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密恋男子 -mitsukoidanshi- https://mitsukoidanshi777.blog.fc2.com/

BLイラスト・BL小説置き場。 イラストの版権は黒バス、進撃、その他オリジナルなど小説はオリジナルのみ

腐った脳内ダダ漏れホームページ。 BLイラスト&小説置き場。

藤崎なお
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住所
兵庫県
出身
豊岡市
ブログ村参加

2019/05/01

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  • 自己嫌悪

    自己嫌悪「遥っ! ……くそっ」一真は遥の後を追う。【貴方は香織さんとよりを戻してそれで赤ちゃんと……】カンカンカンと鳴り遥の目の前で降りる遮断機。「遥っ」「来ないでっ!」降り切った遮断機の下をくぐり、遥は向こうの道に出る。「遥っ!」一真が遮断機に触れた時、電車がすぐそこまで来ていた。「遥、聞いてくれ。俺は……」「何も聞きたくない。どうしてまだあそこにいるの? 香織さんのところへ帰って。俺はもう……貴方のこと...

  • 涙「藤崎クリーンサービス……か」業者のバンに記載されている社名を呟いた時、遥達が店から出てきた。「このまま一晩放置しておいて下さい。それではまたよろしくお願いします」そう言って礼をする。掃除道具を積んで車に乗り込みバンが走りだした。紫藤は置いていた自転車に飛び乗り、遥を乗せた白いバンを追う。いくらか走り会社に戻る車。ハァハァハァと紫藤は自転車を止めた。「ここが……遥の今いる会社か」寂びれたビルの中にあ...

  • 足枷

    足枷=================『誓って……頂けますね?』『誓います。2度と……一真さんの前に現れません』=================遥の足がゆっくりになり立ち止まった。田沼との約束が遥の足枷となり、その足を止める。遥は下を向いて唇を噛み、肩にかけたタオルを頭にかぶりそしてくるっと反対を向いた。震える唇――一真は足を組んで窓にもたれ肘をつき、ふとバックミラーを見た。「ちょっと千葉くん、どうしたの?」追いかけてくる仕事仲間の女の...

  • 1年後

    1年後それから1年後 ―――「千葉くん、次はいつもどおりここのフロアお願いね」「はい」遥はバケツやぞうきん、掃除機などの乗ったコンテナーを部屋へ運び入れた。そして窓のサンをぞうきんで拭く。ふぅーと溜息をつき、肩にかけたタオルで額の汗を拭いた。遥はあれからどうしても一真への想いを断ち切れず、結局同じこの土地で会社や店舗などの清掃をするクリーンサービス会社に入っていた。そして社員の仕事が終わる頃にこうして...

  • 新社長2

    「そんなにさっきの女と手が触れて嬉しいのぉ?」「な……なにを勘違いしている? そういうんじゃない」「嘘つきぃ。ニヤニヤしてたじゃないかぁ。浮気だ浮気っ」アーンと言って純は机につっぷする。「お……おい。……まいったな」純がムクっと顔を上げ田崎に一言、言う。「許してほしくばすみやかに謝って僕にキス……して」そう言って、んーと目を瞑った。【ふ、不本意だが……このまま泣き続けられるより……マシか】「わ……悪かった」そう言...

  • 新社長

    新社長田崎は腕時計を見た。「そろそろ新社長が来られる時間だ」社長室から遥と純の使っていたデスクが排除され、変わりに秘書室の田崎の隣に据え置かれた。「新社長ってどんな人かなぁ? 香織さんの旦那になる人が社長の器じゃないからって結局どこからのエリートが出向することになったって聞いたけどぉ。香織さんみたいな怖い女社長とかだったらやだなぁ僕。それならかっこいい一真さんみたいなぁ……」そんな夢見心地の純にゴホ...

  • 運命の赤い糸

    運命の赤い糸「社長……」「……もうその名で呼ぶな。俺はもうお前の上司でも社長でもない」「……私にとっては貴方は今でも社長です」「やめてくれ。俺はもう何もかもすべて捨てた、ただの

  • 抱きしめたい

    抱きしめたい一真はカードキーを差し込んで部屋の中に入ると玄関ドアにもたれ片手で顔を覆った。「遥……本当に俺の前から姿を消すつもりなのか?」もう……そんな必要はないというのに……。やっと誰にも咎められることなく俺達一緒にいられるというのに……。一真はそのまま玄関で倒れ込んだ。【お前に会いたい。この手で抱きしめたい……】遥……* * * * * *一真がふと目を覚ますと純...

  • 殴り込み2

    「し、知らねぇなぁ。なぁ?」「そうだ。知らねぇ」「ならばその口、無理やり割らせてもらうまで」そう言って隠し持った棒切れを構える。「きゃああああ」女達が逃げ惑う。「誰か警察呼んでっ」店のママがそう言うと慌ててウェイターが受話器を取った。「呼んでもらおうか。呼ばれてまずいのはどっち……だか?」一真の言葉に男達があわてる。「待てっ、呼ぶなっ。受話器を置けっ」ウェイターが受話器を置く。「遥は……どこだ?」「俺達...

  • 殴り込み1

    殴りこみピリリリと一真の携帯が鳴った。「もしもし田崎か?」『はい。あれからお戻りになられないので気になって……』「遥をさらって行った奴はわかった。今そいつらを探しているところだ」『え? わかったんですか? 私もすぐに行きます』「お前は来なくていい」ソファから立ち上がった田崎は一真の言葉に立ち止まる。『何故です? 遥は……私の弟なのですよ? 兄が心配してなにが……』「お前は純についててやれ。起きてお前がいない...

