で予期せぬ惨状に頭を抱えています。床のフローリングは全面がベコベコなのは分かっていました。問題なのは、その下。底板が朽ち落ちて、フローリングと底板の間にあるはずの断熱材が無くなっているのです。つまりフローリングの直下は家の基礎と土面。基礎部は全面が犬舎スペースとなるため、考えてしまうのです。漁師の間では「板子一枚下は地獄」なる言葉があります。船の底板が抜ければ浸水して沈...
やはり長野県での事件を講師は何度も取り上げていました。そして「何らかの法改正があるかもしれません」とも。これは実に難しい問題であり、たとえ法改正があったとしても、効力を発揮できるものとは何か。人の気質や心の内など、そう簡単に分かるものではありませんし。何かのキッカケで心の平静を保てなくなることだってある。色々と考えてしまうのです。そんな中で思うことは、周りの人たちの平時からの意識が大切ではないのか...
犬舎移設地のベースとなる土地は古家付き。そんな古家に住んでしまうつもりの私は一味違ったリフォームを考えています。そこで今日はターミネーターに室内の内見をお願いしました。あっ、違った・・・インテリアコーディネーターの家内に内見をお願いしました。まずはカーテンレールのタイプと窓のサイズを確認していた家内。さすがはプロ。他にも採光窓の位置やタイプなども見ていました。「あっ、あれってスズメバチじゃない?」...
鳴き系統のビープロとはいえ、母犬コーシン譲りの猟芸で「猪犬」と呼べるレベルにあるミカサ。現在3才半でオス盛りのど真ん中。一方の三重地犬の駿河。猪犬のユキカゼ号とカノの子で、ちょうど1才。愛嬌とフェロモンを振り撒くラブリーな女の子。まだ実戦経験はありませんが、両親の良いとこ取りの気質を鑑みると、優秀な猪犬になる予感がします。そんな洋犬のミカサと和犬の駿河の仲が近頃やたらと良いのです。ミカサは駿河が可愛...
「別荘内の清掃が入る前に、使える物があれば持って行ってもいいですよ」とは不動産屋の所長さん。「えっ・・・」と言葉に詰まった私。「あっ、いや、無いですよねぇ、そんな物」と、しまった感をにじませる所長さん。確かに、何を触れるにも躊躇してしまう。ところが、ピン!と来た物も。鍋やボール、そしてタライが私の目に。これは使える。どれもが猟犬たちの水入れにバッチリなのです。せっかくなので持ち帰ることにしました。...
犬の機動力をナメてはいけません。これが猟犬ともなれば尚更に。また、タコのように頭が通れば体もスルリと。驚くほど狭い隙間も簡単に抜けてしまいます。よってガード。おまけにズンズン穴を掘って柵の下をくぐったりも。とにかく猟犬は脱走名人。油断も隙もありません。そんな我が家では犬舎に建材のメッシュ柵を使っていますが、これは如何なものか。犬にとってメッシュ柵はハシゴのようなもので、足の掛け方を覚えると、何処ま...
少し前の有害鳥獣捕獲での話です。朝のミーティングで先輩勢子のTさんが全員の前でこんな事を言われました。「犬がいなくなったら猟は出来ないんだぞ。そうなれば市町の要請にも応えられなくなる」と。続けて こんな事も。「あっきょ君が今後を見据えて猟犬飼育の拠点を作りうと考えているんだから、皆で協力してやってくれ。他人事じゃないんだぞ」と強めに。猟犬飼育で長年にわたり苦労をしてきたTさんだからこその発言でした...
今日は夕方に銀行の担当さんと融資の打ち合わせ。犬舎移設先の物件と、その後のリホームや犬舎設置資材費等のための資金を借りてしまおうとの算段なのです。かれこれ1時間ほどで話はまとまり、銀行をあとに・・・と、自転車にまたがった途端、突然の豪雨。天気予報のウソつき。銀行の担当さんから渡された重要書類が濡れてしまうではないか。スマホで雨雲の動きを確認すると、30分後にはポツポツ雨になる予測。近くのスーパーで猟...
先日、父に貰った忠助の剪定バサミ。「これは素晴らしく切れるぞ。使ってみろよ」と、したり顔だったのが印象的でした。そこで昨日は犬舎移設地で使用。ところが使って早々に悲鳴を上げてしまった私。恐ろしく使い難い上に、握りの元で親指を挟んでしまい出血&血豆。そこでやっと柄を戻すためのバネが無いことに気付いた次第。あのバネが無いと、こんなにも使い難いとは。でも無理して使えば、また指を挟んでしまうのは必至。もう...
