中華圏の小説、ポーランドボール、SCP財団、作曲、描画などが好き。皆様のお役に立てる/楽しんでいただけるコンテンツ作りを目指して、試行錯誤の日々です。
燕青は暹羅国の良家の子女と、宋からやってきた兄弟や兵士、その娘たちとの婚姻を結ばせて、両者の間の屈託を取り除こうと提唱し、受け入れられる。 家柄の娘を選ぶにあたっては顧大嫂が協力し、多くの婚姻が取り結ばれるが、楊林は白石島の攻略に功績のあった方明の娘を娶る。花逢春は潮州出身の玉芝公主の侍女・呉采仙を楽和の嫁に推薦し、彼女を楽和のいる孫立の家へと送り届ける。鄆哥は呼延鈺の提案で、共濤の娘を娶る。 ある日、高麗王李俁が暹羅国を訪れ、公孫勝は羅天大醮を行う。満願の日には、宋江ら亡くなった兄弟たちと、前国王馬賽真が姿を現す。高麗王は「息子の執政ぶりを確認した後、こちらに戻って公孫勝に弟子入りしたい」と…
高宗に冊封されて正式に暹羅国王となった李俊は、国内の秩序を中土のやり方に基づいて整えさせる。公孫勝、樊瑞、朱武は丹霞山に隠棲する。 燕青は李俊に、「夫人を娶って後宮に入れるべきだ」と奏上する。李俊は断るが、兄弟たちが聞煥章の娘を再三勧めるに至って承諾し、婚礼が執り行われる。呼延灼は徐晟を娘に、呼延鈺を呂の娘御にめあわせるため、聞煥章に仲人を依頼する。蕭譲に結婚誓約書の作成を依頼したところ、彼もまた「娘を宋安平に嫁がせたい」と考えていた。呼延灼が宋清親子に打診したところ、快諾を得られる。 李俊は燕青と盧二郎の娘をめあわせたいと提案し、燕青は固辞するが、兄弟たちの説得の前に折れる。 呼延鈺、徐晟、…
高宗の一団は無事、臨安に入る。 柴進ら暹羅国の使者たちは勅書がくだるまで数日暇になり、杭州の名所を巡るが、宋の領土が東南半分となってしまったことには、感傷を禁じえない。 一行は六和塔で武松と再会し、これまでのことを話してきかせる。呼延灼は武松を暹羅国に誘うが、彼は魯智深や林冲の墓を守るため残ると言う。翌日、一同は墓参りをして武松と別れ、湧金門の張順の廟を訪れる。 夜、柴進、燕青、楽和は、湖のほとりで客相手に歌を披露する李師師を見かける。次の日、李師師の使いの男が宿所に来たため、一同は太湖船を雇って李師師を迎える。 李師師が一人ひとりに茶を献じると、徐晟は緊張で茶をこぼしてしまう。李師師は燕青に…
李俊は各島を回って、駐留している頭領たちと住民を慰撫する。 その後、帰って酒盛りをしていると、以前馬国王の大難を予言したあの道士がやってくる。道士は李俊の行く末を予言し、衝立に詩を書きつける。また茘枝と牡丹の枝を献上して、一人ひとりに一杯ずつ酒を差し出した後、鶴に乗って去る。 次の日、牡蠣灘で宋の高宗が阿黒麻の船に追われていると聞いた李俊は、皇帝を助けに向かう。李俊たちが金兵を追い払って高宗に挨拶すると、高宗は梁山泊の頭領たちの名誉を回復する意志を示す。 李俊らは高宗を暹羅城に招く。高宗は道士が書いた詩に目を留め、「以前同じ詩を道士から教わったことがある」と言う。また燕青が徽宗の筆跡のある団扇…
李俊は朱武の進言に従い、自らの島に逃げ帰った鉄羅漢、佘漏天、屠崆にそれぞれ討伐軍を差し向ける。 横暴な鉄羅漢は青霓島の住民を無理やり兵に仕立てて欒廷玉、扈成、童威を迎え撃つ。暹羅軍の兵たちは淵の水を飲んで猛毒にあたるが、安道全の処方で回復する。鉄羅漢が洞窟に逃げ込むと、欒廷玉は入口で火を焚いて燻し殺す。 朱仝、黄信、穆春は釣魚島を攻める。やぐらから弓を射かけてくる佘漏天の守りには隙がないように見えたが、島の裏側から木々を切り開くと島内に侵入できた。背後の敵に気づいてやぐらを降りた佘漏天を黄信が斬り捨てると、住民たちは感謝を込めて、巴豕という珍しい大蛇を頭領たちに献上する。 関勝、楊林、童猛は白…
