不具合や天候不良で延期されていたH2Aロケット50号の打ち上げが昨日の未明に無事成功した。2001年の1号機以降、失敗は1段目が切り離せなかた6号機だけで49/50=98%の成功率だった。既に打ち上げ費用を抑えた次期H3型が1号機の失敗の他は4機成功しており引継ぎは終わったと言える。しかし1回約60億円という打ち上げ費用は競争力があるとは思えない。 一昨夜の三日月は曇り、昨夜の四日月そして今朝の日の出は雲の中H2A50号、有終の美
昭和100年目の2025年(令和七年)も早くも一ヵ月が過ぎた。安倍一強以降三代目となる石破政権の通常国会が始まっている。予算委員会で半世紀ぶりという「全会一致でない参考人招致」を多数派野党が結束して賛成して決めたのは、裏金問題の安倍派会計責任者。一方、国有地売却を巡る財務省の公文書の存否自体も明かさず不開示とした一審を高裁が覆したのも安倍政権下における森友学園事件である。安倍首相→佐川理財局長によって文書改ざんを強いられた公務員が死をもって抗議した「森友事件」ももう8年前で風化しつつある。安倍政権下における国民を馬鹿にした数々の不祥事を忘れまじ。 江戸川土手のY字路の一つ。「Y字路はなぜうまれるか?」の分類によれば、これは地形系Y字路(高低差)。忘れまじ安倍政権下の不祥事
19日にここで紹介した「Y字路はなぜ生まれるのか?」(重永瞬、晶文社、2024年)が手元に届いた。約200頁の半分ほどがY字路の写真や図版でざっと眺めたという段階だが、今日はそのさわりである。まずはY字路の定義から。①が純正Y字路、②が準純正Y字路で、色が薄くなるほど純正から遠くなるが、広義のY字路という。となると、陥没から3日目となった八潮市の六差路(③の右)もY字路が重複するところと言える。第三章で本題のY字路が生まれる理由を分類しているが、その一つが街道ウォーカーとしてウンウンと納得の「街道系Y字路」。街道から別の街道や脇道が分かれる「追分」が典型的で、②型が多い。写真は、2018年5月、信州伊能ウォークの会の仲間たちと歩いた中山道(左)と北国街道(右)の分岐点「信濃追分」である。生憎の雨本降りで、...「Y字路」考(1)
直径5メートル近い下水道管が破損し六差路の交差点の真ん中が陥没。直径、深さとも約10メートルの大きな穴が開いた。大型トラック1台が突っ込んで、未だ運転手は救出されていない。場所は埼玉県南東部の八潮市。我が三郷市と中川を挟んだ隣町である。八潮市の北方、十二市町、120万人分の下水が集まり中川沿いの循環センターに向かう幹線下水道である。クレーンでトラックが引き上げられたが出て来たのは荷台だけ。運転席は穴の中に残ったまゝ。運転手の声も途切れていると言う。引き上げ作業中、交差点内のもう一ヵ所も陥没。固定電話線、光ケーブルが損傷し影響が出ているが、更にガス管の被害も懸念され、現場から半径200メートルの住民に避難指示が出た。埼玉県は関連市町に風呂や洗濯機の使用を減らすよう要望している。5年毎の点検では現場の下水道管...120万人分の下水道管破損
検事を辞めた弁護士などを「ヤメ検」という。裁判官を辞めた場合何と言うのだろうか。ヤメ裁?いや判事だからヤメ判?とにかく川越市の市長に女性裁判官から転身した森田初恵氏(42)が当選した。有力とみられた元野党系県議の女性候補、山根史子氏(40)が破れたのは、自民県連が地元、川越支部の頭越しに立憲、国民民主と相乗りで山根候補の推薦を決めたことで支部が割れたことらしい。「裁判官だったので人の話を聞くのが得意」という森田新市長だが、森田氏を表立って支援した市議はおらず、政党との関連や議会対策は大変だろう。 散歩から冬の彩 ヤメ女性判事が川越市長に
宇宙企業「ispace」の月着陸船が米国民間のロケットで無事打ち上がった。打ち上げは2回目である。前回は月面への着陸直前に高度測定が不具合となり落下。「失敗」と宣言した。2度目のキャッチ・コピーは「日本を、失敗できない国にはしない!」。失敗を許容する大切さを訴えるためという。失敗するよりも、失敗のリスクを恐れて挑戦しない方が実は本当の「失敗」ではないか、との思いと言う。一方、日本の民間ロケット会社、スペースワンは初打ち上げで機体が爆破しても「失敗」とは言わなかった。貴重なデータや経験がが得られたからという。失敗と言うか言わないかに関わらず「失敗は成功の母」である。(参考:今朝の朝日コラム「序破急」) 御徒町風景(1/22)、春節の始まる今週は大賑わいとなろう。ガードを潜って昭和通りへ浅草(浅草寺)への道を...「失敗できない国にしない」
3月18日開幕の選抜高校野球大会の出場校に大阪勢がいないのは昭和2年の第4回以来、実に98年ぶりという。大阪桐蔭、履正社など、最近の大阪の有力校がいずれも近畿大会の1回戦で敗れたため。その代わり、滋賀と和歌山から各2校が出場。奈良と兵庫から1校ずつ。初出場の滋賀短大は近畿大会の一回戦で履正社を1点に押さえて8強入りして選抜された。3年ぶりに埼玉から出る浦和実も初出場。県大会で宿敵浦和学院を破った勢いで関東大会ベスト4となった。準決勝では優勝した横浜と1点差の善戦。辻川監督は就任37年目、選抜の報に言葉を詰まらせた。 散歩から長嶋さんの集会所街角の情報「網」選抜、98年ぶり大阪勢なし
長野駅善光寺口で起きた無差別殺傷事件の犯人は未だ逃走中で、他県警からの応援を受けて厳戒態勢が敷かれている。防犯カメラによる犯人の逃走経路は、ロータリー脇のホテル(メトロポリタン)脇を通って北国街道へ向かっている。北国街道に出た犯人が右折して賑やかな善光寺方向に向かったとは考えにくい。となると北国街道を横切って西の国道117号(旧18号)に向かったのか、あるいは線路脇を走ってから跨線橋かアンダーパスで東口に向かったのか。昨秋の北国街道ウォークの2日目と3日目でこのあたりを歩いたので、いろいろ考えてしまう。 東口(線路の反対側)、突き当りがアンダーパス線路にぶつかる北国街道、向こう側の右がメトロポリタンホテル長野駅善光寺口メトロポリタンホテル脇、線路で遮断された北国街道が復活し北に向かう北国街道を北に向かうと...長野駅善光寺口と北国街道
昨夜、長野駅(善光寺口)のロータリーで無差別殺傷事件が起きたと報じられる。駅ビル前のほゞ中央、バス停留所あたり。一人が救急搬送後に死亡、一人が重傷、女性一人が軽傷という。長野駅ビルは善光寺本堂の高い柱をイメージさせる列柱と大庇が特長で「門前回廊」という名が付く。2015年の北陸新幹線金沢延伸と善光寺の御開帳に逢わせて完成。今年10周年を迎える。以降幾度となく乗り降りしている長野駅だが、特に昨秋は北国街道ウォークなど頻繁に長野駅を利用した。その駅ビル前での事件に心を痛める。下は2018年1月撮影の長野駅、この翌日に雪景色となった。昨日は御徒町駅前で学生時代の旧友たちとの新年会。そのうちの一人は長野市からの参加。事件は午後8時ころというから、遅くとも5時か6時には着いていただろう旧友が遭遇する可能性はなかった...長野駅前で惨事
就任式会場でも、大統領執務室に移ってからも次々に大統領令に署名するという派手な仕事始めを見せたトランプ。米国の黄金時代の幕開けと言い、アメリカファーストを突っ走る宣言とも言える。中国の習近平、ロシアのプーチンとも重なるこの独裁的自国主義は世界をどう変えるか、少数与党となった日本の政権は対応出来るのか、などチョッピリ考える昨日であった。 江戸川散歩アラカルト土手下の白梅の木、咲くのはもう少し先隣より高い14階建ての「狭い」マンションの杭打ちが始まったトランプの仕事始め
