書籍「サラバ!(上・下)/西加奈子著」★★★★★満点西加奈子著,小学館(2014/10/29)第152回直木賞久しぶりに再読、初めて読んだ時の驚きをなぞるみたいに再び楽しい時間だった。以下は、当時の感想。憧れのエジプトの地を踏んだ時のことを懐かしく思いながら主人公の少年時代を読んだ、ゲジラ塔のゲジラタワーを近くで見たとき、周囲を案内してくれたエジプト人は何気なく手を繋いできて気温の高いなか拒む事も憚られ、しっとりと冷たい手断片的に脈絡もなく、そんな些細なことが浮かんだ同じ様に遊んでいても海外赴任の日本人家庭と現地の普通の人々では暮らしの格差は子供の目にも明らかだったろう、それでもそんなこと関係なく遊べるのが子供の良いところであり、残酷なところでもある。「サラバ」彼らの挨拶の言葉、自分の記憶では「アッサラー...書籍「サラバ!(上・下)/西加奈子著」★★★★★
映画「クライ・マッチョ」★★2021年製作/104分/アメリカ配給:ワーナー・ブラザース映画監督:クリント・イーストウッド出演:クリント・イーストウッド、エドゥアルド・ミネット「あらすじ:落ちぶれた元ロデオスターの男が、親の愛を知らない少年とともにメキシコを旅する中で「本当の強さ」の新たな価値観に目覚めていく姿を描いたヒューマンドラマ」映画も終盤に近付くと本当にこれで終わり?っと諦めのような、でもそんなハズ無いと。深読みすれば色々できるだろうけどスクリーンから「この次」や「これから」といった情熱は感じられず、でも、こんな終わりでいいのかとそんなふうに思いながら映画を見終えた。平屋のあばら家みたいな家の外に置かれた椅子に腰かけてカウボーイハットの主人公が夕日にシルエットになる、どこまでも続く平原とずっと向こうの山...映画「クライ・マッチョ」★★なんか淋しい
ミカエルの鼓動★★☆柚月 裕子 (著)読みやすいが,想像の範囲内だった
ミカエルの鼓動★★☆柚月裕子(著)文藝春秋(2021/10/7)467ページ第166回直木賞候補作HPあらすじ「大学病院で、手術支援ロボット「ミカエル」を推進する心臓外科医・西條。そこへ、ドイツ帰りの天才医師・真木が現れる、あるとき、難病の少年の治療方針をめぐって、二人は対立。「ミカエル」を用いた最先端医療か、従来の術式による開胸手術か。天才心臓外科医の正義と葛藤を描く。」@ここまで「HPあらすじ」最先端医療の現場、海外のTVドラマが好きでこの本に描かれた世界を興味深く読んだ。説明されても理解することと頭で納得するのが追い付かないような先端の設備とでもそこにはなんとも古典的な人の体にメスを入れ何時間にも及ぶ手術の現場があり、最後は人の技術なのかロボット医療の進化なのか。面白かったが何かもっと新しい驚きが欲しかっ...ミカエルの鼓動★★☆柚月裕子(著)読みやすいが,想像の範囲内だった
黒牢城★★☆米澤穂信(著) KADOKAWA(2021/6/2)448ページ第166回直木賞受賞!HPあらすじ「本能寺の変より四年前、天正六年の冬。織田信長に叛旗を翻して有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起きる難事件に翻弄される。」『塞翁の盾』もそうだったが、448ページという本を持った時の重みも本を読む前の、こちらの気持ちを動かしてくれる。時代も織田信長などこっちもまあまあ、知ってる歴史上の人物の活躍したころで、イメージがしやすい、ただ、有岡城も荒木村重という名もこの本で初めて知った。でもそういった前情報は特に必要なくある城を守る戦略にたけた殿様の話として読んだ。この城に黒田官兵衛が現れ敵方のため土牢に幽閉され主人公の村重は考えが煮詰まると官兵衛のもとを訪れ彼の知恵を拝借官兵衛が登場すると常に岡田准一くん...黒牢城★★☆米澤穂信(著)戦国時代の心理戦
書籍「皆のあらばしり」乗代 雄介 (著) ★★★奇妙な味わい
書籍「皆のあらばしり」乗代雄介(著)★★★奇妙な味わい新潮社(2021/12/22)単行本、144ページ@あらすじ@(HPより)ぼくと中年男は、謎の本を探し求める。幻の書の新発見か、それとも偽書か――。高校の歴史研究部活動で城址を訪れたぼくは中年男に出会う。人を喰った大阪弁とは裏腹な深い学識で、男は旧家の好事家が蔵書目録に残した「謎の本」の存在を追い始めた。うさん臭さに警戒しつつも、ぼくは男の博識に惹かれていく。ラストの逆転劇が光る、良質のミステリのような注目作。(HPより)なんとも言いようのない奇妙な味わいのある作品。主人公ふたりの会話は深読みすればいろんな解釈が出来そう。主人公の高校生が地元の歴史を部活で研究していてとても知識豊富な大人と出会ったとき男の外見や行動が少し怪しくてもなんか、その出会いをすんなり...書籍「皆のあらばしり」乗代雄介(著)★★★奇妙な味わい
映画「オマールの壁」2013年/パレスチナ(97分)監督 ハニ・アブ・アサドキャスト:アダム・バクリ、ワリード・ズエイターリーム・リューバニ、サメール・ビシャラット「宗教や民族的な紛争が絶えないパレスチナの今を、庶民の視点から見つめた社会派ヒューマン・ドラマ。自由も人権もない社会を変えようとするも巨大な壁に阻まれる、若者の苛烈な状況下での青春を描き出す。第86回アカデミー賞で外国語映画賞にノミネートされた。」(ぴあHPより)はるかに高い壁に垂れたロープを伝って主人公オマールは壁の向こうへ幼なじみの3人で会うため、でも本当は友人の妹に会いたいから壁がパレスチナ側とイスラエル側を隔てているのではなく、パレスチナ人同士の間も分断されている。以前「もうひとりの息子」という同じような壁を隔てて絆さえ分断されしまいそうな...映画「オマールの壁」ほんとうに同じ空の下で
映画「マトリックス レザレクションズ」復活に懐かしさあり、驚き無し
