法華玄義 現代語訳 97
『法華玄義』現代語訳 97 ①.b.天 「天乗」の「位」とは、「十善道」を修して、その程度に応じて成就するということが、「天」の因である。加えて、「禅定」を修し、さらに上の世界に昇る。「天」の果は、「欲界」「色界」「無色界」の「三界」において高下の違いがある。因である行を修す時、必ず深浅の違いがある。『正法念処経(しょうぼうねんじょきょう)』に「天」について次のようにある(注:これ以下の天についての長い記述は、すべてこの経典からの引用ということで構成されている)。 「六万の山が須弥山を囲んでいる。この須弥山の四隅に四人の「天」が住んでいる。 〇持鬘天(じまんてん) 第一の「天」は「持鬘天」であ…
2022/06/28 22:14