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2019/08/22

  • 日本の石垣の「はじまり」

    7年前の熊本地震で大きな被害を受けた熊本城の復旧が進むが、完全な復旧は当初予定の20年を更に15年延ばすという。天守閣など建造物の復旧は順調だが、熊本城全体で約1000面ある石垣面の半数が復旧を必要とし、その石の数は10万個。被災前の写真を元にAIを駆使して崩壊した個々の石の位置を特定し、全国から集まった職人がそれを下から順に積み上げて行くが、一つが300Kgから2トンもあるので平均的には一日に3個積むのががせいぜいという。そもそも日本の城の石垣のはじまりはいつ頃か。朝日土曜版の「はじまりを歩く」から。7世紀後半、新羅から侵攻された百済は倭(日本)に援助を求めた。天智天皇が軍勢を送るが唐と新羅の連合軍に大敗する。これが有名な「白村江」の戦い(694年)である。この敗戦に危機感を抱いた天智天皇は九州や瀬戸内...日本の石垣の「はじまり」

  • アスクル倉庫火災に判決

    昨日、町議会議員の半数以上が女性になった埼玉県三芳町を紹介した折、数年前に何日も燃え続けた火災を出したアスクルの倉庫がある町と書いた。すると今朝の新聞に、アスクルの倉庫内で段ボール回収業務を請け負っていた会社に約50億円の損害賠償命令の判決が出たと報じられる。出火原因は段ボール類が保管された部屋で作業中のフォークリフトのエンジンルームに段ボールなどの可燃物が入り、高音の排気管に触れて出火したこと。段ボールがうず高く一杯に置かれていたため、運転手は作業スペースを作るためフォークリフトを繰り返し前後進させたという。いつものことなのか、たまたま整理が悪かったのか。フォークリフトの説明書に、排気管近くに燃えやすいものがあれば火災の恐れがあると書かれていたから、従業員(運転手)は着火(出火)の可能性を予見出来たはず...アスクル倉庫火災に判決

  • 埼玉三芳町議会、女性が多数派に

    23日の統一地方選(後半)で、定員十五人のうち八人が女性議員となった三芳町の町議選。その女性比率53.3%は県内最高、全国的にも稀だろう。三芳町は所沢市や富士見市などに囲まれる人口3万8千人の町で、東武東上線、西武線、JR武蔵野線など多くの駅に近く都内に通う住民が多いベッドタウン。役場の若手担当者が一人で企画、撮影、デザインまでを熟す町の広報誌の表紙が、全国コンクールで何年も続けて日本一を獲得していることでも知られる町である。町を縦貫する関越道、川越街道(254号)沿い脇には大規模な倉庫が多い。数年前、何日も燃え続けたアスクルの巨大倉庫もこの町にある。一方で武蔵野の面影を残す農地や緑地も多く川越芋の一大産地。その「落葉堆肥農法」は日本農業遺産。我が新婚時代、この町に2年ほど住んだ。家の近くの雑木林で落ち葉...埼玉三芳町議会、女性が多数派に

  • JR福知山線脱線事故から18年

    多くの大災害、大事故・事件が起きた日についてはその少し前からテレビや新聞で報道される。教訓を忘れないようにしようという意味がある。私も忘れない限りここで取り上げる。今日は、2005年のJR福知山(宝塚)線の脱線事故から18年目の日。急カーブで減速しなかったために脱線し乗客106人と運転手が亡くなり、数百人が重軽傷を負った大事故であった。入社同期の友人の娘さんが犠牲になった。大学に入ったばかりだった。宝塚での葬儀に参列した。高校時代のバスケ部の仲間や後輩など若い娘さんたちの号泣の中で行われた。友人はJR西日本の「安全体質」が変わらない限り賠償金交渉については棚上げとした。JR西日本の御遺族係を通じてトップに繰り返し安全体質を糺した。厳しい日勤教育を悩んだ運転手の自暴自棄の運転が原因とJR西日本は言う。しかし...JR福知山線脱線事故から18年

  • 4勝1敗の自民だが

    2年後の衆院選(任期満了の場合)への中間選挙と位置付けられた統一地方選、特に昨日の衆参5議席の補欠選挙は自民党の4勝1敗となった。自民王国の山口の2議席を除けば2勝1敗だが、和歌山では現職が維新に負け、千葉、大分では辛うじて勝った。参院大分では野党共闘の立憲候補とわずか341票差(0.17%)。与野党など7候補が乱立した千葉5区では、2位立憲候補を僅かな差でかわしたが、投票総数の約3割(速報値)の得票率だから、多分有権者の1割ちょっとの支持であろう。いずれも勝つには勝ったが薄氷を踏む思い。そして維新との一騎打ちと言える和歌1区山ではしっかり水を開けられた。内閣支持率の割には苦戦を強いられた自民党、共闘しても単独でも当選できなかった立憲民主党、双方に課題の残った衆参補欠選挙だったと言えよう。自民王国山口の2...4勝1敗の自民だが

  • 三りんぽう、屋立てあし

    工務店から貰ったカレンダーに「三りんぽう」と言う日がある。六曜と呼ばれる大安、仏滅などとは違い、月に2日~4日と不定期である。調べてみると・・・。漢字では「三隣亡」と書くいわゆる「忌み日」。この日は屋立てあし、蔵立てあし。よって、建築関連の忌み日。もし強行すれば三軒隣まで災いをなすという。元々は「三輪宝」と書き、屋立てよし、蔵立てよしの吉日だったが「よし」を「あし」と写し間違えて忌み日になったという説もある。しかし真逆になるのは眉唾な説である。江戸時代より前の暦日解説には見当たらないので「三隣亡」が定着したのは江戸時代以降のことらしい。建築関係者以外にはほとんど知られない「忌み日」だろう。いわゆる十干十二支に基づく「選日」には三隣亡以外にも、八専、十方暮、天一天上、一粒万倍日、不成就日、三伏などがあるが、...三りんぽう、屋立てあし

  • 学術会議法改正見送りの本音

    政府は日本学術会議メンバーの選定に「諮問委員会」の設置を骨子とする改正(悪)案の国会上程を見送りると発表した。当の学術会議だけではなく、ノーベル賞受賞科学者全員の反対、野党の反発を前に「丁寧な議論」の継続を理由にするが、本音は「国(税金)から切離してもいいのか」という恫喝である。約10億円と言う運営費を自分たちで賄えるのか、国政への提言の道を閉ざしてもいいのか、次の上程までよく考えてみろという最後通牒、脅しである。「賢人」たちの意見をよく聞き国政を考えるという「賢さ」は遠に失って国を滅ぼしつつある愚者集団が今の政府与党。それを黙認するやはり愚かな国民。そんな国がアジアの東端にある。 江戸川に架かる新しい橋は正式に「三郷流山橋」と決まった。来月完成予定だったが、コロナ最盛期のスライド架橋時の機材の遅れが響い...学術会議法改正見送りの本音

  • 三郷市、不名誉なオンリーワン

    埼玉県には全国最多の40の市がある。そのうち市議会の様子を動画配信していないのは隣の八潮市と三郷市だけという。八潮市は今年度中に配信を始めるが、三郷市は「予定なし」。埼玉県の東端、東京都葛飾区に隣接する我が三郷市は、人口約14万人のベッドタウン。鉄道、高速道、大型の団地や商業施設に有り余る農地を提供しただけという「市政不要」の街。五十年近い市政で苗字は三つだけという世襲市長が象徴する、政治的にも経済的にも極めて「無風」の街、三郷市。その市議会に住民が無関心になることは当然かもしれない。 三郷市、不名誉なオンリーワン

  • 広重の江戸百景は120枚

    歌川広重の「江戸名所百景」は街道ウォークの歩行記やこのブログでも何枚か添付したことがあるが、「百景」といいながら実は120点(枚)ある。もともと広重が百景を選んで描き始めたわけではなく、118点描いたところで世を去ったため、版元が別の作家の1点と表紙を加えて、全120点の揃いものとしたという。正月の「日本橋雪晴」から始まって季節の流れに応じ春夏秋冬に並べたのが「名所江戸百景」。「日本橋駿河台」まさしく5月の場所を占める。名所江戸百景「水道橋駿河台」(今朝の朝日、高橋秀爾「美の季想」から)しかし、実にダイナミックな構図である。まるでドローンから見たような視点は広重ならである。 昨日今日、明け方は10℃を少し切る涼しさだが、日中は夏日になるらしい。空も青葉も5月並み、ツツジ「らんまん」である。広重の江戸百景は120枚

  • 政府ゴリ押し法案だらけ

    今の国会での成立を狙い政府与党がゴリ押しする二つの法案がある。その一つが日本学術会議法改正。3年前、日本学術会議が推薦したメンバーから菅首相の政府が6人を任命しなかった。その理由を自民党や改憲に批判的だとは言えず、いや言わずに菅首相はダンマリを通した。岸田現首相も「前任者が決めたこと」として、6人の任命を求める日本学術会議を無視し続けた。自己改革案を示した日本学術会議に対し、選考「諮問委員会」を設置しその意見を尊重するこというのが今回の改正案である。諮問委員を恣意的に選び政府の意向を反映させることが狙いだ。もう一つが原発推進法。古い原発を更に使用可能とすること、安倍元首相も躊躇した新しい原発の建設も可とする法案を審議した原発規制委員会メンバーも「恣意的に」選ばれた感がある。政府・与党が圧倒的多数の今、ゴリ...政府ゴリ押し法案だらけ

  • 道具は肉体の先端や

    道具を多く持っているやつほど下手や西岡常一(4/16朝日「折々のことば」鷲尾誠一)数百年に一度の奈良法隆寺の解体修理、千三百年前の薬師寺の西塔の復元で名を知られる宮大工棟梁、西岡常一(1908ー1995)の数々ある名言の一つである。道具はモノではない、肉体の先端だ。木の性質や、はるか先の状態を考えて使い方も調整する。例えばノコギリなら木の堅さや柔らかさを調べて歯の目立てをする。下手な大工はいろいろな道具がないと仕事が出来へん。 薬師寺五重塔(西塔)の復元で、西岡棟梁から「千年もつ釘」を求められた四国松山の鍛冶師、白鷹幸伯氏(1935ー2017)の作業場を訪れ、膝詰めで話を聴く機会があった。実家の鍛冶業が嫌いで上京し、日本橋の刃物店「木屋」に勤めながらy夜学に通い弁護士を目指していたが、西岡棟梁と出会い、千...道具は肉体の先端や

  • 蒼氓とは流れる民なり

    北方謙三の「チンギス紀」も十六巻まで進んだ。そのタイトル「蒼氓」は聞きなれない言葉だが、ワープロですぐ出て来るから私が知らなかっただけのようだ。「蒼」は青。蒼い空、蒼天などと使うが本来は「倉に干し草」、つまり草の青さを表現するのが由来。「氓」は流浪する民、隷属する民の意がある。「蒼氓」も「氓」に重きがあってやはり「流民」の意のようだ。チンギス紀で言えば、蒼き草原を流浪する民、の意であろう。モンゴル軍に破れ、広い砂漠や草原に四散したイスラム系帝国のことなのか、はたまた、天山山脈を越えカスピ海近くまで遠征して来たチンギス・カンのモンゴル軍自体が「蒼氓」なのか・・・。改めて「蒼氓」を調べると、戦前に石川達三の同名の小説がある。ブラジル移民を扱ったものらしい。もちろん読んだことはない。また山下達郎の歌に「蒼氓」が...蒼氓とは流れる民なり

