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「健康な家族」を目指して https://kamenokodr.hatenablog.com/

「家庭医」として日々研鑽している医師です。「家族はじめ周りの人との健康な関係が、健康な社会を作る」をモットーに日々診療をしています。日々考えたこと・学んだことを綴っていきます。

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2019/09/29

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  • 訪問看護の現場で行われている栄養管理とリハ ―『在宅でできる生活リハビリテーション・栄養管理のポイント』を読んで

    内橋恵先生より、『在宅でできる生活リハビリテーション・栄養管理のポイント』をご献本いただきました。 www.igaku-shoin.co.jp 内橋先生は、栄養看護や退院支援をはじめ、在宅医療・看護の現場に根差した多様な発信を続けておられる、本当にマルチプレイヤーな方です。 本書は、看護師が在宅医療の現場で行う栄養評価やリハビリテーションに焦点を当てた、実践的な一冊だと感じました。特に、時間制約のある在宅医療の現場で実践できるエッセンスが存分に盛り込まれており、明日からの現場対応に直結する内容です。 高齢者や慢性疾患を抱えた方が多い在宅医療の現場では、ADLの低下予防やQOLの維持は常に中心的…

  • 産業医をしに行くのではない──産業医基礎研修での学び

    産業医基礎研修会の集中講座を受講しました。 以前から産業医には関心があり、日々の診療や仕事の中でも職場に関連した相談も増えていました。 その都度、断片的に勉強はしていましたが、一度きちんと集中して勉強したいと思っていました。 この講座は、毎回応募が定員を大きく上回り、抽選になるのですが、今回はタイミングや運に恵まれました。 受講して強く感じたのは、産業医の役割が診療そのものよりも、医療の知識や経験を活かした、いわばコンサルテーションのような活動に重きが置かれている点です。 講師の先生の「産業医をしに行くのではない。産業医活動を通して、組織を変えにいくんだ」という言葉が、強く印象に残りました。 …

  • 理想と現実の狭間で:一人の患者さんとの一年間が教えてくれたこと

    波乱万丈の人生を歩んできた中年の方。 就職した会社が次々とコロナ禍などの影響で倒産し、職を失い、離婚も重なり、心が折れ、働く気力さえ失った。 そんな最もつらい時期に受診され、私との関わりが始まった。 貯金は底をつき、生活保護を申請し、借金の返済に追われ、相談員からは厳しい言葉を言われ、行政からは社会保険料の督促、 そして弁護士からは「自己破産をした方がよいのでは」と提案される。 毎日が、目の前の問題をただ処理するだけで精一杯の状態で、 就職活動をする余裕などまったくなかった。 それでも、少しずつ心が落ち着き、ようやく就労を考え始めた頃。 彼には“理想とする仕事”があり、そのこだわりを捨てたくな…

  • 家族アプローチを身体で学ぶ──名古屋大学ワークショップ参加

    先日、名古屋大学で開催された竹中裕昭先生主催の「家族アプローチワークショップ」に参加してきました。 これまで多くの方から「すごく良かったよ」と聞いており、ずっと気になっていましたが、念願叶って参加することができました。 今回のワークの中で特に印象に残ったのは、紐を使って家族の関係性を可視化する演習です。 家族ライフサイクルの移り変わりに応じて、家族の距離感やつながり方がどう変化していくのかを体感できる、興味深い場でした。 小児循環器疾患を抱える家族のロールプレイも、大きな学びになりました。 参加者それぞれが患者役、家族役、医師役に分かれて演じ、子どもが小さかった頃と思春期の二つの時点を扱うこと…

  • 思春期ケースから学ぶ家族カンファレンス ― JPCA秋季セミナ

    11月3日、日本プライマリ・ケア連合学会秋季生涯教育セミナーにて、ファミラボメンバーで「プライマリ・ケアで活かす!家族カンファレンスの技法 ー 思春期ケースから学ぶ」のオンライン・ワークショップを開催しました。 思春期の診療では、本人に強い主張がある一方で、気持ちをうまく言語化ができず、そもそも受診も本人の意思ではないことが多くあります。さらに、親との間に深い葛藤が生じ、臨床家がその板挟みとなることもしばしばあります。 そのため、思春期の家族面談には、家族全体を見渡す視点と高度な面接技術が求められます。 ワークショップでは、まず思春期の特徴と家族面接のポイントについて解説した後、事例をもとにし…

  • 仮説から始まる、対話する医療:『みんなの心療内科』を読んで

    たけお内科クリニック「からだと心の診療所」の大武陽一先生より、『みんなの心療内科』を献本いただきました。 大武先生は、心療内科を中心に医療情報の発信にも力を注いでおられ、そのわかりやすい発信に定評があります。 本を読んで最も印象的だったのは、病態仮説の考え方です。 心療内科では、生物的な側面だけでなく心理的な側面まで考えますが、それらをあくまで「仮説」として扱う点がポイントだと感じました。 心理社会的な仮説は実証不能という前提に立ち、医療者が一方的に決めつけず、患者さんと確認・修正を重ねながら協働していく。 病態仮説は、医療者が今後のアプローチを考えるために必要な枠組みであると同時に、その構築…

  • 不公平感を扱うーYou & Iグループ第3回家族コミュニケーション研修より

    今年度、兵庫県と千葉県を中心に、医療・福祉・介護の分野で多くの施設を展開されている「You & Iグループ」の相談員・管理職の皆さまを対象に、家族コミュニケーションに関する全4回の研修シリーズを担当させていただいています。 youandi.takaminefukushikai.com 先日、第3回目の研修を実施し、テーマは 『家族と協働するーー家族カウンセリングの観点から』。 さまざまな技法の紹介を行った後、事例をもとに実践的に体験いただきました。 note.com 聴講者の中で最も印象に残っていたのは「多方向の肩入れ」という技法でした。 家族の中では、しばしば力関係や集団圧力が働き、不公平な…

  • “傷ついた癒し人”として生きる ― POTTの学び

    先日、金沢大学の小笠原知子先生が主催する POTT(Person of the Therapist Training model) の勉強会に参加しました。 POTTとは、「セラピスト自身の人間的な深みを、セラピーの力として積極的に活かす」という考え方に基づいたモデルです。 今回そのうちの重要な概念である「サイン的テーマ」について、じっくりと掘り下げました。 サイン的テーマとは 自分に自信がもてないこと。 相手ばかりよく見えてしまうこと。 人に合わせすぎてしまうこと。 人と接することを避けてしまうこと。 こうした傾向は、人として生きる上で誰もが少なからず抱えているテーマかもしれません。 それは…

  • “傷ついた癒し人”として生きる ― POTTの学び

    先日、金沢大学の小笠原知子先生が主催する POTT(Person of the Therapist Training model) の勉強会に参加しました。 POTTとは、「セラピスト自身の人間的な深みを、セラピーの力として積極的に活かす」という考え方に基づいたモデルです。 今回そのうちの重要な概念である「サイン的テーマ」について、じっくりと掘り下げました。 サイン的テーマとは 自分に自信がもてないこと。 相手ばかりよく見えてしまうこと。 人に合わせすぎてしまうこと。 人と接することを避けてしまうこと。 こうした傾向は、人として生きる上で誰もが少なからず抱えているテーマかもしれません。 それは…

  • やり取りがシステムをつくる――日本家族療法学会第42回大宮大会に参加して

    日本家族療法学会第 42回大宮大会に参加しました。 さまざまな学びがありましたが、今回は日々感じていたけれど言語化しにくかった「システム」に目が向いた会でした。 一つ目は、「面接システム」。 これは家族療法の東豊先生が「面接のやりとりの重要性」を強調するために用いた言葉です。 患者さんや家族を理解するために理論・知識・自身の体験を参照することは必要ですが、それにとらわれすぎると、思い込みや価値観が入り込み理解の妨げになることがあります。 それ以上に「面接室でまさに交わされている言葉や沈黙、その機微」こそが最も大事な情報です。小さな仮説を立て、問いかけや応答を通じて確かめていく。そのやり取り自体…

  • 職能サブシステムを診る─JAFT42回大宮大会 自主シンポジウムを振り返って

    日本家族療法学会第42回大宮大会にて、自主シンポジウム「メディカルファミリーセラピー実践入門」を行いました。 家族療法学会は心理職の参加が多く、ここ数年は「医療者と心理職の対話」をテーマにした企画を重ねてきました。今回はその流れを踏まえつつ、精神科や心療内科以外の一般医療の現場におけるコンテクストを伝え、そこから対話のきっかけを作ることを目指しました。 シンポジウムでは、登壇者による「病棟でよくある家族面接」をロールプレイから始まり、参加者とディスカッションを行いました。その後の講演では、医師・看護師が教育背景や現場文化を、心理職からは医療に関わる実践的な視点をご紹介いただきました。 特に印象…

  • 治療者が“人間”であることをどう活かすか ― POTTの学び

    先日、金沢大学の小笠原知子先生が主催する POTT(Person of the Therapist Training model) の勉強会に参加しました。 POTTとは、「セラピスト自身の人間的な深みを、セラピーの力として積極的に活かす」という考え方に基づいたモデルです。 私たちは患者さんと関わるとき、専門家であると同時に、相手から影響を受ける一人の人間でもあります。POTTは、まさにその両面に光を当てているのだと感じました。 確かに、治療者の人間的側面に注目する姿勢は昔からさまざまな学派で語られてきました。 たとえばロジャーズは「カウンセリングの三原則」で、自分の内面を見つめ、その立ち位置…

