早咲きの紅色の梅「八重寒紅」(やえかんこう)。一つ一つの花に春の暖かみが遠く漂ってくるかのようだ。(2024年2月、東京)■2024年春の花シリーズ緋色が目立つ緋の司(2024年春の花シリーズ24-01)八重寒紅(やえかんこう)は野梅系・野梅性のごく早咲きの品種です。花は濃い紅色で中輪の八重咲きです。開花期が12月中旬~1月中旬のため、正月用の花材として用いられます。庭木はもちろん、鉢植えにも向きます。早咲きの紅色の梅「八重寒紅」(2024年春の花シリーズ24-02)
高尾山ではヒトリシズカはもう終わっていたがフタリシズカが群れて咲いていた。優雅な名前をもらった植物の一つだ。花のたたずまいも、名前に恥じずに優雅なものである。このような花を撮影していると、都会の空気がすっかりと抜けるような気分になる。(2019-05東京都高尾山)フタリシズカフタリシズカ(二人静、学名:Chloranthusserratus)は、センリョウ科の多年草。特徴沖縄を除く日本全国の山林の比較的暗い場所に分布する。高さは30~60cm。花期は4~6月。茎の先に数本(2本の場合が多い)の穂状花序を出し、小さな白い花をつける。花には花弁も萼もなく、3個の雄しべが丸く子房を抱いている。花序は立っているが、果実ができると下に曲がる。夏頃(果実の成熟期)に閉鎖花をつける。和名は、2本の花序を、能楽「二人静」の静御...優雅なたたずまいのフタリシズカ
金糸梅が咲き始めた。昔はよく調べずに、よくうつ病に効くというセイヨウオトギリソウ(セントジョーンズワート)だと思い込んでいた花だがふっくらとしたどこか大柄に梅に似た花の雰囲気は、はるかに優雅だ。気になると、いたるところで見かけるようになる。葉のつき方と蕾の形で、花が咲いていなくても、すぐにそれと分かるようになる。(2019-05神奈川県川崎市道端)キンシバイキンシバイ(金糸梅、学名:Hypericumpatulum)はオトギリソウ科オトギリソウ属の半落葉小低木。本種のことをヒペリカム(Hypericum)ということも多いが、ヒペリカムは、オトギリソウ属のラテン名であり、必ずしも本種とは限らない。特徴中国原産で、江戸時代の宝暦10年(1760年)に渡来したといわれる。花の形が良く梅に似ており、色が黄色であることが...梅に似た大きな黄色い花を開くキンシバイ
休耕田で昔懐かしいスズメノテッポウをみつけた。子供の頃はこの穂の部分を引き抜いて、草笛を吹いたものだった。薄い半透明な葉耳がリードとなっピ~と高く鳴る。音の高さは変えられないので、ただピーピー鳴らすだけだが子供の頃はそれでも満足していたものだ。この穂をみると、かつての田んぼの風景が一瞬のうちで甦った。(2019-05神奈川県川崎市田畑)スズメノテッポウスズメノテッポウ(雀の鉄砲、学名:Alopecurusaequalis)とは、イネ科に属する小型の草本植物である。春の水田によく見られる細くて真っすぐな穂を一面に出すのでよく目立つ。史前帰化植物である。特徴草丈は20cmからせいぜい40cm位。地下茎はなく、根元で多少枝分かれした茎は、少し横に這って立ち上がる。関節はやや膨らむ。葉は細長く、縁は少し波打ち、ほぼ上を...子供の頃に草笛にしたスズメノテッポウ
このアジサイは高尾山の全山いたるところで花を開いていた。ヤマアジサイともサワアジサイとも呼ばれる。沢沿いのほぼ目の高さに白い花を咲かせるので、よく目立つ。足元ではシャガがやはり谷筋に満開だった。(2019-05東京都高尾山)ヤマアジサイヤマアジサイ(学名:Hydrangeaserrata)は、アジサイ科アジサイ属の1種である。山中で沢によく見られることから、サワアジサイとも呼ばれる[1]。ただし、独立した種として認めず、アジサイHydrangeamacrophylla(種としてのアジサイ、ガクアジサイ)の亜種Hydrangeamacrophyllasubsp.serrataなどとする説もある[2]。分布本州では関東より西、また四国、九州などの山地に分布する[3]。千島列島、台湾、中国南部の山地にもみられる[4]...高尾山の全山を飾っていたヤマアジサイ
木陰でムラサキシキブのやさしい紫の花が咲いているのに気づいた。枝の下に隠れて咲くので、よく探さないと見えない。でも蜂が集まっているので、ここに何かあるぞ、と分かる。写真は、葉に星状毛が多く、触ってみるとふさふさしているし、葉の付け根が丸いので、ヤブムラサキだろう。秋にどんな実がなるのか、楽しみだ。花や実などの詳しい写真は、ムラサキシキブ(紫式部)とヤブムラサキ(薮紫)のサイトが詳しい。(2019-05神奈川県川崎市林間)ムラサキシキブムラサキシキブ(紫式部、Callicarpajaponica)はシソ科の落葉低木である。日本各地の林などに自生し、また果実が紫色で美しいので観賞用に栽培される。特徴高さ3m程度に成長する。小枝はやや水平に伸びる。葉は対生で長楕円形、鋭尖頭(先端が少し突き出すこと)、長さ6-13cm...木陰でやさしい紫の花を咲かせるムラサキシキブ
街路の舗装の隙間からワルナスビが花を開ているのをみつけた。目に見えないような隙間からよく生えたものだと驚く。ワルナスビという名前は、ナスに似た花を咲かせるが茎などの強い棘をもっているから「悪い」というわけだろう。あるいは根絶しにくいという意味もあるだろう。かわいい花なのだが。(2019-05神奈川県川崎市道端)これは後ろ姿なので、前からみるとワルナスビワルナスビ(悪茄子、学名:Solanumcarolinense)はナス科の多年草。日本も含め世界的に帰化している外来種である。特徴茎や葉に鋭いとげが多く、種子が家畜の糞などに混じって広がり、垂直および水平に広がる地下茎を張ってあっという間に繁茂する。耕耘機などですきこむと、切れた地下茎の一つ一つから芽が出てかえって増殖してしまい、また除草剤も効きにくいため、一度生...したたかに生き延びるワルナスビ
高尾山で咲いていた可憐な春の菊、ミヤマヨメナ立ち上がった花弁が美しい。少し白みをおびた花もまじっていて、そこだけ別の静かな時間が流れているような幽遠な気分を誘う。(2019-05東京都高尾山)ミヤマヨメナミヤマヨメナAstersavatieriは、シオン属のキク科植物。春に開花する数少ない野菊の一つである。園芸植物としてよく知られるミヤコワスレは本種の園芸品である。特徴多年生の草本[1]。地下茎は這う[2]。地上の茎は立ち上がって高さ20-50cmに達し、普通は束になって出る。根出葉はロゼット状で長い柄があり、開花時にも存在する。葉身は長楕円形で、時には卵状楕円形の場合があり、その大きさは長さ3.5-6cm、幅は2.5-3cm。先端は鋭く尖るかまたは鈍く尖り、縁には荒い鋸歯がある。また葉質は柔らかく、その両面に...幽遠な気分を誘うミヤマヨメナ
ゼニアオイとはちょっとひどい名前だがフヨウやムクゲなどと同じアオイ科の一つの属を形成する植物である。日本には江戸時代から持ち込まれたという。道端の思わぬところで咲いているのをみつけた。花がフヨウほど大きくないので、いろいろと似た花が思い出される。(2019-05神奈川川崎市道端)ゼニアオイゼニアオイ(銭葵、学名:MalvamauritianaL.)は、アオイ科ゼニアオイ属の多年草。ウスベニアオイの変種とされることもある[3]。ともにコモン・マロウ(英:CommonMallow)とも呼ばれている。形態・生態大変丈夫で寒さに強い植物であり、草丈は60-150cmほど。日本には江戸時代に鑑賞目的で渡来したが、強健な性質から逸出し、現在では帰化植物のひとつとなっている。初夏から夏にかけて赤紫色の花を咲かせる。この花は近...いろいろな花を思い出させるゼニアオイ
かつては溝を隠すほどに茂っていたのだろうが今ではなんとか生き延びているにすぎない。休耕田の畔で見つけたときには、どこかほっとした。どこかユキノシタに似たアンバランスな花弁のつき方が特徴的だ。雑草と言われながら、いつまで生き延びることができるのだろうか(2019-05神奈川川崎市道端)ミゾカクシミゾカクシ(溝隠、Lobeliachinensis)はキキョウ科ミゾカクシ属の雑草。和名は、溝を隠すほど茂ることから付けられた。また、田の畦に筵を敷いたように生える様子からアゼムシロ(畦筵)ともいう。特徴湿った場所に生える多年草。茎は細くて横に這い、節ごとに葉をつけ、根を下ろす。葉は互生、間隔を置いて付き、長さ1-2cmで狭い披針形、葉柄はなく、縁には低い鋸歯がある。葉は黄緑でのっぺりしており、主脈以外は目立たない。花は6...アンバランスな花弁で目を引くミゾカクシ
道を歩いていると赤い花が散乱していて、上を向くとザクロの花だった。昔、知り合いのうちで木になっているザクロをもがせてもらって食べたことがある。透明な果実の透明な味が好きだった。(2019-05神奈川川崎市道端)ザクロザクロ(石榴、柘榴、若榴、英名:pomegranate、学名:Punicagranatum)は、ミソハギ科ザクロ属の1種の落葉小高木、また、その果実のこと[2]。庭木などの観賞用に栽培されるほか、食用になる[3]。形態・生態葉は対生で楕円形、なめらかで光沢がある。初夏に鮮紅色の花をつける。花は子房下位で、蕚と花弁は6枚、雄蕊は多数ある。果実は花托の発達したもので、球状を呈し、秋に熟すと赤く硬い外皮が不規則に裂け、赤く透明な多汁性の果肉(仮種皮)の粒が無数に現れる。果肉1粒ずつの中心に種子が存在する[...季節外れの椿の花のような赤いザクロ
春に花をつけていたチガヤ、すっかり穂になっていた。まるで猫の尻尾のようなふわふわの穂だ。春の花はこんなふうだった。このようなほわほわの穂であればこそ、「春日野の浅茅が上に思ふどち遊ぶ今日の日忘らえめやも」という万葉の歌や「山原のほほけ茅花(つばな)のうちなびき乱るるが中にころぶしにけり」という古泉千樫の歌もよく理解できるというものだ。猫の尻尾のようなチガヤのふわふわな穂
キエビネとは別に、ふつうのエビネも残っていた。落ち着いたシックな配色は魅力的だ。こんな装いをした女性をみたことがあるような気がする。(2019-05東京都高尾山)エビネ(春咲き)とは特徴エビネの仲間には春咲き種と夏咲き種があり、春咲きエビネの代表がエビネ(Calanthediscolor)で、ジエビネとも呼ばれています。かつては各地の低山に普通に見られた常緑のラン科の植物で、落葉広葉樹林の落ち葉が厚く積もった場所に生え、群生していました。春に株の中心から1~3本の花茎が立ちあがり、茶で唇弁は白の花、まれに緑や赤、薄黄色と唇弁が桃色や薄黄色のコンビの花を、10~30輪ほど穂になって咲かせます。地下には球根のような偽鱗茎(バルブ)というものが10個前後連なっていて、エビの背のように見えることから、エビネと呼ばれます...高尾山にまだ残っていたエビネ
もう終わったかと思っていたが、近くでまたウツギが咲き始めた。ウツギの葉には、星状毛があるのでザラザラする。これがどんなものかは説明ではなかなかわかりにくかった。「放射状にのびた毛のことをいう」と言われても、ハ?という感じにしかならない。そこで簡単な顕微鏡写真をとってみた。たしかに放射状に伸びている。かなり規則的に分散しているきれいな毛だ。しかしもっとうまい説明方法はないものか。この星状毛の機能についてはよく分かっていないらしい。水分の蒸発の制御にあるらしいのだが。グミの葉の星状毛植物の葉には種類によって様々な形をした星状毛が発達しています。基本的には乾燥を防ぐ手段として気孔を覆うように発達したものを多く見かけます。また咲き始めたウツギの葉の星状毛を観察する
高尾山で咲いていたコバノタツナミソウの白花バージョンのシロバナコバノタツナミ。群れて咲いていると、妖精たちに囲まれた気分だ。ムラサキよりもシロのほうが優雅だ。(2019-05東京都高尾山)コバノタツナミソウコバノタツナミソウ(シソ科タツナミソウ属)【小葉立浪】(Scutellariaindicavar.parvifolia)普通の「タツナミソウ」よりも葉が小さく背も低い変種です。低地や海岸性で、路傍などにも生える種類です。丸い葉には細かい毛が密生してビロード状の表面になっています。それで別名「ビロードタツナミ」ともいわれます。通常はタツナミソウ標準の紫系ですが、かなりの比率で白花も多いようで、「シロバナコバノタツナミ」とされ、園芸種としても人気があるようです。妖精たちに囲まれた気分になるシロバナコバノタツナミ
街路の垣根に絡みついていたツルハナナス。たしかに茄の花に似ているが蕾などもはるかに優雅だ。これも新しい園芸種なのだろう。(2019-05神奈川県川崎市道端)ツルハナナスの基本情報学名:Solanumjasminoides和名:ツルハナナス(蔓花茄子)科名/属名:ナス科/ナス属(ソラナム属)ツルハナナスはつる性の常緑低木で、トレリスなどに絡ませたり、あんどん仕立ての鉢物などにして楽しむことができます。花は咲き始めは白色ですが、徐々に薄青色に変化します。寒さにも比較的強く、海沿いの霜が降りないような暖地では戸外でもよく冬越しします。ヤマホロシの名でも流通することがありますが誤称で、ヤマホロシは日本原産の近縁種Solanumjaponenseの和名です。ナスに似ているがはるかに優雅なツルハナナス