犬舎移設が決定した中古の別荘物件。本契約はまだ先ですが、不動産屋から建物補修等の許可を得ているため、今日から本格的に作業を開始することにしました。犬舎の方は伐採が完了しないと始められないため、まずは建物の外回りから。その前に家の中を確認。いたる所で昭和のまま時が止まっている。トップライトがあるのはオシャレだけど。登記書類から推察するに・・・昭和52年に御夫婦が別荘として建築。おそらくご夫婦が働き盛り...
鬱蒼とした森の木々の間に目を凝らすと、そこには私と猟犬たちの新居となるべく怪しい家が。しかし家の価値はゼロ。『土地(古家付き)』との扱いで、消費税は掛かりません。ベランダ側に回ってみると、意外と作りがシッカリしています。土台の基礎部はH鋼の支柱で組まれていて、強度は心配なし。また、かなりの面積があるため、全頭分の寝場所が確保できるでしょう。実はここが狙いでした。風対策や冬場の寒さ対策などを考えた上...
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まずは玉ネギとニンジンを炒めて、先に煮込みを開始。主役の猪肉は、塊のまま表面を軽く焼いて肉汁の流出をストップ。塊肉のまま鍋に投入します。ちょっと猪肉の量が多かったかな。で、30分ほど煮たら塊肉を取り出します。やはり1.5kgは多かったな。カレールーの箱裏に書いてあった量の3倍だもの。でも取り出した塊肉は煮る前と殆ど同じ大きさで、肉汁を蓄えたまま火が通った状態。小さく縮んでしまった肉とは違って筋繊維間の空間...
「シェー! もう やめてほしいザンス!」「そんな つぶらな瞳で見つめてもダメ」でもヤメられない止まらない地底探検への穴掘り。懸命に掘り進めるホマレ。そこへ作業効率をアップさせようと、サカエが連結。ツインパワーで土をかき出します。その後ろで様子を見ていたコーシンの顔に土が直撃。ほら出入口が土だらけになっちゃたじゃない…って、脱走禁止!よし、言うことを聞かないのなら奥の手じゃ。父ちゃんを侮るでないぞ。前...
まだまだ続くニホンジカ管理捕獲。県担当者と猟友会上役の方々から新たなる実施区域の調査依頼を受けて、猟仲間たちと共にタツ配置のマーキング等を行いに猟場へと向かいました。標高400m程の低山を囲む巻狩りとなるため、今回も かなり大がかりな捕獲となります。こんな事もあろうかとタツ配置場所に通じる林道を復旧整備しておいて正解でした。基本的には猟場に詳しい先輩に教えて頂きながらの調査。次々とマーキングして行きま...
雨降る森の中、移設犬舎の古家で一人黙々と焼く猪肉。半径200m以内には自分しか居ないとのヘンな優越感。森を独り占めした気分になれるのです。そして森の一部にもなっている。そんな森から授かった恵みを力いっぱい美味しくいただく。猪肉は やはり焼肉が一番。今回の部位は肩ロース肉とホホ肉とタン。そう言えば未だに食器を用意していなかったな。学生の頃から使っていたラーメン鉢が一つあるだけ。我が家の食器は全てセットな...
体をかがめて暗闇の中を進んで行く。まるでノストロモ号の排気ダクトの中でエイリアン狩りを行っている感じ。そして「ぐわぁ~っ!」と、自分が狩られる…でも私はダラス船長とは違って経験豊富な凄腕猟師だから大丈夫。。まずは強力なライトで視界を確保!武器は火炎放射器…ではなくて草刈り鍬と炭スコップ。これは何となく負けている気がする…なので強力掃除機で撃退!って吸ってどうするの。ゴーストバスターズじゃあるまいし。...
「積載量 積めるだけ」なんてステッカーが貼ってある貨物車を時々目にします。そんな茶目っ気ある文句に微笑ましい気持ちにもなりますが、これがインドやパキスタンだったら大変。彼らは本当に積めるだけ積みます。とにかく怖いもの知らず。また、スクーターならベトナムやタイだって凄い。家族全員でスクーターに乗ったり、荷台に大きな豚を積んだりもする。私の愛車、ベトナム・ホンダ製のディオ110は、それら過積載を想定しての...
