早咲きの紅色の梅「八重寒紅」(やえかんこう)。一つ一つの花に春の暖かみが遠く漂ってくるかのようだ。(2024年2月、東京)■2024年春の花シリーズ緋色が目立つ緋の司(2024年春の花シリーズ24-01)八重寒紅(やえかんこう)は野梅系・野梅性のごく早咲きの品種です。花は濃い紅色で中輪の八重咲きです。開花期が12月中旬~1月中旬のため、正月用の花材として用いられます。庭木はもちろん、鉢植えにも向きます。早咲きの紅色の梅「八重寒紅」(2024年春の花シリーズ24-02)
シロバナヒガンバナはシロバナマンジュシャゲとも呼ばれる。ヒガンバナの花が白くなったもので、ヒガンバナとショウキズイセンの自然交雑種だそうである。黄水仙との交雑なので、黄色がかったものも多いらしい。園芸種のものは真っ白で、花の形が複雑なのとあいまって、とても見ごたえがある。最近では花壇だけではなく、いたるところでみかけるようになった。(2019-09川崎市道端)シロバナマンジュシャゲ白花曼珠沙華[別名]シロバナヒガンバナ(白花彼岸花)[中国名]乳白石蒜rubaishisuan[学名]LycorisxalbifloraKoidz.ヒガンバナ科Amaryllidaceaeヒガンバナ属白花のヒガンバナで、ヒガンバナとショウキズイセンの自然交雑種といわれている。ヒガンバナとほとんど同じで、花期には葉がなく、花茎の先に5~...見ごたえのあるシロバナヒガンバナ(園芸種シリーズ09)
ユニークな形の濃紺の花を咲かせるカリガネソウ(高尾山シリーズ01)
ユニークな形の濃紺の花を咲かせるカリガネソウは、花が雁に似ているということから名付けられた。ただ雁の形と言われても、ハテ?という人も多いだろう。別の和名ホカケソウのほうが、帆掛け船なら創造できるので、分かりよいかもしれない。突き出た雄しべが帆の形を思わせる。ハナバチがやってくると、穂の部分の花粉が背中につくという仕組みらしい。うまく考えたものだ。(2019-09東京都高尾山)カリガネソウ(雁草、雁金草、学名:Triporadivaricata(Maxim.)P.D.Cantino)は、シソ科に分類される多年草の1種。ホカケソウ(帆掛草)とも呼ばれる。和名は花の形状が雁に似ている草であることに由来する。かつてはCaryopteris属に分類されていたが、分子系統解析によりこの属は多系統であると分かったため、単型属...ユニークな形の濃紺の花を咲かせるカリガネソウ(高尾山シリーズ01)
森林公園の林の陰で咲いていたキツネノカミソリ。ヒガンバナ科の花らしい目をひく彩だ。学名のsanguineaは、「血のように赤い」の意味だ。花の形もキュート。和名の由来は細長い葉がカミソリに似ているというのだが。(2019-09川崎市森林公園)キツネノカミソリキツネノカミソリ(狐の剃刀、学名:Lycorissanguinea)はヒガンバナ科の多年生草本球根植物である。クロンキスト体系ではユリ科に分類される。解説明るい林床や林縁などに自生する。早春のまだ他の草が生えていないうちに、狭長の葉を球根から直接出して球根を太らせ、多くの草が生い茂る夏頃には一旦葉を落とす。盆(8月なかば)前後になると花茎を30-50cmほど伸ばし、先端で枝分かれした先にいくつかの花を咲かせる。雌雄同花で花弁は橙色が6枚。本種には、結実するも...花の形も彩もキュートなキツネノカミソリ
森林公園でみたこのキンミズヒキはまだ咲き始めだ。夏の終わりころにはあたり一面がキンミズヒキになる。最初の頃のほうがありがたみがある。夏の山野を金色で飾ってくれる宝物のような植物だ。同じミズヒキでも、赤のミズヒキはいかにもタデ科の野草らしい雰囲気があるが、キンミズヒキはバラ科の野草ではっきりと雰囲気が異なる。どちらも同じころに花を開いて、競争しているかのようだ。(2019-09川崎市森林公園)キンミズヒキキンミズヒキ(金水引、学名:Agrimoniapilosavar.japonica)は、バラ科キンミズヒキ属の多年草。特徴地下の根茎は肥厚する。茎は直立し毛が多く、高さは50-100cmになる。よく分枝し、葉は等間隔に互生する。葉は奇数羽状複葉で5-9個の大小不ぞろいの小葉からなる。頂小葉は菱状長楕円形から菱状倒...秋の山野を金色で飾ってくれるキンミズヒキ
花縮紗と書くハナシュクシャは、英語名がジャンジャー・リリーというように、ショウガ科の花だ。日本には江戸時代に到来したというが、今までにあまりみたことのない花だ。芳香を放つという花の構造もとても複雑で、それでいて優雅さを失わない。ちなみに縮紗の紗は着物の透けるような薄地の生地の織り方で、縮はくしゃくしゃになる縮織のことである。洋服のクレープ織にこの縮紗という語があてられることがある。花縮紗という命名は、そのイメージからきたのだろう。(2019-09川崎市道端)ハナシュクシャ開花時期7月、8月、9月、10月、11月花の色白、赤分布原産地はインド、マレー半島。日本へは江戸時代に渡来。九州や沖縄では野生化。生育地畑、庭植え植物のタイプ多年草大きさ・高さ1~2メートル分類ショウガ科シュクシャ属学名Hedychiumcor...とても複雑な構造の白い花を夕方に開くハナシュクシャ
これも富士山麓の山の下山路で崖に咲いていたヤブマメ。わりと大きめの白い花弁の先の旗弁が紫に染まっていて、一目で分かるし、かわいい。つるでほかの植物に絡むので、見分けやすい。その後、いろいろなところでみかけるようになった。(2019-08山梨県富士山麓)ヤブマメ藪豆[中国名]liangxingdou[英名]Chinesehog-peanut[学名]AmphicarpaeaedgeworthiiBenth.Amphicarpaeabracteata(L.)Fernaldsubsp.edgeworthii(Benth.)H.Ohashivar.japonica(Oliv.)H.Ohashiマメ科Fabaceaeヤブマメ属ヤブマメvar.japonicaやウスバヤブマメvar.trispermaなどの変種に分けることも...白い花弁の先の旗弁が紫に染まっているヤブマメ
富士山麓の山の沢道で花開いていたシモバシラ。花弁が一方向に向くのが特徴的だ。花そのものにどことなく冬の霜柱の趣があるが、この名前はこの植物が咲いていたところに、冬になると霜柱ができるためだ。なんとも奇妙な植物ではある。日本固有種。属名まで植物学者の日本人の名前である。(2019-08山梨県富士山麓)シモバシラシモバシラ(霜柱、学名:Keiskeajaponica)はシソ科の多年草であり、枯れた茎に霜柱(霜華)が出来ることで知られる。属名は植物学者の伊藤圭介にちなむ。特徴宿根性の多年草である。茎は断面が四角形をしており、やや木質化する。高さ40-70cmほど、先端に向けてやや水平向きに曲がる。葉は茎の節ごとに対生に出て、長さ8-20cmの楕円形、薄くて柔らかくてつやがなく、縁に軽い鋸歯がある。花は9-10月頃に咲...花まで霜柱に似ているシモバシラ
背が高くすらりとしている美麗なシュウメイギク(園芸種シリーズ07)
今の時期、いたるところで花を開いているシュウメイギク。古くから中国から渡来し、秋明菊という名前で親しまれていたらしい。しかし帰化植物としての秋明菊は、赤花だったようだ。今では園芸種で白花のシュウメイギクを多くみかける。アネモネの仲間というが、もとから白花だったのではしないかと思わせるほど、白のシュウメイギクは日本の風土にぴったりとあった素敵な花だ。背が高くすらりとしている立ち姿も美麗な花にふさわしい。(2019-09川崎市道端)シュウメイギクシュウメイギク(秋明菊、学名:Anemonehupehensisvar.japonica)とは、キンポウゲ科の植物の一種。別名、キブネギク(貴船菊)。名前にキクが付くが、キクの仲間ではなくアネモネの仲間である。概要中国から古い時代に入ってきた帰化植物である。文献上では「花壇...背が高くすらりとしている美麗なシュウメイギク(園芸種シリーズ07)
森林公園の湿地で咲いていたホソナガバミズアオイ。水草の一つなのだが、水中で花を咲かせる仲間の種のホテイアオイとは違い、水の中よりも湿地のようなところに生えることが多いようだ。(2019-09川崎市森林公園)ホソナガバミズアオイ(細長葉水葵)ミズアオイ科分類:草学名:Pontederiacordatavar.lancifolia花びら:6枚色:筑波実験植物園にてミズアオイの仲間で北アメリカ原産。同じ北アメリカ原産のマルナガバミズアオイは葉が丸く、アメリカミズアオイよりさらに葉が細長い湿地を好む水生植物ホソナガバミズアオイ
この花はなかなか判定が難しかった。図鑑に載っていないわけではないのだが、実際に目にする花とどうも一致しなかった。葉がミョウガに似ていると言われるヤブミョウガだが、目にする白い花をつけたものからはとても連想できない。それでいて森林公園などに群生しているのである。ほとほと困ったものだった。今時分もまだ花は残っているが、藍色の実が目立つようになってきた。(2019-09川崎市森林公園)ヤブミョウガ(薮茗荷、学名Polliajaponica)は、ツユクサ科に分類される多年生草本植物である。分布東アジア(中国、朝鮮半島、台湾、日本)に分布し、日本では関東地方以西の暖地の林縁などに自生するが、湿気の多い土地を好む。沖縄県の山地には変種のコヤブミョウガ(学名Pjvar.minor)が自生する。特徴5月頃から発芽し、夏にかけて...判定にほとほと困ったヤブミョウガ
富士山麓の山の下山路の急な斜面に咲いていたシモツケソウ。ピンクの花が可憐で眼を引く。一見するとキョウガノコにそっくりだが、これは自生種である。シモツケとは葉の形が異なるので、すぐに区別できる。こんな優雅な花が日本固有種とはうれしいことである。(2019-08山梨県富士山麓)シモツケソウ[下野草]開花時期6月、7月、8月花の色ピンク、赤名前の読みしもつけそう分布日本固有種本州の関東地方から九州にかけて分布生育地山地や亜高山の草地や林の縁など植物のタイプ多年草大きさ・高さ30~80センチ分類バラ科シモツケソウ属学名Filipendulamultijuga花の特徴枝先に集散花序(最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく)を出し、花径4、5ミリの小さな花をたくさんつける。花の色は普通は淡い紅色だが、濃い...ピンクの花が可憐なシモツケソウ
