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密恋男子 -mitsukoidanshi- https://mitsukoidanshi777.blog.fc2.com/

BLイラスト・BL小説置き場。 イラストの版権は黒バス、進撃、その他オリジナルなど小説はオリジナルのみ

腐った脳内ダダ漏れホームページ。 BLイラスト&小説置き場。

藤崎なお
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兵庫県
出身
豊岡市
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2019/05/01

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  • 交渉

    交渉「くそっ、まだなんかケツに挟まってる感じがするぜ」大悟は屋上のお気に入りの場所でいつものように寝転がる。「桐原大悟っ。また君はこんなとこに寝そべって」【ゲッ 風紀委員の長谷川】「今日こそ先生に言いつけて入口ドアに鍵をつけてもらおう」「げっ、マジかよっ」「それで君もここには来れまい?」長谷川はざまあみろと言った顔つきで大悟を見る。「それから1つ聞きたい。藤堂 光くんと君はどういう関係?」「は? どう...

  • 交わり2

    「んあぁ! ……んぐっ」光の掌で口を塞がれる。「んぐ……」「大悟、全部……入ったよ?」少ししておとなしくなった大悟の口から手をどけた。大悟はハァハァハァと苦しそうに息を吐く。「大悟、大丈夫? もう動いてもいい?」「も……わけわかんねぇ。ふぐっ」光がゆっくりと動き出すと再び内臓がひっくり返るような圧迫感。「うあっ、んんっ、はぁっ」大悟は両腕で顔を隠しながら光の動きに耐えている。「んっ、大悟の中……気持ち……いい」光...

  • 交わり

    交わり「騙してなんかないよ? もし、大悟に本当に嫌いって言われたらって思うととっても悲しかったもの。でも僕達の気持ちは同じだった。よってやることは1つ……」光は大悟の蕾にクリームを塗りつけた。「うあっ」ひんやりとしたものが塗りたくられ光の指が再び大悟の中に押し込まれた。比較的潤滑剤のおかげですんなり入る。「くっ」「大悟、まだ痛い?」「痛かねぇけど……なんだかケツが気持ち悪りぃ」「ハンドクリームのせいだね...

  • 地雷3

    クスっと光は笑うと言われたとおりに手で扱きながらペロペロ鈴口を舐めあげた。「気持ち……いい?」「う……いい」光は舌をさらに奥の大悟のもう1つのお口へとしのばせる。「お、おいっ 光っ。や、やめろっ。てめぇ、どこ舐めてやがる! そ、そこはその……違うだろっ」「どこって……僕達の繋がるところ?」「は……はい?」【それって……それって……俺、こいつに……】 犯られるってことかよっ「この野郎、やめろっ。見た目のキャラならどうみ...

  • 地雷2

    大悟の唇に吸いつく光。「ひ、光……」やばい。どうやら俺は光の地雷を踏んだらしい。光はちらっとベッドの上を見た。大悟の制服がハンガーに掛けられた状態で縁に引っ掛けられている。そこからネクタイを抜くと大悟の目の前で端に両手に絡めピンッと張った。「今日は少し嗜好を変えちゃおう」「えっ! お、おいっ」2人で揉み合いしばらくして ―――「……できた」「……で、なんで俺後ろ手に手首縛られてんだよ、おいっ!」「しーっ。あ...

  • 地雷

    地雷「どうかした?」「これ、無記名っすね。恥ずかしくって中に書いてあるんすかね?」「そうかも……」そう言いつつ光も少し気になった。他の手紙を置いてその手紙を開けてみる。【これは……】中には1枚の写真と便箋。写真は屋上で大悟に抱きつく光の写真だった。便せんを開くと一言……==================『桐原大悟とはどういう関係?』==================光は前に光った辺りを見つめる。【誰かがどこかから僕達を見てる?】「おい、君...

  • 無記名の手紙

    無記名の手紙「あっ……イクっ ああっ」大悟はガクガクガクっと体を揺らして達した。そして光も大悟のお腹の上に体液を放出しドサっと大悟の上に折り重なるようにベッドへ寝そべった。その時、ピーピーピーと30分を知らせるタイマーが鳴る。光は大悟の体についたモノをティッシュで綺麗に後始末した。「大悟、いつまでそうしてるの?」「うっうううっ。俺の事はもう放っておいてくれ」【性懲りもなくまたもや光に口で……口でイカされ...

  • 危ないカテキョ時間2

    「やってやろうじゃねぇか」「じゃ決まり」【ほんっと大悟ってたんじゅーん】そして ―――「おしい、3問間違い」シャープペンを持つ大悟の顔が引きつる。「3問間違いだから僕が大悟を自由にしていい時間は30分……覚悟はいい?」「ち、ちょっと待て。は、早まるなっ」光はフフフと笑いながら大悟をベッドに押し倒し、おもむろに何かをポケットから取り出した。「お、おいっ、なんだよそれ」「ん? 見ての通りのストップウォッチ。もち...

  • 危ないカテキョ時間1

    危ないカテキョ時間その時、隣接校舎の方で何かがピカッと光る。光はそちらの方を見るが特になんともなかった。 なんだろう……今の。「光さん、どうかされましたか?」「ううん、なんでも。いつまでそうしてんの? 大悟」そう言って背後から膝まづいてる大悟に抱きつく。「でぇぇぇい、やめんかっ」「昨日はあんなに……だったじゃん」「あわわわわわ。やっぱりお2人はそういうご関係……。とってもお似合いですぅ」忠志はまたもやポワー...

  • ベッドのなかでの情事2

    光はパクッと大悟を咥えた。『あっ』大悟は思わず前屈みになる。光はそんな大悟の表情を見ながら頬を窄ませて吸い上げた。『うあっ』今までにない快感に大悟は思わず呻く。大悟の感じている表情を見て光も陶酔した。そしてさらに激しく頭を前後させる。『光……光……もう、ううん』『出して、大悟』『でも……お前……』さらに激しく吸い上げる。『出……る。ううっ!』大悟はビクビクッと体を弓なりに反らせ光の口内に欲望を吐き出した。光...

