今回は、新明大戯院(新明劇場)旧跡・香廠路小学をあとに香廠路東端の宮門口饅头(頭)舗まで進みます。 写真は、香廠路と南北方向に走る仁寿路が交わる地点から香廠路東方向を撮ったもの。 撮影2024年10月上旬(以下、断りのない限り同) この区間はちょっとした商店街になっており、...
北京、胡同散歩が楽しい。足の向くまま気の向くままに北京の胡同を歩いています。 アクセス不可能になった旧「北京・胡同窯変」の継続版。よろしくお願い致します。
第311回 北京・紅燈幻影 《棕樹斜街》その4 ―元興堂飯荘、神田橋食堂、昔あった民衆娯楽場など―
今回は、まず一品香澡堂のゲートをくぐり、路地の中をすこし歩いてみたいと思います。 路地に入るとわくわくするような緩やかな曲線を描く小径。 この路地の名称を告げるプレート。 元興夹道(YUAN XING JIA DAO/ユエン シン ジア ダオ)。 【地名の由来について】 こ...
第310回 《寄り道編》前門・五月の三里河公園 ―胡同の中の親水公園と水着姿のお嬢さん―
今回は寄り道編。 5月15日、急ぎ足でしたが三里河公園に行ってきました。 本来ならば4月の山桃の花が咲いている時季がよかったのですが・・・時間が取れず5月の中旬になってしまいました。 公園の河畔の遊歩道を歩いていると、アヒル。 種類の違う水鳥も。 上の水鳥を撮っていると、目...
第309回 北京・紅燈幻影 《棕樹斜街》その3 ―一品香澡堂旧跡など―
ただいま棕樹斜街を散策中。 時光小売部(食品、飲料、百貨、文具) 時光小売部の斜交い。 出入り口にお目出たいパワフルな言葉が躍っていましたよ。 春聯 横批・・万事如意 上聯・・福旺財旺運气旺 下聯・・家興人興事業興 時光小売部の並びのお宅にも春聯 上聯・・・大吉大利平安福 ...
第308回 北京・紅燈幻影 《棕樹斜街》その2 ―老字号(老舗)・鍋貼店や昔あった妓院の名称など―
椅子の製作所をあとにさらに南西方向へ。 芸術は爆発、かどうかは分かりかねるのですが、 棕樹斜街は暮らしにとけこんだ路上アートに溢れてました。 そのお隣は老字号(老舗)・門框鍋貼涂 鍋貼(グオティエ)・・・中国風焼餃子。日本の焼餃子に似ているのですが、その形状が違い, 皮の厚...
第307回 北京・紅燈幻影 《棕樹斜街》その1 ―妓院だけがあったわけじゃないだろ!! ―
今回は棕樹斜街(Zongshu xiejie/ゾンシュ―シエジエ)におじゃましました。 【名称の変遷】 清代の乾隆15年(1750)頃に描かれた北京城の地図『乾隆京城全図』を見ると、王寡婦斜街(ワングアフーシエジエ)。 時代が下って清の光緒時代、朱一新の『京師坊巷志稿』では...
第306回 北京・紅燈幻影 《蔡家胡同》その2 ―国営蔡家旅館や金昌堂醫院など―
ニャンコとのわかれを惜しみつつ、さらに東方向に進みます。 ほんの少し進むと、蔡家胡同の31号。 玄関脇にこんな箱が設置されていました。 寵物拾便紙・寵物拾便袋 ペット用のトイレットペーパー・ペット用のゴミ袋 遵守社会公徳・依法文明養犬 随取随用・感謝大家投放紙張 寵物便便 ...
第305回 北京・紅燈幻影 《蔡家胡同》その1―三等妓院(下処)十三軒なり―
今回は蔡家胡同(Caijia Hutong/ツァイジア フートン)におじゃましました。 歩いたのは前回と同じく昨年の2023年の11月20日。 スタートは、煤市街(メイシージエ)沿いにある西出入り口からでした。 写真を撮っていると、なんと、足元に嬉しいお友だちがやってきまし...
第304回 北京・紅燈幻影 《博興胡同》その2 ―同善という民間自衛組織があった―
久しぶりの胡同歩きで心地よい緊張感を道連れに歩き始めた博興胡同もあと少しで終点。 下の写真、向かって右に見える玄関は博興胡同13号。 13号院からほんの少し西方向へ行ったところにある二階建ての家。 この二層の建物、昔はいったい何だったの? そんな疑問が一瞬頭の中をよぎったの...