トランプが米大統領に就任した。少数民族や女性に対する差別をなくす「多様性」を進めて来た米企業のいくつかはトランプ就任に合わせて「手の平を反す」ように方向転換する。多様性の推進は多数派に対する差別、即ち「逆差別」だという論理である。屁理屈という他はない。日本の企業でも「いやいや」多様性、ダイバーシティーを進める企業も多いだろう。州ごとの選挙人選挙という形をとる大統領選挙では、バイデン政権を継承するハリス候補との間に予想以上の差がついたが、投票数でみればトランプ、反トランプ支持者はほゞ半々。勝てば官軍、その通りとなる。 昼間は晴れた昨日、武蔵野線鉄橋の塗装補修が始まるようだ。スパンによって錆の進行が異なるのは、前回の補修が年度を跨いで行われたということだろう。今回の補修範囲の架線に感電防止のカバーが取り付けら...勝てば官軍、手の平を反す米企業
昨日の午後、故郷長野県の4連覇がかかる都道府県対抗駅伝(男子)の中継をじっくりと観た、はずだったが30分くらい経ったところでついうたた寝。何と長野が7位あたりを走っている。しかし結果は予想通り長野が4連覇達成。今年も高校駅伝2連覇の佐久長聖の選手がその原動力となった。中でも5区で区間新記録で再び1位を奪い返した佐々木の快走が光る。その5区で14人抜きで千葉を2位に押し上げた八千代松陰高の鈴木も区間新記録。佐々木と共に4月から早大に入るという。となると来年の早大はずいぶんと強くなりそうだ。 今日は大寒だが、明け方の気温は昨日までの零度前後より緩んで5℃。日中も暖かくなりそうだ。2,3日前の明け方。そろそろベランダから日の出が見えなくなる。長野4連覇、今年も佐久長聖力
今朝の「天声人語」に「Y字路はなぜうまれるにか?」という本が紹介される。著者の京大博士課程で地理学を専修する重永瞬氏(28)が、吉田キャンパス付近を歩く時「このあたり、なんか(Y字路が)多いな」と思ったのがきっかけという。曰く、・直線の道の「綻び」として生まれる・さまざまな矛盾や軋轢を受け止める空間・直角ではいられなかった物語・だから、合理性の対極にある人間らしい道さすが京大博士課程、タモリより哲学的である。 趣味の街道歩きでも、旧道や寺社仏閣への分岐がY字路だとわかり易い。その分岐点には道標やお堂があることも多い。この本、図書館にあるというので早速予約、読んだ後で再びY字路について書こう。写真は昨年12月の日光例幣使街道、岩船山への分岐点の地蔵堂である。中のお地蔵様の台座が道標になっている。「Y字路」考
出身会社のOB会HPに掲載される訃報、この年末年始(12月16日~1月15日)分は普段より多めの十数名。享年はほとんどが80歳台で、最年少76歳、最年長90歳、平均はざっと85歳前後である。OB会事務局が統計を取り始めた2007年以降、凡そ1,200名の訃報が掲載されたが、記憶を辿ると多分、最年少はOBとなった直後の60歳。最年長は102歳だったと思う。単純に総平均80歳台前半であろうか。厚生省の統計によれば、2007年~2023年の男性の平均寿命の伸びは約2歳、75歳の平均余命の伸びは1歳弱。それを考えると出身会社のこの十数年の享年の総平均はやはり83~84歳程度かもしれない。元旦と9日に亡くなった同年代の知人の訃報に、いつになく「寿命」について考えたという次第である。 真冬の上野公園の散歩から(その3...年末年始の訃報に思う
ブログ(最初はYahoo)を始めてから阪神淡路大震災について書くのも今年で8回目。毎年同じようなことを書いている。長田区に住む高血圧の持病持ちのベテラン社員と連絡が取れず、大阪本社から若手数人の「捜索隊」を出した。倒壊しなかった自宅をベースに地域救援活動のリーダーになっていた。今年は震災から30年目。今日の朝刊の全面広告に「あの日を忘れない。それが備えの第一歩」とある。まさにその通り。震災から11年目の2006年、「神戸・人と防災未来センター」を訪れて、同じ強さと波形の揺れを体験した後、語り部さんの話を聴いた。まだ覚えているのは「枕元に新しいスニーカーと持病薬を置いて寝ろ」。しかし、守れてはいない。さて、冬の上野(恩賜)公園散歩(その2)。 <iframeid="google_ads_ifra...忘れまじ、阪神淡路30年
上野駅近くでの新年会の前に比較的暖かな昼時の上野(恩賜)公園の南の端を少しだけ散策。真冬で人出は疎らだが、やはり外国人が多く、その半分以上が中国人。西郷はんの銅像方向はパス賑やかな音楽が聞こえて来るフュージョン系のバンド、ドラム代わりのタップダンスは激しい寂し気なオカリナの音も響き渡る朝方は何故かログイン出来ず遅いアップとなった。明日はこの続き。冬の上野公園(1)
ながら見をするつもりだったが、結局3時間近く目が離せなかった。昨日の高校サッカー男子決勝である。テクニック、スピード、気迫がぶつかりあった激闘に酔った。歴史に残る好試合であろう。両校ともU18プレミアリーグで凌ぎを削っている。しかし一発勝負のトーナメントでは負けたら終わり。前橋育英のDF久保は高校選手権の守りが嫌だという。相手FWの迫力が違うと言う。先取点を取った流通経済大柏に守りの意識が出たのは止むを得まい。6万人近い大観衆の国立競技場、2回目の栄冠が頭を過った。一方の前橋育英は先取点を取られてから動きが良くなった。締めくくりはPK戦。テレビの実況中継の解説者は「見たくない」と言った。確かに選手一人一人には酷な時間、そして結果となる。結局、PK戦は各十人目まで続き、前橋育英が9-8で勝った。高校選手権2...前橋育英、激闘を制す
京都で行われた都道府県対抗女子駅伝、初のメダル(3位以内)を狙った長野が惜しくも5位に終わった。2区でトップに立った京都が強かった。最終9区、実業団の川村が昨年に続く区間賞で2位に2分半の差をつけて優勝。京都の主力は川村を除けば立命館宇治高と進学した立命館大生。1区、長野東高の真柴が高校駅伝に続いて快走し、トップ千葉と2秒差で2区へ。以降6区の川上(長野東高)の区間賞などで上位を維持し初の3位以内、ひょっとしたら優勝も期待した。が、最終9区(10キロ)で京都川村に1分差を3分近くまで離され、5位に終わった。10キロをトップレベルで走れる選手がいれば・・・。京都との差は一般、大学生の選手層だろう。男子は一週間後の19日に広島で行われる。長野は長野県勢で長野東とアベック優勝した佐久長聖が主力。どこまで行けるだ...京都強し長野メダル逃す、女子駅伝
年末年始を挟んで3週間ぶりの朝日土曜版beの「言わせてもらおう」は読者投稿の笑い話。大体は取って付けたような語呂合わせが多くあまり笑えないが、今回次の話には思わず吹き出してしまった。傑作である。もちろん「転載禁止」だろうが、朝日さん、ちょっと目を瞑って。(ほゞほゞ原文) 家族で食事時、幼稚園の孫娘が「おじいちゃん、そこの醤油とって」と言うので取って渡すと無言で受け取ろうとする。醤油差しから手を放さず、「こんな時はなんて言うの」と諭すと、孫娘はしばし考えてから言った。「手を放してください」。 江戸川風景(1月9日)肉眼では全く見えなかった今年一番の笑い話