  • ベッドの中での情事

    ベッドの中での情事大悟が屋上で昼寝をしているとふと大悟の顔に影が差しハッと目を覚まし身がまえた。「ど、どうかしたんすか?」忠志がビックリしている。「なんだ、忠志か」「隣いいっすか?」「おお……」忠志は大悟の隣に寝そべった。「目ぇ赤いですよ? あんまり寝てないんすか?」「……まぁな」【すべてあいつ、光のせいだ】昨日の夜だって ―― ---------------------------------------------大悟は途中まではぐうぐうとよく眠っ...

  • 報復2

    「覚悟しな」 光はそう言って大悟の首を絞めている男の隣へ行くと思いっきり男の顔を殴りつけた。男は大悟とともにひっくり返り、腕が外れてゲホッゲホッと大悟はむせ返った。「おいおい、可愛い顔してなんのつもりだぁ?」背後から光に抱きついてきた男の手を取るといきなりうりゃっと背負い投げる。ズダンッと男は地面に叩きつけられた。大悟含めて全員唖然とする。光は唇にキスしてきた男の前に行き、醒めた目で一言「気持ち悪い...

  • 報復1

    報復大悟は家を出ると光を待つ事もないままどんどん駅に向かって歩く。「待ってよ大悟」光は大悟の背中を見つけ駆けるとその腕にしがみついた。「やめろって」大悟は光の腕を振り払った。「テメェなんのつもりだよ。馴れ馴れしく……腕なんか組んでくんな」「だって大悟はもう

  • お前は僕のもの

    お前は僕のもの放課後、大悟が裏庭へ向かうと光が非常口の階段に座っていた。憂いを帯びた横顔が夕日に照らされて眩しい。「待たせたな」そう言うと光はこちらを向いて大悟を見据えた。「久し振り大悟。元気にしてた?」「……まぁな」「まぁ座んなよ」そう言って光は少し座っている位置を移動する。【なんだ、ケンカする気じゃねえのか】大悟はフーっと体の力を抜くと光の隣に座った。「しかしお前、俺があの大悟だってよくわかった...

  • 転校生2

    昔、光の家と大悟の家は隣同士で親同士が家を行き来するほどの関係だった。当時小学校低学年だった2人は必然的に兄弟のように育つ。大悟は今では想像できないくらいのチビで光よりも華奢な男の子で気が弱く、近所のガキ大将に苛められていたのをよく光が追っ払って助けてくれた。そんな大悟は光を崇拝し、いつも光の後をチョロチョロついて回っていた。そしてあの出来事が起こる―― ---------------------------------------------...

  • 転校生1

    転校生「転校生を紹介する。藤堂くん、こちらへ」肩のあたりまで伸びた長め茶髪、線の細い体……だが背筋をピンと伸ばし凛とした態度の美青年が教室に入ってきた。一瞬男ばかりの教室の中がどよめく。「藤堂 光です。よろしくお願いします」 【藤堂……光?】その名前を聞いて1番後ろに座って窓の外を見ていた大悟がその青年に目を向けた。「みんな仲良くするように……では藤堂くんあそこの空いた席に」「はい」【まさか……な、同姓同...

  • 愛情砂漠無事完結ー。次回作は…

    無事に完結いたしました。見て下さった方、ありがとうございました。伊織さんやっぱかっきぃなぁ。一番お気に入りのシーンはやっぱりラスト辺りの雪のシーンかなぁ。桐栄を自由にしてあげるところ。自分でキュンキュンしたぁ。梶もちょっと惹かれるキャラだなぁ。男っぽくて相良がうらやましい…。いい男に「俺のもんになってくんね?」って言われてみたいわぁ。自分の描くキャラってやっぱ好きになりがちだよね。理想の男性っての?...

  • あとがき 【愛情砂漠 ―あいじょうさばく―】

    あとがきお疲れさまでした。最後まで読んでくださった方、チラ見して下さった方ありがとうございました。いかがでしたか? ちょっとハードなところも多々ありましたがうまく書けたかなぁ。どうだろう…まぁ伊織を

  • 温かい大きな手

    温かい大きな手「行ってきまぁす」圭吾は玄関を開けて飛び出した。うっすら積もった初雪を1番乗りでザクザクと踏みならす。「行ってらっしゃいませ」藤がそれを手を振りながら見送り「坊ちゃん待って下さいよ。今、車回しますから」梶はそう言って慌てて圭吾の後を追い掛けた。 「早くしてよ? 今日僕

  • 自由の身

    自由の身「桐栄……見ろ。雪だ」車椅子に乗る伊織が離れの廊下に出た。桐栄は乱れた浴衣を整えて伊織の傍にやってくる。庭の見るとちらほらと白い粉雪。「寒いはずだ……」伊織は空を見上げて白い息を吐いた。「今晩は特に冷えるそうですよ? さ、上着を着て下さい。風邪をひいてしまいます」桐栄は伊織の肩に上着をそっとかける。「桐栄。お前にこれを」そう言うと伊織は桐栄に折りたたんだ紙切れを手渡した。「……これは?」「見れば...

  • 愛してる2

    桐栄のペニスから濃い液体が腹に向って飛び出した。それでも伊織は扱く手を加減してはいるものの継続する。「だ……め……」ヒクつくその場所に桐栄の出したばかりの精液を使いすべりをよくすると伊織は3本に指を増やしてグイッと桐栄の中に入れてきた。「ひあっ!」「もう少し……声のトーンを落としなさい。圭吾が起きる」そう言いながらも激しく突き上げる。「そ……そんな……無……理。んんっ」桐栄は布団のシーツを握りしめ口元に持って...

  • 愛してる

    愛してる伊織の両手が桐栄の細い背中に回りぎゅっと抱きしめる。「い……おりさ……」伊織は桐栄を見つめた。そして片手を首の後ろにスライドさせ桐栄の唇に口づけをした。「んん……」止められない想いが溢れ出し、むさぼるように舌を吸いあげその体を反転して押し倒す。「意識を失っている間も夢の中でお前の事ばかり考えていた」そう言って桐栄の唇を啄ばむ。「お前を……愛している」そう言うと再び唇を啄ばむ。【伊織さんが……僕を……愛...

