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そして奥の小さな座敷に空を連れ込むと畳の上に寝かされ紫行の顔が斜めに傾き空の唇に触れた。「紫……行さ……」空が目を瞑るとその唇に深く口づける。「ん……」紫行は唇を離すと空に言う。「お前ほんとに俺でいいのか? 俺はどうしようもねぇヤツなんだぜ? 中卒だし年少にも入ってた。ヤクの売人なんかもやっていたような最低なやつだ。足洗ったとはいえ、今は……いい年こいて仕事もねぇどうしようもない男だ」紫行はそう言いながらそ...
会いたかった紫行は前のアパートの近くの小料理屋の前に来ていた。塀にもたれ、5本目のタバコに火をつける。そうしているとガラガラガラと店のドアが開き、最後の客と空が出てきた。「ごちそーさん。本当にここの煮物はうまい。また来るよ」「ありがとうございました。お気をつけて」そう言って空は頭を下げた。客を見送りにっこり笑っていた顔がみるみる真顔になっていく。そしてハァーと溜息をついた。空の最高の笑顔は客の前だ...
「んっ……ふ……」相良は舐めあげられる快感に身をよじり何度も梶のイチモツを口からこぼしては再び咥える。貴哉と圭吾はゴクンと喉を鳴らす。ほどよくほぐしてから梶は相良を仰向けに寝かせ、そしてその上にのしかかった。「待って……梶……あぁっ」いきなり突きたてられて相良は髪を振り乱して悶える。梶はグッグッと奥深くまでつっこんだかと思うとただ前後させるだけでなく腰をグラインドさせ、相良の中を様々な角度からこねくりまわ...
覗き見一方チリチリという線香花火を圭吾はじっと眺める。「雪の結晶みたいで綺麗……」オレンジ色に細かく飛び散る火花を見てそう言う圭吾を貴哉が見る。「お前の方が……綺麗だぜ?」「え?」貴哉の方を振り返ると「いや、なんでもない」と言ってそっぽを向いた。「あ、あれ……梶さんだ。相良さんの部屋に入っていったけど……2人で晩酌かな? そうだ、2人も花火に誘っちゃう?」照れ隠しに貴哉がそう言った。「いいね。誘っちゃおう」圭...
花火紫行が玄関で靴を履いていたら「こんな時間にどこへ行かれるのです?」と言う声に振りかえった。浴衣を着た相良が静々と歩いてきた。「スーツ姿のあんたもそそるが、そういう格好のあんたも艶があってなかなかいいね」そう言って人差し指で相良の浴衣の前を少し開いた。チラリと見える相良の乳首。その手をパシッと叩き落とすと相良がため息をつく。「そんなことばかり言って。……あの方のところへはもう行かれたのですか?」「あ...
秘め事「あ、紫行父さん、紹介するね。こっち杉本貴哉。僕のその……クラスメイトで親友。よくうちに泊まるんだ」「どうも。杉本貴哉です。圭吾とは仲良くさせてもらってます」そう言ってご飯粒を顔につけて貴哉は頭を下げる。「そうか。圭吾を……たのむ」「はいっ」圭吾と貴哉は顔を見合せてクスッと笑った。 * * * * * * 「はーやっぱ圭吾んちの風呂はいいなぁ。毎日こんな...
襖が開き伊織が戻ってきたので桐栄は立ち上がると次の瞬間驚いた。「紫……行さん」その声に全員入口を見た。「ご無沙汰……しておりました」圭吾はポロリと箸を落とす。その様子を紫行が見た。「お……じさ……。紫行おじさんっ」圭吾は立ち上がって紫行に思い切り抱きついた。「圭吾。いい子にしてたか?」「バカバカバカ。どこに行ってたんだよ。なんで黙って……行っちゃうんだ。心配……してたんだよ?」「わりぃ。ちょいと片付けなきゃな...
兄貴「貴哉?」「いや、なんでもねぇ。行こうぜ?」「うん」貴哉は圭吾と肩を並べて昇降口へ歩いていく。「やっぱりあの2人……」「あーやっぱくっついちまったかぁぁぁ。そんな気がしてたんだよなぁ。こんなことならもっと早く圭吾にアプローチしとけばよかったぜ」あーあと座り込んだ。 * * * * * * * あれから1年 ――圭吾と貴哉は2年に進級していた。「藤さん...
俺のもの垂れ下った眉に長いまつげ、そして大きな瞳。小さな鼻に柔らかそうな控え目な唇。「お前が見ててくれないと俺のタイム……のびねぇんだ」「貴哉……」「俺の傍に……ずっといてくんね?」貴哉の言葉に頬を赤らめる。「ずっといてほしい」そう言って貴哉は顔を斜めに傾けて顔に近づけた。圭吾はそれに応えるように瞳を閉じる。圭吾の柔らかな唇が貴哉の唇に触れた。やんわりと何度か触れる。そして深く口づけた。同級生と興味津々...
「いえ、坊ちゃんにお客様が……。ほら、いつだったかしら、遅くに坊ちゃんが連れてこられた……」「杉本……くん?」「そうそう。その方が来ておられて……」「僕が行くよ」桐栄はそう言って玄関に向かった。玄関で貴哉はソワソワしている。「いらっしゃい、杉本くん」桐栄の声に振り返るとそのにっこり笑う顔を見て赤くなる。「あ……あの、圭吾は?」「食事時以外は部屋から出て来てくれなくてね。どうぞ。上がって?」「いいんですか?」「君...
「逃げる気かよっ」「逃げる? 逃げたのはあいつ……圭吾だ」そう言って大谷はガシガシと油絵の具をキャンパスにのせていた手を止める。「何故俺から逃げる……圭吾。こんなにも愛しているのに」ふと貴哉が大谷が向き合っているキャンバスを見ると裸の圭吾が笑っている絵が描かれていた。【け……がらわしい】「なに描いてんだ。こんなものっ」イーゼルからキャンバスを外そうとした時に貴哉は腕に鈍い痛みを感じた。「つっ!」貴哉は思わ...
【密やかな愛情】いかがですか? 読みに来て下さっている方ありがとうございます。続編なので短編なのですが内容結構濃いいよね? 我ながら思った。みんな幸せにしたいから後半話があっちゃこっちゃしてややこしくてすみません(;'∀')貴哉と圭吾、伊織と桐栄、梶と相良、紫行と空の4カプをどういうところで切り替えていくかがかなり難しかった。その上大谷事件が絡んでくるからもうわちゃわちゃです(;^_^Aこのお話多分今日中に完結...