映画「マトリックスレザレクションズ」☆☆劇場公開日2021年12月17日2021年製作/148分/アメリカ原題:TheMatrixResurrections配給:ワーナー・ブラザース映画監督:ラナ・ウォシャウスキーキアヌ・リーブス主演、キャリー・アン・モス、ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世他出演1月1日に映画を見たのは久しぶり、「マトリックス」は3部作で完結したはず18年経って「復活」ということはまた少し続くのだろう。自分たちの生きてる世界は実は機械に支配された仮想空間だった。現実を取り戻す人間と機械の戦いを描いた3部作は映像の斬新さで映画ってこういうことも出来るのかとワクワクしたっけ。今回は主人公ネオはゲームクリエイターとして「マトリックス」という伝説的なゲームを作ったことになっていて、また、仮想現実の世界...映画「マトリックスレザレクションズ」復活に懐かしさあり、驚き無し
書籍「同志少女よ、敵を撃て」逢坂冬馬(著)★☆早川書房(2021/11/17)単行本:496ページ@あらすじ@(HPより)第166回直木賞候補作独ソ戦が激化する1942年、モスクワ近郊の農村に暮らす少女セラフィマの日常は、突如として奪われた。おびただしい死の果てに、彼女が目にした“真の敵"とは?(HPより)思ってもいない事から急にとんでもない世界へ放り込まれ自覚もないまま戦争という大きな渦に巻き込まれていく。今、戦争というとその現実味は薄い、「忘れるな、風化させるな」と言われても、「そうだな」と感じてもやはり遠く遠くにイメージは押しやられて。読み始めて、ずいぶん前の映画「スターリングラード」を思い出した。フィクションの読み物として情景描写や展開が巧みでどんどん読み進めるが深みがないというかゲームの仮想空間の...書籍「同志少女よ、敵を撃て」逢坂冬馬(著)★☆
新年の準備と日本のGDP転落休みの日には午前と午後に犬のサマーと散歩、今朝は雪で午前お休み一時吹雪いていたけど、その後,暖かい日差し今、午後の散歩から戻った。ほぼ毎日のように行く近所の公園には神社もあっておみくじを結び付けるヒモの列が準備されていた。正月三が日が終わりのころはここにビッシリ結わえられた祈りをサマーは不思議そうに見上げる。いつもの場所に何か違うものがあると不思議そうに見てるのがカワイイ新聞の「経済気象台」というコラムに日本のGDPが2027年には韓国翌年には台湾に抜かれるとあった、中国に抜かれたあたりから大変だ大変だと新聞記事は踊るけれどそのうちインドに抜かれると記事で見てから「待てよ」と。ひとつの指標で見れば相対的に上がったり下がったりはあるのだろうけど何かが足りない気がする。それとも比べること...新年の準備と日本のGDP転落
2021年の出来事/MOS365&2019の取得マイクロソフトのオフィス・スペシャリスト(MOS)は昨年の12月に来年は取得しようと学習を始めて1月にWord2月にExcel3月にPowerPoin自宅から自転車で行ける距離に試験会場があることが分かり3か月連続で受験し「MOSAssociate」の認定証検定会場のすぐ近くにベトナム料理屋さんが出来たので11時ころの試験を受け終わったらベトナムランチ3回繰り返した。レストランに入るだけで香辛料の香りが全く違った空間を演出し試験のあとのリラックスタイムだ。新聞の「声voice」の欄は時間が無いときでも必ず目を通す、「四半世紀ぶり母と布団並べた」という投稿、出来るときに出来ることをすればいい分かっているけどなかなかねでもそれさえ、出来ない日々がやって来る。今朝は暖か...2021年の出来事/MOS365&2019の取得
新年の準備とセイロンティー寒い朝でした。9時の時点でも雲の多い空、日差しはわずかそれでもそんなことは構わずに犬のサマーはどんどん歩いていく、今日は近所で野菜やくだもの、お好み焼きや魚屋、花屋などなど古くから続くマーケットが開かれて人ごみを嫌うサマーも自分の散歩コースなので早歩きで通り過ぎる医院の前に立派な門松発見新聞を読んでいたらインド洋の島国スリランカで主要案業の観光業の打撃もあり外貨が不足してイラン産石油の支払いにスリランカ特産の茶葉で支払うという現代の物々交換の記事シーギリアロックの偉容やキャンディの炎のダンスなど旅行中のあれこれがすぐに思い浮かぶ、また行きたい国だ。以前の呼称でスリランカティーは1972年まで国名がスリランカだったから。工場兼直売店に連れて行ってもらったが、高級な紅茶はかなり高額だった。...新年の準備とセイロンティー
「新しい星」彩瀬まる(著)文藝春秋(2021/11/24)229ページ@あらすじ@(HPより)私たちは一人じゃない。これからもずっと、ずっと愛するものの喪失と再生を描く、感動の物語(HPより)発行元のHPの作品紹介に―感動の物語―って書くのはどうなんだろうね。そんな意地悪なつぶやきは置いておいてこの本も直木賞候補となったので取り寄せて読み終えた。短編連作形式のの主人公たち4人は大学の合気道の部活でつながり社会人になって、様々な問題に直面する。どこにでもありそうだけどこんな全員がこれだけ特徴的な何かを経験するかな?読みながら感じていた、ホームドラマの凝縮版みたいだ。でもひとつひとつはリアルでとても親密な部分もあって文章も巧みなのでスイスイ読んでしまった。墓参りのシーンがあった、私も先日、2年ぶりに故郷の墓参りを...「新しい星」彩瀬まる(著)
サンタクロースは1月6日まで冬休み世界中の子どもたちへプレゼントを配ったサンタは冬休みに入ると「天声人語」から、外は粉雪が風に舞っている。寒そうだよとウチの柴犬のサマーに声をかけるが散歩の合図かとシッポをブンブン降ってまっすぐこっちを見るからね。年賀状を止めたので何年もやり取りしていたあの人はどうしてるかな、すれ違う人も寒さに肩をすぼめている、同じ空の下でもう会わないのかなぁと少し不思議な気持ちになった。雪は20分くらいで止んだ。今年はどんなことがありましたか?私は昨年4月から通信で大学3年に編入し今年最終学年の4年生、夏には履修科目を全部終えたので来年の春の卒業を待つだけ。コロナで色々変化はあった、慌ただしい時期も何度か授業準備とリモートの授業教える立場と教わる立場両方を味わった日々、試験勉強なるものも取り組...サンタクロースは1月6日まで冬休み
「塞王の楯 さいおうのたて」今村 翔吾 (著) 第166回直木賞候補作