公園に植えられていた大きなヤマグワの木に、実が実り始めた。子供の頃には桑の実を食べたものだが、今では食べる子供もいないだろう。手と舌が紫色になってバレてしまうのだが。(2019-05神奈川県川崎市公園)ヤマグワ(山桑)落葉低木北海道〜琉球の低山地の林内に生える。高さ3〜10mになる。若枝は無毛。托葉は線状披針形または狭長楕円形で、先がとがり、長さ7〜12mm、背面に長い灰白色の軟毛が密生する。葉柄は長さ2〜3.5cmで無毛。葉身は卵状広楕円形でしばしば深く3〜5裂し、先は短く尾状にとがり、基部は切形または浅心形、長さ6〜14cm、幅4〜7cm、表面は脈上に短毛が散在するほかは無毛であるが、異形細胞の先が突出し、多数の微小な毛があるように見え、裏面は脈上に短毛が散生し、側脈の基部に軟毛がある。若枝下部の鱗片葉また...真っ赤な実が実り始めたが、誰も見向きもしないヤマグワ
近くで咲いていたハハコグサ。最近では大きな株のように成長するものもあるようだ。「母と子を臼と杵でつくのは縁起が良くない」という命名の由来は変だが、ゴギョウあるいはオギョウという名前で春の七草のひとつに入っている食用の草だ。(2019-04神奈川県川崎市、道端)ハハコグサハハコグサ(母子草、学名:Gnaphaliumaffine)は、キク科ハハコグサ属の越年草である。春の七草の1つ、「御形(ごぎょう、おぎょう)」でもあり、茎葉の若いものを食用にする。形態・生態冬は根出葉がややロゼットの状態で育ち、春になると茎を伸ばして花をつける。成長した際の高さは10〜30cm。葉と茎には白い綿毛を生やす。花期は4〜6月で、茎の先端に頭状花序の黄色の花を多数つける。分布・生育地中国からインドシナ、マレーシア、インドにまで分布する...ゴギョウ、ハコベラの春の七草のひとつ、ハハコグサ
高尾山の野草園で大切にされていたキエビネキンランと同じような豪華さで、盗掘が多かったらしい。また普通に山の中でみつかるようになるといいのだが。(2019-05東京都高尾山)希少で貴重な「キエビネ」今回はキエビネとエビネをご紹介します。キエビネはラン科の多年草で、花が美しいこともあって非常に人気の高い野生ランです。4月下旬~5月上旬、木々の新緑が眩しさを増す頃、薄暗い森の中にあってキエビネが黄金色の光を放つように華やかな黄色い花を咲かせます。非常に豪華さを感じさせる花のせいか盗掘が横行し、一時期(1970年代から1980年代にかけて)人の目に触れるようなところからは姿を消してしまいました。そしてやっと最近になって復活の兆しが見え始めたようです。それでも以前の状態には程遠いように思います。これからも平戸の財産として...優美な金色のキエビネ
五月半ばに高尾山にいったときにとくに目をひいたコバノタツナミソウ。これは紫の基本バージョン。タツナミソウはどれも花弁が立つ波のようにみえるという素敵な命名だがこれはとくに花弁が大きいので目立つ。(2019-05東京都高尾山)コバノタツナミソウコバノタツナミソウ(シソ科タツナミソウ属)【小葉立浪】(Scutellariaindicavar.parvifolia)普通の「タツナミソウ」よりも葉が小さく背も低い変種です。低地や海岸性で、路傍などにも生える種類です。丸い葉には細かい毛が密生してビロード状の表面になっています。それで別名「ビロードタツナミ」ともいわれます。通常はタツナミソウ標準の紫系ですが、かなりの比率で白花も多いようで、「シロバナコバノタツナミ」とされ、園芸種としても人気があるようです。大きな花弁の波が目立つコバノタツナミソウ
ヤマボウシはハナミズキよりも落ち着いていて、しっとりとした印象を与える。「アメリカヤマボウシ」と呼ばれるハナミズキとは違って、山地に自生する国産の種らしいのも好ましい。果実がおいしいらしいが、いつか食べてみたいものだ。(2019-05神奈川県川崎市道端)ヤマボウシヤマボウシ(山法師、山帽子、学名Cornuskousa)はミズキ科ミズキ属ヤマボウシ亜属の落葉高木。特徴高さ5~10メートル。幹は灰褐色。葉は対生し、楕円(だえん)形または卵円形で長さ4~12センチ、全縁でやや波打つ。花は6~7月に開き、淡黄色で小さく、多数が球状に集合し、その外側に大形白色の総包片が4枚あり、花弁のように見える。果実は集合果で9月頃に赤く熟し、直径1~3センチで球形、食用になる。種子は約3ミリで、大きい果実には3~4個、小さい果実では...遠くからみても優雅なヤマボウシ
図鑑でみたことがあるだけで、実際にみると一目で名前が分かる植物というのも珍しい。今回みかけたブラシノキはまさにその特別な例だ。ほかに名付けようがないかもしれない。キッチンで、瓶の底の部分を洗うために使われるブラシにそっくりなのだ。なんとも驚いたので、紹介したくなった。(2019-05神奈川県川崎市道端)ブラシノキブラシノキ(学名:Callistemonspeciosus)は、フトモモ科ブラシノキ属の常緑小高木。別名、カリステモン(本来は属名のラテン名である)、ハナマキ(花槙)、キンポウジュ(金宝樹)。学名のカリステモンはギリシャ語で「美しい雄しべ」という意味特徴オーストラリア原産で、観賞用に栽培される。5-6月頃に開花し、花弁は緑で小さくて目立たないが、赤(ときに白)の長い花糸が目立つ。穂状花序をなし、花序全体...一目みて驚いたブラシノキ
道端に奇妙な格好のアジサイが咲いていた。花の部分が長く突き出た円錐形をしているのだ。ノリウツギの園芸種で、ピラミッドアジサイとかカシワバアジサイと呼ばれているらしい。いろいろな改良種が登場するのは、楽しいものだ。(2019-05神奈川県川崎市道端)カシワバアジサイの魅力もうすぐ6月。梅雨入りより一足早く、カシワバアジサイが咲きました。今日はカシワバアジサイをご紹介します。カシワバアジサイは、カシワの葉のような形の大きな葉と、ピラミッド形に咲く花が特徴です。花は、隙間なく密に咲きます。一重咲きの他、八重咲き品種も出回っています。カシワバアジサイは、アジサイ科の落葉低木で、半日陰~日なたを好みます。開花期は5月中旬~7月、葉の観賞期は5~10月。開花期が終わったら、咲き終わった花を切り取ります。長く花を咲かせ続ける...円錐形のアジサイ、カシワバアジサイ
どこかシロツメクサにも似たヒメツルソバ。もともとは園芸種だろうが、いまでは逃げ出して道路の片隅で自己主張している。たしかにソバに似た花をつけるがまんまるでかわいい。(2019-05神奈川県川崎市道端)ヒメツルソバヒメツルソバ(姫蔓蕎麦)とは、タデ科の植物の1種。学名はPersicariacapitata(シノニムはCephalophiloncapitatum、Polygonumcapitatum)。別名はカンイタドリ、ポリゴナム。ヒマラヤ原産。日本にはロックガーデン用として明治時代に導入された多年草。花は集合花で小さい花が球状に集まった金平糖のような形をしている。開花直後はピンク色をしているが、徐々に色が抜けて白へと変化する。花期は5月頃から秋にかけてであるが、真夏には花が途絶える。冬季には降霜すると地上部が枯...道端で目立たぬように自己主張しているヒメツルソバ
よく垣根になっているツクバネウツギ。二つの花がペアで咲くのが特徴だ。羽根付きの羽根に似ているという名前も素敵だ。植物の和名にはひどいのが多いが、かわいい名前をつけてもらったものだ。アベリアという学名で呼ばれることも多いのだが古来の名前を大切にしたい。(2019-05神奈川県川崎市道端)ツクバネウツギツクバネウツギ(衝羽根空木、学名:Abeliaspathulata)はスイカズラ科ツクバネウツギ属の落葉低木。特徴樹高は2mになり、密に分枝する。若い枝にはわずかに毛があり、しばしば赤みを帯びる。葉は長さ1-3mmの葉柄をもって対生する。葉身は広卵形から長楕円状卵形で、長さ2-5cm、幅1-3.5cmになる。縁にはあらく不規則な鋸歯があり、葉の両面には短い毛が生えるが、表面には生えない場合がある。花は4-6月に咲く。...名前もペアで咲く花もかわいいツクバネウツギ
近くの道路で野ばらが咲いていた。これまで気づかなかったが、テリハノイバラのまとまった大きな株だった。葉が厚く、テカリがあることでノイバラと区別できる。今の時期は花が次々と咲くので、それまで気づかなかった樹木を改めて認識することができるようになる。楽しい季節だ。(2019-05神奈川県川崎市道端)テリハノイバラ(照葉野茨)つる性落葉低木本州〜沖縄の日当たりのよい草地や河原に生える。海岸から標高1000mを超えるブナ帯まで分布する。枝は無毛。長さ3〜5mmの鈎形の刺がある。葉は互生。長さ4〜9cmの奇数羽状複葉で、小葉は2〜4対ある。頂小葉と側小葉はほぼ同じ大きさ。小葉は長さ1〜2cmの楕円形または広倒卵形で、ふちには粗い鋸歯がある。先端は丸いものが多いが、尖るものもある。革質で厚みがあり、両面とも無毛。表面は濃緑...厚みのある葉が特徴のテリハノイバラ
道端に大きなカルミアの木があって、青空に向けて花を咲かせていた。ふだん歩く道なのに、いつもは前方を見て歩いているだけなので首を上に向けなければ目に入らないこの華麗な花が咲いているのをまったく知らなかったのは、うかつだった。蕾の形もまたユニーク。アメリカシャクナゲとも呼ばれるこの木は、日本の街路を華やかにしてくれる一本だろう。(2019-05神奈川県川崎市道端)カルミアの特徴原産地では樹高10mほどになりますが日本では1m~3mほどにとどまる常緑低木でその花とつぼみの姿が特徴的です。つぼみは金平糖のような、チョコレート菓子のアポロに似た形で花が開くと五角形の皿型になります。晩春につぼみが膨らみ開花期間は初夏から梅雨入りにかけて約1カ月ほどと長く、終わった花は散らずに茶色くなって残ります。葉は長さ7~10cmの光沢...花も蕾の形もユニークなアメリカシャクナゲ
昔からなじみのあるユキノシタ。子供の頃に住んでいた家に大きな株があってときおり母親の命令で、葉が摘まれて天ぷらにされていた。ミゾカクシに似た不均衡な花の形が面白いしひっそりと孤独に咲いている感じもすきだ。「白き火をたらたらゆきのした咲けり平井照敏天上大風」という見方もあるだろうが。(2019-05神奈川県川崎市道端)ユキノシタユキノシタ(雪の下、学名:Saxifragastolonifera)はユキノシタ科ユキノシタ属の植物[1][2]。特徴本州、四国、九州及び中国に分布し、湿った半日陰地の岩場などに自生する常緑の多年草である[2]。人家の日陰に栽培されることも多い[2]。葉は円形に近く(腎円形)、裏は赤みを帯びる[2]。本種は種子に因る種子繁殖のみならず、親株の根本から地上茎である走出枝(runner/ランナ...子供の頃を思い出させるユキノシタ
公園の広場を埋め尽くすように咲いていたのが黄色のコメツブツメクサ。バックグラウンド・ノイズのように、注意しないと目につかないほどの小ささである。それでもけなげに咲いていて、元気でやれよと、励ましたくなる。花が葉とそれほど変わらない大きさなので、コメツブウマゴヤシでもクスダマツメクサでもないと判断。(2019-05神奈川県川崎市公園)コメツブツメクサヨーロッパなどを原産とする一年草。道端や草地などにグラウンドカバー状に大々々々大群生する。非常によく似たものにコメツブウマゴヤシ(米粒馬肥やし)とクスダマツメクサ(薬玉詰草)があるが、大規模公園や緑地でまるで芝生のような顔をして地面を覆い尽くしているのはまずもって本種である。生命力が強く、芝刈り機で丸禿げに刈ってもすぐまた元通りに繁る。湘南・鎌倉・三浦半島では、お役所...小さな花をけなげに咲かせているコメツブツメクサ
イワシの頭も信心からと言うが、イワシを節分に戸口に飾るのは柊の葉に刺してだと思っていたが匂いの強いトベラの枝とともに飾るのだという説もあるらしい。この木はその風習から扉、そしてトベラと名付けられたのだという。そんなこととは知らぬげに、道端でトベラが白い花をつけていた。(2019-05神奈川県川崎市道端)トベラトベラ(扉、Pittosporumtobira)はトベラ科トベラ属の常緑低木。東北地方南部以南、韓国、台湾、中国南部までの海岸に自生する。特徴主に枝の先に葉が集まって付く。葉は倒卵形、互生、主脈は白っぽく、葉全体はつやのある緑色で、周辺部がやや内に巻くように、葉全体が反っている。5月頃芳香のある白い5弁の花をつける。果実は熟すと3裂し、赤い粘液が付着した種子を多数露出し、これが鳥のくちばしなどに粘着して運ば...イワシの頭はトベラとともに?