純白の花が目立つジャスミン・ホワイトプリンセス(園芸種シリーズ06)
ソケイ属の花ジャスミン・ホワイトプリンセスは、ソケイらしい形の白い花がすてきだ。ソケイ属らしく蔓性の植物らしいが、なかなか思うようにまきついてくれないらしい。香りも高く、ハーブティーにもできる。庭の片隅に植えておきたくなる純白の花だ。(2019-09川崎市道端)ホワイトプリンセス科名モクセイ科属名ソケイ属別名ホワプリみずやり水を好む場所外の半日蔭難易度初心者向け栽培の特徴ホワイトプリンセス…略してホワプリ。モクセイ科の植物でジャスミンの仲間。半つる性。ジャスミンティーのジャスミンの仲間なのでお茶にも出来る。日当りを好みますが、明るい日陰程度ならば枯れずに育ってくれます。ただ日当りがいい方が花つきがよく、成長も早いので一般的には日当りで管理します。ホワイトプリンセスは開花期間が長いので花が咲くように日当たりで管理...純白の花が目立つジャスミン・ホワイトプリンセス(園芸種シリーズ06)
千日紅と書くくらい長持ちするセンニチコウ(園芸種シリーズ05)
小さなポンポンダリアのような丸い花をつけるセンニチコウ。千日紅とも書くくらい、花が長持ちするらしい。ドライフラワーにすれば、数年はもつとか。花壇の隅を飾る花としても、花束の添え物としても人気が高い。(2019-09川崎市道端)センニチコウセンニチコウの仲間は、花そのものではなく紫やピンク、白、黄、赤に色づく苞を観賞します。暑さと乾燥に強く、日本の夏に適した性質で、長期間咲き続けます。庭や花壇、鉢に植えて育てたものが、切り花としてよく仏壇に飾られます。また、フラワーアレンジメントにも欠かせない素材です。苞の部分はドライフラワーにしても色があせにくいため、名前のとおり、千日色が変わらないのではないかと思うほどです。ゴンフレナ属の植物は、熱帯アメリカを中心とした熱帯各地に100種以上が知られています。従来から紫、ピン...千日紅と書くくらい長持ちするセンニチコウ(園芸種シリーズ05)
富士山麓の山の下山中にみかけたマルバダケブキの花。葉がユニークですぐにそれと分かる。人が間を歩けなくなるほど群生することもあるという。林の湿った空間を暖かくしてくれる花だ。(2019-08山梨県富士山麓マルバダケブキ(丸葉岳蕗、学名:Ligulariadentata)はキク科メタカラコウ属の多年草。特徴茎の高さは40-120cmになる。根出葉は長い葉柄があり、葉身はフキに似た腎円形で径30-40cmになり、縁は鋸歯状になる。茎につく葉の葉柄の基部は広くふくれて茎を抱く。花期は5-8月。茎の上部に散房状に5、6個の黄色い径5-8cmの頭花をつける。舌状花は10個ほど。トウゲブキ(エゾタカラコウ)にはある総苞の基部と花柄の基部の苞はない。冠毛は赤褐色になる。分布と生育環境本州、四国に分布し、山地や深山のやや湿った草...林の中で開く黄色い花が目立つマルバダケブキ
川辺で三角の茎と花が目立つカンガレイ (「雑草」シリーズ12)
カンガレイとは奇妙な名前だが、牧野博士によると寒くなっても茎が立っている蘭「寒枯れ藺」だという。いずれにしても、三角の茎とそれに奇妙な形でついている花らしきものが目立つ。川辺で群生している様子はなかなか見ものである。(2019-09山梨県富士見町)カンガレイSchoenoplectiellatriangulatusRoxb.は、カヤツリグサ科ホタルイ属の植物。水辺に生育し、茎が三角の断面を持つ、イグサに似た姿の植物である。近縁種や類似種がいくつかある。特徴葉が発達せず、見かけ上は茎のみからなる植物である。名前の由来について、牧野はおそらく「寒枯れ藺」で、冬に地上部が枯れても、その茎が立っている様子に基づくと推定している。地下茎はごく短く、多数の茎が束生する。花茎の基部には少数の葉があるが、いずれも鞘の形になり、...川辺で三角の茎と花が目立つカンガレイ(「雑草」シリーズ12)
このトレニアという花はさまざまな彩のある品種で、色が違うと雰囲気も一変するところが面白い。写真のピンクのものは小鳥が口を開いてごはんをねだっているみたいでかわいい。トレニアは属の名前で紛らわしいが、ふつうトレニアというと、属の別名のツルウリクサ属のハナウリクサを指す。夏スミレとも呼ばれる。この写真の花はピンクのハナウリクサということになる。(2019-09川崎市道端)トレニアトレニアは暑い夏にたくさんの花を次々と咲かせ、耐陰性のある、とても育てやすい植物です。アジアからアフリカにかけて約40種が知られており、一年草のトレニア・フルニエリ(ナツスミレ、ハナウリクサ)、トレニア・バイロニーと、多年草のトレニア・コンカラー(ツルウリクサ)、これらの交雑による園芸品種が出回っています。一般的に「トレニア」と呼ばれている...色が変わると雰囲気も一変するトレニア(園芸種シリーズ04)
ウツボグサの名前は、花弁が武士が矢をいれる靫の形に似ているからという。この形の花弁をもつ花は多いのだが、この花が最初に「うつぼ」という名前をもらったということなのだろうか。富士山麓の山で足元でちまちまと咲いていた。それほど目立たない花だが、ハーブや漢方としての薬効はすぐれているらしい。俳句の世界でもそれなりに知られているようだ。「うつぼ草うすむらさきに窓昏るる釘宮のぶ」。(2019-08山梨県富士山麓)ウツボグサ(靫草、学名:PrunellavulgarisL.subsp.asiatica(Nakai)H.Hara)は、シソ科ウツボグサ属の多年生の一種。特徴東アジア温帯域に分布する多年生草本。各地の低山、野原や丘陵の道端など、日当たりのよい山野の草地に群生する。匍匐性で、茎は4月頃に地表を這うように伸ばしてから...薬効の高さで知られるウツボグサ
子供の頃に糸でつないで数珠を作ったジュズダマ。今ではそんな暇なことをする子供はいないだろう。「数珠玉やむかし一日永かりき渡邊千枝子」。大人が実際に数珠にする目的で作っていたことあるらしい。それにハト麦の原種だとは驚いた。役に立たない雑草だと思い込んでいたのだが。雑草ではあるが、俳句の世界では意外に好まれた季語らしい。黒く実った数珠に日光があたると光るところがとくに注目されたようだ。「数珠玉のかちりと夕日返しけり大嶽青児」の句のように。(2019-09川崎市森林公園)ジュズダマ(数珠玉、Coixlacryma-jobi)は、水辺に生育する大型のイネ科植物の1種である。インドなどの熱帯アジア原産。特徴一年草で、背丈は1m程になる。根元で枝分かれした多数の茎が束になり、茎の先の方まで葉をつける。葉は幅が広い線形で、ト...ジュズダマで数珠を作る子供は今どこに
初めはキンシバイだと思っていたが、キンシバイはもう花期が終わってみかけなくなったので、きっとビヨウヤナギに違いないと考えた。梅鉢紋に似た花の形は、美しいシンメトリーを形作る。楊貴妃になぞらえたくなるのも無理からぬところだろう。(2019-09川崎市道端)ビヨウヤナギ(未央柳、美容柳。学名:Hypericummonogynum)はオトギリソウ科の半落葉低木。ビョウヤナギとも通称するが、園芸的な呼び名であり植物名としては誤り。特徴中国原産。約300年前に日本に渡来した。半常緑性の小低木で、よく栽培されている。花期は5-7月頃で、直径5センチ程度の黄色の5枚の花弁のある花を咲かせる。キンシバイにも似るが、特に雄蕊が長く多数あり、よく目立つ。雄蕊の基部は5つの束になっている。葉は十字対生する。枝先がやや垂れ下がり葉がヤ...シンメトリーの美しいビヨウヤナギ(園芸種シリーズ03)
三つ峠山の山頂近くで花を開いていたトモエシオガマ。捩じれた巴型に花をつけるのがユニーク。巴型といってもピントこないかもしれないので、巴紋の画像を最後に示しておく。要するに三つ巴の形で回って花がつくのである。厚みのある肉感的な花が特徴だ。(2019-08山梨県富士山麓)トモエシオガマ(巴塩竈)ゴマノハグサ科、シオガマギク属学名Pedicularisresupinatavar.caespitosa分布本州(中部地方以北)。高さ30~60cm。花期8月~9月。生育地山地の草地など。・「シオガマギク」の変種。花が茎の上部について、ねじれていることで上から見ると巴状に見える。・茎はほとんど分枝しないで直立する。・葉は「シオガマギク」よりやや幅広い。・茎の上部に長さ2㎝ほどの紅紫色の花をつける。巴紋厚みのある肉感的な花が特徴のトモエシオガマ
昔の蚊帳を思い出させるコゴメカヤヅリ(「雑草」シリーズ10)
カヤツリグサにもいろいろな種類がある。コゴメガヤツリは苞葉が3枚あり、1枚は花序より長いという特徴がある。この苞葉と穂の関係が蚊帳を吊っているようにみえるのだろうか。この特徴はどれも似たようなものだ。今では蚊帳を吊る家庭はほとんどなくなっただろう。「かやつり草蚊帳無くなつてしまひけり藤田湘子てんてん」だ。それでもざらざらとした蚊帳の手触りは、今でも夏の暑い夜を思い出させる。「蚊帳なき世蚊帳吊草の残りけり能村登四郎」。カヤツリグサは六音だが、それでも俳句にしっかりと歌われているのに驚く。(2019-09川崎市道端)コゴメガヤツリ(小米蚊帳吊、学名:Cyperusiria)は、カヤツリグサ科カヤツリグサ属の1年草。やや湿った場所に生える雑草。特徴草丈は20-60cmになる。葉は幅2-6mmで線形、多数が根出状に出る...昔の蚊帳を思い出させるコゴメカヤヅリ(「雑草」シリーズ10)
強力な香辛料であるローズマリーが花をつけていた。春にもみた記憶があるが、一年に何度も咲くのだろうか。香りと違って、日本の風土に違和感のない薄紫の花が可憐だ。(2019-09川崎市道端)ローズマリー(英:rosemary仏:romarin)は、地中海沿岸地方原産で、シソ科に属する常緑性低木。和名マンネンロウの漢字表記は「迷迭香」であるが、これは中国語表記と同一である。生葉もしくは乾燥葉を香辛料、薬(ハーブ)として用いる。花も可食。水蒸気蒸留法で抽出した精油も、薬として利用される。属名Rosmarinusは「海のしずく」を意味する。ヨーロッパでは、教会、死者、生者を悪魔から守る神秘的な力を持つといわれ、また記憶や友情を意味する。キリスト教以前のヨーロッパで祝典や結婚式、葬儀に用いられたとされ、「変わらぬ愛」や「貞節...薄紫の花が可憐なローズマリー(園芸種シリーズ02)
