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2019/08/25

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  • Felines

    “I don’t trust that cat.” 「彼奴は信用できん」

  • Okonomiyaki Guy

    今僕が住んでいる街、バークレー市界隈で、僕は通称Okonomiyaki Guyと呼ばれている。なぜなら2年ほど前に、バークレーの路上で地元有志たちとお好み焼きの炊き出しをやって、思わぬ反響を得たからである。バークレーは日本人も多いので材料は簡単に全部揃った。予算は僕の自腹なので$500以下。日本によくある家庭用のカセット式ガスコンロとフライパンを使い一枚ずつ焼いた。焼いている間は色々な人と話…

  • Natural

    翻訳については正確さも大事だけど、訳文の仕上がりが自然であることも同じくらいに重要だと僕は考えている。だから、僕は一旦文を訳してから語句を色々入れ替えたり、単語を差し替えたり、あるいは文の前後を逆にしてみたりと、いつもかなり悩む。というか、そこで悩まなければ訳者失格である。共感できない訳文では意味がないし、翻訳調も使うべき時と使うべきでない時がある。自然な訳文こそ、訳文の読み手が種々様々な「…

  • Bangladeshi

    言葉って、面白い。 日本語や英語だけでなく、全世界の言葉が面白いと僕は思う。例えばバングラデシュ語。日本語で「高田馬場」というとバングラデシュ人は笑う。なぜなら「タカ」がバングラデシュ語で「お金」を意味し、「ダノ」と聞こえる「ダウナ」が「ナニナニを頂戴」、「ババ」が「パパ」を意味するので、日本語の「高田馬場」は「パパ、お金を頂戴よ」というような意味になる。まぁ、くだらない語呂合わせだが、若い…

  • Cool, Calm and Collected

    日本語には「冷静沈着」という四字熟語があって僕は好きだ。「沈着冷静」ともいう。「冷静」とは物事に動じず、理性的である様を意味し、「沈着」とは同じく物事に動じず、落ち着いた様を意味する。先行き不透明なご時世だからこそ、慌てず騒がず、「冷静沈着」を心がけたいものです。…

  • Imagine

    想像してごらん 天国すら存在しない世界を 簡単なことさ 地獄も存在せず 天には空が広がるばかりで すべての人が今に生きる そんな世界を想像してごらん 国境のない世界を想像してみよう 決して難しいことじゃない 人を殺めることも なにかのために死ぬこともない 宗教だってそうさ 想像してごらん 平和に生きる僕たちの姿を 君は僕のことを夢想家だと言うかもしれないが 僕だけのことじゃないさ いつの日か…

  • Rap and Reggae

    ニューヨーク市のブロンクス地区で生れたとされるラップミュージックはジャマイカンレゲェの「トースティング」という、言葉をビートにのせて喋るように歌う歌唱法をルーツに持つ。70年代当時のジャマイカ人が日本製の安いキーボード(カシオ製やサンヨー製)を学校の音楽教室などから手に入れ、クラブやダンスホールでそれらのキーボードに内蔵されたリズムマシンに合わせてレゲェを歌っていたのがニューヨークに飛び火し…

  • Narrative Style

    文体とは文のスタイルのことだけでなく、言葉を使って物事を考える姿勢、つまり知的アチチュ─ドのことでもある。戦後の日本のある意味自由で知的で洗練された空気や物の考え方は大きくその時代の小説家や随筆家や文化人の文体、そしてその文体が象徴する物の見方や考え方、そして文体のアチチュ─ドに擬えて形成されたものである。(Art by Miki Takahashi) …

  • Puzzle

    僕が翻訳に挑むときはパズルを解くような心境である。ただし、正解はひとつとは限らないし、訳文は時代や状況に応じて変化すべきだと思うし、僕はいつも自作の訳文を期間無限定で寝かせておいて、完成したものであろうと、より適切な訳やより原文に近い表現やより相応しい単語などがあればためらいなく差し替えることにしている。ネットの時代だからこそできることだが、時間を経て客観視できるようになった頃に編集を加えた…

  • Apocrypha

    英語の”apocrypha”という言葉はキリスト教に関連する場合は「外典」と日本語に訳され 「がいてん」と発音されるが 、 同じ言葉が仏教に関連する場合は同様に「外典」と訳されるものの、「げてん」、もしくは「とつふみ」と読む。 簡単に言うと、いずれも出典や真偽の疑わしい風説や文書を意味するが、ここであえて横槍を入れると、もともと英語の”apocrypha&…

