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  • ▼山の軽口ばなし「秩父・両神山」

    「秩父・両神山」【概略説明】両神山(りょうかみさん・1723.0m)は鋸の歯のような岩峰が特徴で遠くからでもすぐ分かる山です。このあたりには珍しく岩峰の山。くさりに捕まりながら山頂の剣ヶ峰に立てば360度の展望。目を凝らせば遠く北アルプスまで確認できます。この山は両神山・八日見山・竜頭(りゅうかみ)山・鋸岳などの名があります。伊弉諾・伊弉冉の両神。日本武尊の8日間見説。竜神をまつる竜頭(りゅうかみ・竜神)説があります。もっとも、八日見のヨ(ヤ)ウカミはヤオカミのことで、ヤは八、オカミはオロチ(大蛇・高龗(たかおかみ)、闇龗(くらおかみ)で雨乞いの神)。つまり八つの頭を持つ竜王(竜頭大明神)だというから、八日見でも竜神でも同じことではあります。この山も御嶽教行者の山。八海山・三笠山など木曽御嶽山の前衛の山の...▼山の軽口ばなし「秩父・両神山」

  • 「東北鳥海山・鶴間池のクロユリ」

    「東北鳥海山・鶴間池のクロユリ」【概略説明】東北の名山鳥海山の南面に、鶴間池という池があります。鎌倉時代、義経をかくまい頼朝に滅ぼされた平泉藤原秀衡。妹の「万徳御前」は悲しみ、鶴間池の主竜王のお使いになったといいます。室町時代なり、「万徳御前」の末裔、矢島満安の娘・小百合姫は美人で有名でした。父は同族の讒訴が原因で仁賀保城主兵庫に攻められ自刃。成長した姫はますます艶やかになっていきます。その小百合姫のもとに「あげ羽の蝶」という若者から色紙が届きました。そんなこんなで二人は「結ばれる仲」となりました。間もなく自分の身の上を知った姫は、父の無念を晴らすさんと決心。巫女や行者などとともに祖先の万徳御前ゆかりの鳥海山鶴間池の竜神に願をかけました。やがて池の周りにクロユリが咲き、宿願成就の兆候があらわれました。姫た...「東北鳥海山・鶴間池のクロユリ」

  • ▼野歩き・山歩き「霜に当たると甘くなるガマズミ」

    ▼野歩き・山歩き「霜に当たると甘くなるガマズミ」【概略説明】ガマズミとは、ガマ染め、神ツ実、鎌柄、鎌酸実などの説があります。かつてはガマズミの類、ことにミヤマガマズミの実は、衣類のすり染めに使われたという(ガマ染め)。また神の力が宿るとされるモモの実と関連するとの説話もあります(神ツ木)。さらに枝が折れにくく、鎌の柄に利用されるので(鎌酸(酢)実)という具合です。果実は、赤く熟し酸っぱく、霜にあたるとさらに甘味が増してきます。口から種を吐き出すのが少しめんどうですが縄文時代のいにしえからも人々はこの実を食べてきたといいます。また果実酒に利用されたりしてきました。樹皮は鎮静剤になり、葉をお茶として利用する地方もあるそうです。日本中どこにもあり、生活に密接した木。方言も多く全国に231もあるという。それほど親...▼野歩き・山歩き「霜に当たると甘くなるガマズミ」

  • 百名山の伝承神話17「東北・蔵王岳」

    百名山の伝承神話17「東北・蔵王岳」【説明概略文】蔵王山も噴火の山で、有史以来47回も爆発したといういう暴れ山。いまも御釜の北東部で噴気活動が続いています。噴火の記録は、『吾妻鏡』寛喜2年(鎌倉時代)11月8日条にあるのが最初だという。御釜は山形県境からはずれた宮城県側にあり、火山活動はみなこの周辺からおこっているのだそうです。蔵王山は戦後まもなく「毎日新聞」の「観光地百選・山岳の部」で第1位に選定され、観光地として発展していきました。昔は、不忘山、刈田嶺とも呼ばれていましたが、飛鳥時代、役の行者の叔父の願行が、奈良県金峰山から蔵王権現を勧請してから蔵王山と呼ばれるようになりました。蔵王にも雪形があらわれます。5月初旬ころから南蔵王の「水引入道」という山の東斜面に、「蒔き入道」とか「入道坊主」「雪形入道」...百名山の伝承神話17「東北・蔵王岳」

  • ▼百名山の伝承神話17「東北・朝日岳」

    ▼百名山の伝承神話17「東北・朝日岳」【説明概略文】山形県と新潟県の境界の一帯を占める朝日連峰。その中心は、主峰大朝日岳から西朝日岳、竜門山、寒江山(かんこうざん)、以東岳へとつづく主稜と、枝分かれしたそれぞれの支尾根上に多くの山々があり、その山域は南北60キロ・東西30キロにおよびます。朝日岳にはこんな伝説があります。昔々のお話しです。お天道さまにふたりの姫がいました。父親は姫たちをそれぞれ朝日岳か月山にまつろうとしました。しかしどちらも月山に行きたいといいます。そこで父神はサクラの木を1本ずつ与え「花が早く咲いた方が月山に行くように」と言い渡しました。ある夜、姉姫のサクラがすでに咲きかけているのを知り、妹姫はあわてました。そしてこっそり自分の木と植え替えてしまいました。サクラが早く咲いた妹は、勝ちとい...▼百名山の伝承神話17「東北・朝日岳」