  • 【論文掲載】総説『家族志向のケアの実践と教育の現状』

    総説『家族志向のケアの実践と教育の現状』がプライマリ・ケア連合学会誌に掲載されました! 本論文では、・家族志向のケアの歴史や理論的背景・実践の現状(日米比較)・教育の現状(先進的な取り組み)を整理し、今後の課題を提示しています。 日本では家族支援の専門家が少なく、プライマリ・ケアの現場で家族に関する相談が多いのが実情です。 だからこそ家庭医が家族志向ケアを習得する意義は大きく、日本の文化や家族観を踏まえた「和風家族志向のケア」の必要性についても提案しました。 共著の田中道徳先生、山田宇以先生、若林英樹先生に深く感謝申し上げます。 原文は無料で読めますので、家族志向のケアを改めて考えるきっかけに…

  • 世界の“家族研究”の最先端に触れて ― 日本家族心理学会第42回大会・国際心理学会 合同開催 参加報告

    先日、東北大学で開催された日本家族心理学会第42回大会に参加し、世界の家族研究の最先端に触れる貴重な機会となりました。 今回は国際心理学会との合同開催で、国際的な家族の現状、ITを活用した家族コミュニケーション支援と家族面接のトレーニング、文化人類学の視点、そして家族療法の理論など、多様な学びを得ることができました。 家族心理学学会は研究色が強く、これからの家族心理、家族支援、さらには家族社会学の展望を知る上で非常に刺激的でした。 個人的には、育児動画でよく拝聴している高濱正伸先生のお話を直接伺えたことが感動的でした。少しミーハーかもしれませんが(笑)、子育てにおいて「真面目に、ちゃんと」では…

  • 「その人のいないところで、その人の話をしない」――オープンダイアローグ研修からの学び

    家族カウンセリング協会(https://j-f-c-a.org)主催の研修会「オープンダイアローグを体験的に知っていく」に参加しました。 講師は、『その島のひとたちは、ひとの話を聞かない』の著者であり、オープンダイアローグの普及にも尽力されている森川すいめい先生。 これまで書籍や研修で学んできたオープンダイアローグですが、実践として腑に落ちる感覚が持てずにいました。今回の研修では、「リフレクティング」のプロセスを含めたワークを体験し、まさに“体験的に知る”時間となりました。 中でも心に残ったのは、「その人のいないところで、その人の話をしない」という姿勢。 医療や職場では、情報共有や連携のために…

  • 家族を診る視点を育む—2025年度亀田家庭医研修における輪読会の取り組み

    今年も、亀田家庭医専攻医2年目の先生方と共に家族志向のケアを学ぶ輪読会が始まりました。 亀田ファミリークリニック館山では、毎年、専攻医2年目の先生方とともに「家族志向のプライマリ・ケア」の教科書を用いて1年間の輪読会を行っています。非常勤になっても、引き続き指導医として関わらせていただき、かれこれ5年目くらいになりますが、大変ありがたく思っています。 輪読会では、理論の難解な部分やその臨床への応用方法についての解説したり、実際の診療での悩みを共有したりと、毎回多様な話題が飛び交います。抽象的になりがちな家族志向のケアを、日々の実践へとつなげるとても良い機会だと感じています。また、専攻医の先生方…

  • 「断続的な医療」「連続的な介護」 〜ちちぶ地域医療介護連携研修会に参加

    【ちちぶ地域医療介護連携研修会に参加しました】 7月16日、「ちちぶ地域医療介護連携研修会」にて、聖路加国際病院の山田内橋以先生とともに事例検討会のコメンテーターとして参加させていただきました。 昨年に引き続きお声がけくださった秩父市立病院の加藤先生、そして関係者の皆さまに、貴重な機会をいただき、心より感謝申し上げます。 今回提示されたのは、地域包括ケアセンターの方による、複数の施設が関与しながらも支援が難航しているケースでした。 近頃、介護福祉職の方々を対象とした勉強会に関わる中で、利用者さんやご家族との関わりについてコメントを求められる機会が増えています。そのたびに、医療者向けの勉強会とは…

  • 「近いからこそ、むずかしい」― You & Iグループ第2回家族コミュニケーション研修より

    今年度、兵庫県と千葉県を中心に、医療・福祉・介護の分野で多くの施設を展開されている「You & Iグループ」の相談員・管理職の皆さまを対象に、家族コミュニケーションに関する全4回の研修シリーズを担当させていただいています。 youandi.takaminefukushikai.com 先日、第2回目の研修を実施し、テーマは 『家族を理解する 〜家族アセスメントの観点から〜』。 前半は、家族アセスメントの基本的な枠組みや視点についてお話しし、後半は、参加者の皆さまからのご希望もあり、事例検討会の形式で進めました。 取り上げたのは、施設全体で対応に悩まれていた困難なケース。 事例検討を通じてあらた…

  • そうだ、医療者に聞こう!〜JFCA家族相談士の会・医療者の交流会より

    【第4回 家族支援を行う医療者の会を開催しました!】日本家族カウンセリング協会の家族相談士有資格者を対象に、第4回「家族支援を行う医療者の会」を開催しました。日本家族カウンセリング協会(https://j-f-c-a.org/)は、家族カウンセリングを広め、日本における家族支援の専門職「家族相談士」を養成している団体です。私自身も2021年に資格を取得しましたが、体系的に家族カウンセリングを学べる貴重な機会で、臨床にも日常にも活かせる学びが詰まっています。とてもおすすめです。今回のテーマは、「そうだ、医療者に聞こう ― あなたのギモンにホンネで答えます!」医療に関する素朴な疑問や、ちょっとした…

  • 家族療法とプライマリ・ケアの交差点〜第41回金沢大会特集を読んで

    日本家族療法学会の学会誌『家族療法研究』にて、昨年開催された金沢大会の特集号が刊行されました! www.kongoshuppan.co.jp 私自身、実行委員の一員としてこの大会に関わらせていただきましたが、当日は会場中を駆け回っていたこともあり、一つひとつの企画にじっくりと向き合う時間はほとんどありませんでした。 それからしばらく経ち、今回あらためて誌面を手に取ってみると、改めて非常に充実した大会だったことを実感しています。 William Doharty先生、待望の初来日 中でも特に印象に残っているのは、やはりWilliam Doharty先生の来日です(なんと、今回が初来日とのこと!)。…

  • 研究者の卵たちと語った“転機の乗り越え方”―東京科学大学での講義より

    東京科学大学(旧・東京工業大学)のリーダー育成講座にて、修士・博士課程のみなさまにお話しさせていただきました。 優秀すぎるみなさんを前に、どのような話をすればよいか…発表前はずっとドキドキしていました。 今回のテーマは「診察室で見えた“青年期の壁” ― 診察の視点で考える転機を乗り越えるヒント」 事前に「青年のメンタルヘルスについて話してほしい」とのご要望をいただき、 診療で出会った青年たちのエピソードを、家族ライフサイクルの視点も交えてお話ししました。 講義1時間+質疑応答1時間という構成で、「質疑応答持つのかな…?」と心配していたのですが、教室全体がディスカッションを大切にする雰囲気があり…

  • 偶然がつなぐ、地域医療のかたち

    訪問診療の移動中、道端で倒れていたご高齢の女性に声をかけると、右上腕骨骨折らしき状態。 スカーフを借りて即席の三角巾を作り、近くの整形外科を探してタクシーで搬送。「何かあったら」と名刺を渡して別れました。 数ヶ月後、やはり上腕骨の骨折で、「無事に手術を終えてリハビリ中」とのご連絡。 さらに1年後、「今度は訪問診療をお願いしたい」と再びご連絡をいただき、今では定期的にお会いしています。 あのときの出会いが、まさかこんなかたちにつながるとは。 もし声をかけていなければ、このご縁は生まれていなかったかもしれません。 地域医療の醍醐味を、改めて感じた出来事でした。

  • 心療内科医と語る、コミュニケーション・行動変容・家族志向ケアの本質:雑誌『治療』対談より

    雑誌『治療』7月号にて、聖路加国際病院の山田宇以先生と対談させていただきました! www.nanzando.com これまでも多くを学ばせていただいた山田先生と、「コミュニケーション」「行動変容」「家族志向のケア」について語り合いました。話しているうちに、これらに通底するテーマが自然と浮かび上がり、あらためて多くの学びを得る時間となりました。 今回は、新編集委員による対談企画ということで、他の先生方との対談も多数掲載されています。テーマの全体像が見えるだけでなく、それぞれの“ぶっちゃけトーク”も垣間見えて、非常に読み応えのある内容です。 第2特集では、依存症治療で著名な松本俊彦先生が「市販薬オ…

  • パパも娘も、それぞれの舞台で 〜ちびっ子バレエ団、はじめての挑戦

    ん 先週のパパの学会発表に引き続き、今週は娘たちのバレエの発表会。 長女にとっては2回目、次女にとっては初めての舞台でした。 次女は昨年、客席からお姉ちゃんの姿を見ているだけだったのに、「あたしもやりたい!」と言い出し、付き添いのときに一緒に体を動かしながら、3歳になったタイミングで、ついに習い始めました。 まだまだ動きは拙くて、お姉さんたちの後ろをちょろちょろついていくだけで精一杯。 本番でも、立ち位置を間違えて会場を笑わせていましたが、その一生懸命な姿からは、「楽しい!」という気持ちがあふれていて。 見ていてなんとも微笑ましくて、同時に、「次女もこんなに大きくなったんだなぁ」と、しみじみ感…

