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ハミなし頭絡で楽しい馬生活!日本ビットレスブライドル協会 https://blog.goo.ne.jp/japanbbinfo

馬に乗る時、必ず使われている「ハミ」。実は必要ないんです。馬に必ずくっつけている「蹄鉄」。別に必要ありません。 無駄を省くことで、馬と人がもっと近づき、楽しい生活を送れるようになります。その情報をお知らせします。

日本ビットレスブライドル協会
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2019/08/30

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  • 削蹄をやめたら体調がよくなった

    去年12月あたりから、削蹄してもらうのをやめました。なんかね、削蹄すると、体調が悪くなる(体を痛がるようになる・跛行が出てくる等)、ついでに機嫌も悪くなる、それがようやく落ち着いたかなって時に次の削蹄がやって来る、これじゃあ、無限ループじゃないってことで。意味を感じなくなった。削蹄をやめて、でも別に蹄が過長になんかならないんですよ。毎回見て思うのだが、蹄の状態が毎度ちょっとずつ変わるのだけど、悪い方向にはどうやらならない。冬場という条件もあるんでしょうけども。こないだ久しぶりに、マニキュアを塗ったら、また、良くなってきてるし。装蹄や削蹄で蹄をいじるというの、本当にやっていい事なんでしょうか?装蹄でも削蹄でも、野生では絶対に起きない力のかかり方をしますわね、蹄に対して。特にヤスリ。あれ、本当に無用なんじゃな...削蹄をやめたら体調がよくなった

  • 新年のご挨拶と、ちょっとウレシイ事

    明けましておめでとうございます。今年も多分、色々考えなくてはならないことがたくさん出てくるとは思うんですが、めげずに行きたいと思います。獣医療の面白みといいますか、やっぱりねえ、真実は本なんかには書いてないんです。結局患者さんが教えてくれるんですが、それもこれも、こちらがそれを受け取る姿勢があるかどうかで決まっちゃう。本に書いてあることや、誰かが吹聴してたことに、患者さんの状態を当てはめて「そーれみろ」じゃ、全然勉強にならない。診方が凝り固まっちゃって、別視点が入ってこなくなるでしょ。大動物の先生方が決定的にできてないのは、「一頭の患者を継続して診る、観る」事に尽きるんじゃないかしら。情報が飛び石だもんね、治せませんよ、それじゃ。カルテすらろくに取ってないようだし。かつて、人医の先生の本に「医学とは記載の...新年のご挨拶と、ちょっとウレシイ事

  • 蹄の状況変化と跛行の関係

    そもそも、正常な蹄って多分こうなってます。最初できたての蹄組織はそんなにガチガチにはなっていないと思う。しかし、あの巨体を支えている内にどんどん圧縮されて、蹄底に達する頃にはガチゴチになるはず、なんです、本来。野生動物の宥蹄動物(ホントにすごく多いですよね、生息域も幅広い)が、誰一人削蹄師なんぞ必要としていないのは、体重によって蹄がいい感じに固まる削れた分だけちょこっと伸びる、を繰り返しているから。元来そうそう伸びるもんじゃない、というのも抑えるべきポイントだと思います。野生だと運動量が多いから、すぐ削れちゃうから、伸びないんだ、というのは間違いです。しかし、例えば濃厚飼料を多給してしまうと、こんな現象が起きたりします。栄養過多のせいで伸びが速すぎて、蹄底を支えられるような硬さになる以前に蹄底に組織が到達...蹄の状況変化と跛行の関係

  • 自撮り動画を撮るのが大変、という話

    移籍先でガンガン動画を撮って遊ぶぞ~~~、と思って、全くうまくいかず、最近まで苦戦してました。といいますか、自撮り動画をとるアイテムってどうしたもんでしょう?から始まってました。おかしなことに、移籍した頃から、今まで重宝してたアイテムがこぞって壊れる事態になんでやねん?まあ、ちょうど寿命が来た、ということなんでしょうか?でもねえ、それなりにお金がかかっていたのだぞ~~。自撮り機のはしりといえば、soloshot。1・2を経て3が今出てます。移籍前は、基本これで撮影してました。これがクラファンで取り上げられた時に待ってました!と予約して、全く音沙汰なく2年以上待たされて、やっとこさやってきたら初期設定がめちゃ難しい・・・・・・。おまけに、クラファンでの購入者にはサポートが付きません、という、開発に協力した、はずな...自撮り動画を撮るのが大変、という話

  • 道具を消毒しないとこうなる

    道具の使い回しの結果、こんな訴訟沙汰が起きています。これ、全世界の装蹄師・削蹄師・獣医師がやられる可能性高いですね~~~。自覚が足りないんじゃないかしらね。パキスタン国籍男性が国を提訴『入管の電気カミソリ使い回しでB型肝炎に感染』と主張gooニュースhttps://news.goo.ne.jp/article/mbs_news/nation/mbs_news-GE00042431道具を消毒しないとこうなる

  • ゾエティスの蹄病セミナーに異議あり!!

    今日、こんなセミナーがオンラインであったんです。主催はゾエティス。内容は、蹄病に対する削蹄のアプローチが主だった、と考えていいのかな?聴きつつ暗澹とする。ど汚い蹄を洗浄も消毒もせず、消毒もしない道具でいきなり削蹄して、手袋してるとは言え、既に汚染部位に触っちゃってる手で削蹄箇所をいじって、出血するほど過削しちゃった蹄を、しょーもない包帯のみで、ど汚い牛舎の床の上に戻すという。こんな一連の作業、医療の基本から完全に外れてるじゃないですか。そもそも、削蹄を治療と考えるべきではない。何のために削蹄するわけ?「病変部位を除去するため」というが、除去してどうするの?意味が分からん。これは、虫歯治療を考えれば分かる。というか、日本の歯科治療ね。完全に世界から一回り以上遅れているのが、日本の歯医者。虫歯があります。ドリルかな...ゾエティスの蹄病セミナーに異議あり!!

  • 思い出したこと

    練習するたびに「この馬は凄い凄い」と言われまくって、困っている今日この頃・・・・。だーかーらー、ハミやめて蹄鉄やめればだれだってこうなりますがな、と言い続けている今日この頃・・・・。転厩直後は、とりあえずできる(できてんのかは?でしたけど)芸一覧というのをやってみたりしました。3課目・斜め横歩・肩内とか。ハミなしだって別に、この程度の芸はやれる、というか、むしろやりやすいんじゃないかと思う。できない芸は「腰内」&踏歩変換(これができないのは障碍では割と不利)とお伝えして。どうやら、基本芸一覧はできてるらしい。腰内はねえ、教え方がよく分からなくて教えられてない、という、こっちの問題。踏歩変換もそれに近いか。後は、各歩様の歩度詰め伸ばし・輪乗りの詰め伸ばし(速歩・駆歩)・横木通過・クロスバー(低いやつ)飛越・こう書...思い出したこと

  • 転厩したら、馬が天才かもしれないと思われてしまった件

    久しぶりの更新になります。今年は「ホースメッセ」開催年で、現在開催中ですが、当協会は今回は参加を見送らせていただきました。コロナ感染症の広がり方が大変なことになっているのでは、との予測に基づいて参加をやめたのですが、残念ながら、その予測が大当たりになってしまっています。当協会といたしましては、ブース出店するメンバーの健康が一番重要、との立場を取らざるを得ません。申し訳ございません。で、ハミなし頭絡を使っている自馬ですが、色々ありまして、転厩しました。不安もあったんですが、つらっと引っ越し先になじんでしまったもんで驚きです。もしかして、今までいた場所、嫌だったのか?かもしれないなあ・・・・・・。かつ、転厩先の皆様に「賢い・落ち付いてる・おとなしい・可愛い・能力が高いのでは」とまあ、パーフェクトホースみたいに思われ...転厩したら、馬が天才かもしれないと思われてしまった件

  • ウマ科学会学術集会について

    管理人が発表します。テーマは社台カンファレンスと同じですが、内容はやや発展させております。ご興味のある方は、ぜひ、ウマ科学会へのご参加をご検討ください。ウマ科学会学術集会について

  • 症例報告についてー質問や疑問に回答4

    3)の続きあと、気になったことを一つ。最近、装蹄師さんが、バーナー等で蹄底全体をあぶって焼烙して蹄を殺菌する(?)手法があるようで、馬のオーナー様からも相談を受けたことがある。効果があるのか?これはやめた方がいいと思います。理由:蹄はケラチンが主成分のタンパク構造で、スルメイカに近いんじゃないかとされている(本当はどうなんでしょう?ただ、水分量等は近いかも。科学的に分析されたのではなく、経験上の話なのをお忘れなく)。スルメをあぶるとどうなるかというと、縮みます。で、組織構造も変性して壊れます。蹄の構造も同様に、あぶると破壊される。従って、元来の耐久性が喪われる可能性が高い。あと、爪組織を再生している細胞((特に蹄底にある細胞群ですね。もちろん生きてます)にダメージを与えかねない。余計なことはするもんじゃない、と...症例報告についてー質問や疑問に回答4

  • 症例報告について、質問や疑問に回答ー3

    3)蹄鉄を使うと蹄病が起きない気がするのだがこれは、蹄鉄が良い、という事じゃないんです。実際にはやっぱり蹄病は起きまくっているんだけど、起きる箇所が裸蹄の時とは異なる、ということ。この件については、特にサラについて考えなければならない。サラって、競馬馬時代にはアルミ冷鉄を付けられてる。「冷鉄」とはなにかというと、「鉄をカンカンに熱して蹄底にじゅっと当てて~」というのとは違って、ただ、出来合いのアルミをくっつけるだけ。この違いの理由はよく分からないのだが、多分、若くてじっとしててくれないサラに通常の蹄鉄を打つのが危険すぎる(人にも馬にも)のと、後は単純に馬の頭数が多すぎて、一々鉄を熱してなんてやってられない、ものあるかもしれない。鉄の蹄鉄はやっぱり重いから、競争能力に悪影響がある、というのあるかも。で、だから、こ...症例報告について、質問や疑問に回答ー3

  • 症例報告について、質問や疑問に回答ー2

    2)に対する回答の続き蹄の場合、とにかく生え代わりに時間がかかります。というか、本来は不必要に伸び続けるものではない.。つまり、よく言われる「1か月に1㎝程度伸びます」が正しい、わけではない。このように、蹄端から白癬菌が入り込むのに対抗するためにせっせこせっせこ無理に伸ばしてしまう。ので、蹄質は落ちる。無理ゲー生産させられるから。よく、こんな蹄動画があります。長期間ネグレクトされててこんなになって可哀そう、って文脈で取られることが多いんだけど、違う。よーく見てみると、切り取った場所も荒れてる箇所があるでしょ。ここが既に水虫。水虫に対抗するために伸ばしまくるしか方法がないってこと。野生動物はネグレクトの極みだけど、一頭たりともこんなにならない。蹄を使ってるから、じゃないんです。水虫に罹ってないから、だけ。ちなみに...症例報告について、質問や疑問に回答ー2