  • 人形

    人形====================『お前のいない人生なんてつまらん。金も名誉も会社も家庭も……すべて捨ててもいい』『だったら逃げるな、遥。この手を取れ』====================「だめ……もう無理だよ」====================『俺がお前のすべてを受け止めてやる。俺を信じろ、遥』====================「一真さん……」遥はその場にペタンと座り込む。その時ドアがバンッと開き、喉元に突きつけていたガラスの破片を田沼に奪い取られた。「...

  • 何処へ?

    何処へ?あの日以来何事もなく充実した日々を過ごしていた。そんな矢先の出来事 ――「遥ちゃーん、138番さんにコーヒーお願い」「はーい」遥は狭い通路を配膳トレイを持って器用に通り抜けお客様のところへコーヒーを届ける。「お待たせいたしました。どうぞ。熱いので気を付けて下さいね?」「遥ちゃんこっちもお願い」「はーい。今すぐ」そう言って戻っていく。「今日も遥ちゃん忙しそうだねぇ」「そうっすね」「それにここ数日は...

  • 企み

    企み「ええいくそっ。一真だけでなく田崎までもがワシに逆らいおって」【ワシに逆らったらどうなるか教えてやるわい】「おい、千葉 遥の身辺を詳しく調査しろ」「はい」「覚えておれ、一真。ワシに逆らったことを後悔させてやる」* * * * * *帰りの車の後部座席で足を組む一真と田崎。「まさかお前と純がねぇ……」「……」「遥が聞いたらさぞ驚くだろうなぁ……」「……私自身驚い...

  • お見合いの席で3

    「ちょっと待ってください」一真が口を開いた。「残念とはなんでしょう? たまたま好きになった相手が

  • お見合いの席で2

    「これはどういうことですか? 神崎会長。貴方、田崎くんは

  • お見合いの席で

    お見合いの席で「お……兄ちゃん」『どうかうまくいくように祈っておいてくれ』「う……ん。うん」遥はポロポロと涙を流す。『じゃあ……ね』そう言って田崎は通話を切る。「雅人さん……。お兄ちゃん……」遥は携帯を握って祈った。「本当にいいのか? これで……。俺はお前が嫌なら断って構わないと思っている。棚橋との契約の事など気にすることはないんだぞ? あれは会長がそう言っているだけで今時

  • 純なあいつ2

    【私としたことが……。純は人一倍強がりを言う名前の通り

  • 純なあいつ

    純なあいつ「おはようございます」そう言って田崎の目の前で純は一礼する。昨晩とは打って変わってビシッときこなしたスーツに撫で付けた髪。そして眼鏡。「お……おはよう」純はそのまま社長室に入っていく。【あんな事をした後だというのに、なんであいつ……あんな平然としてられるんだ?】田崎はコンコンと社長室をノックする。「はい、どうぞ」そう言って入口を見る純は田崎だとわかるとPC画面を見た。「田崎さん。何か御用ですか?...

  • あ……

    小説更新しながらいつの間にか寝てた(;^_^Aちょっと

  • 遥への想い

    遥への想い「んんっ……大きいよぉ」「ごめん。い……痛いか?」「もっと……。もっとゆっくり……」田崎は言われるままにゆっくり動かした。ハァハァハァ……と深呼吸をして淳は圧迫感を分散させる。「少し……馴れた」田崎にそう伝えるときつく締めあげられ我慢をしていたのか激しくグッグッと押し入ってきた。「あっ……ひぁっ」内臓が引きずり出されるような感覚に純は喘いだ。【深……い】再び勃ち上がった純のモノはまたも絶頂を迎えようとヒ...

  • 身代わり

    身代わり「

  • 優しい言葉2

    「調子は……どうですか?」「えぇ。悪くないわ」「……よかった。飲み物とかゼリーとか下の売店でいろいろ買って来たんです。もしよかったら食べてください」そう言って遥は足もとの冷蔵庫にしまう。「ごめんなさいね? 千葉さん。あんなに酷いことしたのに……」そんな香織の言葉に遥は冷蔵庫の前で固まった。「貴方がクッションになってくれたおかげでこの子は助かったようなもの……。感謝してるわ」「……そんな。そんなこと言わないで下...

  • 優しい言葉1

    優しい言葉【こいつが……香織の……? まさか遥を襲った中の1人とは……。俺になにか恨みでもあるのか?】一真はエレベーターの中で隆司を睨む。隆司は気まずそうに下を向いていた。チンとエレベーターが着いて2人は廊下を歩く。「ここか……」一真がノックをし中に入った。隆司は病室の外から様子を伺う。「あ、社長」「どうだ? 香織の様子は……子供は大丈夫だったのか?」「ええ、出血はしましたがなんとか持ちこたえて2人とも無事です...

  • 罪と罰

    罪と罰「奥様っ」香織もふと目を開けた。「あっ……」お腹を刺すような痛みが走る。思わずうずくまった。田崎は野次馬に救急車を呼ぶように促す。そして自分は一真とそして香織のバックの中から携帯を取り出し

  • 遥の仕事

    遥の仕事ジー……っと純は田崎の顔を見る。「……なんだ」「ふぅーん。やっと貴方の

  • 癒されたい

    癒されたい「どうぞ」「ああ、ありがとう」そう言ってお茶をすすると死ぬほど熱い。思わず一真はゲホッゲホッとむせかえった。「お前、これどうしたんだ? こんな入れ方誰に教わった?」「え、誰にもぉ? どうしてぇ?」熱すぎて苦味だけが先立って玉露の深みが死んでいる。「秘書課でお茶の入れ方を教わってくれ」「はぁーい」【あぁ、遥の入れたうまいお茶が飲みたい】お茶タイムは一真の癒しの時間だった。一真はフゥと溜息をつ...