千葉駅近くのビル解体現場で2階床が崩落、作業員2名死亡という。NHKのテレビ番組に「解体キングダム」という番組がある。高い煙突や高層ビル解体など、安全上あるいは技術上困難な各種の解体工事を扱う。スクラップ&ビルド、高度成長時代に雨後の筍の如く建てられた高層ビルの建て替えが増え、都心の高速道路脇、地下鉄の真上などのビルの解体では瓦礫ひとかけ、ボルト1本が落下しても大事故に繋がる。安全を最優先した綿密な工事計画が必要だが、最後はクレーンや重機のオペレーターの技量、経験も重要である。千葉の事故の原因は不明だが、コスト、工期優先で「安全第一」ではなかったのか、はたまた・・・。直近の「解体キングダム」は高さ18m、実物大ガンダムの解体だった。ただし、スクラップにするのではなく大阪万博へ移設するための解体で、傷一つ付...解体キングダム
恥ずかしながら「リテラシー」という言葉と意味を知ったのは六十歳を過ぎてから。正式な講義名は忘れたが、定年後の嘱託勤務時代に通った生涯教育(社会人教育)の講義での「情報リテラシー」だった。「リテラシー」は元々は読み書きする能力を言うが「ある分野に関する知識やそれを活用する能力」という意味である。講義では元日経新聞編集長の講師が提示する新聞報道などいろいろな情報を例に受講生同志でディスカッションした後で、講師がその情報の真偽や報道後の反響などを解説し「リテラシー」の大切さを説いた。今、米メタ社(フェイスブック)が投稿のファクトチェックを廃止する。フェイク情報が垂れ流しということになる。ますます「情報リテラシー」、「ネットリテラシー」が必要な時代である。 今朝はちょっと零下、ベランダからの昨夕の月と今朝の日の出ネットリテラシー
「1.17阪神淡路」で普及率1.6%にも拘わらず、SNSによる災害発信に海外を含め多くの励ましやボランティア申し出が寄せられたことを昨日書いた。その朝日新聞の特集「ネットと災害」の(2)では、2011年の東日本大震災でのエピソードを報じる。気仙沼公民館屋上に保育園児らと避難した母親のSNS発信を英国にいた息子が見つけ救助要請をツイート。これを東京の地下鉄の復旧情報を発信していた猪瀬直樹副都知事が偶然見つけ東京消防庁幹部に相談。結果、東京消防庁のヘリコプターが出動し屋上から何百名もの避難者を救助した。この年、日本語ツイッターの利用者は1200万人に達していた。しかし、上のような救助に至ることは少ないと言う。逆に誤情報により救助が空振りになることもある。2004年の新潟中越地震時にも、避難所に大量の不要物が届...ネットと(2)
10日早いが、1月17日は阪神淡路大震災から30年。これをSNS発信したのが当時神戸外大職員の芝勝徳(マサノリ)氏(66)。地震で壊れたメインサーバーを他のサーバーに置き換えて発信した。「我々は深刻な地震を経験した。ネットワークは正常に機能している。Eメールを受け取ることが出来る」。数日後、柴は神戸市役所の職員が撮った8mmフィルムから写真を切り出しネットに載せた。当時、日本国内のネット利用率はわずか1.6%に過ぎなかったが、海外の反応は凄まじかった。ボランティアの申し出など1ヶ月後には60万件ものEメールが届いた。芝はネット黎明期の理想社会の兆しを電子空間に感じた。だが、現在そのSNSは「憎悪とプロパガンダの手段と化し社会に悪影響を与えていることは悲しい」と、当時ワシントンポスト紙で阪神淡路地震の記事を...1.17阪神淡路30年
この年末年始、全国的には大きな事件、事故、災害はなかったようである。お隣韓国では尹(ユン)大統領の拘束の是非で揺れている。今年(2025)は三が日に土日が続いたので長い正月休みになった人も多いだろう。そして今日が仕事始めとなる。尤も明日7日までは「松の内」と言って、現場仕事や職人さんなどはまだ正月休みかも。仕事納めや仕事始めと縁がなくなって十四年。それでも気分的には「よし今日から仕事始めだ」である。飲み続けた年末年始に区切りをつける意味もある。朝日の朝刊コラム「折々のことば」(鷲田清一)、今朝のテーマは「丁寧語」。八百屋の前を通った親子連れ、「ここはなーに?」と親に訊かれた小さな子供が「おやおやさん!」。おみおつけを漢字で書くと御御御付。丁寧語は暴走する。 昨夜の月は太めの三日月(五日月)、とにかく「お月...仕事始め
信州上田市の郊外、別所温泉に向かう上田電鉄を見下ろす丘の上に「無言館」はある。先の大戦に散った画学生たちの作品を展示する。昨年6月、その無言館の共同館主に就任したのが内田也哉子(48)。無言館をよく訪れていた母、樹木希林が館主の窪塚誠一郎と懇意であった縁である。母、樹木希林を亡くしぽっかり空いた穴を埋めるべく谷川俊太郎を訪れ、いろいろと自分の思いを打ち明けた。今も地球のどこかで紛争や戦争が起きている。それにかかわらず自分はこうして平和を享受できている。この乖離をどう自分なりにつなげていくか、つながりを見つけて行くか。それを聞いた谷川俊太郎は「大きな視野で小さなことをする、ってことなんだろうな」と言った。(朝日1/1「不確かさをこえて争いやまぬ世界」から)無言館(2021年9月)今朝の日の出大きな視野で小さなことをする
3冠(出雲、伊勢、箱根)を狙った国学院と青山学院の差はやはり箱根の山だろうか。5区(登り)、6区(下り)を併せたタイム差は6分。総合タイム差の7割を占める。復路タイムで青学を上回った駒沢もさすがである。最終の10区、10位までの次回シード権争いも見応えがあった。8~11位の4校のデッドヒートがゴールまで続き、往年の強豪、順天堂が競り負けた。青学が箱根で初めて勝ってから11年目、実に8度目の優勝である。強さの秘訣は10区中5区で区間賞という総合力であろうが、やはり箱根の登り下りの強さが際立った。例年通り、箱根駅伝が終わって正月も終わる。 初日の出の後の江戸川さすがの青学、箱根連覇
皆様、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。今日はお休みの予定だったが初日の出と富士を拝めたので皆様に新年のお裾分け。今年は2025年、昭和はちょうど100年である。昭和100年の初日の出
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不具合や天候不良で延期されていたH2Aロケット50号の打ち上げが昨日の未明に無事成功した。2001年の1号機以降、失敗は1段目が切り離せなかた6号機だけで49/50=98%の成功率だった。既に打ち上げ費用を抑えた次期H3型が1号機の失敗の他は4機成功しており引継ぎは終わったと言える。しかし1回約60億円という打ち上げ費用は競争力があるとは思えない。 一昨夜の三日月は曇り、昨夜の四日月そして今朝の日の出は雲の中H2A50号、有終の美
アメリカのイラン核施設への爆撃によってイスラエル・イラン戦争が停戦したことは「あの戦争を終わらせた点で」広島・長崎への原爆投下と本質的に同じだ(トランプ)。この発言にノーベル平和賞を受賞した「ヒダンキョウ(被団協)」はすかさず反論、批判したが、日本政府は「発言承知」とコメントしただけ。トランプ関税交渉中というだけでなく、モノ言わぬ「属国」丸出しである。今朝の「天声人語」によれば、第2次世界大戦当時の米大統領補佐官であったウィリアム・リーヒは、日本が原爆投下より前に降伏を準備しており、戦争終結の助けにはならなかったとする。事実、沖縄戦決着後、天皇制維持の保証で降伏が準備されつつあったが、新型爆弾(原爆)」の効果確認のため意図的に遅らせたという説が強い。今回のアメリカによるイラン爆撃も、地下50mまで届くとい...イラン攻撃と原爆は同じ?
