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  • 君を想う4

    ウンスを病院に送り付けた後、ヨンは、秘書のチュンソクのみ連れて、本社ビルにある副社長室に戻っていた。先ずは、日本に電話を入れ、空港閉鎖という不測の事態により、…

  • 君を想う3

    「本当に、本当に、ありがとうございました」泣き崩れながらも、必死に礼を述べるのは、リュ・ドクファンの妻であるセヨン。 退院直前に、入院先から忽然と姿を消した夫…

  • 君を想う2

    ドス、バキ、ゴキュチュンソクが繰り出す拳がクリーンヒットする度に、骨を折る鈍い音が響き、攻撃を受けた相手は、皆、地面へとひれ伏す。続いて飛び出したSP達も、遅…

  • 君を想う1

    広々とした車内で、ヨンは、足を組み替えた。左手の中指を唇に当てながら眉間に深い皺を寄せて。「申し訳ございません。空港のコンピュータシステムがダウンし、現在全て…

  • 君を想うプロローグ

    歴史に名を刻む名門、チェ家。勇猛果敢で正義を貫いた名将の血は、現代にも、脈々と受け継がれている。『衆目美麗の偉丈夫』と言われた祖先。子孫の多くは、その容姿を引…

  • 國物語24 完

    國物語  完深夜を越しても、街の灯りが消えない。皆、若き二人の婚姻に、國の違いを超えて、酒を注ぎ合い、祝杯を挙げているのだろう。どこからか、楽器の演奏に合わせ…

  • 國物語23

    ヨンとウンスの結婚式の為、各国の要人が、雷の國に駆けつけた。その中でも、火の國の行列は、雷の國の人々の度肝を抜く豪華さ。普段の甲冑を脱ぎ、真紅の布地に金糸で見…

  • 國物語22

    まぁ、素敵なお庭なんと良い香りかしらこのクッキー、どうやって作っていらっしゃるの?ウンスは、連日の我が家に来る『お嬢様方』の相手に忙しい。重臣達が、娘や孫娘を…

  • 國物語21

    初めまして、ユ・ウンスと申します。ウンスの挨拶は、貴族の令嬢として相応しい、見事な所作で、火の國の女王は、威厳を保ちながらも、頬を緩めた。「遠路はるばる、よく…

  • 國物語20

    今宵は、我が娘ウンスの快気祝い。そして、ウンスとヨン王子の婚約が決まり、火の國と雷の國の絆は、確固たるものとなった。祝いじゃ、祝いじゃ!皆の者、大いに食い、大…

  • 國物語19

    ウンス嬢、口を開けてヨン王子、自分で食べれますからほら、早くえっと、えっと、あーんウンスは、ヨンがスプーンですくったスープを一口食べた。程よい温かさになるよう…

  • 國物語18

    ウンス、調子はどうだい?だ・・ぃじょぅぶ・・・どう見ても、大丈夫じゃないねぇスクは、ウンスのおデコに乗せられた、熱々のタオルを取ると、氷水に浸した。実父との対…

  • 國物語17

    火の國に向かう馬車の中、ヨンは、ウンスの隣に座り、ずっと手を握っていた。二人の対面に座るトギは、赤面して俯いたままのウンスと、平然と外を見ているヨンの対比に、…

  • 國物語16

    本気で言っているのか?はい、ファスインねーさまさえ、許してくださるならウンスの申し出に、ファスインは、不満げな表情を浮かべた。「納得いかぬ。何故、そう簡単に、…

  • 國物語15

    あれ・・・こっちじゃなかった?同じ形の天幕が並ぶ火の國の陣営。見分ける術は、入り口に振られた数字だけ。最初に居た場所は、確か、1。なのに、目の前にあるのは、8…

  • 國物語14

    ウンス嬢は?先ずは、私に挨拶するのが、筋だろ?ここに、居るのだな?聞こえないのか?あのどんちゃん騒ぎがファスインは、わざわざ別の天幕で、ヨンと面会した。「俺を…

