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  • 銀河中心ブラックホールを隠すダストの分布は赤外線放射の時間変動現象で明らかにできる

    今回の研究を進めているのは、東京大学大学院理学系研究科と同付属天文学教育研究センター、プリンストン大学、大阪大学大学院理学研究科の研究者の皆さん。活動銀河核の赤外線放射強度の時間変動現象を解析することで、銀河中心ブラックホールを取り巻くダスト層“ダストトーラス”による活動銀河核中心部からの光の減衰量“ダスト減光量”を測定する新しい手法を開発しています。活動銀河核とは、銀河の中心部の非常に狭い領域から、銀河全体の明るさに匹敵するかそれを超えるほど莫大な電磁波を放射している天体現象。銀河中心に存在する巨大ブラックホールに物質が落下することによって解放される重力エネルギーが、巨大な放射のエネルギー源とされている。巨大ブラックホール近傍の高温ガスからはX線が、その周囲に形成されるガス円盤(降着円盤)からは紫外線や...銀河中心ブラックホールを隠すダストの分布は赤外線放射の時間変動現象で明らかにできる

  • 赤色矮星の周りにも、地球のような温暖な気候を持つ海惑星が存在しているのかも

    近年の系外惑星探査で関心が集まっているのは、地球のような温暖な岩石惑星…いわゆるハビタブル惑星の発見なんですねーこうした惑星の探査の多くは、見つけ易さから太陽系の近傍に多数存在する“赤色矮星”または“M型星”と呼ばれる、太陽よりも低温の星をターゲットとしています。さらに、惑星が温暖な気候を維持するためには、適度な日射量だけでなく、適量な海水が必要なことが知られています。でも、これまでの惑星形成モデルで予測されていたのは、“M型星”の周りにそのような条件を満たす惑星が存在する確率は非常に小さいことでした。そこで、今回の研究で着目しているのは、惑星の形成場である原始惑星系円盤のガス成分の獲得によって形成される大気とマグマオーシャンとの反応で生成される水でした。原始惑星系円盤とは、誕生したばかりの恒星の周りに広...赤色矮星の周りにも、地球のような温暖な気候を持つ海惑星が存在しているのかも

  • 画像から見つけたのは磁場のS字型ねじれ! 太陽の磁場が突然反転する現象“スイッチバック”の謎を解明

    探査機“ソーラーオービター”が太陽に最接近した際の観測から、50年近く前から知られている太陽磁場の反転現象“スイッチバック”の発生メカニズムが明らかになりました。太陽の磁場が突然反転する現象1970年代半ばにアメリカ・ドイツの太陽探査機“ヘリオス”が太陽に接近した際、太陽の磁場が突然反転する様子が記録されました。この現象は突然始まり、数秒から数時間で磁場の方向は元に戻るというもの。1990年代後半にはアメリカとヨーロッパの探査機“ユリシーズ”も同じ現象を観測しています。さらに、2018年にはNASAの探査機“パーカー・ソーラー・プローブ”による観測で、その磁場反転が太陽に近いほど多いことが明確に示され、その原因が磁場のS字型のねじれにあることが示唆されています。この現象は“スイッチバック”と呼ばれるように...画像から見つけたのは磁場のS字型ねじれ!太陽の磁場が突然反転する現象“スイッチバック”の謎を解明

  • 宇宙初期の“星のベビーブーム”はどうやって引き起こされたのか? 星形成率が非常に高い星団から分かってくること

    小マゼラン雲には、非常に活発な星形成が見られる散開星団“NGC346”があります。この散開星団“NGC346”で、星団の中心に向かって星やガスが渦巻くように運動している様子が明らかになったんですねーどうやら、この流れが活発な星形成を引き起こしているようです。非常に活発な星形成が見られる星団天の川銀河には50以上の衛星銀河が見つかっていて、そのうちの1つ小マゼラン雲は地球から約20万光年の彼方に位置しています。衛星銀河(伴銀河ともいう)とは重力の相互作用により、より大きな銀河の周囲を公転する銀河。今回取り上げるのは、小マゼラン雲の中にある散開星団“NGC346”。“NGC346”の直径は、わずか150光年なんですが、太陽5万個分の質量を持っているんですねー散開星団は、分子雲から同時に生まれた星同士が未だに互...宇宙初期の“星のベビーブーム”はどうやって引き起こされたのか?星形成率が非常に高い星団から分かってくること

  • 生命が居住可能な領域に惑星を発見! 太陽よりも小さく表面温度が低い恒星を8.46日で公転

    太陽系から約100光年の彼方に位置する恒星“LP890-9”。この低温の恒星の周りに2つのスーパーアースが発見されました。さらに分かってきたのは、外側のスーパーアース“LP890-9c”が“ハビタブルゾーン”内を公転していること。“ハビタブルゾーン”とは、主星(恒星)からの距離が程良く、惑星の表面に液体の水が安定的に存在できる領域。太陽系の場合は地球から火星軌道が“ハビタブルゾーン”にあたり、この領域にある惑星では生命が居住可能だと考えられているんですねー今回の発見は、NASAの系外惑星探査衛星“TESS”と、ベルギー・リエージュ大学の研究者のSPECULOOSプロジェクトによるもの。さらに、観測の成功には、東京大学とアストロバイオロジーセンターの研究者らによる多色同時撮像カメラ“MuSCAT3”、すばる...生命が居住可能な領域に惑星を発見!太陽よりも小さく表面温度が低い恒星を8.46日で公転

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