  • ギャップ

    ギャップ「もしかして僕ナメられてます? これでも棚橋商事の次男坊ですよ? 兄に何かあれば僕が社長だ。チャラチャラしてても経営で必要な学ぶべきことはすべて子供の頃から躾けられてますから」「……そんなヤツがなんでうちに?」「所詮

  • 奪ってやる

    奪ってやる「違うって……って違わないのか?」今にも倒れそうな田崎を一真がなだめる。【ふぅーん やっぱりあのカウンターにいた奴が千葉 遥だったのか】純は遥の顔を思い出す。【僕のが断然美人じゃん。それに若い。絶対にあいつから一真さん奪っちゃうんだから】あんな濃厚なキス……みせつけられちゃあね。* * * * * *「遥ちゃーんコーヒー」と言う声にカウンターでぼーっ...

  • 【愛情螺旋】目次 100P~

    こちらのサイトに

  • 美人秘書

    美人秘書「……なんだと? 誰がこの会社を設立したと思っているんだ?」「会長です。しかし、ここまで発展させたのは俺と田崎です。社員を切る切らないは俺が決める。口出しは無用です」「小生意気な……まだ若造のくせしてからに。子を作ってからものを言え!」「ぐっ……」一真は拳を握った。「まぁまぁおじさま。冷静になって下さい」棚橋純一が間に入る。「その千葉 遥って人。たしかここで第二秘書ってのをなさっていたんですよね?」...

  • 蛙の子は蛙2

    『だから遥にだけは母親と同じ思いはさせたくない。私と同じ思いはさせたくない。遥の母親もお金でかたをつけられ苦労され、さぞ辛かったと思います。社長、遥に同じ思いをさせないようにできるのは貴方だけです』「……わかっている。俺の愛しているのはあいつだけだ。お前にもう一度誓う。遥を必ず幸せにする」『……その言葉だけで充分です。私は

  • 帰らなきゃ

    帰らなきゃ隆司はギュッと拳を握った。「っきしょう。今まで散々

  • 最後通告

    最後通告「先ほどからお待ちです」田崎が後ろから囁いた。「一真さん……」「今日は何の用だ?」そう言って一真は香織の座っているソファではなく社長椅子に座った。田崎はそんな2人を残して礼をして出ていく。「怒ってるわよね?」「怒るも何も……

  • 頑なな心

    頑なな心【いや……】遥の眼からポロポロと涙が溢れる。「あ……。ふっ……」シーツに顔をうずめて突かれるたびに溢れてくる声を殺す。「……わかりました。ではそのように致し……ます」そう言って携帯を切った。田崎はギュッと携帯を握りしめ、8階の一真の部屋を見あげる。【遥……】一真は携帯をベッドに放り投げ、遥の細い腰を引きよせてさらに激しく突きあげた。「あぅっ。はっ、あっ」「遥……イクぞ?」「あっ……やっ、ああっ!」奥深くまで...

  • ハムエッグ

    ハムエッグ【あ……】遥は覚めると時計を見た。7時30分「うそっ、雅人さん起こさなきゃ……」ふと起きあがり、一真のマンションにいることを思い出した。「そうだ。俺……ここに連れて来られたんだった」【雅人さん……起きれただろうか】遥はベッドから降りると寝室を出てリビングに向かった。すると一真の笑い声が聞こえる。そっとリビングを覗いてみた。そこでは一真とサトシがじゃれていた。遥の姿を見てサトシがニーニーと一真の手か...

  • 蘇る気持ち

    蘇る気持ち====================雅人さん一真さんのマンションにいます。何か誤解していて俺をここへよこしたのならそれは勘違いです。すぐに迎えに来て下さい。貴方が来てくれるのを待っています。遥==================== 遥は送信ボタンを押した。「早く……迎えにきて」じゃないと……ガチャッとノブの回る音に遥はハッとして布団をかぶった。部屋の中に廊下の光が漏れる。「遥……もう寝たのか?」【か……一真さん】田崎は遥のメッセー...

  • 大嫌い

    大嫌い「嫌いです。貴方なんて……大嫌いだ」そう言って一真の背中を叩く。「嫌いで結構。前にも同じセリフをお前に言ったな? これが……俺だ。諦めろ」エントランスに降り立ち、一真は田崎のポストへ鍵をほうり込むと表へ出て駐車していた車の助手席に遥を乗せる。そして遥にサトシの入ったキャリーバックを持たせると運転席に乗り込み車を走らせた。遥は涙で滲む田崎のマンションを見えなくなるまでサイドミラー越しに見ていた。そ...

  • どうして?2

    それは一真の言うとおりまぎれもなく田崎のものだった。【そんな……どうして? 雅人さん】遥は一真にふいに手首を掴まれた。「放して。俺に……触らないで」貴方に触られたら、あの時死ぬ思いで振り切った貴方への想いがまた……「遥……」「いやっ、いやだ。もうあんな辛い思いは……」「遥……」【あ……】一真の顔が遥に近づく。「やっ……んんっ」一真の唇が自分の唇に触れる。遥はぎゅっと体を固くした。一真とのキス ―――何度もあの別れの日...

  • どうして?

    どうして?====================『それでもいい。君がほしい。気持ちは必ずいつか取り戻す。いや……新しく千葉が私を愛したいと思える日がくるまで待つ』『君がまだ社長のことを想っていてもいい。もう一度一緒に私と暮らしてくれないか?』『君とずっと一緒にいたい』====================遥の頬を涙が伝う。「雅人さん……」一真は車から降り、田崎のマンションの部屋を見上げた。そしてエントランスに入っていく。それを遠くから田...

  • 君の為に出来る事

    君の為にできる事そんな田崎に手を伸ばした遥はドアの前でシーツの端を踏みけつまずき床に手をついた。目の前でバタンとドアが閉まる。「雅人さんっ……」遥は四つん這いで田崎が出て行った玄関ドアに掌を当てる。その手はかすかに震えていた。「どう……して? なんでダメなの? 俺を抱きたいのに抱けないって……どういうこと? わからないよ……ねぇ答えて? 答えてよ」【雅人さん答えて……】「ごめんよ遥。やはり何も知らない君を……抱く...