道路を歩きながら猛烈な匂いに驚いた。垣根で咲いているソケイの花だった。この花からジャスミンがとれるのだという。さもありなんの匂いである。花の形もキュートだ。素馨という漢字のイメージも素敵。(2019-05神奈川県川崎市道端)そけい(素馨、ジャスミン、羽衣ジャスミン)Jasmine,Jasminumofficinaleつる性常緑樹【もくせい科そけい属】原産地:インド4~5月に白い花をつける花径3cm程度この濃厚な花の香には酔いそうだ温暖化のせいか軒下の寒風の吹かない暖かい場所で越冬する冬は室内の日のあたる暖かい場所に取り込む挿し木で増やす排水の良い用土を使う乾燥に弱い水は充分与える夏は野外の直射日光のあたらない場所に置く素馨とは中国の美人の名からきたジャスミンはこの花から取れる香水を言う用途:鉢植、暖地の垣根用猛烈なジャスミンの香を放つソケイ
イチゴの花が咲くのかと待っていたが、ピンクになったところで花はおしまいのようである。街路わきのいたるところで地面を這うようにして増え、開花している。実は少し酸っぱいが、ジャムにするとおいしいのだそうだ。実がなるのが楽しみである。(2019-05神奈川県川崎市道端)ナワシロイチゴナワシロイチゴ(苗代苺、学名:Rubusparvifolius)とは、バラ科キイチゴ属に分類される植物の一種。別名アシクダシ、サツキイチゴ、ワセイチゴ、サオトメイチゴ、ウシイチゴ[1]特徴ナワシロイチゴの果実(伊吹山)茎は木質化するが、立ち上がらず、他の草の上に覆い被さるように育つ。その茎から出る枝は短く立ち上がる。茎には棘がある。葉は3出複葉、時に5出、あるいは繋がって三裂の場合もある。小葉の葉先は丸く、あらい二重の鋸歯がある。葉の表は...花はほとんど開かないけど、果実が楽しみなナワシロイチゴ
古代から日本人に親しまれてきた野蒜。すくっと立った立ち姿が好きだ。他人がどうであろうと、他人にどう思われようとそんなこと関係ないとでも宣言しているかのようだ。(2019-05神奈川県川崎市道端)ノビルノビル(野蒜、学名:Alliummacrostemon)は、ヒガンバナ科ネギ亜科ネギ属の多年草。一部地域では、「ねんびろ、ねんぶり、ののひろ、のびろ、ねびる」とも呼称される。生のネギのようにひりひりと辛いところから、「ひる」の名が付いた。形態・生態地下に球根(鱗茎)を持ち、地上に細い葉を伸ばす。葉は線形で20-30cmのものを数本出す。雑草にまぎれて花茎が伸びてきてはじめて気がつくことが多いが、葉の表面に白く粉を噴くので慣れると見つけやすい。タバコ位の太さにしかならず、小さなタマネギのようである。まっすぐ立ち上がる...孤高の立ち姿が素敵なノビル
道端で咲いていたヒメフウロとおぼしき花。以前のアメリカフウロと比較すると、こちらのほうが大柄で、色も濃い。栽培種が漏れだしたものだろうか。可憐な花だ。(2019-05神奈川県川崎市道端)ヒメフウロ(姫風露)本州や四国の一部の石灰岩地に自生する。全草に特有の臭気があり、軟らかい開出した白毛がまばらにある。茎は基部で分枝して、高さ20〜60cmになる。葉は互生し、長さ3cm、幅5cmほどで、深く3全裂し、小葉はさらに羽状に深裂する。茎の上部の葉は羽状葉状になる。葉腋から長い花序を伸ばして、直径15mmほどの淡紅色の花を1〜2個つける。花弁には2本、濃色の筋がある。雄しべの葯は赤い。果実は長さ2cmほどの嘴状となる。古くなった葉や、結実期に入った全草は赤く染まることが多い。最近、帰化したと思われるものが市街地に見られ...目立たないけど可憐なヒメフウロ
シラン紫蘭には名前どおりの紫のものだけではなく、白い品種もあるらしい。お寺さんの境内に咲いていた。なぜかお寺には紫蘭よりも白花蘭があうかも。(2019-05神奈川県川崎市寺社)別のところでは、紫蘭と白蘭が混在していた。白花紫蘭(シロバナシラン)白花紫蘭(シロバナシラン)はラン科シラン属の多年草である。別名を白蘭(ハクラン)ともいう。紫蘭(シラン)の品種の1つで、分布域は重なる。本州の福島県から沖縄にかけて分布し、やや湿った岩の上や林の中に生える。海外では、中国や台湾にも分布する。草丈は30センチから70センチくらいである。葉は大形の披針形で、茎の下部に4枚から6枚が互い違いに生える(互生)。開花時期は4月から6月である。花は茎先に数輪ずつつく。花被片は6枚である。外側に外花被片が3枚、内側に内花被片が3枚が互い...清楚な感じのシロバナシラン、お寺にぴったり
キンポウゲはウマノアシガタの八重を指すとされているが俳句の世界などでは、どれもキンポウゲだろう。馴染みの黄色い花が、道路わきに群れて咲いていた。そこだけ太陽が濃く照らし出しているように明るくなっていた。「黄は光る色一面の金鳳華稲畑汀子」と言うとおりだ。(2019-05神奈川県川崎市道端)ウマノアシガタウマノアシガタ(馬の足形、毛茛、Ranunculusjaponicus)は、キンポウゲ科キンポウゲ属の野草。別名キンポウゲ(金鳳花、毛茛)はウマノアシガタの八重咲のものを指す。特徴日本では北海道〜南西諸島まで、日本国外では朝鮮、中国、台湾に広く分布する多年草で、日当たりの良い山野に生える。草丈30-60cmで茎と葉裏には白い長毛がある。葉は根生葉が長い柄のある掌状に3-5裂した単葉で、茎の中程には柄の短い掌状の葉が...そこだけ太陽に照らされたように明るくなるキンポウゲの群落
日本ではアツバキミガヨランが代表的な花であるユッカが咲き始めた。この樹は年に春と秋の二回開花するらしい。「君が代」という名前は日本の国歌とは関係なく、牧野大先生が「Yuccagloriosa和名アツバキミガヨラン(厚葉君が代蘭)」という学名のgloriosaから君が代と名付けたらしい。名前は仰々しいが、目立つ花だけに、昔からなじみの花である。(2019-05神奈川県川崎市道端)ユッカユッカ(学名:Yucca)は、リュウゼツラン科イトラン属(ユッカ属)の植物の総称。英語ではyucca(ヤッカ)。ユッカという名前は、初期にカリブ諸島でユカ(Yuca)と呼ばれるキャッサバと混同したために付けられた名前である[3]。特徴イトラン属(ユッカ属)の種は同じリュウゼツラン科のリュウゼツランと形態が似通っている。ユッカは常緑の...春の開花を迎えたアツバキミガヨラン。名前は仰々しいが
これは同定にずいぶん苦労した。さまざまな図鑑にも、似た花はいろいろあるのに、たくさん群れて咲いている小さなピンクの花の形と花のつきかたが一致するのはなかなかみつからなかった。手掛かりになったのは花の下にある袋のようなふくらみだった。これでマンテマ属らしいことがわかって、どうにかたどりついた。もとは栽培種だったのかもしれないが道端の植木の足元に群生して咲いていた。よくみると、ナデシコ科らしい、とてもかわいい花なのだ。(2019-05神奈川県川崎市道端)マンテママンテマ(学名:SilenegallicaL.var.quinquevulnera(L.)W.D.J.Koch[3][*1])は、ナデシコ科マンテマ属に属する草本の一種。ヨーロッパ原産の一年草で[2][*2]、日本では江戸時代に観賞用に持ちこまれ後に逸出し野...やっと名前がみつかったシロバナマンテマ
ピンクのフヨウが咲き始めた。少し季節的には早いとおもうのだが。ふくよかなおばさんのイメージでなごめる。一日しかもたない一日花であるのも、いさぎよい。槿ムクゲと花は似ているが、葉の形で区別できる。(2019-05神奈川県川崎市道端)フヨウフヨウ(芙蓉、Hibiscusmutabilis)はアオイ科フヨウ属の落葉低木。種小名mutabilisは「変化しやすい」(英語のmutable)の意。「芙蓉」はハスの美称でもあることから、とくに区別する際には「木芙蓉」(もくふよう)とも呼ばれる。概要日中の花の色の変化中国、台湾、日本の沖縄、九州・四国に自生する。日本では関東地方以南で観賞用に栽培される。幹は高さ1.5-3m。寒地では冬に地上部は枯れ、春に新たな芽を生やす。葉は互生し、表面に白色の短毛を有し掌状に浅く3-7裂する...ふくよかなイメージでなごめるフヨウの花
いたるところで咲き始めたドクダミ。この前までは野原の白い花はハルジオンだったが、今ではドクダミが大半を占める。よく見ると端正な花だ。それに芽の形も美しい。名前がひどいけど、ドクダミ茶などで馴染みの名前になってきた。もともとは毒を抑えるという意味らしい。(2019-05神奈川県川崎市道端)ドクダミドクダミ(蕺草、蕺、学名:Houttuyniacordata)はドクダミ科ドクダミ属の多年草。別名、ドクダメ(毒溜め)、ギョセイソウ(魚腥草)、ジゴクソバ(地獄蕎麦)。名称古くは、之布岐(シブキ)と呼ばれていた。どくだみの名称は「毒矯み」(毒を抑える)から来ている。ドクダミ自体に毒はない[1]。中国語と同様の魚腥草(腥の意味は「生臭い」)、ベトナム語のザウザプカーまたはザウジエプカー(ベトナム語:raugiấpcá/ra...端正な花なのに名前で不利になっているドクダミ
かつて五世紀頃にアイルランドを訪れてキリスト教を布教したパトリックが、クローバーの三枚の葉を使って三位一体を教えたのだという。それでクローバーはアイルランドの国の花となっている。この花もその栄誉にあずかっているらしい。ゲンゲと同じようにミツバチのために蜜を供給し、鋤き返して畑の肥料になるという。(2019-05神奈川県川崎市公園)ムラサキツメクサムラサキツメクサ(紫詰草、Trifoliumpratense)はシャジクソウ属の一種である。和名ではアカツメクサとも、あるいは一般に赤クローバーとも呼ばれる。ヨーロッパ、西アジアおよび北西アフリカ原産であるが、世界中に移入されている。以下の7変種が知られており、変種毎に分布も変わる。日本にはシロツメクサと共に牧草として明治以降移入されたようである。形態多年生の草本で、大...三位一体のムラサキツメクサ
公園で、果穂をたくさん吊り下げているアカシデが目立った。日の光だけがひたすらまぶしい。新緑の季節を満喫できる最近の日々である。(2019-05神奈川県川崎市公園)アカシデアカシデ(赤四手、赤垂、学名:Carpinuslaxiflora)は、カバノキ科クマシデ属の落葉高木。別名はコシデ、シデノキ、ソロノキ、コソロ[4]。特徴北海道南部、本州、九州、朝鮮半島に分布する。特に関東地方の雑木林には多い。高さは15mほど。花期は3月〜5月頃で、若葉が生えると同時に咲く。秋には葉が紅葉する。ケヤキに似て箒状に育つが、ケヤキほど大きくはならないため、庭木として雑木林の野趣を演出したい場合などによく利用される。自然樹形に観賞価値があるため、剪定に不向きであるが、剪定せずとも樹形が整いやすい[4]。その他、シイタケのほだ木、製炭...花が終わって果穂が目立つアカシデ
この種の花としてはとても作りがシンプルなので、好きな花です。花弁が多すぎないのも涼しそうでいいですね。もう季節は過ぎたのに、まだ元気なニガナでした。(2019-05神奈川県川崎市公園)ニガナニガナ(苦菜、黄瓜菜[1]、学名:Ixerisdentata)は、キク科の多年草である。路傍・田畑・山野に普通で環境により多形を示し、日本全土、東アジアの温〜亜熱帯に分布する。高さ約40〜70cmで、茎は上部が枝分れし白汁を有し、苦味が多く、和名の由来にもなっている[2]。根出葉は柄が長く、茎葉は基部が茎を抱き、下のものほど細長い。5〜7月に、黄色の5弁花に見える舌状花を5〜7個もつ頭花を散状に開く。雄蕊は筒状に合着し、先が二つに分かれた雌蕊を抱く。シンプルさが好ましいニガナ
恋する人の墓に絡みつくとは、恐れ入った由来のテイカカズラ。言われてみればどことなく、その雰囲気のある花です。巻きつかれた樹木は枯れてしまうほどの強い力をもった植物とか恋の怨念でしょうか。好かれたほうも大変そうです。(2019-05神奈川県川崎市道端)テイカカズラテイカカズラ(定家葛、学名:Trachelospermumasiaticum)は、キョウチクトウ科テイカカズラ属のつる性常緑低木。有毒植物である。和名は、式子内親王を愛した藤原定家が、死後も彼女を忘れられず、ついに定家葛に生まれ変わって彼女の墓にからみついたという伝説(能『定家』)に基づく。形態・生態茎からは気根を出して他のものに固着する。茎の表面には多数の気根が出た跡が残るので、樹皮には多数の突起がある。大きくなると、枝先は高木層の樹冠に達し、幹は直径...由来の恐ろし気なテイカカズラ
ヒルガオと対照的に最近よく目にするようになったのがヒルザキツキミソウ(昼咲月見草)。もとは園芸種だが、今ではいたるところに進出している。明治時代からはいってきたユウゲショウとならんで、ヒルガオをすっかり圧倒してしまった。どちらもマツヨイグサの名残りが濃く残っている。こうした外来種で日本の植生が変わっていくのは避けられないことだし、わたしたちの目を喜ばせてくれる。(2019-05神奈川県川崎市道端)ヒルザキツキミソウヒルザキツキミソウ(昼咲月見草、学名:Oenotheraspeciosa)は、アカバナ科マツヨイグサ属の多年生植物。特徴草丈は30-60cmくらい。葉は披針形で互生する。5-7月頃に、4-5cmくらいの大きさの、白または薄いピンク色の花を付ける。花弁の数は4枚で、8本の雄蕊と、先端が十字型をした雌蕊が...ヒルガオに代わって目を奪うヒルザキツキミソウ
ウツギの花が終わりかけている。同じく花期が終わりかけているエゴノキと花がそっくりだが、葉を比べてみると、葉の手触りや形、とくに外縁部の形状などで区別できる。ウツギはまた卯の花の愛称で知られる。唱歌は有名だろう。ぼくもウツギの花を見た日は、一日あのメロディが心の中で鳴っていた。俳句も多く作られている。あまり多いので省略したが。(2019-05神奈川県川崎市道端)ウツギウツギ(空木、学名:Deutziacrenata)[注釈1]はアジサイ科ウツギ属の落葉低木。特徴樹高は2-4mになり、よく分枝する。樹皮は灰褐色で、新しい枝は赤褐色を帯び、星状毛が生える。葉の形は変化が多く、卵形、楕円形、卵状披針形になり、葉柄をもって対生する。花期は5-7月。枝先に円錐花序をつけ、多くの白い花を咲かせる。普通、花弁は5枚で細長いが、...花が終わりかけているウツギ
