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化学徒の備忘録 https://www.syero-chem.com/

化学に関することを記事にしています。大学レベルの内容が多いですが、高校や中学レベルの内容もあります。また化学であれば、無機化学、有機化学、生物化学、分析化学、物理化学、量子化学、電気化学など幅広い分野の内容の記事を書いています。

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2019/06/05

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  • 【学会発表】研究発表ポスター製作の時の8つのポイント

    初めての学会発表は、まずはポスター発表と促される学生も多いのではないでしょうか? 一般的に、プレゼンテーションソフトを用いる口頭発表と比べると、ポスター発表の方が、発表件数も多く、敷居が低い傾向があります。この記事では、ポスター製作するときに気を付けたい8つのポイントを紹介します。 1. 盛りすぎない 研究をするといろいろな実験を行い、その解析データなども膨大になるでしょう。グラフを少し小さくし、文字も小さくすれば、一枚のポスターにかなり多くの情報を盛り込むことができます。でも、その情報がいっぱいのポスターは果たして分かりやすいポスターになっているでしょうか? ポスターを作り始める前には、手元…

  • データから見る、"化学の研究は化学の分野でしか利用されていない"のか?

    例えば、触媒の開発の研究を行うとき、触媒分野の論文だけを読んで、参考にしながら研究を進めていくのでしょうか? 実際は、ほとんどの研究者は違う分野の論文も読みながら、研究を進めることでしょう。 例えば、高効率、高耐久な排ガス触媒の開発を行うとしたとき、触媒材料として合金に着目したとします。そうすると、触媒としての研究はされていないが、合金として研究がされている材料分野の論文を読んで、触媒の合成方法を検討する参考にするかもしれません。 触媒の耐久性が低い原因を探るために、反応中、もしくは反応後の触媒の状態を分析しようとするかもしれません。このときは、分析方法を検討するために、分析化学分野の論文を参…

  • 企業の新規採用研究職における博士号保持者の割合は減少傾向が続く

    2022年8月に公開された科学技術指標2022の結果から、メディアを中心に日本の科学技術力の低下が話題になっています。 学生にとっては、論文数やTop1%論文数と同じくらい、以下のデータも気になる人がいるのではないでしょうか? 引用文献より引用 企業の新規採用研究者(研究職)のうちの、博士号取得者の推移を示したデータです。単純に人数を見ても、新規採用研究者のうち博士号取得者の人数は製造業で前年比-16.3%、非製造業で前年比-12.6%と一割以上減少しています。 さらに採用者のうちの博士号取得者の割合も、2019年前後を境に、2021年はほぼ全分野で減少傾向が続いていることがわかります。 例外…

  • 【有機化学】二分子求核置換反応(SN2反応)

    二分子求核置換反応(SN2反応) ハロアルカンの炭素-ハロゲン結合は、炭素原子とハロゲン原子の電気陰性度の差によって、大きく分極している。 炭素原子は正に帯電しているため、孤立電子対をもっている求核剤と反応することで新しい結合が生成する。 ハロゲン原子は負に帯電しているため、結合電子を取り込むことで、炭素-ハロゲン結合が開裂し、ハロゲン化物イオンが生成する。 この反応は、全体で見ると、ハロゲンと求核剤が置き換わるため、求核置換反応と呼ばれる。 ここでは求核置換反応の中でも、二分子求核置換反応(SN2反応)といわれる反応について説明する。SN2反応のSは置換(substitution)のS、Nは…

  • 研究の申請書が"新規性"だけではダメなワケ

    研究を行ううえで、研究費や予算を獲得するために、申請書を書くいたり、プレゼンをすることがあります。こういった場合には、その研究内容を申請書にまとめたり、研究内容をプレゼンテーションすることでしょう。 このとき研究テーマは、これまで研究されたことのない内容、つまり新規性をアピールすることは、よく行われることです。たしかに、これまで研究された内容と同じことを研究することは、新たに発見できることがあまり無いと思われるため、研究されることはほとんどありません。 しかし、研究費や研究予算を獲得するためには、それ以外にも考える必要があることがあります。 それは、シンプルに言うと、新たな価値が生み出されるこ…

  • 【放射化学】核反応に関わる粒子の種類・核反応式

    核反応に関わる粒子の種類 核反応には多くの粒子が関わります。 最も一般的なものは、図1に示すように、陽子、中性子、アルファ粒子、ベータ粒子、陽電子、ガンマ線です。陽子(、とも表される)と中性子()は原子核の構成要素です。 アルファ粒子(、で表される)は、高エネルギーのヘリウム原子核です。 ベータ粒子(、で表される)は高エネルギーの電子で、ガンマ線は非常に高エネルギーの電磁波の光子です。 陽電子(、とも表される)は正電荷の電子(反電子)です。 図1 参考文献より改変 陽電子は、電荷が反対であることを除けば、電子と全く同じです。 陽電子は反物質の最も一般的な例で、質量は同じだが別の性質(例えば電荷…

  • 【放射化学】概要・原子核結合エネルギー・質量欠損・原子核の安定性の解説

    原子核の化学 放射線や核に関する化学は、1896年にフランスの物理学者アントワーヌ・ベクレルが発見した放射能に始まります。その後、20世紀から21世紀にかけてエネルギー、医療、地質など様々な技術の基礎となりました。 原子の原子核は陽子とを除く中性子で構成されています。 よく、原子核に含まれる陽子の数をその元素の原子番号(Z)、陽子の数と中性子の数の和を質量数(A)といいます。原子番号が同じで質量数が異なる原子は、同じ元素の同位体といわれます。 1種類の原子核を指す場合、核種という言葉を使うことが多く、Xは元素記号、Aは質量数、Zは原子番号(例えば)であるという表記がされます。 多くの場合、核種…

  • 有機金属構造体(MOF)の合成方法の概要

    有機金属構造体 MOF (Metal-Oraganic framework) 有機金属構造体(MOF, Metal-Oraganic framework)は、ここ30年ほどの間、材料分野で注目されている材料の1つです。 MOFは分子サイズで見ると、穴(細孔)を有しており、金属と有機配位子の組み合わせによって細孔のサイズや形状、物性などコントロールできることや合成後に官能基などを導入することができることから、ガスの貯蔵、ガスの分離、触媒などへの応用が期待されています。さらに、近年では生物や医学分野への応用なども研究が行われています。 その用途に応じて、MOFも結晶の大きさや結晶の形状、薄膜や膜な…

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