「塞王の楯さいおうのたて」今村翔吾(著)第166回直木賞候補作集英社(2021/10/26)単行本:560ページあらすじHPより「どんな攻めをも、はね返す石垣。どんな守りをも、打ち破る鉄砲。「最強の楯」と「至高の矛」の対決を描く、究極の戦国小説!」直木賞候補が発表されたのでまずはこの作品から、本が届いて560ページの重量感に圧倒される。そして読み始めていくともたついたところが無いのでどんどん読んでいけるこれって実はすごいことだ。舞台は信長が越前・一乗谷城を攻め秀吉、家康と歴史に詳しくなくてもなんとなく分かる戦国時代の末期、主人公が城の石垣を作る職人という面白い視点が良かった。城の内と外で城壁を挟んで同じ時代の同じ思いを持ちながら敵・味方となった職人たちの視線がぶつかる様子がリアルに感じた、心熱くなるシーンだ...「塞王の楯さいおうのたて」今村翔吾(著)第166回直木賞候補作
「夜が明ける」西加奈子 (著)新潮社(2021/10/20)単行本:416ページ@あらすじ@(HPより)主人公は「俺」です。 彼に名前はついていません。誰でも、それこそ女性でも、 「俺」のような状況に陥ることがある、ここには「この小説はあなたの物語なんだよ」という西さんのメッセージが込められています。(HPより)傑作「サラバ!」からもう7年も経つのか、ということは、ここ7年ベスト作品はまた更新されていない、それほど、心を揺さぶられた「サラバ!」ということで、充分期待して読んだ。主人公二人が特異な存在でとても普遍的な何かを伝えているようには感じられなかった。物語は読みごたえがあってどんどんページをめくっていくとても楽しい読書の時間だけど、共感や新しい発見だったり考えさせられるようなものを見つけ出せなかった。仕...「夜が明ける」西加奈子(著)
「高瀬庄左衛門御留書」砂原浩太朗 (著)出版社:講談社(2021/1/20)338ページ◎第165回直木賞候補作◎◎「本の雑誌」2021年上半期ベスト10で第1位!!◎@あらすじ@(HPより)美しく生きるとは、誇りを持ち続けるとは何かを問う、正統派時代小説。神山藩で、郡方を務める高瀬庄左衛門。50歳を前にして妻を亡くし、さらに息子をも事故で失い、ただ倹しく老いてゆく身。残された嫁の志穂とともに、手慰みに絵を描きながら、寂寥と悔恨の中に生きていた。しかしゆっくりと確実に、藩の政争の嵐が庄左衛門を襲う。(HPより)最近、時代劇って見ないなと思いながら、主人公の住む屋敷を想像しながら読んだ。「爪に火をともす」って言葉を思い浮かべたり、静かな日常を描いているのに周囲のあれこれを自然と想像し、目の前に情景が幾度も現れ...「高瀬庄左衛門御留書」砂原浩太朗(著)傑作!
「自転しながら公転する」山本文緒 (著)出版社:新潮社(2020/9/28)単行本:480ページ@あらすじ@(HPより)東京で働いていた32歳の都は、親の看病のために実家に戻り、近所のモールで働き始めるが…。恋愛、家族の世話、そのうえ仕事もがんばるなんて、そんなの無理!誰もが心揺さぶられる、7年ぶりの傑作小説。(HPより)プロローグとエピローグは単行本化にあたって追加されたと本の最後にあったが、プロローグがあったからこそ、読んでいる間に自分なりのストーリー展開をしていて、見事に裏切られた。すごく心地いい読書体験だった。ラストの一行にたどり着いたとき作者はこの一行を書きたかったのだなぁと主人公はどちらかというと小説の主人公にはなりにくい感じ、でもそれが等身大ってことか。「自転しながら公転する」読みながら何...「自転しながら公転する」山本文緒(著)
書籍「ブックセラーズ・ダイアリー スコットランド最大の古書店の一年 」
「ブックセラーズ・ダイアリースコットランド最大の古書店の一年」[ショーン・バイセル著]★本を買いに行ったはずが、書店を買ってしまった。★30歳のときクリスマスの帰省中に、立ち寄った老舗古書店「ザ・ブックショップ」を衝動買いしてしまう。諸手続きをへて翌年手に入った店は、いまや10万冊の在庫を擁するスコットランド最大の古書店だ。そんなことが現実に起こりうるか日本では融資も難しそうだが、書店での日常を日記で書いたもので、波乱万丈な出来事は起こらないがなんとなく、ほっとする。ブックオフはないけど、Amazonが強敵だ、Amazonの古書市場は日本でも安値合戦で、1円で売られてる本が多い、送料で儲けているんだろうな。買う方としては有り難いが商売としては最大のライバルだ。最近は新刊で買って読み終えるとメルカリで処分というの...書籍「ブックセラーズ・ダイアリースコットランド最大の古書店の一年」
書籍「心淋し川」西條奈加著集英社(2020/9/4)単行本:248ページ【第164回直木賞受賞作】今回の直木賞受賞作ということで、読んでみた。時代小説は、あまり読まないが、情景描写が簡潔で妙な言い回しや比喩も少ないので自分なりの物語の舞台にすんなり入ることができた。それだけでも、すごくいい。6つの短編からなり舞台は江戸の千駄木町の一角、そこには「心淋し川(うらさびしがわ)」と呼ばれる小さく淀んだ川が流れている。なんか、どぶ川の匂いがしそうだが、それもこの物語の背景をこちらにやんわりと教えている。「誰の心にも淀みはある。でも、それが人ってもんでね」そんな言葉が読んでいる間中何度も思い出される。少し面白かったりじんわりきたりいい読書の時間だった。他の本も読んでみたい。書籍「心淋し川」誰の心にも淀みはある
書籍「素晴らしき世界(上)(下)」マイクル・コナリー (著),古沢嘉通(翻訳)出版社:講談社(2020/11/13)マイクル・コナリーの本はほとんど読んでいる。特にハリーボッシュシリーズは好きだ。今回は、ロス市警女性刑事レネイ・バラードが、新しく登場しボッシュと古い未解決事件を追う。ボッシュの古い地道な捜査方法と、バラードのカンのいい行動は2人をとてもいいコンビとして結びつけ。彼らの捜査はとても地味で本を読んでいても心躍るような展開はないがリアルな感じは読んでいて面白い。ロス市警を引退したハリー・ボッシュが、自分が関わった事件を解決しようと時折痛む膝を引きずりながら執念深く事件の小さな断片をつなぎ合わせるようにしているところを見ると刑事という職業にかかわらずもしかしたら自分たちは「退職」という区切りをつけてもそ...書籍「素晴らしき世界(上)(下)」安定のボッシュシリーズ!
