実際、子供たちが本気で学び始めると、先生の意図とは違った方向にいくものです。 それを喜びと感じるか、失敗と嘆くかの問題です。 自分の立てた指導案が計画どおり進みましたと得意満面の授業者もいます。 その時に、どれだけの子供の問題意識、学びを無視してきたのでしょうか。 私は、自...
子どもたちが去った後の教室、いろいろな思い出が詰まっています。 一年間立つと、教室の隅々まで先生と子どもたちの足跡が残っています。 担任にとっては思い出であっても、次の担任にとっては残骸でしかありません。 学年末、教室移動、学校転任があります。 最後の後始末をします。 次の...
一年間、精根をかたむけて育成に努めたクラスの実態について冷静に評価します。その視点を紹介します。あくまで個人的なものです。 1. 学級全体の学習、集団活動に対する高まりをどのように把握してきたか。 2. 各教科に対して、子どもの意欲・関心に偏りはなかったか。 3. 委員会、...
勉強会に来られている先生のお話から察すると、職員間の子どもや教材についての話し合いや相談が少なくなってきているとのこと。 これは、それぞれの学校においての違いがありますが否定はできません。 次の例から職員組織が仲良しクラブであることがわかります。 例1 朝集が終わっても教室...
教育随想 917回 昨年度 何事もなかったように 新年度が始まる
今はコンピュータによる文書づくりが主流です。 かつては、本年度の成果、職員研修のあゆみと称して、分厚い印刷物を 刊行していました。 そこに書かれてあることと実際の子どもとは乖離していないのか。 まとめることで、そのあと、どれだけの先生が読み直されるのか。 来年度の計画は、ま...
先生の職名には、教師、教員、職員があります。 教師と呼べる先生も多くおられます。 私などは、いつも自分で「教員か職員程度」だと思ってきました。 教師などは、恐れ多いことでした。 学校という閉鎖的な社会を生き抜くことは大変です。 教職員のいじめはあります。 表面化するかしない...
一年間、先生が実践してこられたことを振り返るのは、自分の恥部をみることになるのでつらいものです。 できれば、何もなかったことにして「概ねできたかな」という程度にすましたいものです。 しかし、安易に見過ごしていくと、教師としての能力は衰退するばかりです。 年度当初に、先生は学...
教育随想914回 慌てなくてもいいが、落ち着いてもいられない
教師の仕事から「一人ひとりの子どもの教育」という点を除けば、他の職業と同じようにその結果は見えます。 事務処理、報告、学校行事実践・・・。 しかし、子どもの教育については、明快な結果の判定は難しいですね。 ただ、親の側から見ても、職員側から見ても、子どもの側から見ても、教師...
教育随想 913回 わかりきったように 言葉を使う教育の日常
失敗を学びに変える心の育成 挑戦を認め合える土壌の育成 居場所を感じ、自尊感情がもてる学級に いじめを許さない教育 開かれた学級づくり学校づくりの推進 一人ひとりを大切にする教育の推進・・・・・ 他にもいろいろあるでしょう。 学校のなかで、当たり前のように使われている文言。...
まもなく卒業式です。 6年生の先生方が中心となり、子どもたちに式の動きを指導されてきました。 「もっと顔をあげて歩きなさい」 「もっと大きな声で伝えなさい」 「礼をするときに背中が曲がっています」 「堂々と出場しなさい」・・・ 何度も同じことを指導されてきたことと思います。...
教育随想 911回 最後の一週間、子どもたちの胸を借りてみましょう
先生方は、あの四月に大変だった子どもたちを、今では、多少とも落ち着いて学べる子どもたちに育てられたことでしょう。 学習集団として育てられてきたことでしょう。 その子どもたちの胸を借りましょう。 今までできなかった授業実践をしてみましょう。 詩の指導が苦手な先生は、投げ込み教...
授業者は、子どもの前にたって指導することが多い。 「もう少し考えなさい」」 「このやり方は、こうすればいいよ」 指示と指導の連続。 教材という媒体を携えて、子どもに学ぶ意欲を育てる。 指導者は、指導案という教材に基づいて計画をたてる。 指導目標に子どもたちを向かわせるために...
