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ナポリを見たら死ぬ https://www.napoli-muori.com/

南イタリアはナポリの大学院留学ブログ。生のナポリ生活をお届けします。

ナポリ東洋大学の留学記。実際にはナポリを見ても死ぬことはありません。

RomoloJPN
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2019/10/27

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  • 元上司の膀胱が巨大だった話

    イタリアに来る前、僕は日本で企業勤めをしていた。あるとき、いろんなことが重なって何もかもいやになり、休職からの退職というコンボを決めた。休職してから会社には顔も出さなかったので、ろくにあいさつもせず、半ば音信不通となる形でそのままイタリアに来てしまったわけだ。 時は流れて僕は留学を終え、イタリアで働く身となった。そして先日、一時帰国した折に前職の同期と再会し、いくらなんでも失礼が過ぎたという思いから、今も会社に在籍している同期に、当時僕が大いにお世話になっていた直属の上司、A課長によろしく伝えるよう頼んだのである。 すると驚いたことに、A課長は現在、駐在員としてドイツで働かれているというのであ…

  • 教授とコーヒーを飲みに行った話

    教授のことはちょうど一年前に授業を受け始めた頃から知っているのだが、修論の指導も全てオンラインだったので、今日はじめて対面で会うことになった。ちょうど今日から大学が再開し、教授の授業が終わったら会いましょうという話になったのである。加えて、修論の校閲をしてもらうために、僕の原稿を渡す必要があったのだ。 そんなわけで大学にて初面会し、「おっ教授、思ったより身長低いな」などと思っているうちに、近くのバールへと連れて行かれた。コーヒーでも飲みながらお話しましょう、というわけだ。教授はしっかりとスーツを着込んでいるのに、青地に大きく白文字でITALIAと書かれた、サッカー部の高校生が使いそうなリュック…

  • ナポリ県庁へ行ったら日本大使館に不意打ちされ猫と戯れた話

    先週、僕はローマにある日本大使館を訪れた。というのも、日本の運転免許証をイタリアのそれに書き換えることにしたので、まず第一段階として大使館で運転免許証をイタリア語に翻訳してもらったのである。もちろん、いくら日本の公的機関が翻訳を行ったからといっても、翻訳された書類はイタリアにおける公的書類とは認められない。そんなわけで今日、僕は、legalizzazione(公印確認)の手続きをするため、ナポリ県庁へと足を運んだのである。要するに、イタリアの役人が、「これは確かに日本大使館が発行した書類である」という認印を押すことで、この書類はイタリアで通用する公的書類となるわけだ。なお、何年か前までは、この…

  • 僕の家、家ではなく倉庫だった

    今朝、移民局へ行って、滞在許可証の更新手続きをした。そこで、窓口のポリスマンに、「きみ、住民登録してないよね?住民票がないと更新はできないよ」と言われてしまった。 イタリアに住むためには、まず何よりも滞在許可証が必要なのだが、それが入手でき次第、自分の住んでいる地域で住民登録をしなければならない(らしい)。ところが、2年前から住んでいて、まもなく滞在3年目に突入するタイミングで滞在許可証の更新が必要となる今のいままで、住民登録をしていなかった。というのも、住民票が必要になることもなく、また前回の更新手続きでは何も言われなかったからだ。しかしじつを言うと、去年の暮れ頃に、必要な書類をすべてそろえ…

  • "De amico mortuo" 『死せる友について』

    Ablatus mihi Crispus est, amici, pro quo si pretium dari liceret, nostros dividerem libenter annos. Nunc pars optima me mei reliquit, Crispus, praesidium meum, voluptas, pectus, delicias: nihil sine illo laetum mens mea iam putabit esse. Consumptus male debilisque vivam: Plus quam dimidium mei reces…

  • 月収エスプレッソ一杯円

    気がついたら新型コロナの感染爆発でイタリア全土がロックダウンに突入してから一年が経っていました。はるばるイタリアまで留学しに来たのに、もう一年間一度も大学の教室に足を踏み入れていません。新型コロナはクソです。なお、去年の秋頃、中世・ルネサンス思想史の教授が、「今のパンデミックは土星が山羊座の位置にある影響だから、12月以降状況は改善していく」などと意味不明な発言をしたのですが、案の定占星術は全くもって当てになりませんでした。 ところで僕はもともと、このブログを使って、ナポリでの留学生活について書きつつ、おまけの広告収入で日々のコーヒー代を稼ぐことを目論んでいました。このブログはイタリアにかぶれ…

  • 年上を敬え

    古代ローマの哲学者セネカが残した『生の短さについて』”De brevitate vitae”という書簡がある。大学に入学したてのころだったか、初めて読んで以来ずっと座右の書で、しばしば読み返したり、語学学習にも活用してきた、僕にとっては欠かせない一冊である。というのも、最初は当然日本語で読んだわけだが、語彙を増やすためにイタリア語訳で読んでみたりもしたからだ。文庫でせいぜい数十ページしかないので、あまり気構えずに手に取れるのもよかった。そして今回、ラテン語の学習も兼ねて、原文のラテン語で読むことにしたわけだ。 この本は何度読んでも味わい深い。短い書簡ではあるのだが、決して内容が薄いということは…

  • 『ガリア戦記』を読む

    あまりにも有名なので説明するまでもないと思うが、『ガリア戦記』はローマの軍人だったユリウス・カエサルが、ガリア戦争への遠征記録を自らの手で書き記したものである。3月からラテン文学の授業があるので、最近おろそかにしていたラテン語に触れておくために、これを手にとったわけだ。 イタリアにはRizzoliという出版社があり、そこが出しているBURという文庫シリーズで各種古典文学を安く手に入れることができる。ほかにも似たような文庫はあるのだが、僕の持っている『ガリア戦記』はBURのそれである。そしてラテン語や古典ギリシャ語の作品は対訳になっているものが多い。写真も、左のページがラテン語、右がそのイタリア…

  • イタリアの公的医療保険SSNに加入する

    全く面白い話ではないのだが、前回の記事から約3ヶ月に渡り何も書いていないので、たまには更新してこのブログがまだ生きているということを全ワールド・ワイド・ウェブに対してアピールする。 イタリアには日本の国民健康保険にあたる、SSN = Servizio Sanitario Nazionaleという公的医療保険制度がある。イタリア国民は誰もが無料で加入している制度なのだが、外国人居住者であっても一定金額さえ支払えばその恩恵に与ることができる。そしてこの制度に加入すると、公的医療を無料で受けられるうえに、「かかりつけ医」というものを選択することで、何か病気をしたときには受診できるようになっている。僕…

  • 日本語学徒は変わった人が多い

    これは全くもって個人的な偏見なのだが、日本語の学生は変わった人が多い。もちろん悪意はない。 僕個人の感覚的な調査結果では、日本語を勉強しているとか、日本に興味がある、というイタリア人学生はおおまかに3つのカテゴリーに分けられる。まず、黒澤明だったり、茶道だったり、俳句だったり、大雑把な言い方ではあるが、“日本の伝統美”に惹かれている学生である。次に、現代日本の文学に興味のある学生だ。この場合、彼らが日本に関心を持ったきっかけはなぜか吉本ばななであることが多い。そして最後に、言うまでもなく日本語を学ぶ学生の大多数を占めるのが、アニメ・漫画好きである。 この第三のカテゴリーはさらに2つの下位カテゴ…