書籍「化け者心中」–2020/10/30発売蝉谷めぐ実 (著)単行本:288ページ時は文政、所は江戸。当代一の人気を誇る中村座の座元から、鬼探しの依頼を受け、鳥屋の藤九郎は、元女形・魚之助とともに真相解明に乗り出す。読むのは現代ものがほとんどなので、最初は語り口などが独特で違和感があったが、細かい描写や描かれる風俗がすんなりと自分の頭にも映像を結ぶのはやはり作者の語りの力だ。鳥を愛でる風習があったということや、歌舞伎の人気ぶり当時の風俗が生き生きと描かれ勝手に自分も頭の中で登場人物が動き出すのを同時に楽しんだ。「鬼はどこにいる?」人間の心の中には誰しも鬼の一匹や二匹・・・・。認められたいだとか、かつて出来たものが今では出来ないことを誰かのせいにしてなんとか生きていくこととかとりたてて大きな事件など起きなくても心...書籍「化け物心中」読み物として新鮮で面白い!
新春・書籍「ランナウェイ」追うものと追われるもの、展開はスリリングでも主題が物足りない
書籍「ランナウェイ:RUNAWAY」–2020/12/8HarlanCoben(原著),ハーランコーベン(著),田口俊樹(翻訳),文庫:621ページ2021年1月2日に読み終えた。海外ミステリー、全く正月っぽくないがこの手のミステリーの面白いのに巡り合わないかやはり今年も面白そうなのはどんどん読んでいこう。物語はセントラルパークから始まる。幸せな家族が長女が恋人に薬漬けにされ、姿を消してしまった!主人公は妻とともに殺人事件に巻き込まれていく。同時に全く別の場所でいくつかの殺人が起こりどんなふうに二つの場所がつながるか、とても面白く読み進めた。これは好みの分かれるところだが、この事件は、あるカルト教団と関係があることが分かってくると自分としては、どうにも話にノレなくなってくる。これは、こういう設定が好きか嫌いかと...新春・書籍「ランナウェイ」追うものと追われるもの、展開はスリリングでも主題が物足りない
タイ料理「スコンター」でガパオライスのランチを済ませ、再び会場へ。係りの人が、「同じ時間帯、日本中で不具合があったようです」と。ここは会場を貸しているだけなので淡々としている。さあ、本番の日商2級は受験できるのか!通されたのは、先ほどの部屋じゃなく隣の別の部屋、でも同じつくりだ。他に6人くらいは座っている。試験は同時じゃなく、来た人から順次進めていく、漢字検定や他の検定を受けている人もいる。パスワードを入力して「次へ」をクリック、何故かパソコン画面に向かって「がんばれ!」と念じる。問題が現れた、第一問は仕訳5題だ。勘定科目は候補が7つくらい出てくるのでクリックして決定する、金額は自分で入力。受け付けでもらったA4の紙に念のため簡単に仕訳を書きながら結構丁寧に回答した。いつもなら問題の空いた部分に仕訳やコメントを...日商簿記のネット検定2級を受けました→今度は大丈夫!