呉用は〈中略〉三つの条件を出しました。李逵がこれに同意したので、二人はさっそく北京へと旅立ちました。黒熊のような、むくつけき巨漢である李逵が、よりにもよって可愛らしげな稚児姿に身をやつし、ひょこひょこ歩いてお供するとは、これまた哄笑を誘う喜劇的な場面にほかなりません。【五大】— 水滸伝関連書籍bot (@shuihu_related) 2019年12月25日 98年のドラマ(いわゆる旧版)のこのシーンが好きなんですよ。 稚児姿の李逵は、髪を2つのわげに結い…… 要するに、14歳当時の徐倫と言いますか…… 昨今のプリキュアとか萌えヒロインによくある…… なんて言うんですかね、アレ?ハーフアップダ…
李俊は国王に就任し、兄弟たちはいずれも暹羅国の重要な職位に任命される。 暹羅の二十四島のうち、青霓島の鉄羅漢、白石島の屠崆、釣魚島の佘漏天は李俊の統治に不服であった。彼らが王位を奪ってやろうと画策しているところに、戦を逃げ延びた革鵬が現れる。 革鵬は日本に兵を借りに行き、関白の率いる一万人の兵を連れ帰って、鉄羅漢らとともに反旗を翻す。 関白らが設けた水寨の軍勢と対峙した関勝らの船は、下から穴を開けられて浸水し、陸に撤退する。関白と革鵬は上陸して城を包囲するが、革鵬は蔡慶を追い詰めるうち、後ろから花逢春に喉を貫かれる。 関勝らは穴のあいていない船を使って鉄羅漢らを夜襲し、水寨を潰すが、陸にはまだ…
公孫勝は薩頭陀の妖術を破り、革鵾は関勝に斬られる。劣勢に立たされた薩頭陀たちが逃げ出した後、李俊は仲間たちを島へ迎え入れて盛大な宴会を催し、これまでの経緯を語り合った。 薩頭陀と革鵬は、暹羅城に戻る。城は童威らの軍勢から攻撃を受けており、不安がる共濤を、薩頭陀は「娘を嫁にくれるなら今後も働くが、そうでなければこの国を去る」と脅しつけて、共濤の娘を無理やり手に入れる。 宮中に潜む高青は和合児に手紙を届けさせ、外の李俊らと呼応して決起する。花逢春は共濤を捕らえた後、宮中で母や嫁たちと再会する。李俊らは革鵰を討ち取り、国の秩序を整え直して、改めて宴席を設ける。 燕青は楽和らとともに薩頭陀の消息を探す…
〈武器の注文・売買〉魯智深が注文した錫杖と戒刀(第4回)銀子5両→5万円。楊志の宝刀の売値(第12回)3000貫→3000万円。【図解 「水滸伝の家計簿」の項より】— 水滸伝関連書籍bot (@shuihu_related) 2019年12月22日 先日に引き続き、『水滸伝』作中に出てくる金銭の規模感の話です。 楊志さんが状元橋のたもとで売った伝家の宝刀、その価値は、ざっと3000万円くらい。 これには、ツイートを入力している最中、思わず「おぉっとぉ!」とのけ反りました。 何千万という規模の品物を往来で売るって……どうなんでしょうね?少なくとも現代の日本ではちょっと、考えにくい状況です。 もし…
李俊たちは暹羅城にやってくるが、革鵰が固く守っており入ることができない。数日間の睨み合いの後、楽和は「敵は金鼇島を攻略するため、密かに大きな兵力を差し向けたのでは」と気付く。引き返そうとする一行を、革鵾が明珠峡で足止めし、薩頭陀は魔術を使って悩ませる。 突然の雷雨により薩頭陀の魔術が破れた隙に、李俊たちは金鼇島に戻る。しかし薩頭陀は金鼇島から外海に出る関口を包囲し、乱暴狼藉のやりたい放題である。 李俊らは夜討ちをかけようとしたが、混戦になって童威たちとはぐれてしまう。幸い、薩頭陀も金鼇島にはおいそれと入って来られず、睨み合いが続く。 童威たちは薩頭陀が兵力の多くを金鼇島に向けている隙に暹羅城を…
ここ一日くらい、 「YouTubeの動画をTwitterでシェアするには、どんな方法が一番効果的か?」 ということで頭を悩ませておりました。 なぜって、おそらくここ1、2年のうちにあった仕様変更のせいだと思うのですが、普通にスマホ上で「共有」しただけでは、サムネはおろか、タイトルすら表示されないんですよ。 単にツイートの編集欄にゴロッとリンクが入るだけ、という。 これをこのままツイートするとどうなるかというと、 「何の説明もなしに謎のリンクが表示されるだけ」 です。 怪しい…いや、それ以前の問題です。 これではそもそも、TLをナナメ読みしている皆様の目に留まりません。何の動画か知ってもらう機会…