  • “声なき声”に耳をすます 〜こころを守るしくみ「防衛機制」を手がかりに〜

    患者さんと向き合うとき、大切なのは「表に見えている言葉や行動」だけではありません。 その奥にある「本音」や「こころの動き」に目を向けることが、とても重要です。 たとえば、「もう死にたい」という言葉の裏には、 「死にたいほどつらい。誰かにそれをわかってほしい」という訴えが隠れているかもしれません。 また、「このつらさはどうせ誰にもわからないよ」という言葉の裏には、 「これまで誰も寄り添ってくれなかった。せめて少しでも気持ちをわかろうとしてくれる人がいたら…」 という、深い孤独と願いがあるのかもしれません。 こうした“声なき声”を受け取るうえで参考になるのが、「防衛機制」という考え方です。 防衛機…

  • 虐待も摂食障害も「身近なこと」だった〜JPCA2025参加報告

    第16回 日本プライマリ・ケア連合学会に参加してきました。 怒涛の2日間で「なんとか終わった」という安堵感と、終わってしまったことへの寂しさが入り混じった、不思議な余韻です。 それぞれの企画に多くの学びがありました。 ●インタラクティブセッション 『多職種と事例で学ぶ家族志向のケア』 本当に多くの職種の方々が参加してくださいました。 私のグループには検査技師を目指す学生さんも加わり、「支援の経験はありませんが…」と言いながらも、斬新で本質的な意見をたくさん出してくれました。 家族にまつわるテーマだからこそ、多様な職種や世代が、同じ目線の高さで語り合えるのだと実感しました。 ●学会ジョイントプロ…

  • 精神科医と内科医、その狭間に立つ医師のための器質的精神病──『精神疾患ミミック』を読んで

    『精神科医と診る精神疾患ミミック / 内科医と診る器質性精神病』をご献本いただきました。 www.chugaiigaku.jp 本書は、精神症状を呈する器質的疾患を単に列挙するのではなく、「どのような経過が精神疾患らしく、どのような経過が器質的疾患らしいのか」について、著者の豊富な経験と文献的知見に基づき、実践的かつわかりやすく解説されています。大きな学びを得られる一冊でした。精神症状について、ここまで精神疾患と器質的疾患の両面から臨床実感に即して描かれた書籍は、これまであまり目にしたことがありません。また、同じ「診断」や「治療」という言葉でも、精神科医と内科医とでは、その背景にある思考や判断…

  • パパたちも迷いながら育っている 〜父親向け講座と参観日〜

    先日、幼稚園で開催された父親向け講座と参観日に参加してきました。 子育てを専門に研究している大学の先生が講師として来られ、データを交えながら、父親としての関わり方や、妻・子どもとの日々の接し方についてお話してくださいました。 家庭での関わりを振り返る、とても良い機会になりました。 普段、仕事では「伝える側」に立つことが多いのですが、講座を通じて“伝え方”そのものを学ぶ時間は、自分にとっても大きな学びでした。 後半のディスカッションでは、他のパパたちとの交流もありました。普段、なかなか他の父親と子育てについて話すことってないですよね。 だからこそ、「みんな迷いながら、手探りで子どもと向き合ってい…

  • つい間違いを指摘したくなるのは、どの職種でも同じ 〜亀田在宅医療チーム勉強会より〜

    先日、亀田総合病院在宅医療チーム主催の地域の支援者向け勉強会で、「行動変容」について、特に動機づけ面接に焦点を当ててお話させていただきました。 病院や施設の看護師さん、理学療法士さん、薬剤師さんなど、さまざまな職種の方々がご参加くださりました。 多職種向けにこのテーマで話すのは初めてでしたが、「相手を正論で説得しようとしてしまう“間違い指摘反射”」に反応がとても多く、これは医師だけではなく、支援者誰でも起こりうることだと思いました。 質疑応答では、・ステージモデルとの関連・行動を起こし始めた方への関わり方・エンパワーしようとしても拒否される方への対応・認知症、知的障害の方への対応 など、現場な…

  • 多職種で振り返る、あの家族との関わり家族志向のケアを事例から学ぶ:JPCA16『多職種と事例で学ぶ家族志向のケア』

    6月に開催される第16回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会インタラクティブセッション『多職種と事例で学ぶ家族志向のケア』の打ち合わせを行いました。 家族志向のケアは「知識」として学ぶことはできても、いざ臨床で活かそうとすると難しい。 家族との関わりは経験的にある程度できるけれど、事例が複雑になるほど、どう対応すればよいのか分からなくなる──。 だからこそ、家族志向のケアを学ぶには事例を通がた対話がとても有効だと感じています。 今回取り上げる事例は、専攻医時代に関わった、家族背景が複雑でコミュニケーションも困難だった患者さん・ご家族のケースです。 家族志向のケアの視点から、あの関わりをどのよう…

  • あらためて向き合う「感染症」と「不登校」〜雑誌『治療』5月号レビュー〜

    『治療』5月号を読み、「感染症」と「不登校」という、日常診療でよく出会うものの、つい感覚的に対応してしまいがちなテーマについて、改めてじっくり考える機会をいただきました。 www.nanzando.com 第1特集「重症感染症」では、診断や原因がなかなか絞れないものの「重症感」がある――そんな状況で、どう考え、どう動くかが丁寧に掘り下げられていて、とても実践的でした。特に対談では、感染症の専門家がどんな視点で判断しているのかが垣間見え、思考の整理にもつながりました。 第2特集「不登校に対して医師ができること」も、考えさせられる内容でした。不登校と関連の深い疾患に焦点を当てた解説があり、個人的に…

  • “虐待支援”から“育児支援”へ :JPCA16シンポジウム『家族危機と児童虐待:支援の再考と新たな視点』打ち合わせより

    先日、「第16回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会」にて、家族療法学会とのジョイントシンポジウム『家族危機と児童虐待:支援の再考と新たな視点』 の打ち合わせを行いました。 「虐待」と聞くと、暴力や育児放棄といった極端なケースを思い浮かべがちですが、実際に問題となっている多くは心理的虐待です。 つまり、声かけや関わり方のわずかな認識のズレが、虐待と受け取られることがある——そんな現実をあらためて認識させられました。 また、「虐待(abuse)」という言葉が持つスティグマの強さから、近年では「不適切な養育(マルトリートメント)」という、より中立的で包括的な概念が注目されるようになっています。 今…

  • プライマリ・ケアにおける心理支援の充実と医療者・心理職の協働 〜JPCA16に向けて収録〜

    先日、「第16回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会」オンデマンドシンポジウム『プライマリ・ケアにおける心理支援の充足 ―研究と実践のかけはし―』の収録を行いました。 心理職の皆さんからは、診療に活かせる認知行動療法のエッセンスや、患者さん・ご家族に紹介しやすいセルフヘルプ資料、アプリなどが多数紹介され、「明日からすぐ使える」実践的な内容ばかりでした。 私からは、プライマリ・ケアにおける医療者と心理職の協働の現場と可能性についてお話ししました。調べれば調べるほど日本での課題は山積み…と思っていましたが、皆さんとのディスカッションを通じて、ハードルがグッと下がったように感じています。 本シンポジ…

  • 診療を心の視点で再解釈する 〜『非がん患者の心のケア入門』を読んで〜

    『非がん患者の心のケア入門』を献本いただきました。 www.nankodo.co.jp さまざまな臨床に応用できる心理療法を学べるだけでなく、事例を通して声かけやその背後にある思考過程まで丁寧にトレースできる、非常に実践的な一冊でした。 また、心不全、COPD、間質性肺炎、CKD、アルコール性肝疾患、神経難病といった疾患の経過や症状が及ぼす心理的影響、さらには病状説明や身体診察そのものが与える心理的作用にまで踏み込まれており、診療を心の視点で再解釈することで、新たなストーリーが立ち上がってくるように感じました。 医療は、私たちが意識するか否かにかかわらず、患者さんやご家族の心理に深く作用するも…

  • 向精神薬処方と膠原病診断に自信を持ちたい方へ〜雑誌『治療』4月号レビュー〜

    雑誌『治療』(南山堂)は、日常診療に役立つ実践的な知識と最新のエビデンスをわかりやすく届ける専門誌です。プライマリ・ケアをはじめ、幅広い診療科の医師たちに支持されています。 今回ご紹介する『治療』4月号では、向精神薬処方とリウマチ膠原病診断という、非専門医にとって不安やハードルを感じやすいテーマが取り上げられています。 www.nanzando.com 特集は、プライマリ・ケアの現場で日々診療にあたる医師にとって、とても実践的で心強い内容がそろっています。 ▶︎第1特集「向精神処方の勘どころ」 日本プライマリ・ケア連合学会メンタルヘルス委員でもご一緒している今村先生が編集幹事をされています。 …

  • 説得ではなく納得を大事に 〜You & Iグループ研修会〈第1回〉より〜

    先日、兵庫県と千葉県を中心に医療・福祉・介護の分野で多くの施設を展開されている「You & Iグループ」の相談員・管理職の皆さまを対象に、家族支援についてお話しする機会をいただきました。 youandi.takaminefukushikai.com 以前、同グループの「はもれびクリニック」に非常勤で勤務していたこともあり、地域に根ざしながらニーズを丁寧に拾い上げ、医療から生活支援まで一貫したサービスを提供されている姿に、当時から感銘を受けておりました。 今回は、副理事長の菅原安章先生より、4回シリーズで「患者さんやご家族とのコミュニケーション」に関する研修のご依頼をいただき、このような貴重な機…

