従来の俗説になじまれている向きには、このブログに書かれている様々な歴史上の記事を珍しがり、読んで驚かれるだろう。<br><br>
日本史解説春の海ひねもすのたりのたりかな与謝野蕪村の詩で有名な「春の海ひねもす(一日中)のたりのたりかな」というのがある。意味として、うららかな春の海で、一日中ゆったりと寄せては返し、寄せては返しする波の様子が詠まれた句です。穏やかな春の海の情景、そしてそれをぼんやり眺めながらまどろむ心地良さがうまく表現されている。しかし、蕪村は知らなかったろうが、元々はこんな「ホンワカ」した状態と違って「過酷」なものだったのである。「ひねもす、のたりのたりかな」の「の」が東北では訛って、「も」となる。昔は焼畑耕作だったから、燃え残った雑草を一本ずつ引き抜き除く作業は、一見のろのろ見えるせいからである。「モタツク」と、スローの事をいう語源もこれからであります。現在でも「もたもたするな」と使われている。他国では雑草がすこし位残っ...日本史解説春の海ひねもすのたりのたりかな
『大本営参謀の情報戦記・情報なき国家の悲劇』 第一部 山下奉文の金塊
『大本営参謀の情報戦記・情報なき国家の悲劇』第一部山下奉文の金塊『大本営参謀の情報戦記』・・・・この本は1996年から2019年まで27版も重版された、大変貴重な本である。筆者は、元帝国陸軍情報参謀の堀栄三氏である。戦後、陸海軍軍人たちの残した著作の中で、現代にも幅広く読まれる書として、含蓄深い書である。というのは、現在にも通じる「情報」を駆使した問題解決のヒント満載だからである。今や、個人、企業、国家でも問題解決のプロセスが求められている。本質的問題を発見して、情報を収集して分析する。そして、解決策の立案をし、整理統合して纏め上げ、実行に移す。しかし、日本では、情報の世界では常識の、こうした方法が確立されているとはとても思えない。日本は国家として、大切な情報を無視した結果、戦略を間違い、多くの軍人、軍属、民間...『大本営参謀の情報戦記・情報なき国家の悲劇』第一部山下奉文の金塊
考察日本武尊(やまとたけるのみこと)ウイキペディアの記述では以下のようになっている。ヤマトタケル(生年不詳-景行天皇43年)は、記紀などに伝わる古代日本の皇族(王族)。『日本書紀』では主に「日本武尊(やまとたけるのみこと)」、『古事記』では主に「倭建命(やまとたけるのみこと)」と表記される。現在では、漢字表記の場合に一般には「日本武尊」の用字が通用される。第12代景行天皇皇子で、第14代仲哀天皇の父にあたる。熊襲征討・東国征討を行ったとされる日本古代史上の伝説的英雄である。現在、このお方は、国民的英雄ということになっているのに、古事記と日本書紀ではてんで臆病者扱いや、泣き虫にされている。こうした、別個に削って匿している差は、民族と信仰の相違ではあるまいか。ということは、尊はれっきとした日本原住民出身で、宗教はお...考察日本武尊(やまとたけるのみこと)
日本史解説ぬま(沼)の考察このぬまというのは「沼」と当て字されていて、湖が一番大きく池よりも小さなものと軽視されている。天武帝の八色下姓(やくさのかばね)の際に、大陸渡来の人間は、当時開発途上国だった日本列島の、日本原住民と違って貴種なのであると傲慢にも自尊した。そして彼らは、渡来人として判りやすいように、ウクスツヌフムユの発音が付く姓を付けたのである。(上田、宇佐美、工藤、楠、鈴木、菅原、土田、津島、沼田、額田、藤原、福田、村上、武藤、湯川、由良など)<景行記。訓〉には「その拠る所、沼の地なり」と、要害にある官軍の本営を、ヌとしています。<天武記・訓>では「政治の沼は、軍事なり」と、重点であり、肝心かなめの大切な処なりとされている。発掘される銅鐸にしても<古事記>の下には「もも伝うヌテゆらくも」と「ヌテ」と呼...日本史解説ぬま(沼)の考察
日本史解説 水戸黄門の世界 虚像大岡越前 家康二人説を暴露した徳川宗春
日本史解説水戸黄門の世界水戸光圀の実像元禄年間以降あらゆる出版物の統制をした徳川家のために、日本の歴史は、寄らしむべし知らしむべからずといった具合になったから、庶民には芝居とか講釈、そして、でろりん祭文の世界だけが覗き穴的に許されたに過ぎない。それゆえ、まるでそうしたものが、つまり過去の時代を扱ったものすべてが、さながら歴史のごとくにも誤られたので、「稗史、小説」といったいい方もされ、そして、それが、やがて活字によって表現される講談という形になったとき、今でいうサービス精神が庶民に迎えられるような語り口となった。このため、大衆の代弁者としての一心太助を作り、体制のパイプ役に大久保彦左が担ぎあげられたのであろう。つまり、『水戸黄門漫遊記』といったものも、歴史なら事実ありの儘で良くても、銭をとって読ませる為には面白...日本史解説水戸黄門の世界虚像大岡越前家康二人説を暴露した徳川宗春
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