おいらの中の2人のイメージ。梶はこんな感じでワイルドなイメージ。髭はやしてもよかったかなぁー。相良はもうちょっと大人の美人にしたかったけど画力が足りず(;^_^A 1時間ちょいで描いたからこんなもんでしょ(;'∀')相良は圭吾くらいの時にはすでに伊織一筋だったんだけど、めでたく梶は自分の方に向かせることに成功。因みに梶は相良よりも年下設定なんですよね。60Pのこの梶のセリフ「前にも言ったが絶対お前の手を汚させたり...
逃げるな「紫行さん、どこかへ行かれたそうですね」桐栄は伊織の杯に酒を注ぐ。伊織はそれをクイッと飲み干した。「心配しなくていい。いずれここに戻るだろう。やつには少し身辺整理の時間が必要だ」「そうですね。ただ……」「ただ?」「圭吾くん、帰ってくるなり部屋に閉じこもったままなのです。やっと打ち解けられたと言うのに……相当ショックだったのかも」「そうか……」その日から圭吾は再び自分のからに閉じこもり不登校になっ...
終わりの時「貴哉と両想いになれて嬉しい反面、今度は先生とあんな事……してるなんてこと絶対に知られたくなかった……」「け……いご」「もう……僕のこと嫌いになっちゃったでしょ? 汚いって……思ってるでしょ?」一瞬黙り込む貴哉に圭吾はそれが答えだと悟る。【終わった】圭吾はつくり笑いをして後ずさりし、そしてその場から走り去った。「ちょっ……圭吾っ」 * * * * * * ...
見ないで…【※性暴力表現あり】圭吾の視界の中に目を見開き驚いて言葉が出ない貴哉がいた。【う……そ……】圭吾の全身がガクガク震えた。足元から体が冷たくなってくるのを感じる。 【貴哉……どうして?】「純情そうな顔をしてほんとはとんでもない淫乱だって教えてやれ」そう言って大谷はそんな圭吾の中を激しく突きまくる。「ひ、や……あっ」我慢しようにも声があふれ出てくる。【見……ないで】机に伏せる圭吾の髪を大谷が強く後ろへ引...
【※性暴力表現あり】「また誰かに俺のこと始末するようにいうのか? ん?」圭吾は目を見開く。「恐ろしいガキだ。この俺を殺そうだなんて」「そんなこと……してない」「嘘をつくな。一度俺は突っ込んできた車をかろうじて避けたんだ。それなのに再び車はUターンをして立ちあがった俺に向かって突っ込んできやがった」圭吾の息がハァッハァッと荒くなる。「やめ……て」「あれは偶然なんかじゃない。俺を確実に殺るつもりで突っ込んで...
チャンス「わかってますよ、兄貴」そう言ってバタフライナイフを取り出す。貴哉はギョッとした。【取引の場所? 金を受け取る? やはりこれは誘拐……。奴等は圭吾の家を知っている。と言う事は圭吾んちって金持ち?】男2人がマンションを出て行った。 「さぁて、俺1人になったからってお前らヘタなこと考えるんじゃねぇぞぉ?」そう言って圭吾の頬をナイフの側面でペタペタと叩く。「うううっ(やめろっ)」貴哉が起きあがろうとして転...
「なんのつもりだ?」「指を……詰めさせて下さい」「梶……」伊織がチラッと相良を見た。相良は押し黙る。梶はドスを巻いていた白い布を口に咥え、木製の厚めのまな板のような台の上にドスを突き刺し小指を乗せた。「梶、やめてっ」「相良、邪魔するなっ」梶を止めに入る相良が伊織にすがるような目をした。「……もういい」「え?」「お前のせいではない」「兄……貴」相良はホッと安堵する。「あいつもわかっているはず。自分が悪いと」*...
誘拐「あんたら圭吾をどうするつもりだ? 誰か、誘拐です! 警察呼んでくださいっ」その声に運転席にいた男が舌うちをして車から降り貴哉の背後から首の辺りを木刀のようなもので殴りつけた。「ぐあっ」と言ってその場に倒れる。「こいつどうするよ?」「チッ 仕方ねぇ。一緒に連れて行け。こんなとこで寝られてちゃまずい」そう言って貴哉の体を担ぎあげ後部座席に一緒に乗せる。2人を乗せた車はその場を走りだした。「ふぅー...
血痕圭吾は一度紫行に会っておきたくて[家庭の事情]と言う理由で学校を早退した。学校の公衆電話から携帯に電話しても電源が入っていないせいでかつながらない。【きっと叔父さん……気分悪くしてるよな?】タクシーで紫行のアパートへ向かいカネの階段を上がると深呼吸をしてコンコンコンとノックをした。しかし出てこない。再びノックをしてみる。「叔父さん、僕です。圭吾です。いないの?」声をかける。すると隣の部屋のドアが開...
出来た嫁「紫行さん。こちらに適当に着替えを詰めてきました。あとで確認して足りないものがあればこちらに連絡下さい。すぐに用意致します」相良はそう言って名刺に携帯の番号を書き紫行に渡した。「わりいな」「汚れものなどはこちらにまとめて入れて下さい。洗濯をしてまたお持ちしますから。それからこちらは歯磨きやシェービング、入浴用などの雑貨を購入してきたので使って下さい」「ふぅーん」そう言って紫行は中身を確認す...
恋人?紫行は興奮し少しぐったりとする。その時コンコンコンと誰かがノックをした。「はい」「失礼します」そう言って担当医と看護師が入ってきた。「着き添いの方から目覚められたと聞きまして。気分はいかがですか?」紫行は「はぁ……」と言いながら、伊織を見る。「少し休め。俺は煙草を吸ってくる」そう言うと伊織は病室を出た。エレベーターに乗り込み病院を出て携帯の電源を入れると相良に電話をした。『はい。どうかなさいま...
どうする?「……貴哉」笑顔で手を振っている。 ≪この笑顔を裏切っている?≫「おはよ」「おはよう」【あれ……? 圭吾の唇の端っこ切れてる?】貴哉はマジマジと圭吾の口元を見る。「……何?」「え、いや。なんでも」貴哉はなんとなくその事を圭吾に聞いてはいけない気がした。「昨日学校休んだろ? 叔父さんって人と行っちまってからだから心配して……昨日メールしたんだぜ?」「え……」圭吾はポケットから携帯を取り出す。「あ……ごめん。充...