彼は仲間たちにも良民として生きてほしいと願ったわ。きれいごとばっかり言う偽善者みたいに見えるけど、たぶん宋江って素でこういう人なのよ。何もかも心の底から良かれと思ってやってるのよね。きっと、この底なしの善意が好漢たちの荒んだ心を虜(とりこ)にしたんだわ。【女子 宋江の項】— 水滸伝関連書籍bot (@shuihu_related) 2019年12月19日 宋江の人格については、おそらく読者の数だけ意見があるのだろうと思います。日本国内で出版されている書籍だけでも、著者の先生方の考え方は十人十色、見ていて全く飽きが来ません。 自分はと言えば、上記の『女子読み水滸伝』の著者様の考え方に概ね同意して…
花逢春は端午節が李俊の四十歳の誕生日にあたるため、金鼇島に祝いに行くと言う。このため共濤は、思いがけず李俊の生年月日を知ることができた。 薩頭陀はさっそくいのり殺しの術を始めるが、強い福運に守られた李俊と花逢春には効き目がなく、馬賽真の場合には本人ではなく、世継ぎの王子が亡くなってしまう。 薩頭陀は共濤に、花逢春が李俊の誕生祝いで王宮を離れているうちに、国王を毒殺しようと提案する。 共濤は、端午節に国王を自宅に招いて、自分の娘を後宮に入れたいと進言する。その後、薩頭陀を国王に引き合わせた共濤は、長生の妙薬と偽り毒薬を飲ませて、国王を殺してしまう。薩頭陀は義兄弟の革三兄弟を招き、共濤の王位簒奪に…
話はしばらく前に遡る。 暹羅国王馬賽真は、家族や婿の花逢春を連れて祖宗の墓参りをする。堂に参って幣帛(ぬさ)を燃やしたところ、火のかたまりが国王の竜袍に落ちて、焼け穴を残してしまう。 その後、丹霞山に遊んだ国王は、古洞のほとりで一人の道士に出会う。道士は国王が大難に遭うことを予言し、「これを避けたければ俗世の富貴から離れて出家することだ」と言うが、国王は聞き入れず、家族もまた「道士の言うことなどあてにならない」と言って、国王を慰める。 さて、宰相の共濤は、密かに王位の簒奪を企てていた。 ある日、彼のもとに西から薩頭陀という妖僧がやってくる。薩頭陀がもたらした回春の薬や鬼神を駆使する術の効果が覿…
John Frusciante will REJOIN the Red Hot Chili Peppers! 😍https://t.co/ehypX30MwD#RedHotChiliPeppers #JohnFrusciante pic.twitter.com/EyugpWw2Rj— RedHOT ChiliPeppers (@RHCPFansite) 2019年12月15日 上記は、このたびレッチリことRed Hot Chili Peppersがインスタグラムに掲載したメッセージです。 ファンサイトのアカウントがtwitterに転載していたので、そのツイートを引用させていただきました。 自分…
曽世雄が宋清の夫人を連れて鄆城県に戻ると、飲馬川の頭領たちは曽を捕らえ、郭京と並べてさらし首にする。 樊瑞は燕青の計略で曽世雄に扮装し、金兵の服を着た手下たちを連れて済州に向かい、朱仝、宋清、皇甫端を馬小屋から連れ出す。 朱仝が銭歪嘴の家に向かうと、銭夫妻は彼を密告して得た金の使い道を話しているところだった。朱仝は夫妻を殺し、雷横の母を連れ戻す。 一行は後始末をして登雲山に向かい、仲間たちとの再会を果たすが、三日間の宴会の後、阿黒麻が登雲山を掃蕩しようとしていることがわかる。安道全が金鼇島にいる李俊たちのことを話すと、一同は寨を引き払ってそこへ行こうと決める。 阿黒麻は登州で劉夢龍の弟・劉夢蛟…
呼延灼「父子三人進退に窮し、このうえは飲馬川に行こうと、ひたすらやって来ると、なんとまのいいことに朱の兄ごに出っくわし、そこへまた思いもよらず楊君にも会えるとは!」【後伝第20回】— 水滸伝関連書籍bot (@shuihu_related) 2019年12月14日 後伝のこのシーンで呼延灼が「父子三人」と言っているのは、自身と実子の呼延鈺、それに徐寧の息子の徐晟のことです。 これより少し前、呼延灼は徐晟を街中で見かけて声をかけ、身寄りがなくなったことを知って引き取り、義理の息子として育ててきたんですね。 窮地を脱した後に朱仝、楊林と立て続けに再会し、ほっと一息ついたところで口から飛び出た、何気…