ワレモコウはつつましい秋の花だ。穂かと思うような暗い赤の花をつける。秋の花は派手なものが多いので、つい見逃してしまいそうだ。それでも日本では長く好まれてきた花である。旅を愛した若山牧水の有名な歌「吾木香すすきかるかや秋くさのさびしききはみ君におくらむ」は忘れ難い一首だ。上の写真の富士山麓の山では群生はしていなかったが、多くの高原で群れるように咲いているのをよく見かける。下はある高原で撮影した花のアップ画像である。五音節の名前のワレモコウは、さびを好む俳句の世界でも愛された花である。「さしそへて淋しき花の吾亦紅三橋鷹女」。「山の陽を小さく集めて吾亦紅中村苑子」も巧みだ。(2019-08山梨県富士山麓)ワレモコウ(吾亦紅、吾木香、吾妹紅)は、バラ科・ワレモコウ属の植物。日本列島、朝鮮半島、中国大陸、シベリアなどに分...吾木香すすきかるかや秋くさのさびしききはみ君におくらむ
シマスズメノヒエとスズメノヒエは穂の大きさですぐに見分けることができる。最近ではほとんどがシマススメノヒエだという。名前の由来は牧野博士によるとスズメが食べるヒエだというが、この穂の形からスズメとヒエを想像した日本人の想像力の細やかさに、いつもながら感心する。穂の形がユニークなので、雑草としてはわりと目に付くほうだろう。(2019-09川崎市道端)シマスズメノヒエ(島雀の稗、学名:Paspalumdilatatum)は、イネ科スズメノヒエ属の多年生の草本。南アメリカ原産であるが、現在の日本ではごく広く普通に見られる雑草。アルゼンチンではパンパの多年草として広く見られる。踏みつけに強く、芝生地にもよく侵入する。牧草としてもよく利用される。この類では大きくなる方で、穂も大きくてよく目立つ。穂に毛が多いのが特徴となっ...穂の形がユニークなシマスズメノヒエ
富士山麓でみかけたコウリンカ。高度のために花弁の数が少ないのが特徴という。キク科の花は識別しがたいものが多いが、コウリンカは独特ですぐに分かる。菊の花のような風情はないが、あっさりと風情をあきらめたところが潔い。(2019-08山梨県富士山麓)コウリンカ紅輪花[学名]Tephroserisflammea(Turcz.exDC.)Holubsubsp.glabrifolia(Cufod.)B.Nord.SenecioflammeusTurcz.exDC.subsp.glabrifolius(Cufod.)Kitam.SenecioflammeusTurcz.exDC.var.glabrifoliusCufod.キク科Asteraceae(Compositae)コウリンカ属キオン属としてに分類されたことがあるが、現...少ない花弁を反り返らせるコウリンカ
クロッカスのような白い花を咲かせるタマスダレ(園芸種シリーズ01)
最近道端に大きな白い花が咲いていると思ったら、タマスダレだった。春だったらハナニラかなと思うところだった。花の形はどちらかと言えばクロッカスに近い。園芸種が逃げ出したものらしい。道端の花が少なくなっているときだけに、うれしい。(2019-09川崎市道端)タマスダレ(玉簾、学名:Zephyranthescandida)は、ヒガンバナ科(クロンキスト体系ではユリ科)タマスダレ属の球根草。和名の由来は、白い小さな花を「玉」に、葉が集まっている様子を「簾」に例えたことによる。別名のレインリリー(雨ユリ)とは、ゼフィランサス属及び近縁のハブランサス属(英語版)の総称であり、タマスダレだけの別名ではない。まとまった雨後に一斉に花茎を伸ばし開花することに由来する。また、タマスダレを「ゼフィランサス」ということもあるが、本来、...クロッカスのような白い花を咲かせるタマスダレ(園芸種シリーズ01)
クサビのように鋭い鉤がまがまがしいヒナタイノコヅチ(「雑草」シリーズ08)
いわゆるヒッツキムシの一種としてよく知られるヒナタイノコズチ。クサビのように鋭い鉤が生えそろったまがまがしい実が生えそろっている。この草の近くを通った野良猫は災難だ。毛についたイノコズチを舐めて取らなければならない。かわいそうに。それでも根は生薬として使われるらしい。「和名の由来は、茎の節のふくらんだところを猪の膝頭に見立てたところからきている」という。(2019-09川崎市道端)ヒナタイノコヅチ(日向猪子槌、学名:Achyranthesbidentatavar.fauriei)は、ヒユ科イノコヅチ属の多年生草本。日当たりのよい道端や原野に生える雑草である。和名は、イノコヅチ(ヒカゲイノコヅチ)よりも日当たりのよい場所に生えることから。特徴根は地中深くに伸び、引き抜きにくい。茎は節で枝分かれする。葉は対生。花期...クサビのように鋭い鉤がまがまがしいヒナタイノコヅチ(「雑草」シリーズ08)
昔からごく馴染みのツユクサだが、最近は花が咲いているところをあまりみかけなくなった。朝のうちにあまりでかけないせいかもしれないが。それでも早朝の山中湖の湖畔ではツユクサが咲き乱れていて、心和んだ。万葉の昔から日本人にはなじみの花で、月草、蛍草、青花などの別名がある。帽子花は、花の形をうまくとらえている。「二ひらの花びら立てて蛍草松本たかし」の句は、帽子草と蛍草のふたつの特徴をまとめていて秀逸だ。「千万の露草の眼の礼をうく富安風生」もいいなぁ。(2019-08山梨県富士山麓)ツユクサ(露草、学名:Commelinacommunis)は、ツユクサ科ツユクサ属の一年生植物。畑の隅や道端で見かけることの多い雑草である。朝咲いた花が昼しぼむことが朝露を連想させることから「露草」と名付けられたという説がある。英名のDayf...帽子をかぶったようなツユクサの青に心和む
これもナンテンハギと同じように富士山麓で崖にへばりつくように咲いていたツルフジバカマ。クサフジに似た花だが、名前はどこからもらったのか、まつたく違う花を想像させる。それでも濃い藍色が初秋にふさわしい。(2019-08山梨県富士山麓)ツルフジバカマ(蔓藤袴)つる性多年草北海道-九州の山野に生える。全体に軟毛があるが、毛の多いものからごく少ないものもある。小葉は10-16個あり、やや厚く、長さ1.5-4cmの長楕円形。花は紅紫色で、長さ1.2-1.5cm。旗弁の舷部(反り返った広い部分)と爪部(筒状部)は同長。托葉は粗く裂ける。花期は8-10月。(野に咲く花)茎は長く伸び稜があってわずかに軟毛がある。小葉は5-8対、長さ15-40mm、幅5-12mm、乾くとやや紅褐色を帯び裏面に軟毛がある。巻きひげは通常分枝する。...濃い藍色が初秋にふさわしいツルフジバカマ
意外に思えるかもしれないが、もっとも小振りなエノコログサは、これまで紹介したアキノエノコログサなどよりも遅れて日本に到来した。縄文時代にアワとともに渡来したらしい。探さないとみつからないくらい、ほかのエノコログサに負けている。これらのどのエノコログサも、食用にすることができる。手がかかるだろうが、古代ではそれでも貴重な栄養源だったのかもしれない。ただし俳句の世界では、他のすべてのエノコログサの代表として好まれている。「われらみなゑのころ草のやうなもの亭午星野麥丘人」。(2019-09川崎市道端)エノコログサ(狗尾草、学名:Setariaviridi)は、イネ科エノコログサ属の植物で、一年生草本である。ブラシのように長い穂の形が独特な雑草である。夏から秋にかけてつける花穂が、犬の尾に似ていることから、犬っころ草(...あまりみかけなくなったエノコログサ(「雑草」シリーズ07)
アザミの同定は難しい。富士山麓にたくさん咲いていたアザミのうちで、総苞片の反り返りが顕著な写真のアザミはナンブアザミだろうと考えた。あるいは変種のタイアザミか。薄紫の花弁の色がしとさやかさを醸し出している。手を出すとチクリと刺されるのだが。(2019-08山梨県富士山麓)ナンブアザミ南部薊[学名]Cirsiumnipponicum(Maxim.)Makinoキク科Asteraceaeアザミ属和名は南部地方(奥羽地方)の薊という意から。東北地方で普通にみられる。分布範囲が広く、変異が多い。変種にタイアザミ(トネアザミ)やヨシノアザミなどがある。茎は直立し、よく分枝する。根生葉は花期にはなく、茎葉は長さ20~30㎝の楕円状披針形、無裂から中裂まで、基部は茎を抱かない。葉の刺針はあまり太くない。頭花は小さく、直径2~...薄紫の花弁の色がしとやかなナンブアザミ
ふつうのエノコログサよりも、アキノエノコログサのほうがよく見かける。エノコログサは小振りで直立することが多いが、アキノエノコログサは大ぶりで、頭を垂れる。猫じゃらしによく使ったものだ。遊んでやると大喜び。うちの猫は葉っぱも好んで食べた。ただし葉先が鋭いので、戻すことが多かった。(2019-09川崎市道端)アキノエノコログサ(秋の狗尾草)1年草。北海道-九州の日当たりのよい空き地や路傍・畑地に生育、群生し、北海道ではエノコログサよりも量的に多い。茎の高さは40-160cm。茎の基部は分けつして叢生し、エノコログサよりも壮大になる。葉は長さ30-40cm、幅20-23mm、表面は少し紫色を帯びた寝た毛が密生するが、裏面は無毛。葉舌は毛状。葉鞘は縁にだけ毛がある。花序は円柱状、長さ10-20cm、湾曲して先端は下垂す...猫も好むアキノエノコログサ(「雑草」シリーズ06)
富士山麓では南天に似た葉をつけるナンテンハギが崖のあちこちにしがみつくように咲いていた。種類の多い萩の品種のなかでは葉の形すぐに見分けることができる。若葉は食用にされていて、アズキナとも呼ばれている。味が小豆に似ているのではなく、ゆでたときの匂いが、小豆をゆでたときにでる匂いと似ているかららしい。(2019-08山梨県富士山麓)ナンテンハギ南天萩[別名]フタバハギ、アズキッパ[英名]two-leafvetch[学名]ViciaunijugaA.Braunマメ科Fabaceaeソラマメ属和名の由来はナンテンの葉に似ていることから。別名はアズキの葉に似て食べられることによる。根茎は木質で太い。茎は直立し、巻きひげがない。葉葉は2個の小葉からなる偶数羽状複葉、3個が普通のソラマメ属の中では特異である。小葉は長さ3~9...若葉が食用にもなるナンテンハギ
イタドリは日本でも古くから親しまれた薬草であり、「痛みを取る」からイタドリと名付けられたとされている。スカンポという名前でも知られており、ぼくも子供の頃に茎の皮をはいで、酸っぱい味を味わったことがある。俳句の世界でも虎杖と書いて、馴染みの季語になっている。「いたどりを噛みしめ急かぬ旅にをり田中英子」。アジア原産の「害草」で、ヨーロッパでは撃退に必死なようだ。(2019-09長野県富士見市)イタドリ(虎杖、痛取、Fallopiajaponica、英語:Japaneseknotweed)とは、タデ科の多年生植物。別名は、スカンポ(酸模)、イタンポ、ドングイ、スッポン、ゴンパチ、エッタン、ダンチ。ただし、スイバをスカンポと呼ぶ地方もある。分布・生態北海道西部以南の日本、台湾、朝鮮半島、中国に分布する東アジア原産種。日...古くから親しまれた薬草イタドリ(「雑草」シリーズ05)
