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梁山から来ました https://aguila-jata.hatenablog.com/

中華圏の小説、ポーランドボール、SCP財団、作曲、描画などが好き。皆様のお役に立てる/楽しんでいただけるコンテンツ作りを目指して、試行錯誤の日々です。

秦暁
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2019/07/30

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  • 水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 069

    たしか中学にはいったばかりのころ、吉川英治の『三国志』を愛読し、関羽や張飛の活躍に胸おどらせた。関羽が死んだ時には、目の前がモウロウとして腰が抜けたようになり、翌日学校へ行って一番仲のよかった友だちに、「関羽が死んだ……」と言ったのをおぼえている。【世界】— 水滸伝関連書籍bot (@shuihu_related) 2020年1月30日 高島先生に握手を求めに行きたい気持ちでいっぱいです。この感覚、実によくわかります。 自分が初めて中国白話小説らしき本に触れたのは高1の頃、『封神演義(安能版)』でした。 大変面白く読み進めていたわけですが、あるとき、颯爽と戦っていた黄天化(←重要人物。重要度は…

  • 水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 068

    顧大嫂「かやつを、そのままにしておいたら、あたしたちに仇をするのがおち。草を刈るなら根まで抜けって言います。まず、あいつをやっつけて、その荷物を扈さんの手へもどしてあげなくちゃ。そしたら、なくなられた扈三娘への義理もたとうというものですよ」【鳥居後伝02】— 水滸伝関連書籍bot (@shuihu_related) 2020年1月30日 『水滸伝』本伝に書かれているわけではないので、完全にイメージで語る話なんですが…… 顧大嫂って、「梁山泊の女性頭領の最年長者」としての自覚がハンパなさそうな感じしますよね。 山寨での生活のなかで、いつも孫二娘や扈三娘の面倒を見ていそうです。正直言うと若干鬱陶し…

  • 水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 067

    わが国でかたきうちといえば忠臣蔵だが、四十七士が吉良上野を討ちはたして、車座になってこれを食ったりしては、到底人に受け入れられるはずがないし、だいいちそんな話にすることを思いつく人もいないだろう。つまりわが国ではそれは「オハナシにならぬ」のである。【世界】— 水滸伝関連書籍bot (@shuihu_related) 2020年1月27日 ……これは、朝からアレなツイートが出てしまいましたね。まあ、星の数ほどあるエンタメ作品の中からわざわざ『水滸伝』を選んで深読みされている皆様であれば、この程度は許容範囲でいらっしゃるとは思いますが。 『水滸伝の世界』中の「人を食った話」の章は、大変興味深い内容…

  • 「武俠好きさんに質問」第17回への回答

    世間の評価とは全く関係なく、「個人的に好き」な終わり方の作品はと言いますと、『雪山飛狐』『俠客行』『笑傲江湖』『鴛鴦刀』(全て原作小説)です。 では、一つひとつ見ていきましょう。 …の前に、話題の特性上、ここからはネタバレ全開フルスロットルですので、上記作品の中に未読があって、ネタバレを見たくない方は、どうかここで回れ右をお願いいたします。 よろしいでしょうか。では始めます。 『俠客行』 石くん(仮)(←狗雑種の少年のことですが、ここではこう呼びます)が、「ぼくは一体誰なんだ!」と混乱に陥ったところで幕が降ります。 なかなかに衝撃的なラストですが、実は石くん(仮)の正体が判断できる材料は、それ…

  • 十数回目の『水滸伝』通し読み記録 011

    以前、「ひとこと感想」のコーナーで、張横の渾名「船火児」に対する高島俊男先生の「船に火をつけるわけではない」というツッコミにかこつけて、 「朝廷と戦ってるときに船を火攻めすればよかったのに」 という話をしたことがあります。 今回、通し読みしてみましたら、思いっきりやってましたね、火攻め。それもモロに、高俅軍と戦ってるときに、劉夢竜と牛邦喜の艦隊に対して……。 自分の記憶のあてにならなさに愕然としました。はい。 言い訳をさせていただきますと、『水滸伝』のリメイクとして後世につくられたマンガ、小説、ドラマ等を見ていると、七十回までの内容は、結構きちんと取り上げられるのに対し、勢揃い以降の話はおざな…