  • 「説得より納得」支援の原点に立ち返る時間〜 You & Iグループ第1回家族コミュニケーション研修より

    今年度、兵庫県と千葉県を中心に医療・福祉・介護の分野で多くの施設を展開されている「You & Iグループ」の相談員・管理職の皆さまを対象に、家族支援をシリーズでお話しする機会をいただいております。 youandi.takaminefukushikai.com 先日、第二回目を行い、『家族を理解する〜家族アセスメントの観点から〜』というテーマで、お話しさせていただきました。 家族アセスメントについて一通りお伝えいたしましたが、一番に伝えたかったのは、家族アセスメントは診断のように「原因探し」以上に「全体を理解」することであり、アセスメントの目的は「介入」ではなく「協働」こととお伝えさせていただき…

  • 街角の診療所だからこその視点や課題を紡ぐ──雑誌『治療』編集委員就任にあたって

    今年度より、雑誌『治療』の編集委員を拝命いたしました。 『治療』は、総合診療的な視点やプライマリ・ケアの観点が意識されており、科を問わず幅広い医師にとって参考になる、臨床現場重視の医療系雑誌です。研修時代から学ばせていただいていたこの雑誌に、編集というかたちで関わらせていただけることを、大変光栄に思っております。 2025年2月には、「令和の育児観と家族志向のケア」というテーマで編集幹事を務めさせていただきました。 www.nanzando.com 研修時代から学ばせていただいていた雑誌に、このようなかたちで関わらせていただけることを、大変光栄に思っております。 今回お声がけいただいた背景には…

  • 医療と家族支援の架け橋 ~第3回家族支援を行う医療者の会開催~

    日本家族カウンセリング協会で、家族相談士有資格者の第3回医療者交流会を開催しました。 j-f-c-a.org 日本家族カウンセリング協会は、家族カウンセリングを積極的に広める団体であり、日本における家族支援の専門家「家族相談士」を養成しています。 私も2021年に資格を取得しましたが、体系的に家族カウンセリングを学ぶことができるため、とてもおすすめです。 医療に関心のある家族相談士であれば誰でも参加可能としたことで、医師、看護師、精神保健福祉士、医療事務、スクールカウンセラー、家庭裁判所調停員、ハローワーク関係者など、多岐にわたる職種の方々にご参加いただきました。 話題提供として、竹中医院の竹…

  • 支援者自身のグリーフケア 〜浦安市グリーフケアを考える会の振り返り〜

    2025年3月14日、当院院長が理事を務める千葉県浦安市医師会医療介護連携事業の勉強会として「浦安市グリーフケアを考える会」を開催いたしました。 会の詳細はクリニックのホームページに掲載しておりますので、ぜひご覧ください。 今回は3回目の開催となり、より深く議論を行うため、少人数の事例検討会の形式を取り入れました。 事例提示を希望される方を募集したところ、二名の方からご連絡をいただきました。 お話を伺うと、お二人ともご自身の身近な方の喪失体験を語りたいと望まれ、その経緯を聞かせていただきました。 貴重なお話を伺い、悲嘆を言語化する力に感銘を受けました。一方で、「専門職だからこそ」悲しむことが認…

  • プロフェッショナリズムと感情の間で――『医療者が自分へつながる道』を読んで

    飯塚病院連携医療・緩和ケア科の石上雄一郎先生より『医療者が自分へつながる道』を献本いただきました。 医療者としての原点を思い出させてくれるだけでなく、原点と現在の自分の歩みを結びつけ、これからの医療人としての在り方、さらには人生そのものを見つめ直す機会を与えてくれる一冊でした。 学生の頃、医者になるのが楽しみだった一方で、医療者として歩み始めることで大切なものを失い、まるで橋の向こう側に渡ってしまうような感覚を覚えたことがあります。本書を読んで、その感覚の正体がはっきりと理解できたように感じました。 私たち医療者は、日々多くの困難に向き合いながらも、プロフェッショナリズムを意識するあまり、さま…

  • 医療者が自身の「恐れ」と向き合う意義 〜英国家族療法家との事例検討会を通して〜

    先日、英国の家族療法トレーニング機関 Institute of Family Therapy (IFT) と日本家族療法学会が合同で事例検討会にて、事例提示を行いました。当日は、IFTのDickon先生、Rachel先生からご指導をいただく貴重な機会となりました。 今回提示したのは、在宅医療の場面をテーマにした、50代のがん終末期の患者さんに関する事例です。介護に関する意見の違いや夫婦間の葛藤、療養先の選択をめぐる対立、さらに支援者間の葛藤も含まれた多面的なケースでした。 個人的にこの事例において、家族や多職種へのアプローチにある程度の手応えを感じていたものの、どこか心にモヤモヤしたものがあり…

  • プロセス重視の家族カンファレンス 〜家族志向のプライマリ・ケア輪読会から〜

    ここ数年、亀田家庭医専攻医2年目の先生方とともに毎月、「家族志向のプライマリ・ケア」の輪読会を行っております。 2024年度は、毎回冒頭で15分程度のレクチャーを行っており、先日は「家族カンファレンス」についてお話しいたしました。 家族を招いて実施する家族カンファレンスに限らず、入院中の病状説明や退院前のカンファレンス、サービス調整会議なども、患者さんとご家族が集まる場面です。これらを広義の「家族カンファレンス」と捉えると、非常に汎用性が高いと感じています。 医療者が家族カンファレンスを行う際には、医療の専門家としての役割に加え、ファシリテーターとしての役割を担うことで、より充実したカンファレ…

  • 変わらない人は変わりたくない? 〜動機づけ面接のレクチャーを通して〜

    2024度は、東京ベイ総合内科の先生方と毎月合同勉強会を行なっております。 先日、その勉強会で動機づけ面接についてお話させていただきました。レクチャーを準備する中で、その重要性を改めて実感しました。 日々の診療の中で、本当は健康に何が良いのかを理解していながらも、なかなか行動を変えられない患者さんに出会うことがよくあります。 そのような患者さんに接すると「なぜこの方は変わることができないのだろう」と悩み、医療者がわもつい正論を押し付けてしまったり、逆に諦めてしまったりして、結局現状維持に終わることが少なくありません。 しかし、「変わらない=変わりたくない」のでしょうか。実際にはそうではないと思…

  • 関係への徹底した着目とアプローチ 〜日本プライマリ・ケア連合学会関東甲信越ブロック専攻医継続支援企画で講演〜

    日本プライマリ・ケア連合学会 関東甲信越ブロック専攻医継続支援企画にて、「家族志向のケア」をテーマにお話させていただきました。 最近、「家族志向のケア」についてお話しや執筆の機会が続き、他の概念との共通点や相違点について、自分自身も学びを深める良い機会となっています。今回の勉強会では、「山はより高く、谷はより深く」を意識し、家族志向のケアの特徴をより明確に伝えることを心がけました。 特に今回は、関係への徹底した着目とアプローチ、家族とどのように良いチームを作るのか、また個人やたまたま居合わせた家族に対してどのようにアプローチすればよいかについて、具体的な事例を交えながらお話ししました。 ご参加…

  • 性について考えることは人生について考えること 〜母校で特別保健体育の授業〜

    母校・渋谷教育学園幕張高等学校で、卒業生医師の先生たちと一緒に特別保健体育の授業をしてきました! 毎年、高校1年生に向けて、学校の先生方が授業で伝えにくいテーマに、医師とし伝えたいメッセージを加えて講演しています。今年でなんと10年目。時が経つのは本当に早いですね・・・。 今年も「性感染症」「がん」「ストレスコーピング」についてお話ししました。 私は性感染症を担当。性感染症の知識だけではなく、「性について考えることは、人生の重要な選択肢を決めることる」というメッセージも伝えました。 講義後のアンケートで、「性について考えることは大学生や大人になってからだと思っていたけれど、意外と身近な話題で、…

  • 家族支援関連の学習ではロールプレイ学習が必須 〜書籍出版記念イベント開催〜

    「ラダーと事例から学ぶ家族志向のケア」出版記念イベントを開催しました。 当日は100名以上の方にご参加いただき、家族志向のケアや家族支援への高い関心を改めて実感することができました。 松下明先生には、家族志向のケアに関する総論を、山田宇以先生には家族アセスメントについてご講演いただきました。ここまでわかりやすく、そして家族志向のケアの深い部分を伝えられる方はほかにはいないのではないかと思いました。内容も伝え方も大変勉強になりました。 後半では、田中道徳先生の企画により、完全アドリブ形式で家族カンファレンスのロールプレイを行いました。医師役を務めた松下明先生の発言一つ一つが学びとなり、さらに演者…

  • 本能的なことを意識的に 〜ユマニチュードの講演会@浦安市医師会〜

    11月15日に浦安市医師会主催の多職種勉強会で、ユマニチュードに関する講演会が開催され、司会を務めさせていただきました。 講師は東京医療センター総合内科の片山光哉先生です。片山先生は亀田時代の指導医で、当時からわかりやすくパワフルな指導で定評がありました。久しぶりにお会いしましたが、変わらないエネルギッシュな姿に大変刺激を受けました。 講演前に片山先生が「みんなをあっと言わせる場にする」とおっしゃっていたので、どのような内容になるのか期待していましたが、その言葉の通り、圧倒的なプレゼンテーションで、90分があっという間でした。 ユマニチュードとは、認知症の方をはじめ身体的に脆弱な方々への介護の…

  • 地域医療は地域に出てこそ学べる 〜3週間の医学生実習受け入れを通して〜

    千葉大学の医学生を3週間受け入れました。クリニックとして、これほど長期間の学生実習を受け入れるのは初めてで、大きな挑戦でした。 3週間の実習では、訪問診療や外来診療に加えて、歯科クリニック、訪問看護ステーション、薬局、有料老人ホームでの実習を行いました。また、地域に出て自転車を使った地域巡りを行い、浦安の地域医療を体験してもらいました。 最後に学生による発表があり、盛りだくさんの内容を見事にまとめてくれました。発表は30分にも及び、まとめるのは大変だったと思いますが、普段は得られない貴重な経験を積んでくれたと感じています。 私自身、医学部6年生のときに経験した地域医療実習が、現在のキャリア選択…