  • 牧野富太郎と龍馬

    今朝は昨日のJアラートで放送されなかったNHKの朝ドラ「らんまん」が2本(2日分)続いた。植物学者、牧野富太郎(役名は槙野万太郎)の生涯を描いた連続ドラマである。時代は幕末から明治へ。高知・佐川の酒蔵店の跡取りという町民ながら藩校への入学を許された富太郎は天真爛漫に植物に興味を持ち、藩校にあった本草綱目を書写してしまうほど。神社の裏山で病床の母の好きな花を探していて「天狗」こと、坂本龍馬に遭遇するシーンがある。体が弱く酒蔵の跡取りを危ぶまれる富太郎は「生まれて来なければ良かった」という陰口を聴いてしまったと天狗に告げる。「生まれて来ん方がよかった人らぁ一人もおらんぜよ。いらん命らあ、ひとつもない」と勇気付けられる。龍馬は既に脱藩の後なのでこの邂逅は史実ではないという説もあるが、藩外に伝手の多い龍馬の脱藩は...牧野富太郎と龍馬

  • 岸田君、機を見て敏なり

    突如、岸田首相から出産費用の保険適用かつ3割負担もゼロの方針が打ち出された。そう言えばもうすぐ衆参5議席の補欠選挙である。大阪府・市が進めるIR(カジノなど)誘致を国が認定の方向という。統一地方選でIR誘致の日本維新の会が圧勝し、全国的にも躍進した。いずれも「機を見て敏なり」ということか。カシオ「G-SHOCK40年」(朝日新聞「けいざい+)の最終回。今月1日に創業の樫尾家以外で初の社長となった増田裕一社長は、40年前のG-SHOCK開発メンバーの一人だった。わずか14文字「落としても壊れない丈夫な時計」の企画書を書いた伊部に誘われ3階から落とす実験を手伝った。伊部の2年後輩、入社3年目だった。国内でピークを過ぎたG-SHOCKは、今、年間900万本売れるが、9割は海外である。一般デジカメや携帯事業から撤...岸田君、機を見て敏なり

  • G-SHOCK 40年(続き)

    昨日、その開発秘話を紹介したカシオのG-SHOCK。40年前の発売から数年間は売上げが低迷した。だが海の向こうのアメリカではあるCMで火が点いた。アイスホッケーの選手がパック代わりにGーSHOCKを打っても壊れないというテレビCMだった。早速消防士や警察官に広まり、スケートボーダーにも「転んでも壊れない」と人気が高まった。日本にはないアメリカデザインの機種は逆輸入してもすぐ売り切れた。国内でも、服に合わせて着ける赤や青、白のカラーバージョンが飛ぶように売れ、生産が追いつかないほどとなった。1984年の発売から数年間は年間1万本だったが、60万本となり、やがてピークでは600万本も売れた。だが人気というものはいつか限界を迎えるものだ。続きは次回。(朝日「けいざい+」から) 桜のある風景(三郷市早稲田公園)G-SHOCK40年(続き)

  • 落ちて壊れて感動した

    会社の廊下で誰かとぶつかり腕時計が落ちた。父から贈られた高校入学祝いはバンドが外れ部品がちらばった。落ちたら壊れるんだ、ショックよりも感動を覚えた。毎月末に提出する企画書に「落としても壊れない丈夫な時計」とだけ書いた。そのわずか14文字の、技術的裏付けもない企画書が通ってしまった。1981年、カシオに入社5年目の若い技術者の苦悩が始まった。3階から落としても壊れないテストを繰り返した。遂に壊れなくなった時、緩衝材は直径10センチのボール状になっていた。完成目途も立たないのに発売時期と「G-SHOCK」という名前が決まっていた。あと一週間で目途が立たなかったら辞表を出すと自分に決めた。その7日目の日曜日、机の整理をするために出勤した。昼食を取りに出て通った公園。ボールをついて楽しそうに遊ぶ女の子を見て閃いた...落ちて壊れて感動した

  • 4人に一人が無投票当選

    昨日の統一地方選(前期)、局所的には変化もあったろうが、奈良県知事当選、地方議会初議席など日本維新の会の躍進以外は押し並べて自民過半数の構図は変わらなかった。今日以降、詳細な選挙分析がなされるだろうが、相変わらずの投票率の低迷と無投票当選の多さが今の日本の民主主義にとって危機的状況であることに変わりはないようだ。関東甲信越の県議選では神奈川を除き7つの県で戦後最低の投票率を更新し、全国では4人に一人、自民党県議の実に3人に一人が無投票当選となった。埼玉県議選で無投票になりそうだった三郷市(定数2)では何とか立候補した3人目も革新系という訳ではなく、政治的に不透明な候補。それでも2位当選の8割の票を集めた。結果、現職の自民2議席独占に変化はなかったが、もし革新系が立候補出来れば自民独占は防げたかもしれない。...4人に一人が無投票当選

  • 藤井聡太は「えぐいよな」

    一昨日終わった名人戦第一局の解説記事から。名人戦を三連覇中の渡辺名人が藤井聡太六冠に破れた後で、「えぐいよな」とツィートしたという。「えぐい」は、いがらっぽいなど味以外の意味では、あくが強い、どぎついなど否定的な意味だが、関西を主に、特に若者言葉では「すごい」など賞賛や肯定的な表現ともされる。渡辺名人の「えぐいよな」の真意は「(藤井竜王の)読みの精度が高い。そのままゴールまでいかれた」ということだから、賞賛の意味「すごい」ということだ。終盤近く、藤井竜王の2時間近い長考の後のある一手は、何と32手先までを見通した一手だったという。その途中には分岐点となる箇所が複数あるというから驚きである。謙虚な藤井聡太はもちろん「見通した」とは言わない。「そうなる可能性はあるかなと思った」である。 散歩から、春の花たち藤井聡太は「えぐいよな」

  • 避難解除「夜ノ森」の桜並木

    震災の年、いつもと同じように咲く桜を恨めしく思った。次の年は、誰にも見られずに咲く桜を可哀そうだと思った。事故さえなければ、あんなさみしい町にならなかった。桜だってそう思っているでしょう。<満開の桜並木の映像はわれの故郷逃れて哀し><ふくしまに生きた証も夢のごとわが家わが庭の解体終はる>福島県富岡町、夜ノ森(ヨノモリ)地区の桜並木、避難解除で長く見事な桜並木を全部を歩けるようになった。しかし、その脇には更地が目立つ。 夜ノ森地区から東京国立に避難し、戻りたいと願っていたが、七十代後半になって諦めざるを得なかったあるご婦人の短歌を織り込んだ昨日の「天声人語」を「超」編集した。。 昨夜は満月、晩酌を中断して小学校の葉桜と満月のコラボを試みたが腕も根気もなく頓挫。避難解除「夜ノ森」の桜並木

  • 善光寺おびんずるさん、朝の散歩

    長野善光寺本堂、入ってすぐ左側に座る「おびんずるさん」が昨日、松本まで朝のお散歩。エスコートしたのは熊本の三十代の男。おびんずるさんが同意したわけではなく誘拐といえる。実に大胆な犯行だ。朝の法要後の8時過ぎ、参拝客も疎らな時間帯とはいえ、台座の上から担ぎ下ろし、布に包んで車まで運んだようだ。誘拐した理由は「恨みがあった」?釈迦の弟子、十六羅漢の筆頭で神通力による病治癒力があるという「賓頭蘆尊者」。釈迦の言うことを聞かないから、いや、参拝者が触って病を治すためなど内陣に入らない理由が諸説。長野市育ちの私は高校3年間、毎朝善光寺の境内を横切って通学していたが通るのはちょうど犯行のあった時間帯。帰りは今の長野大通りを下って権堂などへ。 昨日の散歩、早くも八重桜、ツツジが咲き出した善光寺おびんずるさん、朝の散歩

  • AI(人工知能)規制に思う

    欧州を中心に「AI(人工知能)」規制の動きが報じられる。人知を超える膨大なデータを人間によって入力され、いろいろな場面での最適解を人間に返すのがAI。このAIが「思わぬ」弊害をもたらす可能性を危惧しての規制だろう。総務省の資料をちょっと眺めたが抽象的な表現が多くて「弊害」の実際は難しい。1950年、アイザック・アシモフはSF小説「われはロボット」で「ロボット三原則」を提唱した。優先は数字順。1.人間に危害を加えてはいけない2.人間の命令に従う3.自らを守る1968年、アーサー・C・クラークのSF小説「2001年宇宙の旅」、「2010年宇宙の旅」では、宇宙船の人工知能「HAL9000」が、次第に意志を持って乗員である人間に敵対し、遂には乗員に危害を加えるようになった。自己紹介では「本名はエイチエイエルーナイ...AI(人工知能)規制に思う

  • 令和5「年度」が始動

    休日明けの昨日、令和5「年度」が実質的に始動。いろいろユニークな入社式が報道されたが、何よりもマスクなしの顔で相見(マミ)えることが「ポストコロナ元年」らしい。統一地方選(前期)の埼玉県議選。三郷市(定数2)は現職自民2人だけの立候補で「無投票」の可能性があったが、急遽、無所属の新人が立候補して選挙戦となった。残念ながらこの新顔君は革新系ではなさそう。いずれも世襲議員である自民現職二人の優位は動かないだろうが、無投票を避ける存在(立候補)意義だけはある。大リーグも開幕。大谷特大1号、吉田も存在感、千賀(センガ)初登板初勝利、藤浪8失点。もちろん国内も開幕したが・・・。 新年度始動の昨日、上下を黒雲に挟まれた江戸川の日の出スカイツリー、4月のライト色は白に近い極薄青 令和5「年度」が始動

  • 書店空白地帯増加に思う

    沖縄56%、長野52%、奈良51%。この数字は、書店が一軒もない自治体の割合ワースト3県である。以下福島、熊本、高知、北海道と続く。全国では26%ほど、5年前は約22%だった。市町村別に見ると、市の2%、町の37%、村では何と89%に書店がない。故郷長野県は全国で一番村の数が多い(35)。ワースト2位の一因であろう。確かに我が三郷でも駅前に3軒あった書店が今では1軒だけ。駅周辺にビルを持つお金持ちだから続けていられるのだろう。次に近いのは一駅先の大型商業施設内の大手チェーン書店だ。人口減、雑誌の売り上げ減、ネット書店の増加が街の書店が激減する理由と書店団体は分析する。そして自民党議員連盟に縋って、ネット規制、図書館の同一本の大量仕入れ規制などを陳情しているという。これは出版物の「お客様」に対する喧嘩売りで...書店空白地帯増加に思う

  • 大阪桐蔭破れ予想外の選抜決勝戦

    3月初旬の抽選会で決勝戦までのトーナメントが決まった時、「決勝は広陵ー大阪桐蔭かな」と予想した。準決勝の組み合わせが確定し、ますますその思いを強くした。しかし、山梨学院と報徳学園の決勝戦となった。超高校級左腕、大阪桐蔭のエース前田が火消しできず、次の回に決勝点まで打たれるとは。「同じ高校生、何が起きるかわからない」である。並行して行われている女子の選抜高校野球は明日、東京ドームで決勝戦。創部3年目で初の決勝進出の「花巻東」と、3年ぶり4度目の優勝を狙う「神戸弘陵」が対決する。 先月(3月)のウォーキングは相変わらず6千歩弱と低迷。換算距離は117キロで、高知、土佐市を過ぎて須崎市に着いた。高知の海沿いは実に長い。来月は足摺岬を回りたいところ。この須崎市の北側は佐川町で、今月から始まるNHKの朝ドラマ「らん...大阪桐蔭破れ予想外の選抜決勝戦