休耕田でみつけたヒルガオ。最近ではあまりみかけなくなった。映画「昼顔」のイメージとは違って、ほのぼのと昔懐かい花である。ヒルガオヒルガオ(昼顔、学名Calystegiajaponica、シノニムCalystegiapubescens他)は、ヒルガオ科の植物。アサガオ同様朝開花するが昼になっても花がしぼまないことからこの名がある。つる性の多年草で、地上部は毎年枯れる。春から蔓が伸び始め、夏にかけて道ばたなどに繁茂する。夏に薄いピンク色で直径5~6cmの花を咲かせる。花の形は漏斗形。苞葉が萼を包み込むので、帰化植物のセイヨウヒルガオ(西洋昼顔、学名Convolvulusarvensis)と区別できる。アサガオと違って鑑賞用に栽培されることは、殆ど無い。また、結実することはまれであるが、地下茎で増え、一度増えると駆除...俳句の世界では愛されているヒルガオ
昔ながらの花を咲かせているノイバラ。ノバラと呼ばれて親しまれてきた。万葉ではウマラと呼ばれたというから古い伝統がある。シューベルトの「野ばら」は赤いバラなので、白い花をつけるノバラとは合わないが。(2019-05神奈川県川崎市道端)ノイバラノイバラ(野茨、学名:Rosamultiflora)は、バラ科の落葉性のつる性低木。日本のノバラの代表的な種。沖縄以外の日本各地の山野に多く自生する。ノバラ(野薔薇)ともいう。特徴高さは2mぐらいになる。葉は奇数羽状複葉で、小葉数は7-9、長さは10cmほど。小葉は楕円形、細かい鋸歯があり、表面に艶がない。花期は5~6月。枝の端に白色または淡紅色の花を散房状につける(ラテン語で「花が多い」を意味する種小名の由来となっている)。個々の花は白く丸い花びらが5弁あり、径2cm程度。...古くから親しまれてきた白いノイバラ
どこにでも入り込んで嫌われることの多いカタバミだがそろって咲いていると、可憐だし、きれいだ。古くから親しまれた花であることは、多数の紋章が存在することからも明らかだろう。どれも素敵な紋章だと思う。(2019-05神奈川県川崎市道端)カタバミカタバミ(酢漿草、片喰、傍食、学名:Oxaliscorniculata)はカタバミ科カタバミ属の多年草。日本の地方名には「かがみぐさ」、「すいば」、「しょっぱぐさ」、「すずめぐさ」、「ねこあし」、「もんかたばみ」などがあり、『日本方言大辞典』[4]には180種以上が記録されている。中国では「三葉酸草」、「老鴨嘴」、「酸味草」、「満天星」などの別名がある。日本では近年、よく似たオッタチカタバミという帰化種が急増している[5][6]が、古い図鑑には掲載されていないため、カタバミと...嫌われ者だけどかわいいカタバミ
探せばごく普通にみつかるニワゼキショウだがこの花には思い入れがある。十歳くらいの頃、学校の帰りに近くの給水塔のようなところに寄ったものだった。芝生に一面のニワゼキショウが咲いていてそこで寝転ぶのが好きだった。この花はぼくの少年期の孤独と幸福を象徴する花になっている。完全な球形のつぼみがまたすばらしい。(2019-05神奈川県川崎市道端)ニワゼキショウニワゼキショウ(庭石菖Sisyrinchiumrosulatum)はアヤメ科ニワゼキショウ属の一年草。芝生や草地などに群生する。花期は5月から6月で、直径5mmから6mm程度の小さな花を咲かせる。花弁は6枚に分かれる。花色は白のものと赤紫のものがあり、中央部はどちらも黄色である。花は、受精すると、一日でしぼんでしまう。日本に普通みられるものは、アメリカ合衆国テキサス...幼いころの思い出を誘うニワゼキショウ
お寺さんでもうガクアジサイが咲き始めていた。近くのアジサイの株はまだまだ固いつぼみだが、この株は早咲きだ。これから梅雨が近づくとあたり一面がアジサイで溢れるようになるのだろう。いろいろな新しい品種もみてみたい。(2019-05神奈川県川崎市寺社)【ガクアジサイ(額紫陽花)とは?】花言葉や種類は?中心の花を飾る額縁のように、周りにだけ花を咲かせるガクアジサイ。かつてはポンポンのように花を付けるホンアジサイが主流でしたが、最近はそんな見た目がユニークなガクアジサイの人気が出てきているんです。今回は、ガクアジサイとはどんな植物なのかや、花言葉、種類などについてご紹介します。学名Hydrangeamacrophyllaf.normalis科・属名ユキノシタ科(アジサイ科)・アジサイ属英名lacecaphydragea原...もう咲き始めたガクアジサイ
名付けた人はこの花で、大判小判を夢見たのだろうか。お金は別として、天秤に吊り下げたいくつもの小判が風にゆらゆらと揺れるのをみていると、心和む。ドライフラワーにしても楽しめるのだそうである。お寺の境内で撮影(2019-05神奈川県川崎市寺社)コバンソウコバンソウはイネ科の普通に見られる雑草の一つ。小判に似た形の小穂をつけることから名付けられた。特徴コバンソウ(BrizamaximaL.)は単子葉植物イネ科コバンソウ属の一年生植物である。日本では雑草として見られるもののひとつで、その中ではやや大きく偏平で、小判型の小穂が目につきやすい。草丈は10-60cm程度になる。茎は直立し、根元はややほふくする。葉は細長く、長さ5-10cm、幅3-8mmで毛がなく縁がざらつく。葉舌はまるく毛がない。夏(7-9月)に茎の上部にま...風に揺れる小判形の花がかわいいコバンソウ
スイカズラはその甘い香りと味で有名だ。木に絡みつくので、うっかりするとその木に花が咲いているのか勘違いしそう。それでも花の形が特有なので、すぐにそれと分かる。(2019-05神奈川県川崎市道端)スイカズラスイカズラ(吸い葛、学名:Lonicerajaponica)はスイカズラ科スイカズラ属の常緑つる性木本。別名、ニンドウ(忍冬)。冬場を耐え忍ぶ事からこの名がついた。特徴若い枝は毛が密生し、葉は、木質のつるに長さ3-8mmの葉柄をもって対生する。葉身は卵形から長楕円形で、長さ2.5-8cm、幅0.7-4cm。毛は葉の裏面に多く、表面は少ない。なお、葉は全縁だが、幼い枝では粗い鋸歯が出ることがある。花は5-7月に咲き、甘い香りがある。花弁は筒状で、先の方は上下2枚の唇状に分かれ上唇はさらに4裂、はじめ白いが徐々に黄...忍冬の名で俳句の世界でもなじみのスイカズラ
この時期に、垣根から突然のように白い花を咲かせて驚かせる。車輪状に互生する葉と、梅に似た白い花のその強い匂いによってシャリンバイであることを見分けることができる。常緑の垣根に贈り物のように花が咲く。この時期に特有の楽しみの一つだ。(2019-05神奈川県川崎市道端)シャリンバイシャリンバイ(車輪梅、学名:Rhaphiolepisindicavar.umbellata、シノニム:R.umbellata)は、バラ科シャリンバイ属の常緑低木。日本(東北地方南部以南)、韓国、台湾までの海岸近くに分布する。庭木や公園樹として植栽されることも多い[3]。沖縄の方言ではテカチ[4]、奄美大島ではテーチ木[5]と呼ぶ。和名は枝の分岐する様子が(葉の配列の様子とも)車輪のスポークのようで花が梅に似ることから。特徴葉は楕円形で厚く...贈り物のような垣根の白い花シャリンバイ
今の時期に高い樹木で白い花がまとまって開いているのはミズキであることが多い。昨日のガマズミと良く似ているので注意が必要だ。樹木全体の形と花弁の形で区別できる。どちらも初夏の訪れを感じさせる。季節感にあふれた花だ。(2019-05神奈川県川崎市道端)ミズキミズキ(水木、学名:Cornuscontroversa)はミズキ科ミズキ属の落葉高木。別名、クルマミズキ(車水木)。特徴樹高は10-15m。枝を扇状に四方に広げる。若枝は紫紅色で、はじめ細かい毛をもつが、のちに無毛になる。葉は長さ2-5cmの葉柄をもって互生し、広卵形から楕円形で縁は全縁、先はとがる。裏面は白く、弓形に曲がった5-9対の葉脈が隆起する。花期は5-6月。新枝の先に多数の白色4弁の小白色花を散房花序につける。果実は核果、球形で紫黒色をしている。和名は...季節感にあふれた白い花を咲かせるミズキ
ウツギの一種のハコネウツギが咲き始めた。この種は白いつぼみがついて、白い花が開くが、やがてそれがピンクに変わるという珍しい種類。この時期に白い花が多いなかで、とくに目立つ。(2019-05神奈川県川崎市道端)ハコネウツギハコネウツギ(箱根空木)とはスイカズラ科の植物の1種[1]。学名はWeigelacoraeensis(シノニムはW.amabilis)。別名はベニウツギ。日本各地の海岸近くに自生する落葉低木であるが[1]、庭園樹として植栽されることもある[1]。花期は5〜6月頃[1]で漏斗状の花を咲かせる。白い花が次第に赤へと変化する[1]。名前に箱根が付くが、箱根にはわずかしか自生していない[1]。ピンクの花が目立つハコネウツギ
柿の木の若葉が伸び始めたと思ったらもう花が咲いている。あまり目立たないので、探さないと見つからないような花だが。(2019-05神奈川県川崎市田畑)カキノキカキノキ(柿の木)は、カキノキ科の1種の落葉樹である。東アジアの固有種で、特に長江流域に自生している。熟した果実は食用とされ、幹は家具材として用いられる。葉は茶の代わりとして加工され飲まれることがある。果実はタンニンを多く含み、柿渋は防腐剤として用いられる。現在では世界中の温暖な地域(渋柿は寒冷地)で果樹として栽培されている。黒色の縞や柄が生じ、部分的に黒色となった材をクロガキと呼ばれて珍重されるが、産出量が極めて少ない銘木中の銘木である。俳句の世界では柿をうたったものはほとんど無数にあるだろう。千代女「渋かろか知らねど柿の初ちぎり」は、意味深な句だ。初夜に...探さないと見つからない柿の木の花
あぜ道でみつけたとても小さな紫の花。それでもよく見てみると、ルリソウにも似た可憐な花だ。そばに果実がぴんぴんと角を突き出しているのですぐにアメリカフウロと識別できる。(2019-05神奈川県川崎市田畑)アメリカフウロアメリカフウロ(亜米利加風露、Geraniumcarolinianum)は、フウロソウ科フウロソウ属の雑草。北アメリカ原産の帰化植物。現在は全国の道ばたなどによく見かける。一年草で、茎はやや倒れながら伸びる。葉は大きく3~5裂し、それぞれの裂片はさらに分かれている。花は薄い紫で小さく、茎の先端に散房状につくが、小さくて目立たない。突き出た果実が特徴的なアメリカフウロ
これまで見過ごしていたところで急に花が咲いて驚かされるのが、この時期。たんなる垣根と思っていた木に、白いきれいな花が咲いていた。ハクチョウゲというらしい。うれしい驚き。(2019-05神奈川県川崎市道端)ハクチョウゲハクチョウゲ(白丁花、学名:Serissajaponica(Thunb.)Thunb.,1798)(Synonym:Serissafoetida(L.f.)Poir.exLam.,1781[3][4])とは、アカネ科ハクチョウゲ属の植物の一種。ハクチョウゲという和名の由来は、その花が丁字型の白い花を付けるところから来ていて、白鳥とは関係がなく、単なる当て字である。形態・生態花期は5-7月頃であるが、西日本の暖地では秋の気候の良い時期にも開花することがある。緑葉の基本種で薄い藤色の一重花、緑葉で純白色...急に白い花を開いたハクチョウゲ
ガマズミの花が咲き始めた。多数の白い花が風に揺れているのをみると初夏の到来を感じさせられる。季節感のある花だ。(2019-05神奈川県川崎市道端)ガマズミガマズミ(莢蒾、学名:Viburnumdilatatum)は、山地や丘陵地の明るい林や草原に生える落葉低木。特徴樹高2-3m程度となる。若い枝は星状毛や腺点があってざらざらで、灰緑色。古くなると、灰黒色になる。葉は対生し、細かい鋸歯がある卵型から広卵形で10cm程度。表面には羽状の葉脈がわずかに出っ張り、凹凸がある。表面は脈上にだけ毛があるが、裏面では腺点や星状毛などが多い。花期は5-6月。白い小さい花の花序を作る。晩夏から秋にかけて3-5mm程度の果実をつけ、食用となる。果実は赤く熟し、最終的に晩秋の頃に表面に白っぽい粉をふき、この時期がもっとも美味になる。...初夏の到来を思わせる季節感のある白い花ガマズミ
ミズキが咲き始めた。ハナミズキとは違って華麗さはないが大きな木に満載になった白い花が風にそよぐのをみていると、初夏の到来を感じる。ハナミズキにはない季節感だ。(2019-05神奈川県川崎市道端)ミズキミズキ(水木、学名:Cornuscontroversa)はミズキ科ミズキ属の落葉高木。別名、クルマミズキ(車水木)。特徴樹高は10-15m。枝を扇状に四方に広げる。若枝は紫紅色で、はじめ細かい毛をもつが、のちに無毛になる。葉は長さ2-5cmの葉柄をもって互生し、広卵形から楕円形で縁は全縁、先はとがる。裏面は白く、弓形に曲がった5-9対の葉脈が隆起する。花期は5-6月。新枝の先に多数の白色4弁の小白色花を散房花序につける。果実は核果、球形で紫黒色をしている。和名は早春に芽をふく時、地中から多量の水を吸い上げることから...初夏を感じさせるミズキの白い花
近くの林で咲いていたタツナミソウ。花が波立つという名前は優雅だ。この花の仲間はいろいろとあるので、識別に手間がかかる。それでも注意してみると、花弁の一つ一つが実に精密に、美しく作られているので、造化の妙に心を打たれる(2019-05神奈川県川崎市林間)タツナミソウタツナミソウ(立浪草、学名:Scutellariaindica)は、シソ科タツナミソウ属の多年草。特徴地下茎は細く短く這う。茎は、短い地下茎か前年の地上茎の基部から直立し、高さは20-40cmになり、白色の長い水平に開出した毛が密生する。葉はまばらに対生し、葉柄は長さ5-20mmになる。葉身は広卵心形から三角状卵形で、長さ2-3cm、幅1.5-2.5cmになり、先は円みをおび、縁には7-10対の鈍い鋸歯があり、基部は心形となる。葉の両面ともに軟毛が多く...優雅な名前をもらったタツナミソウ