  • 兄と弟

    兄と弟「遥……本当にいいんだな?」遥は頷いた。【この人に着いていこう。俺を愛してくれるこの人と共に生きていこう。いいよね? 悟史。俺を許してくれるよね?】「抱いて下さい。俺を……抱いて?」遥は田崎に抱きついた。===================『田崎、お前

  • 夢なら……2

    「後ろに来い」一真の言葉に一瞬立ち止まったが「はい」と言って後ろに乗り込んだ。「遥には……話したのか?」「いえ。話していません」「そうか……」「それにまだ……信じてない。私自身信じられない。それにそれでも私は遥を……」「弟を愛しているとでも言うつもりか?」ハッと田崎は目を見開く。「遥とはもう一線を……越えたのか?」ギロッとした一真の目が田崎を見つめる。「……いえ」「それならまだ間に合う。遥を俺に返してくれ」田崎...

  • 夢なら……

    夢なら……ピピッピピッピピピピピと目覚まし時計が鳴り、田崎は手を伸ばしてアラームを止めた。しばらくすると遥が寝室を覗く。田崎が寝不足気味なひどい顔で寝ていた。「雅人さん、朝ですよ? 雅人さん。起きてくださーい」遥は口元に手を添えて耳元で囁く。田崎は顔の向きを変えただけで起きない。「仕方ないなぁ」そう言って田崎の唇にチュッとキスをした。ふとうっすらと目を開けるとぼやけた遥のアップの顔。「あ……」田崎はサ...

  • 【愛情螺旋】一真、遥、田崎 【オリジナル】

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  • 祝 100P (^◇^)ノ

    【愛情螺旋】も、とうとう100Pに到達しました。超急展開にみなさんついて来れているかしら……(;´Д`A ```いつもの中編ならそろそろ終わりを意識するところですがこのお話はまだまだ続きます。おいら昼ドラのような(今はやってないか昼ドラ…)えええーーっていう展開が好きでそういうの目指したお話づくりですね、今回は。一真もちょっと可哀想なんですけどなんせ田崎が不憫過ぎる。涙失くして見られないわ…この先。書きながら泣けるわ...

  • 嘘ならいいのに

    嘘ならいいのに====================『会ってみたらいいじゃないですか』『ん?』『俺、親が離婚して母親についていったんですけど、結局癌で亡くして。もし自分に兄弟がいたら俺はとても嬉しいです』『でも今はどこにいるのやら……』『では俺が弟さんの代わりになります』『え……?』『俺でよかったら弟さんだと思って下さい』====================【遥が本当に腹違いの弟……】「嘘だ……俺は信じない。信じないぞ」そう言って田崎はそ...

  • 遥は俺の……

    遥は俺の……「相手がお前だからこそ香織に結婚することを許した。それだけワシはお前の

  • お前が欲しい

    お前が欲しい「そうです。

  • 抜け殻

    抜け殻「俺は……俺をかばった悟史の人生を[死]と言う最悪な結果に変えてしまいました。そしてまた一真さんが俺を好きになってくれることによって今まで築きあげてきたものすべてを捨てようとしているのが耐えられないんです」「千葉……」「そして周りの人間までも巻き込んでしまう。奥様に嫌な思いをさせて、悟史の家族に悲しい思いをさせて……」遥は窓の外の流れる街頭を見ながら言った。「俺の好きになる人は……不幸になる。俺は人を...

  • 真夜中の電話

    真夜中の電話遥は制服を持ったままジーッと紫藤を見る。「あ、わりいわりい。後ろ向いてっから。終わったら声掛けてよ」そう言って後ろを向いた。遥はさらに後を向いて上着を脱ぐ。【ジャーン。こんなこともあろうかと……】ニシシと紫藤は小さな手鏡を取り出した。鏡越しに遥を見る。【うわっ。やっぱ線がほっせぇなぁ……てかなんで俺こんなにドキドキするんだ?】「着替えたよ?」そう言われておっとと振り返る。「OK。では失礼し...

  • 一真の面影

    一真の面影「あ……まだ散らかってるけどそれでもよかったら」「俺の部屋のがきたねぇから大丈夫。体のサイズ測らせて?」「え……」「制服……改良するついでに寸法直し。ね?」そう言って遥にウインクをする。「あ……うん。じゃあ」「お邪魔しまーっす」そう言って上がり込むとキョロキョロと見渡す。目ざとく悟史の写真立てを見つけた。「ふぅーん。やっぱり……」【チッ、男がいたか】「コーヒー飲む?」遥が聞くと「ねぇ、この人遥の彼...

  • 求人2

    「ただし条件がある」その男が再び口を出す。「……え?」「なんだ、孝介。言ってみろ」「ただの従業員の服じゃ萌えない。こっちの用意した制服を着ること。俺が改良してやるから安心しろ。なっ?」「改良……ですか?」遥はキョトンとしていた。「ああ、安心していいよ。この男は服飾専門学校に行いながらここでバイトしてるんだ。住み込みでな」「ああ、服飾ですか……」「そ。そういうこと。俺に任してよ、なっ?」そう言って遥の肩をバシ...

  • 求人

    求人その時、遥はバイト先を探していた。できたら住み込みのバイト。コンビニで買ったアルバイト情報誌を参考に何軒かあたった帰り、さびれたパチンコ屋の前を通るとふと立ち止まった。そこには貼り紙がしてあり、遥はそれを見る。==================パートアルバイト募集中ホールスタッフ、カウンター業務募集若干名(女性優遇)時給1200円より~(住み込みあり要相談) パーラー ヤオイ==================じっと見ていると店の店主...