  • ナポリの行く末を憂う

    先週半ばくらいからロックダウンをするとかしないとか、レッドゾーンを指定するとかしないとかで、イタリア政府と州との間で激しい議論があり、あまりにも話がまとまらないので、日曜日くらいには対応が決まっているはずだったのが、今日になってようやく首相令が出た。 僕としてはレッドゾーンの話が出た時点で、我がカンパニア州は当然、そのような地域として指定されるだろうと思っていた。当初は、とくに感染が拡大している地域をレッドゾーンとして、厳格なロックダウンを行う、というような話だったからだ。実際、先週の時点でカンパニア州は一日あたりの新規感染者数が3,000人を超えていたし、検査数に対する陽性率も17%だとか極…

  • イタリア、第4シナリオ突入へ

    先ほど、いつものように今日の新規感染者数を確認したら、3万人の天井を突き破っていた。そしてこんな記事も出ている。 Coronavirus Brusaferro: 'Verso scenario 4: situazione grave' - la Repubblica そう、イタリアはいよいよ第4シナリオに突入するのである。第4シナリオとは、そう、僕が一体何個あるのかも、そもそも何のシナリオのことなのかも全く知らないシナリオのうち、おそらく4番目のシナリオのことである。 第4シナリオってなんだよ。いつのまにそんなシナリオが想定されていたんだ。全く知らなかった。ともかく、感染者の増加も止まる気配が…

  • 「チャオ、同じ授業を受けてる学生なんだけど、ノート見せてくれない?」

    などというメッセージが送られてきた。たしかに、相手は僕のクラスメイトで、クラスの全体グループにも参加している。なんでも、「昨日までインターネットに繋がらなくて授業に参加できなかった」ので、ノートを見せてほしいというのである。秋学期が始まって3週間、お前のこと他の授業で見た覚えあるけどな。まあ、何かしら事情があったんだろう。遊んでいたのか仕事をしていたのか、単にやる気がなかったのか知らないが、ノートは減るものでもないので見せることは一向に構わない。しかし残念なことに、僕のノートは日本語だらけである。日本語知識ゼロのイタリア人学生には理解不能であろう。ということで、クラスメイトには諦めていただく。…

  • Quidquid latine dictum sit, altum videtur

    なんのことはない。タイトルは「なんであれラテン語で述べられたものは、格調高く見える」というだけのラテン語である。 10月から修士課程2年目に突入し、まだ来年の話ではあるが、後期にラテン文学の授業があるのだ。それに向けて、ラテン語演習の授業が週一回で開講されているので、今期から受講している。ただ、この授業は本当にゼロからのスタートなのに対し、僕は以前から半ば趣味でラテン語を勉強しているので、一番やさしい部類と言われるカエサルやネポスくらいなら読める程度の能力はある。とはいえ、週に一度であれ、定期的にラテン語に触れるのは悪くないし、今までずっと独習でやってきたので、意外と土台に怪しいところもあるか…

  • ナポリ、おしまい(7ヶ月ぶり2回目)

    www.napoli-muori.com 今年3月、Covid-19の感染拡大により公衆衛生上の危機に直面したイタリアは、ロックダウンを行った。そしてナポリもおしまいを迎えた。 とは言ってもいつまでも何もかも封鎖しているわけにもいかないので、感染者数が減少するに従って措置は緩和された。その間も当然、ウイルスは人びとを介して密かに生き延びていたわけだが、致命的な打撃を受けた経済を再生させるために旅行キャンペーンが展開されるなど、まあ、ウイルスは恐れられつつも夏場は楽しまれた。 そして大方の予想通り、第二波がやってきた。10月になってから徐々に増え始めたかと思ったら、突然爆発し、気づいたらイタリア…

  • イタリア美術史の試験

    ナポリ東洋大学の留学記などと銘打っておきながら、自分の学生生活についてほぼ3ヶ月なにも記事を書いていなかった。 イタリアはいま、だいたいどこの大学も試験シーズンで、僕も今日は試験を受けた。1200年代後半、チマブエやジョットから、1400-1500年代のダ・ヴィンチやミケランジェロに至るまでのイタリア、およびそこに関わってくるフランドル芸術の歴史を追う、美術史の授業の試験だ。 イタリアの大学の試験は基本的に、口頭で行われる。科目によっては筆記試験も行われるのだが、いずれにせよ口頭試験を受けなければならないことも多い。 ところが、未だにコロナウイルスの影響もあって、各地の大学は依然として閉鎖され…

  • フィジカルディフェンスについて

    www.napoli-muori.com 先日、久しぶりにアルティメットについて書いたら、コメントが寄せられたので、回答する。 ちょっと確認したい点がいくつか。・駆け上がり絶対止めて、インサイ裏にプレッシャー、という考え方は同じでよいか。だとすると、近づくべきか離れるべきかの違いと7人ディフェンスなのかどうかが違いかと思います。 まず、前提として前回の記事は、設定された条件や優先度に従って、かつ「ハンドラー1の立ち位置はどこか」という問いに対する回答に絞って書いている。つまり、駆け上がりを絶対止めて、インサイ裏にプレッシャーという前提は共有している。もちろん、激しい向かい風が吹いているとか、チ…

  • たまにはアルティメットの話をしよう

    何やら、『アルティメット解体新書』なるものを書き始めた人たちがいる。元チームメイトなのだが、おそらく、コロナの影響で練習ができず、うずうずしているのだろうと思う。悪く言えば暇なのだろう。かくいうぼくも、ウイルスの感染拡大に伴うロックダウンの影響で、予定されていた大会がいくつも中止になってしまい、すっかりアルティメットから離れてしまっている。が、下の記事を読んでいて、少し刺激されるところがあったので、ぼくも一つ考えを書いてみる。 tokyodarwin.hatenablog.com そんなわけで、今回の記事はイタリアとは何も関係ありません。ご承知おきください。 ハンドラー1のディフェンスの立ち位…

  • イタリア封鎖生活三十数日目の部屋

    今週のお題「わたしの部屋」 昨年、仕事を辞めてまでわざわざイタリアの大学院に入学したというのに、半年足らずで新型コロナウイルスの影響で何もかもが閉鎖され、どこへ行くこともできず、大学は通信授業となり、電車で半時間ほどのところに住んでいる恋人と遠距離恋愛をしているのは、全くもって理不尽と言わざるを得ない。意味がわからない。こうなると収入の減少だとかではなくて何でもいいから誰か見舞金として30万円支給してくれという気持ちである。 ともかくロックダウンが発動されて以来、三日に一度ほどスーパーへ買い出しへ行くほかはどこへ行くこともできないので、必然的に家にいる時間が格段に増えた。ぼくの住む部屋は、ナポ…

  • ナポリでは卒業パーティーを開くと火炎放射器を持ったカラビニエリを送り込まれる

    video.corriere.it ナポリを含むカンパニア州でもCOVID-19の感染者はジワジワと増えている。3月28日頃に1,500人、4月初頭には3,000人の感染者を数えることになる、という予測も出ている。 そのためカンパニア州知事のデ・ルーカ氏は抑え込みに必死だ。もともと、散歩の禁止や出前サービスの中止など、国レベルでの規制よりさらに一歩踏み込んだ州知事令を出して対応にあたってきたデ・ルーカ氏だが、ついにキレた。そもそも、イタリア北部が封鎖されるという話が出たとき、少なからぬ人々が南に脱出したことや、さらには、感染防止のための責任ある行動が叫ばれ始めていたのに、飲み会に興じる若者がい…

