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  • 花文図鐔 赤坂忠重 Tadashige Tsuba

    花文図鐔赤坂忠重花文図鐔赤坂忠重桜と撫子だろう。これまでに紹介してきた赤坂鐔とは異なり、陰透の手法を採っている。それでも、文様の崩し方には赤坂の特徴が現れている。赤坂鐔工の中での忠重は、本家である忠時の弟子という立場であったが、技量と感性が特に優れており、師を越えて人気が高い。創造性の豊かな金工であった。花文図鐔赤坂忠重TadashigeTsuba

  • 撫子図鐔 古赤坂 Akasaka Tsuba

    撫子図鐔古赤坂撫子図鐔古赤坂なんてわかり易いんだろう。先に紹介した春蘭図鐔とは異なって、花の特徴を良く映し出している。それでいて赤坂の持ち味を良く示している。撫子図鐔古赤坂AkasakaTsuba

  • 春蘭図鐔 古赤坂 Akasaka Tsuba

    春蘭図鐔古赤坂春蘭図鐔古赤坂なんて素敵な陰影なんだろう。巧みな透かしによって、植物が、本来ある自然の中の景色から明らかに心象世界へと変質している。この作では花開いた様子ではないところが面白い。春蘭図鐔古赤坂AkasakaTsuba

  • 菊花図鐔 赤坂忠時 Tadatoki Tsuba

    菊花図鐔赤坂忠時菊花図鐔赤坂忠時鐔全面を菊花に見立て、その中に葉と、横から眺めた一輪の菊を構成しているように感じられる。巧みで美しい構成だ。放射状に切羽台と耳とをつないだ鐔は、車透、阿弥陀透などと呼ばれ、古い甲冑師鐔などにもある。この鐔は、そのまま菊花の図へと装飾性を高めたもの。細く揃った放射状の線が美しく構成されている。菊花図鐔赤坂忠時TadatokiTsuba

  • 菊花図鐔 赤坂忠時 Tadatoki Tsuba

    菊花図鐔赤坂忠時菊花図鐔赤坂忠時優しく延びた枝葉に一輪の花房。遠くに垣根が見えている。地面と切羽台にわずかながら葉を毛彫で表している。直線によるわずかな情報で庭植えの菊であることを分からせている。菊花図鐔赤坂忠時TadatokiTsuba

  • 松樹図鐔 赤坂忠時 Akasaka Tsuba

    松樹図鐔赤坂忠時松樹図鐔赤坂忠時老松図。おぼろげに見えることからであろうか遠見松の呼称もある。今では山に陽が沈んでゆく様子や、日の出の様子をみることが少なくなってしまったが、松樹の茂った山に陽が沈んでゆくと、まさにこの鐔のような景色となる。松樹の背後にまんまるな太陽。陰影として松樹を描くことの理由は、あるいはこのような自然観があったのではないだろうか。そして定型化した図柄となる。松樹図鐔赤坂忠時AkasakaTsuba

  • 鶯宿梅図鐔 赤坂 Akasaka Tsuba

    鶯宿梅図鐔赤坂鶯宿梅図鐔赤坂先に紹介した忠重の梅樹図は肥後鐔風の意匠だがこの鐔は赤坂独特の陰影としている。梅といえば鶯。その取り合わせを楽しんだもので、古歌より題を得て「鶯宿梅」という。鶯宿梅図鐔赤坂AkasakaTsuba

  • 梅樹図鐔 赤坂忠重 Akasaka Tsuba

    梅樹図鐔赤坂忠重梅樹図鐔赤坂忠重耳を曲線に構成し、すうっと伸びる枝は直線的。開き始めた花を全面に散らし、真冬の澄んだ空気を感じさせる図柄としている。梅樹鐔赤坂忠重これも同じ主題。比較的簡素に構成している。梅樹図鐔赤坂忠重AkasakaTsuba

  • 梅樹図鐔 古赤坂 Akasaka Tsuba

    梅樹図鐔古赤坂梅樹図鐔古赤坂耳を幹とし、屈曲して空間を彩る枝を切羽台から地面に掛け手て構成する手法は、梅や松に多い。大地に蟠っている龍神に擬えて臥龍梅などとも呼ばれる構成と通じるところがある。赤坂独特の省略の仕方が美しく、これもパッと見ただけでは分かりにくい図柄である。枝ぶりも巴状に流れるような構成とされていていい。梅樹図鐔古赤坂AkasakaTsuba

  • 桐図鐔 赤坂忠重 Tadashige Tsuba

    桐図鐔赤坂忠重桐図鐔赤坂忠重肥後金工の西垣勘四郎を手本とした、江戸中期の赤坂の銘工忠重の作。風に揺れている桐樹の陰影。障子などに映ったその様子を文様化したものと捉えてよさそうだ。図柄に動きがあるのも風を感じさせる要素。とにかく美しい。桐図鐔赤坂忠則これも分かり易い桐の代表的構成。上の忠重の鐔と比較してほしい。これも構図に動きがあっていい。桐図鐔赤坂忠重TadashigeTsuba

  • 桐図鐔 赤坂 Akasaka Tsuba

    桐図鐔赤坂桐図鐔赤坂分かりにくいが、これも、長く鐔の図柄を見てきた人であれば即座に理解できる。処々に桐の特徴が捉えられている。耳の内側の処理が、視覚的に戸惑わせるのだろう。このようなところも巧みである。陰影の面白さ。桐図鐔赤坂AkasakaTsuba