富士山麓で自生していたクルマバナ。上からみとる花弁が車輪のように丸くついている。写真では車が二段になっいるが、数段になるものもある。紫色の小さな花弁はよくみると可憐で華麗だ。こうした花を足元にみつけると、ほっとする。(2019-08山梨県富士山麓)クルマバナ(車花、学名:Clinopodiumchinensesubsp.grandiflorum)は、シソ科トウバナ属の多年草。特徴地下の根茎は短く横にはう。茎は直立し、高さは20-80cmになり、4角形でまばらに下向きの毛が生え、ふつう枝分かれする。葉は対生し、葉身は卵形から狭卵形で、長さ2-4cm、幅1-2.5cm、葉先は鋭頭で基部はまるく、5-15mmになる葉柄があり、縁に鋸歯がある。花期は8-9月。茎先に花穂をつけ、数段離れて車状に仮輪をつける。仮輪の下につ...クルマバナ、紫の小さな花弁が車輪のように丸くついている
きちんと育てれば装飾にもなるチカラシバ(「雑草」シリーズ04)
ブラシのような大きな穂をつけるチカラシバ。雑草扱いで、引き抜くのに力がいる芝という命名だ。しかしきちんと育てれば、装飾用にもなる。神代植物公園にあったこのチカラシバは、立派な飾りになっていた。欧米では園芸種が観賞用に栽培されているという。(2019-09東京都神代植物公園)チカラシバチカラシバ(力芝、学名:Pennisetumalopecuroides)は、単子葉植物イネ科の多年草。道端によく見かける雑草のひとつで、ブラシのような穂が特徴的である。特徴地下茎はごく短く、大きな株を作る、根元から多数の葉を出す。葉は細長く、根元から立ち上がる。葉はやや丸まる。花茎は夏以降に出て、真っすぐに立つ。花軸は枝分かれせず、先端近くの軸に多数の針状の毛に包まれた小穂がつく。小穂は最初は軸から斜め上に向けて出るが、果実が熟する...きちんと育てれば装飾にもなるチカラシバ(「雑草」シリーズ04)
春に草原でたくさん咲いているキツネノボタンに似た花を咲かせるダイコンソウ。キツネノボタンは緑色の金平糖に似た果実をつけるが、ダイコンソウは球形の果実をつける。葉の尽き方からダイコンソウと呼ばれるらしいが、イメージはまったく合わない。樹林の中で固まって咲いている様子は、黄色いお菓子がばらまかれているようだった。湿った樹林の中なので、立木に苔がつき、その対比が目を引いた。(2019-08山梨県富士山麓)ダイコンソウ(大根草、学名:Geumjaponicum)はバラ科ダイコンソウ属の多年草]。特徴植物体全体に粗い毛が散生する。茎は直立し、高さは25-60cmになり、上部はまばらに分枝し、分枝は長い。根出葉は羽状複葉で長さは10-20cmになり、頂小葉は特に大きく、長さ3-6cmになる円形から広卵形で、多くは3裂し、縁...樹林の中で黄色の花が目立つダイコンソウ
石器時代から日本に自生していたキンエノコロ(「雑草」シリーズ03)
夕日を浴びて金色に輝くキンエノコロ。日本には石器時代から自生するというから、最古の自生種かもしれない。金色の穂を眺めながら、遠い昔の日本の野原の風景を想像してみた。(2019-09長野県富士見市)キンエノコロは、イネ科エノコログサ属の一種で、一年生植物の雑草である。穂の形がエノコログサとよく似ているが、穂にびっしり生える毛が、黄緑色のエノコログサと異なり、黄色である。その黄色が光を受けるさまを金色と見たのが名の由来である。分布ヨーロッパ原産だが、北半球の温帯から熱帯にかけて広く分布する。日本でも北海道から九州まで、道ばた、休閑地、あるいは耕地に雑草としてよく見られる。日本では同属のアキノエノコロとともに最終氷期から自生しており、縄文時代中期以降に入ってきたエノコログサより古株である。利用インド南部では、脱粒性を...石器時代から日本に自生していたキンエノコロ(「雑草」シリーズ03)
三つ峠山の山頂で、その頃ただ一輪咲いていたウメバチソウ。ほかはみんな蕾だった。たしかに梅鉢紋に似ている。しかし本物の花は仮雄しべの構造がとても複雑で、花の中に別の花が存在しているかのようだ。三つ峠山の登山の記憶をかけがえのないものにしてくれる貴重な一輪だった。(2019-08山梨県富士山麓)ウメバチソウ(梅鉢草、学名:Parnassiapalustris)はウメバチソウ属の多年草。花が梅の花を思わせる。根出葉は柄があってハート形。高さは10-40cmで、花茎には葉が1枚と花を1個つける。葉は、茎を抱いている。花期は8-10月で2cmほどの白色の花を咲かせる。北半球に広く見られ、日本では北海道から九州に分布する。山地帯から亜高山帯下部の日の当たりの良い湿った草地に生え、地域によっては水田のあぜにも見られる。コウメ...華麗なウメバチソウ、花の中に別の花が存在しているようだ
さわさわとした穂が気持ちのよいコスズメガヤ(「雑草」シリーズ02)
道端に群生していたコスズメガヤ。英語名はなぜかlittlelovegrassと愛らしい名前がついているが、外国でも雑草として扱いに困っているらしい。さわさわとした穂が、風になびいて美しいし、さわっても気持ちがいいのだが。(2019-09長野県富士見市)コスズメガヤ(小雀茅)1年草ユーラシア原産。本州-沖縄の空き地や路傍に生育し、疎生またはやや群生する。茎は高さ10-35cm、平滑、下部は倒伏する。葉は長さ3-12cm、幅3-5mm、基部に毛がある。葉舌は白色の毛状。葉鞘は無毛、腺点があり、腺点は葉鞘のほか節の下や花序の枝、小梗などにも散在または環状に並ぶ。花序は円錐状、長さ5-10cm、花軸の各節から1個の枝を出し、密に小穂をつける。小穂は線状披針形、長さ5-7mm、幅1.8-2mm、5-12小花からなり、やや...さわさわとした穂が気持ちのよいコスズメガヤ(「雑草」シリーズ02)
オオバギボウシの季節はとっくに終わったが、富士山麓の高原では多数のコバギボウシが花をつけていた。遠くから紫色の花をみつけて近寄ってみると、どれもこれだった。オオバギボウシは園芸種もあって、少し食傷気味だったが、コバギボウシは自然な感じがとてもよい。ギボウシはもともとはこんな自然な印象の花だったのではないだろうか。ギボウシの品種改良の展覧会まで開かれるのをみると、ハテ、と思わざるをえない。(2019-08山梨県富士山麓)コバギボウシ(小葉擬宝珠、学名:Hostasieboldii)は、リュウゼツラン亜科ギボウシ属の多年草。狭義には、前掲のH.sieboldiiの品種var.sieboldiif.spathulata(シノニム:H.helonioides)を指す。「擬宝珠」は、橋の欄干につける装飾品のことであり、花...自然な感じがとてもよいコバギボウシ
見栄えのする花を咲かせないため、「雑草」として無視されたり、ときには「害草」として忌み嫌われたりする多くの植物がある。しばらくこうした「雑草」を取り上げてみることにしよう。メヒシバは芝生や畑でどんどん生えてくるので、ゴルフ場や農家の嫌われ者。種子発芽の不斉一性などのさまざまな戦略で個体の数をふやしていく。なかなかの切れ者なのだ。それでも子供の頃から慣れ親しんできた植物の一つとして忘れられない。(2019-09川崎市道端)メヒシバ(雌日芝、学名:Digitariaciliaris)は、イネ科メヒシバ属の植物である。身近にごく普通に見られるイネ科の植物である。細い茎で地表を這い、立ち上がった花茎の先に、数本の細い穂を放射状に伸ばす。勢力の強い雑草としても知られる。特徴さほど大きくない一年草で、根元の茎は地表を這い、...嫌われ者だが切れ者のメヒシバ(「雑草」シリーズ01)
富士外輪山の登山道の登り始めのところに花開いていて、歩く人を励ましてくれるゲンノショウコ。薬効はともかく、フウロソウの仲間らしい可憐な花が見る人を楽しませる。いかんせん、ちと小さいのだが、ほかの草に隠れるようにひっそりと咲いているのがほほえましい。雨模様だったので、そばの葉っぱに水滴が残っている。「通り雨ありたる現の証拠かな右城暮石」。(2019-08山梨県富士山麓)ゲンノショウコゲンノショウコ(現の証拠、学名:Geraniumthunbergii)は、フウロソウ科フウロソウ属の多年草。日本全土の山野や道端に普通に見られる。生薬のひとつであり、和名は「(胃腸に)実際に効く証拠」を意味する。玄草(げんそう)ともいう。秋に種子を飛散させた後で果柄を立てた様が神輿のように見えることから、ミコシグサとも呼ばれる。形態・...登山道にひっそりと咲いていたゲンノショウコ
最も青い花を咲かせると言われるムクゲ「ブルーバード」(槿シリーズ24)
ムクゲの中で最も青い花を咲かせると言われるムクゲ「ブルーバード」。蕾しか残っていなかったが、この品種なしではさみしい。蕾でも十分に迫力のある色合いだ。(2019-09東京都神代植物公園)最も青い花を咲かせると言われるムクゲ「ブルーバード」(槿シリーズ24)
平地のホタルブクロはもう花期が終わったが、富士山麓ではヤマホタルブクロがいたるところに咲いていた。平地のより袋がふっくらしている。蛍を入れるにはいいかも。(2019-08山梨県富士山麓)ヤマホタルブクロ[山蛍袋]開花時期6月、7月、8月花の色赤、紫名前の読みやまほたるぶくろ分布日本固有種東北地方南部から近畿地方東部生育地山地の土手など植物のタイプ多年草大きさ・高さ20~60センチ分類キキョウ科ホタルブクロ属学名Campanulapunctatavar.hondoensis花の特徴茎に垂れ下がるようにして円筒形をした薄い紅紫色の花をところどころにつける。花の長さは4~5センチで、先が浅く5つに切れ込む。葉の特徴葉は長さが5~8センチの三角形に近い卵形である。互い違いに生える(互生)。実の特徴花の後にできる実はさく...ふんわりとした袋がかわいいヤマホタルブクロ
名前どおりに乱れ咲いていたムクゲ「白乱れ」(槿シリーズ23)
いかにも名前どおりに乱れ咲いていた「白乱れ」。八重の花弁が基部で捩じれるために、乱れ咲きになるらしい。白のムクゲは清楚になりがちなので、こうした品種も一興だろう。(2019-09東京都神代植物公園)名前どおりに乱れ咲いていたムクゲ「白乱れ」(槿シリーズ23)