  • ナポリ、完全におしまい

    www.napoli-muori.com ちなみに、レストランやバーの営業時間は6〜18時までに制限されているのだが、宅配は18時以降も可能である。つまり18時以降もピッツァのオーダーができる。希望もあるということ。 前回の記事でぼくはこう書いた。レストランの営業時間は制限されているが、日中は開いている。さらに、制限時間外であってもピッツァのオーダーができる、と。 3月12日、イタリア全土でレストランやバーなどが完全に休業することになった。首相令によるもので、スーパーマーケットや薬局など生活必需品に関わる商店の営業を除いて、商店の営業が禁じられたためだ。しかし、首相令では宅配は禁じられていない…

  • イタリア、ぶっ壊れる

    そもそもほとんど何もかも閉鎖されているので行くあてもないのだが、新型コロナウイルスのせいで極力外出を控え、家に居なければいけないので、情報収集と暇つぶしにニュースで状況を追っているのだが、日々状況が悪くなっていく。 たとえば、昨日スーパーに行ってきたのだが、人が殺到しているうえに、各人が1メートル以上のスペースを確保できるように入店人数が制限されているから、スーパーまで100メートル以上も行列ができていた。 行列 おまけに、店内ではパスタがほとんど売り切れていた。よくわからないメーカーのあまり使わない種類ばかりが残っていて、BarillaやDe Ceccoなどの有名どころのパスタは完全に消滅し…

  • ナポリの終わりは近い(か?)

    www.repubblica.it 3月8日、新型コロナウイルスことCovid-19の感染拡大にともない、ロンバルディア州ほか北部14県が封鎖され、様々な規制が施されたと思ったら、翌9日には封鎖措置が全土に拡大された。どこもかしこも4月3日まで閉鎖だ。大学、ジム、博物館、美術館、ディスコ、スキー場等々。さらに、レストランやバールなどの飲食店の営業は6時〜18時に制限されるし、スーパーなどは営業可能だが各人が1m以上ほかの人びとから離れられるだけのスペースを確保しなければならない。加えて、不要不急な移動が制限される。鉄道や高速道路に検問が設けられ、移動に際してはその理由を自己申告する必要がある。…

  • イタリアはもうおしまい

    www.repubblica.it 2月上旬から中旬にかけて、僕は日本でコロナウィルスの感染が拡大していくさまを見ながら、鼻くそをほじっていた。そして、本来、ちょうど今日日本に戻っているはずだったのだが、日本での感染拡大を懸念して一時帰国をキャンセルしたのだった。結果、イタリアのほうがよっぽどひどい状況になっている。運命とは皮肉なものである。 いま、イタリアで感染の中心となっているのは北部のロンバルディア州、ヴェネト州、エミリア・ロマーニャ州である。とはいえ、ナポリのあるカンパニア州も無関係ではない。僕の通う大学、オリエンターレも二学期の授業が始まってたった3日間で3月15日までの休校が決まっ…

  • イタリア地理の最終試験の口頭試問でどもりまくってきた

    27点だった。とんでもないバカだと思われるかもしれないが、イタリアの大学の試験は30点満点なのでそこそこ悪くない点数だ。ここ数週間、この地理の試験のために散々振り回されていたから、これでようやく肩の荷が下りた。でも口頭試問は心臓に悪い。 科目にもよるが、イタリアの大学の試験は基本的に口頭試問で行われる。まあ、面接のようなものだ。教授に呼ばれ次第、その面前に座って、与えられた質問に答えていく。最悪だ。どう考えても最悪だ。口頭試問という形式だけでも極めて不安を煽り立てるのに、おまけに僕などは外国語でやらねばならないのだから緊張感は尋常ではない。加えて今回が口頭試問デビューだった僕の心境はお察し頂き…

  • 日本人はアンダーヘアの処理をすべき

    ぼくはパイパンだ。 ふざけているわけではない。大真面目だ。ぼくはパイパンだ。言い換えれば、ぼくは陰毛をすべて剃っている。何なら、ついさっきシャワーついでに剃ってきた。そしてぼくが言いたいのは、みんなアンダーヘアの処理をすべきだ、ということだ。 なにも、完全にすべて剃れというのではない。しかし、ボーボーで自然なままにしておくのはいただけない。せめて短くするとか、余計な部分は剃るとか、そういうことをしてほしい。そのほうが清潔だし、見た目も良いだろう。 ぼくはもう5年くらい無毛だ。あるとき、なんとなく全剃りして以来、その快適さの虜になってしまった。見た目も悪くないし、何より蒸れない。特に夏場、毛がボ…

  • 滞在許可証の申請で疲れ果てた

    www.napoli-muori.com 滞在許可証の発行申請は郵便局から行うのだが、昨年9月半ばに申請をしてから4ヶ月、ついに移民局への出頭日がやってきた。 指定されていた時間は11時半だったのだが、余裕を持って少し早めに行ったところ11時についてしまった。まあ、早く来た分には良いだろうと思ったが、ここで重大な事実が判明する。なんと予約時間には何の意味もないのだ。結局、移民局の入り口で整理券を受け取り、自分の番号を待たなければならない。ぼくは99人待ちだった。この時点でもうすでに帰りたくなる。 待てど暮らせどなかなか順番は回ってこない。1時間に30人ちょっとしか進まないので、「まあ14時くら…

  • イタリア古典文学の教授に会ってきた

    www.napoli-muori.com 先日、イタリア古典文学のC教授のもとへ行ってきた。12月初頭に受けた筆記試験の結果を知る必要があったからだ。 たぶんイタリアの大学はどこもそうなのだろうと思うが、オリエンターレことナポリ東洋大学では教授ごとに面会時間というものが指定されている。たいてい、週に一度2時間程度が設定されていて、その時間に指定の研究室へ行けば教授に会ってお話ができるというシステムだ。 C教授は授業中たびたび、「よかったら皆さんお話にきてくださいね」「特に留学生の皆さんはわからないことも多いでしょうから」などと積極的に顔をあわせることを要求してきていた。というか、C教授はとにか…

  • 大晦日にナポリのアダルト映画館へ行ってきた

    映画館の場所 映画館ルポ 明けましておめでとう。前回の記事から2週間が経ち、メリークリスマスも言わないうちに正月三が日もすでに終わってしまったが、明けましておめでとう。年末年始にかけて友人がナポリに遊びに来てくれたので、ナポリ近郊の観光をしたり、それからギリシャ旅行をしたりといろいろと楽しく過ごしていたのだが、それゆえにブログをなおざりにしてしまった。 ともかく、僕は友人とともに、大晦日にアダルト映画館へ行ってきた。一応弁明しておくが、どうしても行きたくて行ったわけではない。大晦日でどこも店は開いていないし、友人は数度目のナポリ観光だから見どころは制覇しているし、住んでいる僕にとってはなおさら…

