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海外オヤジの読書ノート https://lifewithbooks.hateblo.jp/

40代、全く出世しない窓際おじさんが、成長し生き抜くために読書をします。その読書録。最近、生き抜くより息抜く読書が多めです。2014年から海外で生活しています。因みに奥さんは外人。

仕事術、健康(サラリーマンとして)、思想、歴史、陰謀論(趣味用)、教育、金融(家庭の維持用)などの本を読んでいきます。今年は老後の生き方の模索とキリスト教がテーマ

海外オヤジ
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東南アジア
出身
東京都
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2019/12/13

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  • 女性主人公のフラットな心象描写が不思議な余韻を生む 『泣かない女はいない』長嶋有

    皆さん、こんにちは。 先週高校のバンド仲間にあってきました。 曰く、再婚したということ。別れた元奥さんと三人の子どもの養育費もあるなか、再婚相手は18歳下。しかも再婚相手はできれば子どももできれば欲しいとの話。 御仁曰く「まあそうなっても、二周目だから。大丈夫、なるようになる」とのこと。 うん、まあそうだけど…。一週目でおなかいっぱいのわが身からすると、もうお疲れ様という言葉以外ないなあと。 あんま無理しないで、健康第一で行って欲しいと思いました。 さて、そろそろ本題へ参ります。 はじめに あれ?作風が前と違う!? 静的に進む中篇二つ おわりに はじめに 2001年デビューの長嶋有氏。「猛スピ…

  • 自宅で計画的に看取る困難さ。突然死ではない看取りについて 『家で死ぬということ』石川結貴

    皆さん、こんにちは。 先日、幼稚園から付き合いがある友人と夕食を取りました。 アラフィフの会話といえば、自身の健康・キャリアについて、子どもの養育、親の介護の三本柱が定番。老両親の話に及び、友人曰く、今年の一月に両親を介護施設に入所させた、とのことでした。 彼の姉が看護師で、かつ親御さんと家が近かったため、彼女は親の介護、仕事、そして子どもの世話などフル回転で負担がかかり過ぎていたとのこと。ご両親が丁度(!?)同じくらいの程度・スピードでボケが加速してきたことから、今年に入り施設へ入所してもらい、お姉さんの負担を取り除こう、という形になったそう。 残りの懸念は、酷い謂い方をすれば「いつまで生き…

  • 飛行機恐怖症かつ呑兵衛の旅行記 『『恐怖の報酬』日記』恩田陸

    皆さん、こんにちは。 突然ですが、海外に住んでいて、日本の子どもたちの養育で困ったことを、問わず語り。 子ども手当や高校学費減免の件が受けられない、あるいは都(道・府・県)立高校に子どもを進学させられないこと。です。 子ども手当は、両親の海外での住民票を日本語訳して提出してくださいといわれましたが、そもそも住民票などを用意している国がどこまであることやら。。。家内においては外国籍で出生国のICカードしかないし。そんなこんなで申請は断念(テクニカルにはできそうだが手間かかり過ぎ)。 高校の学費の件はありがたいことに最低限の補助は受けさせてもらえています。ただし、無償化とかフル適用は両親が海外で出…

  • 自分の興味・関心へと業務をデザインする 『組織にいながら、自由に働く。』仲山進也

    皆さん、こんにちは。 最近バカみたいに本を読んでいます。 日本に一時帰国中というのもありますが、できれば日本で読んだ本は日本で処分して居所に戻りたいというのがあり、買い込んだ本を必死に読了させ、それをオークションだったりブックオフだったりへ持ち込んでおります。 アジアの果ての居所では意外に日本語の本を買ってくださる方がいらっしゃって、おかげで小説などはまあまあ結構ハけます。ただし仕事術や健康系含めたノンフィクション作品はさっぱり。 そうした背景から、近頃はノンフィクション系を読むことが多いわけであります。 ということで本題へ入ります。 はじめ 仲山式、自由を得るための4ステージ いいところ ム…