  • 國物語13

    あんたが、ウンスかい?はいあぁ・・・、母上に瓜二つだウンスの頬に手を添えて、ファスインは、目に涙を溜めた。水の國の近衛隊など、火の國の軍神、ファスインの前では…

  • 國物語12

    ウンス様は、ご家族の皆様と共に、国境を抜けられたそうですなんと言うことだ・・・ヨンは、突然の出来事に、体の力が全て抜けた。フラリとソファーに崩れ落ちると、頭を…

  • 國物語11

    早く!早く中へ!馬車を御すシウルは、目を見張った。屋敷の周りを、甲冑を着た水の國の兵士達が、二重三重に取り囲んでいる。ギョンチョル、スクは、自分の配下であるは…

  • 國物語10

    ウンスねーちゃん、いつまで、ポーッとしてんだよポーッとなんて、してないでしょ!なら、デレ〜〜ッてしてんだなヨンの屋敷からの帰り道、ウンスは、馬車の中で、シウル…

  • 國物語9

    ヨンが国王から与えられた屋敷は、学園に程近い場所にあった。馬車を降り、玄関前に立ったが、高い塀に囲まれ、中の様子は伺えない。居住まいを正したウンスは、シウルと…

  • 國物語8

    こんな美味しい物を隠そうとした罪は、重いクスクス笑いながら、ヨンは、ウンスを見つめた。「もう、言わないでください」ウンスは、ハーブティーを入れながら、眉を下げ…

  • 國物語7

    うちの庭は、水の國でも随一なんですよなんせ、ウンスが、毎日世話をしていますからね宜しければ、一度見てやって下さいきっと、驚かれますよマンボ・スクは、ホクホク笑…

  • 國物語6

    次の日の朝、チェ・ヨンの従者が、手紙を持って現れた。今日の午後、訪問するという知らせだった。受け取った執事は、大慌てで、準備を整える。なにせ、相手は、雷の國の…

  • 國物語5

    とう様、かあ様、私は、やはり・・・お前が、どの國の者かなど、関係ねぇ。ワシらの娘に変わりはないヨンが帰った後、ギョンチョルとスクは、居間に場所を変え、ウンスを…

  • 國物語4

    急展開を迎え、嵐が過ぎ去ったかのような披露宴会場。ウンスは、ヨンに手を引かれ、その場を後にした。両側、前後を、育ての両親と義弟達に守ってもらい、騒つく王宮を素…

  • 國物語3

    王子?雷の國だと?会場が、先程とは、別の意味でざわつき始めた。雷の國は、風の國と肩を並べる大国。鉱物資源に恵まれ、工業の最先端をいく技術力を持っている。また、…

  • 國物語2

    ユ・ウンスとの婚約は、破棄する我妻は、風の國のヘンス姫しかおらぬ皆の者、とくと見よ呪われし赤髪の女と天女の如き黒髪の姫どちらが、我が妻に相応しいかを!大広間で…

  • 國物語1

    ヨン王子その呼び方は、ここでは止めろ申し訳ございません。ヨン様身分を隠し、留学生と言う肩書きで、雷の國より、水の國へ来たチェ・ヨン。お付きのチュンソクは、戦場…

  • あとがき&次回作について

    こんにちは、soraです。『ゆれる恋心』楽しんでいただけたでしょうか?まさかの80話。毎日更新で換算すると、二ヵ月半程。その間に、コメ欄にS村なる居住スペース…

  • ゆれる恋心80完

    エピローグなんでお前がいるんだよいや、お前こそ駅の前で、アン・ジェとチョン・イルが、言い合いをしている。二人とも、短く刈り込んだ頭をしていて、大きな荷物を持っ…

  • ゆれる恋心79

    ゆれるゆれるゆれる甘く蕩けるような官能の狭間を。溺れそうで彼の背に爪を立てれば逆に、衝撃を引き寄せてウンスは、熱い吐息を漏らしたウンスウンスウンス止める事の出…

  • ゆれる恋心78