  • 症例報告について、質問や疑問に回答ー1

    今回のカンファレンスでは、症例報告中に質問がチャット形式で送られてきて、これ多分自分用の質問でしょう、というのに文書で回答する、という形式が採られました。しかし、文書の回答って、ツイッター並みの小文で、回答として不十分だなあと。ので、多分こんな質問でしたっけ?というのにもそっと詳しく回答してみます。1)白癬症との確定診断の根拠は?蹄スワブを白癬菌検出培地(ダーマキット)に植えて真菌培養したら陽性が出た事。但し、これは今なら直接鏡検で調べたほうがよかったかなと思っている。直接鏡検のテクニックを手にれないと・・・・・。実は、意外と簡単でフィールドでもできそうなんですよ。いや、サンプリングだけやって病院で調べて別にいいとは思うんですが。もう一つは、テルビナフィンにがっちり反応した、これに尽きます。サンプリングの手法は...症例報告について、質問や疑問に回答ー1

  • 症例報告してみた

    社台ホースクリニック様主催のカンファレンス、今年はZOOMでオンラインなので、参加できそうかなと思って抄録をつくって送ってみたら、通ってしまった。無理かもと思ってたんですが。なので、自馬さんの症例を報告することに。いやあ、大変でござんした。パワポ原稿をつくるのに一苦労。困るんす、毎回えーと何年ぶりだっけ?みたいな。一から操作法を思い出さなくちゃならない。パワポ自体はとても使いやすいソフトなんですけども・・・・。今回は、更に使いやすい方法を発見して、ホント、こりゃ便利。昔々のスライド原稿なんぞよりか、クオリティが断然違うんですよね・・・・。パワポ自体も、こうしたオンライン会議等々に適合したソフトに改良を重ねているんでしょう。あとね、ヘンな話、馬獣医師が中心の場所に小動物臨床医が殴り込む(別にそんなつもりもないです...症例報告してみた

  • オリンピックで・・・・

    今回のオリンピックは、個人的な最悪事情があって、全く興味が持てなくなってるんですけども。開会式までの一連の騒動にもげんなりしたし、それと絡んだいや~~~な思い出を蒸し返される事態が起きてまして(青梅市の聖火ランナーに、かつて我々が中学生だった頃にその中学で暴力の限りを尽くしていた遠藤良宏という男が選ばれてて、奴のやってたことは小山田氏に匹敵する、いや、自分の立場を利用して暴力を振るいまくってたんだから、それ以上でしょうね、それに激怒している、ということ)、もう、勝手にやってろよ、という気分なんですけど。そもそもこんな猛暑で馬を走らせるって、虐待まがいだよなあ。。。。。しかし、それなりに面白いニューㇲも耳にしました。障碍飛越で裸蹄馬が2位&4位。これは、ニュースでしょう。別に、裸蹄でも障碍飛越は普通にできる、とい...オリンピックで・・・・

  • サラブレッドは「乗馬」に向かないの?

    サラブレッドという馬の品種が気の毒なのは、長い間「サラは乗馬に向いてない。なぜなら、競馬馬として走れ走れ言われてるし、他の馬より速く走る気満々だから、すぐ暴走するから」という迷信に振り回されて、押し込むことばかりやられてるから。そんな事あるわけねえっしょ。もし、本当に馬が「他の馬よりか速く走りたい!」なんて思いながら競馬をやってるなら、鞭で一々はたく必要は全くない、でしょ。人間の場合、あれこれ競技があって(で、なぜか必ず白黒つけなくちゃならない風にいつの間にかなってしまう)、まあ、私なんぞはよーやるわあ、と思ってるわけだけども、それがめっちゃ大事で根性入れて(自分から)やってる人がいて、だから勝ち負けが成り立つ。ある意味かなりバカバカしいですけどね。動物がそんな事考えるわけないべ。だから、鞭ではたかにゃならん、...サラブレッドは「乗馬」に向かないの?

  • なぜ事故が起こるのかー4 馬術は馬にも人にも無茶ぶりだ

    例によってYOUTUBEより。この方は田舎にお住まいで、とにかく草刈りをしまくらなくちゃならない、みたいなんですけど。ずっと我流で草刈りしてたのを、プロの方に見てもらったら、うわ~~~~となった、という動画です。「10年草刈りをしてはじめてプロに草刈りを教えてもらいました」この動画で、プロの方が面白いことを言っています。草刈り道具について、その方が使っている道具の能力以上に手を動かしてせっせせっせと草刈りしても、疲れるだけで却って効率が悪い、機械の能力に合わせた刈り方をしないと、と。これねえ、乗馬、じゃない、馬術にも大いに言えること。サラブレッドを馬術に使うのは無理がある(特に馬場馬術)。なのに、ごり押しで使うから事故に繋がってしまう。馬場馬術って、見た目100%の評価競技です。この動画の馬は多分フリージアンじ...なぜ事故が起こるのかー4馬術は馬にも人にも無茶ぶりだ

  • なぜ事故が起こるのかー3

    おやつ問題を考えてみて、そうだよねえ、と思うのは、客側は、少なくともクラブホースの皆様を自動車教習所の車みたいに捉えているわけではない、という事。やっぱりそこは生き物だし、名前もついてるし、騎乗後の手入れとかもやるし(させないクラブもあるかもしれないですけど)親しみがわくのは当然と言えば当然。なんかしょっちゅう疝痛なんか起こしてるみたいだし、可哀そうに、より負担がかからないように上達せねば、となる、ですけどね・・・・・・。残念ながら、「馬術」をやらされる馬の負担は増えこそすれ、減ることはナッシング、なのが実情なんですよ。だから、事故が起こる。乗馬クラブと客の考えてる「乗馬」の内容の食い違いの一例を下図に示してみましたが。自分が乗馬クラブに入った時、まさか「馬術」を教わることになるとは思ってなかった、んですけど、...なぜ事故が起こるのかー3

  • なぜ事故が起こるのかー2

    実は馬に咬まれる事故は多くて、10年以上前のことだが自分も腕を噛まれて、まだ跡が残ってる。これも馬装中だった覚えがあるが。あと、安易におやつをやって、指ごと持ってかれたケース。噛みつき事故は馬装&おやつをあげる時、という感じですね。「客は馬のことを知らん」とクラブ側が(多分)苦々しく思っているのが「おやつ」問題。これねえ、中高年以上のオバサンの手癖みたいなもので、動物との付き合い方が「食い物で釣る」しか思いつかないって奴なんですけどね。勝手に馬におやつをあげる人って多くて、それもてんでバラバラな内容・量・時だから。いや~~、人間としても困るんですよ。オバサンってどーして「飴玉」を隠し持ってるんでしょ?で、くれるし。いらんっつの。飴を舐めるとかガムを噛むなんて習慣がみじんもないこちらとしては、対応にすごく困る。「...なぜ事故が起こるのかー2

  • 事故が起こる原因を考えるー1

    こんな記事が。「馬に手をかまれ中指切断乗馬クラブのスタッフ、馬具を取り付け中」gooニュースhttps://news.goo.ne.jp/article/kobe/nation/kobe-20210607017あ~~~、やっぱり「よく調教されたおとなしい馬」なんかいない、と思っちゃいけません。これ、多分こういう事じゃないかと。腹帯というのは、鞍を馬に載せただけじゃ、滑って落ちてしまいますから、そうならないように馬の体に括り付けるためのもの。鞍を載せて、腹帯を鞍につないで馬の胴体に回し、ぎゅうぎゅう絞めて鞍を馬に密着させる。この一連の馬装を「鞍付け」っていいますけど。スタッフが鞍付けする、ということは、この馬は普段から腹帯を嫌がってたんだと思う。腹帯で締め付けられるどこかが痛い、という可能性濃厚。じゃ、それを治せ...事故が起こる原因を考えるー1

  • 草刈り刃とか

    クラブ周りで草刈りって絶対に必要だと思う理由は、草むらがハエの寝床になっちゃうからですね。で、朝夕にご出勤と。出勤先が近いというのは便利だし、体力が要らないですもんね。これはまずい。ハエの生活環をクラブ周囲で完結させてはいけない。で、草刈機にっくっつける「刃」なんですが。これも色々・・・・。うーむ、こういうのって、どうしてこう多種類なんだと思うんですが、どうも、男性向きと言いますか、あれこれ機能をくっつけて、男性陣の「あれもこれも試してみたい」欲を掻き立てる、しくみなのかしら?大体大まかに分けて、今3種類だそうです。金属刃チップソーナイロンコードの3種類。一番危険なのが金属刃だそうですが。いずれにしても、高速回転してる刃なんだから、安全対策しないと危ないのは当然ですね。で、この草刈なんですが、なんと、最近はYO...草刈り刃とか

  • 草刈り機あれこれ

    今いるクラブ、もう周囲、草ボーボーなんですよ・・・・・。草刈りしたいなあ。。。。。鬱陶しくてしょうがない。オーナーが嫌がるんですけど、多分めっちゃ煩いからでしょうね。馬が驚くかも、ってことで。という事で、草刈り。というか、草刈り機。最近は、機種もまあ様々、驚きます・・・・。エンジン式。これも2系統あるんです。前からあるのは混合ガソリンで動く、パワーはあるけどめっちゃ煩い奴ですけど、最近出てきたのはガスボンベタイプこれは軽い(燃料も軽いし、本体も軽くなる)、燃料の持ち運びや交換が楽勝、パワーも遜色なしということで、エンジン式は、いずれこっちが主流になるんじゃないかと思う。あ、ちなみに、このガスボンベは、その辺で売ってるカセットガスコンロ用の奴とは違うんだそうです。純正を使ってほしいとのこと。充電式。巷では「マキタ...草刈り機あれこれ

  • プロテクター考(いや、高か?)

    最近、ヤフオクやメルカリに出品されてる乗馬グッズ、なんだかプロテクターが増えたなあ、と不思議に思ってました。プロテクターとメットは、日本の乗馬ではまず使った方がいいと思ってます。前回書いた通り、日本には「よく調教されたおとなしい馬」というのはいませんから、備えないと。しかし、それにしても多い、どういうわけか、やたらエアバッグ式の奴が多くなってて。。このブログを読んで理解。成程ね~~、例の最大手クラブが、プロテクターをエアバッグ式のみって決めちゃったという事か。ずいぶん強引な・・・・・。相変わらずですなあ・・・・。訴訟でも起こされたんでしょうかね?無理もないけど。でもねえ、初心者クラスからこんなのを着こんで練習って、一種不気味な風景に思える。「当クラブの馬は危険です」って公言しちゃってるようなもんですよね。で、ま...プロテクター考(いや、高か?)