  • 何故?Ⅱ

    何故?Ⅱ「マンションまで頼む」一真のマンションへ向かう車の中で田崎はハァと溜息をついた。=================『あぁ、それよりも遥が戻ってきた』=================嬉しそうな社長の言葉――結局千葉は社長のもとへ帰って行ったということか……。私には見込みはないと言うことだ。車に揺られ、キャリーバックに入れられたサトシがニーニーと鳴く。「よかったな。思ったよりも早くご主人様に会えるぞ?」マンションの前に車が停まる。...

  • 愛しているから3

    「まだ放さない。抱き足りない。お前を愛し足りない」「愛して下さい。俺の中を貴方のものでいっぱいにして」何度抱き合ったかわからない……。何度目かの絶頂を迎えて遥はそのまま気を失った。明け方ふと目覚めると一真の腕枕の中にいた。一真の規則正しい寝息……。肩に回された大きな手……。遥は幸せを感じていた。目を瞑り、ぎゅっと一真にしがみ付く。フッと薄目を開けた一真が遥の体を引き寄せた。「好きです一真さん」そう言うと...

  • 愛しているから2

    遥はそう言って一真の口にキスをして塞ぐと起きあがりシャツを脱いだ。「抱いてください……」「……遥」「抱いて下さい、俺を……抱いて」【そして俺の中に貴方を刻み込んで。ずっと貴方に愛されていたことを忘れないくらい】一真もネクタイを解き、シャツを脱ぎ捨てる。そして互いに生まれたままの姿になった。「遥……」「一真さん……」2人はぎゅっと抱きあった。そして口づけ、一真の舌が遥の体を伝って下りる。「あ……」乳首を吸い舌で...

  • 愛しているから

    愛しているから遥は膝を抱いて座っていると急に名前を呼ばれてビクッとする。「遥っ、居るのか?」一真の声が近づいてくる。【荷物……見つかっちゃったんだ】「来……ないで」小さく呟く。【今、会ったらもう……】バンっと寝室のドアが開きビクンッと遥は膝に顔を埋めた。「遥っ、どこだ?」一真はベッドの掛け布団をめくったがどこにもいない。「何処へ行ったんだ」【また出て行ったと言うのか? 荷物を置いて? 】ベッドに力なく座り込...

  • カードキー

    カードキーチンとエレベーターが開き、廊下を歩いて部屋の前に立つ。【誰も居ませんように……】遥はそっとカードキーを差した。中に入ると誰もいない様子にほっとする。ビジネス靴をシューズボックスにしまい、リビングへ向かい驚く。テーブルの上には缶ビールの潰れた空き缶が散らばりソファには一真のものと思われるスーツの上着が無造作に置かれている。【俺が出て行ってからもここに……いらしていたのか】遥はつい缶を袋にまとめ...

  • もう70P……(;´Д`A ```

    読みに来て下さっている方ありがとうございます。とうとう田崎が一真に遥が好きだと言ってしまいましたね。みなさんは強引な一真派? それとも穏やかな田崎派?おいらは田崎かなぁ。一真、既婚者のくせして嫉妬深いしどうにもこうにも(;^_^Aまぁ遥も煽っちゃったところあるからあれなんですけども。弘明にあれだけの事言ってるわりにお前も大概無理強いしてるなと思う今日この頃。書いてるのおいらなんだけどいつも途中でキャラが暴...

  • 退職届

    退職届「千葉、大丈夫か?」「平気です。それよりもどうか考え直して下さい。ご自分のことを大事にして下さい。それから……」遥は一真を見る。「貴方には……がっかりしました」そう言って社長室を飛び出した。* * * * * *遥は田崎の家で荷作りをしていた。遥は白い紙にペンで田崎にメモを書く。====================田崎さんお世話になりました。ご迷惑になるのでここを出て行...

  • 縁談

    縁談「フッ、あの堅物の田崎までもがこんな若造に……。まさか一緒に住んでおるとは」一真の目が見開き田崎を睨んだ。田崎は一瞬目を伏せる。「会長。何故それを……」「お前にいい

  • 淫乱男

    淫乱男ハッとして一真の方を見ると一真が遥を見ている。ふと視線を落とし再び打ち込みを始めた。しかし、一真が立ち上がり遥の傍へやってきた。デスクの角に腰かけて遥の長い襟足の髪にサラサラと触れた。一真に触れられ、電気が走ったように体が疼く。「社長、やめて下さい」「先ほどは何を考えていた?」「何も……。何も考えていません」「嘘をつくな」そう言って遥の顎に手を当てて自分の方を向かせると、遥の下唇を親指でなぞっ...

  • 傷つけた心

    傷つけた心「弘明ごめん。俺……あの人が好きなんだ。だから……ごめんなさい」「分かって言ってるのか? 相手は

  • 関係

    関係カランカランと喫茶店のドア鈴が鳴り香織が入り口の方を見た。香織が待ち合わせていた男は弁護士の国枝宏和(くにえだ ひろかず)。「お待たせしてすみません。調べさせましたよ? 千葉 遥の身辺」そう言って報告書を手渡す。「ありがとう」香織はじーっと報告書に目を通した。「身分も経歴もすべての上で大したことのない

  • 未来のない関係

    未来のない関係幸せな気分から一気に転落する。ベッドから起き上がり眠っている一真を見た。その髪にそっと触れる。【この髪の毛1本でさえも俺のものではないんだ】悟史の時とは違う。一真はすで別に守るべき

  • 訪問者2

    【※性暴力表現あり】「いてっ!」口から手がどけられ、遥は押さえつけていた男を振りほどき隆司に向かって手を伸ばす。「どけよ。そこに座っていいのは

  • 訪問者

    訪問者遥が付箋を入れているところまではまだまだかかりそうだった。「そうですか。私はそろそろ帰りますが、千葉くんもなるべく早くお帰り下さいね?」「はい。お疲れ様でした」田崎がエレベーターでエントランスに降りると待ち合いのソファに数人の社員が居た。チラッと一瞬1人の社員がこちらを見た気がしたがしかし目線はすぐに雑談に戻る。「気の……せいか」田崎はそのまま玄関から出て行った。「行くぜ」「ああ」雑談していた3...