  • 水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 066

    楊志は、水滸伝のなかで「洒家(サーチャ)」という一人称を用いる数すくない人物の一人である。「洒家」とは陝西方言の「おれ」である。つまり楊志という男はどこから眺めても東方の梁山泊とは縁のうすい人物で、どうしても、河北、山西、陝西あたりを活躍の場とする男だ。【世界】— 水滸伝関連書籍bot (@shuihu_related) 2020年1月22日 上記は、botさんが呟くたびにたくさんの方々から「いいね」やRTを集める、大人気のツイートです。 まあ確かに、「へぇ〜」(←古い)と思ったから引用した文言ではあるのですが、これが突出して人気、というのは些か不思議ですね。 「楊志さん」だけ、あるいは「陝西…

  • 水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 065

    およそ人のなす行為のなかで、最も重大なものは、人を殺す、という行為であろう。あらゆる動物のうちで、同じ種類に属するものを殺害するのは人間のみである、ということを聞いたことがある。人が人に殺され得る、ということは、人間が神から受けた最大の呪いであるかもしれない。【世界】— 水滸伝関連書籍bot (@shuihu_related) 2020年1月21日 高島俊男先生の『水滸伝の世界』には「人の殺し方について」という章があり、魯達、武松、林冲、李逵が各々人を殺す場面を比較しながら、殺伐な小説『水滸伝』の魅力に迫っています。このツイートは、その章の冒頭にある一節を引用したものです。 昨今、多くのSNS…

  • 十数回目の『水滸伝』通し読み記録 010

    さて、今回は、前回の「詩と美文不要論」の続きとなります。 前回の記事を未読の方、よろしければ下記リンク先も読んでみてくださいね!! 十数回目の『水滸伝』通し読み記録 009 - 梁山から来ました さて、前回は、百回本と百二十回本の随所に散りばめられた詩や美文が、いかに現代の読者にとって用をなさないものであるかを、長々と論じたわけですが…… 自分の考えは、飽くまで「展開上は何の意味もないのに、文中に突如出現して話の流れをぶった切る詩と美文が邪魔」というもので、 「詩と美文などこの世界から滅亡してしまえばいい」と思っているわけではありません。 詩と美文には、物語の中ではない場所で、まだ使い道がある…

  • 十数回目の『水滸伝』通し読み記録 009

    金聖嘆が編纂した「七十回本」には、いくつか大きな特徴があります。 最大の特徴は、言わずもがな「百八星勢揃い以降の物語をなかったことにしたこと」。高島俊男先生が「腰折」と評するほどの思い切った改変で、今日でも賛否両論があり、議論はそう簡単には、収束しそうもありません。 ただ、自分が今回、百回本を通し読みするにあたり、折に触れ「七十回本は思い切ったことをしたなあ……」としみじみ思ったのは、「物語の腰折」ではなく、もう一つの改変についてです。 それは「詩と美文を全削除したこと」。 「物語の腰折」の方には思うところが色々あり、手放しで称賛とはいかない自分も、「詩と美文全削除」は確かに改善であったと認め…

  • 水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 064

    晁蓋は、水滸伝のなかでやや特殊な位置を占める男で、〈中略〉勢ぞろいのすこし前に戦死してしまった。で、勢ぞろいの際には、第一位の宋江よりもう一つ上の神様として祭られることになる。梁山泊の主要メンバーであって百八人以外というのはこの晁蓋一人だけである。【世界】— 水滸伝関連書籍bot (@shuihu_related) 2020年1月16日 晁蓋についても、今後考えていきたいことはたくさんあるのですが、今回注目するのはツイートの後半部分の「梁山泊の主要メンバーであって百八人以外というのは……」というくだりです。 梁山泊には当初から何百、最終的には何万という規模の兵力があるわけですが、頭領以外は完全…

  • 十数回目の『水滸伝』通し読み記録 008

    さて。 何年かぶりに(まっさら、とは言えませんが、まあそれなりに)新しい気持ちで原作をひもといてみますと、時折、「あれ?こんな展開だっけ?思ってたんと違う……」という気持ちになることがあります。 無意識のうちに、記憶を都合のよいように捻じ曲げて、捏造してしまっていたわけですね。 その最たるものが、索超の梁山泊入りでありまして。 索超の初登場は十回台の前半と、かなり早い方です。北京で軍人をやっていて、流されてきた楊志さんと武を競い合ったわけですね。 ですが、生辰綱を運ぶ楊志さんを追って、語り手の講釈師と聴衆が北京を離れると、その後、索超の消息は全くわからなくなります。再登場は実に六十回台、盧俊義…

