南イタリアはナポリの大学院留学ブログ。生のナポリ生活をお届けします。
ナポリ東洋大学の留学記。実際にはナポリを見ても死ぬことはありません。
Mensa Occupata ナポリにある一番大きな大学は、フェデリコ二世・ナポリ大学という。そのナポリ大学や、ぼくの通うナポリ東洋大学の建物が集まっている、Mezzocannoneという通りがあるのだが、ここは「活動家の聖地」だとかいう話を聞いた。正直なところ全く知らなかったし、ほとんど毎日のように通っていながら、いままで気にもかけていなかった。ところがたしかに、通りに面した建物の壁にそれらしいメッセージが記されている。冒頭写真のメッセージを訳す。 階級対階級……勝利する時まで 敵は経営者、 ファシストと投機家だ 肌の色が違う者ではない Mensa Occupata なかなか刺激的なメッセー…
Sorbilloのピッツァを食べてきた。ナポリで一番有名といってもいいピッツェリアで、ナポリ中心部のVia Tribunali(トリブナリ通り)に面している。 このピッツェリアはSorbillo一家が経営しているもので、ナポリには3つ店舗があるのだが、今回行ったのはGino e Toto Sorbillo。ここが一番美味しいと評判だからだ。ナポリ人に言わせると、ほかの有名なピッツェリア、たとえばDa MicheleとかDi Matteoなんかよりも、Sorbilloのほうがはるかに美味しいとのことだったので、非常に期待は高かった。 Sorbilloの場所: 19時開店なのだが、10分ほど前に着…
金曜日、ぼくは4つの授業を受けている。イタリア地理、イタリア文学、古典文学の文化、イタリア語。どれも面白い授業なので満足なのだが、1コマ2時間で、朝から夕方までぶっ通しで授業なのでそこそこタフだ。しかも問題なのが、授業間に休憩時間がないうえに、4つの授業がそれぞれ別の建物で行われることだ。 イタリアの大学ではいわゆる講義棟が街中に分散していることが多い。ナポリ東洋大学も4つの建物を持っていて、それぞれお互いから歩いて5〜10分くらいの距離にある。 なので、授業が連続していると困ったことになり得る。時間割的には、授業間に休憩時間がないからだ。たとえば、12時半に授業が終わり、次の授業が12時半に…
今期、ぼくはイタリアの地理の授業を受けていて、テーマとして移民やらイタリアにおける環境主義の目覚め、持続可能な開発、などが扱われている。どれもとても重要なテーマなのだが、しばしば、これらのメインテーマから派生する話題へと教授の話が横道にそれていく。たとえば、南北格差とか貧困とかいった話題だ。そして、そうした脱線話のたびに、僕を含めた学生たちは恥辱に塗れることになる。どういうことか? たとえば、南北格差。「世界の南側では、毎年1,500万人が餓死している一方で、北側では4分に1回、低カロリー食品の宣伝がされている」と教授は話し始める。「1,500万人ですよ。私には、たった一人でも、お腹を空かせて…
こちらへ来て一月が経った。外食はせずに、毎日自分で調理したものを食べている。 だが、自炊に飽きた。自分の作る料理は美味しい。まあ自分の口に合うように作っているのだから当然だ。美味しい、けど何かが足りない。カレー、ビーフシチュー、ワイン煮込み、諸々のスープ、野菜炒め、じゃがいも、ステーキ、諸々のパスタ等々、それなりにレパートリーを備えているつもりだから、毎日同じものを食べるのに倦んでいるわけではない。でも、物足りない。 今日、食料品の買い出しにスーパーへ行ってきた。ふと、醤油が陳列されているのが目に留まった。飲みたいな、と思った。足りないのは、日本食なのかもしれない。ここ数日、唐揚げが食べたくて…
https://video.repubblica.it/politica/chiedono-a-berlusconi-un-parere-su-greta-thunberg-lui-racconta-storiella-su-viagra-e-donne-svedesi/345743/346327 ベルルスコーニはイタリアの首相経験者で、色々とスキャンダルが多すぎたので日本でも名前程度は知られていることだろうと思う。もう83歳のおじいさんなのだが、今も政治家として第一線で(多くのイタリア人からは望まれない)活躍をしている。 冒頭のURLは、そんなベルルスコーニへのインタビュー映像だ。最近話題の…
