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2019/08/16

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  • 血の池屋敷の事(会津若松市)

    1 概要 米代辺りにある某の屋敷には,色々怪しいことがあるという。 この屋敷の中にある古井戸は,家主に凶事がある時,井戸の水が血の様に赤くなるので,血の池屋敷と言われている。 また,家主の身の上に何か変事がある時,大病がある時は,70歳程度の老女が現れる。その老女は,少しばかりの災いがある時は裏を歩き,大きな災難のあるような時は家の中に入り,茶の間の辺りを歩き回り,あるいは囲炉裏端でお茶を飲むことなどがある。 そのような時は,騒いだり老女を追い出したりすると,かえって悪いことがあるといい,家の者は鳴りを静めているという。 さらに,屋敷の裏にある土蔵の戸が夜更けにガラガラと戸が開く音がすることが…

  • 田村山村の妖怪(会津若松市)

    1 概要 中荒井組田村山村から鈴渕村に嫁いだ女がいたが,この女は夫を嫌い,昼夜となく親元に立ち帰って来た。親達はなだめすかし,いろいろな物を拵えてやり連れ戻していた。 ある夜のこと,女がまた,田村山村の親元に帰ろうと出かけた。雨がしんしんと降り,風が吹いて淋しい野原を急ぎ歩くと,何か道端に横たわるものがあり,それが足に触れた。辺りは暗いので,手に取り除こうとしたところ,それは生々しい人間の足であった。 女は恐ろしかったが,親元に急ぎ帰りたいという気持ちで,引き返さず村の入口にある伯父の家までたどり着いた。伯父はすでに床についていたので,これを起こして家に入り,伯父に,今まで何度も婚家と実家の間…

  • 一つ目の童子(会津若松市)

    1 概要 本四ノ丁辺り,侍屋敷に仕える小女がいた。 夕方薄暗くなり,裏の菜園に野菜を採りに行くと,8,9歳くらいの子供がひょっこり現れた。小女は,近所の子供だろうと思い気にもとめないでいると,その子供が「お姉さん,お金欲しい?」と聞くので,小女は「欲しい」と応えると,その子供はこれか,と言うので,その顔を見てみると,耳も鼻もない,目一つでこちらを睨んでいた。小女はハッと言って気絶してしまった。 家の者は,こんなに暗くなっているのにどうしているのかと,小女の名前を呼んだが返事がないので,裏口に行ってみると気絶して倒れている小女を見つけた。 驚いて気付け薬を含ませ,水をかけてやるとようやく気が戻り…

  • 猪苗代の魔所(耶麻郡猪苗代町)

    1 概要 猪苗代の木地小屋の人達は,深山に分け入り椀等の木地を挽き,城下等に売り出していた。 この木地小屋の男が,山に行き木地を拵えていると,夜中過ぎ頃,小屋の上で何者かがドダガダとさせる。不審に思い外に出てみるが怪しいものは見当たらない。 夜が明けて家に帰り,昨夜はこんなことがあった,と語ると,家の者はもうそんな恐ろしい所には行くなと止めたが,この者はさして気にもとめずまた出かけた。 しかし,2,3日しても帰らないので家の者が心配し山の小屋に行くと,男は舌を引き出されて死んでいた。誰の仕業だろうか,この者は,この間の夜のことを他の人に話したため,舌を抜かれたのだろう。 今はこの所を魔所といい…

  • 牛屋敷の化け物(会津若松市)

    1 概要 会津城下郭内五ノ丁という所に,「牛屋敷」と呼ばれる家があった。「牛屋敷」というのは,この家に何か吉兆がある時,牛が出て後園を歩くことからこのように言われているという。 この家の主が,一年程猪苗代城代として赴くことになり,留守番として召使いの老夫婦を家に置いて行った。老夫婦は,老夫は長屋に,老婦は母屋にそれぞれ別れて臥していた。 ある夜の明け方近く,老婦はふと目覚めると,17,8歳位の娘が大振袖を着て茶の間を歩いているのを見つけた。 老婦は,「どこの方かは存じないが,何の御用でこんな夜更けにおいでになったか,早くお帰りください。」と言い,また寝てしまった。 しばらくして尿意を覚えたが,…