  • 惹かれる気持ち

    惹かれる気持ち「わからん。お前の事となるといつもの自分が自分でなくなる」「んんっ」トゥルルルという電話の音に田崎はドアから離れると内線を取った。「はい。……社長は今席を外している。……ああ。頼む」そう言って受話器を置いた。====================『だって俺の直属の上司は

  • 意地悪

    意地悪「あ……」「それ見ろ。言わんこっちゃない」そう言う一真の前で田崎がおもむろに携帯を取り出す。「では教えましょう」電話をかけようとする田崎に一真は「おい」と言う。「おいって」「は? なにか?」「なんで……お前がその遥の携帯の番号を知っているんだ?」「連絡を取るために……です。一応私は彼の

  • 痴漢

    痴漢隆司は遥に興味を持った。連れを肘でツンツンとする。「なんだよ」目で合図をした。「……マジ? 男だぜ?」「大マジ」チンといって再び止まると数人が乗り込んできた。遥は入口右側のボタンを押す辺りに押される。そんな遥の後ろに隆司。そして2人の前に隆司の連れの男。フッと耳の後ろに息を吹きかけられた。遥は後ろを気にしながらも偶然だろうと思いこむ。さらに遥のお尻に手が触れた。そして中心をグッと押される。【うそ...

  • 社内苛め

    社内苛め「ああそうか、遥は忙しいんだったな。他の秘書課の奴にでも頼むか」そう言って一真が受話器を取ると遥が急いで立ち上がった。「今すぐお持ちします」そう言ってスタスタ社長室を出て行く。一真はクックックッと笑う。「おもしろいヤツだ」遥は給湯室でお湯を準備し、お茶の葉の筒を開けた。するとまだたくさんあったはずの玉露の葉がカラだった。「う……うそ。あんなにまだあったのに。……どうしよう」遥は秘書課を訪れた。...

  • 野望

    野望【※男女の性表現あり】「あっ……」ギシギシとベッドが軋む。「香織さんの方から電話くれるなんて……嬉しいっすよ。旦那さんとなんかあったんですか?」「何もない。何もないからイラつくのよ」そう言って髪を掻きあげ、若い男の体をむさぼる。「俺なら香織さんの事ほっときませんけど……ね?」「よく言うわ。私から見ると貴方なんてまだまだやりたいだけの

  • 疑惑

    疑惑「任せきりにしてすまない。すっかり向こうで寝いっていた」「……そうですか。お疲れなのでしょう。気になさらないで下さい」社に戻ると田崎が一真にしかできない仕事を除いてその他の雑務をこなしていた。「田崎、もう飯は食べたのか? 腹は減ってないか?」「いえ、まだですが……。なにか?」「それなら一息入れてこれを……」一真は紙袋を揺らした。「差し入れ……ですか?」「遥からのな」「……え?」一真が紙袋からいくつかのタ...

  • 1日経った肉じゃが

    1日経った肉じゃが「あの……。お腹すいておられるのでしたら夕飯……食べて行かれませんか? 肉じゃが……作ってみました。もしよかったら……ですけど」「いただこう。いい匂いだ」一真が言った言葉に少しホッとして「今用意しますね?」と遥は器に盛った。テーブルの上に肉じゃがと白和え、そしてお漬け物にほうれん草と豆腐のお味噌汁。「豪華だな」「お腹……すいちゃって。いただきます」遥は手を合わせる。それを見て一真も手を合わ...

  • 温かい手2

    「どうも犬みたいなやつだな……。お前は」そう言ってお腹をコチョコチョッとしてやるとグルグルと喉を鳴らしてさらにペロペロと手を舐めながら一真に擦りよった。「なんだ。慰めているつもりか?」そう言ってその頭を撫でた。数時間後ふと遥は目を覚ました。「そうだ。俺、悟史と……」遥は自分の手が温かい大きな手に包み込まれていることに気づく。「社……長?」スーツのまま遥の手を握り椅子に座りサトシと一緒にベッドに伏せって一...

  • 温かい手

    温かい手田崎は遥の体を支えながら携帯から待機している運転手に表へ車を回すように手配した。そしてエレベーターへ乗り込む。「千葉くん、しっかりして」「田崎さん……すみません。俺……」歩く事さえも辛そうな遥を田崎は抱き抱えた。憧れの社長秘書が若い男をお姫様だっこしつつ、エレベーターの中から出てきたのを見てザワつくエントランス ――表で待っている車に遥を乗せるとそして社長に電話をした。『田崎……どうした?』「千葉...

  • 高熱

    高熱一真は社長室で頭を抱えていた。「おや? 今日は千葉君は遅いですねぇ」「休みだ。多分……出て来れないだろう」そう言う一真に田崎は不思議そうな顔をした。「社長? 何かあったのですか?」「……乱暴した」「は?」「俺は昨晩あいつに酷い事をしたんだ」「……」「田崎……お前に頼みがある。俺の変わりにマンションに行ってあいつの様子を見に行ってくれないか?」一真は田崎を見た。「承知……しました」そう言った時にコンコンコ...