  • 「普通の馬」が異常なのだ

    自分がハミなし頭絡での騎乗を始めたり、蹄鉄をやめてみたり(やめてみて、蹄疾患の多様性と、その根本原因及び治療法が理解できた)というのは、結局は安全対策です。元気で機嫌のいい動物が、意味なく大暴れするはずないから。機嫌を悪くする・すぐ病気になる、その原因を一つずつ潰したということ。こないだ行ったクラブで練習に付き合ってくれたお馬さんも、普通のクラブで言えば「普通」なんです。でも、自馬さんとの練習と比較すると、たった30分の練習で疲れ切ってしまう(ようにみえる)のもおかしいし、それっぽっちの練習で(駆歩なんかほぼやらず。かつ、その日は特に暑くもなかった)水をがぶ飲みというのも変(ああ水をがぶがぶ飲むと、それだけで疝痛の原因になりかねない)。不機嫌なのも変。普段自馬さんとやってる練習ときたら、駆歩しまくり&障碍飛びま...「普通の馬」が異常なのだ

  • ビジター乗馬で感じた事

    ビジターで乗馬。本当に久しぶりです。特に教わることもないんですが、たまには他の乗馬クラブに行ってみて考えることもあり、ということで。日馬連2級(馬場限定じゃない方)を持っている、とお伝えしておいたんですけど、慎重に、最初は小さい馬場で、次に20*40くらいの馬場で、3歩様と斜め横歩等々。自分にビックリしたんですが、今までだと、馬に何されるか分からん、常に緊張してたもんなんですけど、全然そういう事がなくなっちゃってましたね。その理由には色々あると思うんですが。。。で、改めて、乗馬を楽しくなくする・事故を引き起こす・上達を妨げる一番というか、唯一じゃないかと思う原因が「恐怖心」だなあと。しかしですね、この恐怖心というの、乗馬を始めた最初からある人は、そもそも乗馬なんか始めないでしょうから、後から植え付けられたものに...ビジター乗馬で感じた事

  • 活性誘導水を飲み始めて半年経過

    しばらくぶりの投稿になります。4月は本業が大変過ぎで・・・・どーして大学病院の症例がこちらに回って来るのか(しかも、母校の病院ときている)?と思いつつ、なんとか回復まで持ちこめたので、よしとしましょう。残念ですけど、獣医療って、大学だから、大規模病院だから、専門医(ほぼ自称)がいるから、治るのか、というと違います。人医療みたいに1次二次大学ってわけでもない。今回は希少腫瘍でしたけども、当院みたいに小さい病院だから手に負えない、とは限らないという事。そうこうしてるうちに自馬さんが活性誘導水を飲み始めて半年経過しました。奴の爪水虫の治療をストップした時に入れ替わりで始めたんですが、経過良好。一番変わったのはなんといっても糞便&尿。ボロが少ない&固いから、床が汚れない、掃除が楽、ガツガツ食べなくなった、尿量も減ったの...活性誘導水を飲み始めて半年経過

  • ハミなし頭絡で練習~外乗だぞ!!

    前回にご紹介した通り、前肢の蹄状況は、あまり芳しくはないんですが、本人が「まあまあOK」と言い始めているようなので、障碍練習復活です。前肢の蹄の方が治りにくいのは、重心が頭の重みの分、前よりになるからです。体重を後肢3・前肢7程度で受けているそうなので。体重をより大きく受けている方がおかしくなるし、治りにくい。ちなみに、牛は後肢の蹄の方が状態が悪くなりがちなんだそうですが、この理由は簡単で、飼われているのがおおむね雌牛&乳房が後肢よりにあるから。特に搾乳中は頭の重さ<乳房の重さでしょう。従って、重い方を支える蹄が悪くなりがちってこと。自馬については、左前肢の蹄が一番悪かった。よくなってきたな~~というのは本当に最近の話です。今も、おそらくはこんな感じではないかと。裂蹄箇所はただひび割れているのではなく、必ず周囲...ハミなし頭絡で練習~外乗だぞ!!

  • 裂蹄の補修

    蹄疾患の厄介な点は、「一回壊れてしまった蹄組織は元に戻らない」点でしょう。なぜって、蹄=爪=もう死んでる組織だから。死んでいる組織は当然ながら自己修復できない、これは爪水虫が完治しにくい一因でもあります。こういう場合、体の免疫反応は「組織ごと切り捨て」」という乱暴な方法をとるしかないので、蹄脱落が起きるんですね。脱落しなくても、白癬菌でボロボロになった蹄組織は体重や運動に耐えられず剥がれたり、めくれたり、白癬菌が食い込んだ箇所が抜け落ちちゃう(これが蟻道の正体)。対抗するにはどうすべきか、白癬菌自体には、前も書いた通り、テルビナフィンをはじめとした抗真菌剤の内服以外にありません。じゃあ、ぼろくなった蹄を修復するにはどうしたらよいか?これも、もう、色々やりました。巷で販売してる「蹄用の外用塗り薬」みたいな奴は、総...裂蹄の補修

  • Dr.Cook's ハミなし頭絡で障碍練習からの外乗!

    前肢の蹄については、まだ問題が残っています(蹄自体は既に死んでいる組織なので、ダメになった部分が勝手に治ることはありません。補修法については、次回解説します)が、障碍飛越は少しずつ再開しています。ハミなし頭絡を使っていると、ちょっと危なくても、その後のリカバリーが割とやりやすいです。で、その後の外乗が楽しいんだよね~~~。Dr.Cook'sハミなし頭絡で障碍練習からの外乗!

  • 乗馬の技術について考える9-乗り手問題

    駆歩という歩様のもう一つの特徴なんですけど、「3拍子」が挙げられます。で、3拍子って、日本人が一番苦手とするリズムじゃないかと思います。「三々七拍子」ってありますけど、これって4拍子ですよね、結局。「チャチャチャウン、チャチャチャウン、チャチャチャチャチャチャチャウン」って感じ。多分、社交ダンスでも、日本人はワルツで苦戦するんじゃないかと。管理人はサンデーヴァイオリン弾きでもあるんですが、3拍子の曲って苦手~~です。なんかテンポの掴み方がダサイ感じ・・・・・って悩む。弾きにくくて。ちなみに、音楽の速度記号ですけど、アレグロだのアンダンテだの。長らくありゃ何に基づいたテンポなんだろうと思ってました。アンダンテ=人の歩く速度とか言われたけど、ちゃうやん、と。馬に乗って理解したんですが、アンダンテ=馬の常歩の速度なん...乗馬の技術について考える9-乗り手問題

  • 乗馬の技術について思うこと8-駆歩の実態

    前回「半減脚」の正体について書きました。反論がありますでしょうか?で、もう一つ、「駆歩」という歩様を馬にさせつつ乗る、という乗馬の技術ですが、馬が駆歩という歩様を全くやりたがらない、ばかりかこの辺の練習を引き受けさせられるようになると、どんどん「すぐ暴れるダメ馬」化する、という実態があります。これは結局、乗り手の生徒がそうさせちゃっているのだけど。しかし、生徒が「そうさせちゃってる」理由については、そりゃ下手だからでしょ、になっちゃうわけですが、何をもって「下手」なのか、について、ちょっと解説しようかと思います。だって、指導員が全く説明できないんですもの。なにを「指導」して下さってるんですかねえ?駆歩時の速度は時速に換算するとどの位かというと、生徒の駆歩練習で大体時速10~12㎞位。障碍クロスバーとかで15㎞、...乗馬の技術について思うこと8-駆歩の実態

  • 乗馬の技術について思う事7-駆歩と半減脚

    駆歩の練習が始まる頃から、訳の分からん馬術用語を言われるようになりますよね。「内方姿勢」だの「半減脚」だの。特に、駆歩発進ができないのは、馬に内方姿勢を取らせてないからだ、半減脚を使わなくちゃ、とかなんとか。この辺で煙に巻かれて「あー自分が下手だから」が始まっちゃうんですよね。そう、「半減脚」長らく謎用語で講習会とかでも必ず質問する言葉になってましたけど、誰も明快な答を言わない。本に書いてあることも理解不能。意味が明確に分かったのは、実は最近です。分かると、アホらしくて。しかし、半減脚が示すこと自体は極めて重要で、これはそもそも乗馬で絶対に必要な技術(?)ではある。馬術用の技術ではない。というかまず馬に乗る時、最初に教えてもらうべきことなんですよ。問題は「半減脚」とされている技術内容を馬術(ということになってる...乗馬の技術について思う事7-駆歩と半減脚

  • 乗馬の技術について思う事6-駆歩問題1

    元来、駆歩って、歩様の一種に過ぎません。そう大したもんじゃない、筈なんです。なのに、なんでこう駆歩が出ないのか?出そうとすると暴れるのか?跳ねたりなんだり、いきなり暴走したり、乗馬クラブで駆歩のクラスに入る頃、大体危険が5倍増しになり、落馬してケガする、馬が怖くなる、この辺で挫折、というパターンが圧倒的多数じゃないかと思います。悲しい事です。というか、どうにかならんのか?ハミなし頭絡を使ってますと、駆歩なんか歩様の一つに過ぎないって、すぐ理解できるようになります。これは人馬共にです。人は安全になり、馬は楽になる。駆歩が楽しくなるために、是が非でもハミを使わないでほしいんですけども。駆歩問題は多岐にわたります。えーと始めた頃ってどうでしたっけ?ハミなし頭絡をずうっと使ってますと、駆歩に不安なんか全然感じなくなるか...乗馬の技術について思う事6-駆歩問題1

  • ハエ対策は、今の時期に始めるのが吉じゃないかという話

    寒いです。大雪で大変な場所も今年はたくさんあるようで、なのに、コロナのせいでスキーにもおちおち行けない。管理人のいる場所は現在緊急事態宣言が出ている&なのに全く患者数が減少しない事態になっております。あまり外出しづらい今日この頃、ならやっぱり大掃除しかないのではないかと。ハエ対策を今の時期にしっかりやっておくといい事が色々あるんじゃないかと思うんですが、いかがでしょうか。おおむね、内側対策と外側対策に分けられます。内側対策は、馬から出る糞尿をハエが好まないものに変えること。そのためには濃厚飼料を与えない(ヘイキューブも含む)活性誘導水等を使って、腸内細菌叢の改善を行う活性誘導水の広報か、と言われそうですが、自馬は変わりましたからね~~。濃厚飼料はもう何年も前から止めてるんですが、それだけじゃダメだったんだいな、...ハエ対策は、今の時期に始めるのが吉じゃないかという話

  • 乗馬の技術について思う事5

    「馬術」を習っている、と気づかされずに乗馬クラブに通っていると、なんとなく洗脳されます。馬術が偉くて、乗馬は下、みたいな。で、例えば3級獲った、外乗も行けるかなア、と行ってみると、外乗には、今まで習ってたはずの「馬術」的な技術っぽいもの(ハミ受けだの内方姿勢だの)が、特段不要、というか、それを外乗馬に押し付けようとしてうまくいかない、という現象が起きてきます。外乗馬の皆さんは、シロートのヘタクソを乗せながらでも、きちんと外コースを回れる、という凄い馬なんですが、客側は「駄馬」扱い、で、特に男性にありがちなのが、「勝手に馬を引き回す」という、パワハラ乗り。その結果として、死亡事故まで起きている。女性はどうかというと、それまで、クラブで散々事故を見てるから、なんか怖い。従って、今度は馬に引き回される。どちらにしても...乗馬の技術について思う事5

  • 乗馬の技術について思う事4ー「ハミ受け」ってなに?

    でもですね、乗馬クラブに通ってると、「いう事を聞かせられないのは、あんたが下手だから」と言いくるめられるケースがほぼ100%。で、上手くなる=ハミ受けができる、とか、内方姿勢がどうこう、だとか、乗馬と全く関係のない事を言われることになる。日本では「ハミ受け」が皆さん大好きで、ハミ受けさえできれば「人馬一体」みたいになるんだ、という幻想に支配されている人多し、このせいで馬は「ハミ虐待」をやられている、といって過言でない状況が生じてしまっている。「ハミ受け」という言葉って日本特有のようで、海外の馬術翻訳本にもこの言葉は全く出てこないから、不思議でしょうがない。Youtubeでも探しましたけど、馬場馬術を教えているVにも出てこないんですよねえ。どうなってるんでしょ?馬に伝わらない方法で馬に伝えようとするから伝わらない...乗馬の技術について思う事4ー「ハミ受け」ってなに?