  • 燃料デブリが撮影されたが・・・

    東日本大震災でメルトダウンした福島第一原発1号機の燃料デブリ(塊)が撮影された。圧力容器を突き抜け台座のコンクリートをも溶かしたことが現実に確認されたことになる。廃炉に向け、大きなデブリ(塊)を細かく切断して密封する作業が必要だが、東電は「内部をしっかり見ることが出来大きな前進」と評価する。一方、原子力工学者は「一言で言うと(デブリ)は未知、これからが難しい」と懸念する。現代の「悪魔」デブリ。原発へ舵を切った日本政府、デブリの顔をよく眺めることが先決であろう。 桜の公園の園児たち見守る鳥負けじと青葉も茂り出す、春だなやー燃料デブリが撮影されたが・・・

  • 悲劇の保津川下り

    京都の保津川の川下り船が転覆し、乗客は全員救助されたが船頭さん2名が死亡、行方不明という。ニュース映像を見ると水量が多く荒波が目立ち、かなりの急流だったようだ。原因は、船尾(艫)の舵を空振りした船頭が落水、方向を制御出来ず岩に衝突、転覆したと報じられる。落差の大きなところで船尾が浮き上がり舵が空を切りバランスを崩したのだろう。京都時代に一度乗船したした時は渇水気味で保津川の水量が少なく、一部を除き川面は静かで迫力が無かった。それでも、無数の岩を避けながらの舟下りは船頭の腕に頼るしかない。当時の写真を見ると乗客も救命胴衣を着けていない。今ではそんなことはないだろうが、船頭は多分今でも漬けていないと思われる。亀岡のスタート直後(2007年9月)船首に仁王立ちの船頭(同) 久々の好天、散り始めたソメイヨシノの脇...悲劇の保津川下り

  • 今日は憧れるのをやめましょう

    WBC決勝の前、スピーチ当番の大谷がチームメイトに言った。大リーグのスター選手の名をいくつか挙げてから、「でも今日は憧れるのをやめましょう」。そして、日本が勝った。昨日、大阪桐蔭を最後まで苦しめた秋田松陽のエース森岡も「同じ高校生、すごいとか上に見ないで戦う」と自分に誓った。そして2安打、「まさかの」スクイズの1点に抑えた。大阪桐蔭は間違いなく「高校生離れの」強さ。今回も史上初、2度目の春連覇を狙う強豪である。あと1本のヒットが出れば県立の秋田松陽が勝てたかもしれない。ベストエイトに関東から4校が進出。仙台育英を加え東日本が5校、西日本3校となった。ベスト4はどうなるだろう。今日も甲子園から目が離せない。埼玉県の加須(カゾ)市で行われている女子の選抜高校野球でも昨日3回戦が行われベストエイトが出揃った。...今日は憧れるのをやめましょう

  • ポトマック河畔の桜

    今朝のテレビニュースに米国ワシントンのポトマック河畔の桜並木が映し出された。エリザ・シドモアという女性の提案を、当時の大統領夫人が取り上げて実現した桜並木と紹介する。「だれもかれもが、みな仲間となり、歓喜の酒をふるまう」エリザが向島で花見をした時の表現である。お上から庶民まで桜を愛でる日本人を観察した。ウィキによれば、エリザ・シドモア(1856-1928)は著述家・写真家・地理学者とある。外交官の兄を訪れる形で日本を度々訪れ、中国・インド・ジャワ島などにも足を伸ばしている。ナショナル・ジオグラフィック社の記者として明治29年の三陸地震津波の被災地に入り発信した記事の中の「Tsunami」は英語文献として最古のものとされる。 ニュースのポトマック河畔の桜並木を見ながら、昨日行って来た「水元公園」、小谷堀を挟...ポトマック河畔の桜

  • 大谷・藤浪、十年ぶりの対決

    エンゼルスの大谷の開幕戦先発が決まっているが、対戦相手のアスレチックスに今年渡米移籍した藤浪が2戦目に先発し、共にプロ入りした年以来、十年ぶりの投打対決となる。その2013年5月の対戦(交流戦)では投手藤浪に打者大谷が二塁打を2本放った。しかし二人の初めての対戦はその前年の選抜甲子園。それぞれ花巻東、大阪桐蔭のエースとして対決。打者としての大谷は2回に藤浪から本塁打しているが、投手としては9失点して敗れた。藤浪の大阪桐蔭が優勝し春夏連覇も果たした。以来十年、華々しく活躍する大谷に対して、藤浪は最初こそ松阪大輔を凌ぐ高卒最速の初登板など非凡さを発揮したが、次第に伸び悩んだ。そして十年ぶりの二人の対決は興味深い。 雨上がりの花たち大谷・藤浪、十年ぶりの対決

  • 雨の大宮公園ボート池

    二ヶ月に一度の通院で埼玉県都の大宮へ。掻堀(カイボリ)中の舟遊池(通称ボート池)の畔を歩いた。最寄りの大宮公園駅から歩き出すと予報通りの雨がポツポツと降り出す。カイボリは昨秋行われ、市民の参加でアメリカザリガニなどの外来種を除去、今は池干し(底干し)中。来月には再び水が入るという。水の汚れで中止されたボートも20年ぶりに復活とか。池を半周する頃から雨が強くなり、やがてドシャ降りと言ってもいいような降りとなる。ボート池から氷川神社まで続く広場の桜を愛でていた人々も腰を上げ帰路につく。私も氷川神社、氷川参道経由で大宮駅まで歩く予定を変更し、公園西側の北大宮駅に向かう。駅に飛び込み折り畳み傘を窄めると桜の花びら。これも雨の花見らしくオツなもの。雨の大宮公園ボート池

  • ロータリーエンジン復活

    マツダがロータリーエンジン(RE)車を復活させるという。REはおむすび型(三角)のローターが回転する静かな「理想の内燃機関」だが、世の中のEV(電気自動車)化の前に搭載車(RX-8)は約10年前に生産中止となった。しかし、小型(軽量)、レイアウト自在という大きな利点を生かし、ハイブリット車の発電エンジンとして復活するという。電池・発電の合計走行距離は650キロ、これなら問題ない。「プロジェクトX」でも取上げられた苦難の開発を経て量産化された「理想のエンジンRE」。生産中止となっても技術開発は続き、交換・補修部品の生産も続けられているという。2030年~2040年に向けガソリン・ディーゼル車の販売禁止が叫ばれている中、日本が得意のハイブリット車の寿命は意外と長いかも知れない。 江戸川の土手下で建設が進む15...ロータリーエンジン復活

  • 華やかなWBC、渋い決勝点

    2回裏、村カミ様が2階席に打ち込んで日本が同点とした時、優勝を確信して「祝杯」を挙げた。日本チームがシャンパン・ファイトに酔いしれる4時間前だった。両チーム2本ずつ、計4本のソロホームランが出たが、2回裏ヌートバーの内野ゴロで3塁走者が還った「渋い1点」が決勝点だったと思う。2回表、好調のターナーが芸術的な鋭いスイングで先制ホームランを打った後、2本のヒットが続いた。しかし、先発の今永が踏ん張って追加点を許さなかった。一方、村上のホームランの後で日本もヒットを連ね四球で満塁とし、追加点をもぎ取った。スーパースターが名を連ねる華やかなWBCの決勝戦。結果的に勝負は「渋い1点」で決まった。 桜のある街の風景華やかなWBC、渋い決勝点

  • 侍日本、もう勝つしかない

    7回裏、吉田選手が職人技とも言える3ランで同点とした時、即座に「祝杯」を挙げた。これで勝つ、勝てると予感した。栗山監督が言ったように、準決勝メキシコ戦は「我慢の試合」となった。朗希が4インニンス目に捕まった。これは朗希唯一の甘いコースを見逃さなかったメキシコの打者を褒めよう。リリーフした日本のエース山本も4イニングス目に捕まったが、我慢を脱した侍日本の豪華打線は「予感」通り逆転した。「優勝しかない」と期待された侍日本、もうアメリカに「勝つしかない」。士気は充分である。アメリカチームが侍日本に勝るのは、400億円という年棒総額だけである。 お彼岸の江戸川、菜の花風景(2)ランドセルを背負った息子に因果を含め、立派な望遠で下から撮るお母さんを撮る私武蔵野線の南側でも菜の花を愛でる人々侍日本、もう勝つしかない

  • シーラカンスも憂う地球温暖化

    トボトボと歩く。颯爽と歩くの反対である。ウォーキングを初めて約20年。最初の頃は時速5キロで一日歩けた。1時間に限れば時速6キロのパワーウォークも出来た。しかし、今では時速4キロでトボトボと歩く。街中を歩くと多くの人に抜かれる。体のクロック(時計)が遅くなっているのが判る。これが歳というものだろうと自分を納得させる。今朝の天声人語によれば、4億年を生きて来たシーラカンスは手足のような大きなヒレを左右交互に動かして泳ぐという。人間の歩行の原点という。深い海の中で地球温暖化に苦しむ人類をシーラカンスはどう見ているだろうか。実態を伴わないキレイごとのCO2削減目標を掲げる各国の政府、IPCCは深い懸念を示した。散歩から、春シーラカンスも憂う地球温暖化

  • Tokyo Sarin Atack,28年

    今日3月20日は「地下鉄サリン事件」から28年目。2ヶ月前には阪神淡路大震災が起きていた。1995年は、都市型大地震と無差別テロ事件(英文名:TokyoSarinAtack)の年となった。この3年後から地下鉄千代田線を使い霞ヶ関駅で降りる通勤となった。わずか1分ほどだが地下構内は足早に歩いた。3年経っていても「怖い空間」という思いだった。後に、職員にも犠牲者を出した東京メトロ(当時営団地下鉄)の安全研修施設を見学する機会があった。当日の運転指令室と各運行電車との切迫した交信録音が生々しかった。サリンの袋を素手で運び、密閉した後で意識を失い還らぬ人となった高橋一正霞ヶ関駅助役。その夫人、シズヱ氏が遺族会代表を長く務める。二十七夜の眉月は曇りで、今朝の二十八夜は寝坊して明るくなり過ぎていて見逃した。月の出は日...TokyoSarinAtack,28年

  • プーチンに逮捕状

    国際刑事裁判所がジュネーブ協定違反でプーチンに逮捕状を出した。占領したウクライナの子供たちをロシアに連れ去ったという罪である。ロシアが国際刑事裁判所を定める規程に参加していないのでプーチンが出頭しない限り「現実」の逮捕は難しい。去年、ウクライナ侵略が始まってちょうど1ヶ月経過した頃、国際刑事裁判所が、プーチンのウクライナ侵略による非戦闘員、学校、病院への砲撃など7つのジュネーブ協定違反を公表したが、子供の連れ去りはまだ入っていなかった(弊ブログ、3/24)。予想外の戦線の膠着で「占領してロシア化」が出来ず、国内に連れ込んでロシア化教育、に方針変更した結果と言える。 桜開花の後、早速の花曇りどころか雨、そして花冷えの今日。昨日の散歩から三郷市は無投票の可能性が強いプーチンに逮捕状

  • 明日から選抜甲子園

    サムライ・ジャパンが「順当」にイタリアに勝って4強入り。アメリカに渡り20日の準決勝に臨む。一方、明日から甲子園で春の選抜高校野球が始まる。注目は、昨年夏の大会で初めて東北の地に深紅の大優勝旗を運んだ仙台育英。池田(徳島)以来40年ぶりの夏春連覇を狙う。大会4日目に慶応(神奈川)との一回戦。もう一校はやはり、史上初2度目の春の連覇を狙う大阪桐蔭。昨年は3度目の春夏連覇に挑んだが下関国際に敗れた。一回戦の敦賀気比戦(3日目)は屈指の好カードである。この2校だけでなく他の34校も3年生が抜けた「新チーム」。熱くフレッシュな闘いを展開してくれるだろう。またしばらくテレビに釘付けとなる。 昨日、近所の公園や庭先に咲き始めた桜を見つけた。ひょっとしたら一昨日あるいは東京と同じ14日に咲いたかも知れない。明日から選抜甲子園