  • Interpreters

    翻訳業はさておき、今の世の中、 通訳者が全然足りていない。日本語から英語、英語から中国語、中国語からスワヒリ語といった通訳ばかりでなく、若年層と老人層、 貧困層と富裕層、あるいは音楽の世界ならばクラシック好きとレゲエ好き、銀幕世界ならカサヴェティス派とフェリ─二派、スパイク・リ─派、企業なら営業部と技術系、デザイナ─などの言葉やアイデアを満遍なく分かりやすく全方面に伝え、ある種の文化的共通項…

  • Lyrics

    僕は高校生時分後半の頃、東京は杉並区の方南町に当時ビジネスマンをやっていたアメリカ人の父親と住んでいたことがあって、通学に乗り換えの多い丸ノ内線の駅を利用して世田谷にある学校へ行く代わりに、井の頭線のある明大前、あるいは永福町の駅まで歩いてそこから井の頭線で渋谷まで出て、授業前に新聞配達のアルバイトや地域のボランテイア活動に励んでいた。というのは勿論冗談で、実は当時の僕は宮益坂付近の音楽雑誌…

  • https://yingling144607301.wordpress.com/2019/09/27/essays/

    日本には一般の市民がその日常において頭に浮かぶどうでもいいことや仕事上のあれこれを自由なスタイルで随筆にしたためて公表するという素晴らしい伝統文化がある。つれづれなるままに書かれ、故ドナルド・キーンの英訳で世界的にも知られる吉田兼好の『徒然草』は、今風にいえばひま人の独り言、要するにつぶやきのことで、兼好法師は僕のイメージではTwitterをやっている定年退職後の含蓄ある品の良いインテリのお…

  • Flowers

    「ぽかんと花を眺めながら、人間も、本当によいところがある、と思った。花の美しさを見つけたのは、人間だし、花を愛するのも人間だもの」 ー 太宰治、作家 “Blankly gazing at the flowers, I thought to myself, humans weren’t so bad after all. Humans were the ones who…

  • Lamont Coleman

    日本にはうまく伝わっていないものの、アメリカのラップミュージックには暗喩や比喩や直喩を駆使してライバルのラッパーをからかったり仰々しいホラを吹いたり壮大な自慢話をする伝統があって、その構成は「セットアップ」と「パンチライン」と呼ばれ、これが日本のお笑い芸能で言うボケ(伏線)とツッコミ(オチ)と似ていて非常に面白い。中でもニューヨークのハーレム出身で、主に90年代後半のアンダーグラウンドシーン…

  • Xenochrony

    音楽におけるsamplingという録音技術は1930年代のアメリカのブルーズミュージシャンが一発録りした音源を別の音源と重ねて録音して曲の気に入らないパートを修正していた時代まで遡り、1940年代のアメリカやドイツで実験音楽の分野で応用され、当時は「音のコラージュ」として世間を賑わせた。現在はとりわけヒップホップのジャンルで幅広く使われている技術だが、前衛音楽家でロックギタリストでもあったフ…

  • Universality

    その生涯において、2000編以上の素晴らしく面白い知的なSF短編小説をものした作家の星新一は、言葉の普遍性について独自の見解を述べている。曰く、星新一は自分の小説がいつの時代にも世界各地で人に読まれ続け、物語を読者に受け入れやすくするためと、外国語に翻訳しやすくするために、まず文から主観的な表現の極みである性的な描写や暴力的表現、感情を殊更に煽る表現などを一切合切排除した。すべての年代のすべ…

  • Narratives

    人は自ずから「物語」を創作し、それに従って行動する、こう僕は考えている。そして、その「物語」を人は自分の好きなスタイルで自由自在に描くことができる。だから、言葉は大事なのです。…

  • R.e.s.p.e.c.t.

    英語の「respect」に相当する日本語はない。「respect」は英語では多様な場面で使える便利な言葉だが、日本語には「敬意」や「尊敬」、「敬愛の念」などと訳されることが多いようだ。しかし「敬う」や「尊重する」がより相応しい場合もあるし、「畏敬の念」や「欽慕」、「尊ぶ」という重厚な表現も日本語にはある。僕が通訳をしていた頃はこの単語を英語で聞くと、「日本人はリスペクトがありすぎて日本ではリ…

  • Target Audience

    僕にとって文を書くときに大事なことは、何をどう書くかだけでなく、誰に向かってその文を書くかということである。ターゲットにする相手によって、僕は文体も語句も使い分けているし、文を書く人は多かれ少なかれそういうことをやっているだろうと思われる。日本語においては、目上の人へ向ける敬語、そして個人的な手紙や社用の文における季節の挨拶といった取り決めが面倒だという人がいるけれど、僕はむしろそれによって…