まさか、自分が日商簿記検定を受けるとは思ってもいませんでいたが、ネット検定が始まるということでどんなものか、確かめたいと3級と2級を申し込み昨年、12月24日に受けに行きました。会場は名古屋駅の大名古屋ビル裏手のビルの4階。会場に行くと靴を脱いでロッカーに、受付で身分証を提示すると「まずは、電卓以外はロッカーへ入れてください」そう指示されて、受付でA4の紙一枚と、パスワードの紙を渡されて、会場へ。パソコンが壁と窓に向かって20台ほど並んだ部屋に一つ置きに座るように番号で指示される。パスワードを入力すると自分の名前が表示され確認して「次へ」をクリックするとエラー表示。呼び出しボタンが机にあるので係員を呼ぶと、5分くらい、あれこれしていたが「一旦、部屋から出てください」と言われ出ると、「不具合で、今日はできないので...日商簿記のネット検定3級と2級を受けに行きました。
今朝は寒かったね、8時過ぎ、犬の散歩に行くと公園の小さな池に氷が張っていた。隣接する神社に参拝する人もチラホラ。世の中に何が起きようと飼い主の心模様がどうであろうとガシガシ前に進む我が家のワンコに時々引っ張られながらその変わらない強さが嬉しい。犬の心情をアレコレ思っても仕方ないけどね。昨年の今頃、母はまだ入院していた。8日の退院に向けて自分は痰の吸引方法や点滴のつなぎ方なんかを病院で教えてもらっていたっけ。一年はホント早い、それなのに一年後の自分想像できない。あるかないか分からない、ゴールに向かって、それでも進んでいるんだろう。もっとも、そもそもゴールが何かも分からないけれど。今年の目標を立てましたか?私は当面はMOSの合格を決めました。家の窓からはどんよりした雲が見える、少し薄い部分からは太陽の圧倒的な光があ...2021年1月1日新しい日常
書籍「破局」この言葉の響きよりずっと軽い。【第163回 芥川賞受賞作】
書籍「破局」遠野遥 (著)出版社:河出書房新社(2020/7/4)【第163回芥川賞受賞作】芥川賞と直木賞受賞作品は一応読もうと思っているので読んだ。物語はとても静かに進行する、主人公は大学4年生、政治家を目指す彼女の麻衣子と、お笑いライブで出会った灯(あかり)と付き合っているが、それで深く悩むとか大きな心の揺れは感じられない。自分の行動や心の動きを客観視している。だから物語を読んだ時の登場人物に感情移入・・・とかそういうものは、無い。それでも、心がザワザワする。誰もがどこかで、冷静な自分がいることを分かっているからかもしれない。確かに破局を迎えるがご飯を食べるとか、服を着替えるだとかなんか日常の延長にあるみたいだ。ほかの作品も読んでみたい。書籍「破局」この言葉の響きよりずっと軽い。【第163回芥川賞受賞作】
書籍「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」生きていると,いろいろあります。。
書籍「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」生きていると,いろいろあります。書籍「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」岸田奈美 (著)出版社:小学館(2020/9/23)新聞の書評で面白いとあったのでこの、ちょっとベタなタイトルの本を読んでみた。自分は地下鉄の移動でよく本を読むけど、この本は要注意、ふいに来るんだよね、ガーっって、こんなに泣いたの久し振りだ。内容は「車いすユーザーの母とダウン症で知的障害のある弟、ベンチャー起業家で急逝した父――」そんな家族の日常を描いてる、きっと本の帯で、これを見ただけならこの本を読まなかっただろうな。そういうどうしようもない困難に泣きたい気分じゃないからね。でも、何気ない日常に心を揺さぶられることが沢山ある、改めて感じた、大変なことなんて日常には...書籍「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」生きていると,いろいろあります。。
書籍「レンブラントをとり返せ」期待までは届かず、でも面白い!
書籍「レンブラントをとり返せ-ロンドン警視庁美術骨董捜査班」ジェフリー・アーチャー(著),戸田裕之(翻訳)(新潮文庫)文庫–2020/11/30ジェフリー・アーチャーの『百万ドルをとり返せ!』は随分前に読んだが、それ以来たぶん作者の本は全部読んでる、それくらい、期待を裏切らない作家だ。今回も面白かったが、「えっ!」と驚くような仕掛けはなく安心して読める分、少し物足りなかったな。博物館から盗まれたレンブラントの名作を取り戻すというストーリーに恋人の父親の裁判まで面白い要素はバッチリ、でも、読み手の要求はもっと高いもの、一気読みだったが、上下巻くらいで読みたかったな。書籍「レンブラントをとり返せ」期待までは届かず、でも面白い!
書籍「ァネヴー・ゲーム 」ジェフリー・ディーヴァー (著)展開はさすが、ストーリーの中身はもうひとつ
書籍「ァネヴー・ゲーム」ジェフリー・ディーヴァー(著),池田真紀子(翻訳) 出版社:文藝春秋(2020/9/25)、383ページ「あのディーヴァーが新シリーズを始動!」このコピーだけで、すぐに読み始めた。はリンカーン・ライムもキャサリン・ダンスも出てこない新シリーズ。主人公コルター・ショウは懸賞金ハンターという日本ではありえない職業、探偵に近いけど依頼を受けて動くのではなく、懸賞金のかかった事件の解決につながる証拠などを見つけて懸賞金を頂くというもの。わずかなヒントから次への展開を見せてくれるのはさすが、よく考えつくものだ。ただ新シリーズということで主人公の背景説明や考え方などにページが割かれていて、スピード感はもうひとつ。すでにアメリカでは続編が出ているので今後、身近な存在になって「さあ、今度はどんな事件かな...書籍「ァネヴー・ゲーム」ジェフリー・ディーヴァー(著)展開はさすが、ストーリーの中身はもうひとつ
「水を縫う」寺地はるな(著)(読書の備忘録)(2020/7月読んだ)手芸好きの男子高校生は学校では浮いた存在だけど本人はそれほど、気にしていない様子。ホントはそんなことないだろうなと思いながら読み進める。一番多感で他人の目が気になるし、社会人のように学校生活は他人とは切り離せない場所だからね。だからこの、現実感の無さは気になった。そして過去の記憶から―かわいいものや華やかな場が苦手な姉のため、ウェディングドレスを手作りすると宣言するー大丈夫か、いくらなんでも結婚式の衣装だぞと思うがまあ、小説だからねと。ふわふあっとしたなんかとても大切なものがそこにあるのに、現実感のなさがそうさせるのかもうひとつ、こちらに届かない。それでも「失敗すること」「雨に濡れること」日常の何もかもが時には必要なのだなぁと強い何かをそこに求...「水を縫う」手芸好きな男子高校生の日常
「ワイルドサイドをほっつき歩け ハマータウンのおっさんたち」このリアル、ちょっとなかったな、お見事!