  • 統一地方選前のバラマキ

    住民税非課税世帯に3万円、子供一人に5万円。統一地方選直前のバラマキと言われる。旧統一教会問題で危機感を募(ツノ)らせる公明党主導とも言う。「あまりに露骨なバラマキ、統一地方選に逆効果」という自民内部の声も当然だろう。 とは関係なく、神田での飲み会の後の散歩の続き。線路脇が涼しそうだが、やはり王道(中央通り)で行こう。珍しい「全席喫煙可」カフェ、もちろん飛び込む。コーヒーはかなり割高だが、携帯灰皿(ポケタイ」のオマケが付く。神田川をタグボートに曳かれた台船が進む。中央線、総武線の鉄橋、秋葉原風景。再び中国語が飛び交う街に戻った秋葉原を抜け、上野公園(写真正面)へのつもりが、手前の御徒町「吉池」地下2階の地酒コーナーで頓挫。宮城の銘酒「浦霞禅」、題字は松島瑞巌寺百二十八世住職の加藤隆芳老師(五雲軒)、画は禅...統一地方選前のバラマキ

  • 桜開花、街は賑やか

    自動車や電機など大企業の賃上げ満額回答の報。その多くが近年自民党に摺り寄る連合傘下である。労働の「魂」を資本に売り渡し、お情け頂戴の結果と言えよう。万国の労働者、団結せよ!はもう古いのか。いや、資本主義の限界が露呈し始めた今だからこそ改めてマルクスを!資本論を!という動きが海外にある。日本では「これも」遅れている。 という固く怖い話は別にして「桜開花」、春爛漫である。その昨日、都内神田での真昼の飲み会は3年半ぶりの入社同期会。皆それなりに老けたが食欲飲欲は全く衰えず。「大衆酒場」の中華料理店。食べ放題、飲み放題で約3千円は都内の繁華街ならではだが、幹事はほんとによく見つけると感心。年金生活者には嬉しい限り。真昼の飲み会を終え神田南口からから中央通りを北へ歩く。神田駅のレトロなガードは好みである。すぐ秋葉原...桜開花、街は賑やか

  • 戦場に 家なき牛の 哀しい目

    昨日は新聞休刊日、朝日新聞の「紙面ビーュアー」を登録。狙いは休刊日号外。記事一面と写真一面。その記事面の一画を占める「番外天声人語」に書かれたのがウクライナの「俳句」。元々ウクライナでは「三行詩」が詠まれるという。日本語に翻訳し五七五調にすると「俳句」になる。戦場の兵士から投稿された一句が今日のタイトルである。 戦場に家なき牛の哀れな目 大江健三郎の訃報に、また一人日本の「良心」が消えたと感じる。ノーベル平和賞は受けたが、文化勲章は辞退した。「国」が関わる勲章を嫌った。学生時代に「芽むしり仔撃ち」「万永元年のフットボール」など読んだ。流行りで読んだ域を出なかったが何か「大事なこと」が書かれているという感じはあった。 近所のユキヤナギが白梅、紅梅(桃?)を背景に満開、その奥の桜の開花まで持って欲しいが・・・...戦場に家なき牛の哀しい目

  • おかえりの島

    ブログを打ちながら「聴いて」いた日曜朝の「小さな旅」。初めて日曜のブログを休む昨日、テレビの正面に座りじっくりと観た。この日のタイトルは「おかえりの島」。瀬戸内海に浮かぶ岡山県「六島(ムシマ)」は五十世帯弱の島。フェリーで着いた小さな港の桟橋を渡ると「おかえり」と書かれた札が立つ。初めて来た者にもホッコリとする言葉だ。実際、大阪や九州に出たが定年や心機一転でUターンする人たちも多いという。そんな六島の岸壁で、毎日夕方に開かれる「ドラム缶会議」。ドラム缶の火を囲んでの情報交換の集いで癒されるUターン組も多いという。祖母が住んだこの島へIターンした若手は、ドラフトビールの醸造所を岸壁脇に作った。この六島で唯一人の小学生の持久走は二つの集落を往復する海沿いの1300メートル。ドラム缶の前がスタート・ゴールゆえド...おかえりの島

  • 我が辞書に「反省」は無し、黒田

    衆参両院で新しい日銀総裁、副総裁案が承認された昨日、失敗に終わったアベノミクスの根幹である金融緩和策を愚直に続けた黒田日銀総裁が会見した。デフレ状態を脱し、雇用は増え、ベア復活、就職氷河期もなくなったとして自らの超金融緩和策を「成功」とし、大量の国債発行と日銀保有なども「何ら問題なし、反省はない」。コロナ禍やプーチンのウクライナ侵略が無かったら経済がどうなったかを予想することは難しいが、少なくとも安倍や黒田の政策が寄与したとは思えない。「辞書に反省や失敗はない」者が去る、目出度しである。 昨日の15℃よりは涼しいがそれでも8℃の今朝、元旦以来の日の出を撮りに江戸川へ。西の空には十九夜の月 我が辞書に「反省」は無し、黒田

  • 震災遺構、門脇(カドノワキ)小学校

    明日で東日本大震災から12年である。今朝のテレビニュースで、紆余曲折の末に震災遺構となった石巻市の門脇(カドノワキ)小学校が中継で紹介された。震災から3年後に訪れた時、海岸近くから歩いて門脇地区へ入った。本当に何もない荒涼とした荒地。大小・縦横の道はあっても、ここに街並みがあったとは想像もできなかった。突き当りの小高い丘(日和山)の手前が、シートに覆われた門脇小学校跡だった。当時は父兄や住民の希望で解体・廃校が決まっていたようだ。門脇小学校にも3階まで津波が押し寄せたが日頃の訓練通り裏の日和山に避難した在校生や教師は無事だった(下校した7人の生徒が犠牲)。津波に翻弄された車から漏れたガソリンが燃え、校舎に燃え移り火災となったが、後から学校に戻った生徒たちや待受けた教師も日和山に無事避難した。同じく震災遺...震災遺構、門脇(カドノワキ)小学校

  • 県議選、三郷市無投票か

    埼玉県三郷市のローカル二題。4月9日の統一地方選で埼玉県議選が行われるが、東10区の三郷市(定数2)は今回無投票の可能性が高い。現職の自民党2名以外、野党などの立候補が無さそうだという。現職2名はいずれも四十代の2世議員(一人は元市長の息子)。前回は野党系元県議なども出馬したが自民の若手に惨敗。昔の早稲種御領米産地、現在はベッドタウンの三郷市は政治無風地帯となる。二つ目は、我が家の隣、早稲田図書館(分館)が半年の長き改修工事を終え4月1日の再開準備中。礎石には令和2年竣工とあるから築33年。外観は変わらないが空調などリフレッシュ。休館中は隣の文化会館に仮窓口が設けられ、予約貸し出しは行われていたが、やはり書架の間を歩きながら「眼が合った」本を読むという醍醐味は味わえない。 散歩の花たち県議選、三郷市無投票か

  • 今度はしっかり「失敗」、H3

    一段目が無事点火して上昇し始めた時は「成功」と思ったが、中継が終わったあと「失敗」のニュース速報。二段目点火せず指令破壊とあっては、今回はしっかり「失敗」である。指令破壊で機体が雲散霧消してしまったから、二段目が点火しなかった原因の究明は困難を極めることだろう。しかし「一気に二流国へ」への世評を気にせず「やるしかない」のである。H2-8号機の失敗では、奇跡的に深海から故障部品を回収でき、燃料ポンプの不具合を解明できた。H2A-6号機の失敗では切り離しノズルの機械的・化学的損傷の同時進行という難解な現象を突き止めた。科学技術の世界では歴史的に「失敗は成功のチャンス」であることは間違いない。 昨日アップの月は満月一夜前、改めて昨夕の満月と今朝の日の出。今度はしっかり「失敗」、H3

  • 大リーガー見参、翔タイム

    まさに大リーガー見参、サムライ・ジャパンの壮行試合で、チームに合流したばかりの大谷翔平が3ランを連発した。それよりも試合前の練習で、京セラドームの5階席に打ち込んだ特大アーチは何と飛距離160メートルという桁違いのパワー。これには村カミ様もビックリである。「優勝しかない」豪華メンバーの日本チームを率いる栗山監督は実は頭が痛い。本場アメリカ、大リーガーの多いドミニカなど海外勢も強く予断を許さないからだ。その世界野球大会(WBC)は明日から予選リーグが始まる。 久々に江戸川へ、土手には菜の花が咲き始めた。一面真黄色になるのも直ぐだろう。朝方は雨だったが午後には青空も、そして夜には満月が。大リーガー見参、翔タイム

  • ウォーキングよりドリブル

    世界一という高齢化社会の日本、最近では「八十歳の壁」や「八十五歳の一人暮らし」など、いわゆる老人向けのハウツー本が多い。買うことも手に取ることもないが、新聞広告を見てなるほどなるほどと思うことは多い。今朝の新聞広告で「脳活にはウォーキングよりドリブル」という項目が目に入った。「老人脳にならない67の方法」の一つ。ドリブルと言えば、バスケットボールで床にボールを弾ませながら走るあれ。少なくともこの20年はやっていない。だから今出来るかどうかはわからないが、出来そうな気もする。必要な作業は、走って行く先にボールを叩いて押し出すこと、弾んできたボールをタイミングよく再び叩くこと。動体視力が必要かもしれない。その前に転ばずに走ること・・・。と考えてしまうと難しい気もしてくる。それに比べるとウォーキングはただ歩くだ...ウォーキングよりドリブル

  • 日曜はダメよ

    古い古い映画「日曜はダメよ」(1960、ギリシャ)は、客を取る商売ながら、日曜はしっかり休んでドンチャン騒ぎという明るい女性が主人公である。日本では江利チエミが歌った主題歌の方で知られるかもしれない。映画自体の記憶は曖昧だが、リズミカルでアップテンポの主題歌はよく覚えている。 今日の本題は、彼女に見習ってこのブログも「日曜は休み」とするお知らせである。旅行などで家を外す時以外は、7年近く毎日アップして来たが、来週から「日曜はダメよ」。日曜はダメよ

  • トランプに重なる高市早苗

    放送事業者の全体的傾向ではなく、ある一つの番組で政治的傾向を判断して放送中止を決められる、と強引な放送法解釈を安部元首相と謀議したとされる当時の総務相、高市早苗。当時の部文書を元に国会で追及した野党に「悪意ある捏造、捏造でないなら辞職する」と切って捨てた。自らフェイクを乱用し、自分に不利な情報は逆に「フェイク(捏造)」といい続けたトランプ元大統領の顔が浮かぶ。今回、野党(立憲民主)はどこまで追求できるか、安部の森友問題と同じように高市早苗が誰かを切って逃げ切るか。 散歩から近所の梅花  トランプに重なる高市早苗

  • 中国37、アメリカ7、日本0

    先端技術44項目のうち中国が37項目で1位を占めるという。2位のアメリカが7項目。もちろん日本は「0」である。中国とアメリカ以外で44項目の5位内に入った項目数は、イギリス・インド29、韓国20、ドイツ17、オーストラリア9、イタリア7,イラン6、カナダ・日本4。これは、オーストラリアの戦略政策研究所が、エネルギーやAI、宇宙、防衛分野などについて2018~2022年に発表された、影響力ある論文を分析した結果と言う。この状況は数年後の中国とアメリカの相対的な軍事バランスに影響することは間違いない。そして、日本の技術力は最早世界の二軍・三軍どころではなく「四軍」国に成り下がり、今や「守るべき技術」など無いというショッキングな事実なのである。(今日の朝刊から) 越谷梅林、梅花編(2/28) 中国37、アメリカ7、日本0