  • 乗馬の技術について思う事3

    乗馬クラブで習うのが「馬術」だったって、例えば、テニススクールに行って、硬式テニスを習うはずが軟式だった、とか、バスケットボールを習おうとしたら、ストリートバスケを教わってしまった、くらいに違う、と感じるんですよ、今となっては。自分は障碍飛越が好きだからいいんですけど、3級を取ろうかどうか、という頃に、あれえ、これって「馬に乗る」のに必要な技術なのかなあ?とかなり疑問に思いましてね。「馬に乗る」は引馬の話で、乗馬となると「馬に乗って、自分のやりたい事をお馬さんにやっていただく」技術ってことになる。「自分のやりたい事」とは何かというと、まずは常歩・速歩・駆歩をやらせることができる、あとは方向変換ができる、が一般的に思われてる事。車で言えば、ノロノロ運転からギアを上げて高速道路まで、で、ちゃんとカーブを曲がれて、と...乗馬の技術について思う事3

  • 乗馬の技術について思う事2

    まずね、「乗馬」と「馬術」は違う、んですよ。そう思います。巷の乗馬クラブが教えてているのは「乗馬」じゃありません。おおむね「馬術」なんです。一般的には西洋馬術、つまりオリンピック競技種目にある系の馬術ってことになります。馬場馬術は初級だと40m*20m、3課目より上のクラスで60m*20mの馬場に複数ポイントがあって、そのポイントポイントであれこれ歩様を変えて演技する。つまり、馬場をやりたければ、少なくとも60m*20mの馬場があるクラブじゃないと、上のクラスなんかできっこない(リハーサルができませんから)ということになります。これは採点競技で減点法ですね。障碍飛越は、馬と一緒に障害を飛び越えるんですけど、その障害が馬場の中にあれこれ置いてあって、コースを間違えないよう走行・かつ障害を壊さないように走行せよ、一...乗馬の技術について思う事2

  • 緊急事態宣言について

    日本ビットレスブライドル協会の販売業務は通常通り行っておりますが、輸送が滞る可能性が高くなっております。また、豪雪被害が起きてる地域につきましても、輸送遅延が起きております。恐れ入りますが、発注は余裕をもって頂きますようお願い申し上げます。緊急事態宣言について

  • 活性誘導水を飲ませて約2か月経過

    活性誘導水を飲ませ始めて2か月近くが経過しようとしています。自馬の様子はどうか、良い点悪い点、中間報告してみます。飲ませ始めたのは11月初めってことで、さてどうなりますか、期待感の方が大きかったけど、不安がないわけではない。疝痛が起きたらやだなあ、とは思ってました。飲ませた量は50ml/日。朝飼いにかける水に混ぜる方法をとったようです。これっぽっちでどう変わるか?飲ませ始めて1週間もしないうちから変化したのが糞便&排尿&床。これはちょっとビックリしました。糞便が「ポニーの便なの?」って位小型化&水っぽくなくなった。この写真は、自馬と、同体格の馬の糞便比較ですけど、自馬の便は小さくコロッとまとまってて拾いやすい。小さいから排便しやすい。水っぽくないから糞便が軽くて掃除が楽。飼料がそのまま出てくる率が減少(飼料効率...活性誘導水を飲ませて約2か月経過

  • 乗馬の「技術」について、思う事1

    ハミなし頭絡を販売し始めた頃に考えていたのは、単純に「なーんて便利な道具なんでしょ、こりゃあ売って広めたほうがいいわ」という「王様のアイディア(ってアイディアグッズを集めた店が昔あったんですよ)」的な発想でして、それがかくもひどい反発(特に指導者や上級者)を食うとか、乗馬クラブから拒絶されるとか、全く考えていなかったんですよ。それに対して考えたのは、「結局乗馬クラブって何がしたいんでしょうか?」という疑問。とにかくパワハラ指導がまかり通ってるわ、事故が起きてもほっかむりだわ(そして、大事故はうんざりするほど多い。こないだも歌手の方が大怪我されてましたよね、のにクラブ側の謝罪はなし。どうなってんの?)、やたら金は取るは・・・・・。まあ、最近は、クラブ様にもぼちぼち売れるようになってはきたんですけどね・・・・。とい...乗馬の「技術」について、思う事1

  • 削蹄されてない馬の蹄

    ということで、知人宅のお馬さんの蹄。種類は道産子の雑種みたいなお馬さんです。背中が丸まっこいので、裸馬でそのまま乗って楽しめるタイプですね。そんなに運動してるってわけでもないです。蹄壁ひび割れの一つもなし。丈夫な品種だから、で済ましていいんでしょうか?知人はこの人たちが生まれてからこっち、全くプロ削蹄師を入れず、時々縁をちょこっとヤスリで磨いている程度だという。普段いる場所は土で、すり減りやすい場所に住んでいるという訳でもない。で、これですよ。じゃあ、プロ削蹄師って何やってるんでしょうかね?結局、削蹄も「足し算管理」ってことかな。そうなんですよ。例えば、鹿だって、山にいるってことは、そもそも蹄が「すり減る」場所に住んでいるわけではないでしょ。でも、必要以上に伸び過ぎることもない。逆に奈良の鹿、アスファルトの道路...削蹄されてない馬の蹄

  • 同業者批判はしたくないのだが・・・・

    なんだかな。我々小動物獣医師と大動物獣医師、「縦割り」になっちゃってる、のか、知識交換もないし、お互いの交流もないし、だからなんでしょうか?大動物診療をちょっと見ると、「あれが効く」「これが効いたのに」って、どこにエビデンスがあるんでしょーか?と言いたくなる事例ばかりで。。。。っていうか、もっと勉強してよ。例えば、疥癬。こんな動画ですが、出たのは最近なのか・・・・・・。Mange疥癬症疥癬症とは、疥癬虫なるダニ(家にいるダニとは違います)が皮膚をほじって寄生する、もんだからめっちゃ痒い&刺激された皮膚にもトラブルが起きる、皮膚病としては重度レベルの疾患だと思う。これ、ついこないだまで(いや、今でも小鳥には時々見つかる)ペットショップから来た子犬や子猫にたかってて、困らされた。これの変形に耳疥癬という奴もいて、こ...同業者批判はしたくないのだが・・・・

  • 野生動物の蹄

    厚木に行きました。目的は「野生の日本鹿」の蹄。厚木といえば、管理人のうちから高速でぶ~~っと1時間しない場所なんですが、獣害がひどいとの事。鹿だのイノシシだの、駆除してもしても食い荒らされて焼け石に水っぽくなってしまっているらしい。大昔、自分が学生だった頃、同じ大学の環境保護学科の友人が1週間山に入って「鹿のカウント」なる調査をした。その位当時は減っていたのに、それから30年もしたらこの有様、難しいですね。で、駆除して食用になった鹿の足がうんとこさあるとの事、その蹄を頂いてきたんです。ついでに、そのお宅で飼ってて、適当に管理されている馬の蹄も写真に撮らせていただきました。蹄をあれこれ言うなら、まずは野生動物の蹄をきちんと見ないと。別に馬の必要はない、原則同じ組織ですから。蹄底。溝らしきものが全くない。溝=すでに...野生動物の蹄

  • 足し算管理の危険性

    人間でも動物でも今って「あれやりましょう、これやらないと」っていうののオンパレードですよね。例えば食事一つとっても、あれ食べろこれ食べろ、「摂取」って言葉が気になる・・・で、栄養が足りない?じゃあサプリだなんだって。いくらざぶざぶ食べたって、吸収せにゃ意味ないで、じゃあ、乳酸菌なんかどうです?次から次へ、よくまあ思いつくもんだよなあ・・・・。この場合、サプリ会社・乳酸菌飲料屋等々が儲かる仕組みになってます。化粧だと。しっかり洗顔しないと角栓がこびりつくんですよ~~、それを落とさなくちゃ、シミ取りなんかどうです?シミがあると女として見てもらえないんですよ~~(ってyoutube動画でよく宣伝してますけど、そんなこと言う男なんざこっちから願い下げですよ。だって、そいつだって数十年後にはシミだらけになるもの。人の事、...足し算管理の危険性

  • 最近の三課目

    自馬さんの蹄病治療がいよいよ終盤戦です。一旦白癬菌が食い荒らした爪組織は元には戻らないので、健全な爪が伸びるのをひたすら待つしかないわけですけど、いよいよ強度の低い部分が蹄底~蹄尖に集まってきたので、10月は見に行くと毎度蹄尖辺りがボロボロ剥がれていて、コワカッタ・・・そんな状態では、障碍の練習はとても無理、ということで、馬場チックな練習に切り替え。3課目辺りまではかなり基本的な運動なので、できないと困ります。点数が取れるとは思えないですけど、現在はこんな感じかな~~。50%いけばいい方?しかし、いつも思うのだが、馬場の採点って、なにが基準なんでしょうか?採点競技のあいまいさが気になる。以前部内競技会では、例えばAから駆歩発進、ジャッジ①は4点、ジャッジ⓶は6点、同じ場所で観てるのに。意味が分からん。これじゃあ...最近の三課目

  • 内側からのハエ対策の可能性

    前回の話(ハエ対策部門)で、濃厚飼料を与えるべきでないと書きました。その理由は様々ありますけど、結局は「草食獣に草食獣としての食生活をさせる」という、かなり原則的な話です。しかし、現在日本で乗馬馬の主流になっているサラブレッド君達は、子供の頃から訳分らんサプリだのなんだのを食べさせられてて、腸内細菌叢ぐちゃぐちゃ、胃潰瘍ありあり、という不健康状態が慢性的に続いている、と思われまして、牧草のみの生活に変えて即座に腸内細菌叢が草食獣本来のバランスに戻る、とは思えない。彼らが基本不機嫌なのは、その辺も大きいと思う。で、あげくに疝痛で死去、か。なんだかね。牛にせよ馬にせよ、どうしてこうハエがわんさかいるんだろうか?今までご紹介してきたのは、ハエがちょっとでも少なくなるように、外側から考える戦法でしたけども、これって、羽...内側からのハエ対策の可能性

  • 更に蹄病考察

    蹄病等々考えていると、どうしても管理全般に目が行ってしまうんですが。で、この動画、面白いです。牛の話だからカンケーない、と思わず、じっくり見てみてください。後半は特に面白いですね。この動画にある「活性誘導水」についてはこれから検証してみる予定なんですが(自馬よスマン、しかし、君はいい実験馬。とにかく体調をはっきり伝えてくれるからこちらはやりやすいんだわ)、誘導水についてはともかく、サシバエ減少(というか消滅)や削蹄不要というのは実に面白い。理由も大体理解できたので、解説します。そもそも、この酪農家さんが廃業を検討した理由って、重労働して経費もかけてるのに、全く牛の管理がままならないというところですよね。ツライ・・・・。それが活性誘導水なるものを使い始めたら深刻な牛の病気の一種である乳房炎がなくなってきた、サシバ...更に蹄病考察

  • 最近の練習

    自馬練。この人の爪水虫の治療は1年経過して、まだ続いています。現在は、蹄壁だけ見ると酷いことになっています。蹄尖ボロボロ・・・・。その理由は、白癬菌に食い荒らされて強度が落ちている部分がじりじり減って蹄底の方に下がっているんだけれども、蹄底に近づくという事は、縁の強度が落ちてしまうわけで、特に蹄尖部が危うい。こうなると、ちょっと障碍の練習は奴も嫌がるし(痛い・というより違和感なんでしょうけど)こちらも不安なので(びりっと割けたらと思うと)、馬場っぽい運動練習に切り替えてみました。速歩も駆歩も強くなってるので、もってかれないように。。。。いわゆる「馬場馬術」とは何か?が理解できてないんですけども、基本はこんな感じならまあまあなんじゃないでしょうか。どうなんでしょう?最近の練習