  • 日本の大学職員は決して無能でもなければクソでもない

    ナポリ東洋大学に入学してまる三ヶ月になろうかという今ごろになって、ぼくはようやく学生証とメールアドレスを入手した。 もともと、学生証もアドレスも年明けに発行される予定だった。なぜそんなに時間がかかるのかこの時点でだいぶ意味がわからないのだが、ともかく、1月になって発行準備が完了次第、学生にはメールで連絡が入るということになっていた。ところが、先日になって学生証がすでに配布され始めていることが判明した。え?メールで連絡されるんじゃなかったの?ますます意味がわからない。 なんでも、ぼくのクラスメイトが別の用事で学生課に行った折に、学生証の発行について「年明けのいつ頃になりますか」と聞いたら、なんと…

  • ホームステイ先のマンマが浮気して夫婦仲が崩壊したけどニートの長男が繋ぎ止めている話

    www.napoli-muori.com かつてぼくがローマにホームステイしていたとき、ステイ先の家族は長男はニートであったが、それでも当初は幸せな家庭だった。 夫ファビオ、妻エレナはともに60歳手前、すでに長く連れ添っていながらも夫婦仲は愛に溢れていた。ファビオは仕事柄、月の半分ほど出張で留守になるのだが、出発の際には「愛してるよ」などと言い別れのキスをして仕事に向かうのだった。もうすぐ還暦を迎えようかという夫婦が行ってらっしゃいのキスなんてしないでしょ。ローマに着いて間もないぼくは、イタリア人夫婦の愛の絆に心打たれたものである。 ところがあるときから様子がおかしくなり始める。エレナが一言で…

  • イタリア古典文学の教授に懇願する

    年内最終授業日の今日、ぼくは、イタリア古典文学の教授に泣きつくことを決意した。 www.napoli-muori.com 先日、ぼくは件の授業の筆記試験を受けてきたのだが、これはあくまで中間試験であって、最終試験ではない、ということになっている。 だが、どうやら外国人学生は懇願すれば最終試験を免除してもらえるらしい。どうやら、去年同じ授業を受けた留学生らは、「口頭試験は無理すぎる」というようなことを訴えた結果、筆記試験の成績で単位が認められたのだそう。マーベラス。 今期、ぼくは古典文学のほかに、イタリア地理、ギリシャ文学の授業を受講しており、イタリア地理は400ページに及ぶ課題図書が一行目から…

  • ホームステイ先のニートの長男がカレー好きだった話

    いま、ぼくはナポリで大学に通いつつ一人暮らしをしているわけだが、かつて、ローマに留学したことがある。 ローマではイタリア人家族の家にホームステイをしていた。ぼくにとってはとても良い家族で、今でもときどき連絡をとっている。ただ、ぼくの滞在中にマンマが浮気未遂(完遂説もある)をやらかし、夫との間に亀裂が入るなど、必ずしも家庭円満とは行っていない面もあった。おまけに長男君はニートだった。 長男のマリオ(仮名)は高校卒業後、仕事をするわけでもなく学校に通うわけでもなく、ただただ家に引きこもって怠惰な生活を送っていた。当時、すでにニート歴5年ほどで、24歳かそこらだったと思う。ただ、マリオは決して悪いニ…

  • 古典ギリシャ文学の教室がわからない

    このあと、古典ギリシャ文学の授業なのだが教室が決まっていない。 本来この授業は14時半からなのだが、前回の授業中、「定年退職する同僚のお別れパーティにどうしても出席したい、だから授業時間を変更させてくれ」と教授が深い人間味を見せたため、いつもより2時間早めに授業が行われることになったのだ。 ところが授業時間を変更するとなると、当然教室の確保が問題となる。普段使用している教室は別の授業が行われているため利用できない。なので「教室については事務局と調整して追ってメールで連絡する」と教授は言っていたのだが、授業まで30分の時点で連絡がない。しびれを切らした学生が教授に直接確認したところ、「システム上…

  • 人はなぜネトウヨになるのか

    I giovani devono viaggiare, perché viaggiando si può capire gli altri. Viaggiando si può capire che le differenze sono un valore e non un problema. - Renzo Piano 若者は旅をしなければならない。旅をすれば人を理解できるからだ。 旅をすれば、違いとは価値であって問題ではないことがわかる。 -レンゾ・ピアノ 今日、夢に父が出てきた。何を話すわけでもなく、ぼくが車の運転をしている横の助手席に座っていたのだが、去年あまりにも突然早死にしたものだ…

  • イタリア古典文学の筆記試験

    今日、ぼくはイタリア古典文学の筆記試験を受けてきた。 試験といっても最終的に成績の決まる試験ではない。正式な試験は年が明けてから、口頭試問で行われる。イタリアの試験は基本的に口頭試問である。が、一度にすべてを決めるのも良くないし、また学生にとっても途中で確認試験があったほうがいいだろうという教授のはからいで、学期の途中ながら筆記試験が行われたのだ。 ところが学期途中と言っても、ぼくにとってはイタリア古典文学の授業はすでに終了している。ぼくはイタリア古典文学の授業で6単位を取らなければいけないのだが、6単位を履修する学生は11月末までで授業が終わるのだ。一方で8単位を取る学生は年明けまで授業に通…

  • 大学から詐欺メールが届きまくっている

    たいていどこの大学にもあると思うが、ナポリ東洋大学にはCLAORと呼ばれる語学学習センターがある。留学生向けのイタリア語のコースを開講してくれたり、英語その他の言語を自主学習するための教材を提供してくれたりする大学内部の組織だ。 そのCLAORの名前を騙った詐欺メールが届きまくっている。CLAORというかなりピンポイントな名前を騙っているところや、実際にぼくがCLAORに登録されていることを考慮すると、CLAORからぼくのメールアドレスが流出したとしか思えない。 今日の昼前頃から突然メールが届き始め、「今月の給料」云々怪しい内容が書かれている上に不審なURLが記載されている。詐欺メール以外の何…

  • ィタリァ語でゎXゃKゎ使ぃません

    ローマ字は全部で26文字あるが、イタリア語では基本的に21文字しか使わない。イタリア語においては、J, K, W, X, Yの5文字はほとんど外来語を表記するときにしか使われないのだ。 ところがそんな文字を好き好んで使う連中がいる。とりわけXとKを。 Xは"per"、Kは"ch"や"c"の代用として使われるのだ。つまり、たとえばイタリア語では英語のbecauseはperchéなのだが、xkéと書くやつらがいる。同じくforはperだからxと書かれるし、接続詞のthatはcheなのでkeになってしまう。 そんなわけで、"Anche perché mi ha detto che 〜〜"「それに〜〜…

  • アルティメットについて:イタリア代表選考会

    ぼくは今、ボローニャに向かっている。ナポリからフレッチャで3時間半だ。 フレッチャというのは写真の電車のことで、日本で言う新幹線みたいなものだ。今日は全国的な鉄道のストライキが実施されているのでどうなるかと思ったが、フレッチャには影響がなくて助かった。 なぜボローニャに向かっているのかというと、明日、パルマでアルティメットのイタリア代表選考会があり、それに参加するからだ。選考会が昼前から行われるので、前泊しないと間に合わないのだ。とりあえず今日のところはボローニャに泊まり、明朝さらにパルマまで北上する。ナポリのアルティメッターは楽ではない。 アルティメットというのはフリスビーを使ったチームスポ…