死なないで「え?」「行ってくる」「ぼ……僕も行きます」 そう言う、桐栄は浴衣に手を伸ばした。それを伊織の言葉が止める。「お前は家にいろ。かなり……やばいらしい」伊織は桐栄を見る。「お前は圭吾の傍にいてやってくれ」「は……い」「急ぐぞ、相良」「はい」伊織はそう言って出て行った。「し、紫行さんが……刺された」桐栄は伊織と梶が銃で撃たれた時の事を思い出した。何年経っても生々しく思い出され体がガクガクと震えだす。落...
密やかな愛情「父さん……痛く……ない?」「いや、ちょうどいい」風呂場でテレくさそうにそう言う父親の姿に圭吾は嬉しくてよりいっそう背中をゴシゴシスポンジで洗う。「流すよー」桐栄がそう言って桶にためたお湯を伊織の背中にかけた。そして桐栄が介護イスに座る伊織の前に膝まずいてジェルのようなものを手に取るとその足をさする。「先生、何してるの?」「ん? ずっと使っていないと血液の流れがどうしても……ね。あと筋肉が衰...
希望の光【※グロ表現あり】紫行が部屋に戻ると梶と相良にやられたであろう男達が部屋の中で転がっていた。奥の寝室は布団が乱れテーブルの上には覚醒剤を使用した痕跡。「おい……起きやがれ」足で軽く蹴るが反応がない。「どうしてくれんだ? あ? やっと1人じゃねぇって思い始めた矢先に。てめぇらのせいで……大事なもん、なくしちまったろうがよっ」次は思い切り男の腹に蹴りを入れる。「ぐはぁっ」男は意識を取り戻したのか蹴...
異母兄弟できっと父親が同じなのでこんな感じかなー?というイメージ。どっちかと言うと紫行の方が少し垂れ目? 圭吾が垂れ目がちだしね。身長も伊織よりも低めかなぁ。多分普通一般の兄弟よりは年齢も少し離れてるとみた。
梶の体に顔を埋めたまま圭吾はビクンッとする。「こっちを……向きなさい」伊織に言われ梶に促されゆっくり振り向いた。男に殴られた頬は赤くはれ上がり唇は切れて血が滲んでいた。「ど……どうしたんだよ、それ」紫行も目を見開いた。「貴方のお友達の2人……。貴方のいない間に坊ちゃんに乱暴を働こうとしていましたよ? その上シャブ……もう少しで取り返しのつかないことになってました」相良が紫行にそう告げる。「な……に? お前ま...
危機 【どうして? どうしてこんなことに?】僕はただおじさんとひっそりと暮らしたかっただけなのに……---------------------------------------------------父さんの息子になんてなりたくなかった----------------------------------------------------きっとあんな事を思ったからバチがあたったんだ。父さんが反対していたのに勝手におじさんのところに来たりしたから。「さすがに腕はまずいだろ? 足首にしておけ足首に」そ...
【※性暴力表現あり】薄い壁のアパートだ。誰でもいい。隣近所の人に気づいてもらえるかもしれない……そう思って叫ぶ。「うるせぇガキだなぁ」そう言って思い切り頬を叩かれる。【痛いっ】再び男の平手が容赦なく飛び唇が切れ、ほんのり口の中で鉄の味がする。圭吾は吹っ飛んで壁に後頭部を思い切りぶつけた。ズルズルと壁をつたい力なく横たわる。「おい、手加減してやれや。意識無くなったお人形さん抱いてもおもしろくもなんとも...
ひき逃げいつになくざわつく教室に圭吾は入ってきた。「おはよう」「おはよう、圭吾。聞いたか? 美術の大谷」朝っぱらから貴哉の口からまさか大谷先生の名前を聞くことになるなんて。「先生がどう……したの?」「昨日の帰り、ひき逃げにあったらしいぜ?」「え……?」足元から体中の温度が抜けて行く。【まさか……そんな……】一瞬紫行の顔が頭に浮かぶ。 ------------------------------------------------------『今の現状をどうに...
僕の存在「おじさんの籍に? 僕が? まさか……そんなことできるわけがな……」「できる。って言うか……お前にはその
「紫行おじさん……」圭吾は思わず抱きついていた。紫行は父親・伊織の腹違いの弟だった。伊織とは昔から折り合いが悪かったのだが性格は180度ちがい、圭吾にとっては唯一の遊んでくれる優しい叔父 ――紫行に最後に会ったのは、記憶を失った桐栄に乱暴しようとして伊織に絶縁状を叩きつけられて以来だった。圭吾が9歳の時だから、かれこれ7年ぶりの再会になる。近くの喫茶店に2人は入ると紫行は圭吾をよく見た。「随分でかくなっ...
再会【※性暴力表現あり】「な……んでそんなこと聞くの?」圭吾の胸がドクンドクンと鳴る。「いや、なんとなく? よく考えたら俺お前のこと何も知らないなぁと思って」「……知らなくていいよ」ボソっと圭吾が言う。「え?」-----------------------------------------------『アイツってヤクザの息子なんだってよ』『マジ? 関わり合いたくねぇぜ』------------------------------------------------小学生と中学生の時の悪夢がよみ...
何も知らない【※性暴力表現あり】貴哉は少しおかしな返事をした。【まずい。貴哉なんかおかしいって思ってる】さらに激しく突かれる。「あっ……」ギュッと目を閉じる。【早く……行って。行って、貴哉】貴哉は圭吾の様子がおかしい事が気になっていた。【お前……なんて顔してるんだ?】 瞳をウルウルさせて頬が赤い。熱がある?どこか調子…悪いとか?「圭吾。大丈夫か? 調子悪そうだけど……俺そっち行って保健室連れて行ってやるよ」...
窓辺で【※性暴力表現あり】また来てしまった……この場所へ。圭吾は入り口を見上げる。美術室 ――ハァと溜息をつくと中へ入った。「あ……れ?」準備室の方を覗いてみるが大谷はいなかった。ほっとし窓際で絵を描きながらグラウンドを見る。ずいぶんと遠いがかすかに陸上部の練習風景が見えた。【あ……今走ったの貴哉だ】 走り方でわかる。ずっと見て来たから……。圭吾は筆を止め窓を開けるとフワっと風が頬を撫でた。【……気持ちいい。で...