  • Dialects

    日本に住んでいた頃の僕は、高校生活の前半を過ごした関西エリアに行くときには当然のこととして関西弁で話すことになったが、神戸、西宮、大阪とで、多少言葉を使い分けていた。神戸でも阪神元町と阪急御影とでは使っている言葉も微妙に違うし、尼崎にも独自の土着的表現がある。関西では「そうやねん」と「せやねん」を場所によって使い分けている人が多いとも感じる。東京では、地元の言葉に加えて東北地方の方言が多く混…

  • Living In The Moment

    僕は「自由自在」という言葉が好きである。仏教用語だが、自分らしく自由で、心の思うがままに振る舞う、そして、今現在のその瞬間に生きる、こういうことを意味する。外国では難解な哲学用語として使われているが、日本ではよく使われるわりと日常的な表現である。…

  • Your Eyes Are So Beautiful!

    人を褒めるときは、具体的なことを褒めると、より効果的である。例えば、「君は美しい」と言うよりも、「君の瞳は美しい」、あるいは「君のその黄色い服がポリエゾイエローに近いと言うか濃いけど深みがあって、今日の君は更に美しい」と言うほうが形容詞やディテールがある分、相手が信じ込みやすく、従ってそのおべんちゃらで得られる効果も高いと僕は大昔に物の本で読んだ記憶がある。…

  • By Any Means Necessary Communication

    言葉を使って何かを成し遂げるなら、何でもありだと僕は考えている。現代のコミュニケーションにおいては、すべてのツールを駆使しなければならない。例えば、これから大事な会話をする人と打ち解けるため一緒にコーヒーを飲んだり食事をすることは無論のこと、事前に相手に手紙やメールを書いたり、一緒にいるときにその人の好きな音楽をかけたりすることも僕にはよくある。ソーシャルメディアで相手についての予備知識を得…

  • Yugoslavia

    90年代の半ば頃、ニューヨークの大学でフォトジャーナリズムを学んでいた僕は、ひょんなことからクロアチア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、そしてその周辺エリアを短期間訪れることができた。とはいえ、当時の旧ユーゴ圏では国境なども仮設の入管が多く、パスポートにスタンプも押されず、兵士から受ける尋問後に知人の戦争難民である家族が点在するザクリブ市やサンスキ・モスト市、ビハチ市などを行ったり来たりうろちょろ…

  • Criticism

    僕は仕事上の批判を受けるのが殊更嬉しい。だって、それはついに僕の仕事にある程度人が注目してくれているということだから。多謝。I love criticism. It means someone is finally paying attention to my work. I am grateful for that. Thank you.…

  • Humor

    アメリカの英語のジョークを日本語に訳して笑わせるのは本当に難しい。逆はそうでもない。しかし、そのジョークでなぜアメリカ人が笑っているのかを日本語でわかりやすく説明することはできる。それで十分だと思うし、そのほうが下手に言葉遊びやジョークを意訳したり直訳するよりは面白いし、そういう補足的な情報を得ることこそ海外の作品に触れる楽しみではないだろうか。…

  • Colloquial

    内容はさておき、僕が英語で素敵だと思う文章は、文法やフォームにこだわった文章である。誰もが知っている言葉で書かれた、わかりやすい英文は決まって美しい。僕にとって、日本語は少し事情が違う。日本語は多少スタイルを崩し気味に書いたほうがしっくりくる。僕の日本文は昔から硬すぎる重すぎるとよく言われてきた。でも、ネットに溢れている意味不明な口語体の日本語ではやり過ぎである。あれでは言文一致ならぬ、言文…

  • Word Choices

    翻訳において僕が言葉を選ぶときは、その言葉が訳として相応しいかどうかということばかりでなく、言葉の受け手がその言葉で連想するであろうイメージも大きく考慮に入れる。例えば小売チェーン店の訳を「コンビニ」とするのと「コンビニエンス・ストア」とするのとでは、受け手のイメージする所が全く違うし、前者が多くの日本人にとって身近な存在のファミリーマートのような店舗を連想し自分の生活範囲とつなげて考えるの…

  • Social Media

    ネットの時代になって、僕の文章へのアプローチは大きく変わった。それまでは、僕は文を書いたらそれっきりで、印刷前に校正という意味で人に添削してもらうことはあっても、印刷されたあとに修正を加えたり、部分的に文を書き直すこともまずなかった。ところが、今のネットのメディアはこれまでの出版メディアと違って、一旦公開されたあとも編集できるし、画像などを差し替えることもできるし、時代や状況に合わせて更新が…