  • 紅葉とモーニング娘。と「日本スゴイ」

    今週のお題「紅葉」 そもそもぼくは「今週のお題」なるものがはてなブログに存在することを昨日初めて知ったのだが、知ってしまった以上はナポリの紅葉について書いてやろうと思ったは良いものの、まだナポリに紅葉シーズンは訪れていない。なんでも、紅葉は最低気温が8℃くらいになると進み始めるらしいので、もうしばらく先なのだろう。それともナポリでは紅葉は見られないのだろうか?いずれにせよぼくはまだ今シーズン、紅葉を見ていない。ではぼくは「今週のお題」に参加できないのか?そんなことはない。そもそも主題は紅葉ではないのである。結局、「紅葉」をテーマにして人が何かを語るとき、人は「紅葉」について語っているのではない…

  • 教授に怒られた

    来期、ぼくはイタリア言語学の授業を受講するのだが、その教授からぼくの在籍する学科の留学生全員にお怒りのメールが入った。 「すでにT教授やP教授から何度もメールがあったはずなのに、なぜ皆さんが返信されていないのか理解できません」というのだが、一度もメールで連絡されたことがないので返信のしようがない。冒頭から理不尽すぎる。 メールの内容自体は「来週、イタリア語の試験があるので必ず受験してください」というもので、先日P教授から口頭で伝えられていた内容だった。試験といっても成績に関わるものではなく、留学生向けの教育の質を向上させるための試みの一環だそうだ。ただ、P教授の話では試験は任意のはずだったのだ…

  • 大学の入学許可証を依頼するイタリア語メール

    www.napoli-muori.com このブログの最初の記事にも書いたのだが、ぼくはいま通っている大学院に入学するにあたって、個人的に教授にお願いして入学許可証を書いてもらった。イタリア語では"Lettera di idoneita' accademica"とか"Lettera di idoneita' all'immatricolazione"などと呼ばれるレターだ。このレターはイタリアへの留学手続き上、どうしても必要だった。 たとえば日本の大学に在学している学生が交換留学をするのなら、たぶん留学先の大学が正式な受け入れ承諾書みたいなものを発行してくれるのだろうが、ぼくみたいに文字通りの…

  • 6000匹のイワシ

    このところ、イタリアでは「イワシ」が話題となっている。それはぼくの地理の教授お気に入りの話題でもある。どういうことか? ある朝、4人の若者たちは決意した。マッテオ・サルヴィーニ率いるポピュリストは受け入れられない。もううんざりだ、と。サルヴィーニはイタリアの政党「同盟」の党首を務める政治家だ。移民への排外主義や、欧州懐疑主義によってここ10年ほどで支持を集め、一時は副首相の地位に就くまで至った。少なからず支持を受けているのだが、一方でフェイクニュースを垂れ流したりするので、反対勢力も極めて多い。でたらめは流す、差別的な表現をする、「ポンペイなんて石ころに税金を注ぐ意味がわからない」などと教養の…

  • 海外の銀行:N26を留学用口座として使う

    www.napoli-muori.com 以前にも紹介したN26。口座開設手続きは8分で済むうえに、スマホとパスポートさえあれば、サービスの展開されている国ならどこでも使えるというすごい銀行だ。その点で、ぼくは特にイタリア関係者のみなさんにN26をおすすめしたい。というのは、ほかの国の事情はしらないが、イタリアの他の銀行はしばしば口座開設手続きに「イタリア政府発行の身分証明書」が必要になるのだ。多くの場合、「滞在許可証」がその条件を満たす唯一の身分証明書となると思うが、銀行口座はすぐにでも必要なのに滞在許可証は半年たっても手に入らない、ということが平気で起こる。ぼく自身、少なくともあと3ヶ月は…

  • アックア・アルタという恥:モーゼ・プロジェクト

    「なぜイタリアでは何事も上手くいかないのか」というのは地理の授業の教授から投げかけられた問いである。とはいえ、それは誰もがしばしば考える問題なのだが。「他の国では解決される問題も、この国では決して解決しない」と教授は嘆く。「ヴェネツィアでの出来事、皆さんもご覧になっているでしょう。あれは、イタリアの恥ですよ。他の国ならあんなことはあり得ない」。日本でも報道されているようだが、ヴェネツィアでは先週頃から、アックア・アルタと呼ばれる高潮による市街への浸水被害が起きている。もともと、ヴェネツィアは潟の上に建設された街であるし、海抜も低いところにあるから、ちょっとした条件が重なって高潮が発生すると街が…

  • 異邦人になるということ

    www.napoli-muori.com 以前にも書いたのだが、ぼくはここナポリでは明らかに異邦人である。そして、異邦人としてそれ相応の経験をする。差別、ステレオタイプ、偏見。店先から「ニーハオ」と声をかけられるくらいのことはまだいい。東アジア人=中国人なのだろう。酷いと、すれ違いざまに暴言を吐かれたりするから、敵意がないだけマシだ。だが、悪意がなくても安心はできない。たとえば、「日本人は清潔だから」好きだ、というようなことを言われることがときどきある。じゃあ、韓国人や中国人だったり、ラオス人だったらどうなんだ、と思う。言外に、ほかの人たちに対する無意識な偏見を感じてしまう。こういうことを友人…

  • ナポリからポンペイ遺跡へのオススメの行き方

    ポンペイを観光する Villa dei Misteriのフレスコ画 ポンペイを観光する チケットの事前購入 ナポリからポンペイへの行き方 電車の切符について チケットの事前購入 ポンペイの入場券は現地でも買えるので、必ずしも事前購入しなければ入場できないわけではない。が、現地ではかなり並ぶので事前購入することをおすすめする。ぼくが先日(11月上旬)の昼前に行ったときにも、30分ほど待たされた。夏のハイシーズンには平気で1時間くらい待たされることになるだろう。 チケットの購入は公式サイトからできる。 公式サイト上部 公式サイトにアクセスすると上部にチケットが買えそうなリンクがあるのでクリックする…

  • ナポリを見て死ね

    ナポリを見たら死ぬか? Vedi Napoli e poi muori ゲーテは、南イタリアを旅して、その美しさを讃えた。その際、彼が引用したのがこの言葉である――ナポリを見て死ね。 ナポリはたしかに、本当に風光明媚だ。この街を知らずに死んではいけない。 だが、巷ではナポリを見たら死ぬなどと諧謔的に言われることがしばしばある。たしかに、"Vedi Napoli e poi muori"という句は、文法的には、「ナポリを見て死ね」とも「ナポリを見たら死ぬ」とも解釈できるうえに、ナポリのイメージはこの上なく悪い。ゴミだらけ、マフィアだらけ、治安が悪い、車が危険云々。だから、観光客には敬遠されている…

  • N26のカードがついに届いた

    www.napoli-muori.com N26のカードが届いた。ついに。苦節約2ヶ月。再配達を依頼すること5回。チャットで担当者に話が通じないこと数知れず。今日、ついに届いた。本当にありがとうございました。カードが半透明でかっこいい。これで余計な手数料を取られずに現金がおろせるようになる。ようやくかよ。

  • イタリア人のアルティメット英語力

    今日、ぼくはボローニャでフリスビーを投げてきた。 どういうことかと言うと、アルティメットというスポーツのイタリア代表選考会があったのである。来年の世界選手権に向けて、代表選抜を行うとともに、外部コーチを招いてレベルの底上げをはかるイベントだ。一応、ぼくにも代表資格があるのと、悲しいことにナポリにはアルティメットチームが存在しないので、万一の可能性にかけるのと単純にアルティメットがしたいという気持ちで参加してきたのである。 さて外部コーチであるが、アルティメットフリスビー界という極めて狭い世界では有名な、Jimmy Mickleというアメリカ人を始めとする豪華キャストらが招かれた。「憧れのスーパ…