宋安平の家に着いてみると、屋敷は焼け、宋清夫婦は行方知れずになっていた。 宋夫妻を連行したのは鄆城県の知事と、団練使の職を得た曽塗の息子・曽世雄とのこと。呼延鈺と徐晟がとりあえず登雲山へ行こうと出発しかけたところへ、飲馬川の頭領たちが続々とやって来る。 頭領たちは役所になだれ込んで、知事になっていた郭京を縛り上げるが、そこに宋清の姿はない。既に曽世雄によって済州へ連行されたあとだという。 戴宗らは済州へ偵察に行くが、その途中で、家族を連れに出たまま戻らない朱仝の消息を探る。朱夫人によると「雷横の母親が甥の銭歪嘴によって済州に連れ去られたため、主人は様子を見に行き、そのまま戻らない」とのこと。 …
戴宗は、以前登雲山の穆春に出会ったことを思い出し、彼らのもとへ身を寄せようと提案する。一行はその提案に乗って登州へと向かうが、途中、金の兀朮の軍に遭遇し、混乱のうちに呼延鈺と徐晟が行方不明となる。呼延鈺と徐晟は金の阿黒麻に出会い、斉国の軍人のフリをして武芸の腕を披露する。特攻隊小飛騎に抜擢された二人は、金に捉えられて隊員となっていた宋清の息子・宋安平と再会する。 軍営には踢雪烏騅と照夜玉獅子の二頭の馬が揃っており、三人は馬を奪って逃走する。 宋安平の提案で鄆城県に向かった三人は、途中の居酒屋でしびれ薬を盛られるが、店で働いていた武松の昔なじみ・鄆哥のとりなしで救われる。 三人が鄆哥に素性を明か…
宋江が父を梁山泊に向かえ、公孫勝が母に会うために山寨を離れた後、李逵は自分も母に会いたいと大騒ぎします。 「自分ばっかり家族を迎えに行ってずるい」と責められて困り果てた宋江は、「李逵が3つの条件を守れるなら、行ってもよい」と言うわけですが、さて、その3つの条件はと見てみれば……。 1.郷里にはまっすぐ帰り、酒を飲んではならない。 2.一人でこっそり帰り、お母さんを連れてすぐに戻ってくること。 ここまでは、まあわかる。 1つの条件の中に2つも3つも要素をぶっ込んでるせいで、厳密に見ればこの時点で3つを超えてるじゃねーか!と思わないでもないですが、 李逵が道中、トラブルを起こさないための条件として…
姚環「夜もふけた、休みましょう」穆春「わしが勝ったらもう一番やろうと言ったくせに、あんたが勝ったら、もうやろうとしないんだな」姚環「あっしは山をかけたんだ。もう一番やりたきゃ、金を出しなされ」【後伝第16回】— 水滸伝関連書籍bot (@shuihu_related) 2019年12月8日 穆春は、『水滸伝』本伝でも兄がいないと何も成し遂げられないダメな子でしたが、『水滸後伝』においてもそのダメっぷりは健在で、あれほど栄えた家を人に明け渡し、無一文でゴロゴロしています。 蒋敬を助けたことでまとまった金を手にし、家を取り戻そうと勇んで出かけたはいいが、 あわれ、賭け事の引き際を見誤り、賭けた金を…
一行は黄河の渡しを南に渡ろうとするが、渡し場は金の烏祿と逆臣汪豹の軍に守られ、船は見当たらない。燕青はまたしても木札を使って金の使者になりすまし、烏祿が汪豹を疑うように仕向ける。 烏祿が汪豹を出撃させると、頭領たちが襲いかかって軍勢を追い散らし、呼延灼らは汪豹を捕らえる。頭領たちは隠してあった船を使って黄河を渡った後、汪豹を吊るし上げ、下から大勢で矢を射かけて殺す。 一行は旅を続けるうち、燕青の知り合いの葉茂という者に会い、彼が今、蔡京、蔡攸、高俅、童貫を流刑地へ護送していくところだと知る。頭領たちは蔡京らの宿泊所を訪れて「一献差し上げたい」と申し出、ひとしきり宴会を行なった後で、自らの正体を…