  • 埼玉三大偉人と桜

    埼玉の三大偉人と言えば、新一万円札の顔になる渋沢栄一、群書類従を編纂した塙保己一、日本初の公認女医の荻野吟子。月初に配布される県の広報「彩の国」に、この3偉人の出身地、記念館と桜の名所の組み合わせが載る。1.こだま千本桜本庄市児玉町の小山川の畔、5キロ半の桜並木、町内の八幡山に塙保己一の記念館。2.熊谷桜堤熊谷市の荒川土手に2キロ続く桜並木は日本さくら名所100選。市内桜瀬に荻野吟子記念館。3.唐沢川の桜堤深谷駅近く、唐沢川の土手に3キロ続く桜並木、夜桜も良い。市内に渋沢栄一の記念館。このうち2と3は見ているが、1のこだま千本桜は未だ見ていない。この春、塙保己一記念館と併せて行ってみよう。 好天の一昨日、越谷梅林と訪れた。北越谷駅から旧日光街道を下ると元荒川沿い。1キロほど行くと歩行ルート側の入口に着く。...埼玉三大偉人と桜

  • 弥生三月は茜雲でスタート

    東の空に雲が適度に広がり、久々に見事な茜雲となった。弥生三月朔日の明け方の気温は7℃、昼間は20℃という。先月のウォーキングは一月に続き、一日平均で5千歩強と低調に終わった。歩行距離にして約100キロ、バーチャル日本一周の第4ステージは室戸岬を回り田野町に入ったところ。しばらくは雄大な太平洋を眺めながら土佐の海岸を歩く旅。四国はあと700キロもある。アーカイブ「京都の桜、嵐山」2007年4月嵐電嵯峨駅、ひばり記念館と過ぎ渡月橋桂川沿いの桜並木有名料亭が並ぶ桂川を引き込んだ堀沿いの風情が好い嵐山から洛南(西大路九条)の住処までは桂川サイクリング・ロードを歩く。この日は洛南→洛北→洛西→洛南と30キロ近い花見ウォーク、まさに「桜漬け」の一日となった。弥生三月は茜雲でスタート

  • 日本は傘大国?

    朝刊によれば日本の年間の傘消費量は何と1億2~3千万本。ちょうど一人一本になる。また一人当たりの保有数は4.2本という。我が家の下駄箱を見てみると折り畳み、ビニール、普通の傘を含めて三十本近く。家にいない娘の分を除いても一人7本。消費の多くはビニール傘と思われるが、関東、関西の都市部では使い捨てが目立つという。いわゆるSDGsに逆行状態。ゴミ出しの分別が難しいのも問題。オールプラスチック製の傘、ビニール傘のリサイクル(トートバッグなど)、シェア・システム(置き傘)などの開発・普及が望まれる。 アーカイブ「京都の桜、天龍寺」2007年4月これは三葉躑躅方丈、庭園を目指すまずは庭園奥の高台から大方丈と曹源池(ソウゲンチ)なかなか人が切れない賑わう通りを歩いて渡月橋に向かう日本は傘大国?

  • 逆輸入されるシティ・ポップ

    朝ドラからアサイチに観入ってしまい、書き(打ち)はじめが遅くなった。というよりほゞ実況中継的に打つ。そのアサイチのテーマは「シティ・ポップ(CITYPOP)」。1970年代終わりから1980年代に流行った日本のシティ・ポップが、今海外で流行っていて日本にも逆輸入されているという。流行の理由を分析すると「癒し」という。計算中にBGMとして十一種類の音楽を流したテストでは、予想されたクラシック以上に心拍数と血圧が低かったのがシティ・ポっプであった。その100前後の拍子は軽作業や街歩きなど日常生活の心拍数。音域は低音から高音まで広く分布、時間的な隙間が少ない一定のリズム、の3つがストレスを軽減するという。番組中、わずか二十分ほどで募ったリクエストには一万件近くの応募があった。そのベスト5を紹介しよう。1位君は天...逆輸入されるシティ・ポップ

  • 「運命の人」、西山元記者逝去

    山崎豊子「運命の人」(2009年)を読んだのが先だったか、3年後に東芝日曜劇場(TBS)でドラマ化されたのを見たのが先だったか覚えていない。本が先だったような気もする。沖縄返還交渉に纏わる「密約」を暴露した毎日新聞の記者が、機密漏洩の「そそのかし」で外務省の女性事務官とともに国家公務員法違反で有罪となった「史実」を元にしている。その史実の主人公、西山太吉氏(元毎日新聞記者)が91歳で逝去した。漏洩内容そのものよりも、女性事務官と新聞記者の「男女の仲」を強調した当時のメディアの姿勢が問われた。その後の米国側の公文書開示、当時の外務省アメリカ局長の証言で「密約」の存在と内容は公になったが、西山元記者らによる開示請求を日本の「司法」は拒んでいる。2012年のドラマで外務省女性事務官を演じた女優真木よう子の雰囲気...「運命の人」、西山元記者逝去

  • 新幹線居酒屋

    吉田類の「酒場放浪記」、倉木康子、寺澤ひろみの「おんな酒場放浪記」、武田梨奈の「ワカコ酒」など呑兵衛番組が好きで、録画して観ている。武田梨奈(女優、空手家)の「ワカコ酒」は、OLが会社帰りに一人居酒屋や小料理店を飲み歩くドラマ仕立てだが、他の2つはストレートに居酒屋(概ね駅近く)を探訪する。まさに「酒場と言う聖地へ、酒を求め、肴を求めさまよう・・・」(酒場放浪記キャッチフレーズ)である。最近、もう一つドラマ仕立ての「新幹線居酒屋」を見つけた。保険会社の社内監査担当部長が全国への出張の帰りの新幹線で、ご当地の銘酒や駅弁、グルメを楽しむというもの。今回の出張先は宇都宮。どうくつ酒蔵で貯蔵した「古酒」と燻した羊羹(燻×羹、クンバイカン)という妙な組合わせ。次に行くことがあったら是非やっていみたいものだ。私も全...新幹線居酒屋

  • 再び「ロシアの友たちへ」

    プーチンのウクライナ侵攻が始まって一ヶ月ほど経った頃、朝日新聞のコラムは「ロシアの友たちへ」と題してこう訴えた。 「愚行の責任は独裁者にある。本来のロシア人は優しく善良だと信じている。あなた方の友として伝えたい。国を閉ざさず、内外の情報で真実を見極め、世界と共に豊かさを目指そう。そして・・・戦いを止められるのはあなた方だけだと気づいてほしい」 国営放送のニュース中に「戦争反対騙されてはいけない」という訴えをカメラにかざした女性スタッフは逮捕・拘留されて、最終的に国外へ亡命した。ロシア国内での勇敢な反戦運動は厳しく弾圧され続けている。しかし今でも、「ウクライナは私たちの敵ではなく兄弟だ」と書いた紙を掲げ、すぐ逮捕されていく勇敢なロシア国民がいる。再び「ロシアの友たちへ」を言おう。大東亜共栄圏の名の下にアジア...再び「ロシアの友たちへ」

  • この戦争、2年では終わらない

    新型コロナ感染が始まった時、iPS細胞発見の山中伸弥教授は「(終息まで)2年はかかる」と言った。実際それ以上になっているが、皆が長くても数ヶ月くらいと思っていた時だ。明日で丸一年となるロシアの「ウクライナ侵攻」も、ここまで長引くとは誰も思わなかっただろう。しかし、元外務省分析官は「この戦争、2年では終わらない」という。ロシアの3月攻勢にウクライナは一旦後退したとしても反撃の体制も意気も盛んである。それでもロシアによる侵攻前の国境まで押し返すのは至難の技。結局長期化するということである。互いの体力消耗戦となれば「大国」ロシアが有利。経済制裁も抜け穴だらけ、ロシアの国内はモノに困ってはいない。アメリカを先頭とするウクライナ支援側にも足並みの乱れが出て来る。終結の絵が描けない「大義なき侵略」。反米反欧で歩み寄る...この戦争、2年では終わらない

  • 10増10減、埼玉新14区は

    衆院小選挙区の「10増10減」で1議席増える埼玉県。新しい区割りとなるが、公明党が新14区(1人区、草加、三郷、八潮)に候補者を立てるとして自民党と調整に入った。今の14区(三郷、八潮、吉川、松伏)は長年自民党。江戸川に沿う農村型の選挙区が、草加を含めた都市型の選挙区に変わる。都市部に強い公明党が目をつけるのも頷ける。小選挙区では当選率100%近い公明党。旧統一教会問題で危機感を持ち、議席増となる他都県でも新たな議席を狙う。統一地方選の結果などを勘案しながら丁々発止の「調整」が続けられるだろう。 アーカイブ「京都の桜、洛北編(その1)」2007年4月住処の洛南から洛北へ向かう天神川沿い法金剛院(花園宮之町)妙心寺の塔頭龍安寺駐車場龍安寺、石庭へ向かう龍安寺、鏡容池  10増10減、埼玉新14区は

  • 銀河鉄道とミクロの決死圏

    まさに宇宙浪漫、「銀河鉄道999」の松本零士が亡くなった。その原点は宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」であろう。訃報と言えば数日前、アメリカ女優、ラクウェル・ウェルチが松本零士より少し若い享年で亡くなった。ナイス・バディのセクシー女優、その美貌は晩年まで衰えなかった。代表作「ミクロの決死圏」をBSアナログ放送時代の録画DVDを張り出して観た。最初は映画館で観た記憶がある。制作が1966年というから日本公開は翌年くらい、大学に入った頃だ。宇宙とは逆のミクロの世界、原題「FantasticVoyage」の通り、人体の血管内を宇宙船で巡行するという幻想的なストーリー。そのナイス・バディに密着したスェーットスーツ姿で全編を通したラクウェル・ウェルチだが、原始時代の「恐竜100万年」では皮のビキニ姿。残念だがこれは録画がな...銀河鉄道とミクロの決死圏

  • 三寒四温と白梅

    昨日は4月並みの20℃近い暖かさ、今日も3月並みと言うが、今夜からまた冬の気温になるという。まさに「三寒四温」。本来は中国北東部や朝鮮半島の冬の気候周期を指す言葉だが、日本では春先に使われる。そのせいか今朝は6時過ぎまでグッスリと寝込んだ。まさに「春眠暁を覚えず」。尤も、最近は2日に一度ぐらい、夜中にトイレに起きるようになったので「二度寝」とも言える。 昨日の暖かさの中、白梅が咲いた三寒四温と白梅

  • 街角のホームを惜しむ

     車の免許を持たないのであちこち出かけるには鉄路(電車)をよく使う。昨今街中では高架鉄道が多く線路が地上でも駅舎は高架というところも多い。そこで苦労するが階段の昇り降り。歳のせいもあるが、若い時のヤンチャで右膝が痛むので特に降りるのが辛い。最近は下りにエレベータを使うことが多い。車いすマークが気になるが後期高齢者になったからいいだろう。政治学者、原武史の「歴史のダイアグラム」(朝日別刷土曜版)で小田急新宿駅の特急、快速、急行は、駅入口から改札、そしてホームまで地上だけで行くことが出来ると書いている。だいぶ前になるが強羅から戦場ヶ原まで山越えで歩いた時に小田急の特急を利用したが「そうだったかな」という程度。もっとも山手線から乗り換えたので、真っすぐ西口から入った訳ではない。古利根川沿いや日光街道を歩いた時な...街角のホームを惜しむ