  • Gratitude

    3年に及ぶ職探しもしてみるもので、怪我の功名というか、この体験は僕にとっていずれ貴重なものとなるだろう。職を探し始めた当初は、僕も考えが相当に甘く、日本人の多いサンフランシスコ市なら、まぁ2ヶ月もあれば良い職、良い仕事にありつけるだろうと高を括っていた。しかしそうはうまくことが運ぶはずもなく、目当ての会社がやれ試験を受けろだの学歴がどうのというので、途中で職探しがフリーランス翻訳の営業活動に…

  • Pastiche

    タイトルこそ覚えていないものの、清水義範のパスティーシュ(模倣芸術)短編小説に英語の語源は全部日本語であるという内容の佳作があって、まぁユーモア小説だし、全部コジツケ論ではあるが、小説の枠というか、書かれている文体が抱腹絶倒、少し惚けているけど真面目な学者のハチャメチャな論文のスタイルを呈していた。細かい内容までは覚えていないものの、僕はこの小説が物語として面白いと思ったばかりでなく、文章を…

  • Conversational Grammar

    人と人とが会話を交わすとき、その文法は総じてメチャクチャである。僕たちが人と喋るときは、現在進行形、過去形、未来進行形、すべて使うこともよくあることだし、タメ口や敬語を行ったり来たりすることも稀ではない。時間軸が大幅にずれることもよくあるし、僕たちの交わす会話は論理もナラティヴもコロコロ変わり、文法的整合性にも乏しい。兎角コミュニケーションというものは僕たちが普段考えている以上に複雑である。…

  • Appropriate Translation

    翻訳であろうと通訳であろうと、僕は訳については正確さも大事だけど、その訳がいかにその状況や場面において適切であるかということが同様に、あるいはそれ以上に重要だと考えている。例えば企画書の翻訳なら僕はその企画書の目的や結論を重視するし、映画であればその作品世界をなるべく詳細に短く完結に、心に響く言葉ですべて伝えることを目指す。映画字幕の僕が考える問題点は、字幕を制作する側が、文化を細かく伝える…

  • Four Fried Chickens and a Coke

    ジョン・ランディス監督の『ブルース・ブラザーズ』という傑作映画があって、僕はこの際立つエンターテイメント作品を四国の小豆島でアメリカ人である父と観た。主演はジョン・ベルーシとダン・アクロイド。他にもジェームズ・ブラウンやアレサ・フランクリン、そしてキャリー・フィッシャーも出演していて、映画好きはもちろんのこと、音楽ファンにもこたえられない内容となっている。当時の僕は小学生か中学生で、僕はこの…

  • Flexibility

    もうひとつ通訳業と翻訳業の大きな違いは、原語を受けて適切な訳を考えてから、実際にそれを言葉にするスピードである。そのため通訳は頭の体操にもいいし、会話の先をある程度読む力も必要になってくるが、しかし予測を誤ると、時間の制約などがある場合は取り返しのつかないことになりかねない。だから手持ちの札として、いくつか曖昧で柔軟に使える便利な単語や表現を予め用意しておいて、予測不能な事態に備えておくのも…

  • You!

    日本語には敬語や謙譲語、へりくだり語、一人称代名詞なら「僕」、「オレ」、「わたし」、二人称代名詞なら「あなた」、「おまえ」、「貴様」など、相手や状況に合わせて言葉を使いわける場面が多々ある。でも、英語でも実はこういうことはよくあるし、アメリカ人でもやはり目上や目下の人と会話をする時とでは使っている言葉も表現も微妙に違う。もちろん英語なら me と you と I を主に使うにせよ、ボキャブラ…

  • Interpreting

    翻訳業と通訳業は似ているようで随分と違う。どちらも言葉を駆使する職業ではあるものの、翻訳業では主に対象ニ言語の文法力や語彙力、文化的、ビジネス的な知識が試されるのに対し、通訳業においてはその上更に社会性や社交性が大きく問われる。基本的に、僕は言葉は何をどう言わんかということよりも、その言葉を発することによって、何を成し遂げようとするかが重要だと考えていて、そういう意味で、秀でた通訳は国際ビジ…

  • Average

    日本人の文章力が下がってきている、ネットのせいだ、みたいなことを僕は前に書いたけれど、よくよく考えてみたらそれは当たり前の話で、なぜならネットの時代になって今まで文章を書くことのなかった大勢の人たちが急に必要に迫られて文を書くようになったからである。つまり下手な文を書く人の数が急に大きく増えたことによって、全体の平均的文章力が結果的に下がったということではないだろうか。…

  • Antidisestablishmentarianism

    日本語も素敵だけど、英語にも面白い言葉や表現がたくさんある。例えば”circumnavigation”は世界一周旅行を意味するし、”defenestration”は窓から人を放り投げることを意味する。そして、”disestablishmentarianism”は18世紀頃のイギリスの政教分離主義のこと。反対語には接頭辞と…

