南イタリアはナポリの大学院留学ブログ。生のナポリ生活をお届けします。
ナポリ東洋大学の留学記。実際にはナポリを見ても死ぬことはありません。
古代ローマの哲学者セネカが残した『生の短さについて』”De brevitate vitae”という書簡がある。大学に入学したてのころだったか、初めて読んで以来ずっと座右の書で、しばしば読み返したり、語学学習にも活用してきた、僕にとっては欠かせない一冊である。というのも、最初は当然日本語で読んだわけだが、語彙を増やすためにイタリア語訳で読んでみたりもしたからだ。文庫でせいぜい数十ページしかないので、あまり気構えずに手に取れるのもよかった。そして今回、ラテン語の学習も兼ねて、原文のラテン語で読むことにしたわけだ。 この本は何度読んでも味わい深い。短い書簡ではあるのだが、決して内容が薄いということは…
あまりにも有名なので説明するまでもないと思うが、『ガリア戦記』はローマの軍人だったユリウス・カエサルが、ガリア戦争への遠征記録を自らの手で書き記したものである。3月からラテン文学の授業があるので、最近おろそかにしていたラテン語に触れておくために、これを手にとったわけだ。 イタリアにはRizzoliという出版社があり、そこが出しているBURという文庫シリーズで各種古典文学を安く手に入れることができる。ほかにも似たような文庫はあるのだが、僕の持っている『ガリア戦記』はBURのそれである。そしてラテン語や古典ギリシャ語の作品は対訳になっているものが多い。写真も、左のページがラテン語、右がそのイタリア…
全く面白い話ではないのだが、前回の記事から約3ヶ月に渡り何も書いていないので、たまには更新してこのブログがまだ生きているということを全ワールド・ワイド・ウェブに対してアピールする。 イタリアには日本の国民健康保険にあたる、SSN = Servizio Sanitario Nazionaleという公的医療保険制度がある。イタリア国民は誰もが無料で加入している制度なのだが、外国人居住者であっても一定金額さえ支払えばその恩恵に与ることができる。そしてこの制度に加入すると、公的医療を無料で受けられるうえに、「かかりつけ医」というものを選択することで、何か病気をしたときには受診できるようになっている。僕…
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