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海外オヤジの読書ノート https://lifewithbooks.hateblo.jp/

40代、全く出世しない窓際おじさんが、成長し生き抜くために読書をします。その読書録。最近、生き抜くより息抜く読書が多めです。2014年から海外で生活しています。因みに奥さんは外人。

仕事術、健康(サラリーマンとして)、思想、歴史、陰謀論(趣味用)、教育、金融(家庭の維持用)などの本を読んでいきます。今年は老後の生き方の模索とキリスト教がテーマ

海外オヤジ
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東南アジア
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2019/12/13

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  • 敗戦の受容の仕方から綴る日独の思想の発展。纏まってていい! 『日本とドイツ 二つの戦後思想』仲正昌樹

    皆さん、こんにちは。 突然ですが、私は大学の時の専攻が哲学でした。 落ちこぼれなのにうっかり院までいってしまって、そこでようやく身の程をよくよく理解して、修士を終えて就職しました。 思えばあの時、院でピカイチでできる人は、ハイデガーやハーバーマスを専攻する一方で既に高校や学部時代に吉本隆明、丸山眞夫、西田幾多郎、九鬼周造、小林秀雄とか、日本の思想関連の作品を既に読んでいたものです。 他方、私のようなナンチャッテ院生は、ようやく大学デビューで西洋哲学をかじり始め、日本の思想家なんてよう知らんと。自分の専攻の作品を読むも、文献の難しさにむしろ圧倒されていたものです。院に入っても、頑張ってはいたもの…

  • 前から気なる彼にふらっと会いに東京に。自分にも分からない気持ちを描く 『また会う日まで』柴崎友香

    あらすじ ふわふわと、くっつきそうでそうならず おわりに あらすじ 大阪でOLをしている25歳の有麻は、高校の修学旅行で特別な感情を抱いた同級生の鳴海くんが忘れられずにいた。ある日、東京へ出張に行くついでに、彼に会ってその感情の正体を確かめようと思い立つ。有麻は一週間の休暇を利用し、友人の家を泊まり歩きながら東京を観光し、鳴海くんとの再会を試みる。はたして、彼が当時感じていたこととは。 ふわふわと、くっつきそうでそうならず 柴崎氏の作品はこれで二作目です。 2006年が初出ですから、もう20年弱前のもの。 で、感想ですが、率直に言うと、「あわない」。 何があわないというと、会話のリズムや、筋の…

  • 死に至る存在たる人間、その有限性を改めて喚起する作品 『限りある時間の使い方』オリバー・バークマン、高橋璃子訳

    皆さん、こんにちは。 私事ですが、パスポートを更新しました。 今ちょうど50歳ですから、今回の更新で60歳まで有効。あと一回程度程度更新したら70歳までは海外旅行に行くのかなあという感じ。次の60歳での更新が人生最後の更新でしょうか。 遠くない将来、日本に戻ることも考えています。が、いつどういう感じになるかは全く見込みが付きません。両親の体調が一番、自身の老後資金のたまり具合がもう一つの懸案。 こうしたことに、おぼろげながらでも筋道を立てるのも今年の目標のうちの一つであります。 そうしたことを考えつつ、本題に入りたいと思います。 概要 セカンドライフ探求と生産性向上がつながった!? 哲学的思索…

  • ファッションで高校を盛り上げる!YAです。 『ランウェイ・ビート』原田マハ

    あらすじ 天才的なファッションセンスを持つ転校生・ビートが、冴えないクラスメイトたちを巻き込み、ファッションの力で彼らの「ポテンシャル」を引き出していく青春物語。いじめられっ子を大変身させたり、仲間たちと協力して学園祭でファッションショーを成功させ、ついには高校生ブランドを立ち上げてプロの業界へ挑んでいきます。ファッションを通じて成長する姿を描いた爽やかな小説。 YA。まあまあかな。 冒頭は典型的すぎる設定に、これは苦行になるかも、と思いました。 とある高校。クラスのカーストの頂点に居る美人モデル、いじめられっ子(というかパシリ)。そこに突然現れるファッションセンスにあふれる転校生。こいつがイ…

