古びた少年雑誌の着色挿画のように滲んだ水平線が夏をいざなう。
7月末入稿の映像は超メジャー級のチームに任せてまたプロデューサー側に回る。それを知ってか本業はイラストレータかというくらいに手書きの仕事が舞い込む。というか手書きにしちゃってるのは自分だけれど。とはいえパパッとアイデアが降りて来ないので資料を読みながら考えて考えて気がついたら2日間が潰れてしまった。面倒だから生成AIに任せようと思ったけれど今ひとつ。AI君に手書き風のヨタヨタ感が出せるはずもなくこのあたりはまだまだ人間の余地が残されている、というかAIには出来ないであろう人間臭いデザインの方向性に自分自身がシフトしているのかもしれない。というわけで下書きの3案を絞り出したところで、ペン入れは明…
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弁当を買ってアイフォンで支払った瞬間に手が滑ってアイフォンが床に落ちた。もう何度も落としているから驚きはしなかったけれど、拾い上げた瞬間顔が青くなった。バキバキに割れていたのである。十数年アイフォンを使っているけれど落として割ったのは初めてだったのでかなり衝撃だった。この機械はもう3年以上使っているので買い換えようかと一瞬迷ったけれど新品は高額だしガラス以外はまだ全然痛んでいないので、そのまま新宿の修正業者に飛び込んで格安修理をしてもらった。即対応の格安で仕上がったのはいいけれど、まあ安かろう悪かろうで、発色が全然ダメなガラスだった。例えるならRGBの画像をCMYKにしてさらに彩度を落としたよ…
地域タグ:渋谷区
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緊急司令は昼飯を喰っている時に。「ヒトハチマルマルマデニ任務遂行セヨ」メジャーレーベルより音楽ジャケットを本日18時までに作成せよという任務が来た。緊急リリースがあるという話はなんとなく耳にしていたけれどいきなりかよ。資料は音源とタイトルと歌詞だけ。素材一切なしという無茶ぶりである。まあよくある事だけれどここまで切羽詰まったのは初めてか。今の業務を一旦休止して机上のPCをノートと鉛筆に持ち替え、曲を聴きながら脳内に浮かんだカタチや文字を書きまくる。書きまくっているうちにだんだんイメージが固まってくるけれど、結局は一番最初に浮かんだイメージのものにペン入れをした。ペン入れもラフに一気にやる。これ…
地域タグ:渋谷区
ベアリングの異音がするミジェットのクラッチ三点セットを買い出しに市ヶ谷のB.R.G.さんへ行く。たまたまなのかいつも英国トラッドな伊勢丹タータンの紙袋に入れてもらえるのがちょっと嬉しい。今日のクラッチ部品は重いので豪華二枚重ねである。しかしせっかくの紙袋を荷紐で押しつぶしてしまうのが心苦しい。 入手したクラッチはロッキードでなくAP製。元来APが純正だったのかどうか忘れてしまったけれど、ノーブランド大陸製じゃなければ安心か。話を伺えば近年はメーカーでも中国製だった部品が徐々に英国本国製に戻りつつあるそうで安定品質が期待できるとの事。しかし英国製ともなれば自ずと価格は上がり、さらに円安も相まって…
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天気が良いので環七を一周することにした。GWは都内から出ようとするとどこも混雑しているので都内に居れば良いじゃあないかという事で、目的もなく実に無意味で良いアイデアだった。平日なら絶対に避けたい環七は、思った通り空いている。大原交差点を起点として外回りで葛西臨海公園までまずは41キロ。亀有を過ぎ青砥あたりでコンビニ休憩したあとに迷子になった。写真を撮りながら住宅街を徘徊しながらなの撮旅なのでどこへ行こうと迷子でも全然平気なのだけれど、それでもと思い、やっとのことで基軸としていた環七に戻り走り続けた。しかし行く先々の標識が「↑高円寺」と書かれている異変にに気付いたのは30分ほど走ってからだった。…
地域タグ:渋谷区
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古びた少年雑誌の着色挿画のように滲んだ水平線が夏をいざなう。
絶景日本875 - Shovelog
絶景日本874 - Shovelog