  • 患者や家族がセラピストだった場合について考える 〜家族相談士有資格者の医療者交流会より〜

    日本家族カウンセリング協会(https://j-f-c-a.org/)で、家族相談士有資格者の第2回医療者交流会を開催しました。日本家族カウンセリング協会は、家族カウンセリングを積極的に広める団体であり、日本における家族支援の専門家である「家族相談士」を養成しています。私も2021年に資格を取得しましたが、家族カウンセリングを体系立てて学ぶことができるため、とてもおすすめです。今回の医療者交流会には、協会に所属する多様なバックグラウンドを持つ方々が参加しました。医療に関心のある家族相談士であれば誰でも参加可能としたことで、看護師、精神保健福祉士、作業療法士、医療事務、スクールカウンセラー、家庭…

  • 不安と夫婦について考える 〜日本プライマリ・ケア連合学会秋季生涯教育セミナー〜

    9月15日に大阪科学技術館で開催された日本プライマリ・ケア連合学会秋季生涯教育セミナーにて、以下のセッションに関わらせていただきました。 ● <不安症のエキスパートに学ぶ>プライマリ・ケアにおける「不安」への対応 JPCAメンタルヘルス委員会と日本不安症学会のコラボレーション企画です。 曖昧になりがちな診断、薬剤選択、心理療法のエッセンスの活用について、エキスパートの先生方と一緒に学びました。 特に印象的だったのは次の点です: パニックになるのは、危険を察知する能力が高いからです。 想像力が豊かだからこそ不安を感じやすいのです。 不安のときは恐怖に包まれますが、必ず自然に収まります。 適切な治…

  • 家族に残るパターナリズムについて考える 〜第31回家族看護学会学術大会に参加して〜

    鎌倉芸術館(神奈川県)で開催された第31回家族看護学会学術集会に参加しました。 昨年初めて参加し、家族支援の実践が具体的に言葉で表されていることや、教育・研究が活発に行われていることに感銘を受けました。また、いつもお世話になっている若林英樹先生が講演されると聞き、今回も一参加者として参加しました。 多くの学びがありましたが、特に「医療にはまだ家族へのパターナリズムが残っているのではないか」という言葉が印象的でした。 患者さんとのやりとりでは、インフォームド・コンセントやシェアード・ディシジョン・メイキングが進んでおり、パターナリズムは少なくなっていますが、家族に対してはまだ対等な関係とは言えな…

  • 「一般医療・プライマリケアにおける家族支援:家族療法の医療への応用としての家族志向のケア」を講演しました

    家族心理士・家族相談士資格認定機構にて、有資格者向けに「一般医療・プライマリケアにおける家族支援」という内容でお話させていただきました。 家族心理士・家族相談士資格認定機構は、家族療法、家族カウンセリングを積極的に広める団体で、日本でも数少ない家族支援の専門家「家族相談士」 や「家族心理士」の認定を行っています。私も一人の家族相談士として日々勉強を重ねており、このような機会をいただけたことを大変光栄に思います。 参加者には、医療者だけでなく、心理士、保育士、児童相談所、総合相談センター、子育て応援センター、いのちの電話、ハローワーク、NPO法人、さらには県議会議員などがおり、家族相談士の裾野の…

  • 第16回日本在宅医療連合学会大会に参加しました

    7月20日に千葉県の幕張メッセで開催された第6回日本在宅医療連合学会大会に参加しました。 会期中には、ドクターゴン鎌倉診療所の久島和洋先生にお声掛けいただき、シンポジウム『一歩先の家族支援 〜家族療法の視点から在宅医療を考える〜』に登壇させていただきました。 私は家族療法や家族志向のケアについての理論から家族理解に役立つアセスメントまでをお話しし、他の登壇者の先生からは実際のアプローチやチームにおける家族支援までお話しいたしました。 質疑応答では「肩入れできない家族にどのように肩入れをするのか」「家族の誰かに秘密を持ちかけられた時の対応」といった実践的な内容から、「ナラティブ・アプローチとの違…

  • 家族志向のケアの真価とは?:亀田家庭医専攻医の輪読会

    今年も、亀田家庭医専攻医2年目の先生方と共に家族志向のケアを学ぶ輪読会が始まりました。 亀田ファミリークリニック館山では、毎年専攻医2年目の先生方と「家族志向のプライマリ・ケア」の教科書を使って1年間の輪読会を行っています。非常勤になっても、指導医として関わらせていただけることがありがたいです。 輪読会では、理論の難解な部分やその臨床への応用方法について解説し、悩んだ事例の相談など、さまざまな話題が飛び交います。この会は、家族志向のケアを実践するための非常に良い機会だと感じています。また、専攻医の先生方が何を考え、何に悩んでいるのかを知る貴重な機会でもあり、毎回良い刺激を受けています。 医療者…

  • 第65回日本心身医学学術講演に参加しました

    6月30日に東京の一橋講堂で開催された第65回日本心身医学総会・学術講演会に参加しました。 私はポスター発表で、2年間の診療所での心療内科外来を経験を発表いたしました。 高齢の方が多く受診されていると思っていましたが、統計を取ると意外にも最も多い受診層は10代の思春期世代で、次に30-40代の子育てや働き世代と、若い世代が多いことがわかりました。 浦安市では子育て世代が多い一方、思春期の相談ができる医療機関が限られているのだと思いました。相談内容も、浦安市では中学から他地域へ進学する子どもが多く、それに伴う環境変化や人間関係の悩み、さらには受験に関するストレスの相談が多いと感じました。地域の特…

  • 第15回日プライマリ・ケア連合学会学術大会に参加しました

    第15回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会に参加いたしました。いくつかの企画に関わらせていただきました。 ⚫︎学会ジョイントプログラム『家族療法/システミックな考え方と技法を、どのように高齢者診療に織り込むか?』 日本家族療法学会とのジョイントセッションでは、高齢者の医療について家族療法の専門家の先生方とディスカッションをしました。 ご高齢の方とその家族はプライマリ・ケアでもよく関わりますが、家族療法/システム理論的な立場から捉え直すことで、新たな理解や支援が見えてくると実感しました。 会場からも「家族の対話に取り残されがちな高齢の本人を含めてどのように合同面接をするのか」「意見の表出が難し…

  • 家族相談士有資格者の医療者交流会を開催しました

    日本家族カウンセリング協会(https://j-f-c-a.org/)にて、家族相談士有資格者の医療者交流会を行いました。 家族相談士の資格を取得したのが、2021年。家族システム論、家族心理学、家族療法等、大変学びになったのですが、その後、実戦でどのように活かしていくか日々模索していました。 そんな中、協会理事の森友先生に交流会を企画しないか?と提案をいただきました。家族相談士の勉強をした後、現場で一人模索しながら実践している医療者はきっと多いだろうと思い、そんな方々が対話できる場があればいいなと考え、交流会の企画が立ち上がりました。 医療者交流会としながら、家族カウンセリング協会にはいろん…

  • JPCAメンタルヘルス委員による公開ケースカンファレンス

    2月25日に日本プライマリ連合学会メンタルヘルス委員でオンライン公開ケースカンファレンスを行いました。休日にも関わらず50名ほどの方が参加くださいました。 専攻医の先生から事例提示いただき、その後ディスカッションを行いました。 話題になった内容として、 ・めまいの鑑別と対応 ・身体症状症とパニック障害の鑑別と対応 ・精神疾患の診断の伝え方(特に精神疾患に否定的な方へ ・仕事の価値観を確認する時や方法 ・原家族が価値観に与えている影響の確認の方法や評価 ・短い外来で認知行動療法を行うときの工夫やエッセンス ・パニック障害に対する認知行動療法以外のカウンセリングの工夫 ・転移・逆転移に気がついたと…

  • 合同面接で深い感情(一次感情)をいかに扱うか 〜家族心理学会主催の研修会に参加して〜

    先日、家族心理学会主催の「夫婦・父子並行面接のケーススタディ」の研修会に参加しました。 家族内の葛藤や意見対立を認める際、個々に本音を聞こうと個別に会って面接する場面がよくあると思います。確かに、個人の面接では患者さんや家族の本音を深く聞き出しやすくなります。 しかし、個別の面接では家族間のやり取りが見えにくかったり、互いの考えを共有できなかったり、何よりも家族それぞれが支援者と話していることを他の家族が知った時、家族内の不安や不信感を増大させることもあります。 そのため、家族で一緒に話し合う家族合同面接(または家族カンファレンス)が重要となりますが、そこには難しさもあります。 家族間の葛藤が…

  • 高校にて特別保健体育の授業

    母校の渋谷教育学園幕張高等学校の高校一年生に対して、特別保健体育の授業を卒業生医師の先生方と行いました。 毎年行われ、かれこれ今回で10年目。私も初期研修医の頃から関わらせていただいていますが、もうそんなに経つのかと驚いています。 今回は昨年と同じく、性感染症、がん、ストレスコーピングについてお話ししました。 私は性感染症についてお話ししました。性感染症が、より一人一人に身近な問題に感じてもらえたらと思いますし、講義をきっかけに性や将来のパートナーについても考える機会になれれば嬉しいです。 質問も講義内容に関連した質問以外にも若年妊娠、安楽死、ネット依存、医師の働き方改革、女性医師のキャリアな…