先日に実施されたニホンジカ管理捕獲の対象地区は隊員たちにとっては馴染の山。皆がそれぞれに鹿の逃走ルートを把握しています。また、猟期中は私たちが合同猟を行う猟場なので、手堅く成果を上げられる間違いない山でもあるのです。今回は静岡県猟友会会長はじめ、県職員の方々も参加しての大がかりなもの。よってタツ役は私たちが猟期中に行う巻狩り時の4倍も。鉄壁の囲みと言えます。おまけに参加者の多くが凄腕猟師で、射術に...
移設犬舎に建つ古家。今はこの古家で一人楽しく暮らしています。本来ならば「一人寂しく」となるのでしょうが、そのようなことは全くありません。明るい間は野鳥のさえずりの中、様々な作業に没頭し、休憩の度に猟犬たちと戯れる。暗くなって静まり返ると、今度は「この森には私一人だけ」との不思議な満足感に包まれます。都会の喧騒を離れて…って、離れ過ぎな感じがたまらなく気持ちが良いのです。ただし、そう思えるのも普通に...
職場から移設犬舎に戻ると子犬区画の地面には大きな穴がボッコリと。私が体育館座りで余裕で腰まで入れそうな大きさに驚きます。子犬区画には世話係として お婆ちゃんのコーシンも一緒。おそらくオテンバ盛りのサカエとホマレに手を焼いたコーシンがストレスから掘ったものか。呆れた私はコーシンに「いい歳して穴なんて掘らないでよ」とボヤきます。コーシンは私の言葉を理解できるため反省を…と思ったら戸惑いの表情に。「あれ?...
子犬の名前について家族からクレームが付いてしまいました。「なんで同じ名前にしちゃうの?」と。「ユキカゼ号にはユキカゼ号の思い出が、フミにはフミの思い出がある」とのことなのです。そりゃそうだ。それにユキカゼ号もフミも新しい飼い主さんの事情によっては我が家に戻って来ることも考えられます。現に今回のEさんの件でも「リハビリが上手くいかなかったらゲンを引き取ってくれないか」と言われてしまいましたから。コー...
どうにもシックリこない。あまりに安易に子犬たちの名前を決めてしまったため、名前を呼びながら遊んでいても違和感が付きまとうのです。これは今までに無かった感覚。やはり猟犬であっても犬の名前は吟味して決めるべき。つまり飼い主なりに思い入れのある名前とすることが大切なのでしょう。今回は「猟仲間が覚えやすい」を優先したのが良くなかったか。真剣に狩猟に取り組んでいる人は、どんな名前であっても覚えてくれますから...
生後2ヶ月を前に子犬に名前を付けることにしました。結局、我が家は お婆ちゃん犬のコーシン似のメス1頭を引き取ることに。一方、母犬の飼い主のEさんは、Eさんがケガをさせてしまったメスの1頭の面倒を見ることになりました。ところが…Eさんが持病の悪化のため入院してしまったのです。医者からは入山を控えるようにと言われてしまったようですし。「次に転倒したら歩けなくなる可能性がある」と。よってEさんからはケガの子も委...
二度の出産と その後の産後ケアで4年ほど休猟させていた三重地犬のカノ。気力体力が完全に元に戻ったようなので猟場復帰させることにしました。久々の猟にヤル気満々のカノは居ても立ってもいられない様子。「アタシ、獲物をめちゃくちゃ追い倒したい気分なの!」と言わんばかり。一方のレイも それに触発されて いつもより興奮気味。先輩の朝の見切りにより、とある地区に猪が潜んでいると判断。まずは先行して先輩勢子が猟犬を放...
時折り雨が強く降る中、今日は3頭のメスの子犬を引き渡しました。中でも私が最も溺愛していた子犬が旅立ち、少し寂しい気もします。顔の模様により目がクリクリと見えて実に可愛いのです。私はその子犬に「デメタン」と名付けて毎日抱き上げ愛でていました。必ずや幸せな猟犬人生が待っているはず。そう思い、新たなる飼い主さんに手渡した時のデメタンの温もりを記憶に留めることにしました。みんな達者でな~♪...