【※性暴力表現あり】【あ……また。まただ。苦痛なはずなのに……】ゾクゾクゾクと快感が走る。「あっ、イ……ク」そう言って机に飛ばした精液がタラタラと滴る。フッと笑う大谷ははてた圭吾の片足を机の上にあげさらに激しく突いてきた。机がガクガクと音を立てる。「あぁっ……もう許して」「そろそろイクぜ?」そう圭吾の耳元で囁き、それと同時にクグッと大きくなったモノから解き放たれ圭吾の体内の奥深くにぶち当たる。大谷が圭吾か...
苦痛の時間【※性暴力表現あり】そして現実に引き戻される。「や……やめて、先生」いつもの場所で始まる苦痛の時間 ――床に引き倒し髪を引っ掴まれた。「いた……痛いっ」「今日は仲良く2人乗りで登校してたなぁ。どういうことだ? ん?」「なんでもない。たまたま会って乗せてもらっただけ……」「信じられないなぁ。お前ら家の方角、全然逆だろ?」そう言って圭吾の髪をさらにグイッと後方に引く。「痛い……先生 許して。ごめ……なさ...
お前に触れたい「い、いきなり変なこと言ってごめん。気持ち悪いよな?」驚いている貴哉を見て我に返り圭吾は手をひっこめた。「違う。そういうんじゃなくて……」そう言って一度ひっこめた圭吾の手を貴哉の手が掴んだ。「俺もちょっとその……考えてたからビックリしただけ」【もっとお前に触れたいって】「貴哉……」どちらかが眠りに着くまで手を繋いだまま2人はお互いを見ることなく天井をじっと見ていた。 * * ...
キスマーク?「貴哉?」「え? あ、ごめんごめん」そう言って貴哉は再び細い首筋をスポンジで撫でた。その時 ――【あれ?】圭吾のうなじの辺りをよく見る。【なんだ……これ】ギリギリの場所が小さく赤く鬱血している。【これ……】「圭吾ってさぁ彼女とか……いる?」いきなりの問いに圭吾が動揺する。「え? い、いないよ。いるわけないじゃん」「……そうか?」「なんで?」「いや、なんとなく……聞いただけ」 貴哉はもう一度マジマジと...
「じゃあ2人分……600円ね」貴哉がポケットから600円を差し出した。「あ……僕の分は出すよ」「いい。俺が誘ったんだから。俺に払わせて」「……うん。ありがとう」いざ銭湯に来たものの普通に裸でうろつく人達を見て圭吾は下を向く。「どうした?」「え……?」貴哉を見るとすでに脱いでいて下着に手をかけているところだった。「なんでもない」そう言って思わず背を向ける。「ん?」ふと見ると圭吾の耳が赤くなっている。「ぷっ。なんだ...
無断外泊「伊織さん、おやすみのところすみません。少し宜しいでしょうか?」「相良か。どうした?」 相良は離れの伊織の部屋の前に来ていた。桐栄が上着を羽織ると襖を開ける。「圭吾さん……やはり抜け出しました。警備の者から連絡が」伊織はハァと溜息をつく。「やはり抜け出したか」「ええ。圭吾さんは貴方のお小さい頃にほんとによく似ていらっしゃる」「……悪いが梶と一緒に圭吾についててやってくれるか?」「わかりました」...
行かなきゃ「坊ちゃんは兄貴の1人息子なんですからいつ何時何があるか分からないんです。自覚持って行動して下さいよ?」圭吾はだまって車の外を見る。「……ったく」そう言って梶は車を東原邸へ向けた。 いつもそう。普通の学生でいたいと思った時にこうして[お前はヤクザの息子なんだから]と誰かが制す。僕はただ……普通の学生と同じように友達と寄り道したりしたいだけなのに。ちょっとした寄り道もいちいち報告して護衛をつけら...
【※性暴力表現あり】激しく揺さぶられていると次第に頭がジンジンしてきて痛みが不思議と麻痺してくる。そうなると徐々にゾクゾクとした快楽にすり替わっていった。圭吾のモノがピクリと反応し鎌首をもたげる。それを大谷は見逃さず手で擦りあげた。「あぁっ」初めて他人の手に触れられ艶のある声を漏らす。ここまでくると貴哉だろうが先生だろうがもうどうでもよくなっていた。「よしよし、いい子だ。気持ちいいのか? 高校生だ...
クラブ活動【※性暴力表現あり】「え、[絵画クラブ]? お前そんなに絵描くの好きだったっけ?」貴哉に痛いところを突かれる。「う……ん。大谷先生に誘われて……入る事にしたんだ。だからこれからは……あまりグラウンドに顔出せない」消え入りそうな声で言う。「……そうか。なら仕方がないな。[絵画クラブ] 頑張れよ?」貴哉がそう言って肩を優しく叩いた。【違う。ほんとはそんなものに入りたくない。僕はずっと貴哉を見ていたいんだ...
「け……いご?」ふと聞き慣れた声にビクッとする。ゆっくり見上げると貴哉だった。「どうした? もしかして泣いてるのか?」【貴……哉】今1番会いたくない人物。汚れてしまった自分を見られたくなかった。圭吾は涙を袖で拭きとると笑って振り向いた。「あは、そこで転んじゃった。いたたた」「泣くほど派手にこけたのか? 足……捻ったかもな? 見せてみ?」そう言って貴哉は圭吾の前に屈む。貴哉の手が圭吾のパンツの裾を捲くりか...
【※性暴力表現あり】【助けて】足を思い切り顔の方に折り曲げられる。大谷の目の前に圭吾の密部があらわになった。そこに唾をペッと吐きかけ指でグリグリ弄る。そしてグッとその指をその中に入れてきた。「いた! 痛いやめてっ、や……」うつ伏せになり逃げようとする足を思い切り引く。上半身のみが机の上で大谷はパンツから大きくなったモノを引っ張り出し、圭吾のそこに押し付けてきた。次の瞬間激痛が走る。「ひあっ、あぁっ」...
光が体を震わせる。大悟は光の脇腹を舐めながらパンツを下着ごとずらすと光のモノがプルンっと飛び出してきた。光がいつもしてくれるようにそれを手で触る。「はぁ……あっ」ビクンビクンッと体がしなる。大悟は光のモノを思い切って咥えた。「あ……そんな……んんっ、だ……いご」口を動かしながら光を見るとトロンとした顔で喘いでいる。【めちゃくちゃエロすぎ……】自分もいつもこんな顔して光にされているのかと思うと改めて恥ずかしく...