  • 池上家の妖怪(会津若松市)

    1 概要 米代二ノ丁北側に,池上丈右衛門という知行250石の侍が住んでいた。この丈右衛門は,元々は同じ丁の南側に住んでいたが,この屋敷に移ってきた。 引越しを終え,屋敷周りを見て回る最中,座敷の縁の下を見てみると,新しい瓦が積まれていた。丈右衛門は喜び,明日にでも下人を連れて取り出し何かに使おうと考え,翌日,再度訪れてみるが,そこには一枚の瓦もなく,不思議なこともあるものと思った。 丈右衛門は一刀流を嗜み,座敷内を稽古場として,木刀や面を設け,自身は八畳の小座敷を使用していた。 宵のうちは書を読み,読書に疲れると剣術を行う,このような暮らしを生涯の楽しみとしていた。 ところが,彼が座敷に行灯を…

  • 伏見ヶ滝で大蛇を見る(会津若松市)

    1 概要 鶴ヶ城の東一里(約4Km),天寧寺湯本(現在の東山温泉)に行く道に伏見ヶ滝がある。この滝のある川は,布引山から出ており,二弊地村,中湯川村を経て西北に流れ,湯本村を経て伏見ヶ滝となる。 滝の左には湯本へ行く道,南には小田麓山,北は羽黒山,滝の右は南の方五二里に連なり続く山々となる。この川は両山の間,岩の間から雌滝と雄滝の二つの滝となり流れ落ちる。二つの滝の高さは約三丈余り(約9m),幅五,六尺(約1.5m~1.8m)のものであった。 この滝の下は,夏毎に魚突きや網打ちに多くの人に集まる所であった。 ある時,某侍が下人を一人連れ,夕方から夜明かしするつもりで網打ちに出かけた。枯れ枝や枯…

  • 坂内郷右衛門狢を捕らえる(会津若松市)

    1 概要 会津郭内本三ノ丁の上南側に坂内又右衛門という侍が住んでおり,同人には郷右衛門という子供がいた。この郷右衛門が13歳の時のことである。 この丁の東側に鉄砲の練習場があり,射撃練習の行われた朝に行くと,垜(的をかけるために砂を盛り上げたところ)に撃ち込まれた弾丸を拾うことができた。 ある射撃練習の行われた朝,郷右衛門は夜が明ける前,まだ薄暗く辺りも分からない時分に練習場に駆けつけたところ,弾丸止めの塀の側にある大木からいびきが聞こえてきた。よく見ると,その古い大木の幹の中ほどには洞穴が開いており,その中からいびきが聞こえてきた。 郷右衛門は不思議に思い,木に登り覗いて見ると,果たして社人…

  • あがた

    「わか」と呼ばれる巫女同様,死者の霊と交霊(口寄せ)することを生業としていた人々に「あがた」という方々が存在していた。 sizyuukara-1979.hateblo.jp あがたは他地方から村々を歩き巡る者であったとされる(妙義や戸隠,つまり群馬県や長野県から訪れていたらしい。)。この点,わかは地元にいる方が巫女を勤めたようで、出身地という点で大きな違いがあったようである。 あがたが県内に来訪していたのは明治初年頃までのようで,毎年6,7月頃、ちょうど田植えがひと段落した時期に,風呂敷に黒塗りの文庫箱のような「あがた箱」と呼ばれるものをかついで各家を廻ったのだという。 そして,口寄せを行う際…

  • わか

    北東北(特に著名なのは恐山)に存在する「イタコ」の名称を聞いたことがある方は多くいると思われる。イタコは死者の霊を呼び寄せ,そして口寄せを行う一種の巫女である。 この稿で紹介する「わか」も、イタコ同様の巫女で,福島県内での呼び方である(わかは一つの呼び名で、同様の巫女の呼び名については複数存在しているようである。ここでは便宜上、「わか」という呼称に統一する。)。なお、「イタカ及びサンカ」によれば,わかとは「若神子」のことで,イタコ同様,婦人が主に就く職業である(「磐城誌料歳時民俗記」によれば,わかは瞽者の妻とされている。ただし、イタコのように、自身も瞽者かは不明である。) わかもまた,イタコ同…