有害鳥獣捕獲は地域の方々の理解や協力があって初めて成り立つもの。したがいまして、地域の方々への感謝の気持ちや配慮を忘れてはなりません。私の所属する猟友会では、隊長はじめ隊員たち全員がそれらに対して強い意識を持っているため、今まで目立ったトラブルなく捕獲業務が行えているのです。そんなことで、先日は有害鳥獣捕獲を行う前に山際でヤギを飼育している兼業農家さんに連絡を。この兼業農家さんからは猟犬飼育用にと...
♪ある晴れた昼下がり猟場へ続く道軽トラがゴトゴト子犬を乗せて行く可愛い子犬貰われてゆくよ悲しそうな瞳で見ているよ「どこに連れて行くねん」と少々ご立腹の様子ですが。なので待ち合わせ場所でプチ散歩。昨日、まずは2頭のオスのそれぞれを猟師仲間の方々に引き渡しました。あとは週末にかけてメスたちを引き渡す予定です。寂しくなるな。...
本来ならば進行係のはずの私。ところが所属する猟友会支部から参加する選手の頭数が足りなくなり、出場せざるを得なくなったスラッグ・ライフル射撃大会。でも、コレを射撃練習の機会と捉えれば、これほど合理的なことはありません。支部によっては幾つかの補助があり、おまけに こんな物まで頂けます。参加賞ですが。嗚呼、情けない…こんな下手くそな私でも やはり勝負には勝ちたいもの。しかし銃身後退式銃のオート5のクセを未だ...
下界のWi-Fiが有効な環境の何と素晴らしきことよ。山中に位置する移設犬舎生活では通信サービスの『ギガ』が生命線。なのにYouTubeを観たまま寝落ちしたり、BGM代わりに使っていると、驚くほど速い速度でギガが減ってゆく。それこそ30ギガなんて半月で使い切ってしまう。その後の低速通信では精神的に耐えられないし、要所で固まってしまうこともあるし。すると「1ギガ追加で550円です」なんてボッタクリのメールが通信会社から入...
我が家のように様々な猟芸を示す猟犬がいると、編制によっては狙ったとおりの猟が行えるものです。猪メインで攻める猟。鹿の管理捕獲に徹する猟。少人数で行う猟、大人数で行う猟。狭い猟場、広い猟場。また早目に猟を切り上げたい日や、その必要が無い日 等々。これらに合わせて猟犬編制を考えるわけで、それが思いのほか上手くハマります。ただし残念なことは、猟仲間の中でコレに気付いているのは一人だけ。この猟仲間は膝を痛...
年々参加者が減っているフィールド射撃大会。こちらの地域では射撃技術の向上をスラッグ射撃に求める傾向があるため、フィールド射撃、つまり皿撃ちを行う人が相対的に少ないのです。大物猟であっても銃のスイング等を含めてフィールド射撃の方が有効だと思うだけに残念でなりません。かく言う私も皿撃ちは技能教習で一度行っただけですが…そんな中、先日は大会の進行係を務めてきました。やはり お皿が木っ端微塵に砕け散る瞬間は...
私のブログは基本的には備忘録。毎日の様々な出来事や、資料として残しておきたいことを綴っています。その中で、離れて暮らしている家族や全国に散らばる友人たちに、私の近況報告も兼ねて利用させて頂いています。したがいまして狩猟に関することは時々で、あとは関係の無いことばかり。しかし、そんな中途半端な者がブログ村のハンティング ジャンルにのさばっているのは いかがなものか。違和感と申し訳なさを感じていました。...
生後3ヶ月となった三重地犬の子犬たち。思えば ここまでバタバタ続きで、あっと言う間でした。前回、母犬カノの一回目のお産では、母も子も猛暑でバテバテ。でも私は長期の夏季休暇と捕獲業務の休み期間が重なり、余裕がありました。それと、その暑さで子犬たちにリミッターが働いていたようで、思いのほか制御が効きました。走り回ったりバトルをしても、すぐにオーバーヒートでヤメる。ところが まだまだ涼しい今回はヤメない。...
「う~ん 5000円くらいは掛かるかな」と面倒くさそうに鍵屋さん。作業内容からすると、その工賃は高すぎる。プロ魂を期待したのですが。事の発端は・・・随分と昔にジャンク品としてヤフオクで購入したバイクに装着してあったトップケースにあります。鍵が元から「鍵無し」状態だったため、事実上「おまけ」的な扱いでした。なので使用できないままガラクタ置き場に。ところがSR400を復活させるにあたり再度確認したところ、これが...