一重で花びらが細長いムクゲ「白筋入り」。どちらかと言えば赤筋入りにもみえる。このように筋が入るのは、ムクゲでは少ないようだ。(2019-09東京都神代植物公園)一重で花びらが細長いムクゲ「白筋入り」(槿シリーズ22)
富士山麓で乱れ咲いていたヤマハハコ。平地のハハコグサとよく似ているが、はるかに大柄なので、目立つ。高原の日当たりのよいところに集まって咲いていて、しあわせそうだ。いかにもぬくぬくとした気楽な感じがほほえましい。(2019-08山梨県富士山麓)ヤマハハコやまははこ(山母子)キク科分類:草学名:Anaphalismargaritacea名前はハハコグサ(春の七草のオギョウのこと)に似、山地に生えることから。ハハコグサとは異なり花は白。しかし白い花弁のように見えるのは総包片と呼ばれ、葉が変化したもので、中央の花の部分は黄色。秋になると自然のドライフラワーになる。大きな株で群生するので、高地の草原ではこのような風景が見られる。良く似た仲間にはカワラハハコ、ヤハズハハコ、ハハコヨモギなどがあるエーデルワイスに似るともいわ...ぬくぬくとした感じがほほえましいヤマハハコ
切れのよい花弁のつきかたがすてきなコウゾリナ。剃刀菜という名前は花弁にもあてはまりそうだ。夏の終わりの富士山麓の山歩きは、雨模様だったが、樹林の中は木々に守られて、傘もいらないくらいだった。そんなときに足元を照らし出してくれる黄色の花はとくに印象に残った。(2019-08山梨県富士山麓)コウゾリナ(剃刀菜・顔剃菜)越年草・短命な多年草北海道-九州。根は紡錘状。全体に先が2つに分かれて鈎状になった剛毛がある。茎は高さ25-200cm。根出葉は開花時に枯れ、茎の下部の葉は倒披針形で長さ8-22cm、基部はしだいに細狭まり、有翼のある柄となり、茎に狭く沿下する。茎の中部の葉は披針形で長さ6-12cm、基部は茎を抱く。頭花はゆるい散房花序につき、径2-2.5cm、総苞は長さ10-11mm、内片は線状披針形で、背に1-2...切れのよい花弁がすてきなコウゾリナ
ハヤカワ・シロは花笠というよりは、白の八重と呼んだほうが適している感じだ。夏の暑い日にも、それなりに涼し気で茶花にも使えそうだ。(2019-09東京都神代植物公園)ムクゲ‘ハヤカワ・シロ’(木槿‘早川白’)分類アオイ目アオイ科フヨウ属学名Hibiscussyriacus‘Hayakawa-shiro’属性木本互生葉序単項花序花色:白、紫、ピンク、赤花期:夏原産地園芸品種八重の白が映えるハヤカワ・シロ(槿シリーズ21)
これまで「槿シリーズ」で19品種を紹介してきた。これらは七月に撮影したものだが、今回落穂ひろいとして数種を追加する。九月になってから撮影してきたものである。場所は同じく東京都の神代植物公園。今回はムクゲ「紫細弁一重」。名前が十分に自己紹介している。底紅の強い紫のシンプルなムクゲだ。紫のシンプルなムクゲ「紫細弁一重」(槿シリーズ20)
富士山麓の高原で咲き乱れていたカイフウロ。フウロの仲間はどれも可憐だが、識別に苦労する。これは写真のように、五枚の花弁がさらに三裂する個体が多かったので、四国によくみられるイヨフウロの変種の「カイフウロ」と判定した。(2019-08山梨県富士山麓)イヨフウロGeraniumshikokianum(フウロソウ科フウロソウ属)広島の比婆山山系、吾妻山で美しい花を咲かせているフウロソウに出会った。花の模様はビッチュウフウロに似た網目状であるが、大きさはより大きく、全体に毛が多く、草原に生育している点でも生態的に異なる。イヨフウロであった。イヨフウロは関東地方以西の本州、四国、九州に分布する多年草。7月から9月にかけ、直径2.5~3cmの紅紫色の美しい花を咲かせる。刈り取り跡などに生育する場合にはこんもりと葉を出して地...五枚の花弁がさらに三裂するカイフウロ
オミナエシの花で一心に吸蜜していたベニシジミ(昆虫シリーズ 10)
ベニシジミがオミナエシの花で一心に吸蜜していた。近づいてもまったく気にせず、時々向きを変えながら食事に専念していた。公園なので警戒心がないのだろうか。「蜆蝶せせり疲れの無きものか暮津」。(2019-08東京都神代植物公園)ベニシジミ(紅小灰蝶、学名:Lycaenaphlaeas)は、チョウ目(鱗翅目)シジミチョウ科ベニシジミ属に分類されるチョウの一種。概要春に日当たりの良い草原でよく見られる小さな赤褐色のチョウである。成虫の前翅長は1.5cmほど。前翅の表は黒褐色の縁取りがあり、赤橙色の地に黒い斑点がある。後翅の表は黒褐色だが、翅の縁に赤橙色の帯模様がある。翅の裏は表の黒褐色部分が灰色に置き換わっている。時に白化する場合もある。鹿児島県でレッドリストの「分布特性上重要」の指定を受けている[1]。1997年(平成...オミナエシの花で一心に吸蜜していたベニシジミ(昆虫シリーズ10)
釣鐘のような形の花弁が咲き乱れるツリガネニンジン。富士山麓の高原で目立っていた。花柱が花弁よりも突き出し、浅く三裂するのが特徴。図鑑によると春の若芽は「ととき」と呼ばれて、昔から山菜として好まれてきたという。(2019-08山梨県富士山麓)ツリガネニンジン(釣鐘人参、学名:Adenophoratriphyllavar.japonica)はキキョウ科ツリガネニンジン属の多年草。特徴根は白く肥厚し、花茎の高さは40/100cmになり、全体に毛がある。根生葉は円心形で花期には枯れてしまう。茎葉は茎に3/5枚輪生し、上部は互生または対生する。茎葉の形は長楕円形、卵形、楕円形、披針形と変化が多く、やや厚みがあってつやがない。長さは4/8cmで縁に鋸歯がある。植物体を切ると白い乳液が出る。花期は8/10月で、淡紫色の下を向...釣鐘のような形の花弁が目立つツリガネニンジン
森林公園で羽根を休めていたウラジャノメ。人の汗を吸いに肌にとまることもあるそうだ。夏の日陰でひらひらと飛翔しているのをみると、どこか遠い頃の記憶がよみがえるようだ。記憶のなかの思考の影のように。(2019-08川崎市森林公園)ウラジャノメは関西・東海地方には分布せず、広島県、中部地方、北海道に分布する比較的珍しい蝶です。ただし、中部地方ではいるところには比較的多くいるようで、私が知っている場所では普通種の認識です。この地の生態写真と、少し離れた場所で採取した母蝶から採卵した卵からの飼育記録を示していきます。ウラジャノメ(裏蛇の目)という名称は、裏面の蛇の目紋が多いことに拠るのでしょう(筆者推定)。産地では、林縁で比較的よく見ました。ときどき日向にも出てきて、人の汗をよく吸います。基礎データ(長野県)■科ジャノメ...遠い日を思い出させるウラジャノメ(昆虫シリーズ09)
萩はたいていはピンクのきれいな花をつけるが、ときおり黄色のものがみられる。このセンダイハギがその代表だろう。名前は先代萩とも仙台萩ともいわれる。仙台以北によくみられたからとか、歌舞伎の先代萩からきたとか諸説はあるが、今では園芸種も多いようだ。(2019-08川崎市道端)センダイハギは、本州中部(茨城、富山)以北から、朝鮮半島、中国、シベリア、北アメリカ北部まで広い地域に自生する植物です。海岸に近い砂地では、ときに大群落を形成することがあります。宮城県仙台市以北で目立ち、名前は「仙台萩(千代萩、先代萩)」の意味です。これは、仙台藩の伊達騒動を題材にした歌舞伎「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」に由来するといわれています。キバナセンダイハギと呼ばれることもありますが、これは別属のムラサキセンダイハギと区別しやすい...萩としては黄色の花がユニークなセンダイハギ
イチモンジセセリがハナバチと仲良くアザミの花で蜜を吸っていた。そっくりなチャバネセセリとの違いは斑点がまばらに散らばるか、四角い銀紋一列に並ぶかである。これもセセリチョウの仲間のうちではごくふつうにみられる種で、誰でもみたことがあるだろう。(2019-08山梨県富士山麓)イチモンジセセリ(一文字?、Parnaraguttata)はチョウ目(鱗翅目)セセリチョウ科に属するチョウの1種。特徴として後翅裏の銀紋が一文字状に並んでいるためこの名前がある。前翅長は約20mm。全身が茶色一色で、後翅裏に4つの銀紋が並び、和名の由来となっている。本種を含めこれら茶色のセセリチョウのグループは似かよっており、同定する際には後翅裏の模様で見ることが多い。人家周辺から里山にかけて見られ、羽音を立てて敏速に飛ぶ。花・湿地・汚物・腐果...これもお馴染みのイチモンジセセリ(昆虫シリーズ08)
オシロイバナはすっかり生活に溶け込んで、俳句でも歌われているほどだ。白い花はおしろいを思わせるがふつうは赤などが多い。「種子には粉状の胚乳があり、これからオシロイバナの名がついた」というが、俳句で使いたくなるような名前だ。「おしろいの花や男の碌でなし雨滴集星野麥丘人」(2019-08川崎市道端)オシロイバナ(白粉花、白粧花、学名:Mirabilisjalapa)とはオシロイバナ科の多年草または一年草である。南アメリカ原産で江戸時代始めごろに渡来。花が美しいため観賞用に栽培されるが、広く野生化もしている。茎はよく枝分かれして灌木状となるが節がはっきりしていて、木質化はしない。全体にみずみずしい緑。花は赤、黄色、白や絞り模様(同じ株で複数の色のものもある)などで、内、白と黄の絞りは少ない。花は夕方開き、芳香がある。...名前のせいで俳句でも好まれるオシロイバナ
ジャノメチョウはどこでもみかけるジャノメチョウ属の代表のような蝶。少し暗いところをひらひらと舞っていることが多いので、誰にも馴染みの蝶だろう。昨日のヒョウモンチョウもそうだったが、ジャノメチョウは亜科の名前まで同じだ。この写真は富士山麓の高原で撮影したものだが、大型で翅は丸みを帯びているので雌だろうか。(2019-08山梨県富士山麓)ジャノメチョウ(蛇目蝶、学名:Minoisdryas)は、タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科ジャノメチョウ属に分類されるチョウの1種。特徴ジャノメチョウ亜科ではヒメウラナミジャノメとともに、比較的よく見られる蝶。翅は表裏ともに一様に茶褐色で、前翅に2つ・後翅に1つの眼状紋があるが、他のジャノメチョウ亜科の蝶には多い金色の輪郭がないためあまり目立たない。前翅長は、28-42cm。メスは...誰にも馴染みのジャノメチョウ(昆虫シリーズ07)