    そんなに固くなるなって、言われても入籍祝いの食事を終え、二人は、予約したホテルに来ていた。ガラス張りのエレベーターが、最上階に向かって登っていく。夜景を望めば…

  • ゆれる恋心77

    ヨン、私の荷物は?部屋に入れたえ?いつもの場所には無かったけど俺の部屋だえ?もう、夫婦だからなヨンの真面目くさった顔と、ウンスの豆鉄砲を食らった鳩のような顔。…

  • ゆれる恋心76

    ウンスちゃん、顔を上げて自信を持ちなさい貴女は、私達が認めたヨンの相手よそして、ヨンも、貴女しか見えてないメヒちゃんとは、ちゃんと線引きしましょう貴女は、うち…

  • ゆれる恋心75

    俺の出産の時、母さんは、生死を彷徨った一命を取り留めたものの、何ヶ月も入院が必要で・・・その時、メヒの母さんが、俺に母乳を分けてくれたらしい家が隣同士だった若…

  • ゆれる恋心74

    すみません、通して下さいウンスは、高速バスの停留所に集まる人を縫うように、先を急いだ。走り出したら、止まらなくなった。曇天から小雨が降り出したが、傘を差す余裕…

  • ゆれる恋心73

    好きだ愛している会いたい抱きしめさせてくれ逃げるなもう一度言う結婚してくれピン、ピン、ピン通知音と共に、連続で入るライン。『メッセージを受け取りました』の文字…

  • ゆれる恋心72

    あれ?ヨン先輩、どうしたんですか?ウンスは?迎えに来た。もう、出ましたけどいつもより、少し早くマンションに到着したヨンは、トクマンの思わぬ言葉に、怪訝な表情を…

  • ゆれる恋心71

    ねーさん、顔色悪いけど、大丈夫?う、うん、大丈夫『大丈夫』じゃないのは、トクマンも、重々分かっている。ウンスの目から、光が失われていた。今日の朝まで、キラキラ…

  • ゆれる恋心70

    本当、助かったいや、ヨンの為なら、お安い御用よ今も繋がりのあるアメリカのホストファミリー。そこのママに連絡を入れたヨンは、メヒの近況を調べてもらっていた。ヨン…

  • ゆれる恋心69

    あの、ちよっと良いかしら?え?あ!はい!何でしょう?この大学の医大生にウンスって人が居ると思うんだけどメヒに、廊下で声をかけられた男は、ウンスと同じ学部の生徒…

  • ゆれる恋心68

    トゥルルルルルトゥルルルルルはいもしもし、イル?え?メヒ?珍しい。何年振りだよ!懐かしい、幼馴染の声。だが、快活な彼女らしからぬ、暗い雰囲気を纏っている。「ど…

  • ゆれる恋心67

    おば様、お久しぶりです!あら・・・・メヒちゃん?アメリカに居たんじゃ?今日、帰ってきたばかりなんです。おば様、会いたかったー!新年明けて一月初旬。突然の訪問者…

  • ゆれる恋心66

    今、何時?九時過ぎだえ?もう、そんな時間?何か問題でも?ウンスは、気だるい体を持て余しながら、ヨンの胸に頬を寄せた。「こんなに、疲れるものなのね」まだ、下半身…

  • ゆれる恋心65

    カチッカチッカチッカチッ目覚まし時計の秒針音が、唯一の音。息すら潜め、二人は、互いを見つめ合っていた。仰向けのウンス。覆いかぶさるヨン。赤い髪が、ベッドの上に…

  • ゆれる恋心64

    ・・・そりゃないだろ超特急でシャワーを浴び、タオルで頭をガシガシ拭きながら居間に戻ってきたヨンは、予想外の光景に、呟いた。床にぺたんと座ったウンスが、ローテー…

  • ゆれる恋心63

    ヨン、何で、そんな物持ってるの?気にするな気にするなって言われてもウンスは、ヨンが、車のトランクから出してきたスポーツバッグから、目が離せない。ここは、ウンス…

  • ゆれる恋心62