新潟市と秋田市はウォーキングや観光で訪れているが、山形の酒田は学生時代に物流のアルバイトでとんぼ返りしただけである。大人の休日倶楽部(JR東)の冊子6月号の特集から「酒田三十六人衆」を紹介する。源頼朝に滅ばされた藤原秀衡の妹「徳の前」(出家して徳尼公)が最上川河口、酒田に逃げ延びる時に伴ったのが三十六人の従臣たち。彼らは船問屋などを家業とし、自らを「長人(オトナ)」、「三十六人衆」と称して町政を行った。江戸の幕藩体制の時代にも、名字帯刀を許され、徴税請負、米の運搬、街の警備・自衛にあたった。財政が苦しい酒田藩が頼りにしていということだろう。そんな三十六人衆の流れを受け継ぐのが「本間家」で、酒田中興の祖と言われる。豊かな財力の多くを社会事業に使ったという。特に三代当主、光丘は砂防林、火防体制の整備、飢饉用の...酒田三十六人衆
子供時代、長野市のオフィス街に住んでいた。ある日、夕闇の中、竹竿の先に提燈を灯した大勢の人々の列で家の前の通りが埋まった。職場の旗を掲げる集団の他にエプロン姿のおばさん達も多かった。子供心に熱気ムンムンの異様な光景に興奮したのは、1960年の安保改定反対のデモだった。それから10年近く後の学生時代、70年安保改定反対や大学立法反対のデモに参加していたが、そのデモよりも、子供時代に見たあの夜の提灯デモの方が、今となっては印象深い。今朝の「天声人語」によれば、日本人は際立って「デモ嫌い」という。この国には政治的な活動にかかわる人を忌避する傾向が強い。9か国・地域の調査から(小林哲郎早大教授)。 今朝は雨、一昨日の散歩アラカルト日本人はデモ嫌い
一昨日の沖縄慰霊の日、小学6年生の城間一歩輝(イブキ)君の朗読は、米軍の艦砲射撃で重傷を負いながら生き延びたお祖母ちゃんが、自分に命を繋いでくれたという感謝の朗読であった。お祖母ちゃんが一年に一度だけ歌う中に出て来る「うんじゅんわんにん艦砲ぬくぇーぬくさー」(あなたも私も艦砲(射撃)の食べ残し」という表現はなんとも強烈で悲しい。朗読の最後は、人の命を奪い苦しめる戦争を2度と起こさないようにおばあちゃんから聞いた戦争の話を伝え続けていくおばあちゃんが繋いでくれた命を大切にして一生懸命にいきていく 久々に散歩の花たち「艦砲射撃の食べ残し」
森友学園問題で国有地売買に関する公文書を改ざん、廃棄するという暴挙を行った守旧派安倍の一強時代。その守旧派による「歴史の改ざん」志向が西田昌司自民党議員によるひめゆりの塔発言である。朝日「交論」(6/12)「政治家の歴史利用」における歴史学者、戸邉秀明東経大教授の論考を参考に、西田発言の真意を考える。昨日は沖縄戦での日本軍の組織的戦闘が終わった日、「沖縄慰霊の日」。その5日前、日本軍は救護隊として連れ回したひめゆり学徒隊を解散し、戦場に放り出した。米軍に追われた日本軍は島民に紛れるように南下し、ひめゆり学徒隊を含む多くの島民を巻き添えにした。生き残ったひめゆり学徒隊と引率教員は軍国主義の先兵となった自らを痛烈に自己批判し歴史を検証する。ひめゆり学徒隊の戦争体験「いざとなれば軍は住民を守らない、軍自身と軍に...西田発言と沖縄慰霊の日
5月に予想した都議選の予想、大文字が昨日の選挙の結果である。1.自公併せて、53→45402.都民ファースト、国民民主併せて、26→35403.共産、立憲、れいわ併せて、31→3031(れいわ0)4.石丸新党0→505.その他13→816(参政3、東京ネット1を含む) (私の)予想以上の自公の凋落、予想以上の都民ファと国民の躍進だったという結果だった。その他、「れいわ新選組」でなく「参政党」が、昨年の衆院選比例区に続いて都議会でも議席を獲得した。世界的な兆候である「排他的」勢力の台頭が東京でも進行しているとして要注意と言える。逆に、SNSを駆使するだけの石丸新党「再生の道」には都知事選同様そこそこ票が入ると思ったが議席獲得までには至らなかったのは「健全」。結論的に「黒い頭のねずみたち」に代わり第一党に帰り...都議選、自公凋落も小池都政は安泰
約2か月前、「参院選を占う都議選を占う」と題して、小池都政の与党(自公、都民ファーストなど)の総数はあまり変わらないだろうと予想した。報道では、自民(現30議席)、都民ファースト(現26)の「第一党」争い、現在議席のない政党(国民民主、れいわ新選組など)がいくつ取れるかに注目している。政治資金不記載問題で背水の陣で臨んでいる「都自民」がどこまで減らすかも「参院選絡み」で興味深い。都知事選でまさかの2番手になった元安芸高田市長、石丸伸二の「再生の道」が42人立候補したが、どのくらい浮動票を集めるか・・・など注目である。最近では一回おきに50%を挟んで上下している投票率、今回は50%を越える番である。 昨日はクリアな日の出だったが今朝は・・・富士はぎりぎり 今日、都議選
事業者への持続化、家賃支援のコロナ給付金が支給されなかったのは憲法違反だと訴えた無店舗型性風俗店(デリヘル)に最高裁は1・2審を支持する合憲判決を出した。「(デリヘルは)「従業員の尊厳を害するおそれがある」との判断というが、要は公費支給に値する事業・職業ではないということだろう。つまり職業に貴賤ありということになる。ならばデリヘル自体をを禁止すればということになるが「自由恋愛の斡旋」と言われれば「出張型売春」との確定は難しいのだろう。一方「売春は世界最古の職業」という説がある。この世界、古くて新しい問題なのである。 今朝の日の出は不発だが、江戸川の土手を歩きながら30分フォローするとやっと雲の上に出る。職業に貴賤あり?