  • 桐図鐔 古赤坂 Akasaka Tsuba

    桐図鐔古赤坂桐図鐔古赤坂ぱっと見ただけでは何だか良くわからない。桐ではなかろうかと想像し、いくつかの桐図鐔を眺め、他の桐図と比較した末に桐図と判断した。簡潔ながら表情が豊かで、面白い。桐図鐔というと、肥後の西垣などを思い浮かべる。西垣勘四郎は、茶の美観を採り入れて歪んだ鐔を遺している。この鐔にもそのような自然の成り立ちを想わせる、造形的な不均衡があり、興味深く見ている。桐図鐔古赤坂AkasakaTsuba

  • 分銅に柊図鐔 赤坂 Akasaka Tsuba

    分銅に柊図鐔赤坂分銅に柊図鐔赤坂これも何の植物であるのか分からず、葉に尖っているところがあるので柊と見たようだ。そもそも赤坂鐔工は植物の葉をこのように表すことがある。枯れ枝に残る二枚の葉。繊細な彫口であり、赤坂独特の崩し方も面白い。分銅がどこか歪んでいるのも意図してのものであろう。枯木に分銅図鐔赤坂上の鐔と全く同じ構成。葉が落ちて枯れ枝のみ。季節が深まっていると捉えればいいだろう。分銅に柊図鐔赤坂AkasakaTsuba

  • 沢瀉図鐔 古赤坂 Akasaka Tsuba

    沢瀉図鐔古赤坂沢瀉図鐔古赤坂赤坂鐔工独特の文様化というか図柄の草体化は、本来の植物とは時に離れてしまうことがあり、分かりにくく、画題を求めるのに苦労することがある。これもその一つ。沢瀉と見たようだが、実は良くわからない。でも赤坂の風合いが濃密で素敵な構図となっている。沢瀉図鐔古赤坂AkasakaTsuba

  • 文繋図鐔 赤坂 Akasaka Tsuba

    文繋図鐔赤坂文繋図鐔赤坂風雅な趣のある様々な文様を、耳と切羽台を繋ぐように散し配した作。宝尽と同じ文様もあるのだが、ここでは自然観をも加味しているのであろう、竹、菊、雪を加え、雁金や丁子などは古い鉄地透鐔にもままみられる文様の一つ。先に紹介した鐔に鯰が配されていたが、ここでも鯰が採られている。その理由が分からないのだが興味深いところである。文繋図鐔赤坂AkasakaTsuba

  • 宝尽し図鐔 古赤坂 Akasaka Tsuba

    宝尽し図鐔古赤坂宝尽し図鐔古赤坂宝尽と呼ばれる文様は、鍵、打ち出の小槌、分銅、丁子、隠れ蓑、宝袋などを組み合わせたもので、現世での福徳を求める思想が背景にある。耳と切羽台を文様で繋ぐ図柄は尾張や金山など古くからあり、この鐔は、その変化形で、赤坂鐔工の求めた新趣の構成といえよう。洒落た空間構成が魅力だ。十文字と各要素の巴状の構成もいい。宝尽し図鐔古赤坂AkasakaTsuba

  • 梅花図鐔 古赤坂 Akasaka Tsuba

    梅花図鐔古赤坂梅花図鐔古赤坂赤坂鐔の評価で良く言われるのが「粋」という感覚を漂わせていること。だが粋の言葉は江戸時代も降ってのものだから、初代の頃にはこれを粋とは言わなかったろうなと思う。古赤坂の作風はどことなく武骨な風合いが強く、次第に図柄の種類も増えていく。独島の透かしで恰好がいいから大いに流行したと思われる。赤坂鐔工のような洒落た風合いを漂わせる文様化が、江戸の文化を造っていったことは間違いない。この鐔は時代の上がる風合いが濃密だが、なんとなく粋へと変質していくように感じられる。梅花図鐔古赤坂AkasakaTsuba

  • 松竹梅図鐔 古赤坂 Akasaka Tsuba

    松竹梅図鐔古赤坂松竹梅図鐔古赤坂松竹梅もお目出たい席で好まれている。図の下方に構成されているのが良くわからない。赤坂鐔による主題の草体化は独特で、時に分かりにくいものがある。これなどがその典型で、松竹梅が冬の植物として採られているのであれば雪、長寿にかかわるものと捉えられているのであれば霊芝(キノコ)であろうか。ちょっと面白い文様である。松竹梅図鐔古赤坂AkasakaTsuba

  • 蓬莱図鐔 古赤坂 Akasaka Tsuba

    蓬莱図鐔古赤坂蓬莱図鐔古赤坂高砂にも通じるのだが、お正月やお目出たい席で好まれたのが蓬莱飾りだ。長命を願って松、竹、鶴、亀などが描かれる。耳と切羽台を図柄で繋ぐ手法は、古正阿弥や金山、尾張など古くから透かし鐔の文様表現として存在する。例えば家紋、扇、雁金などで耳と切羽台を繋ぐ図が多いのだが、赤坂鐔工は、このような洒落た陰影で表現した。蓬莱図鐔古赤坂AkasakaTsuba

  • 高砂図鐔 古赤坂 Akasaka Tsuba

    高砂図鐔古赤坂高砂図鐔古赤坂松葉と、これを掃き清めるための箒と熊手。高砂を意味している。自然観を独特の文様で表現するだけでなく、こうした留守模様や暗喩なども図柄に採り入れるようになる。高砂図鐔古赤坂AkasakaTsuba

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