初めての夜「光……お前どうするんだよ。協力って言ってもよ」大悟はベッドの上に胡坐をかいて光に尋ねる。「そうだねぇ。どうしよっかなぁ」「……ってなんも考えなしかよ?」「うーん」おいおいと大悟は頭に手をやる。「でもさぁ、なんとかしてあげたいじゃん?」「俺はもうアイツ等には正直絡みたくねぇ」「大悟……」光は大悟の脇に座る。「大悟はわからないかもしれないけど、こんなに好きなのに振り向いてもらえないのってすっごくつ...
恋文光が指を指す方を見ると、化学室から田辺が出てきて何やら吾妻に向かって投げつけ、怒鳴りつけている。吾妻はでっかい体を小さくしてそんな田辺に何かを言っていた。そんな吾妻をひと睨みして田辺がドアを閉める。シュンとする吾妻。「何やってんだ?」「ははーん。なんとなく読めちゃった。いこっ」「え……おい、光っ」光は大悟の腕を組んで吾妻の居る方へ向かう。「せーんぱい」光の声にハッと振り返る吾妻はその隣にキレかか...
消去「……マジだって、誓ってもいい。そう言うことだ田辺。もう俺をその……誘ってくれるな」「フン……つまらん」和彦は田辺を睨む。「もう先生を唆さないで下さい」「はいはい」ハァーと田辺は腕組みをし溜息をついた。大熊に抱きつく和彦にその体を抱きしめる大熊。「あの2人……」「できてたんか……」光と大悟は顔を見合わせた。「大悟さん、光さん」小さく呼ぶその声に2人は振り返った。「忠志」「ちょっと。こっちいいですか?」そう...
大悟の復讐「お……おい落ちつけ、桐原」「あああっ? てめっ大熊! この野郎っ。 人の口にキ……キスなんぞしやがって……。気色悪いんだよっ」大悟は大熊を殴りつけた。「もう1人の……吾妻はどこだ! 吾妻はっ」「吾妻は帰った。学校でその……別れたから。ははは」「こぉーろぉーすぅぅ」大悟は鼻息を荒げながら唸る。もう光しか止められない状態まで怒り度数が増していた。もう一度大熊を睨みつけ拳を握った。「まぁ待てって。な?」...
コスプレ?「わおっ、ふっとぶぅっ」「しっかり掴まっといてよ」【先生と桐原が一緒……】そう思うだけで和彦の足が動く。しかし少し行って完全に見失った。「まずい、見失ってもた……。どこ行ったんやろ」忠志はキョロキョロする。和彦はそれでも自転車を進めた。「多分カンが当たってるとしたら田辺先生の家に違いない」「え? そうなんすか?」「もし大熊先生の家なら方向が……違う」「先輩、先生の家詳しいんすね」「……」【大熊先...
追いかけろ「先生遅いなぁ」外では大熊の車の前で部活終わりの和彦が待っていた。【車があるってことは……まだいるってことだよな? もしかして車置いて飲みに行った……とか? あ……まさかまた田辺先生とゲイバーに?】少し考えたらそんな気がしてきてムッとする。その時、かすかに大熊の声が聞こえた。「あ……先……」声をかけようと思ったが、連れてるメンバーを見て思わず隠れる。【なんで桐原を? それも担いでる。それに前に食堂で抱...
光の決心「さわんなっ」暴れる大悟。2人の手から逃げようと体を捻った瞬間机に後頭部を思い切りぶつけその場に倒れ込む。「き……桐原? おい……」「大悟っ!」「ひ……かる」そう言って大悟はそのまま意識を失った。「あーらら。相方のびちゃったねぇ」「田辺先生」「なんだね?」「もうこれ以上大悟には手を……出させないで」震える声で光はそう懇願した。「ほほぅ。それは光くんからのお願い……かな?」「そう……」「その見返りは ?期待…...
【アイツからのものだったのか。光……どうする?】光は後ろを向いてシャツを一気に脱ぎ捨てる。そして女物の制服のシャツに腕を通した。さらにチェックのヒダのあるスカートを履いてからパンツを脱ぐ。さらに履いている下着に手をかけると羞恥心を捨てるようにスーと深呼吸をして脱ぎ捨てた。「ほら、これ」田辺にパンティを渡される。いろいろある中で1番マシな普通のイチゴ柄のモノを手に取り、後ろを向いて履き白のハイソックスを...
欲望「さて……」田辺は光の方に向き直り微笑み近づく。光はゴクンと唾を飲み込んだ。光の顎を掴み、じっくりその顔を眺める。「近くでみても実に美しいねぇ」「触るなっ」そう言って光は田辺の手を振り払う。チッと田辺は舌打ちをして、光の細い首をその手で掴み押し倒した。「ぐっ……」光は苦しそうにその腕をはずそうとする。「光っ、やめろっ」大悟が吾妻に絞めあげられながらも足をバタつかせて暴れる。「おい、田辺!」大熊はさ...
罠にかかった野獣「大悟さーん、光さーんお待たせ」「おお、わりいな? これ……」大悟は3人分の飲み物代を忠志の掌に置いた。「えっ、いいっすよ」「パシらしちまったしな。気にすんな」「すみません。じゃ遠慮なく」「大悟、いただきまぁす」「おう」吾妻は再び様子を伺う。大悟はストローを出しコーヒーの紙パックに差すとそれを口に運んだ。それを確認し吾妻は田辺に携帯で連絡する。『よし……なんとかして桐原1人にするんだ』吾...
大悟は放課後、光と忠志と3人で屋上にいた。忠志が腹に隠していたお菓子をその場にバサバサっと出す。「おおおっ、気が利くじゃねぇか」「えへへ。なんか飲みもの買ってきますね。何がいいっすか?」そんな様子をずっと吾妻が見ていた。一応ビニール袋に氷水を入れ、いつでも飲ませられるように冷やして準備はしたものの……なかなか大悟1人になる時がなく、イラついていた。そんなときのこの展開。【これはチャンス……か?】「光さん...
新たなる策略Ⅱ「いや……こんなのいやだ。先生の……先生のがほしい」「やっと言った」「え……?」「やっとお前の口から
新たな策略「フン。薬ねぇ……。いいこと聞いた……かな?」2人の会話を田辺が聞いていた。「じゃあ極上の薬……桐原大悟の為に手に入れておかなくては……な」忠志が屋上から降りてきてそのあと吾妻が降りてきた。「吾妻くん……だね?」吾妻が名前を呼ばれ振り返ると化学の田辺が腕組みをして壁にもたれていた。「……なんだよ」「ちょっといい話……聞きたくないかい? 」「けっ。先公の話なんぞ聞く耳もたねぇ」そう言って立ち去ろうとしたその...