  • 頑張り、希望、祈りを静かに綴る 『星がひとつほしいとの祈り』原田マハ

    皆さん、こんにちは。 この前、居所の確定申告を済ませました。 私の居所、東南アジアの外れでは確定申告が必須。税金が天引きされているものの、申告すると大抵還付があります。今年はおおよそ4万円程。 ここ数年みていると、両親の医療費や介護費が控除の対象になっていたりして、結構文化を反映させるなあと感じます。というのも、当地では皆さん家族をとてもとても大切にするように感じるからです。もう正月とか連休になろうものなら、結構多くの同僚が実家に帰る。 日本では家族より仕事優先、学業優先ですよね。いやもちろんそれも大事なんだけど。 なんてことを海外での確定申告をしつつ感じました。 ということで本題に入ります。…

  • 半農ですらない、チョビ農で自由を得る 『アロハで田植え、はじめました』近藤康太郎

    はじめに 本社のビミョーなおじさんの、地方での「オルタナ」生活 ユーモラスに描かれる彼の田男ライフ 時限付きラストリゾートの「地方」住まい おわりに はじめに 著者の近藤康太郎氏は、朝日新聞にて記者として勤めつつ音楽や文化関連の文筆活動に(も)注力している(た)方。 本作は、会社に籍を置きつつも、彼自身が「オルタナ農家」となり謂わば「人体実験」をする過程を著したもの。 本社のビミョーなおじさんの、地方での「オルタナ」生活 いやあ、好きです。こういう人。 権力の中心におらず(いられず?)、「遊軍」記者として過ごすことが長く、結果いわゆる「扱いづらい」オジサン記者となった方。ただ、書くこと・表現す…

  • 遺骨を本土に持って帰る意味とは。戦争を知る人がいなくなる前に 『硫黄島上陸 友軍ハ地下ニ在リ』酒井聡平

    はじめに なぜ硫黄島なのか 進まぬ遺骨発掘と日米密約 顧みられなかった人たちー当事者の気持ち おわりに はじめに 北海道新聞所属の酒井聡平氏による、硫黄島遺骨発掘のドキュメンタリ作品。 二万人以上が玉砕・戦死したという硫黄島で一万人以上の遺骨が未だ見つからないという現状、その背景、遺族の気持ち等を描く佳作。 なぜ硫黄島なのか きっと皆さんも、かつての戦地に埋まった遺骨の発掘というのがどのような意味を持つのか、という疑問はあるかと思います。 というか、なぜ硫黄島なのか、とか。 筆者の祖父は硫黄島ではなく、連絡中継地として小笠原の父島で勤務していたという。本土から硫黄島は遠すぎて直接連絡が取れなか…

  • 読み口の良さの上に描かれる性と業 『九月が永遠に続けば』沼田まほかる

    皆さん、こんにちは。 先日、尼崎に居たときの知人と家族で会ってきました。 尼崎に居たのはかれこれ15年くらい前に3年間ほど。子どもは上が4歳、下が2歳とかそんな感じ。向こうのお宅は上が4歳と下が1歳でした。 今回の会合は、うちは私、家内、息子(今年20歳)、先方はお母さんと上のお子さん(今年20歳)。いやあ、ハルくんでっかくなった!(って老人みたいなリアクションを止められず。。。)。何しろ当時は幼稚園生でほっぺたぷりぷりのちんちくりんでした。今や身長186cmで横幅もまあまああるハグしがいのある体つき! 優しい笑顔だけは当時のまま。 で、オチは?というと、済みません、ありません笑 関西の方はオ…