  • Language and Logic

    僕にとって、英文と比較して和文のほうが目で追いやすいし、英語の文よりも遠くから視覚的に捉えられるというか、英文の場合は字や語句をひとつひとつ噛み締めて意味を取り込みながら読むのに対し、日本語はひらがな、カタカナ、漢字が混ざっていて歯切れも良く、絵を鑑賞するような感覚で、一斉に多量の情報を取り込むことができる。だから、英語で言う”run on sentence”である長…

  • Market

    僕は基本的には、ひとつの考えを持って、翻訳に取り組んでいる。それは、売るものがなんであれ、その商品に関連する翻訳のクオリティーを高めれば、海外市場での売上げが伸びるであろうというものである。小説、音楽、映画、ゲーム、ビジネス、販促、HP、広告、すべての分野で言えることだろうし、日本語から英語、そして英語から日本語の両サイドに共通していることだと考える。…

  • Slang

    前にも書いたけれど、広い意味でのエンターテインメント分野の場合、スラングからスラング、そして隠語から隠語へ言葉を翻訳するのは絶対に控えたほうがいい。なぜならスラングや隠語には時事的で生活臭のする通俗表現が多いし、すぐさま読み手が自身の日常の現実に引き戻され、諸外国の作品に触れる楽しみも意味も半減するからである。例えば、”Lowrider”を「シャコタン」と訳したり、&…

  • Detail

    翻訳者や字幕制作者がわかりやすさを優先するがあまり、日本語作品の仕上がりが著しく通俗的で、軽い内容になることがよくある。僕が本を読んだり映画を観るときは、その世界にドップリ浸ることが好きで、良い作品であれば、その作品世界のすべてを知りたくなる。すべての会話、場所、時代背景や社会的背景、細かいディテール、興味は尽きないし、そもそも本を読んだり映画を観たりするのも、日常の生活からひと時だけ、自分…

  • Japanese Rastafarians

    ラスタファリズムと言えばその発祥地であるジャマイカを思い浮かべる人も多いだろうけど、実は日本もラスタファリ大国である。日本はラスタの男性や女性もヨーロッパやアジアの他国と比較して桁違いに多いし、ラスタファリズムと密接な関係にあるレゲェも、希少価値のあるレコードやコレクター物については、ジャマイカ国内での売り上げを日本が凌ぐとまで言われている。もちろん、レゲエにも多くのサブジャンルがあるし、発…

  • Ask

    詩や小説であろうと、音楽や映画であろうと、海外の作品を日本語に訳すのであれば、僕は作家やアーティストが在命中に作品の細部のポイント、言葉や台詞回しの意味、そして作品の意図などを直接本人に尋ねるのが理想的だと思う。アーティストが亡くなってからではもはや取り返しがつかないし、そうなったら訳者の解釈に頼らざるを得ないし、それに作品が良いものであれば、優れた正確な訳をつけるのが当然で、その程度の労力…

  • Education

    学歴を自慢する人がいるけれど、僕は学歴がないのが自慢です。 Some people brag about having an education, but I actually brag about not having one.

  • Technology

    テクノロジーの進歩も一長一短というか、最近の僕は漢字が上手に書けない。間違いなく、これはパソコンやワープロ、そして携帯電話の普及によるものである。恥ずかしい限りだが、その内テクノロジーが更に発展して、この恥ずかしい気持ちを完全に取り除いてくれることに僕は少なからず期待している。…

  • Flow

    僕は90年代にニューヨーク市に住んでいたことがあって、ヒップホップと言えばニューヨーク市のブロンクス地区やブルックリン地区、クイーンズ地区をすぐさま思い浮かべていたけれど、サンフランシスコ•ベイ•エリアに移り住んで、その考えが大きく変わった。なぜなら、サンフランシスコ市、そして近郊のオークランド市などのラップ•ミュージックが僕にとって素晴らしく「粋」に感じられるからである。「粋」と言っても、…

  • Emotions

    僕は昔から様々なスタイルで文章を書くことが好きで、旅行代理店に勤務していた頃は会社で当時の流行作家の文体というか、文の雰囲気を真似て団体旅行の企画書や日程表を作成したり、あるいは古典作品のスタイルを模倣して知人に手紙を書いてみたり、神戸の画廊で働いていた頃は辞書だけを頼りにイタリア語やフランス語、中国語、ロシア語などの知らない言語の絵画の鑑定書を日本語に翻訳して遊んでいた。日本国憲法や刑法を…

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