トケイソウという花は、図鑑でその奇抜な花の構造をみてから、ぜひ咲いているところをみたいと願っていた。それがごく近くの民家の垣根でたくさんの花を咲かせていたのをみつけて、驚いた。希少な花だと思っていたのに、とても生命力が強そうなのである。この花はどうみても周囲に秒針の目盛りのついた円盤の上を、時間、分、秒を示す時計の針が回っている花としかみえない。ところが西洋の想像力では立体的に十字架とキリストをくぎ付けした釘をみいだし、キリストがかぶせられたいばらの冠をみいだすのである。文化の違いとはそのようなものかと、思いを新たにした次第次である。(2019-08川崎市道端)トケイソウ(時計草、パッションフラワー、Passionflower)はトケイソウ科・トケイソウ属(Passiflora)に分類される植物の総称であり、狭...やっとみつけた待望の花トケイソウ
富士山麓の高原では多くのヒョウモンチョウがひらーり、ひらーりと舞っていた。学名は月桂樹に変身したニンフのダフネーの名前をもらっているが、和名では族名のヒョウモンチョウそのまま。たしかに羽根の模様は一番そっけないからしかたないのかも。ぼくは飾り気のないところが好きだけど。(2019-08山梨県富士山麓)ヒョウモンチョウ(豹紋蝶、Brenthisdaphne)は、チョウ目(鱗翅目)アゲハチョウ上科タテハチョウ科ドクチョウ亜科ヒョウモンチョウ族に属するチョウの一種。概要標準的な和名をあてられているが、本種は日本国内ではそれほど一般的な種ではなく、他のヒョウモンチョウ族の蝶との区別のために「ナミヒョウモン」と呼ばれることもある。日本国内で繁栄しているヒョウモンチョウ族のチョウ、ミドリヒョウモンやツマグロヒョウモンなどは...飾り気のない素朴なヒョウモンチョウ(昆虫シリーズ06)
オニユリは日本の山野でみかけるもっともふつうの百合、もっとも百合らしい百合だろうか。少年の頃の記憶をよみがえらせるどこか懐かしい花である。むかしからゆり根をとって食用にするために増やされ、それが野生化したものらしい。(2019-08川崎市道端)オニユリ(鬼百合・学名Liliumlancifolium)とは、ユリ科ユリ属の植物。自生地グアム東部、中国、朝鮮半島、日本に自生する。日本では北海道から九州の平地から低山で普通に見られ、一説には中国からの渡来種と言われている。変種に対馬に自生するオウゴンオニユリ(Liliumlancifoliumvar.flaviflorum)がある。特徴草丈は1~2m程となる大型のユリ。葉は互生し、小さめの披針形で先端はゆるく尖る。茎は紫褐色で細かい斑点がある。花季は7月から8月で、花...幼い頃の思い出を蘇らせるなつかしいオニユリ
有毒な蝶を擬態する賢いツマグロヒョウモン(昆虫シリーズ 05)
森林公園てツマグロヒョウモンがひらひらと地面の上を舞っていた。子供の頃の記憶では高原でないとみられない珍蝶だったが、今では平地でも普通にみられるらしい。成蝶は毒のあるアサギマダラを真似た擬態の模様を採用しているし、幼虫もまた毒虫らしいけばけばしい模様なので、親子ともども毒があるから近寄らないでと警告しながら、実は無害な蝶らしい。巧みな生き方ではないか。(2019-08川崎市森林公園)ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋、Argyreushyperbius)は、チョウ目(鱗翅目)タテハチョウ科ドクチョウ亜科ヒョウモンチョウ族に分類されるチョウの一種。雌の前翅先端部が黒色で、斜めの白帯を持つのが特徴である。特徴成虫の前翅長は38-45mmほど。翅の模様は雌雄でかなり異なる。雌は前翅の先端部表面が黒(黒紫)色地で白い帯が横断...有毒な蝶を擬態する賢いツマグロヒョウモン(昆虫シリーズ05)
クサフジの可憐な花は、奥蓼科に苔を見にでかけたときにみつけた。苔に集中していたので、奥蓼科で撮影したのはこのクサフジくらいだった。名前とおりに花が藤の花に似ている。なぜが心がほっとするようなやさしい色合いだ。(2019-07長野県奥蓼科)クサフジ(草藤、Viciacracca)はソラマメ属に属する多年草。北海道、本州、九州に分布する。和名の由来は、葉と花がフジに似ていることから。特徴山地の草原の日当たりの良い場所に生える。茎の長さは、80-150cmになる。茎は角張り、細かい毛がある。葉は羽状複葉でやや薄く、18-24個ほどの小葉と巻きひげからなる。托葉は小さく2歯があるが、無いものもある。花期は5-7月で、茎の上部にある葉の脇から花柄を伸ばす。淡紫色から青紫色の蝶形花が総状花序で咲く。花の長さは、10-12m...ほっとするような色合いの可憐なクサフジ
人を恐れないので親しみを感じさせるオオシオカラトンボ(昆虫シリーズ 04)
シオカラトンボは子供の頃からなじみだが、全身が青くてがっしりしているのはオオシオカラトンボらしい。池の側に、人間も恐れずにとまっていて、親しみを感じさせる。(2019-08川崎市森林公園)オオシオカラトンボトンボ目トンボ亜目トンボ科トンボ亜科Orthetrummelania大きさ51-61mm時期5-11月分布北海道・本州・四国・九州・沖縄シオカラトンボを立派にしたようなトンボ。シオカラトンボは、腰から下が急に細くなっているが、本種は尾の先までほぼ同じ太さ。オスは濃いめの水色で、メスはくすんだ黄色。ため池や水田のまわりの棒の先などによくとまっている。人を恐れないので親しみを感じさせるオオシオカラトンボ(昆虫シリーズ04)
最近まで、いたるところで花を開いていたテッポウユリ。白くすらっと伸びた花が開くと、ワクワクする。沖縄では自生しているというが、このあたりでは栽培種がときに野生化しているようだ。とくにタカサゴユリとの違いは見分けにくい。紫の線が入るかどうかは、個体によって違いもあるようだ。種子が風で運ばれていたるところで広がっているようだ。(2019-08川崎市道端)テッポウユリ(鉄砲百合、学名Liliumlongiflorum)は、ユリ目ユリ科ユリ属の多年生草本球根植物である。ラッパに似た形の筒状の花を横向きに咲かせる。特徴丈が50cm-1m程度に生長し、楕円形で長い葉をつけ、葉脈は水平方向に入る。原産地での花期は4-6月で、茎の頂上に純白で細長い花を横向きにつける。花長は10-15cm、直径5cmほど、花弁が6枚あるように見...白くすらっと伸びた花がワクワクさせるテッポウユリ
かなり疲れたモンキアゲハが林の中の道で水を吸っていた。写真では少ししかみえないが、後翅に黄白色の大きな斑紋があるのが命名の根拠になっている。あまりみかけない蝶かと思ったが、昨日も庭のゆずの葉に産卵しようと飛来していたので、このあたりには多いのかもしれない。(2019-08川崎市道端)モンキアゲハ(紋黄揚羽、Papiliohelenus)は、チョウ目アゲハチョウ科に分類されるチョウの一種。日本最大級のチョウで、後翅に黄白色の大きな斑紋があるのが特徴である。概要成虫は前翅長60-75mm、開張110-140mmほどで、日本に分布するチョウとしてはオオゴマダラやナガサキアゲハと並ぶ最大級の種類である。夏型は春型に比べて大型になる。翅は大きくて幅広く、後翅には尾状突起がある。色は全体的に黒いが、後翅には和名通り大きな黄...道端で水を吸っていたモンキアゲハ(昆虫シリーズ03)
日本ではオカトラノオが馴染みの野草だが、オカトラノオがサクラソウ科の花なのにたいして、ハナトラノオはシソ科だ。並んで花弁がつくのは似ているが、オカトラノオは一列に並ぶのにたいしてハナトラノオは四角の四辺に並んで花弁がつく。そのためカクトラノオとも呼ばれている。大正時代に渡来したというから、もう歴史は長い。そのせいかいたるところで見かけるようになった。薄い紫の花が心を和ませる。(2019-08川崎市路傍)ハナトラノオとはハナトラノオは夏から秋にかけて、全国いたるところでよく見かける花です。優しいピンクの花が群れ咲く様子は、残暑の中でも、つかの間の涼しさを感じさせてくれます。フィソステギア属には15種ほどがありますが、栽培されるのは、ほとんど本種(Physostegiavirginiana)です。北アメリカ東部原産...薄い紫の花が心を和ませるハナトラノオ
紫のアザミに似た花を咲かせるアゲラタムにきたヤマトシジミ(昆虫シリーズ 02)
アゲラタムという言葉はギリシャ語で「年をとらない」ということだ。いつまでも咲く花として花束の飾りによく使われる。原産地では雑草扱いだったが、改良されてアザミに似た花をたくさんつけるようになった。和名のカッコウアザミは、鳥のカッコウではなく、外形の格好がアザミに似ているところからつけられたようだ。写真は花はおまけで、ほかにきれいに咲いているのを無視して、ヤマトシジミが蜜を吸いにきたところを写したものを選んだ。雌のヤマトシジミは機嫌よく羽根をすり合わせていた。(2019-08川崎市道端)アゲラタムアゲラタムの基本情報学名:Ageratum和名:カッコウアザミその他の名前:オオカッコウアザミ科名/属名:キク科/カッコウアザミ属(アゲラタム属)特徴アゲラタムは、さわやかな涼感のある淡いブルーの花色と、ふんわりとしたソフ...紫のアザミに似た花を咲かせるアゲラタムにきたヤマトシジミ(昆虫シリーズ02)
ランタナはまったく作り物のような花。園芸種だとばかり思っていたが、沖縄にいって普通に咲いているのをみて認識を改めた。中南米からの帰化植物らしい。とりどりの色が変化するので、七変化とも呼ばれるというのはアジサイのようだ。(2019-07川崎市道端)ランタナ(Lantana、学名:Lantanacamara)はクマツヅラ科の常緑小低木。中南米が原産。観賞用に栽培される。和名はシチヘンゲ(七変化)。鮮やかな色の花をつけ、その色が次第に変化することに由来する。世界中に帰化植物として定着している。日本では小笠原諸島、沖縄諸島に移入分布している。特徴多数の小花からなる散形花序をつける。開花後、時間がたつと次第に花色が変わるため、同一花序でも外側と内側では花色が異なる(内側が新しい)。開花時期がアジサイと重なり葉の形も似てい...七変化とも呼ばれる色とりどりのランタナ
