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素直になれ和志は今日も1日汗水流して働いた。「和志っ、ちょっと事務所まできてくれ」タオルで額の汗を拭いていると親方が声をかけてくる。「はい」【今度はなんだ?】和志は親方について仮設事務所に入って行く。それを義和が見上げていた。「これ……。お疲れさん」親方はいきなり茶封筒を和志に差し出した。「なんすか、これ?」中を開けると紙幣が入っている。「今までのお前の給料だ」「え? だってまだ給料日は……」「オヤジさ...
縮まらない距離「誠実で純粋で綺麗ないい目をしてる」「……父さんに会ったことあるんですか?」一総は驚いてそう尋ねた。「1度ここに来てくれたんだ。親父さん」和志が答える。「そうだったんだぁ。でも和志とおじさんもよく似てるよ?」「ど……どこが似てるってぇ?」「意思の強そうな目もととか顔立ちなんてそっくり。あと食べ方も……。ほら、2人ともサラダのプチトマトだけ残してる」「ゲ、ほんとだ」顔を見合わせる2人を見て、ク...
3人での食事「オヤジ」「あ?」「……乗れよ。帰るんだろ?」和志はバイクに跨ったまま義和にヘルメットを差し出した。「ああ……」義和は戸惑いながらもヘルメットを受け取り装着して和志のシートの後ろに乗った。「しっかり持ってろよ? ふり落とすぜ?」「……わかってる」そう言って和志の腰に手を廻してきた。【まさかオヤジと2ケツする日がくるなんてな……】和志はむず痒いような気持ちでバイクを走らせた。確かにどんなに最低なこと...
「か、和志っやめて!」一総が黒羽の前に立ちはだかる。「なんやなんやケンカか?」現場がザワつき義和も気付いて和志の動向を見ていた。「和志、やめろ。仕事中やぞ?」まだ殴ろうとする和志をヒデは慌ててはがいじめにする。「離せ、ヒデ! こいつだけは許せねぇ。コイツの言葉に俺はどんだけ……」「和志、我慢やっ。我慢やで?」なおも暴れる和志の首根っこを義和がおもむろにつかんだ。「なんだよっ」言い終わる前に思いっきり頭を...
「ただ義和が働いてた小さな町工場が不況の煽りで潰れちゃってそれから生活苦しくなってどん底やっていう話は風の噂では聞いてたんやけど……」【たぶん俺の記憶はその辺りからや】「許してやってね? 義和のこと。変にプライド高いからその分あの人打たれ弱いんよ……」明美は苦笑いした。「明美さん」「ん? なに?」「オヤジのことよろしく頼みます」和志はそう言って明美に頭を下げた。「なんやのん、改まって」「明美さんが今まで...
真実「上原、立てっ」「……え?」座り込んでいる一総の腕を引き立たせた。「あの……」「今から和志の誤解……解きに行こうぜ?」「誤解って? あ、ちょっと……」黒羽は一総の手首を引き屋上の階段を下りて外に出る。裏庭に向かうと無造作にかけたシートを捲った。そこには1200ccのバイク――「これ……」「俺のバイクだ。普段通学はこれを利用してる」「バイク通学禁止なのに……」一総は上目遣いでチラっと黒羽を見た。「はぁ? ゴチャゴチャ...
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