  • 嫉妬

    嫉妬「嫌いで結構。これが……俺だ」そう言って一真は遥の下半身に手を伸ばす。「や……やぁっ。悟史、悟史っ」遥は悟史の名前を呼ぶ。そのことにさらに一真はイラだった。「いくら叫んでももう死んだやつには何も……できん」そう言って唇を塞ぐ。「んんっ……やっ……んぐ」「助けられるものなら助けて……みろ。相馬悟史」一真は悟史の写真に向かって睨みつけそう言う。死んでしまってからも遥の心にしつこく根付く男 ――「い……や。やめて下...

  • 心無い言葉

    心無い言葉「……そうかもしれないね」遥の耳元で小さく囁く。「俺ならお前にそんな顔させない。絶対に」「弘明……」「なぁ遥。俺は無理に悟史を忘れろとは言わない。今のまま好きでいていいんだ。お前から悟史を取り上げたりしない。その分俺がお前を愛してやるから」悟史を……好きでいていい?====================『俺を感じろ、遥。悟史のことは……忘れるんだ』====================「マジで今言ったこと考えといてよ」弘明はそう言...

  • 苦しめないで2

    「俺の気持ちなんて考えずに……2人とも勝手すぎる」ニーニーとサトシがやってくる。「ごめん……遅くなって。ごめんよ? サトシ」遥の指先をペロペロ舐めそしてその体を擦り寄せてきた。「悟史……」遥は悟史の変わりにサトシを抱きしめる。ほんとはこうして今すぐ抱きしめてほしいのに……====================『こいつは……俺のものだ』『騙されるな、遥。そいつ女と結婚してるんだぞ?』====================「俺は……悟史のものだ。貴方...

  • 苦しめないで1

    苦しめないでドンドンドンと何度も叩く。そして蝶番がだいぶくたばっていることに気づき、思い切って蹴破った。チン……とちょうどエレベーターが開く。遥のものらしき手が一瞬見えたが再び中へ入った。「遥っ」再び閉まるドアに一真が手をかけた。「社……長」【どう……して?】弘明に抱き込まれている遥を見て一真の中で何かが切れた。弘明を殴りつけ遥の腕を引き抱き寄せた。「あ……」「こいつは……俺のものだ」「何言ってんだ? あんた...

  • 待ち人2

    「ごめん、本当に急だったから……。でもちゃんと後で……落ちついた頃に弘明に言うつもりだったよ?」「ほんとかどうかわかったもんじゃねぇ」弘明は唇を尖らせて子供のように拗ねた顔をする。こういうところはいくらガタイがよくてもやはり遥よりも年下だった。【あの男は……遥のデスクマットに入れていた写真に映っていた男】一真は2人の様子をうかがう。「俺が……この間あんな事したから……軽蔑してんだろ?」【……悟史の葬儀の後に押し...

  • あかんもう……

    一真と遥のエッチの途中だけど……おいらが眠くて死ぬ(笑)えー【愛情螺旋】始まりました。いかがですか?こんな一真のような強引ぐマイウェイなやつ……かなわんよ(笑) 遥がんばれ。1ページ目にして人が死ぬというとんでもない出だしからのスタートとなりました。とりあえず悟史には謝りたい。平謝りで。そして

  • 回想

    回想【※生死表現あり】「つ……おい、大丈夫か?」隣の香織に声をかけると「いったぁーい」と体を擦っている。とりあえずホッとして次に運転手に声をかけた。「おい、しっかりしろ」体をゆする……が気を失っているのか返事がない。何かにぶつかりその反動でガードレールに激突したのだった。外では道の真ん中に野次馬が集まり始めており一真は頭を押さえながら車から降りた。「救急車はまだか?」「もうだめかもな」そんな声が聞こえる...

  • 許して

    許してそう言うと熱いお茶を飲み、遥はフゥと息を吐いて頬を両手でペチペチと叩いた。「……どうした?」「……いえ。少し酔ってしまったようで」「少し……休んでいこう」「……え?」遥の体を支え立たせる。そして隣の襖を開けた。蒲団が2つ並んでいる。【これってテレビとかでよくある……】「あの……社長。……あっ」一真に布団の上に押し倒される。食事に連れられた時点で覚悟はしていたけど……【結局こんなすごい高級料亭でおいしい食事を俺...

  • 火傷

    火傷一真はお茶を一口、口にした。「どう……ですか?」「うむ。なかなかいける」それを聞いて遥の顔が緩んだ。「良かった」一真はその笑顔を見て複雑な思いがした。そして内線ボタンを押すとすぐに田崎が現れた。「社長……何か?」「薬箱を持って来てくれ。あと何か冷やすものを」「……はい。畏まりました」そう言って再び出て行く。「手……見せてみろ」「あ……」一真が遥の手を取り、火傷の部分を見る。「何故すぐに冷やさなかった? 水...

  • お茶の入れ方

    お茶の入れ方遥は大きな声で言った。「なに? さっさと用件言って」1人の女性がそう言った。遥はホッとする。「あの……社長にお茶を入れるように言われたのですが、社長好みの入れ方を教えて下さい。田崎さんからこちらで聞くように言われて……」「亮子ちゃん、教えてやってー」「えー私ですかぁ?」めんどいなぁと言いつつ髪を掻きあげながら給湯室へ向かう。「お忙しいところすみません」遥がそう言うと『ほんとだわ』と言われた。...

  • 第二秘書

    第二秘書コンコンコンと田崎がノックをすると中から声がした。「なんだ?」「田崎です。千葉 遥をお連れしました」「入れ」「失礼致します」そう言うと社長室のドアを開け田崎は遥の背中を押した。「あ……あの……俺」目で助けを求めると田崎が黙って頷いた。遥かはそっと室内を見る。広い部屋に応接用の革張りソファとガラステーブル。そして大きな机。黒い革製のチェアーがくるっとこちらを向いた。「あ……」田崎を上回る端正な男ら...