夏でも湯船に入るという人、シャワーで十分という人、それぞれであるが私はその日の気分次第である。そして今、夏冬関係なくシャワーだけという若者?が増えているという。そういう人々を「お風呂キャンセル界隈」というらしい。自己主張の表現の一つ「私○○する人」が最近「私○○したい派」となり、今度は「界隈」と来たか!「界隈」は本来地名の後についてそのあたり一帯という意味であるが、特定の業界や趣味の分野という二義的な意味もある。その「分野」が人々、人、自分を意味する使い方となって来た、ということだろう(エヘン!)。昨日のスナップを神田「界隈」と「」付きで紹介したが、実は今日のブログの布石であった。 今朝の江戸川の日の出に10分の遅刻北方の雲、天空の半月(二十四夜)「界隈」は「派」の進化系?
やさしいことば暗い過去みんな鏡が知っているひとりぽっちのかわいい女そんな夕子にそんな夕子にほれました 元大関の増位山大志郎が亡くなった。増位山以外でも歌手になった力士は多いが、何と言っても増位山の甘い声は夜の街の「玄人」に受けた。ムード歌謡好きの私もカラオケで唄ったが、やはり「ガラ」ではなかった。増位山は力士としては遅咲きで、大関昇進の時も成績はイマイチ。歌手デビューしたことも「如何なものか」となったが、当時大関は貴乃花一人だけだったこともあり何とか推薦された。「そんな夕子にほれました」から数年後の「男の背中」も大ヒットした。つい最近まで歌手活動を続けていたが肝不全で76年の生涯を閉じた。 昨日は猛暑の東京へ突入、神田「界隈」で飲み会だった。雨降りの方がまだよかった。神田駅への戻り道、いいトコロを見つけたそんな夕子にほれました
アメリカでは34年ぶりという大規模な軍事パレード。トランプが自分の誕生日を祝うために強行した。プーチン、習近平、金正恩らの独裁者の仲間入りである。そして「NOKING!」(独裁者はいらない)という抗議デモに恐れおののき海兵隊や州兵を送って、自国民に銃を向けさせた。今朝の「天声人語」によれば、140年前の今日、ニューヨーク港に着いたのはフランスから贈られた「自由の女神」の214個の部材だった。その台座の中のプレートにはこんな詩が刻まれていた。「我に委ねよ、汝の岸辺にうち棄てられ、倦み疲れ、貧しさに喘ぎ、自由に焦がれて、群れなす汝が民を」。 トランプよ、汝も先住民族を蹴散らした移民の末裔なり! 今朝の日の出、少し川霧がかかる明日、下弦の中月独裁者、トランプ
「みおつくし料理料理帖」(全十巻)などで知られる高田郁の小説、「あきない世傳金と銀」の最終、第十三巻を読み終えた。といっても、中間の第五~第十巻は図書館からの借り出しの都合でまだ読んでいない。が、回想や2,3回観たテレビドラマ「金と銀2」(NHKBS)が、ほゞそのあたりを補ってくれる。この「金と銀」は、伊勢から大阪に出た徳兵衛が興した五鈴屋呉服店の栄枯盛衰の物語。主人公は商家の裏方(炊事、洗濯、掃除係)である「女衆(オンナシ)」見習いとして八才で奉公して来た幸(サチ)。兵庫の田舎で塾を営んでいた父とその父を継ぐはずの兄が相次いで病死して、母と妹は塾の家主の下女に、八才の長女の幸が口減らしで大阪は天満の五鈴屋呉服店に奉公に出るという次第である。父と兄の才を継いだ幸の賢さを見抜いた古参番頭の抜擢で、一生涯「鍋...金と銀(高田郁)
ある日の福岡市の小学校の「唐揚げ一個」給食が話題になった。諸般の事情で飢餓に苦しむ世界中、いや日本中の人々や子供たちにとってはある意味「贅沢」であるとも言えるのだが・・・。しかし報道された件の給食の写真を見るとやはり「寂しい風景」である。せめてレタスかトマトが少しでも添えられていればとも思うが、昨今の物価高の中、一食あたり290円以下、600キロカロリー以上という基準に翻弄された結果であろう。我が小学校時代の給食の思い出と言えば脱脂粉乳と固いコッペパンであるが、ゲイ(鯨)カツも懐かしい。捕鯨枠が少し増えて来たせいか、以前より鯨の刺身やベーコンを目にすることが多いが、総菜「ゲイカツ」は見ない。 近所の紫陽花(横撮り編) 「唐揚げ一個」給食に思う
今月の沖縄と北海道を除き、来月から夏の甲子園の都道府県の大会が始まる。昨日と今日、朝刊(朝日)には各都道府県別の代表校予想(下馬評)が載る。故郷の長野県では「42年ぶりの長野商」と書かれる。我が母校ではないが、長商(チョーショー)のグランドは思い出深い。今はグランドと校舎が入れ替わったようだが、当時は1塁側の端を南北に横切って中学に登下校していた。下校時には長商野球部の練習も真っ盛り。ボール拾いでグランドを取り巻く大勢の下級生が何やら声を挙げ続けていた。「○○ちゃーん」と聴こえるが、○○はよくわからない。兄貴が長商野球部と言うクラスメートによると○○は野球部長の名で、はっきり発音してわかるとまずいのでゴニョゴニョと言うらしい。さて、慕われていたのか嫌われていたのか。部員のマネをして「○○ちゃーん」と言いな...夏の甲子園、チョーショー(長商)下馬評高し
外国為替(外為)法、外国貿易法違反容疑の大河原化工機事件、その違法捜査への損害賠償が確定した。強制捜査から7年、関係者逮捕・起訴から5年、逮捕翌年の起訴取り下げまで1年近くの拘留、当時72歳の相嶋顧問が拘留中に胃がんで死亡、警視庁公安部内部から「捏造」事件の証言も出るなど、警察、検察の暴走が明るみに出た事件である。上告断念で「検証」が始まるというが第三者は入らない。噴霧式乾燥装置の性能が共産圏などへの輸出禁止に該当するかどうかという技術的に微妙な領域を、反対意見もある中で強引にクロとした捜査指揮者に周りが引きずられたという「個人問題」でチョンだろう。 今朝は霧模様、江戸川の川霧の日の出は幻想的だろうが、滅法早くなっている昨今の日の出に目覚めが間に合わない。自宅のすぐ近くで校舎の上に上がる日の出を眺める。 ...大河原化工機事件、違法捜査判決確定
従業員40人の建設会社の専務取締役に「労働者性」ありとして過労死に労災が適用された。いわゆる企業の「役付役員」と呼ばれる常務、専務取締役は労働者の「使用者」とされ「労働者」ではない。しかし、小規模の会社では役付役員も現場労働に就くことも多い。残業手当が付く社員(労働者)以上に、「業務執行権」のある社長に「働かされる」こともあるだろう。遺族が諦めずに労災認定を訴えたのは過労死を多く手掛ける弁護士の姿勢も大きいが、「労働者性あり」とした判決の決め手になったのは「(専務は)現場を大切にし、部下の不満を受け止めてくれる頼りになる親分」という部下の証言と業務時間の記録があったことだった。部下に慕われること、業務の記録をつけることが役付役員になっても大切なこと。因みに平の取締役は「労働者」である。 例年より早い梅雨入...「労働者性あり」ということ