  • 許さないで

    許さないでその間、伊織が以前記憶をなくした自分にしてくれていたように桐栄は伊織と梶にも花束を贈り続ける。今桐栄が出来る事と言えばそんなことしかなかった。そしてある日の夕刻、いつもの様に藤が桐栄と圭吾を出迎えてくれた。「ただいま帰りました」「たっだいまぁ」「お帰りなさいませ。寒かったでしょう? 今晩は冷え込みそうですよ?」「雪、降るかなぁ?」「降るかもね?」そんな話をしていたら「桐栄さん」と呼び止めら...

  • あの人を助けて

    あの人を助けてウィーンと開くドアから出てきた先生に相良が駆け寄る。「先生……」「弾が左の上胸を貫通していました。心臓をうまく避け、出血のわりに内臓への損傷も少なく左肺の切除のみで済みました。感染症などの合併症さえなければ回復するでしょう。あとは彼の頑張り次第です。しばらくは感染防止のためにICUに入って頂きますが……」「左肺の……切除。……先生ありがとうございました」相良は深々と頭を下げるとほぅっと息を吐く...

  • 手術室

    手術室【流血シーンあり】「伊織さん……、梶……!」相良が駆け寄ると折り重なる2人の下から血だまりがジワーっと床を大きく絨毯を汚していく。「はぁ……あ……」言葉にならない桐栄は震えながら2人の体を抱きしめた。真っ白なバスローブはみるみる赤く染まっていく。そんな3人を遠巻きに見守る人々。「誰……か。誰か救急車を呼んで下さいっ」相良がそう言って桐栄を抱き起こした。「やっ……やぁ……」桐栄は離れたくないというように2人...

  • 幸せの中で

    幸せの中で様子がおかしいとざわつく場内で伊織は時計を見る。【そろそろサツに連絡が行く頃か。もうここには用はない】伊織は車椅子を押して場内を出た。ただ1人、そんな伊織を見ている男がいた。桐栄を競り合ったあの男 ―――「くそっあの野郎。恥かかせやがって」人混みを掻き分けて伊織の後を追う。伊織が車椅子を進めていると相良や梶が現れた。「社長」相良が伊織に駆け寄って来る。「社長。桐栄さんですよ?」相良がそう言っ...

  • 奪還

    「ひっ! な……なんなんだよ、あんたらっ」「しっ。 喉を掻き切られたくなければ大人しくしろ!」梶がすかさず奥の部屋へ行きビデオカメラを止める。そして相良が桐栄を抱いている男を押しのけ、押しのけられた男は梶に腕をねじり上げられた。相良の手が桐栄の肩に伸びた。「やっ!」目を瞑りもがく桐栄に「桐栄さん。俺です、相良です。落ち着いて? 落ち着いて下さい」と声を掛けた。相良の声にはっと桐栄は目を開くと目の前に相...

  • 運命の日4

    『いや……だ。いお……りさん。伊織さんっ、助けて……助けてっ』画面の中で暴れ、悲痛に叫ぶ桐栄の姿に伊織はグッと拳を握る。「1億1千万」9番の男が一気に金額を吊りあげて札を上げた。桐栄の泣き顔にそそられた為だ。伊織が男を見ると抑えこまれて泣き叫ぶスクリーン上の桐栄を舌舐めずりしながら見ている。「くそ……」【伊織さん】そんな伊織を見て相良は胸を痛める。その時相良の腕を誰かが引いた。「貴方……」「いいから来てくれ。...

  • 運命の日3

    「早く始めろ!」目の前で喘ぐペットを手に入れたくてウズウズしている輩から急ぐ声が出てくる。司会者は我に返り続けた。「それではラスト。エントリー№20、3000万円からスタート」「3500万!」「4000万!」次々と札が上がり伊織はただ黙ってそれを見ている。「あ……兄貴、いいのかよ? このままじゃ桐栄さんが……」一気に値は8000万円まで釣り上がっていった。「8500万」「9番様から8500万出ました。他はございませんか?」そこで初め...

  • 運命の日2

    「そろそろ美術品の方は始まったかな」男が腕時計を確認した。「あんた何でこんなとこに居るのかしんねぇけど覚悟しなよ? なんならさぁ、今のうちに解しとく?」そう言うと1人の男がベッドに飛び乗り桐栄に手をかけてきた。「……やっ」「バカ野郎、商品に手ぇつけんじゃねぇ。俺達がしていいのは

  • 誘う髭オジリーマン/オリジナル【※R-18 要注意】

    小説がクライマックスを迎える前に箸休め的に髭オジリーマン絵ぶっこんどくね?wwwwwwほんとは藤崎の得意分野はこっち。

  • 運命の日

    運命の日某高級ホテルの大広間。ここちよいオーケストラの生演奏が流れる中、大勢の人間の中に3人は現れた ―――伊織はタキシード姿で梶と相良を引き連れる。目立つ3人の容姿に何人もの女性が振り返った。相良が車椅子を押していると目の前に佐々木が現れる。「おや、珍しいな。こういうパーティはあまり好きではないと聞いておったのだが」「ええ。たしかにあまり好きではないです。しかし今日はどうしても出なければならなかっ...

  • 桐栄を返せ3

    【そんなはずはない。あの東原のあわてようから見て……】「そうか、それで……。すみません、当てが外れて。僕とあの人は何の関係もないんです。僕はただ……あの方に囲われているだけの存在なんです」「勘違いしているのはお前の方なんじゃないのか?」「……え?」「どうでもいい奴を

  • 囚われてⅡ1

    囚われてⅡ「え、残業っすか?」「プリント作ったりいろいろと。家で出来たらいいんだけど

  • 愛という砂漠の中で

    愛という砂漠の中で一方伊織は戸惑っていた。-------------------------------------------------『好きです……』--------------------------------------------------桐栄から発せられた言葉 ―――【こんな体になって俺を憐れんでいるのか? だからあんなことを……。借金を理由に無理矢理体を開かせているこの俺に≪好き≫だと? 恨まれこそすれ、そんなことあるわけが……】-----------------------------------------------------『...