  • オシンメイサマ

    福島県内には「オシンメイサマ(お神明様)」と呼ばれる人形に関する信仰が存在していた(特にいわき地方において信仰が多いように思われる。)。 これは,東北北部で有名な「オシラサマ」と呼ばれる人形(棒状の胴体に頭部をつけ,布を着物として重ねてまとめた人形で,「遠野物語」にも現れる。)に外観的にはかなり近いものである。 オシンメイサマは男女一対の像で,丈は15cmから20cmぐらい,胴部は木や竹で作られている(なお,「石城北神谷誌」によれば,長さは八寸(約24cm),面部一寸(約3cm),冠五分(約1.5cm),箱九寸五分(約28.5cm)位とされる。)。 また,男は多くは烏帽子,女は無帽か烏帽子で,…

  • ダイバにかけられて死んだ馬(いわき市)

    1 概要 明治18年(1885年)7月,大森村の朝草刈馬が,当村の日中坂という坂の上でダイバにかけられてころりと死んで,大騒ぎをしたことがある。 ダイバというものは誰も見た人がいないが,ダイバと鳴き合わせをすると馬が死ぬから,ダイバの鳴き声が聞こえぬ様に馬のコゴメにナリハ,またはシマダ(鈴)をつけたものだ。 また,荷鞍かまをえんじゅの樹で作れば,ダイバ除けになる。後ふりに大津東町とかくのも,これがためである。2 解説 原文に近い形で記載してあるが,若干意味が分からない部分「コゴメ」,「ナリハ」などがあるが,そこは今後よく調べてみる予定である。 上記の大森村は「福島県いわき市四倉町」の一部のよう…

  • 死霊の祟り(いわき市)

    1 概要 昔,いつの頃か,吉野作で乞食に洗濯してかけておいた着物を盗まれたことがあり,この作の人々は大いに怒り,乞食を追いかけ,盗まれた着物を取り返すと散々に打ち叩き遂に殺し,村の馬捨て場に埋めてしまった。 ところが,その乞食の霊がこの作に色々と祟りをなして困りきり,ついには僧侶を頼んで供養し,また,九月の幣束祭には,年々幣をあげて「死霊様」といいお祀りすることにした。これ以降,祟らなくなったという。2 解説 吉野作は現在の「福島県いわき市平谷川瀬吉野作」を指すと思われる。 また,上記中に「幣束祭」とあるが,これは通常のお祭りを指すのか,または,幣束を作り,それを「祀る」ことを指しているのか,…

  • 村人を呪った法印(いわき市)

    1 概要 宝暦年間(1751~1764年),村の祈願所である照林寺に智海という僧侶がいた。この僧侶が,大般若経を購入しようとしたところ,村人と折り合いがつかず,自分の意のとおりにならないことに大いに怒り,村人を呪ったところ,流行病が蔓延した。当時,村で流行病にならない家は三軒だけであったという。 智海は恨みを晴らすために村人を呪ったが,自分もついにこの病に罹り,病が重くなり起きることもできなくなった。その時分,枕元に村人を呼び,遺言としていうには,「私は大いに過ったことをした,どうぞ勘弁して欲しい。この上は,死んで村の守り神となるから,どうぞ私の遺骸は鎮守の背後に埋めて欲しい。」と残し,そして…

  • 火柱と入道(いわき市)

    1 概要 イタチはよく化けるもので,火柱を立てたり入道になるものである。 明治38年(1905年)頃,金子山の麓に大入道が立った,として,自分達(筆者高木誠一)の若い衆時代に恐ろしかったことがある。 夜歩く時は,帯を後ろに結んでいると,イタチがこれに上がり,肩にのぼり見越し入道に化けるのである。そのため,夜行の時は,帯を横に結ぶものである。 また,イタチに横道を切られるのも悪い。2 解説 調べて見たところ,いわき市に「金子山」に該当する地名や山名は現段階では見当たらない。 また,イタチが化けるという伝承は多く,大入道や小坊主に化けるともされている。

  • お蝶おまん狐(いわき市)