貞操の危機?「あ、大悟さん。えっ? ちょっとどこ行くんすかぁ?」忠志がこっちに向かって走ってくる大悟に声をかけるが、大悟は忠志を越えて風のように駆け抜けて行った。「くるなっ」「桐原ぁー、待てよー」さらにそのあとを追いかけるバカでかい男。「あれ……? 今の人って確かあの時の……」「待ってよ、ちょっと……。僕、体力ないのにぃ」そう言ってさらに光がその後を追う。「はぁぁ?」忠志は光の後を追いかけた。「光さん」「あ…...
【あのー……そう言う意味じゃないんだけど】「そっかぁネコかぁ」光はそれを聞いてひとまずホッとした。【大悟は僕のかわいいネコちゃんだからなぁ】「だーいご」光は大悟に抱きついた。「わっ。 な……なんなんだよ」「しよ?」「……だめだ。アレの後はその……だるくて疲れる。明日2時間目体育だしよ」「この間みたいに無茶しないから。ね?」光はそう言いながら大悟の背後から抱きつき、洋服の上から大悟の乳首をコロコロ転がす。「ば...
首筋を舐めあげチュウッと吸いつく。そして顔を見てキスをしようと唇を寄せた時―――≪先生……≫ふと和彦が頭に浮かんだ。「どうか……した?」「いや……なんでもない」【こんな時にまで何故アイツの顔が……】≪先生……≫再び浮かぶ和彦を振り払うように克也の体をひっくり返す。「尻……あげろ。舐めてやる」恥ずかしそうにうつぶせのままお尻を上げると大熊の舌がその場所を這いまわる。「あっ……」少し舐めただけですぐに柔らかくなるその場所...
気晴らし顧問の先生から助けてくれたのもきっと……。遊び飽きたおもちゃでも他人にほしがられるとついつい惜しくなってしまうだけ。ただそれだけ。大熊謙久という男はそういう男……だろ? 「桐原大悟の身代わりにもなれなくなった俺のことなんてもうどうでもいいはず……」そうなるように望んだのは俺 ――自らその土俵を下りたのだから。* * * * * * 「ロックで」「おい、大...
ふいに大悟の肩を抱き寄せた。「この間のツケ……支払ってもらいにきたまでよ」大悟は正気に戻る。「て……てめぇなにしやがるっ」男を強く突き飛ばした。それを見て光はピンときた。【コイツ……この間大悟の胸板にキスマーク……つけたやつだ。間違いない】光は吾妻をにらみつける。「なんだその目は、カマ野郎……」=================【光の頭の中】吾妻【攻】→大悟【受】←光【攻】結果≪大悟の貞操あやうし≫==================【吾妻の頭...
訪問者「アイツ……和彦に変な薬使いやがった」「薬? ああ、あの媚薬……戸田に使ったのか。てっきり夫婦間で使うのかと思って売りつけたんだ」「ってか、てめえが売ったのかよっ」「サイドビジネス……」チッと大熊は舌打ちをした。「せんせぇ……苦しい」和彦は身もだえながら助けを求める。「あれは強い媚薬だが、何度か抜いてやればしだいに落ち着く。抜いてやれ」そう言って田辺は化学室をあとにした。大熊は和彦の下半身に巻いてい...
逆上【見な……いで】大熊はギリ……っと歯ぎしりをすると握った拳を顧問の先生の顔に叩きこんだ。「ぐぁっ」和彦から体が離れ、ロッカーに背中からぶつかる。大熊はものすごい形相で男を見下ろした。倒れている顧問の襟首を掴み、再び殴る。「先生。もう……やめて下さい」男の唇から血が滴り落ちる。大熊はソイツの前に座り込み言った。「先生はたしかご結婚されてましたっけ?」男は小さく震えながらうなづく。「ほぅ。で、お子さんは...
【※性暴力表現あり】「妊娠するわけでもなし、お互いに楽しめればいいじゃないか。な?」「ちょっ……先生、やめて下さい」和彦は痛みから逃れようと身をよじる。「あっ」足を引っかけられ地べたに倒れ込んだ。「やっ、いやだっ。だ……誰かっ! ふぐっ」和彦の上にのしかかる顧問に口を手で塞がれ、無理やりパンツを下ろされる。「ふ……ふぅっ(やだ……やめろっ)」「大人しくしてろって。大熊にも相手にされなくて寂しいんだろう? こ...
満たされない心「変なやつだな。そんなことより……」大悟は光を睨む。「てめぇ、人様にこんなとこで堂々と
座っているんだけど切る位置ミスってなんか騎乗位っぽいw:イイネと思ったらポチッとお願いします。やる気に繋がります。にほんブログ村にほんブログ村にほんブログ村TOPへ戻る...
苦しい想いⅡ「俺カレーにしようかなぁ」「俺はハンバーグ」和彦は同級生と何人かで食堂にいた。自分を見た大熊の驚いた顔を思い出しギュウウっと胸が締め付けられる。「和彦、お前何にする? 」【桐原に似ても似つかない俺の事なんて……きっと俺の事なんてもう……】「おい、和彦。どうした?」同級生に肩を叩かれビクンっと驚く。「あ……ごめ……」「大丈夫か? お前何にする?」「ごめん。ちょっと気分悪くて。先に食っててよ」「え……おい...
決意大熊はボーっと窓の外のグラウンドを見ながらタバコをふかしていた。和彦とはあれ以来会っていない。電話もしていなかった。======================『……先生。もう……電話するのやめてください』『もう耐えられないんです。もう……』『先生がわからない、俺をどうしたいんですか? 桐原が好きなら桐原を抱けばいいでしょう? なんで俺? 俺を抱いてもいいのは自分だけだと言いながら、田辺先生に俺を抱かせたり……俺はモノじゃな...
「えっと……これはだなぁ、えーっと」光の目が野獣に変身する。「くそっ……。僕の大悟にこんなものつけやがって」大悟の胸板についている知らない男のキスマークの上からさらにきつく吸い上げる。「……つ!」光が大悟の唇にチュッとキスをする。そのまま見つめあって再びキスをしながら大悟を押し倒した。「光……んんっ」光の手が胸の上を這い腰のあたりに触れスウェットの中に入ってくる。「んあっ」いつもなら焦らしがちな光が今日は...