平日は仕事が終わったら職場から犬舎移設地まで直行して、世話が済んだら我が家へと戻り、また猟犬たちの世話を。一筆書きのように移動できるため、思いのほかスムースに事が進みます。ところが今日は酷いもの。長時間にわたる豪雨により、そのルートの所々で内水面氾濫が発生していました。川沿いの一般道が要所要所で浸水しているのです。そこで川沿いの堤上の道を走ることに。野球場も完全に浸水。芝は大丈夫なのだろうか。本来...
先週、ちょっと嬉しい出来事がありました。前段としては こんなことが。数年前までは ご近所さんや子供たちの間で知らぬ人がいない程の名物オジサンが町内に住んでいました。でも最近は見かけることが無くなり皆が気になっていたのです。「体調でも崩されたんだろうか」と。ところが先日・・・近所の業務スーパーで名物オジサンと再会♪(私の一方的感情)。それは閉店前の7時過ぎのことでした。レジで会計中の名物オジサン。その後...
有害鳥獣捕獲は市町だけではなく県が主体となって行うこともあります。それだけ獣害の規模が大きいとも言えますが。このような場合は罠猟より巻狩りの方が手っ取り早い。よって今回は、いつもは共猟しない猟隊からも勢子が参加。対象地区が広大で、それでも足りないくらいでしたが。実際に猟犬を放った途端にアチコチで鳴き出して、同時に銃声が木霊し続けました。しばらくして・・・勢子ルートを辿り終えた私は、先輩勢子と合流。...
今日は早朝から剪定作業を行いました。まずは我が家のクヌギの木から。20年ほど昔、当時 幼かった息子がドングリを庭中に埋めたせいでアチコチから芽が出てビックリ。それもクヌギの丸いドングリだったため、どうしたものかと。若木はあっと言う間に大きくなり、その後は剪定に次ぐ剪定。そのおかげで大木には至っていませんが、生えているのがリビングの真ん前とは いかがなものか。何度も伐採してしまおうと考えましたが・・・小...
私の猟仲間たちは今後の狩猟において、勢子不足および猟犬不足となることを懸念しています。しかし、こちらの地域の住宅事情を考えると猟犬飼育は考えもの。時代の流れではありますが、犬の外飼いは非常識扱いすらされてしまいますし。また生活スタイルが制約を受けてしまうこともジレンマの要因の一つ。そんなことなので若手で「猟犬を飼って勢子をやってみよう」などと考えている人はいません。その思いはあっても、思いのほか障...
オフロードバイクに跨り獣道に分け入り猟を行う。海外ではありそうな狩猟スタイルですが、ここ日本では様々な観点からヤメておいた方がいいのでしょう。でも猟場の下見くらいなら全然イケル。以前、猟行中に林道で出会ったハンターカブのライダーさん。猟犬たちは不思議そうに眺めていましたが「これぞハンターカブ!」的な使い方に感動。その機動力にも驚き、しばしライダーさんと話し込んでしまいました。ならば私もレストアした...
子犬たちのあまりの激しさに参ってしまっているヘルパー犬の駿河。駿河は母犬カノの1回目のお産の子で、メスの2歳。子犬たちの面倒をよく見てくれるのですが少々お疲れ気味。そこで駿河のヘルパー犬として駿河と兄妹のオスの金剛を投入。金剛も子犬たちの相手を上手にしていましたが、容赦のない子犬たちに押しまくられてギブアップ。駿河と同じように犬小屋に籠城するようになってしまいました。犬小屋に陣取れば、3頭の子犬たち...
猪肉の冷凍保存といえば塊肉。なので解凍させると料理を作り過ぎてしまう。昨日も猪カツを10枚ほど。そのうち4枚も食べてしまいました。健診前なのに。でも旨かった♪残りの猪カツは、いつものお決まりパターン。次の日に猪カツ丼にするのが我が家の習わし?いや単純に私が食べたいだけ。家内が上手に作ってくれるのです。私が作るより断然美味しい。出汁と甘みのバランスがいいのかな。そんな お約束の猪カツ丼を先ほどいただきま...