昨日から大学で開講されている外国人向けのイタリア語の授業に参加している。とくに単位がもらえたりするわけではないけれど、留学生なら無料で受講できるので、参加しない手はないだろう。 そのイタリア語のクラスに、日本人の女子学生がいた。話を聞いてみると、なんと僕の母校の学生だった。直接は知らないが後輩だ。いまは3年時で、派遣留学生として我らがナポリ東洋大学に来ているそうだ。話していて、もう何年も前のことだが、自分自身が同じように初めて留学していたときのことを思い出して懐かしくなった。まあ、僕の場合は派遣留学でもなかったし、大学ではなくて語学学校に通っていただけだったけれども。 ところでイタリア語の授業…
べニート・ムッソリーニは誰もが知っているファシストのヤバいやつだが、その孫娘の存在は日本ではほとんど知られていないと思う。 その孫娘、アレッサンドラ・ムッソリーニは、祖父と同じく政治家として活動している。さすがに、ファシストとして活動するほど突き抜けてはいないが、LGBT差別っぽい発言をしたり、ベルルスコーニと仲良くしたりと、まあわりと右寄りではある。かなり嫌われているのだが、イタリアの国会議員を務めたり、果ては欧州議会議員になったりするなど、政治家としてはそこそこ活躍(?)している。 そんなアレッサンドラ・ムッソリーニだが、じつは政治家になる前は芸能人として活動していて、プレイボーイでグラビ…
僕が受講しなければならないイタリア文学の授業は、教授が資料も板書もなくひたすら話し続けるという地獄の様相を呈している。当然一度ではわかるわけもないので、授業を録音してあとから復習するようにしているのだが、僕の近くに座っていた生徒が「わからない。全くわからない」とボヤいて退出する模様まで録音されていて笑ってしまった。いや確かに話が脱線して、なんだか思いつきで話しているような印象すら受けるので、本当にわかりづらい。 ともかくこのイタリア文学の授業では、主にダンテ、それからダンテに影響を受けた作家が扱われることになっている。みなさんもダンテの名前くらいは聞いたことがあるだろうと思う。もしかすると『神…
僕はイタリアでは外国人だ。おまけにアジア系なので人種的にもマイノリティに属する。異邦人である。 なので避けがたくステレオタイプや差別や偏見と対峙することになる。頻繁に中国人として扱われたり、まれに道端で煽られたりする。あるいは僕が日本人であると知れると、信用されていると感じることがある。 悪意がなかったり悪意があったり、あるいは善意があったりもするのが、いずれにせよある種のレッテル貼りを受ける瞬間が少なからずある。 これが僕には耐え難い。トヨタだ、アニメだ、お辞儀だなんだ、僕はそのいずれでもない。僕は裸になりたい。僕のものでない属性を取り外したい。日本人を捨てたい。アジア人を捨てたい。礼儀正し…
今日、Palmisciano(パルミッシャーノ)教授による初めての授業があった。僕が裏ルート(?)の入学許可証を個人的にお願いした教授だ。ちゃんと顔を合わせてお礼がしたかったので、授業後にあいさつをしに行ったら、大変激励され、また非常に丁寧に対応してもらったので、あっという間に教授に心掴まれてしまった。授業内容もとてもわかりやすかったし、一生ついていきたい。授業は半期だけだけど。 ところで教授によると、僕は学科で初めての日本人留学生であるらしい。意図せずしてパイオニアになってしまった。感慨深い。
歴史の証人:Questa è l'ultima volta che ti dimentico
www.youtube.com Levante - Questa è l'ultima volta che ti dimentico Chissà se a volte mi pensi un po'Se ritorni nel passato per portarmi nel futuro"Addio per sempre" non so dirteloCi penserà la vita a creare le distanze e soChe questa è l’ultima voltaGiuro è l'ultima voltaMentre incrocio le dita e st…
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