  • とってもナイスな洗浄除菌剤を見つけましたので、販売することにしました

    このブログは現在進行形ですので、いきなりこういう話が出ます。申し訳ありません。8月中は、これからご紹介する洗浄剤について、評価から始まって販売するかどうか、販売するとしたらどうするか、色々検討しておりました。結果、GOサインという事で、ご紹介します。今までご紹介してきた過酢酸やイソプロピルメチルフェノール・エタノールといった、消毒洗浄剤については、荒れた現場になりがちな装蹄や削蹄時に持ち込むのがあれこれ難しい、という難点がそれぞれにありました。こんな感じ。1)過酢酸:金属腐食性がネック。蹄鉄に使う事が憚れる。あと、これは原液がアメリカ製なので、昨今輸入が大変。。。。2)イソプロピルメチルフェノール:洗剤に含まれている物質だから、跣蹄が必要。装蹄や削蹄時に水を使うのは憚られる。火と水は相性が悪い。3)エタノール:...とってもナイスな洗浄除菌剤を見つけましたので、販売することにしました

  • 餌とハエ

    当院で入院やお預かりしている犬を散歩に出した時、外で排便したとすると、するや否や即座にやって来るキンバエには恐れ入ります・・・・・。多分臭いを察知してどこからか飛んでくるんでしょう。ハエ軍団は、臭いにとても敏感なんでしょうね。サシバエも、秋終盤になると、ひっくり返した馬着やゼッケンにたかりまくるようになります。自分の保温もあるし、やっぱりゼッケンや馬着に馬の体臭が付いているから誘われる、という事もあるんでしょう。となると、体臭をどうにかしないと、ということになります。しかし、馬のような草食獣は特段体臭なんかないはず、「体臭」とされているものはなにか、これは馬房の臭気でしょうね。臭気(特にアンモニア臭)が染み付いちゃってるんだ。あーやだなー、動物関連施設ってどうしてこう臭うんだ自分で動物病院をつくらなくちゃならな...餌とハエ

  • サシバエと個人の対策1

    とはいえ、敷料も床構造も、乗馬施設の問題で、施設側が根性出さない事には何も変わりません。個人で何かやると確実に嫌がられるし、、、特にクラブホースの場合は、「施設の持ち物」ですから、深入りしないほうがいいだろうな、と思います。最善は、「サシバエがうじゃうじゃいる季節は馬に乗らない」事。危険なだけですから。お客様が減る原因がそれなら、真剣に考えると思うんですよ。考えないでしょうか?乗馬施設って、なんか厄介なんですよね。お客様をお客様と考えてない場所が多そう・・・・自馬をお持ちの方なら、自分の馬のためにやれることをやった方が気分がいい。その方法について、考えたいと思います。今いるクラブはなぜか、サシバエが毎年比較的少ないんですが、その理由として、以下が考えられます。1)堆肥場がない=毎日どこかの農場(?)に糞便&おが...サシバエと個人の対策1

  • サシバエ対策はどこからとりかかる?

    実は、サシバエじゃないですけど「ハエのウジをどうにかできんか?」という質問がYahoo知恵袋とかに結構出ていたりします。それに対する、殺虫剤以外の対処法が面白い。1)酢水をかける。酢:水を1:1にして、それをかけると死ぬか逃げていく。2)煙草の吸殻を入れる。これは煙草に含まれるニコチンが殺虫しているものと思われます。全然効果なし、という話もありますが。。ちなみに「ネオニチコイド系」の殺虫剤は、動物への毒性をほぼなくしたニコチンの仲間の化合物で、それを殺虫剤にしているのです。3)熱湯をかける。ゆでちゃうということですね。そりゃ効果あるでしょう。4)石灰や珪藻土を撒く。これは、ナメクジに塩をかけて退治するのと同じ方法で、ウジを脱水させて殺すという事。じゃあ、ウジがわかないようにするのは、とにかく清潔にしろ!に尽きる...サシバエ対策はどこからとりかかる?

  • サシバエと殺虫剤

    サシバエの生活環を別の図で。サシバエの成虫は「4㎞は飛べる」とされていますが、動物というのは原則めんどくさがりなもの、余程でないと(吸血する動物が全くいないとか)そこまで飛び回ることはない。大体、その畜舎内で生活が循環しているはずです。サシバエの生態に関する資料としては1)サシバエその生態とリスク(臨床獣医2011)2)牛舎のサシバエ対策(兵庫「TheFlyProject」チーム)が、かなり信頼度が高いです。ただ、対策はちょっと疑問がありますが。こういう資料を読むと、根本対策がないとまずいんじゃないのか、と思ってしまいます。現在、こうした害虫を根絶する方法に、「不妊虫」を使うものがあります。ただ、サシバエのような、雌雄共吸血するような場合は、難しいかな・・・。で、殺虫剤。分かりやすい資料はこちら。牛舎等でのサシ...サシバエと殺虫剤

  • サシバエを知る

    害虫といえば、ゴキブリ!!これが飲食店に出たのを見つけたら、もうダメだ~~。以前、かなり高級な(というか、高い値段なの)寿司店で食事中に、隅っこにチビゴキを見つけちゃってさ!!見つけたのを後悔したのは、そのせいで寿司がいきなり超まずく思えてしまった(味を覚えていない)のと、この店の衛生管理をとことん疑ってしまった(生ものを食べさせる店ですからねえ)、更に言うと「もう絶対来ないだろう」と思いつつ、会計の時に「お宅、ゴキブリがいましたよ」と言えなかったことさそう、普通の客はそういう事を店に直接言うことはしません。それっきり来なくなる、だけ。従って、店側は「なぜ、リピートがないのか?」について、考えない。こういうのもチャンスロスの一つだと思います。ハエアブだらけの乗馬クラブに呆れ果てて、二度と来んわ、となってる人、相...サシバエを知る

  • 殺虫剤というか、農薬について

    殺虫剤について言及すると「それっっ、農薬は害だ、殺虫剤なんぞ使うな」ってなりがちなんですけど(一方、ホムセではやたら殺虫剤だの除草剤だの売られてて、しかも、その対象は「不快害虫」だったりする。不快だからいなくなってくれってひどくないですか?)むしろ、見ていると、殺虫剤の使い方、その時期等々、そこら辺に問題がありそうなんです。あと、殺虫剤や農薬に対する理解がほぼない状態で撒き散らしている、んじゃなかろうか?という疑念。ということで、農薬について。農業をある程度「事業」として行うとなれば、農薬ってやっぱりどうしても必要なんじゃないかと思うのは、一種類の植物を同じ地域に大量に植える手法を取れば、そりゃその種の保育園みたいなもの、どんどこ病気だの虫だのがたかるに決まっているから。「無農薬」って聞こえはいいですけど、家庭...殺虫剤というか、農薬について

  • 敷料と床とハエ

    乗馬は、近くにあった最大手の乗馬クラブ(ほぼ特定できちゃいますね)で始めたのだけど(大学の馬術部は、ここに入ったらまともな大学生活、どころか勉強自体が不可能だと思ったのと、今は知らないが、当時はOB連中がやたら幅をきかせていて、飲み会というと現役部員がOBに酌をして回るという、なんじゃそりゃという慣習を聞いて、ぞおっとしたので入らず。それでよかった。「馬ってこういうもんだ」という変な思い込みをつくらずに済んだから)、入ってすぐ、このハエの多さは何なんだ、と呆れましてね。夏ともなると、サシバエが馬の腹にわんさかたかって、そのせいで馬がイラついて人を振り落とす事故が多発する。こっちまで刺されそうになる。で、それに対してはっきり言って「無策」としか見えなかったから。じゃあ他のクラブはどうかというと、おそらく日本・いや...敷料と床とハエ

  • 堆肥化というけれど

    堆肥について、基本的な情報はこちらなんですが、今はYOUTUBE先生が大勢いらっしゃいますので、その方の講義の方がなんぼも分かりやすいですね。後半には馬糞堆肥の話もちょっと出てきます。で、酪農の場合、堆肥化施設は下手をすると畜舎よりずっと規模が大きかったりする。作業規模も大きい。凄いです。ローダーが運転できないと、牛舎管理はできない感じね。最大手の乗馬クラブでもせいぜい飼ってる馬の数は1カ所につき100頭前後ですけど、牛の場合は1000頭とか、当たり前だものね。堆肥化について真剣に考えてしまうのは、どこの乗馬施設でも、馬糞や敷料の行き先は名ばかりの「堆肥舎」らしき所にどさっと積み上げて終了、になってしまっているから。家畜排せつ物法は、その辺に馬糞をぶん投げる「野積み」を禁止している。ので、屋根と床と壁が付いてり...堆肥化というけれど

  • 堆肥と肥料

    ワタクシ、農学部獣医学科卒なんですよ。なのになのに、堆肥と肥料の違いを今日まで知らんかった~~~~アホか~~~~でもねえ、農学部といっても、獣医学科ってなんか離れ小島風でしてね。これ、問題です。小動物ならともかく、大動物や公衆衛生方面に行くなら、農業部門に対する理解がないと、務まらないでしょう。こんな事、学生の頃は全然考えなかったんですけど、もったいなかったな。。。。家畜の糞尿については、今やちょっとでも臭うと近隣住民とやらの逆鱗を食らうということで、どう処理するか、は大問題になっている。昨年行った「畜産エキスポ」でも、「悪臭対策」についての講演会があったし。講師の先生がおっしゃるには、臭い&騒音は、あくまで「主観」に基づいた判断になりやすい、臭いについては、かなり頑張って1/10にしました、で、やっと「少し臭...堆肥と肥料

  • 敷料問題

    床は多分防水より透水の方がいいのではと思うのは、防水だと敷料がどんどん湿ってしまうから。そうなると、敷料をしょっちゅう交換したり継ぎ足したりしなければならなくなる。これがかなり重労働で。おが粉を使っている施設が多いと思うのだが、木粉が舞い上がっているのを見ると、これを毎回吸い込むのは人馬共にどうなのか、という疑問もある。一方藁だと臭ってしょうがない。大学の馬術部の臭いも、大概敷料の藁を一々乾かして再利用するせいだったんじゃないか。藁が臭くて。一方、おが粉をしょっちゅう交換して清潔にしています、を売りにしている乗馬施設も多いけど、そんな重労働をしなくても衛生的に管理できればいいわけで。乗馬施設=3Kじゃ、しょうがないですもん。敷料については、対象は主に牛ではあるが、色々研究されている。というのも、敷料はそのまま大...敷料問題

  • 床の塗料とか

    現在は、でも、ただのコンクリを打っているのが、圧倒的多数というか、厩舎全てじゃないかとは思います。ヒマとお金があれば、その上から透水性コンクリを打つのもいいかと思うんですが、むしろそれならいっそ防水塗料を塗っちゃった方がすっきりしそうですよね。NTCはそっちを採用してます。ついでに防滑もやってほしかったんですが・・・・。防滑の方法は、最初から防滑塗料を塗る方法と、防水塗料に防滑剤を混ぜ込む方法があるようです。防滑塗料で強度がかなりありそうなのはこちら。こういうの、馬運車の床面にも塗っていただきたい・・・・・。ゴムなんかより、はるかに安全になるはずなんだけどなあ。そうじゃなければ、防水塗料にこういうの特殊軽量骨材G(16kg用)0.8kg防水用塗料に混ぜて防滑仕上げ楽天で購入を混ぜて施工するとか。防滑については、...床の塗料とか