  • バビロンで夢解くダニエル書、代わり映えしないホセア書 旧約聖書 ダニエル書・ホセア書 『聖書 新共同訳』

    皆さん、こんにちは。 突然ですが、最近、耳鳴りがひどいです。 2-3年前から耳鳴りがやんわりするようになったのですが、まあストレスだと放っておきました(ストレスがなくなることはない、と)。でもこの春ごろから、結構音量が大きくなってきました。キーンという高音のやつ。 慌ててグーグルで調べてみると、ひょっとしたら薬剤性難聴かなと。アスピリンとかで起こるらしいのですが、私、服用しております。 脳梗塞を起こして、モヤモヤ病と診断されたのが丁度2-3年前くらい。そこからずーと飲んでいます。だとするとまあ、これかもな、と。 だとすると、一生このままかぁ。まあいいけど笑 早く病院行けっていう話ですが、当地の…

  • 殺人か!? 劇中劇中劇または演劇マトリョーシカ 『中庭の出来事』恩田陸

    あらすじ 演劇のマトリョーシカ構造!? 俳優心理をえぐる おわりに あらすじ 瀟洒なホテルの中庭で、気鋭の脚本家が謎の死を遂げる。容疑は、新作の主演女優候補である3人の女優にかかる。警察は彼女たちに、脚本家の変死をめぐる一人芝居を演じさせようとする。しかし、この「出来事」自体が、それを執筆中の劇作家による戯曲の設定であり、さらにその物語も多重構造を持つ。虚実がめまぐるしく反転する、芝居とミステリが融合した作品。山本周五郎賞受賞作(2007)。 演劇のマトリョーシカ構造!? 恩田氏というと青春系、モダンホラー系などありますが(注:勝手なカテゴライズ)、この演劇的な作品も恩田氏の一つの特徴かと思い…

  • 効率化追求をやめ業務を見直す+情熱と目的。 『効率を超える力』モートン・ハンセン、監訳:楠木建

    皆さん、こんにちは。 セカンドライフの人生設計と並行して効率化についての類書を読んでいます。 しかし、どうやらこの両者は実は同じ方向を目指しているのではないか、ということを最近感じ始めています。 人生設計という点では、残り僅かになりつつある時間をどう生きるか、という話。要は取捨選択。 同じように効率化や生産性についても、本作含め、完璧主義を排し、大切なものをに集中する、という話。結局これも取捨選択の話なのです。 もちろん会社勤めでは、取捨選択を100%自分の思い通りにはできません。でもそれは人生も一緒。結局は自分がどうしたいか、という再帰的問いに帰着する気がしてきました。 ということで今回の作…

  • 動物の世界を、豊かに擬人化した名著 『The Jungle Book』RUDYARD KIPLING

    皆さん、こんにちは。 先日Tverでカンブリア宮殿を見ていました。外食の仕込みを受注するシコメルという企業の特集でした。外食の仕込みに忙殺される悩みを解決し、地方の食品工場へ業務を供給し、手数料を取り、三方よし、という方向の企業でした。 www.tv-tokyo.co.jp 革新に対しては受容が極めて遅い私は、このような企業も社会改善にはよいと思いつつ、手作り料理への郷愁を感じざるを得ません。 そして、今後手作り料理というのは、家の内でも外でも、ある意味有閑マダム(この言葉もバイアスがありますが)的趣味的なものになるのかなあ、と感じました。 確かに皆が日々忙しい。飲食店ですら忙しい。そしてその…

  • 捕囚後のイスラエル崩壊につき神様の不満爆発。実は祭司の陰謀!? 旧約聖書 エゼキエル書 『聖書 新共同訳』

    皆さん、こんにちは。 とうとう5月も終わりですね。 さて、私事ですが、毎月毎月、月次で振り返りをします。 振り返ると、目標に対して、出来ていること、出来ていないこと、色々あります。私はPDCAでいうとCが得意ではありません。PDは好きです。計画して、やる。ただ、自分の計画がなぜ出来なかったのか、そこを掘り下げるのがイマイチ苦手。いきおい、次は気を付けよう、次はできないものから優先順位を上げてやろう、という対症療法的な次月の計画の立て方を結構してしまいます。 それでそれなりに成果が出るので良いのかもしれませんが、自分の仕事ぶりに深みが出ないのは、そういう細部を突き詰めない部分なのかもなあ、と静か…

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