糖尿病の投薬治療を初めて四半世紀になる。生活習慣病の2型であるがもともと膵臓の機能が低いのかも知れない。退職後は産業医の紹介で大宮(さいたま市)のクリニックに通う。糖尿病の代表値であるHbA1c(過去1~2か月のヘモグロビンと糖の結合割合、正常限界5.6%)は、治療開始時に8%台だったが、最近では7%前後を推移している。治癒(5.6%以下)は無理であろう。さて、糖尿病という病名は「尿」のイメージが悪いということで変更が検討されるという。2年前、糖尿病の協会と学会で「ダイヤベティス」という英語の病名が有力候補と言う報道があった。ピンと来ないなー。生活習慣病と言われる2型糖尿病には「高血糖症」、子供や若者などに多い1型糖尿病には「膵分泌不全症」の日本語案もあるという。「病」より「症」の方がいいということか。 ...糖尿は長ーい友だち
既に、国の史跡(1996)、近代化産業遺産(2007)、日本遺産(2020)である「琵琶湖疎水」が国宝に指定された。琵琶湖疎水は琵琶湖の水を大津の琵琶湖畔から京の街へと導く水路である。明治の初めころ、東京遷都で衰退が心配される京都市を活性化させるための、ほゞ人力による大工事だった。琵琶湖畔から蹴上(ケアゲ)までの約8キロは3.4mというわずかな勾配を厳密に測量した水路で流れる。西国三十三観音十四番札所、三井寺(ミイデラ)のまさに観音堂の真下を通る第一トンネルなど三つのトンネルもある。終盤の蹴上から南禅寺までの582mは落差36mの急勾配、太い導水管で落とした。琵琶湖疎水は飲料用の他、舟運の水路としても計画された。太い管で落とすことのできる水と違い、舟を落とすわけにはいかない。そこで作られたのが、今でい...琵琶湖疎水、国宝へ
15メートルもの津波は予想できなくて当然、福島第一原発の爆発事故に経営陣の刑事罪はないとした最高裁を踏襲して東京高裁も一審を覆して13兆円あまりの賠償責任はないとした。「予想できない」ではなく営利優先で対策を取らず「予想を無視した」ことを証明できないのか。経営会議で技術陣が主張した対策の必要性を「聞かなかった」ことのように無視したことを立証できないのか。世界唯一(実は唯二)核爆弾を浴び、津波で未曾有の原発事故を経験しているこの国で、原発回帰へ大きく舵を切った愚かな施策にピッタリと寄り添うような司法判断は危ない。代表株主の上告は当然だが最高裁でも同じことだろう。唯一、最高裁の判事の女性数が過去最高(4/15)になったことに一縷の希望を託そう。 今朝の日の出は不発、武蔵野線上りの一番電車を見て帰る東電旧経営陣、民事罰も無罪
能登半島地震が幕開けとなった令和六年も今日で半分が終わる。光陰矢の如しである。そんな今年の前半を朝日朝刊の「令和落首考朝日川柳2024年前半」から厳選4首。・半島は龍頭が喘ぐように見え・ザル法がよく湯切りして成立し・日本人見つけて嬉し浅草寺・万札も「福」から「渋」の物価高 梅雨空が続く中、今朝も日の出無しの江戸川散歩令和六年、上半期を映す
昔「三角大福」、今「小石河」。自民党総裁選の候補者の短縮形。1972年、佐藤栄作の後の自民党総裁候補が三木、角栄、大平、福田。実力者としては中曽根もいたが田中支持に回った。令和の今、小泉、石破、河野を「小石河」と呼ぶらしい。現首相の岸田が「道半ば」と言って続投を匂わし、河野の太郎ちゃんもドン、麻生にお伺いを立て、万年候補の石破も立つという。小泉進次郎は環境相として出席した国際会議でアホさぶりを露呈し眼がないだろう。よって「小石河」は「石河岸」となる。未派閥、非主流、裏金問題で揺れる主流派とは常に距離を置く石破は地方で強いと言う。2012年の総裁選では地方でトップに立ったが、全体では安部に負けた。今回もその地方で稼げそうである。しかし、実力のない世襲議員が多い今の自民党は、群雄割拠とは程遠く、寄らば大樹の保...石破自民はあるのか
昨日の「松本サリン30年」に比べるとかなりローカルな話題だが、さいたま市で起きた「九条俳句事件」から今月で10年である。時は、まさに安倍政権が憲法九条の根幹をも犯す「集団的自衛権」を閣議決定しようとしていた梅雨時であった。さいたま市から都内に出かけた婦人が、小雨の中、ベビーカーを押す若い母さんを含む女性たちがこの安部政権の暴挙に反対する小規模なデモに遭遇して「梅雨空に『九条守れ』の女性デモ」と詠んだ。彼女が属する俳句会の秀作に選ばれ、いつもの通り俳句会の活動の場である「公民館だより」に掲載されるはずだった。しかし公民館がこの句の掲載を拒否した。詠み手の婦人は掲載を求めて裁判となった。4年後、最高裁が夫人の訴えを認めた高裁の判決を支持して決着。市側が敗訴し、公民館だよりへの掲載とほんのわずかな慰謝料の支払と...埼玉「九条俳句事件」10年
第一通報者を犯人と間違え自宅を捜査、前代未聞の猛毒ガスにによる無差別テロ事件に警察もマスコミも翻弄された。30年前の今日、松本市で起きたオウム真理教によるサリン事件である。一昨日の朝日朝刊によれば、6日後に長野県警科捜研で「サリン成分」と特定され、22日後にはオウムの関連会社が浮上した。長野県警が異臭騒ぎのあった山梨県上九一色村の土壌採取を採取。一ヶ月後警察庁の科捜研がその土壌からサリンを検出、更にその一ヶ月後、警察庁はオウムを捜査していた神奈川、長野、山梨、宮崎4県の合同捜査会議を開催・・・、朝日新聞が情報開示請求で入手した警察庁の内部文書からである。その後、上九一色村のオウム施設への強制捜査が検討されるうち、地下鉄サリン事件が起きた。強制捜査の動きを察したオウムの先制攻撃であった。警察庁、各県警の縄張...松本サリンから30年
昨年12月に沖縄で起きた米兵による日本人少女への性的暴行事件は今年3月に起訴されているが、政府は公表せず沖縄県にも伝えていなかったという。沖縄県警が捜査しているはずだからおかしな話だが、政府、県警の双方が沖縄県をはじめとする日本国民、マスコミに対して「隠ぺい」したとしたら、先般の沖縄県議選対策であった可能性が強い。逆にその公表が県議選前であったら選挙結果はどうだっただろう。沖縄の更なる基地化を進める政府、自民党、自民沖縄県連に対する批判が出たことは間違いない。 壬生(日光例幣使)街道の花たち(その3)これはホテルの部屋の絵米兵少女暴行、沖縄県議選へ隠ぺい?