  • 好きです

    「やはり桐栄……あやつが邪魔か」佐々木はそう呟いた。桐栄が東原の傍にいる限り、さやかは東原に受け入れられないだろう。それならいっそ ―――「わしの傍に置いてもよし、他へ回すもよし……」【なかなか可愛らしい外見をしとるからのう。もしくは

  • 傷2

    「伊織……さん?」「……悪い。出て行ってくれないか?」伊織は桐栄に背を向け小さくそう呟いた。「……はい。おやすみ……なさい」桐栄はそう言って部屋を後にした。襖を閉めその場に立ち尽くしているとかすかに中から伊織の嗚咽が聞こえ桐栄はその場に座り込んだ。【僕……伊織さんを傷つけた?】「僕はなんて事を。……ごめんなさい。ごめんなさい伊織さん」うつむき口を両手で押さえる桐栄の瞳から涙が零れ落ちた。* * ...

  • 傷すると真面目な顔をして桐栄を見つめる伊織の横顔を月明かりが照らしていた。「い……おりさん?」伊織の唇がそっと近づいてき、桐栄はギュッと目を瞑った。温かい柔らかいものが戸惑うように何度か唇に触れる。そして桐栄がその唇を開くと噛み付くようにキスされた。「んっ んぐっ……」伊織の大きな手が桐栄の顎をささえ、時に甘く時にきつくその舌を絡めとる。【頭が……ジンジンする】唇が離れると耳タブを甘く噛まれそして首筋に...

  • 貴方の為に出来る事Ⅱ-2

    【借金があるからとか……そんな事じゃない。貴方の傍にいたい……。好きなんです】桐栄はハッとする。【好き? 今、僕……好きって……】「……どうした?」「いいえ。なんでもないです」【あぁそうか。やっぱり僕は好きなんだ。この人の事が……】「お部屋の件もう一度考え直して下さい」「お前がそうしたいと言うのなら……そうするといい」「はい。ありがとうございます」【きっと記憶をなくす前の僕も夢に見るほどこの人の事が好きだったに違...

  • 貴方の為にできる事Ⅱ-1

    貴方の為にできる事Ⅱ伊織は脱衣所でワイシャツを脱いだ。背後でガラガラガラとドアを引く音が聞こえる。「梶、いつもすまない」するとすっと伊織のベルトに伸びた手が梶のものではないことに気づく。「と……桐栄」桐栄は黙ってベルトを外すと、伊織の腰を持ち上げパンツを下ろした。「か……梶はどうした?」「梶さんに頼んで今日から伊織さんの入浴は僕が手伝います。あとトイレや着替えも。僕に遠慮なくなんでも申しつけて下さい」そ...

  • 好奇な目2

    「さやかっ。東原、とにかくもう一度よく考えろ。いいな_?」「何度考えても……気持ちは変わりません」【桐栄以外……もう誰も愛せない】佐々木はしばし伊織を見た後、さやかの後を追った。「あら、組長さんお帰りですか?」「ああ、また来る。おい、さやかっ。待ちなさい」騒ぎに圭吾の部屋から圭吾と桐栄が顔を出した。桐栄は廊下を足早に歩くさやかと目が合う。すると桐栄に向かってツカツカと歩いてきたかと思うと思い切り平手で殴...

  • 好奇な目

    好奇な目「たっだいまぁ」「お帰りなさいませ。坊ちゃん、先生」桐栄は帰るなり、キョロキョロと伊織の姿を探す。「ただいま、藤さん。伊織さんはもうお帰りですか?」「丁度今お客様がいらしてすぐにお戻りになられますよ?」【お客さん?】「そうですか。ではそれまで圭吾くんと勉強していますから伊織さんが戻られたら教えて下さい」「わかりました。あとでお茶お持ちしますね?」「ありがとう」そう言うと着替えをする為に部屋へ向...

  • ライジャン/進撃の巨人【※R-18 要注意】

    だからセリフやめい……。過去の自分を戒めたい(;^_^Aイイネと思ったらポチッとお願いします。やる気に繋がります。にほんブログ村にほんブログ村にほんブログ村TOPへ戻る...

  • ミケエル/進撃の巨人【※R-18 要注意】

    個人的に……ドストライクCPイイネと思ったらポチッとお願いします。やる気に繋がります。にほんブログ村にほんブログ村にほんブログ村TOPへ戻る...

  • ベルライ/進撃の巨人【※R-18 要注意】

    ちょっ…。位置的にベルトルト巨〇じゃね?(;´・ω・)イイネと思ったらポチッとお願いします。やる気に繋がります。にほんブログ村にほんブログ村にほんブログ村TOPへ戻る...

  • 生と死の狭間で2

    【※グロ表現あり】やけに上が騒がしい。痛む体をむくっと起こす男……紫行だった。あの後街でブラついている所を佐々木の手下に捕まり、桐栄よりも先にここに連れて来られて地下室で制裁を受けていた。【何が……あったんだ?】人相もわからなくなるくらいに酷く腫れ上がった顔。逃げるなら今がチャンスとばかりに身を起こす。「……つっ」しかし再びその場にゴロンッと寝転がった。「……動けねぇ」腕の1本……いや多分肋骨も1,2本くらいはや...

  • 生と死の狭間で1

    生と死の狭間で【※性暴力表現あり 流血シーンあり】「喘ぎ疲れて喉が渇いただろう」そう言うと佐々木はウイスキーを口に含んで桐栄の唇に口づけそして流し込む。「げほっげほっ」いきなりキツい酒を入れられて桐栄はむせ返り、佐々木はクククと笑って桐栄の中の張り型を引き抜いた。「んっ……」引き抜いたそこはぽっかりと口を開けたまま緩んでヒクヒクと息づいていた。やっと解放されぐったりとする桐栄の手から手錠がはずされる...

  • 別荘で4

    【※性暴力表現あり】「うっ……」伊織はふと目を開けた。見覚えのない天井。ここが佐々木の邸宅だと言う事を思い出し思わず飛び起き上がるが、ズキンッと頭が痛み思わず手を頭へ添えた。「そうだ。桐栄……」ヨロッと起き上がるとフラフラと廊下を壁伝いに歩く。【どこだ? 桐栄】「くそ。体が思ったように動ごかない。とんでもないお嬢さんだ。さすがあの組長の娘。とにかく桐栄を見つけないと」【一体どこに居るんだ? 桐栄】「お嬢...