  • 「百名山の伝承神話16」月山

    ▼「百名山の伝承神話」月山【説明概略】各地の町や村を歩いていると神社やお寺に「出羽三山」の石碑が目につきます。これは出羽三山の講社が参拝記念として供養塔を建てたもの。東北や関東、新潟、長野県に多く分布しており、とくに千葉県下総地方で盛んで、最近でも講を組んで行っていると聞きます。出羽三山は、月山を中心に羽黒山、湯殿山の総称ですが、山らしきものは月山だけです。羽黒山は月山のふもとの出羽丘陵の頂で、湯殿山は月山山腹の崖から湧く温泉を神としています。このうち最初に信仰されたのは月山だそうです。月山の名は、農業の神の月読之命をまつったことによるということです。月の山のせいか8合目にある月山神社中之宮のこま犬はお使いのウサギでした。・山形県鶴岡市と東田川郡庄内町と西村山郡西川町との境。▼【本文】をどうぞ。https...「百名山の伝承神話16」月山

  • ▼野歩き・山歩き「ドロボークサ」

    ▼野歩き・山歩き「ドロボークサ」草がボウボウと生えた野道を歩くと、ズボンなどに草の実がいっぱいくっつきます。カギのある実、とげのある実、後でとるのがたいへんです。これが「ドロボーグサ」です。「ドロボーグサ」には、イノコズチ、ヌスビトハギ、オナモミ、センダングサ、メナモミ、キンミズヒキなどがあります。★イノコズチヒユ科の多年草。イノコズチとは、?槌のこと。太くふくれた節をイノシシのひざがしらにたとえたもの。この節でヤジロベを作ります。枝が対生している茎を切り取り、逆さにし、野ギクの花を飾り、指の上にのせて遊ぶという単純なもの。若芽は揚げもの、ゴマあえ、からしあえ、油いため、みそあえに。根も塩を入れた熱湯でゆでて、一晩さらしてから油いためなどにして食べます。根の乾燥したものを漢方で牛膝(ごしつ)といい、利尿や...▼野歩き・山歩き「ドロボークサ」

  • 「東京・高尾山」

    「東京・高尾山」【概略説明】東京都心部から電車で1時間と近く、またケーブルカーもあり、お年寄りや子供でも気軽に登れる高尾山(599m)。山名はタカオ・タカオカとは尾根が高いところで左右に長く伸びていることを示すという説もあります。年間の登山者数は260万人を超えるといいます(十数年前)。これは富士山やエベレストを遥かに越えて、世界一の登山者数を誇るというからまさに庶民人気の山です。この山は奈良時代、聖武天皇の勅願により行基菩薩がみずから薬師如来を刻み、諸人救済のため高尾山上に仏像を安置、本尊にして開山したとされています。山頂の直下の真言宗智山派別格本山薬王院有喜寺は、真言宗の関東三山(成田山新勝寺、川崎平間寺)のひとつ。また高尾山は天狗の山。それは南北朝時代、北朝でいう永和年間(1375~79)京都醍醐寺...「東京・高尾山」

  • 山の軽口ばなし「北アルプス・三俣蓮華岳はクマノイ山」

    【概略説明】黒部川源流にある三俣蓮華岳。かつてはこの三国境の山を越中側では鷲ノ羽ヶ岳と呼んでおり、文化年間(1804~18年)以降になって鷲羽岳と呼んだという。いまのように三俣蓮華岳といいはじめたのは明治時代以降。なぜ「蓮華」なのか。この「蓮華」は長野県側の呼び方だといいます。このあたりは信州の猟師や村人たちがよく入っていたといいます。そんな時、飛騨の猟師が熊を追いかけきてこの山でしとめました。そして熊を解体し、クマノイ(熊の肝、胆嚢)を取り出しました。ところがそれは熊のレンゲ肝(肝臓)で、猟師は知らずに食べていました。それを見た信州の猟師たちは大笑い。レンゲ喰(は)み、レンゲ喰みの岳、レンゲ岳といってはやしたといいます。この話を聞いた名ガイドで知られる上条嘉門次が日本山岳会で話したため、この山岳会で協議...山の軽口ばなし「北アルプス・三俣蓮華岳はクマノイ山」

  • ▼山の軽口ばなし「奥秩・父金峰山」

    「奥秩・父金峰山」【本文】奥秩父の金峰山は、山梨県甲府市と長野県南佐久郡川上村との境にある山です。いまでこそJR中央本線塩山駅から大弛峠まで車で入り、山頂往復日帰り登山の対象なっています。また山頂からすぐそこまでカラマツの植林がせまっていますが、かつては奥秩父特有の原始林でおおわれ神秘的な山だったといいます。この山は金峰山と書いて南ろくの山梨県側では「きんぷさん」とか「きんぷうさん」、また北ろくの長野県側では「きんぽうさん」と呼ぶそうです。金峰山と書く山は『日本山名事典』(三省堂)でみても10座を超えています。たいがいは山頂に金峰神社が祭ってあり、奈良県吉野の金峰山(吉野では「きんぷせん」と呼ぶ)と関係がありそうです。奥秩父の金峰山も山頂五丈石の基部に金峰山神社の祠があります。国家鎮護の霊地として日本武尊...▼山の軽口ばなし「奥秩・父金峰山」

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