日々認知症診療に携わる病院スタッフのブログです。診療の中で学んだ認知症の診断、治療、ケアについて紹介していきます。
前回は、もともと「脳神経細胞の脆弱性」を有している「発達障害の気質」の強い人ほど脳神経細胞が変性しやすく、それで認知症を伴う神経変性疾患も発症しやすくなっているため、脳神経細胞の健康を保つためには、日常的にいかに「ストレス」を感じさせないようにできるかが非常に大切であること、さらには本人が伸び伸びと自分の能力を発揮しながらその能力を大きく伸ばしていくためには、周りの人が「ヨイショ」したり「褒めたり」して本人のモチベーションを上げることが非常に効果的なので、いうなれば「発達障害の気質」の強い人の突出した能力を活かすも殺すも周りの人たち次第である、というお話をしました。 今回はその続きになります。…
前回は、「認知症」や「発達障害」は、ある意味「社会の病気」でもあることや、「発達障害の気質」が強い人が問題なく過ごせるかどうかは周りの人たち次第であるというお話をしました。 さらには、周りにいる人たちの心持ち次第で、「発達障害の気質」を強く持つ人ほど有していやすい突出した能力をさらに伸ばし、その得意な能力を活かして逆に社会に貢献してもらえるかもしれないというお話もしました。 今回はその続きになります。 「発達障害の気質」が強い人ほどストレスをいかに減らせるかが課題 周りにいる人たちの認識や対応いかんで「認知症」や「発達障害」の症状は大きく左右されるということは、これまでにもお話ししてきたことで…
前回は、「発達障害の気質」は誰もが持ち合わせているもので「個性」でもあるということ、さらには「発達障害」や「認知症」の診断は本人の状態だけに依拠してなされるわけではなく、社会活動や日常生活に何らかの支障があってはじめて「診断」されるため、家族などの周りにいる人たちや社会・文化の許容性や対応力によって診断の可否が左右される病態・気質でもあるということをお話ししました。 今回はその続きになります。 「認知症」や「発達障害」は、ある意味「社会の病気」でもある 今回は少し話が脱線します。 家族などの周りにいる人たちや社会・文化の許容性や対応力によって診断の可否が左右されるのは「認知症」も「発達障害」も…
前回まで3回に渡り、発達障害の気質が強い人で「もの忘れ」を訴えて受診されてきた3症例についてご紹介いたしました。 今回はその続きになります。 「発達障害の気質」は誰もが持ち合わせているもので「個性」でもある これまで「発達障害ともの忘れ」についてお話ししてきましたが、ここで是非お伝えしておきたいことがあります。 それは「発達障害の気質」というのは、決して特定の人だけに見られるものではなく、特性の種類やその強弱の差こそあれ「誰もが持ち合わせているものだ」ということです。 そしてこの誰もが持ち合わせている特性というのは、その人にとっては「欠点」になると同時に「長所」にもなるものだと言えます。 「い…
「ブログリーダー」を活用して、きた みちをさんをフォローしませんか?
指定した記事をブログ村の中で非表示にしたり、削除したりできます。非表示の場合は、再度表示に戻せます。
画像が取得されていないときは、ブログ側にOGP(メタタグ)の設置が必要になる場合があります。