・世界で500社を超える優良企業の顧客を持つ。・この会社から調達できるか否かはビジネスの成否を決める。・軍事力を左右する場合がある。・それにも拘わらずこの会社の製品に刻印が押されることはない。・従業員の平均給与が1,500万円(国の平均は330万円)。・多くの社員は40代で辞めるが既に蓄えは充分である。さて何という会社か。通称TSMC、正式には台湾積体電路製造。最近熊本に日本第一工場を作ったといえば「あーそんな台湾企業があったな」であろう。世界最先端の半導体を作るが決して半導体の設計などの分野には手を出さない。顧客のライバルになることは「裏切り」だという。創業者の張忠謀(モリス・チャン)は「これからの20年は問題ないが、30年後に今の地位にいられるかは疑問だ」という。来年から出荷する2ナノクラス以降の半導...「護国神山」と呼ばれる会社
会社時代の同期入社の友人の訃報がきっかけで、同じ同期入社の懐かしい奴とメールを交換した。入社後同じ工場に赴任して独身寮でも一年近く同室だった仲だが、長いサラリーマン人生では互いの赴任地がいつも関西と関東にすれ違って没交渉となっていた。彼は定年退職後も専門技術を生かす仕事で長く働き続けたが最近自由人になったという。何と趣味が私と同じウォーキングというので話(メール)が弾んだ。一足早く天国へ行った奴のお陰である。 半月ほどずっと4時25分だった日の出時刻が夏至を過ぎてやっと1分遅くなった。しかし、今日は日の出時刻から20分近く経った雲の上。それもまた好し。遅れた日の出も亦好(マタヨシ)
沖縄戦での組織的な戦闘が終わった日とされる今日6月23日が「沖縄慰霊の日」。沖縄ではこの沖縄戦の学習を通じて反戦平和を学ぶ「平和学習」の時間がある。宜野湾市出身の猪俣日姫さんはこの「平和学習」が苦手だった。オーストラリアに留学した時に基地や戦争について問われ地元の歴史を学ぶ重要性を感じた。沖縄の県立高校生を対象にした4年前の調査では、半数を超える生徒が「家族や親族に戦争の話をしてくれる人がいない」という。猪俣さんは平和に関する学習を広まる会社「さびら」を起こして、各地の学校を回って議論のきっかけをるくる講義をしている。2022年にはフォーブスジャパン誌の「世界を変える30歳未満」の30人の一人に選ばれた。(以上、今朝の朝日新聞社説より)今朝のテレビニュースでもこの「平和学習」の様子を報じている。沖縄戦の経...沖縄、79年目の慰霊の日
枕崎署員による盗撮事件、鹿児島県警本部長による「隠ぺい指示」があったとする内部告発は、「隠ぺいがなかった」として葬り去られようとしている。以下、その手順を推理してみよう。まずは、内部告発先のメディア関係者を急襲して本部長が隠ぺいを指示した「決定的な証拠」を消滅。後はストーリーをつくるだけ。そのキーワードは「誤解」。枕崎署長が本部長の言葉を「誤解」したことによって捜査が中断、誤解が解けて捜査再開、被疑者逮捕。誤解を生んだことは本部長の責任でそのことは陳謝、訓告の処分。警察庁の監査は、本部長会見により「隠ぺいがなかった」ことを前提にした顛末調査として、多少の問題点を挙げてチョン。警察諸階層における隠ぺいは公然の秘密でも、それなりに疑惑は払拭しなければならない。きっと「隠ぺい疑惑対応マニュアル」があるに違いない...鹿児島県警「隠ぺい」幕引きの構図
昨日「もう一つの改正と言う名の改悪法」と題して地方自治法の改悪を書いたが、今朝の天声人語も、半世紀前から神奈川県知事を5期務めた長洲一二(カズジ)氏の有名な言葉を引いている。国の干渉は「小さな親切、大きなお世話」、という名言である。直接選挙で選ばれる都道府県知事は「大統領と同じ」として辣腕を奮った。もし今も存命なら、彼が進めた地方分権型、住民参加型の地方自治の後退に大声で異を唱えることだろう。現在の知事さんたちからの声は挙がっていない。尤も、都知事選真っ唯中の小池さんはそれどころではないのだろう。ましてや自民、公明党推薦となれば口を噤むであろう。今朝の日の出は曇りで不発、一昨日の日の出も「何となく日の出」国の干渉、大きなお世話(長洲一二)
政治資金規正法の「改正」が成立した。日本維新の会が参院では反対に回ったのは、次の総選挙に向けたゼスチャー、アリバイ作りに過ぎない。政治資金改正法の「ザル法」についてはご存知の通りだがもう一つ、地方自治法も「改悪」された。具体的には何も定義されない非常事態における「国の地方に対する権限強化」である。新型コロナ対策を念頭においての「国民の安全に影響を及ぼす重大な事態」としてしているが、時の政権の「恣意的な定義」が十分予想される。戦前、自治体に対する国の権限が復活し「国家総動員体制」に突き進んだことを思い起こそう。戦後、新憲法の下で積み重ねて来た地方分権改革が後戻りする可能性があると識者は危惧する。 久々に地平からの日の出が拝めそうな今朝草むらから出て来た雉に気を取られ、日の出の瞬間を見逃す もう一つの「改正と言う名の改悪」法
明日告示される東京都知事選、ある「盲点」があった。それを突くのが略称「N国党」。都内の選挙ポスター掲示板の数は1万4千ヶ所あまり、それに眼を付けた。今回50人以上と予想される知事選立候補者の半数以上がN国党。当然300万円の供託金は没収され、数千万円の損失となる。そこで、N国党の立候補者は選挙ポスターを貼らず、そのスペースを販売しその売上金で供託金分を賄うという。ポスターの内容は虚偽、誹謗中傷でなければ原則自由、貼る枠の売買も公職選挙法の「想定外」で禁止できない。枠の売価は1ヶ所1万円、掲示板一ヵ所のN国党分のポスター枠全てを使える。仮に都内1万4千ヵ所の半分が売れればペイし、それ以上は儲けとなる。東京15区の補欠選で他候補者の演説妨害などで逮捕された「つばさ」の党首もN国党の元幹事長だった。 さて、壬生...東京都知事選のある「盲点」
一昨日の日曜日は父の日。女子プロゴルフ(ニチレイレディス)のテレビ中継を観た。双子姉妹の姉、岩井明愛(アキエ)が終盤にバンカーからのチップイン・バーディーなどで逆転優勝。妹の千怜(チサト)が先月の母に日に優勝しているので、姉妹で母の日、父の日に優勝をプレゼントという親孝行。姉妹とも父親似のガッシリとした体格で今後も活躍が続くことだろう。 壬生街道4日目(最終日)の後半、3日目に続き「命懸け」の車道ウォークの後で、壬生街道最後の板橋宿に着いたところである。この直前の左手に、日本橋から三十里目の板橋一里塚があった(はず)が、命懸けの車道ウォークで気が付かなかった。「日光市街7Km」はゴールの今市(追分)のこと。文挾(フバサミ)の二荒山神社の先からは実に2キロ半ぶりの信号がある板橋交差点の手前、この空き地のあ...何と親孝行なプロゴルファー姉妹