森林公園で林の陰に、白く大きな花弁が目立つオドリコソウが咲いていた。なぜか縦の写真が横になってしまうので、ここに示したのは小さな花弁の株だが、同属のヒメオドリコソウなどとはまったく別の花のような印象を与える大きな花弁の株もある。(2019-05神奈川県川崎市東高根森林公園)オドリコソウオドリコソウ(踊子草、学名:Lamiumalbumvar.barbatum[1][2])は、シソ科オドリコソウ属の多年草[2]。基本種は、タイリクオドリコソウ(Lamiumalbumvar.album[4])分布と生育環境北海道、本州、四国、九州(及び朝鮮半島、中国)に分布し、野山や野原、半日陰になるような道路法面に群生する[2]。特徴高さは30-50cmくらいになる。葉は対生し[5]、その形は卵状3角形から広卵形で上部の葉は卵形...白く大きな花弁が目立つオドリコソウ
名前にまったくそぐわない早春の宝石のようなオオイヌノフグリ。春一番にこの花をみつけるのが、毎年の楽しみだ。すっかり時期遅れになった五月の初めに東高根森林公園でまだ咲いていた。(2019-05神奈川県川崎市東高根森林公園)オオイヌノフグリオオイヌノフグリ(大犬の陰嚢、学名:Veronicapersica)は、オオバコ科[2]クワガタソウ属の越年草。路傍や畑の畦道などに見られる雑草。和名はイヌノフグリに似てそれより大きいために付けられた。フグリとは陰嚢のことで、イヌノフグリの果実の形が雄犬の陰嚢に似ていることからこの名前が付いた。オオイヌノフグリの果実はハート型で、フグリに似てはいない。形態・生態秋に芽を出して他の植物が繁茂しない冬に横に広がって育ち、早春に多数の花をつけ、春の終わりには枯れてしまう。夏の間は種子で...春の野原に撒かれた宝石のようなオオイヌノフグリ
もうすっかり花が終わりかけたエビネ。むかしはどこでも普通にみられたものだが今では珍しくなった。配色がシックだ。これも多くのところで絶滅危惧種に指定されている。神奈川県では絶滅危惧Ⅱ類の指定である。投機ブームもあったというからすごい。(2019-05神奈川県川崎市東高根森林公園)エビネエビネ(海老根、学名:Calanthediscolor)は、ラン科エビネ属の多年草。地上性のランである。ジエビネ、ヤブエビネと呼ばれることもある。分布日本、朝鮮半島南部、中国の江蘇省、貴州省に分布する。日本では北海道西南部から沖縄島までに分布。形態球茎は広卵状-球状で長さ、径ともに約2cm。古い球茎は時に10年以上も残り、地表近くに連なる。和名はこの形をエビに見立てたことに由来する[1]。直径2-3mmの根を多数生じる。秋には翌年の...配色がシックなエビネ
端正な花を咲かせるチョウジソウ。絶滅危惧種に指定されている。東高根森林公園では大切に保護されていた。園芸種のようにもみえるが、かつては林間でごく普通にみられたという。(2019-05神奈川県川崎市東高根森林公園)チョウジソウチョウジソウ(丁字草、学名Amsoniaelliptica)は、リンドウ目キョウチクトウ科に分類される多年生草本植物。なお、日本国内で「チョウジソウ」の名で園芸用に市販されている株は、外観は似るが北米原産のホソバチョウジソウ(A.angustifolia)やヤナギバチョウジソウ(A.tabernaemontana)などの他種であることも多い(#園芸を参照)。特徴葉は長さ6〜10cm、幅1〜2cmの細長い披針形で、互生する。種小名のellipticaは「楕円形の」という意味で、これは本種の葉が...絶滅危惧種のチョウジソウ
シロヤマブキを紹介したついでに本来の山吹の写真もアップしておこう。この写真は丹沢で撮影したもので、一重の山吹。ただし身近にある山吹は八重が多いようだ。(2019-04神奈川県秦野市林間)「七重八重花は咲けども山吹の実のひとつだになきぞ悲しき」という歌は落語で有名になった。道灌(落語)室町時代中期の武人・道灌は、狩りをしている最中に村雨に遭い、雨具を借りようと1軒のあばら家に立ち寄った。15歳くらいの少女が出てきて、「お恥ずかしゅうございます」と言いつつ山吹の枝を盆に乗せて差し出し、頭を下げた。道灌が意味をつかみかねていると、家来のひとりが「『七重八重花は咲けども山吹の実のひとつだになきぞ悲しき』という古歌がございます(後拾遺和歌集・兼明親王作)。これは『実の』と『蓑(みの)』をかけ、『お出しできる雨具はございま...多くの俳句で歌われた山吹
山吹は山吹色という名称のとおり、黄色いものだとおもっていたが白い山吹もある。意外感のある清楚で美しい花だ。四枚の花弁がシンメトリーを作りだしている。これは丹沢で四月に撮影したもの。(2019-04神奈川県伊勢原市林間)シロヤマブキシロヤマブキ(白山吹、学名:Rhodotyposscandens)はバラ科シロヤマブキ属の落葉低木。特徴高さは1-2m。葉は茎に対生し、2-5mmの葉柄をもち、単葉。葉の形は卵形で先が尖り、基部は円形または心形、縁には鋭い重鋸歯(じゅうきょし)があり、葉脈のしわが目立つ。長さ5-10cm、幅2-5cm。花期は4-5月で、径3-4cmの両性花を側枝の先端に一つずつ咲かせる。花弁は4枚で白色。果実は痩果で、1花に光沢がある黒色の実を4個ずつつける。翌春まで残る場合がある。分布と生育環境日本...四枚の花弁が美しいシロヤマブキ
立ち上がった金の花(立金花)という名前にふさわしい立派な花リュウキンカ。キンポウゲ科の花の雰囲気がにじみ出ている。果実の形なども。公園の湿生植物園で撮影。(2019-05神奈川県川崎市東高根森林公園)リュウキンカリュウキンカ(立金花、学名:Calthapalustrisvar.nipponica)は、キンポウゲ科リュウキンカ属の多年草。特徴根出葉は長い葉柄をもって束生し、葉身は心円形から腎円形で、長さ、幅とも3-10cmになり、縁には低い鈍鋸歯を持つ。茎は直立し、花茎の高さは15-50cmになる。茎は中空で、茎葉は茎の上部につき、根出葉に似るが小型になる。花期は5-7月。茎の先端および葉腋から長い花柄を伸ばし、径2.5-3cmの黄色い花をつける。花弁はなく、花弁に見えるのは萼片で、ふつう5枚、ときに6-7枚ある...立ち上がった金色の花という名前のリュウキンカ
東高根森林公園で、あまり見たことのないきれいな花をみつけた。トキワツユクサだった。Wikiの説明が不親切なので「みんなの花図鑑」を引用する。外来種だからといってそれほど目の敵にしなくてもと思う。(2019-05神奈川県川崎市東高根森林公園)トキワツユクサトキワツユクサ(常磐露草、学名:Tradescantiafluminensis)はツユクサ科ムラサキツユクサ属の多年草。別名、ノハカタカラクサ。分布南アメリカ原産[1]。日本には昭和初期に観賞用として持ち込まれ、帰化植物として野生化しており、外来生物法により要注意外来生物に指定されている[2][1]。北アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアにも定着している[1]。特徴やや湿っている日陰や水辺に生え、群落を形成する。草丈は50cmほど。初夏に白い花弁の三角形の花を咲...ぱっと目に付く白い花トキワツユクサ
名前は悪いが、くっきりとした黄色の花が目立つヤブヘビイチゴ野草図鑑(ヤブヘビイチゴ)に示された果実のアップの写真は色っぽい。しかし命名のひどさはどうにかならないものか。(2019-05神奈川県川崎市東高根森林公園)ヤブヘビイチゴヤブヘビイチゴ(藪蛇苺、学名:Potentillaindica)は、バラ科キジムシロ属の多年草。以前は、ヘビイチゴと共にヘビイチゴ属(Duchesnea)に分類され、Duchesneaindicaの学名が与えられていた。種小名のindicaは、ラテン語で「インドの」という意味である。形態・生態イチゴ(オランダイチゴ属)と似た葉や果実を持つが、異なる属に分類され、白色あるいは薄ピンク色の花を付けるイチゴとは異なり、黄色の花を付ける。匍匐茎を出して地面を這って伸び、根を付けそれぞれの節にクラ...名前に似合わぬ美しい色と形のヤブヘビイチゴ
ついでに製紙に使われる樹木としてミツマタを紹介しておこう。春先に道端で突然に咲きだして驚かされた。思わぬところで思わぬ木に出会うことがあるのがこうした予想外の出会いがあるだけに、散歩は欠かせない。サキクサという古い呼名が三枝という人名につながっているというWikiの説明は珍しく(笑)面白い。(2019-03神奈川県川崎市道端)ミツマタミツマタ(三椏、学名:Edgeworthiachrysantha)は、冬になれば葉を落とす落葉性の低木であり、ジンチョウゲ科のミツマタ属に属する。中国中南部・ヒマラヤ地方が原産地とされる。3月から4月ごろにかけて、三つ叉(また)に分かれた枝の先に黄色い花を咲かせる。そのため、「ミツマタの花」は日本においては仲春(啓蟄〔3月6日ごろ〕から清明の前日〔4月4日ごろ〕まで)の季語とされて...人麻呂にも歌われたミツマタ
ミツマタとともに製紙に使われたことで有名なコウゾ。まだ花が残っていた。雌雄同株で紫色の糸状の花序を出しているのが雌花序で、右側で固まっているのが雄花序である。東高根森林公園の古代植物園で撮影。日本では五世紀には確実に和紙の製造が始まっているというから、西洋に中国から製紙技術が伝わるはるか前から製紙が行われていたことになる。(2019-05神奈川県川崎市東高根森林公園)コウゾコウゾ(楮、学名:Broussonetiakazinoki×B.papyrifera)はクワ科の植物で、ヒメコウゾ(学名:Broussonetiakazinoki)とカジノキ(学名:B.papyrifera)の雑種である。和紙の原料としても使われている。但し、ヒメコウゾの別名をコウゾとする場合もあるので注意を要する。特徴コウゾは落葉低木で、厳...予想外に美しいコウゾの花
オモダカという花は「面高」という名前も素敵だしシンプルな花も美しい。Wikiにも掲載されているように家紋に使われるだけでなく、多くの模様に愛用されている。ぼくの愛用のお椀もオモダカのシンプルなデザインだ。あれやこれやで、ぼくのお気に入りの花である。(2019-05神奈川県川崎市東高根森林公園)オモダカオモダカ(沢瀉・澤瀉・面高)(SagittariatrifoliaL.)は、オモダカ科オモダカ属の水生植物である。ハナグワイ、サンカクグサ、イモグサ、オトゲナシなど多くの別名がある[2]。オモダカの語源ははっきりとはしておらず、人の顔に似た葉を高く伸ばしている様子を指して「面高」とされたとも、中国語で湿地を意味する涵澤(オムダク)からとられたとも言われる[2]。分布アジアと東ヨーロッパの温帯域から熱帯域に広く分布し...特に好きな花の一つのオモダカ
今をさかりと道端でどこでも咲いているシランだがキンラン、ギンランを初めとした日本の野生のランの一つ。日本には317種の野生ランがあるというのは心強い。東高根公園でもきちんと保存されていた。(2019-05神奈川県川崎市東高根森林公園)シランシラン(紫蘭、学名:BletillastriataReichb.fil.)は、ラン科シラン属の宿根草。地生ランで、日向の草原などに自生する。形態・生態地下にある偽球茎は丸くて平らで、前年以前の古い偽球茎がいくつもつながっている。葉は、最も新しい偽球茎から根出状に3枚から5枚程度出て、幅の広い長楕円形で、薄いが堅く、表面にはたくさんの縦筋が並んでいる。花期は4月から5月。花は紫紅色で、30から50cm程度の花茎の先に数個つく。花弁は細長く、あまり開ききらないような感じに咲く。観...どこでも満開になっている日本の野生ランのシラン
まえにムラサキサギゴケと間違えたツタバウンラン。こちらもかわいい花だ。ツタバウンラン/国立環境研究所侵入生物DBによると大正初期に日本に侵入してきた外来種らしい。仲良くくらしているからいいじゃないかとおもうが。ツタバウンラン学名Cymbalariamuralis(シノニムLinariacymbalaria)。別名ツタガラクサ、ウンランカズラ。ヨーロッパ原産であるが、北海道から本州に帰化している。ほふく性で開花期は初夏から夏。花は唇形で、薄い青紫色をしており距(きょ)がある。道端などにも見られる。1912年ころに外来したツタバウンラン
丹沢ではキンランにはであったがギンランはみかけなかった。今回の公園探索で数株の清楚なギンランに再開。とてもなつかしかった。かつては林の中ならどこでもみけかたものだが。大切に保護してくれている公園に感謝。(2019-05神奈川県川崎市東高根森林公園)ギンランギンラン(銀蘭、学名:Cephalantheraerecta)は、ラン科キンラン属の地生の多年草[2][3][4][5]。特徴地下に軟骨質の細根が束生する。茎は直立してやせ細り、高さは10-30cmになり、茎に毛はない。葉は3-6個が互生し、葉身は狭長楕円形で、長さ3-8cm、幅1-3cmになり、葉先は鋭くとがり、基部は茎を抱く。葉に毛はない[2][3][4]。花期は5-6月。茎先に数個の白色の花をつける。苞は狭3角形で長さ1-3mmになるが、下位の1-2個は...清楚なギンランにであえてうれしくなった