  • 透水性コンクリート

    については、かなり動きが出てきてます。まず、カインズホームで販売開始するらしいとの事。つまり、施工の楽さからして、ホムセで売っても大丈夫そう、という判断になっているのではないでしょうか。あと、生コンポータルというサイトで、DIY法や、施工業者さんについての情報が詳しく出ています。修繕用の資材もあるようで、今後の床打ちコンクリはこれが主流になりそうな気配・・・・。透水性コンクリートを床に打ったって、臭いが減るわけじゃないでしょ、むしろコンクリ内に尿が残ったら更に臭くなるのでは、という疑問もあると思います。それに対する対処を考えてなければ、オススメはしません。動物でも人間でも、床は「滑らない」ことが一番肝心です。犬の骨折原因のNo1は、交通事故じゃなくて、自宅で飛び上がって滑ってこけて、だから。人間でも、大腿骨骨折...透水性コンクリート

  • 厩舎につかう材料とか

    また、厩舎火事が起きたみたいで。割と近い場所なんですが・・・・・。原因等々も含め、よく分かっていないことが多そうなので、それ自体についてはなにも言及できませんが。乗馬施設って段々物が増えてごちゃついてしまう、整理整頓ができなくなっちゃう、場所が多い気がする。職場の「5S]というのが全く順守されていないというか。っていますか、5Sって分かります?製造業の方ならKYTと同様分かってるはずだと思うんだけど。今回は、とりあえず、事故や火事のようなトラブルが起きにくい施設というのを、管理しやすい部材で考えてみようかと思います。まず、コンクリね。特に洗い場なんだけど、コンクリって馬が前搔きなんかするもんで、摩滅しやすい。すぐ窪んじゃって、そこに水が溜まって水捌けが悪くなる。更に、そこに苔が生えたりすると始末が超悪い。馬も人...厩舎につかう材料とか

  • 厩舎構造をめぐる各種規制とか

    そもそも、この厩舎といいますか、動物を一定数以上住まわせて管理する場合、色々な法律が規制をかけてる。動物はカワイイ・癒しだとかなんとか言ってるくせに、いざ飼おうとすると、今度は汚い・臭い・煩いとくるわけで。本当に勝手なもんですよね、人間て。でも、それだけじゃなくて、実際犬猫の多頭飼育崩壊現場なんかはシャレにならない事態になっていることも多々ある。家畜を飼う時も、ちょっと失敗すれば多頭飼育崩と同じ状況に陥るし、そうなると、特に衛生面で、周囲への悪影響が甚大なものになりかねない。それを防止するためにも、色々法律で決めなくちゃならないことが増えるんです。厩舎については、最近建築基準法を厩舎については緩和しようという動きがあって、その資料もある(これは、現在進行形の話です。基本的には牛豚になるけれど、馬も大動物なので、...厩舎構造をめぐる各種規制とか

  • コンクリート問題

    馬の厩舎画像をググってみると、豪華なものから危なっかしいものまで色々ありますけども、基本的には1頭単位に仕切られた部屋があって、床にはおが粉か藁が敷いてある。広さは大体3.5m*3.5m位(これはかなり豪華な方かも)。飼い葉桶と水桶があって、厩舎によっては鼻で押すと水が勝手に出てくるウオーターカップが付いていることも。それに、馬の出入りに使う通路、という設計が大半。扉は、馬栓棒から頑丈な扉まで色々。壁は大概木製で、蹴っ飛ばしてもまあまあ大丈夫な厚みの板、という感じでしょうか。問題は床で、コンクリートのたたきか、土か。自馬が今いる厩舎は簡易厩舎みたいな造りで床は土のままなのだが、これが存外良い。土の質もあるだろうけど、雨が降っても厩舎内に水が周囲から入り込まないので(厩舎のある場所が、というか、クラブ立地が全体的...コンクリート問題

  • 厩舎について

    前回書いた「蹄病治療」ですが、これは当然ながら薬も市販されてません。獣医師が処方して、という処方薬になります。従って、この治療に挑戦してみたい方は、当院にご連絡ください。クラムボン動物病院までお願い致します。治療予算は大体1万円/月、程度になるかと。当院では、治療を「やりっぱなし」には致しません。必ず継続して状況をお伺いして、変化に対応できるようにします。これは小動物臨床のテクニックなんですけど、馬の先生はなんか、そういう事をしない方が多そうで。なぜでしょうか?今はスカイプもあるし、カルテの共有も簡単にできるはずなんですけども。ところで、岐阜大学の馬術部厩舎が火事になってしまったそうで。馬は可哀そうなことをしました・・・・。こういう時って、どういう訳か、馬を厩舎から引き出すのは極めて難しいらしい。余程信頼してい...厩舎について

  • 蹄病を理解するー15 蹄病の治療

    ここんとこ、更新をさぼっておりました。申し訳ございません新型コロナウイスル感染症のおかげで、今まで当ブログでご紹介してきた消毒薬や除菌剤について、知識がある程度一般に普及してきているのは(間違いも多そうですが)ありがたいことだと思います。願わくば、大動物の厩舎管理についても、もっと衛生管理を考えっるべきではないと常々思っているのですが・・・・・。で、今ちょうど梅雨時で、蹄病が憎悪しやすい時期ではあります。水虫も今頃が一番症状がひどくなりやすい。気温・湿度の両方が白癬菌の増殖に最も適した状況だからです。ので、この時期あたりから、我々小動物の動物病院にも、人間の皮膚科にも、白癬菌や他の真菌に寄生されて脱毛しちゃったり、水虫の症状が出たり悪化したり、家族にうつっちゃったり、という患者さんがわらわらいらっしゃるようにな...蹄病を理解するー15蹄病の治療

  • 蹄病を理解するー14 蹄の洗浄法とか蹄油とか

    過酢酸はいいことづくめの除菌剤(これも医薬品ではないので、除菌剤の扱いになります)のようなんですが、欠点も当然あります。「金属腐食性」があること。ステンレスは大丈夫なんですが、鉄はダメ。つまり、装蹄した蹄には使いにくい。鉄釘を腐食する恐れがあるからです。でもねえ、だったら、そもそも装蹄なんかしなければいいじゃないですか。サラブレッドの蹄がダメになりやすい、蹄底が薄い、全部白癬菌感染のせいだとしたら?今までの蹄の常識が全て覆る。装蹄をやめる、という判断、あっていいと思う。金もかからなくなるし。オーストラリアでは裸蹄馬のサラがガンガン競走してますから。ただ、装蹄するもんだ、という思い込みが相変わらずだし~~、その場合には、二酸化塩素系の除菌液を使う方がいい。但し、水=鉄を腐食するものであることには変わりがないですか...蹄病を理解するー14蹄の洗浄法とか蹄油とか

  • 蹄病を理解するー13 蹄の消毒 どうすればいい?

    装蹄や削蹄の現場って、本当に汚いですよね。こないだ、削蹄に来た方が、「グラインダーで削蹄すると、埃が目に入って結膜炎になる」なんておっしゃってました。仕事中に作業者が健康被害を起こす事態はあってはならないはずですが。。。。作業環境等々、ちゃんと改善するようにしないと、本当に誰も削蹄師なんかやらなくなっちゃいます。グラインダーで蹄を削る場合、ゴーグル&マスクは当たり前、みたいな衛生教育をやってください、関東装蹄師会様。蹄は汚いもの、床が汚いから、掃除が行き届いてないから、という削蹄師やオーナーの言い分はごもっとも、とは言えない。だって、無理ですもん。但し、床の環境整備ができないかというと、これはできる。という提案はあります。今後書きます。今回は、どうやって蹄を消毒洗浄するべきか、について。それには、まず、消毒薬の...蹄病を理解するー13蹄の消毒どうすればいい?

  • UMALife 4月号

    最新版「UMAライフ」4月号に、FRC代表の田中氏がハミなし頭絡について書いておられます。当協会については触れていらっしゃいませんが、田中氏の主張は、その通りと思います。ぜひ、お読みください。UMALife4月号

  • 蹄病を理解する ちょっと番外編ー消毒・除菌・殺菌等々2

    対象物周辺の環境から病原性のある生き物を何らかの方法でいなくなるようにする・あるいは数をうんと減らす、病原性をグンと落とす、というのが「消毒・殺菌・滅菌・除菌・抗菌」等々のフレーズで表現されています。ドラッグストアに行くと、商品がごちゃごちゃ並んでいるように、見える。ポイントは、「消毒薬」は医薬品の棚に置いてあって、「除菌剤」は普通の商品棚に陳列されている、点。これには、日本の薬剤についての法律である「薬機法」が絡んでいるのです。薬機法とは、かつては薬事法といわれていた法律のことです。「殺菌」や「消毒」という言葉は、「医薬品」や「医薬部外品」以外の商品には利用することが禁止されているのです。「薬」として扱うには「認可を取らなければならず、臨床試験をちゃんとやって云々、と莫大なお金がかかる。それだけでなく、特に「...蹄病を理解するちょっと番外編ー消毒・除菌・殺菌等々2

  • 蹄病を理解するーちょっと番外編 消毒・除菌・殺菌等々1

    世の中「コロナウイルス」で大騒ぎになってますね~~。で、もう一度この図を。前回は蹄の消毒や跣蹄について書いていません。これ、きちんと理解して行わないとやるだけ無駄になることも多いので。昨今とにかく「消毒だああ!」となっているようですので、その件も踏まえて書いてみようと思います。いわゆる感染症というのは、病気の元になる生物が体内に入り込んで体の細胞に悪さをする、で下手をするとそのせいで死んじゃう、という病気の総称です。細菌という単細胞生物(一匹=1細胞のこと)、あるいは細胞の体もなしていないDNAやRNAの固まりであるウイルスが原因で起こるものです。ウイルスは極小で、光学顕微鏡なんかでは全くつかまりません。野口英世博士が悩んだ挙句罹患して死んじゃった「黄熱病」もウイルス性感染症です。野口博士は光学顕微鏡を駆使して...蹄病を理解するーちょっと番外編消毒・除菌・殺菌等々1

  • 蹄病を理解するー12 白癬菌感染を増悪させるもの

    蹄の脱落というのは、蹄葉炎の最終形態とされていて、馬関係者ならだれもが恐怖におののく症状です。その恐怖感の元は結局蹄の脱落を招く蹄葉炎の原因・悪化要因が分からない。原因が不明どうすれば防げるのかも分からない。に尽きる。しかし、爪水虫に対する免疫反応のせいですよ、となれば、スッキリしますでしょ。で、こんなことは、人間の爪水虫でも重症例では起きがちなんだから、となれば、ああ成程、となると思うんですが。まとめるとこんな感じ。これについて、これから更に解説します。装蹄されていない蹄ってサラの若馬であっても綺麗なもんです。YOUTUBEを見ると、「初めての装蹄」という名前の動画が結構あって、それを見ると、蹄底がちゃんとしてるのが分かります。この手の動画は馬の「成人式」風ですけど自分に言わせれば「爪水虫寄生の儀式」にしか見...蹄病を理解するー12白癬菌感染を増悪させるもの