ミジェットのクラッチが治って調子に乗ってプチ・チューニングを施す。HIFキャブのニードルをBDRに、ダッシュポットスプリングをレッドに交換してみた。BDRに替えてみたらアイドル時の燃調はかなり絞る特性だけれど、中速からの伸びが明らかに変わり4000回転まで実に軽々と回るようになった。久々に効果を体感できるチューニング、作業時間15分、ニードルとスプリングでしめて5千円也。
いつもの旧車ミーティングで一緒になったMG乗りカメラマンは珍しくニコン党だった。聞けばメインはPCレンズを使う仕事と聞いて納得。この日の彼のレンズはライカAPO MACRO ELMARIT-R 100/2.8だった。彼は強烈にこのレンズを推すけれど、中古のRレンズとはいえ結構ないいお値段がするのでホイホイとは買えない。ボクにはピンの決まらないニッコール85/1.4Dがお似合いである。
もう夏、早くも夏。
夜鴉、何を思う 朝ドラなんて観るのは10年ぶりくらいだろうか、別段、法曹界に興味があるわけでもなく、出演者の薄い繋がりから見出した「虎に翼」は気づけば全1/3話に差し掛かっている。そして当然というかいつの間にか主題歌が口ずさめるようになっていた。今度カラオケに行ってみようか、10年ぶりくらいに。
昭和日本代表、高島屋パブリカ。
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そういえば2年ほど前だろうか、自宅斜め裏の公衆トイレで何やらロケをやっていた。かなり大掛かりだったのでドラマとは違うんだろうなとは思ったけれどやはりコレだった、ヴィム・ベンダースの「PERFECT DAYS」。上映はすっかり見逃していたけれど、昨日からU-NEXTで配信がスタートしたので早速観る。ベンダースにしては生々しい映像だけれどヨンサンの画角が安定感を出している。何より役所広司力とベンダースの日本愛。ほとんどボクの生活圏が舞台の見慣れた風景がベンダースにはこんなに美しく見えているのかと感慨深く観る。そう、主人公がいつも昼食を食べていた代々木八幡の森はこの季節は本当に気持ちいい。今日の弁当…
暑いけれど風が爽やかである。梅雨前の一番良い季節は少し早起きをして遠回りをしながら仕事場に行く。途中昼飯を買おうとOKストアに寄るといつものカブも停まっていた。いつものカブは毎日通勤で通りかかるカフェの前に停まっている。60年代の所謂マックイーンカブである。おそらくマスターが毎日通勤で使っているものと思われいつもお店の前に置かれている。今や滅多にお目にかかれない貴重なこのカブをもう10年近く毎日見続けているけれど、雨の日も雪の日も外に置かれてあり、ラフに使われている乗り方に非常に好感が持てる。しかし毎日外に置かれているため、塗装は褪せてカサカサになりシートにはコンビニ袋が被せられ、しかしそんな…
絶景東京536 - Shovelog
絶景東京535 - Shovelog
雨の予報だったけれど、ミジェットのクラッチ交換が完了したとの連絡を受けて引き取りに。先週エンジンが降りたよと連絡をもらっていたけれど仕事で行けなかった。エンジンが降りたタイミングで酷いオイル漏れでベトベトになったサブフレームを掃除しようと思っていたのである。今回、エンジンを降ろしたついでにその酷いオイル漏れの原因であるタイミングチェーンカバーからのオイル漏れも修理してもらった。外してみれば犯人はプラスチックのように固くなったクランクシール。そしてチェーンカバーのガスケット・オイルシールのやり直し。さらにS谷メカにはドロドロになったフレームもキレイにしていただいて非常にスッキリした。 さて、メイ…
一年ぶりのタワレコ。最近は仕事でしか行ってなかったけれどこの日は友人のバンドがインストアリリースライブをおこなうということで顔を出してみた。久しぶりのタワレコヴァイナルフロアはお宝だらけで一日過ごせそうである。 彼らとはもう二十年来の付き合いで、十年前まではほぼ身内ノリだけのバンドだったけれど今やフェスでひっぱりだこ。ここ数年はフランスのイベンターと契約してヨーロッパツアーを何度も成功させている。年齢的には守りに入る齢の同世代だけれどなんのその、ぶっ飛んでいて実に逞しく羨ましい。そしてまた来月からヨーロッパ巡業に旅立つ。
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7月末入稿の映像は超メジャー級のチームに任せてまたプロデューサー側に回る。それを知ってか本業はイラストレータかというくらいに手書きの仕事が舞い込む。というか手書きにしちゃってるのは自分だけれど。とはいえパパッとアイデアが降りて来ないので資料を読みながら考えて考えて気がついたら2日間が潰れてしまった。面倒だから生成AIに任せようと思ったけれど今ひとつ。AI君に手書き風のヨタヨタ感が出せるはずもなくこのあたりはまだまだ人間の余地が残されている、というかAIには出来ないであろう人間臭いデザインの方向性に自分自身がシフトしているのかもしれない。というわけで下書きの3案を絞り出したところで、ペン入れは明…