  • 自費出版の闇をエンタメに昇華させた佳作 『夢を売る男』百田尚樹

    皆さん、こんにちは。 過日、(両親の)確定申告を済ませて参りました。 80を超え身心ともに少しガタが来たために、毎年私が代わりにやっています。 しかし嘆息してしまうのは彼らの年金の多さ。 まあ現役の私などよりは当然低いものの、老後不安をあおる昨今のネット記事や平均値には符合せず。かなり上方乖離(うらやましい)。 思えば私は就職氷河期世代のど真ん中。しかも日本ではやっていけず海外に逃げてしまった口。状況が違いますね。一方、父は歯を食いしばって朝から晩までモーレツに働いた世代でした。 私なぞは、きっと70代になっても「くっそ、タイミーいいバイトねえなあ」なぞとぼやく将来であろうと想像しています。そ…

  • 現金3460万を残して亡くなった身元不明女性を追う記者の奮闘ぶり 『ある行旅死亡人の物語』武田惇志、伊藤亜衣

    皆さん、こんにちは。 最近、寒暖差が激しいですね。暑くなっがり寒くなったり。 ワイドショーでも、寒暖差で体調を崩すことが有り、気を付けるようにとのこと。 これを見て家内は、「あなたの機嫌や私への態度も寒暖差が激しいのよ」とのご意見。 誠に仰る通りで、恐れ入るばかり。 精神の安定は今年の目標の一つですが、治るかしらん。今のところ寒暖差激しめ。 ということで本題へ入ります。 はじめに 現金3400万と身元不明の女性死体 いくつか、もやもや おわりに はじめに 共同通信社の若手の記者2人によるノンフィクション。 現金3460万円を持ったまま亡くなった身元不明人(=行旅死亡人)の身元を明らかにすべく奮…

  • アツくアホで愛すべき高校生青春小説 『レヴォリューションNo.3』金城一紀

    皆さん、こんにちは。 日本に居ると日々感じることですが、日本は食材が美味しいと感じます。特に魚! 東南アジアだと魚の鮮度がイマイチで、スーパーの魚売り場では生臭さが漂い、市場だと常温(常夏ですよ)の野外で少々の蠅が飛び交ったり。潔癖気味な家内でなくともちょっと手がでづらい、と。 しかるに、日本。本当に鮮度が良い。 ということで、日々の食事を感謝しながら頂いています。 一次産業に従事される方、物流に従事される方、小売りで汗を流す方、そして家内にも。皆さんのおかげでおいしいご飯を頂けております! ということで本題に参ります。本日は青春小説です。 はじめに わが身、わが高校生活を振り返りつつ 女子高…

  • ユーモアと知をもって認知症をみつめる 『おやじはニーチェ』高橋秀実

    皆さん、こんにちは。 少し、ご無沙汰しておりました。 旅行から帰ってきたと思ったら、父母の確定申告やら子どもたちの学習状況やら自分の体の具合を確認するやらで一時帰国に至っております。 折しも期末ということで数字を詰めるとか、経費を見極めるとか、あるいはプロジェクトを終わらすとかどうとかで、バタついておりました。 ということで本題へ入ります。 はじめに 自分の父親と比較しながら、認知症を考える 認知症を『哲学的に』捉える 認知症学習の入り口にも おわりに はじめに ノンフィクション作家の高橋秀実氏が老年の実父を介護した経験をユーモラスに綴る作品。というか45%くらいは哲学や思想を現実世界へ応用を…

  • コーポレートガバナンスの足しに?または下剋上の指南書として読む? 『韓非子(上)』安能務

    皆さん、こんにちは。 先週、ケニアに行ってきました。 当地からLCCが直行便を飛ばしていたのが端緒。 これまで世界遺産や文化・絵画・景観などを目当てに幾つか旅行してきましたが、今回の旅行はかなり驚き、学びがありました。サファリの雄大さ、キベラスラムの惨状、ケニヤの意外な発展、そして世界の旅行者たちとの語りなど。 学生の合宿みたいな旅でしたが、埃っぽいのが大丈夫で体力がまあまあある(ひ弱すぎない)のであればおすすめです。 象の群れ。アンボセリ国立公園にて アフリカ最大級のスラム、キベラスラムから眺める掘っ立て小屋の数々 ということで本題に入ります。 はじめに 筆者のなめらかな滑り出し やや難解な…

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