道端を歩いているとフェンスの向こうの林の中から、おやこんなところに、とハンショウヅルが顔をのぞかせていた。この奥は地崩れの起きやすい危険地域で、開発も禁止されているところだ。ときどきハクビシンなども顔をだすことがある。大きな蜂が花に頭を突っ込んで蜜を集めているところだった。身近なところでも気を付けているといろいろな花がみつかるものだ。(2019-05神奈川県川崎市林間)ハンショウヅルハンショウヅル(半鐘蔓、学名:ClematisjaponicaThunb.[1])は、キンポウゲ科センニンソウ属に分類されるつる性低木の1種。和名は、下向きに咲く花の形を半鐘にたとえたことに由来する[2]。特徴木質のつる植物で落葉性[3]。葉は長さ4-9cmの卵形の三出複葉で対生する[4]。花柄の長さは6-12cmで、先端に紅紫色の...蜂も大好きなハンショウヅル
ルリソウに似た勿忘草だが、群生しているとぱっと目を引いてすごい。思わずうれしくなってしまう。東高根森林公園では大事にされているようだ。名前のおかげもあって優れた俳句も多い。英語名はforget-me-not(2019-05神奈川県川崎市東高根森林公園)ワスレナグサワスレナグサ(勿忘草、忘れな草)は、広義には、ムラサキ科ワスレナグサ属の種の総称。狭義には、ワスレナグサ属の一種、シンワスレナグサ(学名:Myosotisscorpioides)の和名。ただし、園芸業界でワスレナグサとして流通しているのは、ノハラワスレナグサ(M.alpestris)、エゾムラサキ(M.sylvatica)、あるいはそれらの種間交配種である。一般には、広義の意味で称される。季語は春である。特徴ヨーロッパ原産で、北半球の温帯から亜寒帯(ユ...ぱっと目を引く勿忘草の群落
どこにでも咲いていて、華やかな色てわたしたちを慰めてくれるノアザミしたしさと愛らしさで多くの俳句がつくられた。あざみあざやかなあさのあめあがり種田山頭火草木塔忘れられた女とならず花薊谷口桂子あんたがたどこさ満州野の薊ぐさ村岸明子のような句がいい。(2019-05神奈川県川崎市道端)ノアザミ(野薊、学名:Cirsiumjaponicum[1])はキク科アザミ属の多年草。特徴茎の高さは0.5-1mになる。葉は羽状に中裂し、縁にとげがある。茎葉の基部は茎を抱く[2]。花期にも根生葉は残っている。花期は5-8月で、アザミ属の中では春咲きの特徴をもつが、まれに10月まで咲いているものも見られる。花(頭状花序)は筒状花のみで構成されており、直径は4-5cm[2][3]。花の色は紫色であるが、まれに白色のものもある[2]。花...日常の生活に思わぬ色を添えてくれるノアザミ
次は最近咲き始めたニセアカシア、あるいはハリエンジュである。この樹木は咲き終わると次々と花弁を地面に散らすので初めてアカシアがさいていたことが分かることも多い。学名からしてニセアカシアと呼んでいるのだがら、混乱が起きるのも仕方のないことだろうか。早春のミモザも好きだが、ハリエンジュの白い花はわたしたちの心を捉える。(2019-05神奈川県川崎市道端)アカシアというと1960年の安保闘争の頃の「アカシアの雨がやむとき」を思い出される方も多いだるう。この雨のように降るアカシアの花は、ほんらいのアカシアではない。ニセアカシアのことである。日本でミモザと呼ばれるものが本来のアカシアである。俳句でも多く歌われるが、その多くはニセアカシアのことだろう。1アカシアの雨にうたれてこのまま死んでしまいたい夜が明ける日がのぼる朝の...歌にも歌われたニセアカシア
アカシアというと1960年の安保闘争の頃の「アカシアの雨がやむとき」を思い出される方も多いだろう。この雨のように降るアカシアの花は、ほんらいのアカシアではない。ニセアカシアのことである。日本でミモザと呼ばれるものが本来のアカシアである。俳句でも多く歌われるが、その多くはニセアカシアのことだろう。ここでは三月に撮影したミモザの花をご覧にいれる。(2019-03神奈川県川崎市道端)1アカシアの雨にうたれてこのまま死んでしまいたい夜が明ける日がのぼる朝の光のその中で冷たくなったわたしを見つけてあの人は涙を流してくれるでしょうか2アカシアの雨に泣いてる切ない胸はわかるまい思い出のペンダント白い真珠のこの肌で淋しく今日もあたためてるのにあの人は冷たい瞳(め)をしてどこかへ消えた3アカシアの雨がやむとき青空さして鳩がとぶむ...歌にも歌われたニセアカシア
田んぼに生えている「雑草」の扱いのカズノコグサ。牧野大先生の命名による。日本の植物の命名にはほとほと感心する。この花からどうしてカズノコを思いついたのか(笑)「小穂の中身はほとんど空っぽである。これが何を意味するのかはよくわからない。」そうです。野草にもまだまだ不思議なところがあるようです。(2019-05神奈川県川崎市田畑)写真なぜか横向きになってます。カズノコグサカズノコグサ(数の子草、学名:Beckmanniasyzigache)は、水田周辺によく生える比較的小柄なイネ科の越年草である。別名、ミノゴメ(蓑米)。特徴地下茎は持たず、少数の茎が根元で束になって出る。茎は直立して、節ごとに葉を出す。葉は長さ約20cm、幅は約1cmで、真っすぐ上に向かって立つ。植物全体が明るい黄緑色をしており、つやはない。春に穂...雑草扱いだけど不思議な植物カスノコグサ
田んぼに咲いていたケキツネノボタン。キツネノボタンと比較して、果実の先が曲がっていないことで区別できる。どちらも子供のころからなじみの春の花だ。実をとって相手の服にくっつけようとした記憶がある。ケキツネノボタン-松江の花図鑑には、詳細な写真があって参考になる。ケキツネノボタンケキツネノボタン(毛狐の牡丹、Ranunculuscantoniensis)は、キンポウゲ科キンポウゲ属の多年生植物。水田のあぜなどに生える雑草。和名は、キツネノボタンによく似ているが、全体に毛が生えていることによる。しかし、キツネノボタンにも毛の生えているものがある(ヤマキツネノボタンともいう)。痩果(そうか)の先がほとんど曲がらないことが、キツネノボタンとの違い。昔はどこにでも咲いていたケキツネノボタン
馬酔木に似て、白い釣鐘型の花が可憐なドウダンツツジ。あまりつつじに似ていないので、花の名前を聞かれて教えるとえっという顔をされる。(2019-04神奈川県秦野市林間)ドウダンツツジドウダンツツジ(灯台躑躅、満天星、学名Enkianthusperulatus)は、ツツジ科ドウダンツツジ属の植物。「ドウダン」は、枝分かれしている様子が昔夜間の明かりに用いた灯台(結び灯台)の脚部と似通っており、その「トウダイ」から転じたもの。特徴落葉広葉樹。低木で、大きくても3メートル程。本州、四国、九州の温暖な岩山に生えるが、自生地は少ない。庭木や植え込みとしてはごく普通に植えられる。寒冷地でも耐えるが、関東以西の温暖な地に多く植えられる。花期は、葉が出てから約1週間後(4月上旬から5月中旬頃、地方によって違う)。花序は散形花序で...白い釣鐘がかわいいドウダンツツジ
まだ奇跡的に残されている休耕田をみつけた。田んぼ一面にレンゲの花が今を盛りと咲いていた。昔はどこでも見かけた風景だったが今では住宅と駐車場の隙間にどうにか生き延びているだけである。水を張った田んぼをみることもきわめて珍しくなったのである。(2019-05神奈川県川崎市田畑)ゲンゲゲンゲ(紫雲英、翹揺Astragalussinicus)はマメ科ゲンゲ属に分類される越年草である。中国原産。レンゲソウ(蓮華草)、レンゲとも呼ぶ。特徴湿ったところに生える。全体に柔らかな草である。茎の高さ10-25cm。根本で枝分かれし、暖かい地方では水平方向に匍匐して60-150cmまで伸びる場合もある。茎の先端は上を向く。また、根本から一回り細い匍匐茎を伸ばすこともある。葉は1回羽状複葉、小葉は円形に近い楕円形、先端は丸いか、少しく...今では珍しくなったレンゲソウ
なんとも優雅な名前をもらったユウゲショウ。夕方に化粧をして開く花というが、昼間でも咲いている。名前にたがわず、優美な花である。マツヨイグサ属らしい雰囲気がある。小さ花なので見落とされそうだが。(2019-04神奈川県川崎市道端)ユウゲショウroseeveningprimroseユウゲショウ(夕化粧、学名:Oenotherarosea)は、アカバナ科マツヨイグサ属の多年草。和名の由来は、午後遅くに開花して、艶っぽい花色を持つことからとされるが、実際には昼間でも開花した花を見られる。オシロイバナの通称と紛らわしいので、アカバナユウゲショウ(赤花夕化粧)と呼ぶこともある。形態・生態高さ20-30cm、時には50-60cmに成長する。茎には柔毛がある。葉はやや広い披針形で、互生する。5月から9月にかけて、茎上部の葉の脇...とても優雅な名前のユウゲショウ
地面にへばりつくようにして咲いているムラサキサギゴケ。小さな花だがよくみると手が込んだ花だ。よく似た種類の花があって、同定に悩む。写真はあぜ道でみつけたもの。(2019-05神奈川県伊勢原市田畑)ムラサキサギゴケムラサキサギゴケ(紫鷺苔、Mazusmiquelii)は、ハエドクソウ科の多年草。別名、サギゴケ(鷺苔)。ただし、本種の白花に限ってサギゴケということもある。和名は、花が紫色で、形がサギ(鷺)に似ていることから。特徴日本の本州、四国、九州の湿ったあぜ道などの日当たりの良い場所に生える多年草。匍匐茎で広がっていく。花期は春-初夏。花は紫(たまに白)で、中央の黄褐色の部分に毛が生えている。花の上唇は深裂するが、裂け目の角度が浅くわかりにくいことがある。4本の雄蕊と1本の雌蕊を持ち、柱頭は2つに分れ触れると閉...手の込んだ作りの小さな紫の花ムラサキサギゴケ
小さな花だが、あたりを照らし出すような輝きのあるツルマンネングサ
丹沢で崖っぷちに咲いていたツルマンネングサ。ぱっと地面を照らしだすような明るさ。今年はふつうよりも花期がみんな早いような気がする以下のサイトに多数の写真がある。(2019-04神奈川県伊勢原市林間)ツルマンネングサツルマンネングサ(蔓万年草)多年草朝鮮、中国東北部原産.。古くから日本に帰化していたと考えられている。都市近郊に多く、河原や石垣などにもよく見られる。茎は紅色を帯び、花をつけない茎は地をはう。葉は3個ずつ輪生し、淡緑色〜黄緑色で、長さ1.5〜3cm、幅3〜7mmの狭長楕円形または倒披針形。花は直径1.5〜1.7cm。裂開前の葯は橙赤色。日本のものはふつう結実しない。花期は6〜7月。(野に咲く花)学名は、Sedumsarmentosumベンケイソウ科マンネングサ属小さな花だが、あたりを照らし出すような輝きのあるツルマンネングサ
丹沢のジュウニヒトエの群落からほど遠からぬところでキンランを発見。キンランに出会うのはなんとも久しぶり。ただ一株だけど、なんともゴージャスなこと!絶滅危惧種らしいけど、なんとかがんばって生き延びてほしい。(2019-04神奈川県伊勢原市林間)キンランキンラン(金蘭、Cephalantherafalcata)はラン科キンラン属の多年草で、地生ランの一種。和名は黄色(黄金色)の花をつけることに由来する[1]。特徴山や丘陵の林の中に生える地上性のランで、高さ30-70cmの茎の先端に4月から6月にかけて直径1cm程度の明るく鮮やかな黄色の花を総状につける。花は全開せず、半開き状態のままである。花弁は5枚で3裂する唇弁には赤褐色の隆起がある。葉は狭楕円形状で長さ10cm前後、縦方向にしわが多い。柄は無く茎を抱き、7、8...ゴージャスなキンランとの出会い
丹沢の林の中にジュウニヒトエが群生していた。典雅な名前をつけてもらったが淡い紫がまたつつましい色合いだ。学名にみられるように、アジュガ属の日本固有種である。(2019-04神奈川県伊勢原市林間)ジュウニヒトエ開花時期4月、5月花の色白、青、紫名前の読みじゅうにひとえ分布日本固有種本州と四国に分布生育地丘陵地や林の中植物のタイプ多年草大きさ・高さ15~20センチ分類シソ科キランソウ属学名Ajuganipponensis花の特徴葉の脇から穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を出し、小さな青紫色ないし白い唇形の花を輪生させる。花は幾重にも重なって咲く。花径は5ミリから10ミリくらいである。上唇は2つに浅く裂ける。下唇は大きく3つに裂け、真ん中の裂片が大きい。雄しべは4本で、2本が長い。全体に白い毛を密生させる。葉...林の奥の優雅なジュウニヒトエ
町中つつじだらけになっている。これは少し前に緑地で撮影したもの。まだ葉がほとんどでていない。紫色が淡くてきれいだ。オオムラサキツツジの一種かと思う。つつじは種類が多くて、どう判別したものか、途方にくれる。(2019-04神奈川県川崎市生田緑地)オオムラサキツツジ(大紫躑躅)江戸時代から栽培されている常緑の低木であるが、日本には野生は見当たらず、自然雑種であろうと考えられている。ヒラドツツジのグループのひとつとしてあつかわれる大形のツツジで、ケラマツツジとリュウキュウツツジ、またはキリシマツツジとの雑種と考えれている。丈夫で耐寒性があり、庭や公園に広く植えられている。高さは2mほどになる。4~5月に直径7~8cmの紅紫色の花が咲く。曙(あけぼの)はオオムラサキの枝変わりで、花は淡紅色に白いふちどりがある。(参考:...淡い紫色がきれいなオオムラサキツツジ
野原のすみっこにカキドオシが咲いていた。名前から予想されるような強い植物にもみえないが、花が終わってから侵略を開始するらしい。植物にぱそれぞれの生存と繁殖の戦略があって、面白い。(2019-04神奈川県川崎市野原)カキドオシカキドオシ(垣通し)とは、シソ科の植物の1種。学名はGlechomahederaceasubsp.grandis(シノニムはG.grandis、G.hederaceavar.grandis)。特徴日本全土の道端などに自生する多年草。茎は長く横に這い、所々から根を下ろす。横枝は時に多少立ち上がることもある。葉は長い柄があり、睡蓮の葉のような円形から狭い扇形を切り取った形。対生し、柔らかく、しわがあって毛が生えている。葉は揉むと強い香りがある。開花期は春(4-5月)。花は葉腋から出て、薄い紫-紅...薬草にもなるカキドオシ