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早咲きの紅色の梅「八重寒紅」(やえかんこう)。一つ一つの花に春の暖かみが遠く漂ってくるかのようだ。(2024年2月、東京)■2024年春の花シリーズ緋色が目立つ緋の司(2024年春の花シリーズ24-01)八重寒紅(やえかんこう)は野梅系・野梅性のごく早咲きの品種です。花は濃い紅色で中輪の八重咲きです。開花期が12月中旬~1月中旬のため、正月用の花材として用いられます。庭木はもちろん、鉢植えにも向きます。早咲きの紅色の梅「八重寒紅」(2024年春の花シリーズ24-02)
緋色が目立つ花梅の「緋の司」(ひのつかさ)です。春らしい花ですね。(2024年二月、東京)緋色が目立つ緋の司(春の花2024)
花芯がピンクに染まる白バラ「レーシー・レディ」。半剣弁高芯咲きの中輪で、1999年にイギリスのディクソン社が発表したバラである。(2023年京成バラ園)■2023年春薔薇シリーズ「フランボワーズ・バニーユ」(2023年春薔薇シリーズ23-01)「ルージュ・ピエール・ド・ロンサール」(2023年春薔薇シリーズ23-02)「つる・プリンセス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ23-03)「プリンセス・アイコ」(2023年春薔薇シリーズ23-04)「ハニー・ブーケ」(2023年春薔薇シリーズ23-05)「エンプレス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ23-06)「スマイル・ハニー・ローズ」(2023年春薔薇シリーズ23-07)「プリンセス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ23-08)「ディズニーランドローズ」...花芯がピンクに染まる白バラ「レーシー・レディ」(2023年春薔薇シリーズ23-46)
穏やかなピンクのバラ「春芳」。シュンポウと読ませる。半剣弁高芯咲きの中輪で、1987年に鈴木省三氏が作出したバラである。(2023年京成バラ園)■2023年春薔薇シリーズ「フランボワーズ・バニーユ」(2023年春薔薇シリーズ23-01)「ルージュ・ピエール・ド・ロンサール」(2023年春薔薇シリーズ23-02)「つる・プリンセス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ23-03)「プリンセス・アイコ」(2023年春薔薇シリーズ23-04)「ハニー・ブーケ」(2023年春薔薇シリーズ23-05)「エンプレス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ23-06)「スマイル・ハニー・ローズ」(2023年春薔薇シリーズ23-07)「プリンセス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ23-08)「ディズニーランドローズ」(202...穏やかなピンクのバラ「春芳」(2023年春薔薇シリーズ23-45)
ピンクの中輪のつるバラ「エーデルシュタイン」。丸弁カップ咲きで、2015年にドイツのタンタウ社が発表したバラである。名前は「宝石」の意味だ。(2023年京成バラ園)■2023年春薔薇シリーズ「フランボワーズ・バニーユ」(2023年春薔薇シリーズ23-01)「ルージュ・ピエール・ド・ロンサール」(2023年春薔薇シリーズ23-02)「つる・プリンセス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ23-03)「プリンセス・アイコ」(2023年春薔薇シリーズ23-04)「ハニー・ブーケ」(2023年春薔薇シリーズ23-05)「エンプレス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ23-06)「スマイル・ハニー・ローズ」(2023年春薔薇シリーズ23-07)「プリンセス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ23-08)「ディズニーラ...ピンクの中輪のつるバラ「エーデルシュタイン」(2023年春薔薇シリーズ23-44)
クリームがかった白のゆったりとしたバラ「正雪」。半剣弁高芯咲きの大輪のバラで、1992年に鈴木省三氏が作出したバラである。(2023年京成バラ園)■2023年春薔薇シリーズ「フランボワーズ・バニーユ」(2023年春薔薇シリーズ23-01)「ルージュ・ピエール・ド・ロンサール」(2023年春薔薇シリーズ23-02)「つる・プリンセス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ23-03)「プリンセス・アイコ」(2023年春薔薇シリーズ23-04)「ハニー・ブーケ」(2023年春薔薇シリーズ23-05)「エンプレス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ23-06)「スマイル・ハニー・ローズ」(2023年春薔薇シリーズ23-07)「プリンセス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ23-08)「ディズニーランドローズ」(20...クリームがかった白のゆったりとしたバラ「正雪」(2023年春薔薇シリーズ23-43)
外側は白く、中心はピンクになるバラ「ミミ・エデン」。丸弁カップ咲きの中輪のバラで、2000年にフランスのメイヤン社が作出したバラである。(2023年京成バラ園)■2023年春薔薇シリーズ「フランボワーズ・バニーユ」(2023年春薔薇シリーズ23-01)「ルージュ・ピエール・ド・ロンサール」(2023年春薔薇シリーズ23-02)「つる・プリンセス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ23-03)「プリンセス・アイコ」(2023年春薔薇シリーズ23-04)「ハニー・ブーケ」(2023年春薔薇シリーズ23-05)「エンプレス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ23-06)「スマイル・ハニー・ローズ」(2023年春薔薇シリーズ23-07)「プリンセス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ23-08)「ディズニーランド...外側は白く、中心はピンクになるバラ「ミミ・エデン」(2023年春薔薇シリーズ23-42)
コロッとした丸い花をつけるつるバラ「アミ・ロマンティカ」。中輪の浅いカップ咲きで、白地にピンクが乗る。2010年にフランスのメイヤン社が作出したバラである。(2023年京成バラ園)■2023年春薔薇シリーズ「フランボワーズ・バニーユ」(2023年春薔薇シリーズ23-01)「ルージュ・ピエール・ド・ロンサール」(2023年春薔薇シリーズ23-02)「つる・プリンセス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ23-03)「プリンセス・アイコ」(2023年春薔薇シリーズ23-04)「ハニー・ブーケ」(2023年春薔薇シリーズ23-05)「エンプレス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ23-06)「スマイル・ハニー・ローズ」(2023年春薔薇シリーズ23-07)「プリンセス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ23-08...コロッとした丸い花をつけるつるバラ「アミ・ロマンティカ」(2023年春薔薇シリーズ23-41)
ピンクがかった赤のバラ「ピンクノックアウト」。ノックアウトの枝変わりで、2004年にアメリカのラドラー社が発表したバラである。半八重咲きのシンプルでかわいいバラだ。(2023年京成バラ園)■2023年春薔薇シリーズ「フランボワーズ・バニーユ」(2023年春薔薇シリーズ23-01)「ルージュ・ピエール・ド・ロンサール」(2023年春薔薇シリーズ23-02)「つる・プリンセス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ23-03)「プリンセス・アイコ」(2023年春薔薇シリーズ23-04)「ハニー・ブーケ」(2023年春薔薇シリーズ23-05)「エンプレス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ23-06)「スマイル・ハニー・ローズ」(2023年春薔薇シリーズ23-07)「プリンセス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ2...ピンクがかった赤のバラ「ピンクノックアウト」(2023年春薔薇シリーズ23-40)
一重のシンプルなレモンイエローのバラ「リモンチェッロ」。名前のリモンチェッロはイタリアのレモン酒の名前だという。2008年にフランスのメイヤン社が作出したバラである。(2023年京成バラ園)■2023年春薔薇シリーズ「フランボワーズ・バニーユ」(2023年春薔薇シリーズ23-01)「ルージュ・ピエール・ド・ロンサール」(2023年春薔薇シリーズ23-02)「つる・プリンセス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ23-03)「プリンセス・アイコ」(2023年春薔薇シリーズ23-04)「ハニー・ブーケ」(2023年春薔薇シリーズ23-05)「エンプレス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ23-06)「スマイル・ハニー・ローズ」(2023年春薔薇シリーズ23-07)「プリンセス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ...一重のシンプルなレモンイエローのバラ「リモンチェッロ」(2023年春薔薇シリーズ23-39)