「ワイルドサイドをほっつき歩けハマータウンのおっさんたち」ブレイディみかこ (著)(読書の備忘録)(2020/7月読んだ)前著『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』は書評もよくて、すぐに読んだが、こちらはその同じ界隈で主人公を子供からおっさんに移して、イギリスの労働者階級の“今”がホント、リアルに伝わる。スゴク面白い。EUからの離脱というまさに旬の事件を実際に生活者の目線で伝えてくれている。これはニュースじゃ分からない。保険医療サービスは、国民皆保険の日本では想像も出来ないくらい、でも痛い出費をしてからこそ声を上げるのかも。公共施設の閉鎖による図書館の消滅などが起こっているこれは近い将来の日本の姿でもあるのか?あれこれ問題はあるけどなんとかしぶとく生きてる当たり前だけど、強くて優しくて、生きてる手触りみ...「ワイルドサイドをほっつき歩けハマータウンのおっさんたち」このリアル、ちょっとなかったな、お見事!
「動きだした時計 ベトナム残留日本兵とその家族」日本語教師の奮闘に感謝!
「動きだした時計ベトナム残留日本兵とその家族」白石昌也 古田元夫 坪井善明 栗木誠一 小松みゆき(著)(読んだ本の備忘録)(2020/9月読んだ)ベトナムに日本兵が戦後も残ったということが最初分からなかった、そんなことあったの?妻子を残して帰国した人も本を書いた小松さんは日本語教師としてベトナムに渡りそういう人たちがいることを知った、そこで「その事実」を伝えるだけじゃなく自分から情報を頼りに会いに行く行動がすごい、こうありたいなと感じる。でも、なかなか出来ないことだ。海外にいるからこそ余計と日本人であることやその歴史を感じることもある、自分がそこにいる意味自分の居場所色々考えさせられた。@@@松坂慶子主演で「ベトナムの風に吹かれて」映画化されている。アマゾンプライムかネットフリックスで見られるか調べよう。@@@「動きだした時計ベトナム残留日本兵とその家族」日本語教師の奮闘に感謝!
「GOTOTSUBAKIHOTEL」滞在9月にGOTOキャンペーンで長崎へ行って来た。 最初は飛行機を乗り継いで五島列島の福江島へ長崎から福江島へは座席50くらいの小さな飛行機で何故かちょっとうれしい。 新しいホテルを予約して島のいくつかの教会をタクシーで回ってもらった。 ホテルの部屋のベランダから海がバーンって見えて多くの時間を過ごした。 非日常 食事もホテルのレストランで予約して、ホテル滞在を楽しんだ。レストランでは外国人のスタッフがいた、ひとりはベトナムの女性、聞けなかったけど実習生なのかな。 留学生が身近にいると今まで気づかなかったことが見えてくる。 次に行くことがあればいくつかの島へ行きたいと思った。@@@タクシーの運転手さんが30年前と比べると人口が30%くらいになったと言っていた。大都市以外のどこ...「GOTOTSUBAKIHOTEL」9月に福江島へ
「在野研究ビギナーズ 勝手にはじめる研究生活」学術会議とは無縁の世界
「在野研究ビギナーズ勝手にはじめる研究生活」荒木優太(あらき・ゆうた)編著(読んだ本の備忘録)2020/6月に読んだ277ページ/明石書店(2019/9/1)朝日新聞の書評で気になって購入「在野研究者」とは、大学に属さない、民間の研究者を言うらしい。大学に属さず、本業をもってそれとは別に時間を捻出して研究生活もしている人たちの話だ。そういう人もいるんだなぁ、学問という固い言葉でなければマニアとかオタクとかとも大きな意味では「在野研究者」なのかもとか思いながら読んだ。でも、発表する場も持たない研究って相当な強い気持ちがないと続けられないだろうと感じた。こうしている今も「誰かに読んでもらえるのか」「認められることはあるのか」そんなことを考えながらもそれでも自分の探求をせずにはいられない大変な道だ。今、話題の学術会議...「在野研究ビギナーズ勝手にはじめる研究生活」学術会議とは無縁の世界
「古代エジプト展/ライデン国立古代博物館所蔵」愛知県美術館で公開されている「エジプト展」へ行って来た。2020/11/5 大きな石像や豪華な副葬品がたくさんあるわけじゃない。そのかわり、ミイラの棺が立てて展示してあり、描かれた模様をガラス越にまじかに見ることが出来る。とても面白い展示だ。からっぽの棺の中のそこには居ないミイラとまるで対面してるみたい。 後半ではミイラをCTスキャンしたことで分かった医学知識などのビデオの上映もったが自分はこういうのは好きじゃない。 来世での復活を信じ丁寧に丁寧に埋葬されたのにCTスキャンって、ねぇ。 まさか5,000年も経ってから もう20年以上前に行ったエジプトまた行きたいねぇ、新しい博物館も見たい。 シーンした死者の空間ででも、こうしてエジプトに触れれたうれしさからすこしニヤ...「エジプト展」へ行って来た。どうしてこんなに惹かれるのか。
「流浪の月」凪良ゆう著(読んだ本の備忘録)単行本: 320ページ/東京創元社(2019/8/29)2020年本屋大賞受賞これが現実ならSNS全盛の昨今、ひどい叩かれ方とかするんだろうな。幼女連れ去りという事実は、他方から見たら全然違っていたが自分でも考えてみると報道でされたことを、たぶん鵜呑みにしてそしてすぐ、忘れてしまう。だからあとの物語はそっとそっとしておいてあげたいね、それを許さない「世間」というものをぼんやり想う。出会う人たちは、どんなことがあっても出会い続けるそれを真実として信じる。@@@最近は本を手に入れる時、冒険しなくなった、芥川賞に直木賞、そして本屋大賞、だめだねぇ@@@「流浪の月」そっと見守りたい何気ない場所
本「旅のつばくろ」沢木耕太郎著(読書の備忘録)2020/5/10読み終えた。単行本224ページ新潮社(2020/4/22)「あの頃のように、この国を、この土地を、ただ歩きたいから歩く―JR東日本車内誌「トランヴェール」の単行本化!」HPより もう何年も新幹線に乗っていないなそんなことを思いながら沢木が国内旅行?って不思議な気持ちだ。 彼の高校1年の春休みの初めて一人旅は、国鉄の東北周遊券を使った12日間、いくつかの出会いが描かれるがある理由でたどり着けなかった青森県津軽半島の龍飛崎に50年後の自分がやっとたどり着く。 16歳の自分がここに来たらどんなことを感じただろう・・・・、文章は簡潔なのに読みながらその行間に勝手に自分の思いが重なる。 日本もいいな、と思えるがこれは沢木の旅だ、だれもが体験できるものじゃない...本「旅のつばくろ」日本のどこかへ行きたくなる