    この度は、お日柄よくホテルで行われた婚約式は、クリスマスシーズンにかからぬよう、十一月初旬に行われた。両家は、既に顔合わせを済ませていたことから、和気藹々とし…

  • ゆれる恋心61

    ヨンさん・・・そろそろ、さん付けは、止めてくれ。婚約者だろ?ウンス えっとね、ヨン・・・なんだ?・・・・くるしいの・・・・後部座席で強く抱きしめられ、ウンスは…

  • ゆれる恋心60

    寒くないか?大丈夫。・・・少し、暑いくらいショッピングモールの片隅に車を止めたヨンは、後ろを振り返った。目に映ったのは、座席の上で体育座りをしているウンス。長…

  • ゆれる恋心59

    風が冷たくなってきた。そろそろ帰るぞあと、少しウンスは、夕日に照らされ、オレンジ色に輝く海を見ていた。遠くに、小さな船も見える。都会では、なかなか見る事のない…

  • ゆれる恋心58

    今日は、ありがとうございましたいや、こちらこそ。君のような男が、娘婿とは、鼻が高いよウンスの父、サンジュンとヨンが、マンションの玄関先で、最後の挨拶をしていた…

  • ゆれる恋心57

    毎日じゃなくても、いいのに俺は、卒業したら、すぐに兵役に行くんだぞそうだけど時間がないんだ。少しでも、傍にいさせろ卒論製作で、忙しいヨン。ウンスも、実践的な授…

  • ゆれる恋心56

    先輩!おめでとうございます!あぁ、ありがとう。お前も頑張ってるらしいなはい!今度の試合では、スタメンに選ばれましたそうか、楽しみだな。俺も、見に行くからお願い…

  • ゆれる恋心55

    大丈夫大丈夫ヨンさんだもんきっと、大丈夫ウンスは、ヨンに教えてもらった受験番号を握りしめて、呪文の様にブツブツ呟いていた。司法試験の会場だったソウル大学には、…

  • ゆれる恋心54

    ただいま!おかえりなさい飛び込むように玄関から入って来たヨンは、エプロン姿のウンスに迎え入れられた。髪が邪魔にならないようにポニーテールにされた髪が、仔犬の尻…

  • ゆれる恋心53

    愛の力って、凄いねもう、そんな事言わないの!だって、初めての模試で、満点だよ?たしかに、範囲は狭いらしいけど、俺だったら、あり得ないよトクマンは、敬愛する先輩…

  • ゆれる恋心52

    ウンスちゃーんウンスちゃーん最後のお別れに抱きしめ合っていたヨンとウンスの耳に、聞き慣れた声が聞こえた。どうやら、表札が出ていないため、どこがウンスの部屋か分…

  • ゆれる恋心51

    コトコトコトコト部屋に広がるトマトの香り。火にかけられた鍋から、湯気が上がっている。中身は、トクマンが余った野菜で作ったラタトゥイユ。ウンスは、フランスパンを…

  • ゆれる恋心50

    二階だから、エレベーターで行くほどじゃ退院当日ぐらい、怠けたほうがいいでも、階段で行ったほうが早く着くのにそうでもない。ほら、もう来たエントランスホールでエレ…

  • ゆれる恋心49

    長い間、お世話になりましたウンスちゃんが居なくなると、寂しくなるわ居なくはなりませんよ。時々病院での講義もありますからじゃあ、また、顔を見せてくれる?えぇ、勿…

  • ゆれる恋心48

    ウンス!うちのキ・チョル先生は、凄腕なのよ!乳がん患者の乳房再建手術なんて、神業!どれだけの患者さんから、感謝されてると思ってるのよ!そんな先生の縫い目に文句…

  • ゆれる恋心47

    有難いお話ですが、私には、どうも夢物語のような気がして必ず、実現させますそう言われましてもヘスクは、目の前の青年の真摯な態度に、心動かされてはいた。だが、数年…

  • お願い!KCONで、人気投票!

