『法華玄義』現代語訳 86 ①―B.b.出世間禅 「出世間禅(しゅっせけんぜん)」には四つの項目がある。一つ目はⅠ.「観禅(かんぜん」であり、二つ目はⅡ.「練禅(れんぜん)」であり、三つ目はⅢ.「熏禅(くんぜん)」であり、四つ目はⅣ.「修禅(じゅぜん)」である。 Ⅰ.観禅 「観」とは、「九想(くそう・身体の九つの不浄なことを観じる不浄観。後に説明あり)」、「八背捨(はっぱいしゃ・八通りの執着を捨てる方法)」、「八勝処(はちしょうしょ・八通りの認識の対象を観じて執着を捨てる方法)」、「十一切処(じゅういっさいしょ・すべての実在を十種類に分類して観じる方法)」である。これらをまとめて「観禅」という…
『法華玄義』現代語訳 85 ①―B.a.Ⅱ.根本浄禅 「根本浄禅」は、先にも述べた通り、「不隠没」、「無垢」、「有記」である。前の「根本味禅」とは異なっている。そしてこれには「六妙門(ろくみょうもん)」と「十六特勝(じゅうろくとくしょう・六妙門の数息観をさらに細分化したもの)」と「通明(つうみょう・前述の四禅、四空定などを指す)」の三つがある。涅槃自体が「妙」である。この涅槃に通じる「数息観」「随息観」「止門」「観門」「還門」「浄門」の「六妙門」が「妙」と名付けられるのである。この三つは、「慧性(えしょう・智慧の本質)」が多い場合と、「定性(じょうしょう・禅定の本質)」が多い場合と、「慧性」と…
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