    1 概要 水品より山田に越す所にある村界に,昔,榎の大木があった。 そして,榎作には,「お蝶」,「おまん」という二匹の古狐がいて,色々な悪戯をしてよく人を化かしていた。 狐はよく人を馬鹿にする,といい,あまり利口な人も馬鹿にせず,あまり馬鹿な人も馬鹿にせず,中くらいの人が多く馬鹿にされるという。狐に馬鹿にされたと思う時は,膝をからげて屈み,股合から後ろを見ると,狐も悟り逃げるという。 また,コンコンと鳴くのは稲荷様で,ギャンギャンと鳴くのは野良狐で,これが化けるという。2 解説 水品は「福島県いわき市水品」のことを指すと思われるが,「山田」という地名については不明である(なお,いわき市には「山…

  • やくじや石(いわき市)

    1 概要 薬師堂に「やくじや石」という,大きな独鈷の形をした石が置かれていて,この石もよく化けるといわれていたが,今はもうこの石は見えない。2 解説 残念ながら現在存在しない石のことである。石や燈篭など,無機質なものが化けた,という話はよくある。 なお,場所について特定が難しいが,「福島県いわき市北神谷前ノ作」に,高野坂観音堂があり,ここに薬師堂が置かれている。北神谷にまつわる話とのことなので,この場所が該当する場所ではないのだろうか。

  • にごり沼(いわき市)

    1 概要 吉野作に弁天さんの御宮があり,ここに沼がある。この沼はにごり沼といい,いつも水が濁っている。この沼は底なし沼で,沼の内の弁天さんの沼と通じていて,昔,この沼に手杵(猿臼の杵)をひたしたところ,沼の内の沼に浮いたという。 この沼には鯉や鮒が多く棲んでいて,明治20年(1887年)頃,士族某の息子がこの沼の魚を釣り食べたところ,眼を患い見えなくなって驚き,釣った魚の倍の魚を返したところ,しばらくして治癒したという。 また,この沼のある所はさみしい所で,沼の主は金のべこ(牛)であるといい,ここを通る時は必ず咳払いをして通るものといわれていた。 五十年ほど昔,この作のお蝶婆さんがある日の夕方…

  • 天狗(いわき市)

    1 概要 石崩には天狗様がいた。 夜,この付近で畑を耕していると,ドドトーン,ワリワリワリイと木を倒すような音がして,恐ろしく,鍬を投げて逃げてきたことがしばしば昔はあったものだ。 天狗様は常にこの山にいて,五月の田植えを見ては,百姓も素晴らしいものだ,二,三日中に皆,青田にしてしまった,と驚かれるという。 明治20年(1887年)頃,大慈院という法印が四倉浜に行き船祈祷をして夜に帰る時,石崩の下で天狗様に投げられたとして,青田の中で泥まみれになりオーイオーイと叫んでいたのを,通りかかった人がその声を聞きつけて行き,助けてあげたことがある。 また,荒神様にも天狗様がいた。吉太郎爺さんの話によれ…

  • 砂まき地蔵(いわき市)

    1 概要 白山神社の坂の下はさみしい所で,ここに「砂まき地蔵」という化け物がいて,夜,この場所を通行する人にさらさらと砂をまいたという。 また,一昨年に死んだ末治という老人は木挽きをしており,若い頃は所々方々を流浪していた人物なのだが,この人の話によると,山小屋に泊まった時のある晩のこと,さらさらと大変砂をまくものがありとてもさみしかったが,朝早く起きて付近を見てみると,崖に狸の足跡があるのを見つけ,さては狸の悪戯であったことが分かった。2 解説 福島県いわき市平北神谷字神下という場所に白山神社があり,同地と上記の神社が同一ではないかと考える。 砂をまく怪異というのは比較的多く存在しているが,…

  • 一つ目小僧(いわき市)

    1 概要 水品の荒神様に,慶応の頃,米沢から来たという硯を彫る法印「硯坊主」という者が宮番をしていたことがあった。 ある晩,この法印が厠に行き屈むと,一つ目小僧が現れて法印の足を取ったので,法印は驚いて用も足さず逃げた。 翌朝早くに厠へ行くと,古狸がいるのを見つけた。さてはこの狸が化けたのであろう,といった。2 解説 水品は「福島県いわき市水品」のこと,また,同地の小字に「荒神」という地名があり,さらに同地には「水品神社」という神社があるため,同神社での出来事ではないだろうか。 また,慶応年間は1865年から1868年間までの幕末の頃である。