  • ちちぶ圏域ケア連携会議研修会にて家族療法関連の講演

    2月3日にちちぶ圏域ケア連携会議研修会にて、聖路加国際病院心療内科山田宇以先生と一緒に「事例から学ぶ明日から役立つ家族療法のエッセンス」の講演会を行いました 秩父地域 は「ちちぶ版地域包括ケアシステム」 という1市4町協働で地域包括ケアシステムを構築をされ、全国的にも珍しい体制です。 毎月何かしらの勉強会をされており、その頻度の多さに皆様の意欲の高さを感じました。また、コロナ禍以前は、講演会の時に医療福祉従事者で演劇を行ったり、今はラジオ番組を持ったりと、実にマルチな多職種の方が多いと実感しました。 講演では、冒頭で事例をもとにしたグループワークを行い、後半は病気と家族の心理、支援に役立つ家族…

  • 浦安市医師会にてグリーフ・ケアについての勉強会を開催

    浦安市医師会主催で亀田総合病院緩和ケア室チャプレンの瀬良先生をお招きし、グリーフ・ケアについての勉強会を行いました。 昨年もグリーフ・ケアの勉強会を浦安市で開催しましたが、皆様から再度開催の要望もあり企画いたしました。 前回は総論的内容だったので、今回は各論として「罪悪感」をテーマにお話しいただきました。 「もっと早く病気に気づいてあげられれば・・・」 「私があんなこと言わなければ・・・」 「最期の時、間に合わなかったんです・・・」 死別を経験された方が、後悔や罪悪感を感じられることは珍しいことではありません。 講演で印象的だったのは、支援者は「罪悪感を取り除く者としてではなく、理解者としてい…

  • 東京ベイ総合内科にて家族志向のケアについての講義

    先日、東京ベイ総合内科の先生方に家族志向のケアについてお話いたしました。 himawari-cl.net 普段臨床をしていて、特に役立つと感じている以下のポイントをお伝えしました。 ・悪者探しをしない「円環的思考」とそれを捉える相補的/相称的パターン ・治療者も一部であることを意識する「三者関係」と三角関係化に巻き込まれた場合の対応 ・「一定の状態を維持したい」ホメオスタシスとそのバランスを打ち破る家族ライフサイクル 今年度は、東京ベイ総合内科の先生方と事例検討会と共に、在宅医療、BPSモデル、行動変容、多疾患併存、家族志向のケアと家庭医療のコアになる内容をお話しさせていただきました。 貴重な…

  • 東京ベイ総合内科と合同事例検討会

    東京ベイ総合内科の先生方と事例検討会を行いました! himawari-cl.net 同じ患者さんの入院中から退院後の様子の情報共有を行い、疾患のレクチャーをしていただき、ディスカッションしました。 印象的だったのは、どのような状態であれば退院して在宅に移行できるのか?というディスカッション。 「家に帰りたい時が一番の帰るタイミング」 「完璧なサービス退院すると、むしろご家族へのプレッシャーが強すぎてうまくいかない。ほどほどの環境で退院し、そこから作り上げていくことのほうがうまくいく」 という言葉が刺さりました。 入院病院→自宅・施設のトランジションナルケアを行う上で、貴重な情報だけでなく、視点…

  • 第2回地域医療学会学術大会にて家族支援のセッション開催

    先日三重県志摩市で開催された第2回地域医療学会学術大会に参加致しました。 大会長代理の日下伸明先生より急遽声をかけていただき、村山愛先生、若林英樹先生と家族支援のセッションを行いました。 20分お話をした後、残り時間はずっとディスカッションでしたが、実践的なご質問をいただき、より実践に則した対話になったと思います。対話形式、いいですね。 ・認知症等で対話できない本人・家族の関係で意識することは? ・パートナーとの関係がうまくいかず身体化。ただしパートナーは来られない場合、どう関わったら良いのか? ・摂食障害の本人と家族で距離が近いと感じる時にどう関わったら良いのか? 地域医療の先生方が、普段か…

  • JPCAメンタルヘルス委員による公開ケースカンファレンスを行いました

    10月22日に日本プライマリ連合学会メンタルヘルス委員でオンライン公開ケースカンファレンスを行いました。休日にも関わらず50名ほどの方が参加くださいました。 専攻医の先生から事例提示いただき、その後ディスカッションを行いました。 話題に挙がった内容をざっとあげると、 ・PMSと適応障害の鑑別、適応障害とうつ病の鑑別・SSRIとSNRIの使い分け・職場環境を産業医的観点からどのように確認するのか・精神疾患となった時に重大な決断をして良い時と良くない時の見分け方・逆転移に気がつくポイント、気がついたときにどうしたら良いのか・アジェンダを立てる際のコツ・診療時間が長くならないようにするためのコツ・精…

  • 浦安市医師会主催「在宅薬剤管理勉強会」

    10月20日に浦安市医師会主催で在宅薬剤管理の勉強会を行い、司会をさせていただきました。 いつもお世話になっている訪問看護ステーションあゆみ竹内さん、タカハシ薬局高橋さんにご登壇いただき、在宅薬剤管理の制度から実践の工夫までお話しいただきました。 医師、薬剤師、看護師、保健師、ケアマネなど80名もの方が参加してくださいました。講演は大変勉強になりましたし、その後グループディスカッションも盛り上がりました。 特に印象できだったコメントは「薬剤管理だけになってはいけない。生活全体を見る中で自然とその人にあった薬の飲み方や管理の仕方が見えてくる。」という言葉です。 深く共感しますし、病気の治療に関し…

  • 家族カンファレンスで大切なことはファシリ力

    昨日は亀田家庭医の専攻医の先生方との「家族志向のプライマリ・ケア」の輪読会でした。 輪読会では本を題材にいろんな意見や鋭い質問が飛び交い、家族志向のケアの理論を実践に落とし込む非常に良い機会になっています。 個人的に印象的だったのは「家族との話し合いは家族面談や家族カンファレンスといい、アセスメント、カウンセリング、セラピーと呼ばない」という本の一説。 家族と治療者が話す目的には「治療者が家族を評価する」「治療者が家族を治療する」「治療者が家族を指導する」といった治療者主体のものではありません。「家族が何に問題や困難を感じているのかを共有する」「家族がどのように解決しようとしているのかを共有す…

  • JPCA秋季セミナーにて家族志向のケアWS開催

    9/23-24に日本プライマリ・ケア連合学会(JPCA)秋季セミナーにて『日常診療に役立つ家族アセスメント・家族面談の基本』『高齢者診療で役立つ家族アセスメント・家族カウンセリングの技法』を行いました。 www.primarycare-japan.com 全体としては、レクチャ・グループワークに加え、実際のロールプレイを行なっていただきましたが、その評価が高かったのが印象的です。 ・実践的で言葉選びが学びになった ・緊張感があってよかった ・家族面接のフィードバックをもらうことよかった ・患者・家族の気持ちを追体験できることがよかった などの感想をいただきました。ロールプレイを通した面接技術の…

  • 「在宅医療における家族支援」@家族療法学会のワークショップ開催

    「在宅医療における家族支援」@家族療法学会のワークショップを終えました! 家族療法学会には、医療分野に馴染みが少ない心理士さんが多くいらっしゃると考え、在宅医療に関心を持っていただき、今後どんどん参加いただけることを目標にワークショップを行いました。 心理士の方が大半で、他にソーシャルワーカー、ケアマネージャー、医師(精神科医・総合診療医・外科医)、看護師の方が参加してくださいました!精神科医の先生も参加してくださりました。 いろいろな意見を聞きたいと5時間のワークショップのうち、レクチャーとグループワークちょうど半分ずつとしましたが、アンケートを見ると反響も良かったです。 前半は在宅の現場の…

  • 日本家族療法学会第40回福岡大会に参加

    " data-en-clipboard="true"> " data-en-clipboard="true">9/16-17に開催された家族療法学会学術大会@福岡に参加いたしました! 5年前に参加した時はまだまだお知り合いも少なくアウェイな感じがありましたが、今はお知り合いも増えていろんな方との交流が楽しかったです。でも、本や講座などで一方的に存じ上げている著名な先生も多く、まだまだミーハーな気分は抜けきれていませんが。笑 他の学会もそうですが、メインシンポジウムがオンデマンド配信されるため後で聞けるようになり、いろんな方との交流を楽しむことができました。 また、配信されないような事例検討や小…

  • 家族看護学会第30回学術集会に参加・交流企画

    9月9日に大阪大学で開催された家族看護学会第30回学術集会に参加しました! 竹中医院の竹中裕昭先生にお声かけいただき、一緒に交流企画「家族看護と医師との連携」を企画させていただきました。 自由参加形式で10名くらい来てくれたらいいなと思っていたら、40名近くの看護師さんが参加してくださり、医師との連携に強い思いを持ってくださる方が多いことを痛感しました。 半分はグループワークの時間をとり、家族に関わる上で医師に対しての質問や希望について出していただき、大盛り上がり。 皆さん、医師に対して普段感じていても言えないこと、たくさんあるんだなと感じました。 竹中先生は今回聞いた内容を学会や医師会を活用…

  • 静岡家庭医養成プログラムにて家族カンファレンスの勉強会

    先日、静岡家庭医養成プログラム(SFM)の皆様にお声がけいただき、家族志向のケアのワークショップを行いました! いつも総論や家族アセスメントに焦点を当ててお話しすることが多かったですが、今回は具体的な関わり方について知りたいという要望をいただき、面接だけに焦点を当ててお話ししました。前半は個人面接、後半は家族カンファレンスをお話ししました。 家族カンファレンスはおまけ程度にお話しすることが多かったのですが、改めてまとめていくと奥が深い。それを伝えるのは本当に難しいなと思いながら、具体的なセリフ例やロールプレイを盛り込んだりと工夫しました。 事例相談にも乗らせていただきましたが、とても難しい事例…

