法華玄義 現代語訳 86
『法華玄義』現代語訳 86 ①―B.b.出世間禅 「出世間禅(しゅっせけんぜん)」には四つの項目がある。一つ目はⅠ.「観禅(かんぜん」であり、二つ目はⅡ.「練禅(れんぜん)」であり、三つ目はⅢ.「熏禅(くんぜん)」であり、四つ目はⅣ.「修禅(じゅぜん)」である。 Ⅰ.観禅 「観」とは、「九想(くそう・身体の九つの不浄なことを観じる不浄観。後に説明あり)」、「八背捨(はっぱいしゃ・八通りの執着を捨てる方法)」、「八勝処(はちしょうしょ・八通りの認識の対象を観じて執着を捨てる方法)」、「十一切処(じゅういっさいしょ・すべての実在を十種類に分類して観じる方法)」である。これらをまとめて「観禅」という…
2022/04/26 17:14