青もみじを求めて,世界文化遺産の仁和寺を訪れました。仁和寺は御室桜が有名で,紅葉(青もみじ)の名所というイメージは無いかもしれません。二王門から中門へと至る参道。金堂に入ると「あれ?」と驚くかもしれません優美な雰囲気で、お寺っぽくないのです。それもそのはず、金堂は京都御所の紫宸殿を移したもので、貴族の住まいの特徴を伝えています。退位後の天皇や皇族が代々仁和寺に入ったことから(門跡寺院といいます)、御室御所(おむろごしょ)とよばれてきました。仁和寺は、双ケ丘の北に位置する寺院で、その起源は平安時代の仁和2年(886年)に光孝天皇の勅願寺として起工されたことに始まります。光孝天皇は起工の翌年に亡くなりますが、次代の宇多天皇によって工事は進められ、仁和4年(888年)に落成の供養が催され、年号をとって仁和寺と名...京都青モミジ100シリーズの世界遺産総本山仁和寺