  • 別荘で3

    【※性暴力表現あり】「桐栄にはそうだな……これをつけてやろう。色が白いから赤がとても映えて似合いそうだ」そう言うとベッドに投げられた桐栄の目の前に鎖のついた赤い首輪を見せた。「や……やだ。やめて下さい。うぅっ」押さえつけられて細い首に首輪をはめられた。鎖をグイッと引かれると桐栄の首が締まり前のめりにつんのめり、ジャリッと鎖が音をたてた。足元を見つめ、床に手を付く桐栄の前に佐々木がかがみ込むと顎を引っ掴...

  • 別荘で2

    【※性暴力表現あり】佐々木の手が桐栄のものに触れやんわりと老人の手に擦られて体を震わせた。「や……組長さ……」「我慢せんでもよいわ。もっと鳴け。可愛らしい声を聞かせてみろ、ほれ」さらに激しく擦られる。「んっ、や……やめて下さい」「一度出しておけ、桐栄。これからまだまだ責め続けられるんだからね?」「 んあっ」桐栄は我慢しきれずに佐々木の手の中に白濁を飛ばした。「いきおいよう出よったわ」桐栄はハァハァハァと息...

  • 別荘で1

    別荘でそう言った時に伊織の視界がぼんやりとする。「お……嬢さん、一体……何……を飲ま……せた?」伊織は頭を押さえる。「少し眠って頂きます。桐栄さんの事はどうか諦めて下さい」【やはり桐栄は……ここに?】「と……うえい」【くそ……俺とした事が薬を盛られるとは】大きな体がその場に崩れその体にさやかが、しがみ付く。「男になどには渡しません。貴方は私と添い遂げるべきお人なのです。早くそのことに気づいて下さい、伊織さま」* ...

  • 何処へ2

    立ち上がり佐々木の傍まで歩いて再び座るといきなりネクタイを引かれ、佐々木にもたれかかった。「あっ す、すみません」「この前の浴衣姿もとてもよかったが……こういうスーツ姿のお前さんもなかなかそそる……」「組……長さん、離してくださ……」喉がぎゅっと締まり苦しそうな表情をすると佐々木はふと手を緩める。桐栄は目の前で畳に手を付きゲホゲホとむせかえった。「自ら来るとは……よほどあの男を好いているとみた。心配するな...

  • 何処へ

    何処へ「くそっ」何度電話をしても電源が入っていないのか繋がらない。「社長……」【本気で俺から逃げたのか? 桐栄】「もしかしたら……」梶がふと思い出して言った言葉に伊織が反応する。「なんだ。何か思い当たるのか?」「わからないですけど、昨晩の話桐栄さんに聞かれていたかもしれません」「な……に?」伊織が梶を睨む。「俺あの時途中で抜けた時に桐栄さんを見かけたんです。腹が立っていたので特に気にかけませんでしたけど……...

  • 貴方の為に出来る事3

    「行ってきまぁす。梶、先生早く行こうよ」圭吾が腕をひっぱり藤が笑うその後ろに伊織が居た。「う……うん。じゃ行ってきます」「行ってらっしゃいませ」「伊織さん、行ってきます」「あぁ」「坊ちゃん、桐栄さん。すぐに車回すんで門のところで待ってて下さい」そう言って梶が車庫に向かった。「ちょっと僕忘れ物しちゃった。ここで1人で梶さんを待っててくれる?」「急いでね、先生」「うん……もし間に合わなかったら先に行っててね...

  • 貴方の為に出来る事2

    いつも僕の助けに手を差し伸べてくれた伊織さん。僕が唯一伊織さんにできること、それがあの組長さんのところへ行くことなら僕が……僕が行かなければ……「桐栄?」一瞬ビクンっとして振り返ると伊織だった。「……待ったか? どうした、こんな暗闇で。電気ぐらいつければいいものを……」伊織はスイッチに手をやると桐栄がその手を押さえた。「待って。つけないで下さい」「なぜ……」伊織が尋ねるとその体に抱きつく。「……どうした? 桐栄...

  • 貴方の為に出来る事1

    貴方の為にできる事帰りの車の中で伊織がハァと深く溜息をついた。「社長、組長と何かありましたか?」「……まぁな」「もしかして紫行さんの事ですか?」「……それもある」バックミラー越しに相良は困った様子の伊織を見る。【何があったのだろう……?】ふと沈黙の中で伊織が口を開いた。「相良、お前組長をどう思っている?」「組長を……ですか?」「……いや。何でもない」【伊織さんの様子がおかしい……。絶対に何かあったに違いない】「帰...

  • 縁談2

    「時にお前が桐栄を身受けした時の金額はいかほどだったんだ?」「……6000万です」「ではわしはその6000万に2人への祝い金をつけて1本出そう」【桐栄に1……億出すと? 正気か?】「悪い話ではあるまいに」「はぁ……」「あれに告げることなら心配ない。この間いずれお前はわしのものになると告げておいたでな?」伊織はカッと目を見開いた。「今にも泣き出しそうな顔をしてわしを誘っておったぞ? もしあれが天然だとしたら末恐ろし...

  • 縁談1

    縁談「先方様、お待ちでございます。こちらへどうぞ」翌日伊織は佐々木に高級料亭に呼び出されていた。あちこちで芸者遊びをしている笑い声、三味線の音が聞こえている。「失礼致します。お連れのお客様がいらっしゃいました」「おー東原か。待っておったぞ?」料亭の女将が襖を開けると伊織が座り軽く頭を下げる。佐々木は「かしこまらなくていいから入りなさい」と促した。「ここの料理はほんとに絶品でな? さぁ君も一杯やりな...