絶景東京530 - Shovelog
ミジェットの夏仕度をした。ミジェットはヒーターバルブを締めてもヒーターに水が回ってくるので足元のフラップを閉じてあっても熱気が漏れ出てくる。夏はこれが主要因で車内の温度があがり人間がオーバーヒートしてしまう。解決策は簡単でヒーターを外せば良いということでサクッと外した。水路は12mmホースでバイパスすればOK。 バッテリー前の穴が運転席と助手席及びデフに繋がる通気孔。ヒーターファンはここへ風を送るというシステム。露わになった通気孔は1mm厚のアルミ板で塞いで完了。外したヒーターは涼しい部屋に持ち込んでキレイにする予定。10月頭に再設置なので時間はたっぷりある。 さて、真夏のヒーター周りの暑さは…
最近、周りの友人知人皆が口を揃えて言う。アガリの二輪はカブだと。 一昨日とはうってかわり秋のような爽やかな日暮時。
6月に入ってからずっと薄暗く冷たい部屋に籠もりっきりとなっている。気がつけば外が暗かったなんていうのは毎日のことで、腹時計のみで動いている。ふと作業を止めて、来月の素材ロケはどこに行こうかと考え出してみる。そうだ石垣島がいいかもな、いやしかしそこまで予算がないかもなあと目を瞑って海辺の風景を思い浮かべてみる休憩時間。耳がキーンとなるほどの静かな部屋はファンの音だけが鳴り響いている。
昨日より突然Premire Proでマルチクリップが表示されない事態が発生した。どうやっても1カメ分しか表示されないのである。残り半分、1時間以上の尺を残してお手上げとなった。OSは13.3、PrのVerは23.4。半日かけてアドビサポートとあれやこれやと検証をしたけれど、結局バージョンを23.4から23.3にダウンさせることで何とか回避できた。おそらく最新バージョンのバグだと思われる。しかしいくら最新Macとはいえども編集点が増えるにつれてみるみる重くなる。
発熱しにくいと言われてるM2チップのMacだけれど、やはり長時間の重負荷作業をさせると相当熱くなる。インテルMacは膝の上に置けないくらい熱かったけれど、いや、やっぱりM2もそれに近い。仕方なく電ファンの上に置いて作業をしている。外付けHDDやSSDも二基の電ファンの上に置いて、さらに冷房強めで上着を羽織っての重作業。専用のポスプロスタジオじゃないからなかなか厳しい環境。熱エラーなんか起こったら目も当てられない。擦り減っていく神経のストレス解消のおやつはチョコモナカジャンボ。これも食べすぎてお腹のエラーが時々起こる。
T-MAX400 年齢を重ねると焦点距離が長くなる、というのは渡部さんはじめ多くの写真家がよく口にしていた。28歳=28ミリ、50歳=50ミリ、年齢が焦点距離とは言い得て妙である。自身も広角の暴力的なスナップをすっかり好まなくなった。ギリギリまで寄らないと画にならない広角のスタンスに疲れたというのもある。もちろん仕事では多用するけれども自分の写真ではすっかり使わなくなったので随分前に広角レンズを処分してしまった。しかしひとつだけ、ブロニカで使っていたニッコール50mm(換算27mm)の広角は今でももう一度使ってみたいと思ったりする。 DELTA3200 Nikkor H50mm/3.5 T-M…
事件や事故があった場所には居られないという人が居る。そこで人が絶えたという場所。例えばそのような宿には絶対泊まれないという。霊感などではなく、それを想像してしまうからだという。しかしそれを知らなければ大丈夫だと言う謎の考え方。歴史を遡れば戦国の合戦地や東京大空襲とか関東大震災とか、日本中そんな場所だらけれだろうけれど、それを知らなければ大丈夫だと言う。 大河ドラマが設楽原の決戦にさしかかった。今や地元では大盛りあがりであろうか。かくいうボクもこの合戦場に一年と少し住んでいたことがある。場所は徳川の陣のすぐ脇に構え、振り返れば信長の本陣がすぐ見える場所である。後ろには森を背負っているけれど、その…