誤解【なんだこれ、公開レイプ?】「桐原の体って俺の理想の体型なんだよなぁ」そう言って男は大悟の胸板に頬をスリスリしてくる。ゾワワワワワワ【頼む。誰か俺を今すぐ殺してくれ】あまりのショックと長い間絞め上げられたせいで大悟はグッタリとする。「大悟さんっ」【忠志が遠くで俺を呼んで……る?】「チャ―――ンス」男は大悟の胸板に吸いついた。周りはゲゲゲと引いている。そんな時 ―――「お前らそんなとこで何してる?」大熊が...
ピンチ「くそっ、まだ……。まだだっ」大悟は必死でもがく。忠志はどうにかしないととキョロキョロする。すると丁度窓の下で大熊と田辺が話し込んでいるのを見つけた。必死で窓から手を振る。【先生、どっちでもいいから気づいて!】* * * * * * 「で……和彦とは連絡は?」「とれねぇ。メールもアドレス変えてやがるし、電話しても出ねぇ」「ちとやりすぎたんじゃないのか?」【...
やってやるよ「おホモ達はどうした? 光とかいう……女みたいなのってか女装趣味のオカマ?」ブッと周りが笑いだす。「……誰がおホモ達……だと? それにアイツはオカマなんかじゃねぇ」「ここに居るみんな知ってるぜ? 光が女子の服着てお前とラブホでいちゃついてたってことをよ?」大悟は一瞬赤くなる。【あの時の……か?】「何の……ことだ?」「しらばっくれんなよな。いいもん見してやるよ」そう言ってソイツは携帯を弄りだした。「ほら...
戦利品の行方「お帰りなさい。あらあら、光くんその格好どうしたの?」家に帰るとジャージ姿の光に母親が驚いた。「ちょっといろいろあって水かぶっちゃって……」「あらまぁ大変。制服おばさんが乾かしてあげるから後でいいから出してね?」「すみません」大悟は浴室を覗くと「風呂……もう入れるのか?」と尋ねた。 「あ……ええ、沸かしてあるわよ?」「光、飯の前に先にあったまってこいよ」「え……」「そうしてらっしゃいな」 母親の言...
小さな幸せ大悟は忠志に取りに行かせた鞄の中から自分のジャージを取り出した。「光。これに着替えろ」そう言って光にそれを投げる。「え……今日体育なかったのに」「昨日持って帰り忘れてたやつだ」「えええっ。……汗くさそー」「文句あんのかよっ。それを着るか濡れたままで帰るかどっちかだ」「光さん、この際、覚悟決めて臭くても着るっきゃないっす」光に同情の目を向ける忠志。「忠志、てめぇぇ」「わわわっすんますぇん」2人...
いきなり大悟はトイレの床に這いつくばった。ドアの下のちょっとした隙間から中を覗きこむ。 【足がひぃふぅみぃ……8。光をのけると3人か。ちょれぇな】そしていったんドアに戻る。「どうかしたんすか?」「光はあの中だ。どうやら襲われてるらしい」「えっ!」「バカ、しっ。とりあえずお前は昇降口に置いてある俺の鞄を取ってこい」「1人で大丈夫ですか?」「あぁ、俺様を誰だと思ってんだ? 忠志」「……そうでした。じゃあ俺鞄...
【※性暴力表現あり】「お前まんざらでもなさそうだったじゃないか」 そう言うと和彦の前を擦りあげる。「や、やめ……練。習に戻らないと変に思われる」「顧問にはあとでうまく言っておく」唾液で濡らした指を和彦の中へ突っ込んできた。【や……やだ】「あぐっ。や……めろ」【こいつにまで性処理道具として使われるなんていやだ!】「ここがいいとこだっけ?」そう言って入口の上の辺りを指で擦られる。「はぁっ。やめて、いやだ。擦ら…...
はけ口【※性暴力表現あり】「ええぃ、腹の立つっ」夕刻、化学室の中で大悟に対する腹立たしさに田辺は机の上の実験道具を手でたたき落とした。「いつもいつも私の光くんの周りを子蠅のようにチョロチョロしやがって。桐原大悟……」それでもイライラが治まらない。田辺は携帯を出すと大熊に電話する。『なんだ、今部活中だ。あとにしてくれ』そう言って一方的に切られた。ちっと舌打ちをし、田辺は化学室からその足を体育館へ向けた...
なんだか雲行き怪しいお話になってきてはいますがついて来れてますかね(;´・ω・)ちょっと先生方が際立ってるせいか話がBL枠を飛び越えてだいぶ鬼畜っぽくなっちゃってすみません…いや、いずれ和彦はおいらが幸せにしますから。責任もって(;^ω^)もう少々厳しい展開は続きます。もっと更新したいんだけれどfc2って無料だと1日30件しかブログ書けないシステムになっているので本日はここで終了。潜ってまた絵でも描くかなって感じです...
贈り物昼休みにいつもの屋上で光はラッピングされた小袋の中身を見て「うーん」と唸っていた。「大悟ー」「なんだよ」「お前結構いい線いってるかも」「はぁ?」そう言って大吾は寝転がっていた上半身をおこした。「光さん、こ、これは……パ……パパパ……」忠志が興奮しながら指さす。「これ……どうみても
【※性暴力表現あり】田辺はその和彦のモノを手で扱きながら奥深くまで抉ってきた。「あっあぁ」その時、玄関でノブの回る音がする。「田辺、タバコ忘れ……」大熊が戻ってき隣の部屋で重なり合う2つの影を見つける。大熊の眼が和彦に向けられた。「ちが……先生」「お前のダッチ。なかなかいいな」田辺が悪びれることなくそう言った。そして再び和彦を突き上げる。「あっ、ひっ、見な……いで。見ないで、せんせ……」両手で顔を隠しながら...
痛み【※性暴力表現あり】「起点を利かせて私の家へ連れてきたからいいが、あいつが親にでも告げてPTAにでもバレたらおまえはクビだ」「あいつは言わねぇ。絶対に」「……なぜ言い切れる?」「あいつは俺に……惚れてる」和彦はベッドの中で赤くなった。それを聞いてフッと田辺は笑った。「そういつまでも高をくくっているといつか足元すくわれるぞ?」「……帰る」「あいつを送ってやらないのか? こんな時くらい少しは優しくしてやったら...
「寝みいなぁー。ふぁぁ」大悟は屋上で忠志と昼寝をしていた。そんな2人をこっそり和彦は見ていた。【あれが桐原……大悟】 たしかに外見の体格、肉付き……。自分と似ている気がする。しかし、何かが違った。彼から醸し出される雰囲気。自分にはないオーラのようなもの。【先生は俺を抱きながら、頭の中で彼を抱いている?】そう思うとぎゅううっと胸がしめつけられ、よろっと後ずさりする。「大悟、そんなところでなにしてるの?」ハ...