  • 冷たい視線

    冷たい視線「申し訳ございません、もう一度……」「ひ……秘書課……です」受付嬢の顔が一瞬『え?』と言う驚きの表情になる。「秘書……課ですね? 只今お調べ致しますのであちらでお待ち願えますか?」「……はい」遥は待合スペースのソファに腰をかけた。受付嬢達が遥の方を見てヒソヒソと何やら話している。「どうみても仕事出来そうなタイプじゃないんだけど秘書課だってぇ」「うっそぉ、なんでぇ?」遥は思わず俯いた。【全部聞こえてるん...

  • 辞令

    辞令「あの……俺何か?」「違う違う。今FAXで本社から仮内示が来てな。お前明日から本社勤務だ。おめでとう」【本社……勤務?】「……え? 俺が……? それも明日からですか?」【……なんで俺?】「そうだ。急なんだがそれも秘書課だぞ? 大出世だなぁ。本社に知り合いでも居るのか?」「秘書…? 俺が? む、無理です」「何を言ってる。こんないい話は早々ないぞ? 頑張れば社長付きの秘書にだってなれる。向こうへ行っても頑張れよ...

  • 素性

    素性「社長、おはようございます」そう言って高級車の後部座席のドアを開け運転手と秘書の田崎が頭を下げた。「ああ、おはよう」そう言って神崎一真は車に乗り込んだ。助手席に田崎が乗り込み車は静かに発進する。座席で一真は目を瞑って足を組んだ。「社長、そのままお聞き下さい。例の青年の素性を調べました」「さすがに仕事が早いな。田崎」「恐縮です。名前は千葉 遥。25歳」【千葉 遥……か】「誕生日はー……」「そんな事は...

  • 悪夢

    悪夢「ありがとう、サトシ。お前のおかげで……助かった」遥はそう言ってサトシにキスをする。「お前が本当に悟史だったらいいのに……」シャワーを浴びて部屋着に着替える。食欲は……あるわけがない。そのままサトシを抱いて寝室に向かった。あの事故以来、まともに眠れていなかった。1人には広すぎるベッド。サトシをそっと置くとドサッと寝転がった。「疲れた……」ここで悟史と毎晩のように抱き合った。===================『あっ……...

  • 留守番電話

    留守番電話====================『その代りちゃんと世話をするんだぞ? 拾ったってことはそいつの

  • 広すぎる部屋

    広すぎる部屋「貧乏人のくせに……。きっとこれで済まされるって思ったのね?」あーやだやだと香織は足を組み直す。「香織。君が……運転手を急かさなければこんな事にはならなかったんじゃないのか?」一真の言葉に香織は拗ねた。あの事故を起こした車に同乗していたのは、この香織と一真だった。一真は思い返した。あれは夕刻……この香織の買い物に付き合わされた帰りの惨劇。===================『ちょっと急いでよ。パパとのディナ...

  • 魅入られて2

    「遥、落ち着けって。あんなとこでお前……。悟史との関係がバレるだろ?」「だってあんなもので……馬鹿にしてる。悟史が可哀想だ。ううん、俺が殺したようなもんだ。俺さえ道路に出なければ……。俺が……」「バカ。そんなこと……言うな」「どうして……? どうして1人で逝ってしまったの? 俺も連れて行ってほしかった。悟史に置いて行かれた俺は……どうしたらいいの?」そう言う遥の震える背中を弘明が抱きしめる。「俺はお前が生きてて...

  • 魅入られて

    魅入られてお経を放心状態で聞く遥はチラッと親族の席を見た。ウウッと泣く母親に寄り添うように肩を抱く父親。そして悟史の雰囲気によく似た弟、そしてかわいらしい妹 ―――よくある幸せな家庭環境。「遥。行くぞ?」そう言う男は悟史の同僚、高須弘明(たかす ひろあき)。唯一悟史と遥の関係を知る2人の共通の友人だった。遥は弘明に支えられながら立ち上がり親族の前に立つ。「この度はご愁傷さまでした」そう言う弘明とともに...

  • プロローグ

    プロローグ【※人の生死表現あり】子猫がふと路上へ飛び出した。遥がそれに気付いてガードレールを飛び越え、道路に出ると急いでその子猫を抱きかかえた。「こらこら……車に轢かれちゃうよ?」「遥? どうした?」悟史が遥の声に振り返る。「あ、子猫が道路に飛び出して。 ねぇ、こいつ捨て猫みたい。家で飼わない?」「うーん。家は一応

  • 【密やかな愛情】無事完結。次回作は…

    見に来て下さった方ありがとうございました。無事完結。わーい。80Pくらいなのに結構内容濃かったように思います。紫行を幸せにできたことがおいらの中で燃え尽きたぜってかんじですね。あと伊織との確執も雪解けを迎えたかのようにいい感じで解決できたこと。これに尽きる。紫行の設定を考える時妾の子ではなく本当に弟設定にしようか悩んだんですが(だってあまりにもこの子不憫だから)本妻の息子、伊織の弟にしてしまったらそれ...

  • あとがき【密やかな愛情】

    あとがきおつかれさまでした。如何だったでしょうか。前半は

  • 幸せに向かって2

    「お父さん、空さんと仲良くしてね。近々遊びに行くから」圭吾は大きな声で声をかけ手を振ると紫行は圭吾に軽く手を挙げた。車はその場を発進する。「行っちゃった……」「寂しいか? 圭吾」伊織が言う。「ううん。紫行父さんには幸せになってほしいから。それに……」圭吾は桐栄と伊織の手を握る。「僕には先生と父さん、それに相良や梶もいるしね」【それに……貴哉がいる】「さびしくなんか……ないよ?」 「おーい、圭吾ぉ」振り返る...

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密恋男子 -mitsukoidanshi-
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