濃艶な黒バラ「黒蝶」。開くとロゼット咲きになる。大輪の花が房咲きになるので、見栄えのするバラだ。(2023年京成バラ園)■2023年春薔薇シリーズ「フランボワーズ・バニーユ」(2023年春薔薇シリーズ23-01)「ルージュ・ピエール・ド・ロンサール」(2023年春薔薇シリーズ23-02)「つる・プリンセス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ23-03)「プリンセス・アイコ」(2023年春薔薇シリーズ23-04)「ハニー・ブーケ」(2023年春薔薇シリーズ23-05)「エンプレス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ23-06)「スマイル・ハニー・ローズ」(2023年春薔薇シリーズ23-07)「プリンセス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ23-08)「ディズニーランドローズ」(2023年春薔薇シリーズ23-...濃艶な黒バラ「黒蝶」(2023年春薔薇シリーズ23-38)
鮮やかなオレンジ色が際立つバラ「スーパースター」。トロピカーナとも呼ばれる。半剣弁高芯咲きの大輪で、1960年にタンタウ社から発表されたバラである。(2023年京成バラ園)■2023年春薔薇シリーズ「フランボワーズ・バニーユ」(2023年春薔薇シリーズ23-01)「ルージュ・ピエール・ド・ロンサール」(2023年春薔薇シリーズ23-02)「つる・プリンセス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ23-03)「プリンセス・アイコ」(2023年春薔薇シリーズ23-04)「ハニー・ブーケ」(2023年春薔薇シリーズ23-05)「エンプレス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ23-06)「スマイル・ハニー・ローズ」(2023年春薔薇シリーズ23-07)「プリンセス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ23-08)「ディ...鮮やかなオレンジ色が際立つバラ「スーパースター」(2023年春薔薇シリーズ23-37)
白のナデシコに似た花を咲かせる「センジュガンピ」。林のなかでひっそりと咲いているのが奥ゆかしい。(2023年箱根)2023年春の花シリーズ「ジャイアント・スノードロップ」(春の花シリーズ23-01)「セツブンソウ」(春の花シリーズ23-02)「ユキワリイチゲ」(春の花シリーズ23-03)「福寿草」(春の花シリーズ23-04)「ミチノクフクジュソウ」(春の花シリーズ23-05)「福寿海」(春の花シリーズ23-06)「ロウバイ」(春の花シリーズ23-07)「シナマンサク」(春の花シリーズ23-08)「八重寒紅」(春の花シリーズ23-09)「カラスノエンドウ」(春の花シリーズ23-10)「クモマグサ」(春の花シリーズ23-11)「スイセン」(春の花シリーズ23-12)「ペーパーホワイト」(春の花シリーズ23-1...白のナデシコに似た花を咲かせる「センジュガンピ」(春の花シリーズ23-110)
小さな白い花が頭状花として集まって咲く「セイヨウノコギリソウ」。頭状花の部分が少し飛び出ているのが特徴だ。(2023年箱根)2023年春の花シリーズ「ジャイアント・スノードロップ」(春の花シリーズ23-01)「セツブンソウ」(春の花シリーズ23-02)「ユキワリイチゲ」(春の花シリーズ23-03)「福寿草」(春の花シリーズ23-04)「ミチノクフクジュソウ」(春の花シリーズ23-05)「福寿海」(春の花シリーズ23-06)「ロウバイ」(春の花シリーズ23-07)「シナマンサク」(春の花シリーズ23-08)「八重寒紅」(春の花シリーズ23-09)「カラスノエンドウ」(春の花シリーズ23-10)「クモマグサ」(春の花シリーズ23-11)「スイセン」(春の花シリーズ23-12)「ペーパーホワイト」(春の花シリー...小さな白い花が頭状花として集まって咲く「セイヨウノコギリソウ」(春の花シリーズ23-109)
ピンクの花があでやかな「キョウガノコ」。茶花にもよく使われる。(2023年春高尾山)2023年春の花シリーズ「ジャイアント・スノードロップ」(春の花シリーズ23-01)「セツブンソウ」(春の花シリーズ23-02)「ユキワリイチゲ」(春の花シリーズ23-03)「福寿草」(春の花シリーズ23-04)「ミチノクフクジュソウ」(春の花シリーズ23-05)「福寿海」(春の花シリーズ23-06)「ロウバイ」(春の花シリーズ23-07)「シナマンサク」(春の花シリーズ23-08)「八重寒紅」(春の花シリーズ23-09)「カラスノエンドウ」(春の花シリーズ23-10)「クモマグサ」(春の花シリーズ23-11)「スイセン」(春の花シリーズ23-12)「ペーパーホワイト」(春の花シリーズ23-13)「キズイセン」(春の花シリ...ピンクの花があでやかな「キョウガノコ」(春の花シリーズ23-108)
青紫の花が群れて咲く「アズーロコンパクト・スカイブルー」。風にそよぐとかわいい。花の形もアップでみると、ウサギ耳をもっていて、可憐だ。(2023年春川崎市)2023年春の花シリーズ「ジャイアント・スノードロップ」(春の花シリーズ23-01)「セツブンソウ」(春の花シリーズ23-02)「ユキワリイチゲ」(春の花シリーズ23-03)「福寿草」(春の花シリーズ23-04)「ミチノクフクジュソウ」(春の花シリーズ23-05)「福寿海」(春の花シリーズ23-06)「ロウバイ」(春の花シリーズ23-07)「シナマンサク」(春の花シリーズ23-08)「八重寒紅」(春の花シリーズ23-09)「カラスノエンドウ」(春の花シリーズ23-10)「クモマグサ」(春の花シリーズ23-11)「スイセン」(春の花シリーズ23-12)「...青紫の花が群れて咲く「アズーロコンパクト・スカイブルー」(春の花シリーズ23-107)
蕾が開くと黄色の雄蕊が突き出てかわいい「ナンテン」。漢名の「南天燭」からきているが、「難転」と音が通じるので、縁起かつぎに植えられたという。冬には真っ赤な実が実るので、子供の頃には雪で作ったウサギの目にしたものだった。(2023年春川崎市)2023年春の花シリーズ「ジャイアント・スノードロップ」(春の花シリーズ23-01)「セツブンソウ」(春の花シリーズ23-02)「ユキワリイチゲ」(春の花シリーズ23-03)「福寿草」(春の花シリーズ23-04)「ミチノクフクジュソウ」(春の花シリーズ23-05)「福寿海」(春の花シリーズ23-06)「ロウバイ」(春の花シリーズ23-07)「シナマンサク」(春の花シリーズ23-08)「八重寒紅」(春の花シリーズ23-09)「カラスノエンドウ」(春の花シリーズ23-10)...蕾が開くと黄色の雄蕊が突き出てかわいい「ナンテン」(春の花シリーズ23-106)
素晴らしく香る「テイカカズラ」。満たされぬ恋心に絡みつくという名前を残された定家さんもかわいそうだが、垣根の木などに絡みついて、その木の花であるかのように咲き誇っているのをよくみかける。(2023年春川崎市)2023年春の花シリーズ「ジャイアント・スノードロップ」(春の花シリーズ23-01)「セツブンソウ」(春の花シリーズ23-02)「ユキワリイチゲ」(春の花シリーズ23-03)「福寿草」(春の花シリーズ23-04)「ミチノクフクジュソウ」(春の花シリーズ23-05)「福寿海」(春の花シリーズ23-06)「ロウバイ」(春の花シリーズ23-07)「シナマンサク」(春の花シリーズ23-08)「八重寒紅」(春の花シリーズ23-09)「カラスノエンドウ」(春の花シリーズ23-10)「クモマグサ」(春の花シリーズ2...素晴らしく香る「テイカカズラ」(春の花シリーズ23-105)
青紫色の小さな花が高盆状に集まって咲く「ヤナギハナガサ」。南米から園芸種として導入されたが、こぼれダネでよく繁殖して、現在では道端によく見かける。サンジャクバーベナ(三尺バーベナ)とも呼ばれている。(2023年春川崎市)2023年春の花シリーズ「ジャイアント・スノードロップ」(春の花シリーズ23-01)「セツブンソウ」(春の花シリーズ23-02)「ユキワリイチゲ」(春の花シリーズ23-03)「福寿草」(春の花シリーズ23-04)「ミチノクフクジュソウ」(春の花シリーズ23-05)「福寿海」(春の花シリーズ23-06)「ロウバイ」(春の花シリーズ23-07)「シナマンサク」(春の花シリーズ23-08)「八重寒紅」(春の花シリーズ23-09)「カラスノエンドウ」(春の花シリーズ23-10)「クモマグサ」(春の...青紫色の小さな花が高盆状に集まって咲く「ヤナギハナガサ」(春の花シリーズ23-104)
褐色を帯びた深紅のバラ「デイリー・メイル・センテッド・ローズ」。華やかななかにも陰影のあるバラだ。名札によると1921年にイギリスでアーチャー&ドーターが作出したバラだという。(2023年京成バラ園)■2023年春薔薇シリーズ「フランボワーズ・バニーユ」(2023年春薔薇シリーズ23-01)「ルージュ・ピエール・ド・ロンサール」(2023年春薔薇シリーズ23-02)「つる・プリンセス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ23-03)「プリンセス・アイコ」(2023年春薔薇シリーズ23-04)「ハニー・ブーケ」(2023年春薔薇シリーズ23-05)「エンプレス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ23-06)「スマイル・ハニー・ローズ」(2023年春薔薇シリーズ23-07)「プリンセス・ミチコ」(2023年春薔...褐色を帯びた深紅のバラ「デイリー・メイル・センテッド・ローズ」(2023年春薔薇シリーズ23-36)
早咲きの紅色の梅「八重寒紅」(やえかんこう)。一つ一つの花に春の暖かみが遠く漂ってくるかのようだ。(2024年2月、東京)■2024年春の花シリーズ緋色が目立つ緋の司(2024年春の花シリーズ24-01)八重寒紅(やえかんこう)は野梅系・野梅性のごく早咲きの品種です。花は濃い紅色で中輪の八重咲きです。開花期が12月中旬~1月中旬のため、正月用の花材として用いられます。庭木はもちろん、鉢植えにも向きます。早咲きの紅色の梅「八重寒紅」(2024年春の花シリーズ24-02)
緋色が目立つ花梅の「緋の司」(ひのつかさ)です。春らしい花ですね。(2024年二月、東京)緋色が目立つ緋の司(春の花2024)