馬酔木は伊豆を歩いていた頃からなじみの樹木でさまざまな思い出を誘う花である。釣鐘型の花も美しい。(2019-04神奈川県川崎市公園)アセビアセビ(馬酔木、梫木、学名:Pierisjaponicasubsp.japonica)は、ツツジ科アセビ属の常緑低木。日本に自生し、観賞用に植栽もされる。別名あしび、あせぼ。馬酔木の名は、「馬」が葉を食べれば毒に当たり、「酔」うが如くにふらつくようになる「木」という所から付いた名前であるとされる。形態・生態樹高は1.5mから4mほどである。葉は楕円形で深緑、表面につやがあり、枝先に束生する。早春になると枝先に10cmほどの複総状の花序を垂らし、多くの白くつぼ状の花をつける。雄蕊は10本で、2個の角を持ち毛深い。園芸品種にピンクの花を付けるアケボノアセビ(ベニバナアセビ)[1]...文学の伝統でも愛された馬酔木
丹沢でみかけたミヤマシキミ。ごくありきたりの植物にみえるが有毒らしい。山には有毒な植物が多い。まあ、これを間違えて食べるような人はいないだろうが。(2019-04神奈川県秦野市林間)ミヤマシキミミヤマシキミ(深山樒、学名:Skimmiajaponica)は、ミカン科ミヤマシキミ属の常緑低木。雌雄異株。特徴樹高は60-120cmになり、幹は基部から直立して分枝する。樹皮は灰色で、若い枝は緑色で無毛、いぼ状の腺点がある。葉は茎の上部にやや集まって互生し、葉身は倒披針状長楕円形で、長さ6-12cm、幅2-3.5cm、先は短くとがり、基部はくさび形、縁は全縁になる。葉質は革質で両面は無毛、表面は光沢があり、裏面には油点が散在する。葉柄は長さ0.5-1cmになり、すこし赤紫色を帯びる。花期は4-5月。枝先に円錐花序をつけ...有毒のミヤマシキミ
咲きかけのヤマルリソウを発見。ホタルカズラはみつけてたが、ヤマルリソウは初めてで、うれしい。ヤマウグイスという別名も素敵だ。そのすぐ後で、数輪まとまって花開ているのもみつけた。ホタルカズラほどに瑠璃色は映えないが、清楚な感じで美しい。(2019-04神奈川県伊勢原市林間)ヤマルリソウヤマルリソウ(山瑠璃草[2]、学名:Omphalodesjaponica(Thunb.)Maxim.[1])は、ムラサキ科ルリソウ属に分類される多年草の1種[3]。和名は山に生育し瑠璃色の花をつけることに由来し[4]、別名が「ヤガラ」、「ヤマウグイス(山鶯)」[5]。属名のOmphalodesは、中央が凹となる分果であることに由来し、「へその形をした」という意味[2]。日本の固有種で[5]、福島県以西の本州、四国、九州に分布する[3...初めてみつけた清楚なヤマルリソウ
丹沢の別の山で、ホタルカズラのピンクと瑠璃色の一緒の株を発見した。ホタルカズラはなんとも魅力的な色合いの花だ。「四季の山野草」のページによると、「咲き始めは赤紫で、次第にコバルトブルーに変わっていく」らしい。「野山に自然に咲く花のページ」には写真が多数掲載されている。(2019-04神奈川県伊勢原市林間)四季の山野草(ホタルカズラ)ホタルカズラ-野山に自然に咲く花のページホタルカズラとの再びの出会い
同じイチゴでも、背が低く、地べたにはりついているのがクサイチゴ。この花は上を向いて開ているので、すぐに目に付く。このイチゴの実は食べたことがない。クサイチゴは草のようにみえるキイチゴの意味で、ちゃんとした樹木扱いである。(2019-04神奈川県伊勢原市林間)クサイチゴ形態・生態クサイチゴは背丈が20-60cmと低く、草本のように見えるため、このように呼ばれるが、実際は木本である。生命力は強く、刈っても、根から生えてくる。全体に短い軟毛が密生し、茎には小さい刺がある。葉は奇数羽状複葉で、花枝には3小葉、徒長枝には5小葉がつく。頂小葉は卵形または長楕円状卵形、側小葉は卵形、先はとがり、縁には細かい重鋸歯がある。花期は3-4月。花は白色で、5弁花。花弁は卵円形で、長さは15-20mm。花の中央に雌蕊が多数あり、その周...林の中でよくみかけるクサイチゴ
丹沢の林の中でひっそりと花開いていたモミジイチゴ。下向きに一輪開くのが清楚な感じで好ましい。果実はおいしい。つまんで歩くのが、山歩きの楽しみの一つである。(2019-04神奈川県秦野市林間)モミジイチゴモミジイチゴ(紅葉苺、学名:Rubuspalmatusvar.coptophyllus)とは、バラ科キイチゴ属に分類される植物の一種。東日本に分布。葉がもみじに似ているためこの名がある。黄色い実をつけるため黄苺の別名がある。果実は食用になる。ナガバモミジイチゴRubuspalmatusの変種で基本変種var.palmatusが近畿以西に分布するのに対して、本変種は東日本の型である。葉の形がやや幅広いものが多いことからこの名がある。一般に俳句の世界では木苺として句が作られている。木苺の例句ろうかんの木苺の芽の書庫の...林にひっそりと咲く清楚なモミジイチゴ
野原に逃げ出した園芸種と言えば、ムスカリも最近増えているようだ。一見して外来種と分かるブルーの鮮やかな花だが、ごく自然な顔で野原でも花開いている。(2019-04神奈川県川崎市)ムスカリムスカリ(学名:Muscari)はツルボ亜科ムスカリ属の植物の総称。狭義には、学名Muscarineglectumをムスカリという。名の由来はギリシャ語のmoschos(ムスク)であり、麝香のことである。花は一見するとブドウの実のように見えることから、ブドウヒアシンスの別名を持つ。開花期は3月初旬から4月末頃。花色は鮮やかな青紫色だが、近年、白色、コバルト色なども見られる。花弁はあまり開かない。分布原産地は南西アジアあるいは地中海沿岸地方で、地中海沿岸が分布の中心。日本には30数年前ごろから市場に出回り、近年人気品種となって、各...青い房状の花が印象的なムスカリ
野生化して庭から逃げ出したフシネハナカタバミ園芸種らしいきれいなピンクだ。花はたしかにカタバミに似ている。園芸種はときに在来種を圧迫するが、わたしたちの周囲の植生に新しい色をつけ加えてくれるのもたしたが。頭から排斥すべきではないだろう。(2019-04神奈川県川崎市)イモカタバミ開花時期4月、5月、6月、7月、8月、9月花の色赤名前の読みいもかたばみ(ふしねはなかたばみ)分布原産地は南アメリカ日本でも野生化生育地道ばた、空き地庭植え植物のタイプ多年草大きさ・高さ10~30センチ分類カタバミ科カタバミ属学名Oxalisarticulata花の特徴花茎の先に十数個の花が散形につく。花弁は5枚である。花の色は濃い紅紫色で、濃い紅色の筋が入る。花の真ん中も濃い紅色をしている。雄しべの葯の色は黄色い。葉の特徴根際から生え...野生化して野原でもみられるフシネハナカタバミ
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早咲きの紅色の梅「八重寒紅」(やえかんこう)。一つ一つの花に春の暖かみが遠く漂ってくるかのようだ。(2024年2月、東京)■2024年春の花シリーズ緋色が目立つ緋の司(2024年春の花シリーズ24-01)八重寒紅(やえかんこう)は野梅系・野梅性のごく早咲きの品種です。花は濃い紅色で中輪の八重咲きです。開花期が12月中旬~1月中旬のため、正月用の花材として用いられます。庭木はもちろん、鉢植えにも向きます。早咲きの紅色の梅「八重寒紅」(2024年春の花シリーズ24-02)
緋色が目立つ花梅の「緋の司」(ひのつかさ)です。春らしい花ですね。(2024年二月、東京)緋色が目立つ緋の司(春の花2024)
花芯がピンクに染まる白バラ「レーシー・レディ」。半剣弁高芯咲きの中輪で、1999年にイギリスのディクソン社が発表したバラである。(2023年京成バラ園)■2023年春薔薇シリーズ「フランボワーズ・バニーユ」(2023年春薔薇シリーズ23-01)「ルージュ・ピエール・ド・ロンサール」(2023年春薔薇シリーズ23-02)「つる・プリンセス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ23-03)「プリンセス・アイコ」(2023年春薔薇シリーズ23-04)「ハニー・ブーケ」(2023年春薔薇シリーズ23-05)「エンプレス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ23-06)「スマイル・ハニー・ローズ」(2023年春薔薇シリーズ23-07)「プリンセス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ23-08)「ディズニーランドローズ」...花芯がピンクに染まる白バラ「レーシー・レディ」(2023年春薔薇シリーズ23-46)
穏やかなピンクのバラ「春芳」。シュンポウと読ませる。半剣弁高芯咲きの中輪で、1987年に鈴木省三氏が作出したバラである。(2023年京成バラ園)■2023年春薔薇シリーズ「フランボワーズ・バニーユ」(2023年春薔薇シリーズ23-01)「ルージュ・ピエール・ド・ロンサール」(2023年春薔薇シリーズ23-02)「つる・プリンセス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ23-03)「プリンセス・アイコ」(2023年春薔薇シリーズ23-04)「ハニー・ブーケ」(2023年春薔薇シリーズ23-05)「エンプレス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ23-06)「スマイル・ハニー・ローズ」(2023年春薔薇シリーズ23-07)「プリンセス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ23-08)「ディズニーランドローズ」(202...穏やかなピンクのバラ「春芳」(2023年春薔薇シリーズ23-45)
ピンクの中輪のつるバラ「エーデルシュタイン」。丸弁カップ咲きで、2015年にドイツのタンタウ社が発表したバラである。名前は「宝石」の意味だ。(2023年京成バラ園)■2023年春薔薇シリーズ「フランボワーズ・バニーユ」(2023年春薔薇シリーズ23-01)「ルージュ・ピエール・ド・ロンサール」(2023年春薔薇シリーズ23-02)「つる・プリンセス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ23-03)「プリンセス・アイコ」(2023年春薔薇シリーズ23-04)「ハニー・ブーケ」(2023年春薔薇シリーズ23-05)「エンプレス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ23-06)「スマイル・ハニー・ローズ」(2023年春薔薇シリーズ23-07)「プリンセス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ23-08)「ディズニーラ...ピンクの中輪のつるバラ「エーデルシュタイン」(2023年春薔薇シリーズ23-44)
クリームがかった白のゆったりとしたバラ「正雪」。半剣弁高芯咲きの大輪のバラで、1992年に鈴木省三氏が作出したバラである。(2023年京成バラ園)■2023年春薔薇シリーズ「フランボワーズ・バニーユ」(2023年春薔薇シリーズ23-01)「ルージュ・ピエール・ド・ロンサール」(2023年春薔薇シリーズ23-02)「つる・プリンセス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ23-03)「プリンセス・アイコ」(2023年春薔薇シリーズ23-04)「ハニー・ブーケ」(2023年春薔薇シリーズ23-05)「エンプレス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ23-06)「スマイル・ハニー・ローズ」(2023年春薔薇シリーズ23-07)「プリンセス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ23-08)「ディズニーランドローズ」(20...クリームがかった白のゆったりとしたバラ「正雪」(2023年春薔薇シリーズ23-43)
外側は白く、中心はピンクになるバラ「ミミ・エデン」。丸弁カップ咲きの中輪のバラで、2000年にフランスのメイヤン社が作出したバラである。(2023年京成バラ園)■2023年春薔薇シリーズ「フランボワーズ・バニーユ」(2023年春薔薇シリーズ23-01)「ルージュ・ピエール・ド・ロンサール」(2023年春薔薇シリーズ23-02)「つる・プリンセス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ23-03)「プリンセス・アイコ」(2023年春薔薇シリーズ23-04)「ハニー・ブーケ」(2023年春薔薇シリーズ23-05)「エンプレス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ23-06)「スマイル・ハニー・ローズ」(2023年春薔薇シリーズ23-07)「プリンセス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ23-08)「ディズニーランド...外側は白く、中心はピンクになるバラ「ミミ・エデン」(2023年春薔薇シリーズ23-42)