第303回 北京・紅燈幻影 《博興胡同》その1 ―只今妄想増殖中! ここって三等妓楼だったのか―
博興胡同(Boxing Hutong/ボーシンフートン) 北京の繁華街・大柵欄にある博興胡同に行ってきました。 久しぶりの胡同散策ということで、ちょっと緊張している楽しい自分がいました。 胡同を歩いたのは2023年11月20日。 博興胡同と刻まれた牌楼がまぶしい。 当日は牌...
秋の短い北京。もうすぐ冬。 京杭運河沿い、緑心公園にくり広げられる秋を楽しんできました。 水鳥たちの姿もあったのですが、望遠なしのケータイということで ・・・残念。 2023年11月3日、冬の到来を間近にひかえた運河古道沿いにて。
第301回 北京・錫拉胡同(後) ―坂西利八郎、東洋拓殖株式会社など―
今回も前回に引き続き、錫拉胡同(Xila Hutong/シーラーフートン)をご覧いただきます。 ゲートを通っていくと「便民店」というシンプルな看板が目に飛び込んできました。 便民店。 コンビニンス・ストアー。 奥に入っていくと理髪店などがありますが、今回は省略です。 「便民...
第300回 北京・錫拉胡同(前)―王懿栄・袁世凱・西太后・何思源など―
錫拉胡同(Xila Hutong/シーラーフートン) 今回は王府井大街沿いにある錫拉胡同。 スタートは王府井大街沿いにある東出入り口から。 歩いたのは2023年5月22日。 東出入り口の北側角「北京利生体育商厦」。王府井大街201号 こちらは、東出入り口南側角、北京淘製汇新...
第299回 ぶらり北京―南池子大街・南池子美術館(普渡寺西巷)・東華門大街など(後)
南池子美術館を楽しんだ後、周辺をぶらぶらしてみました。 この辺りには二層の建物の多いことに気付きます。 歩いていると、ワンちゃんとその飼い主さんたちに遭遇。 幸いにも、お宅の中庭を拝見することが出来ました。 帰宅後調べてみると、この辺りは2001年頃に再開発され、その時に上...
第298回 ぶらり北京―南池子大街・南池子美術館(普渡寺西巷)・東華門大街など(前)
南池子大街沿いに『南池子美術館』という美術館があるというので行ってみました。 よく晴れた日の南池子大街(Nanchizidajie/ナンチーズダージエ)。 2023年6月21日、午前10時ごろ撮影。北から南方向を撮ったもの。 こちらは、南から北方向を撮ったもの。 南池子大街...
第297回 北京・大紗帽胡同 ―附・昔あった日本企業や中国の公寓など―
大紗帽胡同(DASHAMAO HUTNG/ダーシヤーマオフートン) 今回は、王府井大街沿いにある大紗帽胡同(DASHAMAO HUTNG/ダーシヤーマオフートン)、その北側にお付き合いいただきます。 この地図は高徳地図の一部を拝借。 当日は上の地図の赤い矢印の西出入り口から...
第296回 北京・小紗帽胡同 ―附・昔あった日本企業や店舗など―
小紗帽胡同(Xiaoshamao Hutong/シアオシャーマオ フートン) 現在は王府井西街の一部、かつては小紗帽胡同(Xiaoshamao Hutong/シアオシャーマオ フ ートン)という胡同がありました。 この写真は北京飯店の裏側にある霞公府街から北にのびる王府井西...
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今回は、新明大戯院(新明劇場)旧跡・香廠路小学をあとに香廠路東端の宮門口饅头(頭)舗まで進みます。 写真は、香廠路と南北方向に走る仁寿路が交わる地点から香廠路東方向を撮ったもの。 撮影2024年10月上旬(以下、断りのない限り同) この区間はちょっとした商店街になっており、...
今回は、香廠路の北側の様子をご覧いただきます。 🔳いい顔したモダンな建物 前回ご覧いただいた大森里という建物のあった北側にある、隅切りされた味わいのあるモダンな二層の建物。 英強烟酒部という看板を掲げているお店は、香廠路51号。撮影2024年10月(以下断りのない限り同じ...
今回は、東方飯店の玄関前を東西に走る香廠路を歩いてみました。 香廠路(シャンチャンルー/こうしょうろ) 民国3年(1914年)6月、市政管理機構である“京都市政公所”が設立され、清朝末期から始まっていた北京の近代化がさらに推進されました。 その近代化の一つが「香廠路」をふく...