  • 水面下2

    そんな話が水面下で進行している事も知らず2人はいつものように体を重ね合わせていた。「あっ……伊織……さん」桐栄の体を後ろから荒々しく激しく貫く。「1人の時にもう絶対に紫行には会うな。いいな?」「……はい、会いません」「あいつは俺の

  • 月明かりの下で2

    【※性暴力表現あり】「いいねぇ。嫌がられるのもなかなかそそる。たしか義姉さんもそんな風に嫌がってたっけ?」【え……?】「突っ込んでやったら泣きながら大人しくなったけどな。お前、義姉さんによく似てる。伊織が大金懸けてでもそばに置いときたいわけだ。そのおびえた眼差しといい……義姉さんの事を思い出すぜ?」【それって……】桐栄の目からポロポロと涙が溢れる。「酷い……なんて事を貴方は……。仮にも伊織さんとは義兄弟……」「あ...

  • 月明かりの下で1

    月明かりの下で【※性暴力表現あり】「あ……さすがにすみません。もう……」「いえいえ。なかなか先生もいけるクチのようですよ? では最後に一杯だけ。これとってもおいしいお酒なんです。ささっ」そう言って紫行は伊織のストックしているお酒の中でもかなり強いお酒を桐栄に薦めた。性格上断れない桐栄はほんの少しだけ口をつける。 「ゲホッゲホッ。つよ……」「おっと、先生大丈夫ですか? フラフラですよ?」【頭がクラクラして目が...

  • 罠2

    「オヤジさん」伊織が筋を通すために声をかけたのは佐々木組の組長。伊織の声に紋付き袴を着た体格のいい初老の男が振り返った。その男に伊織は深々と頭をさげる。「おお、東原か。こっちへ来なさい」「はい。あの……」「これが私の愛娘の

  • 義兄弟2

    「仕事に差し支える……というか、すでに差し支えてる。要件を手短に話せ」紫行はタバコをフゥーっとふかすと話始めた。「では手短に。少しばかり金を用立てては貰えませんかねぇ」「……用途は?」「仕事で使う……とでも言っておきましょうか?」「だめだ」「なぜ?」「お前、ヤバい事に首突っ込んでいるな? 調べはついてる」「なんの事かさっぱり……」「齋賀のおじきと何をしている?」伊織はギロッと紫行を睨みつけた。「……さすが義兄さ...

  • 義兄弟1

    義兄弟しばらくして桐栄がふらふらと部屋に戻ってき、圭吾は目を瞑り寝た振りをする。桐栄は圭吾の後姿を見てほっとしそして隣の布団に入った。【結局今日も僕だけイカされてそれ以上の事は何もなかった……】「い……おりさん」思わず出た言葉にハッとして口を塞ぐ。【圭吾くんがいるのに】桐栄は眼鏡を外し、そして布団に潜った。* * * * * * 「行ってきます」と玄関を出...

  • 抱擁3

    その時ギシッと廊下で音がした。「誰か……いるの? 藤さん?」返事がない。桐栄は気になって布団から出ると襖を開けた。「伊織……さん」風呂から出たばかりなのかタオルを肩にかけたまま浴衣姿で壁にもたれ腕組みをした伊織がそこにいた。「どうしてこんなところに? 湯冷めしてしまいます」「圭吾は……寝たのか?」「はい。たったいま」そう言うと伊織の手が桐栄の手を握った。「あ……伊織さん」「行くぞ?」襖を閉めると桐栄の手を引き...

  • 好き1

    好き…そんな桐栄の気持ちも知らず、伊織は桐栄の内壁を激しく擦りあげその中に精をぶちまけた。ズルっと引き抜いた後、伊織はそのまま隣に横になると深い眠りに陥る。桐栄はガクガクと震える体で布団から抜け出すと洗面所にフラフラと向かった。鏡に映る自分の顔……伊織が因縁をつけてくる若者達から救ってくれた事、スーツを誂えてくれた事、身売りをさせられそうになって助けられた事……すべて何故なのかわかった。【僕は伊織さん...

  • 嵐の夜4

    【※性暴力表現あり】伊織の一言で桐栄は自分の

  • 嵐の夜3

    【※性暴力表現あり】伊織は風呂に浸かりながら思い出していた。伊織の妻、千佳子はヤクザ家業を嫌い相良と梶を遠ざけ家族水入らずで幼い圭吾を連れて庭先で遊んでいた。そして伊織は縁側でそんな2人を微笑ましく見ており、侵入者がいる事にまったく気づかずにいた。---------------------------------------------------『あなた?』『地獄に落ちろっ』『あぶないっあなた!』---------------------------------------------------...

  • 嵐の夜2

    「今日も伊織さんは残業なのかなぁ」【僕がこの部屋で寝る意味はあるのだろうか?】桐栄は封筒を伊織の机の上に置いた。今日は給料日で借金を返すために下ろしてきたお金。桐栄は伊織の椅子に座り、伊織宛にメモを書く。=======================================伊織さん給与が入ったので置いておきます。借金返済のたしにして下さい。少なくてすみません。少しずつお返しします。お仕事お疲れ様でした。おやすみなさい桐栄=======...

  • 嵐の夜1

    嵐の夜その日は朝から大雨だった。桐栄は生徒に小テストをさせながら生徒の間を様子を見ながらぐるぐると歩き回る。窓の外がピカッと光り、その後少し遅れてゴロゴロゴロと音がなると女生徒がキャッと声を出した。【雷か……】桐栄は窓の外を見た。【風が出てきたなぁ。今晩は嵐になりそうだ】なんだか変に胸騒ぎがする……* * * * * * 「車、今回すように手配したので兄...

  • 新しい生活5

    それからしばらくは桐栄が心配するような事もなく、時が過ぎ桐栄は伊織に言われたとおり嫌がる圭吾に毎日勉強を教えていた。あの日以来、仕事が忙しいのか伊織の帰りは遅く、桐栄は1人さびしく伊織の部屋で眠る日々……。桐栄はごろんと布団の中で寝返りを打った。「結局僕はこの家に住まわせて貰っているだけで伊織さんに何も返していない…」【次の給料日に少しはお返しできる…かな】そんな事を考えながら、すぅ…と眠りについた。そ...

  • 新しい生活4

    桐栄がスーツに着替えて急いで広間に行くとすでに全員朝食を目の前に正座をして桐栄を待っていた。「遅れて……すみませ……ん」ハァハァと息を切らして眼鏡は自分の吐く息で曇り、ネクタイはゆがんでいた。梶は思わずプッと笑いそんな梶を相良がギロッと睨む。「座りなさい」「は……はい」桐栄は空いている席に座る。そうして朝食タイムは静かに過ぎていった。「行ってきます」「あ、圭吾くん待って。一緒に行こう?」「は? 冗談だろ?...