  • 幼稚園の夕涼み会に参加

    幼稚園の夕涼み会に夫婦で参加しました。 子どもたちは事前にお面作って、踊りの準備をしたらしいです。 我が子は作ったお面もどこかにいってしまい家で作り直したり、当日は眠かったせいなのか、人の多さに驚いたせいなのか、かちこちに固まって踊ることができず・・・。 それでも、会の中で先生や子どもやに挨拶しあう姿を見て(主にされる方ばかりでしたが)、うまくやっているのかなと一安心。 入園当初は幼稚園に慣れなさすぎて、登園しぶりも多かったですが、最近ようやく幼稚園を楽しみにし、自分で支度をするようになりました。 少しずつですが、成長を感じます。

  • 第64回日本心身医学学術講演会参加・ポスター発表

    7/1-2に第64回日本心身医学総会がパシフィコ横浜で開催され、参加しました! 私はポスター発表にて2年間の聖路加国際病院心療内科での診療経験を共有いたしました。 改めて振り返ると、心療内科では精神疾患/心身症の診断と治療、心理療法、感情と転移/逆転位の扱い方、病態水準に合わせた診療の枠組みの作り方を主に学ばせていただいたなーと思いました。 診察する疾患もプライマリ・ケアで関わる事例と類似しており、心療内科で診療して良かったと実感しました。この学びをもっと共有できるようにしていきたいです。 その他にも興味深い内容がいくつもありました。 ・起立性調節障害の他の鑑別と薬剤選択。ただ、重要なのは薬剤…

  • 第5回日本在宅医療連合学会大会現地参加・ポスター発表

    6/25-26に第5回日本在宅医療連合学会大会が新潟で開催され、現地で参加しました! 今回、クリニックの院長・看護師・事務4名とはじめてクリニックのいろんな職種の方と一緒に学会参加しました。行き帰り共にし、学会参加だけでなく新潟観光も一緒に楽しみながら学会での刺激をシェアしたり、地域やクリニックのことについても意見交換でき、非常に充実した期間でした。 私は「浦安市におけるグリーフケアの実態調査とその考察」というテーマでポスター発表しました。 昨年12月に開催した浦安市のグリーフケアを考える会で行ったアンケート結果をまとめて報告しました。まとめながら、施設ごとに実に興味深い取り組みをしているな…

  • 日本家族カウンセリング協会2023年度第4回全国大会で講演

    日本家族カウンセリング協会2023年度第4回全国大会が6月18日にオンラインで開催され、「医療現場における家族支援とその展望」というテーマでお話しいたしました。 講演では、医療現場での家族志向のケア・家族支援の概要と実際について事例を交えながらお話しし、後半は医療現場での支援者支援の活動例としてファミラボを紹介いたしました。 福祉・教育・司法分野の方が多かったのですが、家庭医・総合診療医という専門や家族志向のケアという考え方をはじめて知ったという声も多く、いろんな方に知っていただけて大変嬉しいです。 協会の皆様、貴重な機会をいただきありがとうございました! また、他の先生方の講演もとても勉強に…

  • 日本家族カウンセリング協会2023年度第4回全国大会で講演

    日本家族カウンセリング協会2023年度第4回全国大会が6月18日にオンラインで開催され、「医療現場における家族支援とその展望」というテーマでお話しいたしました。 講演では、医療現場での家族志向のケア・家族支援の概要と実際について事例を交えながらお話しし、後半は医療現場での支援者支援の活動例としてファミラボを紹介いたしました。 福祉・教育・司法分野の方が多かったのですが、家庭医・総合診療医という専門や家族志向のケアという考え方をはじめて知ったという声も多く、いろんな方に知っていただけて大変嬉しいです。 協会の皆様、貴重な機会をいただきありがとうございました! また、他の先生方の講演もとても勉強に…

  • 東京ベイ・浦安市川医療センター総合内科と合同勉強会

    ご縁をいただき、東京ベイ・浦安市川医療センター総合内科の先生方に「BPSモデル」についてお話しさせていただきました。 みなさま熱心に聞いていただき大変感謝です。 今年は当院と毎月定期的に勉強会を行う予定で、行動変容、多併存疾患、家族志向のケアなどをお話しさせていただいたり、事例検討会を行う予定です。 浦安市内で病診連携だけでなく、教育のシェアもできることがとても嬉しいです。今後が楽しみです! himawari-cl.net

  • 支援者向けの親子講座(思春期の子どもがいる家族編)開催

    4月13日に支援者に向けて親子講座を開催しました。実際に長年家族支援をされているベテランの方もいらっしゃると伺い、講座開始前にとても緊張しました・・・。 今回は「思春期の子どものいる家族の変化と課題」を主にお話ししました。 内容 家族をどのように捉えるか様々な理論がありますが、今回は「家族ライフサイクル」をテーマにお話ししました。 家族ライフサイクルとは家族にはある程度共通した変化です。7つの段階に分けられ「成人形成期」「カップル形成期」「小さい子どものいる家族」「思春期の子どものいる家族」「巣立ち時期」「中年後期」「終末期」があります。 各段階に課題があり、それを乗り越えることで家族は成長で…

  • 長女が幼稚園に入園しました

    長女が今週から幼稚園に入園しました。 入園式に参加し、制服に身を包み先生の話をじっと聞いている娘を見て、大きくなったんだなと胸に込み上げてくるものがありました。 先週から慣らし幼稚園ということで一時間ほどの登園がはじまり、徐々に登園時間を伸ばしている途中です。 子どもたちの遊びは邪魔をしないという園の方針のため、毎日思う存分遊びまくっている様で、泥だらけの服でこんなことあったと楽しそうに話す姿を見て、今のところ良かったと思っています。 我が子にとっては新たな人生のステージ。幼稚園を通してどんな風に成長するのか楽しみです。

  • 医学系大学院へ進学

    " data-en-clipboard="true"> " data-en-clipboard="true">名古屋大学大学院医学系研究科博士課程に入学しました。研究室は総合診療医学です。 " data-en-clipboard="true"> " data-en-clipboard="true">臨床ほぼ一本で医師9年。亀田総合病院入職時に書いた「10年後の私へ」という手紙を読み返してみましたが、そこには「千葉県の地域で困っている目の前の一人一人を医術を通して幸せにする」と書いており、地域医療の最前線で臨床医として頑張ってくこと以外あまり考えていなかったなと思いました。 " data-en-…

  • 2022年度の振り返り

    浦安市に来て一年が経ちました。今まで研修施設やその関連施設でしか働いたことがなかったので、当初はその風土の違いに戸惑いもありましたが、大分慣れ地域医療にどっぷりの日々を送っています。訪問診療では、院長がこれでもかというくらいフットワークが軽いためか沢山の依頼をいただき、かつ困難事例も多く、診療の質を落とさずいかに診療効率を上げるか模索する日々です。心療内科外来も行っていますが、集合商業施設内にあるため、学生やさまざまな年代の働き世代の方が受診されます。色々な世代に関わることができ、家庭医や心療内科で学んだことを活かせるのはありがたいことです。教育に携わる機会が減るのではという懸念もありましたが…

  • 聖路加国際病院心療内科での勤務を終えて

    先日、聖路加国際病院心療内科での勤務を終えました! 2021年度より心療内科で勤務して2年。2022年度は月2日だけ外来をさせていただいていました。 当初を振り返ると、それまでも家庭医としてメンタルヘルス診療に携わっていた自負はありましたが、心療内科の指導医の先生に自分の癖を的確に指摘され、自信を全く失っていたのを今でも覚えています。 それでも型を身につけようと一生懸命で、逆に力が入りすぎてぎこちない面接をしていたなとも思います。また、一日数件診察するだけで神経を使い疲れ果てていました。 今は少しは面接で自然体で振る舞え、耐久力も増えたかもしれません。 聖路加心療内科で学んだことはこちらの記事…

  • 娘たちが誕生日を迎えたので子育てを振り返る

    最近長女と次女が誕生日を迎えました。 それぞれ3歳と1歳に。次女は選び取りで電卓を選びました。電卓は商売人になるとのことで、一体どんな娘に成長するのやら。 この1年を振り返ると、次女が生まれた当時は長女もイヤイヤ期の絶頂で毎日こんなにも大変なのかと思う日々だったと思いますが、今となってはよく覚えていません。 子供のペースに合わせていると時間はあっという間に過ぎていきます。最初は自分のやりたいことに折り合いをつける内なる戦いを繰り広げていましたが、できないものはしょうがないと少しずつそれもなくなりました。 色々と諦めているのかなと寂しい気持ちにもなりますが、最近妻と話していてなるほどと思いました…

  • 家族支援者向けの親子講座を行いました

    2月11日に家族支援者に向けて親子講座を開催しました。実際に長年家族支援をされているベテランの方もいらっしゃると伺い、講座開始前にすごい緊張を。 今回は「小さい子どものいる家族の変化と課題」を主にお話ししました。 内容 家族をどう捉えるかに関しては色々な理論がありますが、今回は「家族ライフサイクル」をテーマにお話ししました。 家族ライフサイクルとは家族にはある程度共通した変化です。7つの段階に分けられ「成人形成期」「カップル形成期」「小さい子どものいる家族」「思春期の子どものいる家族」「巣立ち時期」「中年後期」「終末期」があります。 各段階に課題があり、それを乗り越えることで家族は成長できます…