  • 失業者による失業者の就業支援

    ぼくが受講している地理の授業は、新たなフェーズに突入した。このところのテーマは"都市"となり、都市の発展やらそれに関わる人々の動きが取り上げられている。移民・難民が話題に上がる余地が減ったため、「恥を知りなさい」などと言われることがなくなったので、心に余裕ができるかと思ったが、そんなことはない。この教授は本当にツボを外さない。いつでもぼくの心を鷲掴みにする。良い意味でも悪い意味でも。 イタリアには南北問題という経済的な格差の問題が存在する。全世界レベルでも存在する問題だが、イタリア国内レベルで言うと、北部の発展した地域と、南部の発展が遅れた地域との経済格差の問題である。要因は無数にあるのでこん…

  • 滞在許可証申請中の出国について

    滞在許可証申請中の出国について あなたはイタリアから出国したり再入国したりできるのか? 結論から言おう。2019年11月7日現在、滞在許可証の新規発行申請中であれば、できる。もしも滞在許可証の更新申請中であると、話はややこしくなるが、できないことはない。 (この記事では学生ビザを念頭に置く。他のビザでは状況が違うかもしれないのであしからず。) どういうことか? 「滞在許可証がないとイタリア国外旅行ができない」というのは、留学生の間でまことしやかに囁かれる噂である。なんでも、旅先で入国拒否をされたり、イタリアに戻って来られなくなったりするというのである。一方で、許可証の申請中であっても半券があれ…

  • N26のカードが届かない

    napoli.hatenablog.com 一ヶ月半も前に書いたこの記事で、ぼくはN26という銀行を紹介した。ちょうどその数日前に、ぼく自身が口座を開設した銀行だ。手続きは全てオンラインで行われ、キャッシュカードは郵送で自宅に届く仕組みになっている。 ところが、キャッシュカードが届かない。一度目は無料配達で、二週間以内に届くことになっていたのだが、届かない。N26に問い合わせたら、もう一度同じ無料配達で発送してくれるという。まあ、一度くらい届かないのはイタリアの郵便事情を考慮すれば起こりうる話なので、ぼくにも話が飲み込めた。ところが、この二度目の配送も二週間たっても届かない。これはさすがに酷い…

  • ナポリ国立考古学博物館:古代ギリシア・ローマ文化と包茎について

    「このバカ、何を書くつもりなのか」と思った方へ 古代ギリシア・ローマ文化と包茎について ナポリ国立考古学博物館 包茎・なぜぼくはこの記事を書こうと思ったか ヘラクレス アキレウス パーン 包茎でも陰茎が小さくても気にするな 「このバカ、何を書くつもりなのか」と思った方へ まずは落ち着いて下さい。大丈夫です。あるいはあなたがもしも小さなお子さんをお持ちの方であっても、全く問題はありません。むしろ、お子さんのためにも一緒に読んであげて下さい。この記事は至って真面目です。職場で閲覧しても問題ないくらいに真面目です。あなたの職場でネットサーフィンすることが許されているかどうかは別問題ですが。 この記事…

  • 考えさせられるピッツァ、Sorbillo

    またしてもSorbillo(ソルビッロ)のピッツァを食べに行った。フランスに留学中の後輩がわざわざナポリに遊びに来てくれたので、ナポリナンバーワンのピッツァを食べないわけにはいかなかったのだ。ちなみに、ナポリはイタリア全土でピッツァが一番美味い街、とされている。その街の住民が、ナポリで一番のピッツァとして推すくらいだから、Sorbilloのピッツァの評価の高さがわかると思う。 前回訪問時より少し早く、開店三十分ほど前に着いたのだが、三連休の初日ということもあってか、行列が長めだった。開店と同時に入れるだけ客が入るのだが、ぼくたちは入りきれず、大人しく列をなして順番を待っていた。ところが、なぜだ…

  • Mensa Occupata、あるいは占拠された大学食堂

    Mensa Occupata ナポリにある一番大きな大学は、フェデリコ二世・ナポリ大学という。そのナポリ大学や、ぼくの通うナポリ東洋大学の建物が集まっている、Mezzocannoneという通りがあるのだが、ここは「活動家の聖地」だとかいう話を聞いた。正直なところ全く知らなかったし、ほとんど毎日のように通っていながら、いままで気にもかけていなかった。ところがたしかに、通りに面した建物の壁にそれらしいメッセージが記されている。冒頭写真のメッセージを訳す。 階級対階級……勝利する時まで 敵は経営者、 ファシストと投機家だ 肌の色が違う者ではない Mensa Occupata なかなか刺激的なメッセー…

  • Sorbilloのピッツァ

    Sorbilloのピッツァを食べてきた。ナポリで一番有名といってもいいピッツェリアで、ナポリ中心部のVia Tribunali(トリブナリ通り)に面している。 このピッツェリアはSorbillo一家が経営しているもので、ナポリには3つ店舗があるのだが、今回行ったのはGino e Toto Sorbillo。ここが一番美味しいと評判だからだ。ナポリ人に言わせると、ほかの有名なピッツェリア、たとえばDa MicheleとかDi Matteoなんかよりも、Sorbilloのほうがはるかに美味しいとのことだったので、非常に期待は高かった。 Sorbilloの場所: 19時開店なのだが、10分ほど前に着…

  • イタリア文学とヨーグルト

    金曜日、ぼくは4つの授業を受けている。イタリア地理、イタリア文学、古典文学の文化、イタリア語。どれも面白い授業なので満足なのだが、1コマ2時間で、朝から夕方までぶっ通しで授業なのでそこそこタフだ。しかも問題なのが、授業間に休憩時間がないうえに、4つの授業がそれぞれ別の建物で行われることだ。 イタリアの大学ではいわゆる講義棟が街中に分散していることが多い。ナポリ東洋大学も4つの建物を持っていて、それぞれお互いから歩いて5〜10分くらいの距離にある。 なので、授業が連続していると困ったことになり得る。時間割的には、授業間に休憩時間がないからだ。たとえば、12時半に授業が終わり、次の授業が12時半に…

  • Homo sum.