  • 新しい生活3

    伊織の部屋は本宅の離れにあり、本宅からは中庭を通っていく。桐栄は部屋の前で深呼吸した。「桐栄……か?」伊織の声に桐栄の心臓はさらにバクバクと音を立てた。「は……はい」「入りなさい」「し……失礼します」座り込んで障子を開け中に入ると伊織は机に向って仕事をしているようだった。桐栄が緊張した面持ちでポツンと隅に正座していると、伊織が振り向いた。「どうした。明日も早いんだろう? 寝ていいぞ?」「え?」「向こうの...

  • あああっ、リンク…

    小説TOPの愛情砂漠のリンク貼り忘れてた……。すみません。先程貼りました(;^_^Aガンガン更新してるのにみんなどうやって読んでた(;´・ω・)...

  • 新しい生活2

    「細いな……ちゃんと食ってたのか?」「ここのところクラス担任になったりといろいろ忙しかったので、少し食が細くなってしまって……」「……そうか。圭吾のせいでもあるな」「あ……。や……」伊織が細めの桐栄の首筋に噛み付くようにキスをする。「は……。やっ、やめてくださ……んんっ」伊織の唇が桐栄の唇をとらえた。「あ……、んんっ、や、い……おりさ……」2人が動くたびに水音が風呂場に響く。「この続きはあとで……」伊織の大人のキスに桐...

  • 新しい生活1

    新しい生活車はそのまま裏手に回り4人は玄関へ向かった。「せ……先生、どうして?」「こん……ばんは。圭吾くん」驚く圭吾に桐栄は伊織の傍らで複雑な表情で微笑んだ。「圭吾。それに藤さん。事情があって今日から桐栄もここに住むことになった。よろしく頼む」「よ……よろしく頼むって。父さん!」「それから藤さん、客間を1部屋桐栄に割り当ててやってくれ。そして飯と風呂の準備を」伊織はそう言うと廊下を歩いて行った。「はい、...

  • 借用書2

    3人はアパートのカネの階段を下りて行った。桐栄はその場に座り込む。一夜にして、自分の人生が180度変わってしまった。「桐栄……すまない。すまない」父親が頭を再び畳に擦りつけると謝罪する。意を決したように桐栄は立ち上がると、鞄に最低限の身の回りのもの、母親の位牌と写真を入れた。そしてクローゼットを覗いて伊織に貰ったスーツではなく、母の形見のスーツのみを手に持った。そっと父親の前に座ると桐栄は畳についてい...

  • 家庭訪問1

    家庭訪問「さてと……」桐栄は腕時計を見ると丁度17時を指していた。「1時間もあれば間に合うかな」そう言うと鞄を持って職員室を出た。 「先生、さよならー」「さよなら。気をつけて帰るんだよ?」廊下で声を掛けてくる生徒にそんなことを言いながら桐栄は学校を出る。「東原の家は……たしかこの辺だったはず」住所を書いたメモと家の表札をチラチラ照らし合わせながら歩く。長い塀の横を歩きながら桐栄は少し緊張していた。「この...

  • 再会の約束3

    「桐栄、昨日はごめん。マジ悪かった」「ほんとだよ。智治重くって大変だったんだから」朝の職員室で智治が昨晩の失態を謝りにきた。「なんでもいいけど……俺が着てたスーツ……なに? ビビッたマジ」「あぁあれは……」---------------------------------------------------『俺に……また

  • 再会の約束2

    桐栄はドアを開けるとタクシーから降り、男が振り返った。「ま……またお会いできますか?」 【あれ? 僕……何言ってるんだろう】そんな桐栄にサングラスの男と黒髪の男は顔を見合わせる。「えっと……お礼も出来ていないし……って言っても僕のできる御礼なんて大した事じゃないですけど。えっと……」「お前……俺が怖くないのか?」「え……?」【怖い?】「こんなに親切にして頂いたのに怖いだなんて……思えません」男は桐栄をまっすぐ見る...

  • 再会の約束1

    再会の約束「これで」マネークリップで止められた札束から現金をオーナーへ渡し、男は桐栄に気を使わせないために着替えている間に精算をすませた。桐栄が出てくると、男は足の先から頭までじっくりと見る。「やはりそれはお前に似合っている」 桐栄は男の言葉に照れて思わず下を向いた。「ありがとうございます。こんな……高いものを。あの……これ、たしに……受け取って下さい。すみません、恥ずかしながら今これしか持ち合わせがな...

  • 出会い3

    少しして試着室から出てきた桐栄にオーナーが駆け寄る。「とってもお似合いですよ? 少し裾と袖が長めなので早速直させましょう」そう言って代わりの服を貸してくれた。スタッフが何人か現れて寸法直しをしている間、テーブルをはさんでこの男と2人きり。「あの……」「……なんだ?」「お名前をお聞きしてもいいですか?」「名前……。名前ねぇ……」【あ……もしかして聞いたらまずかったかな?】やはりあっちの人で聞いてはいけないこと...

  • 出会い2

    「お前らそこで何してる」「ああ? るっせぇんだよ」そう言って手を振り上げた若者が振り返るとそこに3人のスーツ姿の男達が立っていた。さらに真ん中の男 ―――左頬にスジの入ったその顔を見て若者は一瞬にして表情を変えた。胸倉を掴んでいる手で桐栄はドンッと突き飛ばされる。「おあっ!」桐栄は再び水溜りにはまった。「い……行こうぜ?」そう言うと若者達はチラチラとこちらを見ながら足早に雑踏の中に消えて行った。【た……...

  • 出会い1

    出会い「お、桐栄まだ居たのか」「智治」通りすがりに偶然覗いた職員室の中に桐栄の落ち込んだか細い背中を見つけて智治は桐栄の傍に行くと背中を小突いた。「ちょっと一杯付き合えよ」「……どうしようかなぁ、平日だし」そう言って視線を落とす桐栄に溜息をついた。「そういう時は飲むに限る。奢ってやるからさ、行こうぜ? な?」「う、うん……じゃあ1杯だけなら」「おし、決まり。さっさと片付けろ。行くぞ?」* * ...