  • 小豆とぎ(いわき市)

    1 概要 前ノ作観音堂の裏,また,七曲の西方で,夜更けに小豆を研ぐようなザックザックという音をさせる怪物があった。 これは若死にした女性の幽霊で,「小豆をとぎましょうか,米をとぎましょうか,ザックザック。」と研ぐのであるといった。 また,この音は,ヒキガエルが二匹で背中をすり合わせて音をささえるのであろうという人もいる。2 解説 前ノ作は「福島県いわき市平北神谷前ノ作」,七曲は「福島県いわき市平北神谷七曲」を指すと思われる。 小豆とぎは,川の流れなどの音が小豆をとぐように聞こえることを妖怪化した,とされているが,その正体が上記のとおり女性の幽霊やヒキガエルとするのはあまり聞いたことはない,珍し…

  • デンデラ野(岩手県)

    1 概要 柳田国男の「遠野物語拾遺」第268話には、「デンデラ野」の話が記載されている。これは、昔、老人は60歳を超えると「デンデラ野」に捨てられたといい、つまりいわゆる「姥捨て山」の一種のことである(なお、「遠野物語」第111話他では「ダンノハナ(壇の塙?)」という地名の場所の近隣には相対して「蓮台野」という場所があり、60歳を超えた老人はこの地に追いやる、とある。)。 捨てられた老人達は、そのまま死ぬ訳にもいかず、彼の地で生活をしていたという(日中は里に下りて農作をし、夕に戻る生活をしていたという。)。 このような過去のある地のためか、同地では老人の幽霊が現れる、すすり泣く声が聞こえる、心…

  • かっぱ渕(岩手県)

    1 概要 柳田国男の著書である「遠野物語(明治43年(1910年))」は、岩手県遠野市出身の佐々木喜善が幼い頃から伝え聞いた話を語らい、それを筆記編纂した説話集である。 タイトルのとおり、遠野地方にまつわる伝承が記載されているが、その中に、河童に関する話もいくつか記載されている(遠野物語中、55~59)。 そして、現在の遠野市においても、遠野物語の中に登場した河童にまつわる場所が今に残る。それがこの「かっぱ渕」である。2 解説 テレビ番組等でも、河童の現れる場所として登場する同地であるが、実際に現地を訪れてみると、渕は飛び越えられる程度の幅しかなく、本当にこのような狭く浅い場所に河童が現れるの…

  • 田沢湖(秋田県)

    1 概要 秋田県中東部にある田沢湖は国内で19番目の大きさの湖沼であり、かつ、最深部423.4mという、日本一の深さを誇るカルデラ湖である。 かつては水質もよく、水産生物も数多く生息していたが、昭和15年(1940年)、戦時下の食糧増産と電源開発のため。近くを流れる玉川の水を湖水に流す水路を作ったが、同川は国内屈指の酸性(pH1.1)のため、同湖も一気に酸性化してしまい数多くの魚が死滅、現在はウグイが生息する程度である(福島県の猪苗代湖も同様に水質が酸性化しており、湖の大きさの割には水産生物の種類は少ない。)。 なお、かつて同湖には固有種の「クニマス」が生息しており、すでに絶滅したと思われてい…

  • 千秋公園(秋田県)

    1 概要 千秋公園は久保田城の本丸及び二の丸跡地に整備された公園で、明治23年(1890年)に城跡が陸軍省から払い下げられたぼをきっかけに整備したものである。 なお、久保田城は関ヶ原の戦い(慶長5年(1600年))の後、常陸から転封された佐竹氏により築かれた城で、明治維新までの間、同城を巡る目立った合戦等は行われていないようである。ただ、城内の建物は明治13年(1880年)の大火により焼失、現存の本丸は平成元年(1989年)に復元されたものである。 さて、同場所は、秋田県内でもかなり高名な心霊スポットに分類されるという。噂によれば、トイレや元武家屋敷跡、池、階段など、様々な場所で幽霊の目撃談や…