    今期、ぼくはイタリアの地理の授業を受けていて、テーマとして移民やらイタリアにおける環境主義の目覚め、持続可能な開発、などが扱われている。どれもとても重要なテーマなのだが、しばしば、これらのメインテーマから派生する話題へと教授の話が横道にそれていく。たとえば、南北格差とか貧困とかいった話題だ。そして、そうした脱線話のたびに、僕を含めた学生たちは恥辱に塗れることになる。どういうことか? たとえば、南北格差。「世界の南側では、毎年1,500万人が餓死している一方で、北側では4分に1回、低カロリー食品の宣伝がされている」と教授は話し始める。「1,500万人ですよ。私には、たった一人でも、お腹を空かせて…

  • 醤油を飲みたい

    こちらへ来て一月が経った。外食はせずに、毎日自分で調理したものを食べている。 だが、自炊に飽きた。自分の作る料理は美味しい。まあ自分の口に合うように作っているのだから当然だ。美味しい、けど何かが足りない。カレー、ビーフシチュー、ワイン煮込み、諸々のスープ、野菜炒め、じゃがいも、ステーキ、諸々のパスタ等々、それなりにレパートリーを備えているつもりだから、毎日同じものを食べるのに倦んでいるわけではない。でも、物足りない。 今日、食料品の買い出しにスーパーへ行ってきた。ふと、醤油が陳列されているのが目に留まった。飲みたいな、と思った。足りないのは、日本食なのかもしれない。ここ数日、唐揚げが食べたくて…

  • ベルルスコーニによるグレタの評価

    https://video.repubblica.it/politica/chiedono-a-berlusconi-un-parere-su-greta-thunberg-lui-racconta-storiella-su-viagra-e-donne-svedesi/345743/346327 ベルルスコーニはイタリアの首相経験者で、色々とスキャンダルが多すぎたので日本でも名前程度は知られていることだろうと思う。もう83歳のおじいさんなのだが、今も政治家として第一線で(多くのイタリア人からは望まれない)活躍をしている。 冒頭のURLは、そんなベルルスコーニへのインタビュー映像だ。最近話題の…

  • 日本人留学生

    昨日から大学で開講されている外国人向けのイタリア語の授業に参加している。とくに単位がもらえたりするわけではないけれど、留学生なら無料で受講できるので、参加しない手はないだろう。 そのイタリア語のクラスに、日本人の女子学生がいた。話を聞いてみると、なんと僕の母校の学生だった。直接は知らないが後輩だ。いまは3年時で、派遣留学生として我らがナポリ東洋大学に来ているそうだ。話していて、もう何年も前のことだが、自分自身が同じように初めて留学していたときのことを思い出して懐かしくなった。まあ、僕の場合は派遣留学でもなかったし、大学ではなくて語学学校に通っていただけだったけれども。 ところでイタリア語の授業…

  • ムッソリーニの孫娘

    べニート・ムッソリーニは誰もが知っているファシストのヤバいやつだが、その孫娘の存在は日本ではほとんど知られていないと思う。 その孫娘、アレッサンドラ・ムッソリーニは、祖父と同じく政治家として活動している。さすがに、ファシストとして活動するほど突き抜けてはいないが、LGBT差別っぽい発言をしたり、ベルルスコーニと仲良くしたりと、まあわりと右寄りではある。かなり嫌われているのだが、イタリアの国会議員を務めたり、果ては欧州議会議員になったりするなど、政治家としてはそこそこ活躍(?)している。 そんなアレッサンドラ・ムッソリーニだが、じつは政治家になる前は芸能人として活動していて、プレイボーイでグラビ…

  • ダンテ、ストーカー

    僕が受講しなければならないイタリア文学の授業は、教授が資料も板書もなくひたすら話し続けるという地獄の様相を呈している。当然一度ではわかるわけもないので、授業を録音してあとから復習するようにしているのだが、僕の近くに座っていた生徒が「わからない。全くわからない」とボヤいて退出する模様まで録音されていて笑ってしまった。いや確かに話が脱線して、なんだか思いつきで話しているような印象すら受けるので、本当にわかりづらい。 ともかくこのイタリア文学の授業では、主にダンテ、それからダンテに影響を受けた作家が扱われることになっている。みなさんもダンテの名前くらいは聞いたことがあるだろうと思う。もしかすると『神…

  • 異邦人

    僕はイタリアでは外国人だ。おまけにアジア系なので人種的にもマイノリティに属する。異邦人である。 なので避けがたくステレオタイプや差別や偏見と対峙することになる。頻繁に中国人として扱われたり、まれに道端で煽られたりする。あるいは僕が日本人であると知れると、信用されていると感じることがある。 悪意がなかったり悪意があったり、あるいは善意があったりもするのが、いずれにせよある種のレッテル貼りを受ける瞬間が少なからずある。 これが僕には耐え難い。トヨタだ、アニメだ、お辞儀だなんだ、僕はそのいずれでもない。僕は裸になりたい。僕のものでない属性を取り外したい。日本人を捨てたい。アジア人を捨てたい。礼儀正し…

  • Palmisciano教授

    今日、Palmisciano(パルミッシャーノ)教授による初めての授業があった。僕が裏ルート(?)の入学許可証を個人的にお願いした教授だ。ちゃんと顔を合わせてお礼がしたかったので、授業後にあいさつをしに行ったら、大変激励され、また非常に丁寧に対応してもらったので、あっという間に教授に心掴まれてしまった。授業内容もとてもわかりやすかったし、一生ついていきたい。授業は半期だけだけど。 ところで教授によると、僕は学科で初めての日本人留学生であるらしい。意図せずしてパイオニアになってしまった。感慨深い。

  • 歴史の証人:Questa è l'ultima volta che ti dimentico

    www.youtube.com Levante - Questa è l'ultima volta che ti dimentico Chissà se a volte mi pensi un po'Se ritorni nel passato per portarmi nel futuro"Addio per sempre" non so dirteloCi penserà la vita a creare le distanze e soChe questa è l’ultima voltaGiuro è l'ultima voltaMentre incrocio le dita e st…

  • 出頭命令

    滞在許可証申請に動きがあった。書留は届いていないのだがSMSで警察署から連絡があった。 それによると僕は1月下旬に出頭しなければいけないらしい。4ヶ月後。そこで指紋採取などの手続きが行われる。無事に終わると、早くてさらに2ヶ月を目安に待たされたのち、晴れて滞在許可証が受け取れる。 僕の滞在許可証はいつ受け取れるんだろう?

  • 滞在許可証の申請

    イタリアに長期滞在する場合、滞在許可証が必要になる。ビザとは別に、である。 この滞在許可証の申請は、郵便局で行える。申請書類一式を郵便で当局に送りつつ、移民局への出頭命令をもらい、指定された日時に移民局へ行って指紋採取などの手続きを行う。するとやがて警察署から呼び出されて、晴れて許可証が手に入るという流れだ。 こう書くととても単純な話に見えるが、そんなわけがない。お役所仕事が盛大に行く手を阻んでくれる。行く手を阻むのが彼らの仕事なのかなとすら思えるくらいに。 僕は過去にも滞在許可証を取得した経験があるから、最初から半ば諦めていた。当時も取得まで三ヶ月くらいかかったから。ただ、三ヶ月でもかなり早…

  • 有料会員限定記事

    TwitterやFacebookで新聞記事を共有してくれる人たちがいる。気になってリンク先の記事へ飛んでみると、しばしば大変興味深く、考えさせられる記事だったりする。 ところが先へ読み進めると、 こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 残念なことに有料会員限定記事なのだ。続きは読みたいが有料会員ではないので読めない。結局いつも興味と会費を天秤にかけて諦めてしまう。宙ぶらりんのまま記事を終える。 ところでイタリアの生み出したイタロ・カルヴィーノという偉大な作家がいる。彼の作品の一つに『冬の夜ひとりの旅人が』という有名な小説がある。 物語は、カルヴィーノの『冬の夜…

  • 警告⚠

    家を出たらすぐのところで車が燃えていた。というかすでに燃え尽きていた。 全く意味がわからない。野次馬たちも「いつ燃えたんですかね?」「何も聞こえなかったですけどね」などと困惑しているの様子。組織からの警告という説も一部では囁かれている。