今回の通し読みは、「日付」に注視しながら進めているので、今まであまり考えてこなかった『水滸伝』世界の時間の流れを、割とはっきり見通すことができます。 「武十回」というのは、概ね一年の間に起きた出来事なんです。武松さんが嫂の態度に切れて武大の家を飛び出したのは雪の降る日。その後開封に行って帰って来たら、嫂は西門慶と出来上がり、兄は死んでしまっていました。その敵討ちは春の出来事で、流刑地に向けて旅をするうちに暑くなり、快活林で大暴れをして、張都監の屋敷に呼ばれて過ごすうちに秋が来て、泥棒の濡れ衣を着せられたのは中秋節の宴の後。鴛鴦楼での大虐殺の後、張青のところで行者の装いとなり、孔家で宋江と再会し…
燕青はさらにもう一度木札を使って関勝の夫人を大名府から連れ出し、飲馬川へ向かう。 野狐舗にあった王進の野営は既に打ち壊されており、一行は落ち延びていた王進、凌振と再会する。野狐舗を攻めたのは劉予の子・劉猊と畢豊らであった。一行は劉予の遊撃兵に見つかるが、李応が迎えに遣わした呼延灼らに救われる。 大名府の劉予は、燕青が三度も木札で役人たちを騙していたと知って怒り、また劉猊からの要請もあって、兵を飲馬川に差し向ける。 張信と畢豊は飲馬川を攻めるが敵わず、劉猊は寨に使者を遣わして、斉国への帰順を説く。飲馬川は使者の張保を引き留めて劉猊を苛立たせ、自らかかってくるように仕向けた上で、進撃してきた兵たち…
武松さんの鴛鴦楼での大量殺戮を見るにつけ、思い出すのは、犠牲者の数が多い事件です。 鴛鴦楼のくだりは相当にハードで、武松さんは最終的に、張青の手下のチンピラどもをあしらう力も出ないほど、ぐったり疲れ切ってしまいます。喋っている講釈師も聞いている聴衆も、話を読んでいるだけの我々も、魂を削られるような不思議な疲労感を覚える場面でありますが(えっ、そうでもないですかね……?)、 実際に殺された人数は、と見ると、 飛雲浦で護送役人と蒋門神の弟子、合計4人、 鴛鴦楼では張都監、張団練、蒋門神、玉蘭らを含む総計15人。 合わせて19人です。 意外と少ないような気がしてしまうのは、昨今の恐ろしい事件を見聞き…
張順は武松のエピソードを思い出し、着物の襟を割き、それを血にひたして白壁に、――人を殺せし者は安道全也と書きつけた。酔いのさめた安道全は、壁の字と死骸とを見て、ため息をついた。――「ひどいことをなすったねえ」【ものがたり】— 水滸伝関連書籍bot (@shuihu_related) 2019年12月2日 この引用箇所にはツッコミどころが2つありまして、 一つは張順が人を殺した際に、ふと武松の武勇伝を思い出した、というところ。 百二十回本を確認しましたところ、原作にはそういう記述はありませんでした。でも、壁に血で字を書くにあたって、張順のアタマの中でそういう連想が起こっていたとしても、何の不思議…
宦官童貫は徽宗の内意を受けて杭州方面へ書画骨董を探しに出かけた。そこで彼はゆくりなくも失意の政治家、蔡京を見出した。当時蔡京は反対派の旧法党から弾劾を受けて実職を奪われ、杭州に逼塞していわば恩給暮しの細々とした生活を続けていたのであった。【虚実】— 水滸伝関連書籍bot (@shuihu_related) 2019年12月2日 このツイートをパッと見たとき、なぜか「徽宗」を「戴宗」と空目して、 「…なんで童貫が戴宗に使われてんの?逆じゃね?」 と、ぼんやり思ってしまいました……。 よく見ると「徽」の字と「戴」の字って、全然似てないですよね?共通点は線がたくさんあることくらいです。 それにそもそ…
大名府へと急ぐ燕青らは、道中、彼らの財産を奪った追い剥ぎたちに出食わす。一行は追い剥ぎを殺して荷物を取り戻し、捕らえられていた女を救い出す。 しばらくして、一行は野狐舗という土地にたどりつく。そこには宋の陣屋があった。三人は金のスパイと誤認され、宋兵たちに襲われる。 三人は老将の前に突き出されて責められるが、燕青は「宋の一般人が金に投降するのは、彼らを守れない軍人にも責任がある」と言って老将をやりこめ、感心させる。老将は史進の師の王進で、轟天雷凌振もまた、同じ軍営に逗留していた。 大名府では、金に帰順した劉予が斉帝に封じられたが、正兵馬総管の関勝はこれに反発し、官職の返上を申し出る。劉予の怒り…
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