  • 芦ノ湖(神奈川県)

    1 概要 正月に行われる箱根駅伝の往路ゴール、また、復路スタート地点でもある芦ノ湖は、約3000年前に火山である神山が噴火、その際に発生した山体崩落の結果、同地を流れていた早川をせき止めて出来た堰止湖である(現在の水源は湖底からの湧き水という。)。 また、伝承によれば、同湖には九頭龍という、人々を苦しめていた龍がおり、天平宝字元年(757年)に箱根神社を建立した僧侶・万巻が、九頭龍を調伏、現在の九頭龍神社を建立したという。 さて、観光地として有名な同湖であるが、毎年のように入水自殺者、また、溺死者が発見されているという。それが原因かどうかは分からないが、幽霊の目撃談、特に、周辺のホテルや旅館な…

  • 袋田の滝(茨城県)

    1 概要 茨城県北部にある久慈郡大子町を流れる久慈川支流滝川の上流にある袋田の滝は、長さ120m、幅73mあり、特に冬場は凍結することがあることで有名な滝で、日本三大名瀑の一つにもされている。 sizyuukara-1979.hateblo.jp 有名な景勝地である同滝は、日中、観光目的で訪れる人も多いが、夜になると全く人気のない場所に変貌する。そして、同滝では、夜訪れると怪奇現象に見舞われるという噂や、日中、同滝を撮影すると心霊写真が撮れるとも噂されている。2 解説 福島県と茨城県の県境近くにある同滝は、夜間ともなれば付近に人家も少なく、訪れるには相当の苦労を要する場所である。 上記のとおり…

  • 殺生石(栃木県)

    1 概要 殺生石は栃木県那須町にある那須湯本温泉付近にある溶岩で、同石には、次のような伝説がある。 鳥羽上皇(康和5年(1103年)1月16日~保元元年(1156年)7月2日、なお、譲位し太上天皇となったのは永治元年(1141年))の時代、上皇は玉藻前という、美貌と博識を兼ねそろえた女官を寵愛していたが、上皇は次第に病に伏せるようになった。医師が見立てても原因が分からなかったが、陰陽師である安部泰成が玉藻前の正体を見抜き、彼女の前で真言を唱えると、ついに玉藻前はその正体である九尾の狐の姿を現した。実は、玉藻前は古代中国の殷を滅ぼした妲己、また、周を滅ぼした褒姒の正体でもあった。 宮中から姿を消…

  • 七ヶ宿ダム(宮城県)

    1 概要 七ヶ宿ダムは宮城県刈田郡七ヶ宿町を流れる阿武隈川水系白石川をせき止めているダムで、洪水調整等を目的としている。 同ダムによりできたのが七ヶ宿湖であるが、同湖は釣りスポットとしても有名で、特に、サクラマス(ヤマメのメスが降海(降湖)しマス化した個体)が釣れることでも特に有名である。 また、直下流には、国指定天然記念物の「材木岩」がある。これは文字通り、岩が材木のような外観をしている断崖絶壁である。 なお、「七ヶ宿」という地名であるが、これは、かつて羽州街道(現国道13号線)と奥州街道(現国道4号線)を結んでいた「山中通小坂越(山中七ヶ宿街道)」のうち、仙台藩領内に七つの宿場(上戸沢、下…

  • 奥只見シルバーライン(新潟県)

    1 概要 奥只見シルバーラインは通称で、正式名称は「新潟県道50号小出奥只見線」である(同県道中、上折枝から奥只見ダムまでの間を奥只見シルバーラインと呼ぶ。)。 なお、「シルバーライン」の名称は、かつて同地に銀山が存在していたことに由来している。 奥只見シルバーラインは、現在国内最大級の貯水量を誇る奥只見ダムの建設工事用道路として、3年の歳月をかけて建設された道路である。全長22Km中、18Kmがトンネル(1~19号トンネルまである。)で、その内部は素掘りのため岩肌が露出しているほか、湧き水が流れている、非常に珍しい場所である(なお、同地は日本有数の豪雪地帯のため冬季期間は閉鎖されるほか、二輪…

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