  • H3ロケット、中止か失敗か

    計画より2年遅れで打ち上げに漕ぎつけたH3ロケットが発射寸前で止まった後の記者会見。JAXAから「失敗」という言葉を何とか引き出そうと、しつこく質問を繰り返した共同通信の記者が批判を浴びているという。最終的に「異常を検知したら止まるというシステムが、安全、健全に止めたのが今の状況」と答えたJAXAに対し「一般的にはそれを失敗といいます」と言って質問を終えた共同通信の記者に対し、「あれは捨て台詞だ」とひんしゅくを買った。正常な打ち上げは失敗、異常検知して安全に止まって機体や搭載した人工衛星を維持して次の打ち上げを可能にしたという意味で成功、としよう。アーカイブ「京都山科毘沙門堂門跡の花見」2006年4月H3ロケット、中止か失敗か

  • 雰囲気だけの一国の首相

    今日も私が選んだ「折々のことば」。 家族観や価値観、社会が変わってしまう課題だからこそ、社会全体の雰囲気にしっかりと思いをめぐらせたうえで判断することが大事。(2/1、衆院予算委員会での岸田首相答弁) 辛口批評で大のファンである高橋純子編集委員(朝日)が昨日のコラム「多事奏論」で、岸田首相の「雰囲気」の連発を気持ち良いほど明解に分析している。「一国の最高権力者が重要政策をめぐる答弁で「世論」でも「構造」でもなく「雰囲気」を連発することへの強烈な違和。・・・・・なるほど(岸田)首相にとっては人権も平和も非核も「雰囲気」なのだ。ふわっとした気分どまりで思想にまで深まらず、政治信条にまで高まらない。だからどこまでも流され、言葉に力が宿らない。」(高橋氏) 顔を上げず、原稿棒読みの「一国の首相」、心が籠らない話し...雰囲気だけの一国の首相

  • 大川小学校の教訓

    昨日に続いて私が選んだ「折々のことば」。 学校が、子供の命の最後の場所になってはならない。大川小学校訴訟の高裁判決文 東日本大震災で石巻市立大川小学校の児童74名が死亡・不明になった。真相を知りたい、と損害賠償訴訟を起こした遺族は「金が欲しいのか」と中傷や脅迫を受けた。そんな遺族たちが前を向けるようにと弁護団からの要望で遺族の記録映画「生きる」を作った寺田和弘監督は「声を上げる人をたたく社会の理不尽さを考えて欲しかった」と語る。(参考:昨日の朝日「ひと」) アーカイブ「平安神宮の桜」2006年4月8日大川小学校の教訓

  • 今の世の中、狂っていないか

    よく引用する「折々のことば」(朝日朝刊コラム)を真似て私の「折々のことば」を選んでみた。 普通に働いて、普通に飯を食べて、普通に家族と過ごす、そんな当たり前のことが難しくなった世の中って、どこか狂っていないか。(NHKドラマ「ガラパゴス」より) 変死した身元不明者を調べるうち、派遣労働者の悲哀と企業の傲慢さによる殺人事件だったことにたどり着いた刑事が嘆くラストシーンである。海外との競争に負け始め、海外生産、社員合理化と派遣労働へのシフトという安易な道を選んだ日本企業はモラルさえ失い、品質不正が常態化するというおまけを生んだ。国が後押しした派遣労働へのシフト、失われた日本の三十年の全ての根源がここにある。 アーカイブ「京都御所の桜」2006年4月8日今の世の中、狂っていないか

  • 規制委、原発60年超で政権忖度

    原子力規制委員会は、一人の反対のまゝ60年を超える原発の運転を認める決議をした。石渡委員一人が「安全側への改変とは言えない」と反対したが多数決で決めた。ロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー価格高騰を利用して原発推進へ舵を切った岸田政権の後押し(忖度)と言える。山中委員長自身も昨年秋には「経産省のアクションがなければ我々も(率先して)法律を変えることはない」と言っていたではないか。5人の委員の内、一人の医学者と地質工学者の石渡委員を除く、委員長など3人の委員はいずれも「功なり名を遂げた」原子力工学者。自らの「生業」を危険なものとすることはない。 京都に住んでいた頃、よく桂川を散歩したが、ある時対岸の「桂離宮」に寄ろうと思ったら事前の予約が必要だった。その桂離宮を取り上げたNHKテレビ「美の壺」から。 江戸...規制委、原発60年超で政権忖度

  • カラー版「花の生涯」

    NHKのテレビ70年特集の一環、60年前の第一回大河ドラマ「花の生涯」が生まれるまでのドラマと、白黒映像だったその第一話をカラー化したものを観た。この「花の生涯」、台本は四十八話の全てが残っているが、録画は第一話しか完全に残っていないという。その第一話、堅物の国学者、長野主馬(佐多啓二)と三味線師匠、村山たか(淡島千景)の出会いの場面である。なんとも見事なカラー化である。この第一回大河ドラマ「花の生涯」、当時高校2年生だった私も当然観ていいたはずだが、詳しくは覚えていない。しかし、大人の色気漂う淡島千景のハスキーな声はよく覚えている。AIに膨大なカラー映画やドラマを読み込ませ、「形と色」の組合わせを覚えさせて白黒をカラー化するという。しかし微妙なところはやはり人の眼。時代考証を織り込みながら修正する。当時...カラー版「花の生涯」

  • 沈丁花の香り

    「例年なら沈丁花の強い香りに誘われて、春の訪れを探していたはずなにに、今年はみな後になって知ることばかりだ。」同時に、「それらを見逃してしまったことで、せめて自分は許されるかもしれない。」それは、「被災の場で人々が潜る『時間』から自分が外されてあることの疚(ヤマ)しさだったか。」(映画監督小栗康平、朝日一面「折々のことば」) 2011年春、私は沈丁花の香りを嗅いだかどうか覚えてはいないが、とにかく沈丁花が香り出す春、12年目の「3.11」はすごそこである。 しかしまだ真冬の寒さ、マイパーク早稲田公園に人影は疎ら。 沈丁花の香り

  • トンベラネージュ(雪が降る)

    今季初の積雪も3時間ほどで雨に代わり、雪景色もわずかな時間で終わった。一番激しく降った時、アダモの「雪が降る」を思い出した。あの「トンベラネージュ」である。雪が降るあなたは来ない白い雪がただ降るばかり やがて小学校の校庭が賑やかになったのでベランダに出てみる。休み時間に子供たちが飛び回る。今度は次に歌を思い出した。犬は喜び庭駆け回り猫は炬燵で丸くなる犬は子供たちで猫は私である。 トンベラネージュ(雪が降る)

  • 涙の断捨離

    今日は資源ゴミ(紙、金属類)の日。古いステレオデッキを断捨離した。カセット、MD、CDを鳴らせる優れもの。 持ち運び可能なスピーカー一体型のものはあるが、カセットとCDの両方が鳴らせて、それなりの音質のステレデッキは今時探してもない。 少し前からCDの出し入れ、カセットの巻き戻しなどメカ系に「お疲れ」が出ていたが、最近回路系の不具合が出て来て諦めがついた。既にCDとUSBの最新機を購入していたが、昭和時代の歌謡曲やフォーク、ポップスを聞き続けた愛着があり「形だけ」残していた。そして今朝、断捨離の一環で涙のお別れをした。その「今朝」は久々に冷え込む日、今季初めて雪が待って来た。 江戸川の散歩から新しい橋の最終工事が始まって歩行路は河川敷に迂回となる迂回後の土手には今日もバズーカ族訊けば「コミミズク」を追いか...涙の断捨離

  • 今日は何の日、森友の日

    昨日は「針供養の日」だったが今日は特にないと思ったら、2017年にあの森友学園の用地払い下げ問題が初めて報じられた日と、その朝日新聞の「天声人語」が書く。「金額非公表、近隣の一割か/大阪の国有地、学校法人に売却」というタイトルだったという。結局、逃げ切ったまま殺されてしまった故安倍晋三の回顧録に、「私の足を掬うための財務省の策略の可能性がゼロではない」「(公文書改ざんは)そこまで官邸の目は届かない」「(官僚に)忖度される側の私はわからないでしょう」などと書かれているらしい。「逃げて苦あり」、2月9日、忘れてはいけない日。アーカイブ版「見沼代用水路を歩く」の最終回、西縁4日目。最寄りの南浦和駅から3日目にミスコースした分岐桝に着く。直進が西縁、改めて見れば締め切り門がない方が順路ではある。その先は住宅の裏側...今日は何の日、森友の日

  • 香港でTKG大人気

    ここ3年、何と日本の鶏卵輸出の9割以上が香港向けという。香港の飲食店では「TKG」のメニューさえある。卵掛け御飯=TKG。日本への旅行で朝食の卵掛け御飯に魅せられたという人たちも多い。香港では以前からすき焼き用に日本の高級卵が使われたが、一般的には中国本土や米国からの輸入が多かった。それらが値上がりしたのに比べ、日本の鶏卵価格が永年変わらないこと、併せて最近の円安が発破をかけた。しかし、今年から始まる福島原発汚染水の海洋放出で日本食材に輸入規制がかかる可能性が高い。「海洋放出に妥当な処置をとる」中国本土政府と緊密な香港政府である。(今朝の朝日「世界発」から)ここまで「懐古シリーズ」と題して来た古いスナップ写真の紹介を今後は「アーカイブ版」と呼ぶことにする。さて、アーカイブ版「見沼代用水路」西縁の3日目であ...香港でTKG大人気

  • 菫(スミレ)少女の快挙と正反対の国産ジェット機開発

    昨日、日本茶を楽しんだ「北欧女子マーサ」と書いたが「オーサ」の間違いだった。お詫びにプロフィールを。オーサ・イェークストロム(1983年生まれ、スウェーデン出身)。日本のアニメや漫画に憧れ、イラストレーターや漫画家として活躍後、2011年来日。著書のコミックエッセー「北欧女子オーサが見つけた日本の不思議」は5巻目になる。さて、今日の朝刊一面の中断に並ぶ対照的な二つの記事について。一つは女流囲碁のタイトル奪取の最年少記録を更新した仲邑菫さん。中学2年で女流棋聖となった。「(4年前にプロになった時)『中学でタイトルを取りたい』と適当なこと言っちゃったけど、頑張っていれば結果は出るんだなと思った」とコメントした。適当なことではなかった。周囲では「伸び方は普通ではない、ターボエンジンかと思っていたが、まるでロケッ...菫(スミレ)少女の快挙と正反対の国産ジェット機開発

  • 学術名、カメリア・シネンシス

    ツバキ科常緑樹、カメリア・シネンシス。日本茶葉の学術名である。アラフォーの北欧女子マーサが日本を巡る旅、東京新橋のお茶カフェで若い男性「茶バリエ」(お茶のソムリエ)から日本茶を学ぶ。生産方法、茶葉の蒸し加減、入れる湯の温度などで変幻自在に変わる日本茶の味わいは、外国人でなくともその奥深さは尽きない。マーサが初めて飲む玉露、口に含むとまず鼻まで香りが駆け上がり、その後旨味が口に広がる。茶バリエは50度で入れたという。(朝日土曜版から)懐古シリーズ「見沼代用水路」西縁の2日目。2日目、3日目はVの字を横(>)にしたようなルートで、2日目はその上の部分、概ね東への方向である。出発したさいたま新都心駅方向を振り返る芝川に最接近した後、高台の住宅地裏を数キロ進む西縁にかかるたくさんの小橋、足袋屋橋の由来はわからず東...学術名、カメリア・シネンシス