  • N26の銀行口座とTransferwise。留学生活のための現地通貨を賢く確保する。

    くだらない記事ばかりではなく、少しはイタリア、ヨーロッパ生活を送るひとのためになることも書いてみようと思う。 滞在中の生活費をどうするか これ結構重要なテーマなんですよ。生活費といってもどう切り詰めるかとかそういう話じゃなくて、どうやって現地通貨を確保するのか、日々の支払いはどうするのか、ということ。 たぶん多くの留学生が現地通貨が引き出せるデビットカードとか、日本のクレジットカードでなんとかしていることだろうと思う。僕も数年前に初めてイタリアで長期滞在したときはそうしていた。でもそれだと結構手数料が馬鹿になんねえんだ。カードの海外利用手数料が1.7%とかだとしても、年間100万使ったら1.7…

  • 本屋

    昨日、本屋に立ち寄った。僕は本の虫というほとではないが、まあそこそこ読書を習慣にしているので、イタリアに着いて早くも活字が恋しくなったわけだ。 手にとったのは、ユルスナールの『とどめの一撃』と、タブッキの『インド夜想曲』だ。前者は邦訳を読んだことがあるし、蔵書はそのうち日本から送ってもらうつもりなのだが、たまたま目に入ったので買ってしまった。イタリア語で読めば勉強にもなるから。 タブッキのほうは、出国直前まで日本語訳で読んでいたのに、うっかり荷物に詰めるのを忘れてしまったので、続きが読みたかったのだ。本屋に立ち寄ったのもこれが理由だった。 そんなわけでこれらのレジに持っていくと、レジのおばさん…

  • テルミニ駅前は小便臭い

    イタリアに着いた。フライトの都合上、ナポリへ行く前にローマで一泊している。その中心的な駅であるテルミニ駅前がきわめて小便臭い。前に住んでいたころを思い出す。むしろ悪化した気もするが、ローマに戻ってきたって感じがすごい。テルミニ駅前で感じる、いつもの臭い。僕にとって新鮮味がないことが、成功の証だと思う。

  • イタリア大使館に泣かされる

    もともと、僕のビザ発給予定日は9月12日だった。それを受けて僕は13日発のフライトを予約した。 予約したあとで、書類の不備を指摘され、「発給は16日以降になります」と宣告された。僕は泣く泣くフライトをキャンセルした。手数料3万円を支払って。 今日、大使館から連絡があった。「9日よりお受け取りいただけます」。ビザができたらしい。イタリアマジックである。

  • やっとビザ申請が正式に受理された

    不備を指摘された書類を再提出してようやくOKが出た。当初予定していた、13日の飛行機には乗れないことになったのでキャンセルしたけど。 ともかく、もともと12日にはビザができると言われていたのだけど、色々あって手続きが遅れたので、あらためて「ビザはいつ頃発給されますか」ということをメールで尋ねた。 できたら連絡いたします。ビザ部 返事がこれ。全文にして原文ママ。徹底的にやる気がなさそう。よく言えば簡潔。でも質問の答えになってないよ。航空券買えないよ。

  • ビザ発行手続き保留その2

    napoli.hatenablog.com 昨日、「住居の受入書類にかかれているサインと、その書類を書いた女性の身分証明書のサインが違う」と指摘されたため、早速ぼくはPIZZA HOSTELのMarilisaに連絡を入れ、サインを書き直してもらった書類を手に入れ、同日中に大使館へそれを再提出したのだった。 そんなわけで、今度こそ大丈夫だろうという気持ちで僕は大使館に確認の電話を入れて、お送りした書類でよろしいですか、と聞いたのだった。 「もしもしRomoloさん?いま頂いた書類拝見したんですけど、これだけ?徹底的にやる気がないんですかね?ちょっといま上司に確認してみますからお待ち下さい」 もと…

  • ビザ発行手続きが保留された

    napoli.hatenablog.com 上の記事を書いたあと、無事に住居に関する書類を受け取ることができた。この記事ではそれが結果的に無事ではなかったということを書くのだが。 ともかくまさか問題があると思わなかった僕は、受け取った書類と、他の必要書類を揃えて昨日、ビザ申請のために大使館へと足を運んだのである。 大使館ビザセクション イタリア大使館でのビザ申請は全て予約制になっている。予約の時間通りに僕が大使館のビザセクションを訪れると、もうすでに15人ばかりが待機していた。窓口は3つあるのに、1つしか開いていない。イタリアではよくあること。 こりゃあ予約をしたのに待たされそうだなと思ったと…

  • 就学ビザのためのお家のはなし

    イタリアの就学ビザ申請にあたってはいくつか申請書類を準備する必要があるのだが、そのひとつに住居に関する書類というものがある。 賃貸契約書、寮などへの入居証明書、ホームステイ先からの受け入れ承諾書など、要するに渡航後に住む場所があります、ということを証明する書類が必要なのだ。 とはいえ実際問題として、日本にいながらイタリアの住居を確保するのは針の穴を通すよりも難しい。日本人は観光ビザは免除なので、一時渡航して家を確保してから帰ってきて就学ビザを申請することはできる。でもそのためだけにイタリアまで行くなんて、現実的ではない。お金もかかるし。 学部の交換留学生などは、代々先輩から受け継がれてきたアパ…

  • 入学資格の確認が免除された

    napoli.hatenablog.com 先日受け取った衝撃の連絡で、「9/2にナポリに来て入学資格の証明書を提出しろ」と言われていたが、抗議したら行かなくてもいいことになった。委員長からOKが出たらしい。ありがとう委員長。 イタリア生活の第一歩は決して怯まないこと、引き下がらないことから始まります。 よくわからないことを言われたらとりあえず反論してみよう。たいていの場合、相手もよくわかってないから。

  • イタリア大使館訪問ルポ

    大使館領事部の入口にはインターフォンがあって、ベルを鳴らすと中の警備員が来訪者を確認して解錠する仕組みになっている。ところが3度鳴らしても応答がない。そういえば日曜日がイタリア共和国記念日だったからもしかしてその振替休日か、と不安になるが今日はもう火曜日だ。困ったので少し離れたところにある、ビザセクションの入口に行ってみる。今度は応答があったので、「等価証明の手続きできたんですがこちらでいいですか?」と聞くと、日本語がわからないらしく、「ヴィーザ?」とイタリア語で返される。しょうがないので同じことをイタリア語で言い直すと、「左のほうにある領事部の入口に行ってください」と案内される。イタリア語が…

  • あらすじと現状

    初めての記事。留学体験記と言いつつ、まだビザの申請もしてないし、入学できるのかもわからないし、要するに留学できるか極めて不透明。 とはいえ初めてブログを作ってみて、何を書けばいいのかよくわからないので、とりあえずここに至るまでのあらすじを書いてみます。それから、いま現在の状況も。 ☆あらすじ☆ ・国内の大学で特に理由なくイタリア言語文化を専攻する。 →なんとなくローマで一年間ホームステイ。ステイ先の長男は引きこもりニート、次男は同性愛者。世間の風当たりが強そうな二人のありのままを受け入れ愛情をたっぷり注ぐマンマに心打たれる。 →帰国して特にやりたいこともないまま就活が始まる。とりあえず就活サイ…

  • プライバシーポリシー

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