馬に乗る時、必ず使われている「ハミ」。実は必要ないんです。馬に必ずくっつけている「蹄鉄」。別に必要ありません。 無駄を省くことで、馬と人がもっと近づき、楽しい生活を送れるようになります。その情報をお知らせします。
3)の続きあと、気になったことを一つ。最近、装蹄師さんが、バーナー等で蹄底全体をあぶって焼烙して蹄を殺菌する(?)手法があるようで、馬のオーナー様からも相談を受けたことがある。効果があるのか?これはやめた方がいいと思います。理由:蹄はケラチンが主成分のタンパク構造で、スルメイカに近いんじゃないかとされている(本当はどうなんでしょう?ただ、水分量等は近いかも。科学的に分析されたのではなく、経験上の話なのをお忘れなく)。スルメをあぶるとどうなるかというと、縮みます。で、組織構造も変性して壊れます。蹄の構造も同様に、あぶると破壊される。従って、元来の耐久性が喪われる可能性が高い。あと、爪組織を再生している細胞((特に蹄底にある細胞群ですね。もちろん生きてます)にダメージを与えかねない。余計なことはするもんじゃない、と...症例報告についてー質問や疑問に回答4
3)蹄鉄を使うと蹄病が起きない気がするのだがこれは、蹄鉄が良い、という事じゃないんです。実際にはやっぱり蹄病は起きまくっているんだけど、起きる箇所が裸蹄の時とは異なる、ということ。この件については、特にサラについて考えなければならない。サラって、競馬馬時代にはアルミ冷鉄を付けられてる。「冷鉄」とはなにかというと、「鉄をカンカンに熱して蹄底にじゅっと当てて~」というのとは違って、ただ、出来合いのアルミをくっつけるだけ。この違いの理由はよく分からないのだが、多分、若くてじっとしててくれないサラに通常の蹄鉄を打つのが危険すぎる(人にも馬にも)のと、後は単純に馬の頭数が多すぎて、一々鉄を熱してなんてやってられない、ものあるかもしれない。鉄の蹄鉄はやっぱり重いから、競争能力に悪影響がある、というのあるかも。で、だから、こ...症例報告について、質問や疑問に回答ー3
2)に対する回答の続き蹄の場合、とにかく生え代わりに時間がかかります。というか、本来は不必要に伸び続けるものではない.。つまり、よく言われる「1か月に1㎝程度伸びます」が正しい、わけではない。このように、蹄端から白癬菌が入り込むのに対抗するためにせっせこせっせこ無理に伸ばしてしまう。ので、蹄質は落ちる。無理ゲー生産させられるから。よく、こんな蹄動画があります。長期間ネグレクトされててこんなになって可哀そう、って文脈で取られることが多いんだけど、違う。よーく見てみると、切り取った場所も荒れてる箇所があるでしょ。ここが既に水虫。水虫に対抗するために伸ばしまくるしか方法がないってこと。野生動物はネグレクトの極みだけど、一頭たりともこんなにならない。蹄を使ってるから、じゃないんです。水虫に罹ってないから、だけ。ちなみに...症例報告について、質問や疑問に回答ー2
今回のカンファレンスでは、症例報告中に質問がチャット形式で送られてきて、これ多分自分用の質問でしょう、というのに文書で回答する、という形式が採られました。しかし、文書の回答って、ツイッター並みの小文で、回答として不十分だなあと。ので、多分こんな質問でしたっけ?というのにもそっと詳しく回答してみます。1)白癬症との確定診断の根拠は?蹄スワブを白癬菌検出培地(ダーマキット)に植えて真菌培養したら陽性が出た事。但し、これは今なら直接鏡検で調べたほうがよかったかなと思っている。直接鏡検のテクニックを手にれないと・・・・・。実は、意外と簡単でフィールドでもできそうなんですよ。いや、サンプリングだけやって病院で調べて別にいいとは思うんですが。もう一つは、テルビナフィンにがっちり反応した、これに尽きます。サンプリングの手法は...症例報告について、質問や疑問に回答ー1
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