  • イーロン・マスク、秩父を救う

    今日からフォントを大きくした。自分を含むお年寄り向けである。土砂崩れで孤立した秩父中津川の6世帯(6人)への物資輸送をドローンが解決と地方版が伝える。同じ秩父の大滝地区で試行されていたドローンによる宅配についてここで紹介したことがあるが、課題は山間地における通信の安定性。これを解決したのが米国の宇宙事業会社「スペースX」が提供する人工衛星を使った通信サービス「スターリンク」。KDDIが基地局を作りスターリンクと接続することで安定したドローンへの通信を確保、試行から一気に被災世帯への実際の物資輸送を実現している。宇宙事業会社「スペースX」はあのイーロン・マスクが設立した会社。ツィッターの買収などいろいろ物議を醸すマスク氏だが「先見の明」があることは間違いない。懐古シリーズ「見沼代用水路」は今日から西縁(ニシ...イーロン・マスク、秩父を救う

  • 続・山田洋次の思い出

    朝日新聞別刷土曜版の連載に山田洋次の「夢をつくる」というコラムがある(3週に一度)。昨年4月の第1回についてここで書いた。「恥ずかしいことに白髪頭になった今でも大学時代の試験で落第しそうになった夢をみる」という出だしだった。そして私も同じような夢を見ると書いた。試験が行われる教室がわからないという「現実だった」夢だ。今日で13回目の連載、その冒頭で山田洋次は同じ夢のことを書いた後で、寮の部屋に引き籠り図書館で借りた小説を読み耽るという不健康な毎日を送っていたと書く。これについても私も同様だった。こんな山田洋次に忠告してくれたのが、信州出身の黒縁の眼鏡をかけた寮仲間だったという。「授業に出ないのはかまわないが孤立しているのはよくない。他人を冷ややかに眺めるのではなく、何かの仲間に加わって行動する中で変わって...続・山田洋次の思い出

  • 白川前日銀総裁、苦渋の決断を回顧

    4日前の1月31日、日本銀行は2012年7月~12月に行われた金融政策決定会合の議事録を公開した。物価上昇2%を公約に掲げた安部自民党が圧勝したのが12月である。そして奇しくも同じ31日、朝日新聞朝刊に前日銀総裁、白川方明氏ののインタビュー記事が掲載された。物価目標は経済的な基礎条件で決まるもの、2%という高い設定をクリア出来なければ国民の日銀への信頼が失われ、財政や経済に悪い影響を及ぼすとして消極的だった白川総裁(当時)だが、自民党圧勝が国民の声だとしたら民主主義国家の中央銀行としては国民の声を無視できないとして止む無く政府案に「妥協」したと回顧する。当時、米国の経済学者が「中央銀行が2%を掲げれば国民の期待が変化し2%になる」と嘯いていた。数年前「日本の実験は失敗し理論通りにはいかないことがわかった」...白川前日銀総裁、苦渋の決断を回顧

  • マイナ登録で給食費無償化差別

    岡山県備前市は、小中学校の給食費と学用品費を無償化する対象を家族全員がマイナカード登録をしている児童に限る方針を打ち出した。市民からは当然反対の声が挙がり再考を求めている。2万円分のクーポン券で国民の頬を張ってマイナ登録を強引に推し進める政府は、自治体ごとの普及率を公表して自治体の間の「競争」を煽り、普及率によって交付金に差をつけると公言している。マイナ登録は義務ではなく任意のはずである。給食費無償などの条件にするのは、教育の機会均に抵触する憲法違反。政府の愚策が自治体の愚策を生む「負の連鎖」、日本の「失われた日々」は続く。 懐古シリーズ「見沼代用水路」東縁編、1日目後半。見沼自然公園で水鳥と戯れる浦和ICへ向かう高架道路を潜ると清掃工場の煙突が見えて来る。このあたり、用水路に架かる橋の欄干には鳥の飾りが...マイナ登録で給食費無償化差別

  • 光陰矢の如し、早くも如月

    アッという間に一月が終わり二月となった。まさに「光陰矢の如し」。歳を取るとますます年月の進みが早く感じられるのは「感動」が少ないからと言われる。確かに変化の少ない毎日、夫婦間の話でも「いつのこと」かでよく揉める。昨日のことか、三日前のことだったか、時には一週間も前のことだったりする。そんな「アッという間に」終わった一月のウォーキングは、一日平均5千歩強と昨年12月に続く低調。伊能ウォーク隊の足跡を辿るバーチャル日本一周の第4ステージ(四国編)、室戸岬どころか高知県に入ることも出来ず、徳島県牟岐(ムギ)町までの100キロちょっとで終わった。退職して以降、12年間の年別の一日平均歩数をまとめてみた。月平均で一万歩/日を超えることは時折あっても、年間で一万歩/日を超えることは稀である。下降から上昇、そして再び...光陰矢の如し、早くも如月

  • 大谷翔平、二刀流の話

    国語学者、中村明氏の「二刀流」の話を引用する。「二」についての面白い話である。()内は私見。 投手としても打者としても活躍する大谷選手を「二刀流」と呼ぶ。(本来は宮本武蔵のように)両手に刀を持って闘うことが二刀流。酒も甘味も好物というのも二刀流。二刀流は「両刀遣い」とも言う。詩人で小説家、歌手で俳優など同じ文化・芸能ジャンルでは二刀流とは言わない。(そうなると同じ野球の投手と打者では二刀流ではなさそうだが・・・)似た言葉に「二足のわらじ」があるが、両立しないような二つの立場・職業を兼ねることを言う。本来はバクチ打ちとそれを取締る岡っ引きなど「本質的に違う正反対のも」の組み合わせを指す。二刀流や二足のわらじに悪い意味はないが、二股をかける、二の足を踏む、二の舞い、二番煎じ、二の次・・・など「二」が点く言葉に...大谷翔平、二刀流の話

  • 全日本卓球、高速打ち合いを堪能

    卓球全日本選手権の最終日、男女シングルスの決勝のテレビ中継を観た。まさに高速卓球、二十歳前後の若い躍動を堪能した。女子三冠(シングルス、混合、ダブルス)を達成した「早田ひな」、前半は高校3年生の木原の前陣速攻に打ち負けた。決勝に勝ち上がる選手には勢いがあると前半の「負け」を認めた上で立て直した。準々決勝、準決勝の相手は共に日本代表である平野、石川。世界を目指す試練と自分を奮い立たせたという。鋭い打球を打つが「ひよわ」な感じもあった「ひな」は強くなった。男子2連覇を狙う戸上(明大3年)の相手は「チキータ」の名手、張本。その張本の上を行く「チキータ」で圧倒した。バックハンドのチキータ、フォアのスマッシュの高速の打ち合いは見応え充分。「チキータ」は小さいを意味するスペイン語。チェコのある選手が得意としたバックハ...全日本卓球、高速打ち合いを堪能

  • マイナカード、実印持ち歩くようなもの

    比較的国民受けの良い?河野太郎ちゃんを担当にしてシャカリキにマイナンバーカードの普及を推し進める政府だが、いろいろ問題多しと朝刊が報じる。健康保険証を廃止してマイナカードへの一本化についてもモノ不足、人手不足で混乱、医師など医療関係者からも不安の声が挙がる。マイナンバーカードは顔写真の付のオールマイティな身分証という位置付けだが、普及が進まない一番の理由は国民のセキュリティへの不安だろう。今の世の中、デジタル情報の漏洩事件が後を絶たない上、落としたり盗まれrたりした場合も心配である。情報システム学会の八木常務理事は「実印を持ち歩くようなもの」と警鐘を鳴らす。蓋し名言である。 スナップ写真の懐古シリーズ、見沼代用水路(2008-2009年)。さいたま市の東部に広がる見沼たんぼ。昔は「見沼溜井」と呼ばれた広大...マイナカード、実印持ち歩くようなもの

  • 春の甲子園、出場校決まる

    第95回記念大会となる春の甲子園、選抜高校野球の出場校が決まった。「春連覇」を狙う大阪桐蔭、池田高以来40年ぶりとなる「夏春連覇」を狙う仙台育英が優勝候補の筆頭だろう。ほぼ同じメンバーで戦う夏春と違い、ガラッと入れ替わる春夏連覇は相当難しいのだろう。第二の故郷仙台の連覇に期待しよう。というのも故郷信州、地元埼玉とも出場校がない。長野は松商学園が、埼玉は山村学園が、それぞれ秋の地方大会のベストエイト止まりだった。その春の甲子園の前にWBC(世界野球)がある。大谷、ダルビッシュ、村上など「優勝しか狙わない」(栗山監督)日本に期待しよう。 今朝は0℃ちょうど、昼間も7,8℃の予想で寒い日が続く。空は晴れるが寒い寒い公園風景公園近くの焼肉屋、昨年末に肉ではなく店を焼いてしまった 春の甲子園、出場校決まる

  • パズルでボケ防止

    好きなパズルに「漢字抜け熟語」がある。抜けた漢字に番号がふられているやつである。例えば「⑪㊸盗㉙改」はこのままでも火事盗賊改と推測できるが、「㉘㊷込②㊲」など、他の熟語で推測された丸数字の字を当てはめないと訳がわからない。先日、新聞一頁分、約60の漢字を当てる大きな漢字抜け熟語パズルがあった。その中から勘が働かずに手こずった熟語四つ。1.金烏玉兎(キンウギョクト)金烏は太陽を、玉兎は月のことから歳月を意味する2.三草四木(サンソウシボク)江戸時代、農家にとって価値の高いものだった三草(麻、藍、紅花)四木(桑、茶、楮、漆)を表す3.運否天賦(ウンプテンプ)人の運命は天の定め、運、不運は天が与えるもの 3日前、買い物から家に帰った夕刻、寒波襲来の瞬間である火事でなく夕焼け東の空パズルでボケ防止

  • 日本列島、冷凍庫状態

    今朝は今季最低更新の零下4度、我が寝所も+4度まで下がった。子供の頃の長野市時代、襟布が凍ったから零下の部屋で寝ていたことになる。その長野市、今朝は零下10を超えたようである。京都や滋賀県南部、三重など例年は雪の少ないところで電車や車の立ち往生が報道される。日本列島を包み込むこの寒波は、気候変動による偏西風の乱れで北極圏の寒気が南下しことが原因と言う。 今朝、日の出前40分から30分ごろの東の空。新聞を取りに出たままの恰好では日の出まで戸外にいることは出来ない。日本列島、冷凍庫状態

  • 日本列島、冷凍庫状態

    今朝は今季最低更新の零下4度、我が寝所も+4度まで下がった。子供の頃の長野市時代、襟布が凍ったから零下の部屋で寝ていたことになる。その長野市、今朝は零下10を超えたようである。京都や滋賀県南部、三重など例年は雪の少ないところで電車や車の立ち往生が報道される。日本列島を包み込むこの寒波は、気候変動による偏西風の乱れで北極圏の寒気が南下しことが原因と言う。 今朝、日の出前40分から30分ごろの東の空。新聞を取りに出たままの恰好では日の出まで戸外にいることは出来ない。日本列島、冷凍庫状態

  • むしやしない(虫養い)

    昨夕突然吹き始めた強風も夜半には収まったが、明け方は今季最低の零下3度。幸い積雪はないが、十年に一度という寒波はまだ要注意だ。 昨日の朝日一面の「折々のことば」(鷲田清一)は「むしやしない」。一瞬、蒸しやしない、無視やしない、などと浮かぶが「虫養い」と書くとは思いつかない。京ことばの「虫養い」とは、腹が減って騒ぎ出した腹の虫に食べ物を与えて一時凌ぎをすること。食事よりは軽く、おやつよりは少し多め。他の言葉で言えば「軽く腹ごしらえ」という感じだろうか?いや、ちょっと重いか。京都で6年暮らしたが聞いたことはない。雑誌に掲載された随想の中で、京ことば「むしやしない」を紹介したのは皇族の彬子女王(1981~)。「生きるとは、内に宿した異質なものをなだめすかし、共棲すること」と悟ったという。 大宮東口の風景そごうの...むしやしない(虫養い)