わたしと現場の先生との会話 「子どもに寄り添うことが大切だと思います」 「寄り添うとは、どういうことですか」 「子どもに近づいて、子どもの思いを聞くことだと考えます」 「子どもとの空間的距離を近づけることが寄り添うことですか」 「子どもに近づいて、子どもの話を聞かないと子ど...
「教室に入ると疲れます。消耗している感じです。」 「子どもたちを指導していると、いらいらすることがあります」 「先生の仕事は疲れますね。」 一部の先生の声。 一年間が終わろうとしています。 どうしても愚痴、不満がでてきます。 どうして、あの子はわたしのいうことが聞けなかった...
教育随想 907回 3年国語「モチモチの木」学習指導 最後の読み深
指導目標 「豆太は見た」の後半部分を読み、モチモチの木に灯がついたところを見た 豆太の気持を読みとる。 指導にあたって ○「おう、おうーー」から、医者から見た豆太の様子と思いを読みとる。 ○「もう一つふしぎなものを見た」から、豆太の気持を読みとる。 ふしぎなもの...
教育随想 906回 3年国語「モチモチの木」4場面前半 2つのキーワード
作品の山場にさしかかる。 4場面を前半と後半に分けて指導する。 じさまの病気を見て医者様のもとに走る場面。 医者様をじさまのもとに案内してくる場面。 「豆太は見た」の場面を読み、夜道を一人で医者を呼びに行く豆太の様子や気持の変化を読みとる。 .指導にあたって ○核になる言葉...
教育随想 905回 3年国語「モチモチの木」子どもが豆太に心を寄せる場面
指導目標 「霜月の二十日のばん」の場面を読み、 なぜ、じさまは豆太にモチモチ木の話をしたかを考える。 じさまの話を聞いた豆太の揺れ動く気持ちを読み取る。 指導にあたって じさまの話➡とってもだめだ➡はじめっからあきらめて ➡よいの口からねてしまった じさまが話をしたのは、豆...
教育随想 904回 3年国語「モチモチの木」学習指導 中心になる文
ねらい 「やい、木ぃ」の場面を読み、豆太のモチモチの木に対する昼と夜の 気持ちの違いを読み取る。 指導にあたって 言葉をもとにして自分の考えをだせるようにする。 どの言葉からそれがわかるの。 「どの言葉からそう思ったの」というように問い返していくことで、言葉にこだわる...
教育随想 903回 3年国語「モチモチの木」学習指導 おくびょう豆太
1.ねらい ○「おくびょう豆太」の場面を読み、豆太の境遇や性格を読みとる。 2.指導にあたって ○豆太のみにスポットを当てるのではなく、「じさま」の視点から豆太を眺める読み方が大切である。➡「描き出す」ということ。 3.指導展開 めあて 豆太はどんな子どもだろうか 導入...
教育随想 902回 3年 国語「モチモチの木」 自力で読む機会を
三学期の最終の教材である。 一年間の子どもの能力は高まっているはずである。 この時期は、指導者は子どもを突き放してみる。 先生が子どもたちにどれだけの読む能力を育てたかを評価する。 課題を提示して、一人で読み取る練習をする。 2時間程度の時間をかけて読ませる。 全員で決...
教育随想 901回 3年国語「モチモチの木」学習指導(3)導入にあたって考えること
題名から入る場合 「モチモチの木」➡どんな木ですか。 豆太が命名した木であり、じさまと豆太をつなぐ木でもある。 題名は、作品の真ん中にあり主題とも関係が深い。 「どうしてモチモチの木という名前がついているのか」 子どもたちに考えさせてもよい。 すばらしい挿絵が6枚ある。 こ...
教育随想900回 3年国語「モチモチの木」学習指導(2)音読指導
作品の勉強には、作品を読むための準備学習がある。 語句や漢字、登場人物、背景の把握、そして、はじめの感想などいろいろとある。 子どもたちが作品に無理なく入っていけるようにするのが準備学習である。 作品、子どもの実態、地域環境によって指導の仕方は異なる。 最初の音読 子どもた...