昨日の沖縄県議選の結果は、玉城知事を支持する革新系の与党派が16年ぶりの過半数割れとなった。自公政権は嬉々として工期も工費も全く先が見えない辺野古建設など、沖縄の更なる「本土防衛基地化」を愚鈍に推し進めるだろう。 壬生街道(例幣使街道)ウォーク最終の4日目は、文挾(フバサミ)宿からゴールの今市追分までの約11キロ。JR日光線の文挟駅からのスタートは街道沿いの杉並木の裏側の草道を歩く。一緒に降りて先行する男性は地元の方で大きなカメラで杉の木を撮りながら歩く。文挾交差点で街道に出る角の道標は「右鹿沼出流岩船左大谷田下宇津宮」らしい。今市(日光)方向から来ての向きである。出流は坂東十七番札所の満願寺、岩船は岩船山高勝寺、大谷は坂東十九番の大谷(オオヤ)観音、田下は大谷観音の手前の多気山不動のこと。宇津宮はもち...壬生街道最終日も命懸けウォーク
壬生街道(例幣使街道)を文挾(フバサミ)まで歩いた3日目は、JR日光線で宇都宮に出て駅前のホテルに泊まる。観光地の日光よりも宇都宮のビジネスホテルが安いこともあるが、理由はもう二つ。一つ目は「旧篠原家住宅」。奥州街道宇都宮宿の北の入口にある。江戸時代から醤油醸造業や肥料卸商を営んでいた旧家。現在の建物は明治28年建造で国の重要文化財。後ろが泊まったホテルである。昼間なら中も見物できるが早朝散歩のついででは止むを得まい。二つ目は「第二奥州街道踏切」。壬生街道ウォークの初日に小山駅から喜沢追分に向かう途中にあったのが「第一奥州街道踏切」。第一があれば第二もあると調べると宇都宮駅の近くだった。西から来た奥州街道が篠原住宅前の交差点で左折、電線を地中化した電柱レスのすっきりとした広い通りを北上。四つ目の信号で東...第二奥州街道踏切と旧篠原家住宅
教育とは学校で習ったすべてのこと忘れた後に残るものである。(アインシュタイン)今朝の天声人語は、ヒップホップ(ダンス)を禁止した中学校の部活動の話題の後で、上のアインシュタインの名言を引いている。信州の姪の子(姉妹)は習い事を古典バレエからヒップホップに変更したという。さすが教育県信州(もはや死語)? 壬生街道(例幣使街道)の3日目の最後は鹿沼の街を出て一路北上である。塩なめ地蔵尊がある松源寺を過ぎると間もなく右折して黒川を渡る。2日目に壬生町に入ってすぐ渡って以来の黒川を目にするのは実に20キロぶりである。渡る橋は御成橋、壬生町で渡った橋も確か同じ名前だった。橋の上の石板絵は例幣使の姿であろう。余談だが「ゆすり」の由来は例幣使の「駕籠ゆすり」にあるという。通る街々(宿々)で「入魂(ジッコン)料」という...命懸けの杉並木ウォーク
今度の日曜日は沖縄の県議選。現状の議席数は玉城知事の与党と自公などの野党がほゞ半数ずつ。自民沖縄県連は必至に「自民色」を消して、自民党本部からの応援演説も断っている。一方の玉城派与党も、辺野古など基地問題のトーンを下げて「裏金問題」で自民党を攻撃。公明も自民の裏金問題を批判してとばっちりを避けるのに必死と言う。 壬生街道(例幣使街道)後半の3回目、鹿沼市街に入るところ。杉並木の名残りも伐採される木も多い。何故か子供のサンダル。赤んぼの泣き相撲で有名な生子(イキコ)神社は街道から1キロ近く、当然パスである。雨に濡れるバラが好い。Y字分岐の大門宿交差点の道標は上部が欠落。「粟野、琴平、岩船、善光(寺)」などが彫られていたという。善光寺は信州ではなく御成街道沿い、川口の荒川沿いの善光寺だろう。かつて昭和の半ば頃...日曜日、注目の沖縄県議選
小池百合子都知事が3選出馬を表明した。これによって都知事選は小池百合子vs蓮舫という、共に「上司にしたくない女性」上位二人による女性同士の与野党対決となった。コロナ禍、東京五輪などを乗り切った二期目の小池都知事には国政復帰も囁かれたが、「東京大改革No.3」を進めるとして都知事選恒例の後出し立候補となった。かつて自民党都連を「黒い頭のネズミたち」と揶揄した小池都知事に摺り寄らざるを得ない自民党、そのトップは日本が男女平等最下位のG7会議へ旅立った。国内とは違い伸び伸びと好き勝手を言える時。 さて壬生街道後半(2)。楡木(ニレギ)追分以降の壬生街道は、合流した「例幣使街道」の方が通りがよいようである。楡木宿を出てすぐ奈佐原宿という。宿と宿の中間に「間(アイ)の宿」がある場合があるが、ここはあまりに近過ぎる...小池百合子vs蓮舫、女の闘い
壬生街道の後半を一泊して歩いて来たので2日お休みを頂いた。初日は朝方雨でのち曇りだが、涼しくていいだろうと宿を予約して決行。入梅前に是非終わっておきたかった。今日はサワリの楡木宿を紹介、雨なので暗い画面にご容赦を。予定を1時間遅らせて8時半に東武日光線楡木(ニレギ)駅を出発。弱い降りなので傘は差さずパーカーのフードを被るだけ。街道に出てすぐの小さ目な四脚門、本陣跡だろうと目星をつける。と、門の陰で一服するご主人と目が合い「本陣跡ですか」と訊く。この菓子屋の三代目という御主人、奥から何やらレジ袋を持って来る。子供のころここの家主から貰ったという将棋盤の裏。本陣跡候補は他にもう一軒あるらしいが「ここが本陣跡」と私が太鼓判を押してあげ、しばし楡木宿談義となる。すぐ先の成就院に珍しい「シダレアカシデ」があると言...壬生街道後半を歩く(1)
和暦の令和で6年6月6日と6が三つ重なる日、第二次世界大戦の終結の要と言える、連合軍によるノルマンディー上陸作戦が決行された日から八十年、欧米首脳らが出席して記念式典が行われた。断崖の上から容赦なく降り注ぐドイツ軍の銃撃で、断崖の下に辿り着こうとした多くの若い兵士が死傷した。式典に参加した当時21歳の米国兵士は運よくオマハビーチの崖下に着くが、地獄を見た。孫娘の勧めでSNSに体験を投稿し、80万人を超えるフォロワーから「真のヒーローだ」などと称えられるが「本当のヒーローは、あの日命を捧げた若者たちだ」と語る。これを描いた映画には「史上最大の作戦」「プライベート・ライアン」、「チャーチルノルマンディーの決断」などがあるが、いずれも上から降り注ぐ弾に倒れ、足元の地雷に吹き飛ぶ、実に壮絶である。南アジアや南太平...ノルマンディー上陸から八十年