    こんばんは、soraです。いつも、沢山のコメント&いいね、ありがとうございます。コメントへのお返事を書く時間がなくてすみません。毎回、すごーーーく楽しみに読ま…

  • ゆれる恋心46

    え?ウンスさんのお母さんが、そんなことを?あぁ・・・それで、お前は、どうする?どうするも何も、俺には、彼女しかいない!だが、今のお前に、安心して大切な娘さんを…

  • ゆれる恋心45

    ウンスさんが居なければ、どうなっていたか娘も、きっと、そのお子さんが無事で喜んでいると思いますあの・・・ウンスさんの状態は?バスとぶつかった際、バンパーの突起…

  • ゆれる恋心44

    マノンちゃん、待って!いや!右へ、左へ。マノンは、闇雲に走った。視界は、涙で、ぼやけてる。ただ、後ろからくる赤い髪の女だけには、捕まるわけにはいかない。全てを…

  • ゆれる恋心43

    本当に、すみません。お手間を取らせていえ・・・私で良ければ助かります。どうしても、奥様が、心配で。大丈夫です。私が、見てきますから。チェ家のアジュマから突然電…

  • ゆれる恋心42

    ヨンさん、そろそろ帰らないともう少しだけでも、マノンちゃんも待ってるから俺が、ここに居るのは嫌か?そうじゃなくて・・・ウンスは、自宅のキッチンで、晩御飯の用意…

  • ゆれる恋心41

    毎晩の逢瀬は、日を追うごとに、甘さが増した。本当は、水など、もう、どうでも良かった。でも、言い訳に、取り敢えず飲み干すと、ヨンは、ウンスを引き寄せ、抱きしめた…

  • ゆれる恋心40

    えぇ?そんな急に?本当にごめんなさい。叔母さま、やっぱり、駄目ですか?そう言うわけじゃないのよ。でも、今、うちの家に、お客さんが二人滞在中だからジャオクは、姪…

  • ゆれる恋心39

    本当に、先ほどは、ごめんなさいねいえ、誤解が解けて良かったです和かに話すジャオクとチャンの横で、ウンスは、緊張MAXで、味のしないランチをモグモグと食べていた…

  • ゆれる恋心38

    あら、また、流れてるわえぇ、奥様、連日報道が、加熱していますから本当、恐ろしい世の中ねジャオクとアジュマが見ていたのは、ニュース番組。韓国の空を牛耳ると言われ…

  • ゆれる恋心37

    ウンスさん、おはようあ、ヨンさん、おはようウンスが、洗面台の前で髪を整えていると、背後にヨンが立っていた。「ごめんなさい。直ぐ、退くから」「大丈夫、そんなに狭…

  • ゆれる恋心36

    「久しぶりだな、ウォンジク」「イ先輩、お久しぶりです」ウォンジクが頭を下げたのは、イ・ジェヒョン。荒くれ者の多い警察の中で、常に静かに物事を分析する学者肌の人…

  • ゆれる恋心35

    あ!キャプテン!キャプテンじゃないよな?あぁ・・・えっと、ヨンさん。どうしたんですか?こんな夜更けにウンスさんこそ私は、喉が乾いてしまって俺も、一緒だ深夜一時…

  • ゆれる恋心34

    なんだと!ジャオクが?はい、ご主人様何故だ!何故、電話をもっと早くしてこなかった!妻が病院に救急搬送されたと連絡があったのは、深夜二時の事だった。凶悪犯逮捕の…

  • ゆれる恋心33

    あれ?トクマンとキャプテンの弁当って、同じじゃないですか?目敏いトルベの指摘に、皆が、二人の弁当を見比べた。ドンと大きなタッパに、これでもかと入れられた白米。…

  • ゆれる恋心32

    全部で、1000ウォンでいいですよそんな!こんな沢山分けて頂いたのに!私こそ、これ以上いただいたら、奥様に叱られてしまいます早朝の台所で、ウンスとヨン家に代々…

  • ゆれる恋心31

    捜査の方は、こちらに任せてくれ逮捕という形は、難しいかもしれないだが、彼女に二度と手を出させない約束は、取り付けられると思うそれ位の交渉術は持っているつもりだ…

  • ゆれる恋心30

    それで、その女性の名は?ユ・ウンスと言いますユ・ウンス?はい、ユ・ウンスです夕食を終え、休息を取っていたウォンジクの所に、滅多に口もきかない息子から、電話がか…

  • ゆれる恋心29