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実際、子供たちが本気で学び始めると、先生の意図とは違った方向にいくものです。 それを喜びと感じるか、失敗と嘆くかの問題です。 自分の立てた指導案が計画どおり進みましたと得意満面の授業者もいます。 その時に、どれだけの子供の問題意識、学びを無視してきたのでしょうか。 私は、自...
導案の話をします。 指導案はマニュアルです。 指導の手順を書きます。 教科の論理でつくりあげます。 これをタテ糸と考えます。 それに従って、授業を展開します。 ところが相手は多くの子供です。 こちらの発問や助言で思いどおりに導くことはできません。 子供はロボットではありませ...
いくら教室を飾り立てても、子供に生き生き、元気、健気、 さわやか、ぴちぴちした感覚が見えない学級てはどうしょうもありません。 このような子供たちの実現は、授業を通して可能です。 学校の役割で核になるのは学力保障です。 子供たちが学習を通して、学ぶ意欲を膨らませることです。 ...
教育の現場にはいろいろなスローガンがあふれています。 「大きな夢をもち、かなえるための努力をしよう」 「夢に向かってはばたこう」 「何事にも誇りをもって行動しよう」 「明るく元気な学級」 「何事にもがんばる学級」 「助け合える学級」 「最後までねばり強くやりとげる子」 「仲...
学級づくりも6月の半ばになろうとしている。 担任制が多く実施されるようになってきている。 一人の先生が学級を育てるのではなく、複数の先生が子どもたちを見守り育てる組織がくまれている。 そのことの是非はここでは問わない。 学級づくり、子ども集団づくりとは、学級集団に望む先生と...
学級集団を育てるためには3つの段階があります。 これは私の実践経験として感じ取ったものなので、どこでもあてはまることではありません。 三つの段階とは ①学級集団の構造を解体する。 ②解体した学級集団を再構成する。 ③非公式集団による学習指導(授業)の展開に至る。 4月に最初...
学級集団において お互いに挨拶を交わしあう。 一緒に校庭で元気に遊ぶ。 休憩時間に友だちと会話する。 給食を友だちと仲良く食べる。 友だちと協力して清掃活動を実施する。 しかし、 認め合い、励ましあい、支えあえる集団を育てるためには、 生活集団ではダメなのです。 認め合うと...
愛媛県教員採用試験 小論文テーマを取り上げます。 令和4年12月に文部科学省から出された生徒指導提要には、 「学級経営、ホームルーム経営の焦点は、教職員と児童生徒、 児童生徒同士の選択できない出会いから始まる生活集団を、 どのようにして認め合い、励ましあい、支えあえる学習集...
教室の周りを見渡してみてください。 そこにはられている掲示物、ひとつひとつが子どもたちを刺激していますか。 たかが時間割の掲示ですが、見て楽しくなる、やる気がでてくるようなものを目指します。 春夏秋冬に応じて、季節感のある時間割を作成します。 係活動の掲示物、子どもたちには...
教室は学びの部屋です。 だから、学習環境を整えることが教室環境づくりの基本です。 子どもたちが毎日登校してきます。 遊びに来るわけではありません。 給食を食べに来るわけではありません。 友だちと遊びに来るわけではありません。 勉強するために教室に入ってきます。 子どもたちが...
子どもたちが学級に求めているのは、解放感です。 自分を少しでも素直にだせる学級を求めています。 素直に、「わからない」「ありがとう」「ごめんね」と言える集団であってほしいと願っています。 解放感、この学級なら自分を表現できるという希望を抱かせることです。 まず、大切なことは...
集団が一人ひとりの子どもたちの行動や価値観に影響を与えるように育てる事が大切になります。 学級集団は、それぞれの価値観が異なった子どもたちの集まりです。 子どもたちが自分の所属している学級に愛着をもち、所属していてよかったと思える一年間にしていきます。 そのためには、授業等...
授業のねらいは、個人が学習内容を習得することだけではありません。 学習集団を形成することも授業の目的です。 子どもが自分の考えを広げたり深めたりするためには、友だちが必要です。 友だちと考えを合わせたり、話し合ったり、時には厳しい討論をすることを通して、自分の考えを確立でき...