  • 蹄病を理解するー11 馬への白癬菌の感染経路

    人間の爪水虫の場合、爪への寄生は皮膚の水虫を放置した結果、と言われています。いきなり爪に白癬菌が住み着く可能性はかなり低い。皮膚の水虫からじわじわと爪に移行する。直に埋め込む可能性があるとすれば、やはり爪切り等々直に爪に触る道具でしょう。こういう道具を消毒もせんと共有すれば、シイタケ栽培と同じ、原木に菌を植え込むように、爪に白癬菌を植え込む結果になるわけです。馬や牛の場合、そういう効果を発揮しているのは、間違いなく削蹄師の皆さんが使っている道具でしょうね。だから、いきなり爪に白癬菌がたかってしまう。従来蹄病の原因が「よく分からん」と言われていたのには、それなりの根拠があります。まさか、削蹄や装蹄が蹄病の元だなんて!という思い込み(というか、社会常識がない、馬業界のヘンさ加減とも申しましょうか。または、特殊技能の...蹄病を理解するー11馬への白癬菌の感染経路

  • Dr.Cook'sハミなし頭絡で最近の障碍練習(垂直・ダブル・オクサー)

    最近の練習風景。Dr.Cook'sハミなし頭絡で障碍飛越。ハミがないとどうやって方向転換するのか?というご質問をよくいただきます。このスピードでも割と簡単です。急旋回に最初は戸惑っていましたが、きちんと障害に視線を合わせることで馬側も予測しやすくなってくるようです。Dr.Cook'sハミなし頭絡で最近の障碍練習(垂直・ダブル・オクサー)

  • 蹄病を理解するー10 人間の爪水虫の治し方

    前々回でもリンクした東京新聞の記事。かなりよくまとめてあります。この記事の後半に「爪水虫」について書かれていますが、爪は白癬菌にとって、薬も届きにくいし組織に含まれる白癬菌の餌=ケラチンも多いし、爪の中に埋まってのんびり暮らせるってことで、確かに「安住の地」なんですよ。で、その結果何が起こるかというと、宿主である人間は1)爪の見た目が悪くなる。2)二次感染を起こして爪周囲のトラブルが甚大になる。3)ひょうそ等々が生じて疼痛で歩けなくなったり、靴が履けなくなる、糖尿病を併発している場合には、脚の切断に至ってしまうケースも。という末路になる。ちなみに、水虫の主症状である「痒み」は、これは白癬菌に対する自分の免疫反応の結果起こります。これだけなら、アトピーで痒い、というのとまったく同じメカニズムです。白癬菌の怖いとこ...蹄病を理解するー10人間の爪水虫の治し方

  • 蹄病を理解するー9 人間の水虫はどううつる?どう防ぐ?

    ということで、妙に軽んじられている水虫ですが、白癬菌を自分の皮膚や爪で飼っていると当然他人にうつす恐れが高くなる。白癬菌は接触で広がります。まず、家族。次に他人。家族間は、爪水虫の場合、やっぱり爪切りを共有しちゃうのがまずい。一人一人専用の奴を使って、同じ場所に保管しない、この位気を使わないとうつってしまう。または、毎回使う前にアルコール消毒をしっかり行うか。他人にうつす恐れがあるのは銭湯・ジムやプールのシャワールームや着替えする場所等。足湯も怖い・・・・。今日のニュースで、最近流行りの新型コロナ、陽性判定された男がわざわざ店で飲み食いした挙句吹聴して回る、という実にガキッぽい行動をしたという話が出てますが、水虫持ちの皆様は、同じことをやってるわけですよ。さっさと治していただきたいものです。そういえば、大学生だ...蹄病を理解するー9人間の水虫はどううつる?どう防ぐ?

  • 蹄病を理解するー8 人間の「爪水虫」

    改めて真菌培養培地。分離できた真菌は「糸状菌」であることは形態学的に分かっているのだけど、白癬菌かどうかまでは判別できなかった。但し、「1種類」というのがポイント。鉄爪に付着したサンプルと同時に採取しているから、もし、サンプリングに問題があれば、同じように訳分らない状態になるはずなんです。こういう訳分からん状態を「コンタミネーション」といって、試料採取の失敗と位置付ける。爪水虫については、人間でも同定するのにサンプリングが極めて重要であるとされています。やっぱり足元って汚い箇所だから、上手くサンプリングしないとコンタミネーションが簡単に起きてしまって、なかなか疾患特定に至らないんです。感染性疾患や、真菌寄生性疾患の場合は、これはかなり重要です。人の爪の場合のサンプリング法がこちら。白癬菌は爪の末端から侵入し、奥...蹄病を理解するー8人間の「爪水虫」

  • 蹄病を理解するー7 爪疾患として捉える蹄疾患

    前回より、改めてこの写真。以前NHKで介護番組的なものをやってた時、うわ、その爪どう考えても爪水虫でしょ!という感じのおじいさんの爪を介護士の方が爪切りで切って、そのまま次々別の爪も切るシーンがありまして。それじゃあ、その人の爪、全部爪水虫になっちゃうよ~~、とハラハラして見てたもんです。あー自分が認知症にでもなった時、こういうのは覚えてるだろうから、でも、まともに口がきけない、となると、爪切りしようとした介護士さんを蹴っ飛ばして、介護士さんに「クッソばばあ」呼ばわりされるんだろうな~~~、と思うわけです。こないだ聞いた話では。「認知症を患ってる父が骨折して、ギプスをはめたのにそれを外しちゃうんですよ」と「困った親父」トーンで話す方に「それ、きっとギプスが超痛いんだと思いますよ。だから外しちゃうんだ。私も3週間...蹄病を理解するー7爪疾患として捉える蹄疾患

  • 蹄病を理解するー6 で、何が感染しているのか?

    装蹄師・削蹄師が道具の消毒も、削蹄・装蹄前後の跣蹄も全くやらずに仕事する、から、蹄病が感染して回るんだ、と書きました。じゃ、何が感染しているんでしょうか?これが今までよく分かってなかったんです。というか、分からないもんだ、と思い込んでいた。獣医がね。だもんで、何の進展も今までなかったわけだ。そのせいで人に飼われてる大方の宥蹄動物は大迷惑をこうむったといえる。大迷惑なのは馬のオーナー・乗馬クラブ・酪農家の方も同じで、いつもいつも不安に襲われ、飼っていてもちっとも楽しくない。いつ跛行が起こるのか、いつ起立不能になって屠畜場送りの判断になってしまうのか、獣医は、脅しだけはうまいけど、その実まともな対応策を一つも挙げることができない。せいぜいこう言うだけですよね「糖質をやるな、おやつをやるからこうなるんだ」「ちゃんと運...蹄病を理解するー6で、何が感染しているのか?

  • 蹄病を理解するー4 装蹄・削蹄の何が悪いのか?

    しかし、いつも思っていることですが、日本のこういう方面の技術者の方のレベルってハンパない場合が多い。おそらくは世界一なのでは、と。おそらく、勉強もしてるでしょう。国家資格じゃなくなっても、資格制は残っているわけだし。鉄を加工細工するのだから、めちゃ力仕事で、鉄の蹄鉄を扱う場合、原則女性は無理じゃないかと。これだけで、有資格者が減ることになりますね。装蹄の現場はとにかく危険極まりない。鉄をもひん曲げてしまう高熱炉のすぐ近くで、いつ本気で蹴り飛ばしてくるか分からない動物の足元で作業する。よく事故が起きていないな、と。いや、事故が起きていても統計とか取っていないのかもしれませんが。安全対策も考えつつ、山ほどいる馬どもの足元を見て、ああ切ってみたりこう切ってみたり。。。で、跛行がそれで改善することもあるし、改善しないこ...蹄病を理解するー4装蹄・削蹄の何が悪いのか?

  • 蹄病を理解するー4 疫学的アプローチ2

    改めてこの図。今まであちこちの乗馬クラブと関わっているのだけども、この件については、クラブ同士の言い合いになっている、のも見受けます。例えばクラブホースが別のクラブに引きとられたりすると、あっちのクラブの馬は挫跖だらけでどうなってるんだ?きっと馬場の管理が悪いに違いない、とか文句を言う次のクラブ、とか。うーん、見ているとどっちもどっちっぽいんですけども・・・・。なんとかして、馬の故障を誰か他人のせいにしたいんだろうなあ。。。。。従って、クラブの管理にせよ、装蹄師にせよ、事態の打開に至らない。もっとまずいのは、これに獣医が関わらないということ。でもねえ、大体獣医があてにならない。自分も獣医だから(小動物ですがね)情けない話だとは思うが、あてにならない医者ってのがどれほど飼主にストレスになるか、よく分かる。小動物臨...蹄病を理解するー4疫学的アプローチ2

  • 蹄病を理解するー3 疫学的なアプローチ1

    改めて、この図。困っちゃいますよ、本当に。これが表面化しない、というのが一番ヤな感じだな~~。オーナーとしては、馬を預託しているクラブの悪口は言いたくない、下手に文句を言うと、「じゃあ出てってくれ」という結論にすぐなってしまう恐れがある。乗馬クラブ側は、あの装蹄師のせいで馬がダメになった、とか考えてるけど、他に人もいないし、グズグズ。装蹄師側は、あちこちの乗馬クラブを見ているから、あーこのクラブは床がダメ・管理がダメ・不衛生だし、と思いつつ、でも、どこのクラブも大差ないというか。。。。で、連日連夜、落鉄しただの跛行しただので駆けずり回って疲弊する、という。三すくみみたいな状況になってしまうんです。馬関係者って暗くなりがちなんですが、こういう状況にほぼ例外なく放り込まれちゃうから、というのがあるんじゃないか。激論...蹄病を理解するー3疫学的なアプローチ1

  • 蹄病を理解するー2

    蹄病について書かれている内容を読むと、とても不思議なことが書いてあるんですよ。例えば挫跖。「薄い蹄底、平らな蹄、蹄踵が低い蹄で発症しやすい」とあります。って、これ、要は「削蹄されている・装蹄されている蹄のこと」なのではないか?つまり、削蹄や装蹄そのものに問題がある、という事なんでしょうか?装蹄師や削蹄師という仕事は、かつては国家資格だったわけで、今だって相当な技術が必要とされているし、試験も易しいものではない。技術的なことを言われると、獣医だって「へえ~~」になっちゃう、んですけども。でもねえ、一方では、「装蹄師のせいで蹄がおかしくなった」という話もよく聞くんです。あちこちから装蹄師を呼んで、合わない、下手だ、と言いつつコロコロ装蹄師を変えているクラブも結構あるし。っていうか、どの装蹄師さんを呼んでも、最終的に...蹄病を理解するー2

  • 蹄病を理解するー1

    論文を書き終わりましたので、やっと、今回から裸蹄管理に重要な「蹄病」について書いていきます。とにかく長くなります・・・・・。専門的な話もなるべく易しめに書きますが、参考リンクは必ずご覧いただきますようお願いいたします。さて、蹄病。種類多し。名前が色々ついています。代表的な奴を箇条書きにしてみます。蟻道・砂のぼり裂蹄白線病蹄膿瘍蹄葉炎挫跖蹄叉腐乱蹄癌立腫れ・けいくんってこんなにあるんかい!となりますが、これらの病変をバラバラに考えるから、今まで蹄病の全貌が全く理解できていなかった、ということ。まず、病変が起きている場所に基づいて分類すると、1~4は蹄壁内で起きている疾患で、5~7は蹄底の疾患。8については、今まで病気と考えられていなかったフシがありますが、れっきとした病気なんです。これが起きている=なんらかの蹄病...蹄病を理解するー1