🔳昔の北京の歴史の一コマとして いよいよ万明路歩きも最終回となりました。 で、今回は、 「昔万明路(マンミンルー/まんめいろ)には、どんなお店があったのかな? 」 そんな疑問を少しでも 解決すべく(解決できるかどうかはさておいて)、現在しぶとく生存しているわたしが知ること...
🔳万明路にあった中華料理店 清湯燕菜 (写真は百度百科より、以下同) 昔、万明路には、小説家の魯迅が足を運び、画家の張大千が説書芸人の楊婉君と婚礼の宴を開いた中華料理店がありました。(以下登場人物の敬称は省略し、引用文は読み易さを考慮し編集しています) 名前は、新豊楼。 ...
今回は、拙いながらに新世界遊芸場のあれこれを、「もし、今も残っていたらなぁ」との思いとともに・・・ 写真は2015年6月、北京大学紅楼展示室で撮影。 以下、登場人物の敬称は省略しました。 🎉開業 1918年(民国7年)2月11日(農暦正月初一) 一階入口を入ると正面に当時...
今回は、東方飯店のあれこれを。 胸の奥から熱いものがこみあげてくる昔の東方飯店の写真 撮影年代不詳。『図説 近代北京建築史』(張复合編著、精華大学出版社、2008年12月第1版)より拝借。 現在の東方飯店。一階部分と最上階に見えるアーチ状の意匠に昔の面影。 一階の車寄せと玄...
気温、湿度ともに例年になく高く、そんな格別に暑い夏も無事に終わり、やっと秋らしい日がつづく今日この頃です。北京の秋はあくまで短く、あっという間に冬。貴重な秋の一日を利用して、万明路や香廠路におじゃましました。 万明路(Wanming lu/まんめいろ) 当日は珠市口西大街沿...
上の写真は煤市街沿いにある大力胡同(昔、大李紗帽胡同)の東口から西方向を撮ったもの。 撮影は2024年4月25日。以下の写真も同じ。 北京・前門外にあった泰和という便飯館で次のような会話が交わされました。 「あなた大旅社知っている?」 「大旅社って?」 訊ねているのは、劉桂...
【京劇の民樂園はどこにあったのか】 “私は民国四五年の頃、北京王廣福斜街の民樂園で、初めて郭寶臣の「摘星楼」を聴き、その超群の芸術に驚嘆し、爾来のがさず彼の劇を聴き、支那劇の絶頂極峰を彼に見た。” 引用は波多野幹一著『支那劇と其名優』(大正14年4月20日発行、新作社)から...
棕樹斜街という胡同はその名称のごとく曲がっていて、たとえば下の写真の正面奥に見える 二層の建物の手前あたりからその先にある風景は視界に入らない。 だから 「あの角を曲がるとその先には何があるの?」 そんなワクワク感といささかの不安感のないまぜになった心地よさが心の底から沸き...
今回は、まず一品香澡堂のゲートをくぐり、路地の中をすこし歩いてみたいと思います。 路地に入るとわくわくするような緩やかな曲線を描く小径。 この路地の名称を告げるプレート。 元興夹道(YUAN XING JIA DAO/ユエン シン ジア ダオ)。 【地名の由来について】 こ...
今回は寄り道編。 5月15日、急ぎ足でしたが三里河公園に行ってきました。 本来ならば4月の山桃の花が咲いている時季がよかったのですが・・・時間が取れず5月の中旬になってしまいました。 公園の河畔の遊歩道を歩いていると、アヒル。 種類の違う水鳥も。 上の水鳥を撮っていると、目...
ただいま棕樹斜街を散策中。 時光小売部(食品、飲料、百貨、文具) 時光小売部の斜交い。 出入り口にお目出たいパワフルな言葉が躍っていましたよ。 春聯 横批・・万事如意 上聯・・福旺財旺運气旺 下聯・・家興人興事業興 時光小売部の並びのお宅にも春聯 上聯・・・大吉大利平安福 ...
椅子の製作所をあとにさらに南西方向へ。 芸術は爆発、かどうかは分かりかねるのですが、 棕樹斜街は暮らしにとけこんだ路上アートに溢れてました。 そのお隣は老字号(老舗)・門框鍋貼涂 鍋貼(グオティエ)・・・中国風焼餃子。日本の焼餃子に似ているのですが、その形状が違い, 皮の厚...
今回は棕樹斜街(Zongshu xiejie/ゾンシュ―シエジエ)におじゃましました。 【名称の変遷】 清代の乾隆15年(1750)頃に描かれた北京城の地図『乾隆京城全図』を見ると、王寡婦斜街(ワングアフーシエジエ)。 時代が下って清の光緒時代、朱一新の『京師坊巷志稿』では...