「熱源」川越宗一著(読書の備忘録)【第162回直木賞受賞作】2020/2/10読み終えた。文藝春秋(2019/8/28)451ページ この本は、読み物として面白いが日本の歴史の一部と考えるとただ楽しいでは済まされない。学校の授業で今年の6月から留学生に簿記を教え始めた。「言葉を伝える」ということに日々考えさせられている。 昨年2月から「日本語教師養成講座」に通い、今年の3月に教育実習を終えて、日本語を教えることやその周辺の様々なことを学び、沖縄の「方言札」やアイヌ民族のための「北海道旧土人保護法」なんて言葉に触れて、知らないことが多いなあと感じていた。 故郷を奪われ、生き方を変えられた。明治維新後、樺太のアイヌに何が起こっていたのか。もともと住んでいた土地が日本かロシアなのか彼らにしてみれば、どうでもいいこと、...本「熱源」読み物として面白い
背高泡立草古川真人著(読書の備忘録)【第162回芥川賞受賞作】2020/1/30読み終えた。芥川賞や直木賞は一応チェック。舞台は長崎の小さな島。2世代5人が実家の草刈をする。90歳になる敬子ばあさんが管理しているが別の家で暮らしているためそこは廃屋のようでもあり、草も伸び放題だ。のんびりとした島の言葉の会話の間に勝手に海のきらめきや心地いい風なんか感じた。 物語はそんなのんびりした現代の時間と島の歴史を行き来しそこに住む人たちの記憶、その島の記憶そんなものを感じさせてくれる。 強烈に伝えたい「何か」があるのかどうかそのあたりは、良く分からなかったが芥川賞っぽいといえばそうなのかも。「背高泡立草」長崎の小さな島の記憶
「スワン」呉 勝浩 (著) ☆☆☆第162回直木三十五賞候補作
あらすじ(出版社HPより)「銃撃テロを生き延びた五人。彼らは何を隠しているのか、何を恐れているのか首都圏の巨大ショッピングモール「スワン」で起きたテロ事件。死者二十一名、重軽傷者十七名を出した前代未聞の悲劇の渦中で、犯人と接しながら、高校生のいずみは事件を生き延びた」第162回直木三十五賞候補作巨大ショッピングモールで起きたテロ事件、冒頭から映画のような展開で二人の男が模造拳銃で無差別に人を撃ち殺していく、なかなかの意欲作、しかし事件はあっけなく片付けられる。その後、事件に巻き込まれた5人に謎の招待状が届く。ここからは一転、心理戦が展開される、この展開を楽しめるかどうかがこの本の評価の分かれ目だ。自分にはほぼ同じところをくるくる回っているようでもどかしく、冒頭の事件部分の小気味いいスピードが、その勢いを完全に失...「スワン」呉勝浩(著)☆☆☆第162回直木三十五賞候補作
昨年11月に入院し、口から食べられない日が続き、点滴で平穏な日々を保っていたがこれなら在宅でと希望し2週間経過を見て年明け、母が家に戻ってきた。週一回訪問医師、毎日の訪問看護、看護師さんが来てくれる。仕事中はケアセンターから訪問看護のスタッフが血圧や体温などのバイタルチェックも。これでなんとか今日でまるっと2週間過ぎた。介護の途中で感じたあれこれをここで書いていこうと思う。もちろん、本や映画、旅行についても書いていこう。自分のメモとして誰かに話しかけるように。2020年1月母の在宅介護が始まった。
2018年10月トルコ共和国旅行カッパドキア2日目<リンク:人気ブログランキングへ">>→★映画のブログ★どんなブログが人気なのか知りたい←早朝から起きだして、気球に乗るツアーのピックアップを待った。5:30の約束、まだ外は暗いし、かなり寒い。秋っぽい服装は持ってきてるがこれならウルトラライトダウンをくるくるってまとめて、持ってくるべきだった。色々着込んで、ホテルのロビー(フロントのある部屋のすごく狭い部分)で待った。しかし6時半を過ぎても来ない、ほかの人たちはツアーの車がどんどん迎えにきてくれている。フロントの人が心配して電話を貸してくれた、かけると「明日じゃないですか?」と、日本語で話せるのは嬉しいがそんなことに喜べない、気球に乗れなさそうなのだ。1時間近く待ってツアー会社から電話をもらったがいろいろ探して...2018年10月トルコ共和国旅行カッパドキア2日目
2018年10月トルコ共和国旅行 イスタンブールからカッパドキアヘ移動
2018年10月トルコ共和国旅行イスタンブールからカッパドキアヘ移動<リンク:人気ブログランキングへ">>→★映画のブログ★どんなブログが人気なのか知りたい←今日はカッパドキアへ移動だ。人気の観光地だけあって、イスタンブールから一日に何度も往復してる、ということで、いつも良好だと早朝起きて、慌ただしく移動してるんだけど、ここはゆっくり行こうと、イスタンブール12:20発、カッパドキア最寄りのカイセリ空港に13:45着のフライトを日本から予約していた。朝もゆっくり、ホテルの朝食は最上階なので景色もいい、ブルーモスクは、すぐ。カッパドキアとパムッカレの2泊3日の移動は旧市街の同じホテルに5泊予約していて、大きな荷物はホテルにおいて身軽な感じで10時のタクシーを待った。市内は結構渋滞するとガイドブックにあるが交通渋滞...2018年10月トルコ共和国旅行イスタンブールからカッパドキアヘ移動
2018年10月トルコ共和国旅行旧市街観光<リンク:人気ブログランキングへ">>→★映画のブログ★どんなブログが人気なのか知りたい←ガラタ橋の付近には丁度ガイドブックに、トルコ料理の「ハムディ」が紹介されていたので、直行した。8階建てくらいのビル全部がレストランのよう、エレベーターで上階へ、結構混んでた。ハムディのHPhttp://hamdi.com.tr/トルコ初心者としてガイドブックにオススメがあるケバブやサラダ、ヨーグルトのディップ、等々メニューは分かりやすかったので安心。ケバブは初めてじゃないがこういう良い雰囲気だと高級な料理に見えるから不思議。想像した通りの味でビックリするほど美味かったとは言わないがガッカリすることはないので、トルコ初心者にはいいだろうな。値段も、いい雰囲気の割にお安い、これは為替の...2018年10月トルコ共和国旅行旧市街観光
書籍「いつか深い穴に落ちるまで/山野辺太郎 (著)」ラストの爽快感が最高だ!