  • 第4回ホースメッセ

    が、無事に終了しました。ご来場くださいました皆様、当協会ブースに来てくださいました皆様、ありがとうございました。協会がブース出店を始めたのは第3回からなのですが、今回は、前回とは比べ物にならないくらい忙しく、なんと言いますか、同僚と2人合わせてのべ100回くらいは説明をさせていただいたような気がしています・・・・。土日はお昼を食べに行く余裕もなし。大変ありがたいことでございました。ハミなし頭絡については、その構造についてのご質問を多くいただいております。ハミがないのにどうして馬に指示が伝わるのか?については、この頭絡の構造上の特徴が大きな役割を果たしています。シンプルで動物に伝わりやすい仕組みを使っているので、きちんと理解してもらえる、ということですね。これについては、当ブログでも細かくご説明していこうと考えて...第4回ホースメッセ

  • 来年の予定

    今年一年ありがとうございました。ここのところは蹄病に関する論文(のようなもの)を書いていたんですが、書かないと、こっちに内容の詳細を載せにくいんですね。で、更新が遅れまして申し訳ないです。ということで、来年からはもう少し更新できるようにしますので、よろしくお願いします。来年の予定

  • 久しぶりの障碍飛越と講習会傘下のお知らせ

    管理人は、11月25~27日に御殿場馬術競技場で開催される講習会に実馬参加する予定です。聴講される方で、ハミなしにご興味のある方はお声がけください。久しぶりの障碍飛越。あー楽しや、面白や~~久しぶりの障碍飛越と講習会傘下のお知らせ

  • Dr.Cook'sハミなし頭絡動画1

    最近の3課目障碍飛越おまけ付き。低いクロスバーですが、蹄の様子を見つつやってますので。ご質問あれば、コメント欄へ。Dr.Cook'sハミなし頭絡動画1

  • 疝痛の治療、これでいいのか?

    小動物の獣医が書くのは、かなり勇気が要りますけども。やっぱり、どう考えてもおかしいから。まずは、人間の「疝痛経験者」の方の経験談をご覧ください。この方の入院体験談がこちら。この方は、潰瘍性大腸炎の既往症があり、何回も入院や手術の経験をされています。ので、腸閉塞の症状は、その後遺障害の一種であろうと考えられます。でも、テニスを頑張っていらっしゃるんですよ~~。ワタクシ、この方のやってる大会にお邪魔したこともあります。コテンチョンにやっつけられたな~~。それはさておき、この方のお話は、馬の疝痛の症状を馬が言えたとしたら、こうでしょう、というのがよ~~く分かる内容になっています。症状に浮き沈みがある、そのうち七転八倒状態になってしまう、点滴を打ってもらうとかなりやわらぐ、この中に「運動したらよくなった」という話はこれ...疝痛の治療、これでいいのか?

  • 馬の疝痛を引き起こすもの

    ウサギでは「朝見たら死んでた、が割と普通に起こる」と書きました。これは草食獣&鳥でよく見られる現象ですが、勿論理由があります。要するに「黙って具合が悪くなってる」から、ですね。草食獣は、野生の世界では、まず寿命で大往生にはなり得ない。体調不良でよたよたした途端に肉食獣に食われてお陀仏、というのがほぼほぼ100%じゃないかと思う。なので、とにかくなにがなんでも「正常っぽくみせる」のがうまい。というか、本当にあまりよく分かってないんじゃないか、と思う時すらある。今までのケースだと、後ろ足がびっこ引くんです、という稟告で連れてこられたウサギの本当の疾患は子宮破裂&腹膜炎でした、なんていうのもありました。人間だたら七転八倒になりえるような深刻な病態なのに、飼主が理解できるのがいいとこ「びっこ」。腹痛を表現する症状がその...馬の疝痛を引き起こすもの

  • ウサギの疝痛

    ウサギの病気は、その大半が生殖器系(ただしメスのみ)と消化器系疾患。最近はウサギも長生きするようになりまして、ガンや老衰になるウサギも出てくるようになっちゃいましたけども。で、消化器系疾患はほぼ2種類。1)歯の疾患。伸びすぎや、不正咬合・歯牙膿瘍等。:歯は消化器の一種です。2)麻痺性腸閉塞(便秘という症状になります)ウサギの麻痺性腸閉塞の症状は、本当に急性で、さっきまで普通にしていたのに、いきなり食べなくなる、なんか元気がなくなる、便が出なくなる、とこんな感じ。まあ、馬と似ていますね。で、つい様子を見てしまうと、翌朝死んでました、ということになる。この腸閉塞症状は、当院では割と季節性があって、春秋に多い。最近は減少傾向にあるが、昔は本当に多発して、往生しました。さて、この原因は何なのか?ウサギについては、朝見た...ウサギの疝痛

  • 疝痛ってなに?

    乗馬教本に載ってるくらい、「疝痛」って有名な馬の「病気」で、これのせいで一晩でコロッと馬が死ぬのも散々見ている。特に初心者に付き合ってくれる、優秀なお馬さん(乗馬をやってる人間は、99.99%が初心者といって過言ではない)がこれで死ぬ、いい馬がどんどん減ってしまう、というのも見てきた。疝痛をなくす方策を何も考えないのかあ、乗馬クラブって、というのに驚きがありましたけどね。動物愛護というか、福祉というか、そこから本当に外れまくってるんだよね。疝痛=腹痛のこと。というけど、馬の場合、これはもう七転八倒状態になるくらいひどい。で、痛くて死んじゃう、という結果になることもままある。その分類として、1)便秘疝2)痙攣疝3)変異疝というのがあるんだ、とか教わったような・・・・。これはガッコで習ったんでしたっけ?もう忘れてし...疝痛ってなに?

  • なぜ、装蹄をやめられないのかー2

    装蹄をやめられない理由は他にもあります。2.装蹄していない馬を、ポニーや道産子以外見たことがない。だから、乗馬や競馬には装蹄が必要だと思い込んでいる。今、自馬を裸蹄で管理してるんですが、装蹄師さんは、どうしても不安というか、納得いかないみたいなんですよ。はだしで障碍なんて、大丈夫なのか?今日も言われましたけど。特に、サラは蹄が薄いから、難しいんじゃないか、と。この蹄が薄い、というのも、思い込みがかなりありそうなんですけどね。ポニーや道産子なんかは蹄が固くて頑丈だから大丈夫だろう、という、これも思い込みなんですけど。いや、そんなことはない、蹄鉗子で調べてる、と反論されそうですが、じゃあ、蹄の「硬さ」はどうやって決まるのでしょう?これが見えてないんだもの。やっぱり思い込みの部分が大きいんじゃないかな。自馬については...なぜ、装蹄をやめられないのかー2

  • 馬に対する定番の「治療」は正しいのか?

     セファロチンですけど、案の定、長期欠品になってるようですね。今、日本では、それどころかセフェム系注射薬が軒並み欠品。抗生物質の一ジャンルがこういう事態になってしまうのは本当に珍しいというか、初めてじゃないでしょうか。 ということで、馬の先生方は、只今抗生剤は何をお使いなんでしょう?草食獣に対する抗菌薬については、まずはどこで代謝され、どこから排泄されるのか、が重要。糞中排泄される奴はダメです。消化管内に抗生剤が分布することで、腸内細菌叢に影響してしまうからです。代謝されず、尿中排泄されるのが理想。そういう抗生剤・または合成抗菌剤を選択することが重要ではないかと思います。抗生物質の選択には、その他に、体内のどこに多く分布するかとか、半減期・抗菌範囲も考えないといけないけれど、草食獣については、とにもかくにも腸内...馬に対する定番の「治療」は正しいのか?

  • 馬は治療しにくいのかー3

    馬は、大動物の中では、治療しやすい方なのでは、というのは前回書きました。でも、そうはいっても、なかなか馬に飲み薬をやって治療、という話は聞かない。その理由としては基本的な投薬量がよく分かっていない。経済的な問題(連続して診療できない事情)疝痛恐怖症が挙げられるのではないかと思います。1)薬用量の決定というのは、本気でやると非常に大変です。投薬量は、薬剤が持つ効果を十分に発揮して、かつ副作用がほとんど出ない、という範囲を決める、という事なんですけど、これを決定するには、体内での薬物動態(どう吸収され、どの臓器に集まり、どこを経由して排出されるか)から始まって、色々調べなくちゃなりません。小動物に使われている動物用医薬品については、かなりきちんとしたデータに基づいて、薬量量が決定されています。ただ、認可されている動...馬は治療しにくいのかー3

  • 馬は治療しにくいのかー2

    消化管構造の違いについて、前回述べました。草食獣の治療のやりにくさは、結局のところ、抗生剤が使いにくい、という1点にある。後は種別にあれこれ。例えば、保定。治療をおとなしく受けてくれるようにとっ捕まえる方法なんですが、治療といっても、動物にとっては「危害を加えられる、ひょっとしたら殺されちゃうかも」でしかないから、特に初診の際には大暴れされることが多いんです。犬や猫のような肉食系は、当然攻撃してきます。噛みつくわ引っ掻くわ、どちらが大変かというと、圧倒的に猫。犬は口さえ押さえれば何とかなる場合が多いんですが、猫は、噛んで引っ掻いて、で、部屋中逃げまくる。こうなると、まず、捕まらない。時々野良猫を「病気したので何とかできないか」と連れてくる方がいるんですが、なぜか段ボールに入れてきちゃう。すると、段ボールをぶち破...馬は治療しにくいのかー2

  • 馬は治療しにくいのか?-1

    とにかく馬は病気する、ケガする、で、すぐ死んじゃう生き物、という事になっています。今まであちこちの乗馬クラブで、優秀な馬が疝痛起こして、たった一晩でコロっと死ぬのを見ています。従って、馬の飼主は日々オドオドして暮らすことになってしまう。いつ疝痛を起こすか、いつ怪我するか、いつ骨折しちゃうか?不安でならない。いったんこうなったらもう、助けることが難しい、とされているから。こんなんで馬を飼うのが「楽しい」となるでしょうか?こんな動物は馬くらい。異常です、はっきり言って。異常は正さなくてはなりません。そんなもんだ、という諦めはどこから来てるんでしょうか?馬は大動物だから?治療が難しいから?そんなことありゃあせんですよ、小動物獣医から言わせると。その前に、馬という生き物(と、他の生き物)の比較をしてみます。哺乳類は、そ...馬は治療しにくいのか?-1

  • 国際ハミなし記念日

    というのができたそうなんです。ハミなし頭絡の国際団体が、そう決めたから~~、ということで。9月7日だそうですので、来年から、なんかイベントを考えようと思います。ハミをやめると、馬の表情が全然変わっちゃうから~~。本当に楽しくなる。ということで、管理人動画。撮影した日はとにかく暑くて、ものの20分程度しか練習できなかったんですが。テキトーな3課目です。できれば、鐙抜きでこの程度は回りたいものです。ああ、この動画では、「ビタッと歩様を変える」というのを全然要求しておりません。理由は、この人、只今蹄を治療中なのと、背中もちょっと痛いよ、と言ってますので、「詰める」をやめています。詰める動作って、結構体にきますから~~。国際ハミなし記念日

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