こでは三つのことをあげます。 一つ目は 「絶えざる研究心と学習意欲を養う」 学習が楽しいという雰囲気を醸し出すために、教材に子どもたぢが働きかけやすいようにします。 これは、教材の加工であり学びの入口を考えることです。 動物の像を捉えさせるのに、大きな胴体か、長い鼻か、太い...
子どもたちにどのような態度、技能を身につけさせるかを考えてみます。 子どもに求める態度・技能をあげます。 1. 授業を広げる子 「もうすこし他のことも考えましよう」 「資料をさがしませんか」 「こんな考え、見方もあるのでは」 学習が行き詰ると、学びのルートの見直しを図り、新...
子どもたちと出会う新学期、不安でもあり喜びでもあります。 子どもたちとの間にはなんのつながりもありません。 赤の他人なのです。 ただ、先生という肩書をもらっていることで、子どもたちは先生と見ています。 新学期、最初は、子どもたちの先生ではありません。 子どもたちが「ぼくの先...
検証方法として、先生が導き、時には子どもに任せるようにします。 ここが大切ですが、 先生が指導しすぎてもよくないし、子どもだけに任せるのもよくないです。 先生が指導すぎると、子どもたちの主体性が喪失したような感じを与えます。 子どもたちだけに任せると、その解決に手間取り、や...
問題解決学習は ①子どもたちが問題を構成する段階 ②問題解決の方法を検討する段階 ③問題解決の段階 ④検証➡まとめ➡応用の段階 ⑤反省の段階 以上の五段階ですが、三段階として ①問題把握 ②問題解決 ③まとめ にする場合もあります。 重要なこ...
授業において、問題を設定することは、子どもにとって学びの目標であり原動力です。 子どもが追究したいと思わなければ、最後まで受け身に学習させることになります。 したがって、子どもが学習者としての問題に対して親近感と好奇心を最大にする必要があると前回でお話ししました。 今回は、...
中学年の社会の学習に「住みよいくらしをつくる」という単元が設定されています。 さらに、細かくわかれて「ごみのしまつと活用」「命とくらしを支える水」「わたしたちのくらしを支える電気」などがあります。 「住みよいくらしについて考えましょう」という課題を先生が子どもたちに設定しま...
業は、子どもの自ら学ぶ能力を全面的に信頼していることが根底にあります。 教えることを通して、子どもたちが意欲をもって学びの世界に進むことが授業者としての願いです。 子どもが自然に学べるのなら教えることは必要ありません。 指導者が、子どもに対して「動機付け」「やる気」「学ぶ意...
前回は「授業を進行する自分」についてお話ししました。 今回は、「子どもたちの動向を見守る自分」です。 授業は指導者の計画・実行によって進められます。 放送による授業もそれな近いものです。 また、指導書に沿って行われる授業も指導者サイドからの指導てす。 先生の意図した学習の道...
授業者は、どの授業においても二人の自分でもって進行しています。 それは、「授業を進行する自分」と「子どもたちの動向を見守る自分」です。 さらに、三つ目が「中核を為す自分」です。 授業を進行する自分についてお話します。 あらかじめ作成した指導案に従って指導を実施します。 事前...
今の子どもたちを見ていると、独りであることに耐えられない子どもが多いです。 ゲームで遊び続けないと間が持たない友だち関係。 スマホメール等でお互いの存在を確かめあう子どもたち。 独りでじっくりと考えることができない子どもたち。 授業を例に取ります。 先生の問題提起で始まる学...
あくまで私の偏見ですのでご容赦ください。 子どもらしさが前面に出ている子が少なくなりました。 世の中のテレビを含めての情報の影響もあって、小さな大人が多いです。 雑誌も大人と子どもの区別がなくなりました。 かつては、子どものための雑誌がありましたが、今では、大人顔負けの内容...
ICTとは、「Information and Communication Technology(情報通信技術)」の略称。 ICT教育とは、教育現場において情報通信技術を活用した取り組みを指す。 デジタル教科書やデジタル黒板の利用 タブレット端末を活用したインターネットで...