  • JPCA主催若手医医師のための家庭医療学冬期セミナーにてWS開催しました

    2/4-5 プライマリ・ケア連合学会(JPCA)主催のセミナー「若手医医師のための家庭医療学冬期セミナー」にて2つのワークショップに関わらせていただきました。 ●家族図道場~2022年度冬の陣~家族図からどこまで家族アセスメントを読み取れるのか?というようなワークショップを行いました。家族の発達・構造・機能と聞きなれない用語を多用したのですが、レクチャーしてくれた先生が本当によく噛み砕いてくれ、私も大変勉強になりました。 これで4年連続のファミラのメンバーの冬セミでの企画。毎年いろんな先生が協力してくださり、教えながら学んでいく良い循環ができているなと思います。 企画してくれた田中道徳先生、本…

  • 東京ベイ・浦安市川医療センター総合内科と合同勉強会

    先日ご縁をいただき、当クリニックと東京ベイ・浦安市川医療センター総合内科の皆様とで合同勉強会を行いました。勉強会では「在宅医療の概要と実践」というテーマでお話致しました。 今後も毎月定期的に勉強会を行う予定です。同じ浦安市として病診連携だけでなく、教育のシェアも積極的にして、一緒に地域医療を盛り上げていきたいと思います! https://himawari-cl.net/%e3%80%90%e6%b4%bb%e5%8b%95%e5%a0%b1%e5%91%8a%e3%80%91%e6%9d%b1%e4%ba%ac%e3%83%99%e3%82%a4%e3%83%bb%e6%b5%a6%e5%ae…

  • 【活動報告】浦安市医師会主催で浦安市グリーフケアを考える会を開催しました

    昨年末になりますが、浦安市医師会主催で亀田総合病院緩和ケア室チャプレンの瀬良先生を招き、グリーフ・ケアについての勉強会を行いました。 himawari-cl.net 当日はたくさんの多職種の方に参加いただき、講演後にはグループワークにて浦安市での取り組みを共有する時間を設けました。 それぞれの施設ですでにたくさんの取り組みがなされていることが知れて大変学びになりましたし、何よりも語られる皆様の熱気がすごく、こんなにも患者さん・ご家族の後のことまで悩んだり、考えているのだと感じる充実した時間でした。 亀田時代にも取り組んでいたグリーフ・ケア。確かに、多くの患者さん・ご家族の方には医療福祉職の特別…

  • 【講義資料】在宅医療の概要と実際

    昨今注目され、国でも推進している在宅医療。その理由に、少子高齢化や自宅で最期を迎えたい人が多いという社会課題の解決が主に挙げられる。されに、在宅医療がもたらす恩恵は医療者にもある。在宅医療は入院医療、外来医療に次ぐ第3の医療と言われ、医療に様々なパラダイムシフトをもたらし、医療のもつ可能性を大きく広げてくれるものと確信する。 本記事は在宅医療の概要と実際について様々な角度からまとめたものである。特に訪問診療をはじめようとしている方の導入に、実践している方の確認の一助になれれば幸いである。 【在宅医療の概要】 1. 在宅医療の歴史 2. 在宅医療の定義 3. 在宅医療の対象 4. 病院の医療との…

  • 予定調和的ファシリからの脱却 〜家族カウンセリング協会のグループ・ワークの感想〜

    " data-en-clipboard="true"> " data-en-clipboard="true"> " data-en-clipboard="true">家族カウンセリング協会でグループ・ワークのファシリテーションを行い、フィードバックを受けるというセミナーを受講しています。直接フィードバックをもらうと自分の癖に気付かされます。 " data-en-clipboard="true"> " data-en-clipboard="true">私はファシリテーションにおいて結論をある程度出す「お持ち帰り感のある場づくり」が大事と考えていました。しかし、誘導することでこちらがうまくまとまっ…

  • 母校で性感染症について講演

    " data-en-clipboard="true"> " data-en-clipboard="true">毎年、母校渋幕の高校1年生の全校生徒対象に、保健の授業の中でも学校の先生が教えにくいものを卒業医師たちで行なっています。その名も「特別」保健授業。 " data-en-clipboard="true">今年は性感染症・がん・ストレスコーピングについて河南先生と小橋先生と一緒に講演を行い、私は性感染症を担当しました。 " data-en-clipboard="true">様々な性感染症の実際をトピックを交えながらお話しました。。2021年・2022年で急増する梅毒について、2022年に積…

  • 我が子の幼稚園入園にあたり夫婦で考えたこと

    長女が来年から幼稚園入園の歳になったので、色々な幼稚園の見学や説明会に行って(主に妻がですが)夫婦でどこがいいか最近話します。選択肢がいくつかあるのは嬉しいことなのですが、逆に幼稚園ごとに特色がありすぎて悩みます。結局幼児期に何が大事にするかだよねという話になり、最近よく子育てについて夫婦でよく話します。 幼児教育に何が大切にするか、私たち夫婦で話し合って至った結論はいたってシンプルなことでした。好奇心を育むためにたくさんの外遊びや体験をすること、自律性を育むために子どもがやりたいことを邪魔せず、可能な限り尊重することでした。幼稚園もそこを大事にしてくれるところにしたいと思います。 シンプルな…

  • ジャーナリストとHPVについて語る

    とあるジャーナリストの方とHPVワクチンについて話をする機会がありました。医療者からみるとワクチンに対しての有効性や安全性もあるのに、何故報道機関があそこまで加熱したのか、そこにはどのようなすれ違いがあったのか、当時のことが気になり色々と伺いました。 やりとりしながら感じたのは、医療者が抱く感染症やワクチンと非医療者が抱くのイメージは大きく異なることでした。同じ用語で話していても全く異なるイメージを持ちながらやりとりしていたので、そこから大きなすれ違いが生まれていたのだろうと思いました。特に「劇薬」や「アジュバンド」など。今でこそ、新型コロナウイルスによって感染症やワクチンの理解は大きく進みま…

  • 東京北医療センターで「家族志向のケア」ワークショップ開催

    先日東京北医療センターにて「家族志向のケア」についてのワークショップを行う機会をいただきました。 3時間という時間をいただいたので、少し深掘りしたレクチャーやグループワークやロールプレイも交え、実践的な学びが得られることを意識しました。 長丁場にも関わらず、途中や最期にもたくさんの質問をいただき、皆様の関心やモチベーションの高さを感じ、私にとっても充実した時間でした。 準備するにあたり、今回は専攻医の皆様が多いと伺い、なぜ自分が「家族」に注目するようになったか個人的体験を振り返ってみました。 それは専攻医2年目のときに出会った10代後半のひきこもりの患者さんの診療経験です。本人は受診されず、お…

  • 東京北医療センターでワークショップ開催:家族志向のケア

    先日東京北医療センターにて「家族志向のケア」についてのワークショップを行う機会をいただきました。 3時間という時間をいただいたので、少し深掘りしたレクチャーやグループワークやロールプレイも交え、実践的な学びが得られることを意識しました。 長丁場にも関わらず、途中や最期にもたくさんの質問をいただき、皆様の関心やモチベーションの高さを感じ、私にとっても充実した時間でした。 準備するにあたり、今回は専攻医の皆様が多いと伺い、なぜ自分が「家族」に注目するようになったか個人的体験を振り返ってみました。 それは専攻医2年目のときに出会った10代後半のひきこもりの患者さんの診療経験です。本人は受診されず、お…

  • 保険をきっかけに「もしもの時のこと」を考えた話

    次女が生まれたので保険の見直しを行いました。保険を考えることで、どのような人生をこれから送りたいか夫婦で話すきっかけになりましたし、何よりも良かったのは担当の方に「どのような思いでいるのか家族に手紙を書いておくと良い」と提案いただいたことです。早速各々に手紙を書いてみましたが、もしもの時を考えるとことで普段家族に対してどのように思っているのか、何を残していきたいのかを考えるきっかけとなり、いつの間にか今元気なうちに自分にできることは何だろうと考えておりました。私自身の年齢を考えると、何か起こる可能性はまだ少なく、考えても結局漠然としてはしまいますが、それでも今のうちからもしものことを考えること…

  • ジョイニングからオープン・ダイアローグまでを再認識する旅 〜日本家族療法学会第39回淡路島大会への参加日記〜

    9月16-18日開催の日本家族療法学会第39回淡路島大会に参加しました。 久しぶりの現地開催。対面ならではの臨場感あふれるワークショップや様々な方との交流ができた充実した期間でした。 今回は私と同じ家庭医の背景を持つ医師が6名参加し、何名か登壇して発表していました。数年前は1人で細々と参加していたことを思うととても感慨深いです。 5年ほど前くらいから家族療法学会には所属しながら勉強を重ねており、そこで扱われる言語はある程度理解できていたつもりでしたが、まだまだ浅い理解で深い理解に至っていなかったことを痛感しました。 参加した主なシンポジウム・ワークショップは以下の通りです。 ・各国でどのような…

  • 日本家族社会学学会に参加して 〜医療化に対する考察〜

    先日、日本家族社会学会の学術大会に参加しました。医療の周辺領域ではどのような話題があり、どのように議論がされているのか知りたくて越境を。 たくさんの学びがありましたが、特に興味深かったのは「医療化」という言葉です。社会学では、これまで医療の対象ではなかった身の回りの問題が、医学や治療の研究対象となることを医療化と呼んでいます。 例えば「落ち着きない子ども」や「子どもの成績不振」は以前は医療の対象とされていなかったですが、現在では「多動症」や「学習障害」とされ、治療対象と捉えられるようになりました。 医療化されることは、本当に支援や治療が必要な人にアプローチしやすくなったり、病気とわかることで自…

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