食通でもないし食に拘りはあまりないのだけれど、それが故か食運に恵まれていない。出先の仕事で弁当が足りなくて食いそびれたなんていうのはよくある事で、イベントでの打ち上げ会食の席、イベントの撮影をし終えて最後に会食の席についたら急遽来たゲストのためにボクの分の料理の用意がなかったこともあった。はらぺこで楽しみにしていた豪華会席料理が食えなかったこの時はさすがに凹んだ。食にありつけない情けなさとひもじさは徹底的に人間を落ち込ませるのである。食い物の恨みは怖いと言うのはよくわかる。食のタイミングもつくづく運がない。カップラーメンにお湯を注いだ途端にアポなし客人が来たり、食事の買い出しに出たところで緊急…
あの時買っておけばよかったものというのはたくさんある。売り切れて買えなくなってしまった限定品や、二度と手に入らなないビンテージ物や、相場が高騰して買えなくなってしまったもの。フィルムカメラで言えばオリンパスμIIを予備でもっとたくさん買っておけばよかったなんて思う。車もそんな車種がたくさんある。なぜだか今はポルシェが猛烈に欲しいけれど、もはやサラリーマンでは手が出せない金額となってしまった。若い頃、無理すれば買えた200万円台だった964は今や1000万円を楽に超えている。当時は若者が964に乗るなんておっさん臭く感じて選択肢に入っていなかったのである。古いが偉いと思っていた頭でっかち青年はナ…
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12年前に今の雑居ビルに引っ越してきた。かつての松田優作が潜んでいそうな探偵事務所も入っている風の古ビルは駅近で安価な家賃と引き換えに騒音もなかなかのものだった。階下にはバーとリハーサルスタジオがあり、夜中は薄ら低音が壁伝いに響き、外は酔っ払いの声、さらに首都高が真横を走っているという恐るべし住環境である。しかしボクの生家は東名高速道路のインター真横にあり、物心ついた頃から車の走行音が子守唄だったので高速道路の音はむしろ落ち着くのである。同じように新幹線がすぐ側を走る友人の家も然りで、彼の家に遊びに行くと新幹線が通るたびに驚くが、彼や家人たちは全く気にも留めていないようだった。 写真の建物から…
地元の大きな川沿いにあったマツダディーラーの入ったビルの屋上にはいつもマツダ車の看板広告が掲げてあった。小学生の頃、この看板が緑色のサバンナRX-7に変わった時にはなんてかっこいいんだろうと見惚れていた覚えがある。 首都高4号線沿いにある我が家のビンテージマンションの屋上にも大きな広告看板が設置してある。だいたい林檎マークの企業の広告が多い。そして窓から外を眺めると斜め向かいのビルの屋上にはお馴染みのインプラントの歯医者さんのピンクの看板が見える。首都高の看板はこのピンクの看板だらけであり、東名上りから首都高に入り、3号線に現れるかの先生の顔を見ると、ああ東京に帰ってきたなあと思うのである。広…
先日世間を騒がせてしまった歌舞伎役者が準主役で出ている大河ドラマを見ていた。2007年のオンエアでこの時は彼はドラマ初出演だったらしい。しかしとても初出演とは思えないその堂々たる演技力と顔芸は圧倒的であり復帰を願ってやまない。さて、このドラマの主演俳優は一緒に風呂に入った事がある。とはいってもたまたま銭湯で一緒になっただけだけれど。その銭湯は5年ほど前に閉業し今はマンションに変わってしまった。その銭湯の坂を登っていったところにこの写真の景色はある。そしてこのドラマの主人公の生まれ育った場所はボクの実家から3分のところにあり、今は彼の墓が建っている。 まだ大河ドラマが重厚だった佳き時代、見出した…
GW明けからずっと週末は仕事だったので未現像フィルムが溜まってしまっていた。今週末も仕事が入っているので慣れない早起きをして現像をする。フィルムを風呂場に吊るしたまではよかったけれど、寝癖を直す朝シャワーが浴びれなくなることに気がついて狼狽る。埃っぽい我が家では乾燥に適した場所がない、仕方なくトイレに吊るしたけれど、今度は朝のお勤めができなくなってまた風呂場に戻す。家の中を行ったり来たりしたフィルムはホコリ付着は免れない。
5年ぶりのイベントで10年ぶりに会う人やコロナぶりに会う人と一緒の現場になった。10年ぶりでも名前を覚えていてくれて有難いと思ったけれど、営業上手な人にとってみたら当たり前のことであろうか。人の名前を覚えるのが苦手なボクには到底真似できないのでうっかり心持ち良くなってついサービスをしてしまう実に簡単な人間である。
自分が理解できない写真はつまらないと言う人と、自分で理解できない写真の方が面白いと言う人が延々と着地点のない話をする。どちらも正しいかもしれないし、どちらも正しくないかもしれない。