新学期が始まって3か月に入ります。 各教室では、いくつかの問題が起こっているかもしれません。 不登校児童の出現。 急に登校を渋る子供がででくることがあります。 友だち関係、さらには、担任の先生とのトラブルが原因になっていることがあります。 最初は腹痛を訴えで欠席。 やがて、...
授業過程に定まった方式があれば便利です。 ポピュラーなところでは、「導入・展開・終末」という三段階法が定着しています。 歴史的に振り返ると ヘルバルトの五段階指導法 予備・提示・比較・概括・応用 デューイの五段階指導法 暗示・問題を感ずる・仮説・推理・検証 国語では、通読・...
形式に入れ込むことが必要なこともあります。 学校という建物に収容して、形式や原則にもとづいて学習を強要します。(すべてではないのですが) 自衛隊、消防隊、警察学校のように一定の基準を合格した者の集団であれば必要不可欠なことです。 義務教育でない高校でも、それなりの理想を持っ...
教育はサービス業です。 営利を目的とした仕事ではありません。 どこまでも学ぶ子供たちを育てるために、いろいろなサポートをする仕事です。 だから、子供たちに学ぶことを拒否されたら万事休すです。 学習拒否、登校拒否をされたら、先生は仕事を失います。 先生が先生として仕事ができる...
教えることが目的ではない。 教材内容を教える。 文化を伝える上で大切な仕事である。 しかし、その先がある。 教えることを通して、子供たちに新たな能力を求める。 教えることが手段になる。 教えることを通して(手段)どんなことを狙うのか。 どのような子供を育てるのか。 子供たち...
先生は、仕事の忙しさにかまけて周りを見渡すゆとりを失っていることがあります。 人間を雨が降り続く時、なんとなく湿気が多く不快感を伴います。 そんなとき、木々の葉っぱが雨を喜ぶように受け止めています。 山全体に霧がかかり幻想的な雰囲気を醸し出しています。 校内の学習園の植物は...
勉強ができて真面目な子供は、怠けないように成績があがるようにと努力します。 保護者からも先生からも大きく期待されています。 そして、彼らは「良い子」としての評判を大人からもらっています。 彼らは、日々緊張しています。 自分の生活スタイルを乱すまいとしています。 時によっては...
前回、「わからない」と「できない」の間にある境界についてお話しました。 今回は、「わからなくなった時」に、「わからない内容」を取り上げいくつかの選択肢を 先生が提示してみます。 二者択一 三者択一・・できるように、選択肢を示します。 これは、指導案を立てる時、発問研究として...
最初にすべきことは、「わからない」のか「できない」のかを分類できる子供です。 子供たちは、「わかりません」とは発言するが、「できません」と発言する子は少ないです。 「できません」とは、結果として自分には無理であると宣言するようなものです。(能力がないということ) 一方、「わ...
親は子供に語りかけます。 「そんなこと、気にしなくていいんだよ」 「失敗してしまったんだね、次にかんばればいいよ」 「うまくいかなかったんだね。でも、あなたは努力していたよ」 これらは、子供にとっての安全基地です。 どんなにうまくいかなくても、あるがままを受け入れてくれる人...
も今も先生の子供に対する指導は、初めに論理ありきの指導になりがちです。 参考書や指導手引書などを通して、子供に対する指導方針をたてます。 市販の教育図書をみると、ほとんどはハウツーものです。 「発言しない子には」「暴力的な子には」「落ち着かない子には」等に対する指導の手だて...
世間の流れとして、学級担任がすべて(音楽・図工以外)の教科を担当する時代が終わるようです。 高学年では、特定教科の専科制が実施されています。 先生の労働時間の軽減。 子供の指導に対する困難さ。 教材研究の負担の減少。 先生が得意な教科を担当することによる負担軽減。 他にもい...
わからないことを大切にする学級づくり 「わかりません」この発言が学習中に抵抗なく使用できる。 だれでも最初は抵抗があります。 子供たちの「わかりません」言葉の裏に潜む心理状態を探ります。 「わかりません」と快い響きで言えることもがいる一方で、暗い気配が感じられる子供がいます...