ニャンコとのわかれを惜しみつつ、さらに東方向に進みます。 ほんの少し進むと、蔡家胡同の31号。 玄関脇にこんな箱が設置されていました。 寵物拾便紙・寵物拾便袋 ペット用のトイレットペーパー・ペット用のゴミ袋 遵守社会公徳・依法文明養犬 随取随用・感謝大家投放紙張 寵物便便 ...
今回は蔡家胡同(Caijia Hutong/ツァイジア フートン)におじゃましました。 歩いたのは前回と同じく昨年の2023年の11月20日。 スタートは、煤市街(メイシージエ)沿いにある西出入り口からでした。 写真を撮っていると、なんと、足元に嬉しいお友だちがやってきまし...
久しぶりの胡同歩きで心地よい緊張感を道連れに歩き始めた博興胡同もあと少しで終点。 下の写真、向かって右に見える玄関は博興胡同13号。 13号院からほんの少し西方向へ行ったところにある二階建ての家。 この二層の建物、昔はいったい何だったの? そんな疑問が一瞬頭の中をよぎったの...
博興胡同(Boxing Hutong/ボーシンフートン) 北京の繁華街・大柵欄にある博興胡同に行ってきました。 久しぶりの胡同散策ということで、ちょっと緊張している楽しい自分がいました。 胡同を歩いたのは2023年11月20日。 博興胡同と刻まれた牌楼がまぶしい。 当日は牌...
今回は、まず一品香澡堂のゲートをくぐり、路地の中をすこし歩いてみたいと思います。 路地に入るとわくわくするような緩やかな曲線を描く小径。 この路地の名称を告げるプレート。 元興夹道(YUAN XING JIA DAO/ユエン シン ジア ダオ)。 【地名の由来について】 こ...
今回は寄り道編。 5月15日、急ぎ足でしたが三里河公園に行ってきました。 本来ならば4月の山桃の花が咲いている時季がよかったのですが・・・時間が取れず5月の中旬になってしまいました。 公園の河畔の遊歩道を歩いていると、アヒル。 種類の違う水鳥も。 上の水鳥を撮っていると、目...
ただいま棕樹斜街を散策中。 時光小売部(食品、飲料、百貨、文具) 時光小売部の斜交い。 出入り口にお目出たいパワフルな言葉が躍っていましたよ。 春聯 横批・・万事如意 上聯・・福旺財旺運气旺 下聯・・家興人興事業興 時光小売部の並びのお宅にも春聯 上聯・・・大吉大利平安福 ...
椅子の製作所をあとにさらに南西方向へ。 芸術は爆発、かどうかは分かりかねるのですが、 棕樹斜街は暮らしにとけこんだ路上アートに溢れてました。 そのお隣は老字号(老舗)・門框鍋貼涂 鍋貼(グオティエ)・・・中国風焼餃子。日本の焼餃子に似ているのですが、その形状が違い, 皮の厚...
今回は棕樹斜街(Zongshu xiejie/ゾンシュ―シエジエ)におじゃましました。 【名称の変遷】 清代の乾隆15年(1750)頃に描かれた北京城の地図『乾隆京城全図』を見ると、王寡婦斜街(ワングアフーシエジエ)。 時代が下って清の光緒時代、朱一新の『京師坊巷志稿』では...
ニャンコとのわかれを惜しみつつ、さらに東方向に進みます。 ほんの少し進むと、蔡家胡同の31号。 玄関脇にこんな箱が設置されていました。 寵物拾便紙・寵物拾便袋 ペット用のトイレットペーパー・ペット用のゴミ袋 遵守社会公徳・依法文明養犬 随取随用・感謝大家投放紙張 寵物便便 ...
今回は蔡家胡同(Caijia Hutong/ツァイジア フートン)におじゃましました。 歩いたのは前回と同じく昨年の2023年の11月20日。 スタートは、煤市街(メイシージエ)沿いにある西出入り口からでした。 写真を撮っていると、なんと、足元に嬉しいお友だちがやってきまし...
久しぶりの胡同歩きで心地よい緊張感を道連れに歩き始めた博興胡同もあと少しで終点。 下の写真、向かって右に見える玄関は博興胡同13号。 13号院からほんの少し西方向へ行ったところにある二階建ての家。 この二層の建物、昔はいったい何だったの? そんな疑問が一瞬頭の中をよぎったの...