    ウンスさん!キャプテン!廊下を走ってくるヨンを見て、ウンスは、堪えていた涙を溢れさせた。実は、ヨンは、ずっと病院の駐車場で待っていた。電話が来たら、直ぐに迎え…

  • ゆれる恋心28

    まったく、若いからと言って無茶は、いかん!すみません謝れば、済む問題じゃないはい、すみません初老の医師は、厳しい顔をしながらも、トクマンの診察をしてくれた。「…

  • ゆれる恋心27

    ダン!パサッきゃーーーーーーヨンが、見事なダンクを決めると、会場中を揺るがす黄色い声援が飛んだ。今の彼を止められる者は、居ない。切り込んでからの、軽く浮かせた…

  • ゆれる恋心26

    初めて会った日一目惚れした知れば知るほど好きになった迷惑じゃ無ければ付き合ってくれウンスを背負ったまま、ヨンは、足早に廊下を進む。真摯な彼の告白に、ウンスは、…

  • 短編シンイ:お墨付き(お祝い作品)

    トントントントントン包丁が、大根を切る音。ジャバジャバジャバジャバ井戸の近くで、洗濯をする音。パカン・・・パカン・・・薪が割られる音。王宮からは、かなり離れた…

  • ゆれる恋心25

    足を止めるな!回せ!回せ!一本、取り返すぞ!!46対48ギリギリの戦いを続けるトクマン達。2点リードを許してしまい、第2クォーターが終わるまで、後1分。キャプ…

  • ゆれる恋心24

    分かりました。もう二度と、チェ・ヨンさんとは会いませんうそじゃないわよね?えぇ。私、嘘は嫌いですからイルが、横を見ると、親友は、胸を押さえ、苦しげな表情を浮か…

  • ゆれる恋心23

    はぁはぁ、くそっ!どっちに行けば、いいんだ!左右に伸びる長い廊下。目の前に広がる巨大なホール。体育館を飛び出したまでは良かったが、目指す場所が分からず、ヨンは…

  • ゆれる恋心22

    ねーさんが?そうなんだ、トクマン、どうしようアイツら、やばいってリーダーは、学園長の姪っ子だぞ下手に逆らったら、大学から部に貰える補助金も打ち切られるかも一年…

  • 揺れる恋心21

    ドリンク、作ってくるね!あぁ、じゃぁ、オレ達も行きます!決勝が始まる30分前。ウンスとトクマンを除く一年坊主達は、レギュラーの給水補給用に、スポーツドリンクを…

  • ゆれる恋心20

    コレに、荷物を入れろコレに?あぁ、靴もな靴も?!?靴を入れるためのビニール袋まで手渡され、ウンスは、ヨンの過保護ぶりに、なんだか可笑しくなってきた。ヨンが持っ…

  • ゆれる恋心19

    あ・・・どうしたの、ねーさんトクマンが、ウンスの見つめる靴箱を覗くと、彼女のスニーカーが、片方だけ無くなっていた。一番上の段に入れていたから、犬に持っていかれ…

  • シンイ短編:もしも(花男バージョン)

    ※もしも、ジュンピョがヨンで、ジャンディがウンスだったら(笑)うひょー、無駄にデカイわねユ・ウンスは、神話グループが威信をかけて立てた、本社ビルを見上げた。一…

  • ゆれる恋心18

    へー、上手なものですねーホントだ。結構、複雑な巻き方なのになウンスが、トクマンの足にテーピングをする様子を、同じ一年生部員達が、覗き込んでいる。「昔から、良く…

  • ゆれる恋心17

    あくまでも、ねーさんは、俺のサポート役なんだからね?分かってる。他の人の邪魔はしないから本当だよ?約束だからね?もう、耳にタコが出来たウンスが、練習に参加する…

  • ゆれる恋心16

    赤い髪が印象的でねおメメも、とっても大きくて笑顔が凄く可愛いのあぁ、私も、あんな娘が欲しかったわひとしきり『命の恩人』について語る妻を、チェ・ウォンジクは、ネ…

  • ゆれる恋心15

    ふんふ、ふんふ、ふーん練習への参加許可を貰ったウンスは、上機嫌だった。知り合いのメディカルトレーナーにも、トクマン用に立てたメニューを確認してもらい、オッケー…

  • ゆれる恋心14

    あの・・・キャプテンん?お願いがあるんだけど・・・改まって、なんだ?私・・・・練習に参加してもいい?トクマンの松葉杖が外れ、リハビリから1週間が経った頃、ウン…

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