6月に開催される第16回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会インタラクティブセッション『多職種と事例で学ぶ家族志向のケア』の打ち合わせを行いました。 家族志向のケアは「知識」として学ぶことはできても、いざ臨床で活かそうとすると難しい。 家族との関わりは経験的にある程度できるけれど、事例が複雑になるほど、どう対応すればよいのか分からなくなる──。 だからこそ、家族志向のケアを学ぶには事例を通がた対話がとても有効だと感じています。 今回取り上げる事例は、専攻医時代に関わった、家族背景が複雑でコミュニケーションも困難だった患者さん・ご家族のケースです。 家族志向のケアの視点から、あの関わりをどのよう…