  • クラス担任2

    そうこうしている間に冬が来て年が明け桜舞い散る季節に桐栄にとって3年C組のクラス担任としてのあわただしい生活が始まった。「出席を取ります。相沢……」【こうしてクラス担任になってはみたものの、意外にみんな素直ないい子達でほんとによかった】桐栄はほっとしていた。ただひとつ、気になる事があるけれど ―――「……くん」「はいっ」「東原圭吾くん」「……」圭吾の机の方を見ると彼の席のみがポツンと空席。桐栄は小さく溜息を...

  • クラス担任1

    クラス担任夕陽の差すオレンジ色の廊下を桐栄は重い足取りでフラフラと歩いた。開いたガラス窓から緑香るそよ風が、その頬を軽く撫でる。ふと足を止め、グラウンドを覗くと部活にいそしむ子供達の声が聞こえる。「え……僕がクラス担任……ですか?」「君のような真面目な先生に1クラスお任せしたいと思ってね」「は……はぁ」「柏木くん、やって……くれるね?」校長室で落ち着かなさそうに下を向くこの眼鏡の細身の青年、柏木桐栄(かし...

  • 小説【愛情砂漠】の伊織様/オリジナル

    暇だったんでイメイラ描きましたー。愛情砂漠に出てくる若・伊織様です。普段お家では着流し姿、お外では金融屋をしているのでスーツです。やっばーい、着流しさいこぉ。この尻の感じとか足の感じとか体のラインに添う服って描いてても萌えるぜっ男性特有の上半身に対してこの小さいお尻が萌えだよねー。しかしおいらの攻めって目ん玉細すぎて小さくすると全然見えない(;^ω^) なんとかして。流し目殺しっっイイネと思ったらポチッ...

  • ヤクザもの好きですか?

    藤崎ねぇ……大人ラブ好きなんでヤクザもの大好物なんですよー(*´Д`)ハアハアでもねぇ妄想ばっかでよくわかってないのかもしれないんですが(組織の構成とか?)それなりに見えるように頑張ります(;^_^A今日から始まる予定の小説はズバリ

  • 愛情砂漠 ―あいじょうさばく― TOP

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  • 【愛情砂漠】小説の表紙イラスト完成【オリジナル】

    やっとこさ出来ました。次の作品の題名は【愛情砂漠 ―あいじょうさばく―】です。またまた題名がダサダサw このダサさがツボる。おいらのなかでw内容は簡単に言えば平凡な小学校教師、桐栄(とうえい)に突然降りかかる親の多額の借金。それを若頭の伊織(いおり)が肩代わりをしその見返りは……。的なよくあるヤツやん(笑)ヤクザものの定番かなwwwwwそれを藤崎テイストでお送りさせて頂きます。今日中にはスタートさせたいと思ってい...

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    小説ばかりでイラストあげていなかったから久々にうPしときます。エロを後回しにしたせいでこんなんばっかですみません(;^_^A...

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    ~ 目 次 ~ ※目次からページに飛べます。【100P~】それでも好き2 …101Pライバル出現!? …102P独占欲1 …103P独占欲2 …104Pバーサス1 …105Pバーサス2 …106Pバーサス3 …107Pバーサス4 …108Pお前が好きだ …109P【※性暴力表現あり】最低 …110Pタイマン1 …111Pタイマン2 …112Pすれ違う想い1 …113Pすれ違う想い2 …114Pすれ違う想い3 …115Pすれ違う想い4 …116p好き……1 …117P好き……2 …118P最低な父親 …119P会い...

  • 恋愛協定完結しました

    いやー楽しかったなぁ、この話も。直しててほんと楽しめたわ。ちょっと途中無理矢理展開かなぁって思ったところもあって今回なんとか修正したかったんですけど、いい感じに持っていきそびれた感あってそこが残念だった。おいらにもっと文章力があったなら……(;^_^A ま、仕方ないですね。シナリオもどきなんで。この後目次を整理してこのお話は終了です。ここからは次回作のお話。今まで上げた分をくまなく読んでくださった方はなん...

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    恋愛協定再び「絶対絶対やだやだ―――――!」走ってくる一総の声に、前を歩く薫と宗司が振り返った。「ノビタさん、どうしたの?」薫が驚いて声をかけた。「なんでだよ。これでも随分譲歩してる方なんだぜ?」和志が紙きれをヒラヒラさせてその後を追いかける。「どこが譲歩してるんだ? 前よりひどくなってるぅぅ」「どれどれ……」宗司が和志からその紙切れを取り上げた。「なになに? 恋愛協定ルール? ……なんだこれ」=================...

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    和志も一総のかわいいペニスを口に含む。お互いに吸ったり時には舐めあげたり深く含んでみたり―――「あぁ……和志……いい」「俺も……いいぜ」一総は体をビクンビクンとのけぞらせる。和志は一総のものをかわいがりながら、蕾を舌で弄った。「あぁ……和志」「恥ずかしい?」「う……うん」「でもほぐしとかないと後でノビタがつらいだけだぜ? 我慢できるよな?」「……んん 我慢……する」和志はさらに指で一総の中を刺激する。「和志、も……もう...

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    愛してる和志は電気を消してベッドに入り寝返りをうった。【……ん?】クン……と布団を匂ってみる。和志は布団のシーツから一総の匂いがすることに気がついた。【なんで……だ?】鼻を押しつけてみる。やっぱり一総の甘ったるい、いい匂い ――【ノビタ……】和志は目を閉じて一総の

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    兄と弟和志は洋服などの身の回りの物をボストンバックにつめた。「じゃあ俺……行くから」「あぁ……」義和はテレビの方を見ていて全然和志の方を見ない。「ほんとに行くかんな?」「……さっさと行け」和志は義和をじっと見てから靴を履き部屋を出て行く。義和はテレビの方を見たまま、ズズッと鼻水をすすった。* * * * * *なんだか高志と涼子2人共がソワソワしていた。「どうか...

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