コロッとした丸い花をつけるつるバラ「アミ・ロマンティカ」。中輪の浅いカップ咲きで、白地にピンクが乗る。2010年にフランスのメイヤン社が作出したバラである。(2023年京成バラ園)■2023年春薔薇シリーズ「フランボワーズ・バニーユ」(2023年春薔薇シリーズ23-01)「ルージュ・ピエール・ド・ロンサール」(2023年春薔薇シリーズ23-02)「つる・プリンセス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ23-03)「プリンセス・アイコ」(2023年春薔薇シリーズ23-04)「ハニー・ブーケ」(2023年春薔薇シリーズ23-05)「エンプレス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ23-06)「スマイル・ハニー・ローズ」(2023年春薔薇シリーズ23-07)「プリンセス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ23-08...コロッとした丸い花をつけるつるバラ「アミ・ロマンティカ」(2023年春薔薇シリーズ23-41)
ピンクがかった赤のバラ「ピンクノックアウト」。ノックアウトの枝変わりで、2004年にアメリカのラドラー社が発表したバラである。半八重咲きのシンプルでかわいいバラだ。(2023年京成バラ園)■2023年春薔薇シリーズ「フランボワーズ・バニーユ」(2023年春薔薇シリーズ23-01)「ルージュ・ピエール・ド・ロンサール」(2023年春薔薇シリーズ23-02)「つる・プリンセス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ23-03)「プリンセス・アイコ」(2023年春薔薇シリーズ23-04)「ハニー・ブーケ」(2023年春薔薇シリーズ23-05)「エンプレス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ23-06)「スマイル・ハニー・ローズ」(2023年春薔薇シリーズ23-07)「プリンセス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ2...ピンクがかった赤のバラ「ピンクノックアウト」(2023年春薔薇シリーズ23-40)
一重のシンプルなレモンイエローのバラ「リモンチェッロ」。名前のリモンチェッロはイタリアのレモン酒の名前だという。2008年にフランスのメイヤン社が作出したバラである。(2023年京成バラ園)■2023年春薔薇シリーズ「フランボワーズ・バニーユ」(2023年春薔薇シリーズ23-01)「ルージュ・ピエール・ド・ロンサール」(2023年春薔薇シリーズ23-02)「つる・プリンセス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ23-03)「プリンセス・アイコ」(2023年春薔薇シリーズ23-04)「ハニー・ブーケ」(2023年春薔薇シリーズ23-05)「エンプレス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ23-06)「スマイル・ハニー・ローズ」(2023年春薔薇シリーズ23-07)「プリンセス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ...一重のシンプルなレモンイエローのバラ「リモンチェッロ」(2023年春薔薇シリーズ23-39)
濃艶な黒バラ「黒蝶」。開くとロゼット咲きになる。大輪の花が房咲きになるので、見栄えのするバラだ。(2023年京成バラ園)■2023年春薔薇シリーズ「フランボワーズ・バニーユ」(2023年春薔薇シリーズ23-01)「ルージュ・ピエール・ド・ロンサール」(2023年春薔薇シリーズ23-02)「つる・プリンセス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ23-03)「プリンセス・アイコ」(2023年春薔薇シリーズ23-04)「ハニー・ブーケ」(2023年春薔薇シリーズ23-05)「エンプレス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ23-06)「スマイル・ハニー・ローズ」(2023年春薔薇シリーズ23-07)「プリンセス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ23-08)「ディズニーランドローズ」(2023年春薔薇シリーズ23-...濃艶な黒バラ「黒蝶」(2023年春薔薇シリーズ23-38)
鮮やかなオレンジ色が際立つバラ「スーパースター」。トロピカーナとも呼ばれる。半剣弁高芯咲きの大輪で、1960年にタンタウ社から発表されたバラである。(2023年京成バラ園)■2023年春薔薇シリーズ「フランボワーズ・バニーユ」(2023年春薔薇シリーズ23-01)「ルージュ・ピエール・ド・ロンサール」(2023年春薔薇シリーズ23-02)「つる・プリンセス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ23-03)「プリンセス・アイコ」(2023年春薔薇シリーズ23-04)「ハニー・ブーケ」(2023年春薔薇シリーズ23-05)「エンプレス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ23-06)「スマイル・ハニー・ローズ」(2023年春薔薇シリーズ23-07)「プリンセス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ23-08)「ディ...鮮やかなオレンジ色が際立つバラ「スーパースター」(2023年春薔薇シリーズ23-37)
白のナデシコに似た花を咲かせる「センジュガンピ」。林のなかでひっそりと咲いているのが奥ゆかしい。(2023年箱根)2023年春の花シリーズ「ジャイアント・スノードロップ」(春の花シリーズ23-01)「セツブンソウ」(春の花シリーズ23-02)「ユキワリイチゲ」(春の花シリーズ23-03)「福寿草」(春の花シリーズ23-04)「ミチノクフクジュソウ」(春の花シリーズ23-05)「福寿海」(春の花シリーズ23-06)「ロウバイ」(春の花シリーズ23-07)「シナマンサク」(春の花シリーズ23-08)「八重寒紅」(春の花シリーズ23-09)「カラスノエンドウ」(春の花シリーズ23-10)「クモマグサ」(春の花シリーズ23-11)「スイセン」(春の花シリーズ23-12)「ペーパーホワイト」(春の花シリーズ23-1...白のナデシコに似た花を咲かせる「センジュガンピ」(春の花シリーズ23-110)
小さな白い花が頭状花として集まって咲く「セイヨウノコギリソウ」。頭状花の部分が少し飛び出ているのが特徴だ。(2023年箱根)2023年春の花シリーズ「ジャイアント・スノードロップ」(春の花シリーズ23-01)「セツブンソウ」(春の花シリーズ23-02)「ユキワリイチゲ」(春の花シリーズ23-03)「福寿草」(春の花シリーズ23-04)「ミチノクフクジュソウ」(春の花シリーズ23-05)「福寿海」(春の花シリーズ23-06)「ロウバイ」(春の花シリーズ23-07)「シナマンサク」(春の花シリーズ23-08)「八重寒紅」(春の花シリーズ23-09)「カラスノエンドウ」(春の花シリーズ23-10)「クモマグサ」(春の花シリーズ23-11)「スイセン」(春の花シリーズ23-12)「ペーパーホワイト」(春の花シリー...小さな白い花が頭状花として集まって咲く「セイヨウノコギリソウ」(春の花シリーズ23-109)
ピンクの花があでやかな「キョウガノコ」。茶花にもよく使われる。(2023年春高尾山)2023年春の花シリーズ「ジャイアント・スノードロップ」(春の花シリーズ23-01)「セツブンソウ」(春の花シリーズ23-02)「ユキワリイチゲ」(春の花シリーズ23-03)「福寿草」(春の花シリーズ23-04)「ミチノクフクジュソウ」(春の花シリーズ23-05)「福寿海」(春の花シリーズ23-06)「ロウバイ」(春の花シリーズ23-07)「シナマンサク」(春の花シリーズ23-08)「八重寒紅」(春の花シリーズ23-09)「カラスノエンドウ」(春の花シリーズ23-10)「クモマグサ」(春の花シリーズ23-11)「スイセン」(春の花シリーズ23-12)「ペーパーホワイト」(春の花シリーズ23-13)「キズイセン」(春の花シリ...ピンクの花があでやかな「キョウガノコ」(春の花シリーズ23-108)
青紫の花が群れて咲く「アズーロコンパクト・スカイブルー」。風にそよぐとかわいい。花の形もアップでみると、ウサギ耳をもっていて、可憐だ。(2023年春川崎市)2023年春の花シリーズ「ジャイアント・スノードロップ」(春の花シリーズ23-01)「セツブンソウ」(春の花シリーズ23-02)「ユキワリイチゲ」(春の花シリーズ23-03)「福寿草」(春の花シリーズ23-04)「ミチノクフクジュソウ」(春の花シリーズ23-05)「福寿海」(春の花シリーズ23-06)「ロウバイ」(春の花シリーズ23-07)「シナマンサク」(春の花シリーズ23-08)「八重寒紅」(春の花シリーズ23-09)「カラスノエンドウ」(春の花シリーズ23-10)「クモマグサ」(春の花シリーズ23-11)「スイセン」(春の花シリーズ23-12)「...青紫の花が群れて咲く「アズーロコンパクト・スカイブルー」(春の花シリーズ23-107)
蕾が開くと黄色の雄蕊が突き出てかわいい「ナンテン」。漢名の「南天燭」からきているが、「難転」と音が通じるので、縁起かつぎに植えられたという。冬には真っ赤な実が実るので、子供の頃には雪で作ったウサギの目にしたものだった。(2023年春川崎市)2023年春の花シリーズ「ジャイアント・スノードロップ」(春の花シリーズ23-01)「セツブンソウ」(春の花シリーズ23-02)「ユキワリイチゲ」(春の花シリーズ23-03)「福寿草」(春の花シリーズ23-04)「ミチノクフクジュソウ」(春の花シリーズ23-05)「福寿海」(春の花シリーズ23-06)「ロウバイ」(春の花シリーズ23-07)「シナマンサク」(春の花シリーズ23-08)「八重寒紅」(春の花シリーズ23-09)「カラスノエンドウ」(春の花シリーズ23-10)...蕾が開くと黄色の雄蕊が突き出てかわいい「ナンテン」(春の花シリーズ23-106)
素晴らしく香る「テイカカズラ」。満たされぬ恋心に絡みつくという名前を残された定家さんもかわいそうだが、垣根の木などに絡みついて、その木の花であるかのように咲き誇っているのをよくみかける。(2023年春川崎市)2023年春の花シリーズ「ジャイアント・スノードロップ」(春の花シリーズ23-01)「セツブンソウ」(春の花シリーズ23-02)「ユキワリイチゲ」(春の花シリーズ23-03)「福寿草」(春の花シリーズ23-04)「ミチノクフクジュソウ」(春の花シリーズ23-05)「福寿海」(春の花シリーズ23-06)「ロウバイ」(春の花シリーズ23-07)「シナマンサク」(春の花シリーズ23-08)「八重寒紅」(春の花シリーズ23-09)「カラスノエンドウ」(春の花シリーズ23-10)「クモマグサ」(春の花シリーズ2...素晴らしく香る「テイカカズラ」(春の花シリーズ23-105)
青紫色の小さな花が高盆状に集まって咲く「ヤナギハナガサ」。南米から園芸種として導入されたが、こぼれダネでよく繁殖して、現在では道端によく見かける。サンジャクバーベナ(三尺バーベナ)とも呼ばれている。(2023年春川崎市)2023年春の花シリーズ「ジャイアント・スノードロップ」(春の花シリーズ23-01)「セツブンソウ」(春の花シリーズ23-02)「ユキワリイチゲ」(春の花シリーズ23-03)「福寿草」(春の花シリーズ23-04)「ミチノクフクジュソウ」(春の花シリーズ23-05)「福寿海」(春の花シリーズ23-06)「ロウバイ」(春の花シリーズ23-07)「シナマンサク」(春の花シリーズ23-08)「八重寒紅」(春の花シリーズ23-09)「カラスノエンドウ」(春の花シリーズ23-10)「クモマグサ」(春の...青紫色の小さな花が高盆状に集まって咲く「ヤナギハナガサ」(春の花シリーズ23-104)
褐色を帯びた深紅のバラ「デイリー・メイル・センテッド・ローズ」。華やかななかにも陰影のあるバラだ。名札によると1921年にイギリスでアーチャー&ドーターが作出したバラだという。(2023年京成バラ園)■2023年春薔薇シリーズ「フランボワーズ・バニーユ」(2023年春薔薇シリーズ23-01)「ルージュ・ピエール・ド・ロンサール」(2023年春薔薇シリーズ23-02)「つる・プリンセス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ23-03)「プリンセス・アイコ」(2023年春薔薇シリーズ23-04)「ハニー・ブーケ」(2023年春薔薇シリーズ23-05)「エンプレス・ミチコ」(2023年春薔薇シリーズ23-06)「スマイル・ハニー・ローズ」(2023年春薔薇シリーズ23-07)「プリンセス・ミチコ」(2023年春薔...褐色を帯びた深紅のバラ「デイリー・メイル・センテッド・ローズ」(2023年春薔薇シリーズ23-36)
早咲きの紅色の梅「八重寒紅」(やえかんこう)。一つ一つの花に春の暖かみが遠く漂ってくるかのようだ。(2024年2月、東京)■2024年春の花シリーズ緋色が目立つ緋の司(2024年春の花シリーズ24-01)八重寒紅(やえかんこう)は野梅系・野梅性のごく早咲きの品種です。花は濃い紅色で中輪の八重咲きです。開花期が12月中旬~1月中旬のため、正月用の花材として用いられます。庭木はもちろん、鉢植えにも向きます。早咲きの紅色の梅「八重寒紅」(2024年春の花シリーズ24-02)
緋色が目立つ花梅の「緋の司」(ひのつかさ)です。春らしい花ですね。(2024年二月、東京)緋色が目立つ緋の司(春の花2024)