豚カツを作りより難易度の高い猪カツ作り。中でも一般的な揚げ鍋での揚げ工程が難しいのです。つまり考えていないと理想の揚げ上がりには程遠い。原因は猪肉の水分量の多さにあると考えています。その水分とは血液。家畜のように出荷前の給餌止めや、絶命に至るまでの決まり事が存在しない狩猟。仕方の無いことではありますが、これが放血状態に影響するわけです。家畜肉では、この放血は極めて重要な要素で、肉質を大きく左右する...
いくらなんでも鹿は何処かに行っちゃったでしょ。と思っていたのですが・・・共猟した地元の猟仲間の情報では「いや、まだ居るよ」とのこと。よって今日は先々週に続き、別地区の同じ場所でニホンジカ管理捕獲を実施。結果は地元猟師の言う通り。山中に銃声が木霊し続けました。ところが私の持ち場は静かなもの。でも森林浴がタップリできて心も体もリフレッシュ!、、、なので獲物の引き出しも デゴイチみたいに元気にグイグイと...
私と先輩方が行ってきた猟犬繁殖の中で、気質と毛色の遺伝的な関係性を探ろうと観察を続けてきました。これは今までに何度か取り上げてますが、実際のところは分からないまま。しかし、エンドウ豆やショウジョウバエの遺伝的連鎖を思い出してみると「気質と毛色は無関係」とは言い切れないと考えています。遺伝上、形質の何かに気質と連鎖しているものがあっても不思議ではないのですから。ただし、ショウジョウバエですら途方もな...
自分で言うのも何ですが、私は見た目とは違って意外と真面目です。。。狩猟を始めた頃は、毎週土日に行われた有害鳥獣捕獲には必ず参加していました。対象地区の山の地形、タツ配置、そして見切りポイントを「知りたい学びたい」との思いが強かったのが、その原動力でもありました。そんな有害鳥獣捕獲はボランティア活動的であっても地域にとっては大切な仕事。一日参加すると千数百円の弁当代は支給されますが、それとて血税。よ...
少しでも動けば こちらの負け。これは山で獲物が射程距離内に入った場合のことです。でも、そうは言っても獲物に猟銃を向けて狙いを定めるには、体を動かさなくてはならない。よって「少しでも動けば」とは通常の動きや素早い動きを意味します。この様な動きに対して獲物たちは驚くほどに敏感。野生動物をナメてはいけません。ところが若手たちを見ていると、ナメている人が実に多い。そんな人たちは例外なく失中率が高く、何年経...
猟犬の良系を実猟に使いながらの血筋存続は容易なことではありません。それは私のように相対的な若手であれば尚更に。これまでを振り返ると本当に大変でした。様々な苦労や障壁が次々と私の前に立ちはだかり、それにより嫌な思いをしたことは枚挙に暇がありません。その要因の大半は猟仲間であるはずの一部の先輩たちによる「今が楽しければ それでいい」との身勝手な思考によものでした。つまり「今日 猪が獲れたらそれで良し」と...
次なる生活の足の選んだのは、土に返る寸前だった32年前のSR400。そんなサビサビ状態の不動車を3万円で引き取ったのは10年前。直後にエンジンを始動させるところまではレストアしたものの、そこから放置。当時の通勤車両スペイシー250がスグに壊れると思っていたのに、元気なまま10年が経過してしまったのが その要因。と、頑張ってくれたのに、こんな言い方をしてはスペイシー250に申し訳ない。長い間お疲れさまでした。本当にあ...
犬舎移設地近くの山にタケノコを掘りに行った時のことです。そこは、猟期中は地元の猟師たちが巻狩りを行う場所でもあります。ところが農道に面した一段下がった藪の中にはゴミの山。ありとあらゆるものが捨てられていて、そのどれもが朽ち果てている。数十年は経っていそう。でも廃棄物の横からタケノコが生えていたり、所々に猪がタケノコを食べた痕跡があったりと。やはり自然は逞しい。と、目線の先に赤と白に塗られたゴミの一...
幼少の頃より 戦艦、戦闘機、戦車が好きでたまらなかった私。中でも戦車のプラモデルがお気に入りでした。とくに世界第二次大戦のドイツ軍の戦車『ヤークトパンター』が大好きで、何機も作った記憶があります。「ヤークト」とはドイツ語で狩猟または狩りのこと。パンターは豹で「狩りをする豹」との恐ろし気な名が付けられたことからも、ヤークトパンターの戦歴が分かるというもの。このヤークトパンターは『ロンメル戦車』とも称...