【※性暴力表現あり】「これは俺から離れようとした罰だ」……と。濡らされることも解ぐされることもない和彦の蕾に大熊の巨根が押しあてられる。「ふぐうぅぅ」無理やり楔をねじ込まれ和彦の目の裏が焼け蕾は裂ける。苦痛に上半身を跳ね上げ内腿に赤い液体が伝った。大熊はねじ込んだ後も容赦なく内壁をこすりあげる。「ふ……ぐっ……ふぅぅっ」和彦は涙と涎でぐちょぐちょになりながらくぐもった悲鳴を上げた。「まだ気は変わらないの...
【※性暴力表現あり】「おいおい和彦。俺を困らせるな」大熊がため息をつき優しく和彦を抱き寄せる。「そいつの前でちょっと桐原になって俺に抱かれてくれればそれでいい。簡単なことだ。な?」それでも頭を横にふる。大熊は心の中で舌打ちをする。そして和彦の首筋にキスをして顎を掴み唇に唇を重ねた。舌を絡めたばこ臭い唾液を和彦の中に送りこむ。「ん……先生」「和彦」「もう……その手には乗りません」大熊が和彦から唇を離すと和...
苦しい想いガラガラガラと和彦は体育倉庫の扉を引いた。「遅かったじゃねぇか」「先生……」大熊はグレーのジャージに身を包みマットの上に座って煙草を吸っていた。和彦の姿を見て携帯灰皿に煙草をすりつけ吸いがらを入れる。そしてこちらに来たかと思うとドアの外をキョロキョロと見まわし扉を閉めた。「誰にも見られなかったか?」「はい」「……来いよ」「……はい」こうして大熊は性欲処理の為にだけ和彦を呼びつける。和彦の都合も...
迫り来る影その頃―― カタカタカタとキーボードを叩きながらイラついている田辺がいた。「なになに? ……授業中寝ているところ、バスケをしているところ、着替えるところ? ……まぁこれはいいにしても、どいつもこいつもつまらん画像ばかりエントリーしやがって。もっと使える奴等だと思っていたがてんで検討違いもいいとこだ」【どうしたものか……】「やはり自分で動くしかない……か」カタカタカタカタと書き込みをする。===========...
-----------------------------------------------------『ずいぶんかわいいモノだな、おい』『お前のオモチャで満足してるんなら俺のモノを入れたらさぞよく鳴くんだろうなぁ』------------------------------------------------------ふと、大熊に言われたセリフを思い出す。【くっそぉ。かわいいだと? オモチャだと? チンチンはデカさじゃない。性能の良さとテクなんだよっ】大悟の中を激しく突き上げる。「はぁっ、あっ、光...
渡さない次はトランクスの中に手を入れて直に触れてやる。ゆっくり手を上下に動かした。「ふ……」ほんの少し息を漏らした。【可愛い……】首筋にキスをしそしてそのまま耳たぶを舐めた。ゾクゾクっとして大吾は「んぁっ」と声が出て思わず口を塞いだ。「大悟。もうバレてるよ。起きてるんでしょ? 」「てめ、いつから……」「デコチュウの時から」「なら早く言えよっ」「こんなチャンス……めったにないからね?」そう言って握っていた大悟...
【ん? この子どこかで見たような……】じぃーっと目を細めて大悟はカオルの顔を見いる。「ちょっ……大悟さん。いきなり初対面でじっと見るのはよくないっすよ」「そ、そうか。そらまぁ、そうだな?」【少しあいつに似てる?】 「とりあえずカラオケでも行こうか?」「行く行く」 ほんのり薄暗いカラオケBOXの中。忠志とユカリはノリノリで歌いまくる。「大悟さん、なんか曲選んどいて下さいよ?」「お、俺は……いい」「えぇぇぇ」「実...
童貞喪失大作戦「いやね、今丁度童貞喪失話……してたんっすよ」「ばっバカ野郎。余計なことを……」「童……貞?」光はクスッと笑う。「で、大悟はいつなの?」「い、いつでもいいだろ?」「あーあーあー、ずるいっす。さっき俺に吐かしといてぇ」「うるせぇ。てめぇはどうなんだよ」「僕? 僕もそれなりにすることはしてるけど。前の学校共学だったし? 男子にもモテたけど女子にもそこそこモテたんだよねぇ」「おおおおおお。さすが光さ...
「光くんおはよう」「おはよう」光が靴箱の前で挨拶をしていると、3年の生徒数人が光の後ろを通った。「あっ」【な、なに?】光は思わず声を出し赤くなりながら3年の生徒を見た。クスクスクスとこちらを見ながら笑う先輩達。【確実に今お尻……触られた? ……というか揉まれた。でも誰がやったのかなんてわからない】 なんなんだ? 今朝の視線といい……「……光?」大悟はそんな光をきょとんと見ていた。* * * ...
主導権は……PM11:00頃すっかり寝入っている大悟になにやら囁く声。「……ご、……いご」大悟はうーんと片目を開けると「大悟」と光が顔を覗き込んでいる。「ん……なんだよ光。今何時だと思ってんだよ」「起こしてごめん」--------------------------------------------------『よって40分……僕は大悟を自由にしていいわけだ』『へっ?』『でもまぁもうすぐ夕飯だし? 後回しにするかな』-------------------------------------------------...
不安な気持ち光は何事もなかったかのように机の上に鞄の中から必要なものを取り出した。【なんだよ。わけわかんねぇな】大悟も仕方なくその場に座った。大悟は光のわかりやすい説明を受ける。そして再び出された問題を解いていきそれを光が採点する。「ど、どうだ?」「残念、10問中6問正解」「うそだろっ?」「ほら、ここ。いいとこまでいってるけど計算ミス」「げっ」大悟はブツブツ言いながら間違いをただす。「よって40分……僕は...
「ははは、ちょれぇな。所詮あいつも男ってことか」大悟は長谷川に携帯で撮った光の隠し撮り画像を見せつけて、その画像と引き換えに屋上の出入りを黙認させることに成功していた。「ま、ちょっとあいつにはセクシーすぎたかもしれねぇけどな?」画像の内容は昨晩の情事の後に裸のままウトウトとしている光だった。もちろん……顔入りではあるが、腰から上のバックショットだから露出しているのは光の背中……だけのもの。何枚か撮った...
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