書籍「いつか深い穴に落ちるまで/山野辺太郎(著)」★★★★単行本:160ページ出版社:河出書房新社(2018/11/15)→★映画のブログどんなブログが人気なのか知りたい←「サラリーマン・鈴木、人生を「穴」に賭ける「なぜ、そんな穴を?」「だって、近道じゃありませんか」日本戦後史×穴掘り×やるせない会社員日本-ブラジル間・直線ルート極秘開発プロジェクト、開始。大ボラサラリーマン小説の爆誕!!!」(出版社HPより)初めて読む作家さんの本はやはり少し期待しつつでも、期待は裏切られることが多いから気持ちを抑えて、抑えて。なんとも不思議な物語が進行する、地中深く掘って、掘ってブラジルまで貫通させようと大真面目にプロジェクトは進んでいくのだけど、読みながらずっと、心の中で「中心のマグマは?」何度も何度も思ったがそのへんはあ...書籍「いつか深い穴に落ちるまで/山野辺太郎(著)」ラストの爽快感が最高だ!
映画「アリー/スター誕生」★★★原題ASTARISBORN製作年/国:2018年/米時間:136分公開日:2018年12月21日(金)監督:ブラッドリー・クーパーレディー・ガガ、ブラッドリー・クーパーサム・エリオット、アンドリュー・ダイス・クレイデイヴ・シャペル出演→★映画のブログどんなブログが人気なのか知りたい←「名作『スタア誕生』3度目のリメイクとなるサクセスドラマ。スーパースター、レディー・ガガを主演に迎えて、音楽業界で人生を歩んでいく女性の心の成長を描く。『アメリカン・スナイパー』等で3度アカデミー賞にノミネートされた俳優ブラッドリー・クーパーが出演とともに監督に挑み、夢追い人のドラマを活写した。ガガによる楽曲にも注目を。」(ぴあHPより)昨年の「ボヘミアン・ラプソディ」で久々の映画館体験だったがその勢...映画「アリー/スター誕生」スターがスター誕生じゃノレない
2018年10月トルコ共和国旅行旧市街観光<リンク:人気ブログランキングへ">>→★映画のブログ★どんなブログが人気なのか知りたい←ホテルは旧市街にあるためチェックインして、荷物を置くとまずはグランドバザールに向かった。ホテルから10分もかからない、トラムの走る大通り沿いを歩けばワリと簡単に目的地に到着。入口が沢山あるので出口を間違えるととんでもない方向にドンドン歩いて行きそうで怖い、この後は、ガラタ橋方向に行きたい思いつつ、まずは両替から。空港より両替の率が良いとネットの情報でここまで、まだ円とユーロしか持っていない、ぐるぐる回りながら、発見、1トルコリラは、約18円、現金の両替なので、簡単に1リラ→20円としてこの旅行中は換算していた。ISやテロの影響なのか最新のガイドブックが無いので2016年1月発行の「...2018年10月トルコ共和国旅行旧市街観光
書籍「信長の原理/垣根涼介 (著)」1*3*1 – 2*6*2
書籍「信長の原理/垣根涼介(著)」★★★☆単行本:592ページ出版社:KADOKAWA(2018/8/31)<リンク:信長の原理【電子特典付き】【電子書籍】[垣根涼介]価格:1944円(2019/1/9時点)>@→★映画のブログどんなブログが人気なのか知りたい←「何故おれは、裏切られ続けて死にゆくのか。信長の内面を抉る革命的歴史小説織田信長の飽くなき渇望。家臣たちの終わりなき焦燥。焼けつくような思考の交錯が、ある原理を浮かび上がらせ、すべてが「本能寺の変」の真実へと集束してゆく――。まだ見ぬ信長の内面を抉り出す、革命的歴史小説!。」(出版社HPより)直木賞候補作になったのでさっそく取り寄せて読んだ。588ページの大作だ。果たして信長が本当にこのように考えていたかは分からないところどだけれど、作者がその考えをベー...書籍「信長の原理/垣根涼介(著)」1*3*1–2*6*2
書籍「82年生まれ、キム・ジヨン/チョ・ナムジュ (著)」驚きはないが、まずは本が読みにくい
書籍「82年生まれ、キム・ジヨン/チョ・ナムジュ(著)」★★★☆単行本(ソフトカバー):192ページ出版社:筑摩書房(2018/12/7)→★映画のブログどんなブログが人気なのか知りたい←「ある日突然、自分の母親や友人の人格が憑依したかのようなキム・ジヨン。誕生から学生時代、受験、就職、結婚、育児…彼女の人生を克明に振り返る中で、女性の人生に立ちはだかるものが浮かびあがる。女性が人生で出会う困難、差別を描き、絶大な共感から社会現象を巻き起こした話題作!韓国で100万部突破!異例の大ベストセラー小説、ついに邦訳刊行。」(出版社HPより)女性の社会進出という言葉が日本の政治家から発せられるのを何度も聞いている、「女性を」「女性を」と言っている時点で何かしらの差別が厳然とあることを明らかにしている。果てには「1億総活...書籍「82年生まれ、キム・ジヨン/チョ・ナムジュ(著)」驚きはないが、まずは本が読みにくい
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