  • 八甲田山死の彷徨

    日本の最低気温記録は、明治35年(1902)1月25日、旭川で記録した零下41℃である。日露戦争に備えて雪中訓練に出た青森歩兵第五連隊が八甲田山で遭難状態に陥ったのは前日、121年前の今日、24日であった。そして今日から明日、明後日と、十年に一度という大寒波襲来の予報。既に都内でも雪が舞ったという。多分今季未だ積雪の無い関東平野部は5センチ程度の積雪でも交通は大混乱する。 昨日通院で県都さいたま市の大宮駅に降りると、数日来の寒さとは言え、埼玉県南東部の三郷よりはるかに寒かった。ちょっと時間があったのでいつもは通らない大宮駅西口の「地面」を歩いた。大宮駅南端の新幹線の下、物流の出入り口裏通りへそごう脇から西口ロータリーに出るいつも通るそごうのメイン入口を見上げるそごう1階の花屋さんそごうで暖を取って2階から...八甲田山死の彷徨

  • 長野、都道府県男子駅伝で連覇

    都道府県対抗の男子駅伝、37歳のアンカー、上野裕一郎が余裕で逃げ切って故郷長野県が連覇を達成。通算9回目の優勝も最多更新。その上、我が地元埼玉が2位、近隣生活圏の東京3位、千葉も5位と上位に入り「ご機嫌な午後」となった。長野は佐久長聖高の3人が区間記録を更新する活躍でアンカー上野に1分近いリードをプレゼント。上野はその半分を消費する「余裕の」走りで広島平和記念公園にトップでゴールした。信州佐久の生まれ、佐久長聖高、中大、SB食品など陸上長距離界で活躍を続けた上野裕一郎。今年正月の箱根駅伝では監督として立教大学を数十年ぶりの出場に導いた。選手と一緒に「走る監督」である。180センチの長身、高校時代からオッサン顔、右足膝下が外側に跳ねる独特の走り方など、実に愛すべきランナーであるが、駅伝出場は今年が最後とか。...長野、都道府県男子駅伝で連覇

  • 政権、マイナンバー濫用宣言

    政権は明日からの通常国会に、マイナンバーの用途を法改正なしで追加できる法案を出す。昨年、計2万円の札束(クーポン券)で国民の頬を張り、やっと2/3に漕ぎつけた登録状況を見て本音を見せた。国民が一番心配する「漏洩リスク」については何の説明もせず、ただ「世界に遅れた」デジタル行政の挽回を、無節操なマイナンバー濫用で凌ごうとする岸田政権。その結果、日本国民は無節操な役人と取り扱い業者に自分のあらゆる情報を握られ、その情報の漏洩に泣くことになる。 江戸川に架かる新しい橋の工事現場の先(上流)の風景前はもっと上流にいた河川敷の鳥を狙うバズーカ(超望宴レンズ)族。聞けば同好者が増えて移って来たという。年寄りはまだ増え続ける。政権、マイナンバー濫用宣言

  • 子午とは南北のことなり

    北方謙三の「チンギス紀」も十五巻になった。月刊誌「小説すばる」に連載中で、4ヶ月分をまとめて単行本として刊行されるから発刊間隔も4ヶ月となる。第一巻からもう5年近く経ったことになる。北方謙三の三国志、水滸伝など中国歴史シリーズは須らく文庫本で買って、通勤時などに読んだが、この歳になってこの「チンギス紀」を読み返すことはないだろうから図書館で借りている。第十五巻のタイトルは「子午」。咄嗟に「子午線」の子午と思い付かず、ネ(子)とウマ(午)、よって時のことかと思った。しかし子は北のこと午は南のこと、よって子午線、南北の線となる。多部族のモンゴルを統一し、金を崩壊寸前まで打ち破った後は西へ西へと進攻して西夏、遼を平定し、カスピ海手前の王国と交戦中のチンギス・カンにとって「子午(南北)」と何か。進軍の途中、天山山...子午とは南北のことなり

  • ぼく、シマエナガ

    大寒の今日、「シマエナガの日」でもある。北海道だけに生息する小鳥、シマエナガは全長14センチほど。半分以上が尾羽の長さだから、小さな小さな鳥である。寒くなれば寒くなるほど羽毛の中に空気を貯めて膨らむから、大寒の日に合わせてシマエナガの日が制定された。「ぼく、シマエナガ」のSNSアカウントを持つ写真家・やなぎさわごう氏が制定。日本記念日協会で認定・登録されている(昨日の朝日一面記事から)。昨日早朝のテレビニュースではシマエナガの歌が紹介されていた。釧路市の元教諭が作曲した「まんまるモフモフ」。作詞は元教諭の教え子というが、何とも可愛らしい歌である。その最後がいい、「シマエナガ、君への思いが仕舞えないよ」。 今日は下手なスナップ写真はない方がいいだろう。ぼく、シマエナガ

  • 司法、またも「親方日の丸」

    「巨大津波の現実的な可能性を認識していたとは認められない」として東京高裁も一審に続き、福島原発事故の強制起訴の二審で東電の元幹部を無罪とした。この判決はおかしい。「認識していなかったこと」自体を罪として訴えているのである。1.15メートルを超える巨大津波の予測は信頼できない、2.仮に対策をしたとしても事故は防げなかった、という判決理由は、まさに東電寄りの「偏見」である。更に、電力事業者は最重要のインフラを支え法律上の電力供給義務を負う(だから)漫然とした理由で運転停止は出来ない立場にある、ときては、まさに「そこのけそこのけ親方日の丸の原発が通る」の発想と言える。司法が「親方日の丸」になっては駄目だ。 今時の街中の花司法、またも「親方日の丸」

  • 現代の「離間の計」

    一昨年の衆院選の岐阜5区で、史上最年少の25歳で立憲民主党から立候補し、自民候補に肉薄した今井瑠々氏が突然自民党に鞍替えした。立憲泉代表は「許せない背信行為」として除籍処分を決定、今井氏の支援団体も「裏切られた」と解散を決定した。さて、今井氏の翻意の理由は?「チコちゃんに叱られる」風に言うと、「寂しかったから」。昨年、今井氏の選対本部長を務めた元立憲議員のJRパス不正使用が発覚し、今井氏は一人でその地元対応に追われた。立憲空白地帯の岐阜5区ではサポートはなかった。今井氏の党への不満が募った。今井氏の翻意の「根」はこんなところにあったかも知れないが、実際の転身の決意までは、次回の選挙に危機感を持った自民党による様々な「離間の計」があったことは想像に難くない。「離間の計」は難敵を倒すのに使われる手で、難敵の仲...現代の「離間の計」

  • 阪神淡路28年、関東大震災100年

    5時46分、神戸の公園からの追悼式のテレビ中継を見ながら30秒の黙禱をする。今日は阪神・淡路震災から28年目の日。今年の9月1日は大正2年(1923)の関東大震災からちょうど百年目でもある。この日は毎年同じことを書く。阪神・淡路震災の発生を知ったのは埼玉の事務所に出勤してから。7時少し前に家を出るまでは何の報道もなかった。始業前、名古屋から始発の「こだま」で出張して来た若手社員が、「関西で大きな地震があったとアナウンスされていましたよ」という。すぐ大阪本社に電話すると、大阪南部から通勤する社員が「俺ひとりだけ。他は誰も出勤していない」という。その後一般回線も専用線も関西への電話は一切通じなくなった。会議室のテレビをつけて最初に映されたのが阪神高速の高架道路が45度に傾いた姿。「これ、俺の家のすぐ近くや」、...阪神淡路28年、関東大震災100年

  • 府は都より強し

    都道府県対抗女子駅伝、最後まで激しいトップ争いが続いて見応えがあった。アンカーで大阪が抜け出し京都も続いて1位、2位。一時トップに立った東京は後半失速して5位。府は都より強しとなった。故郷長野県は、高校女子駅伝を制した長野東高の村岡が1区の途中までトップ3人に入って健闘したが、金閣寺へ向かう西大路の急坂にバテて15位に沈んだ。しかし後続の長野東勢や中学生がジワジワ挽回し、ゴール直前にはアンカーの社会人、和田有菜(長野東出身)が10位の宮城にあと2mまで迫ったが惜しくも届かず11位、3年ぶりの入賞を逃した。3位福岡、4位神奈を含め、5位の東京まで日本を代表する大都市を持つ都府県が上位を占めたのは人口偏在の象徴と言える。 昨日の女子駅伝では27位だった埼玉県の「母なる川、荒川」を下る懐古シリーズは中流から下流...府は都より強し

  • 最後の一人、荒川沿いの伝統技能

    今日15日はやはり成人の日という思いが強い。そして今朝の気温は何と8℃。玄関より外の方が暖かく感じるほどである。だがこれからの1ヶ月が一番寒い時期、春はまだ遠い。地方版の荒川特集(その6)。荒川水系の芝川沿いには自生の良質な竹が豊富だったことから川口市には釣竿(和竿)の職人が多かった。しかし、近年はカーボン製の釣竿に押され皆廃業し、2009年に亡くなった父親を継いだ山野さん(56)が最後の一人となった。そして特集最後の番外編は、両神山(1723m)から流れ出して荒川に注ぐ清流、小森川の「川のリ」生産。これも、小鹿野町の七十歳の山中さんが最後の生産者になった。林業の衰退、河川工事、気候変動による豪雨などが岩肌に自生する藻「カワノリ」激減の原因という。 懐古シリーズ「荒川」は寄居町から中流域の熊谷市へ江南町は...最後の一人、荒川沿いの伝統技能

  • 荒川と酒造り

    地方版の特集「荒川」(その5)は酒造り。明治の始め埼玉には何と「689」もの酒蔵があった。埼玉を縦断する荒川水系の水は、酒造りに邪魔な鉄分やマンガンが少なく硬度も高い。逆に麹や酵母の発行を促すカルシウムなどのミネラルが豊富なことが理由だ。現在は34ある埼玉の酒蔵のうち、滋賀の近江商人や新潟の杜氏が移住して起こした酒蔵が20ある。江戸時代、海路で江戸まで運ばれた兵庫の酒も、埼玉までの陸路で運ぶには重く、酒造りに適した荒川の水があることで酒造りが盛んになったらしい。その一つ上尾市の北西酒造は近江商人が移住して始めた酒蔵の一つ。純米大吟醸「文楽」が昨年の部門別最優秀賞となった。荒川の伏流水が湧きだす現在の地は、マンションも建つ街中となったが、伏流水の水質に変化はなく検査合格である。秩父の銘酒「秩父錦」の矢尾本店...荒川と酒造り

  • 秩父神楽の伝承

    昨秋の秩父三十四観音巡り、結願の三十四番水潜寺から下る途中、日野澤大神社の御由緒に神楽の伝承について書かれていた。秩父神社神楽が廃れそうになった明治初期、ここの日野澤大神社神楽を秩父神社直属の神代神楽として継承する協会が発足して今に至るとあった。新聞地方版の荒川特集(4)は、同じ秩父の「滝ノ沢神楽」継承。中津川ダム(2011年完成)計画で、中津川左岸の滝ノ沢集落の42軒が水没などで移転。1990年最後の神楽が舞われた。この時の神楽師たちが移転後も神楽を舞い続けようと、毎年三峰神社で舞い続けた。後継者育成として地元の中学生のクラブ活動として舞や笛太湖を教えた。集落がなくなって20年、三峰神社で舞われ続けた滝ノ沢神楽も高齢化や人手不足で2015年4月が最後となった。しかし、教えた中学生を中心に再興する日が来る...秩父神楽の伝承

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