  • 水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 063

    梁山泊の総大将、〈中略〉二つのアダ名を持つ宋江が登場した。水滸伝第十八回である。もっとも実際に総大将になるまでにはまだまだ紆余曲折があるので、宋江が梁山泊入りするのは第四十一回、この時はまだ晁蓋が健在だから第二位、正式に総大将の地位がかたまるのは第七十一回である。【世界】— 水滸伝関連書籍bot (@shuihu_related) 2020年1月14日 『水滸伝』に限らず、中国の白話小説というのは一般に、物語の展開において最重要のポジションを占める人物が登場するのが遅い傾向にありますね。 『西遊記』では、後に孫悟空の名を賜わる石ザルこそ早く登場するものの、三蔵がこの世に生まれ落ちるのは、ずっと…

  • 十数回目の『水滸伝』通し読み記録 007

    さて。 1度目、2度目の通し読みのときは、目まぐるしく変わる戦局、雪崩を打って入山してくる仲間たちに翻弄されて、細部があまり気にならなかった(…と思う…なにぶん、15年以上前のことなので)わけですが、十数回目ともなれば、一つ一つの表現にツッコミを入れたり、重箱の隅をつっついてみる余裕もできてくるわけです。三山が梁山泊に合流したあとの話。魯智深が史進を迎えに少華山へ行ったら、悪い太守に捕まってて、腹を立てた魯智深が一人で太守のところに出かけて行って自分も捕まってしまったエピソード、あったじゃないですか。あの悪役の賀太守、どんな風にやられたか、憶えていますか?……そう、宋江たちは西岳にお参りに来た…

  • 【お知らせ】今後のbotの運用について

    「金庸セリフ&会話bot」と「水滸伝関連書籍bot」をフォローいただいている皆様、いつもお世話になっております。 このたびは、中の人のPC故障という事態により通常のbot運用ができなくなり、大変ご迷惑をおかけしております。 さて、botの編集環境の方は、まだ捨てていなかった旧PCを再び繋ぎなおして、何とか確保することができましたが、問題は何年もかかって入力してきたツイートのデータの方です。 データを保存したファイルをデスクトップに置いてあったせいで、どう足掻いても戻って来なさそうということがわかりましたので、このたび、新しく1からツイートの入力をやり直すことになりました。 (短い人生、こんな事…

  • 水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 062

    #敵だったけど味方になる系で好きなキャラあっ…それ訊いちゃう?話し出すと長くなるんだけどね(ドヤ顔— 水滸伝関連書籍bot (@shuihu_related) 2020年1月7日 最近、twitterの検索画面に出てくる人気のタグで、『水滸伝』関係に使えそうなものがあれば、積極的に使うようにしています(積極的すぎてちょっと無理をしてしまったこともありますが……反省)。 理由としては、主に3つありまして… 「botとは言えども、たまには意外性のあることをしてみた方が面白いようだから」というのがひとつ。 それから、「水滸伝ファンの皆様に、人気のタグを紹介したい(あわよくば使ってもらいたい)」という…

  • 十数回目の『水滸伝』通し読み記録 006

    祝家荘戦が終わり、頭領たちが多数の新しい仲間たちを引き連れて、意気揚々と梁山泊に戻ってくる頃になると、十数回目の読者としては、ちょっと憂鬱な気分になります。そう、『水滸伝』史上最悪のエピソード、「朱仝の仲間入り」が近づいていることがわかっているからでして……。 このエピソードについてですが、「知府の坊っちゃんを殺してまで朱仝に仲間入りを強要する」という梁山泊側の手口が悪辣であることには、今更、異論はないと思います。現代の評論家の先生方も、口を揃えて「ひどすぎる」とおっしゃっています。ただ、今回読んでいて気になったのは、梁山泊側ではなく、朱仝さんの方のリアクションなんですね。どうも、現代の日本人…

  • 水滸伝関連書籍bot 2020年の予定

    さて、2020年がやってまいりました。全国一千五百万人…はちょっと大げさですが、まあ恐らく数千人はいるかと思われる水滸伝ファンの皆様、あけましておめでとうございます。 今年、水滸伝関連書籍botは、皆様のお役に立てるアカウントになるべく、つぶやいてみたいツイート、つくりたいコンテンツ、やってみたい実験がたくさんある……のですが……昨年末、PCが立ち上がらなくなるという未曾有の事態に見舞われ、全ての計画が崩れ去りましたとさ。おしまい。……いやいや、こんなことでは終わりませんとも。 PCが使えないというのは大変不便なことではありますが、全てのデジタルデバイスが逝ってしまったわけではありません。スマ…

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