「お兄様…」チェギョンは大きな足音を立て、自分とオスカーが座るベンチへやって来たシンの顔を見て息をのんだ。普段の冷静な兄とは別人。まるで、頭の上から湯気が出て…
目の前のハンサムな王子を、チェギョンは伏せた睫毛の下からそっと見た。オスカー・ラングストン王子。兄のシン王子より少し背が低いようだけれど、充分に長身で、魅力的…
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