IT教育と言われてから、授業が何を使って教えるか(方法)に注目されてがちです。 ところが、先にIT教育があって、それに合わせるかのように教育実践が行われていることがあるようです。。 ある学校で、まず、IT機器を使おう。 どの教科がよいか、どの単元がよいかが話し合われたようで...
IT教育と言われてから、授業が何を使って教えるか(方法)に注目されてがちです。 ところが、先にIT教育があって、それに合わせるかのように教育実践が行われていることがあるようです。。 ある学校で、まず、IT機器を使おう。 どの教科がよいか、どの単元がよいかが話し合われたようで...
20代から30代は若さが強味。 張りきった皮膚、エネルギッシュな行動。 何よりも子どもの年齢に近いのが取柄です。 学校の中においても中心的な役割を任せられることが多くなる。 若い先生に指示したり指導することも多くなる。 まして、現在のように年配の先生が少なく、若い先生が多い...
教師の思春期は、新卒から3年間ぐらい。 子どもに出会う緊張感。 日々、子どもとの対応に追われる戸惑い。 それが新しい世界に踏み入れた実感でした。 子どもたちに先生、先生と呼ばれる日々。 私は、いつから先生になったのだろう。 つい、一か月前までは、大学生だったではないか。 そ...
暴力的な子どもをA君とします。 A君は算数を通して友達に少しずつつながりをもつようになってきました。 問題をもつ子どもを指導するとき、注意しなければならないことがあります。 子どもが好ましい行動を取り始めると、先生は、そのことをほめます。 時には、ほめすぎることがあります。...
前回の「暴力的な子ども」をどのように育てていくのか、実践をもとに書いてみます。 あらかじめ断っておきたいのは「問題児」という言葉です。 私は、この言葉を日常で使うことはなかったです。 人間は、その基準を変えればすべてが問題のある人間です。 問題というのは、どこまでも相対的な...
先生が子どもたちを指導するとき、子どもの正面の事象に対して注意、叱責をすることが多いですね。 暴力をふるった子どもの「暴力」という行動を拡大して子どもに注意する。 拡大とは、「暴力をふるっていたら独りぼっちになるよ」 「将来、あなたが困ることになるのよ」と脅しをかける。 宿...
勉強会でこられている先生からのお話です。 2学期ぐらいに一度相談をうけたことがあります。 担任の先生が子どもたちが授業中に集中しなくなったということでした。 若い2年目の女の先生です。 やるべきことは真面目にこなしておられるようでした。 音楽会が過ぎたころから、急に子どもた...
一斉授業においては、能力差がある子供たちをどのようにサポートするかが大切になってきます。 「能力差はあっても意欲差なし」の授業を目指します。 どの子にも頑張れば自分にもできそうだという有能感を持たせるようにします。 授業中における手だてとして「机間巡視」個別指導があります。...
授業はどこまでも子どもが主人公です。 それにもかかわらず、授業者が主人公になって華やかな準備のもとに指導していることがあります。 授業後の研究会において、準備された資料に賞賛の声が上がっていました。 黒板の周囲を統計的資料も含めて、びっしりと掲示されていたのです。 私は、そ...
授業の反省会のなかで、「子どもたちがより多く参加していたとか、全員参加していました」という評価されることがあります。 この全員参加、どこを見て全員参加というのでしょうか。 よくでてくるのが「全員発言していました」という基準です。 どの子もみんなの前で発言していることが本当に...
授業の反省会のなかで、「子どもたちがより多く参加していたとか、全員参加していました」という評価されることがあります。 この全員参加、どこを見て全員参加というのでしょうか。 よくでてくるのが「全員発言していました」という基準です。 どの子もみんなの前で発言していることが本当に...
「学習のなかに子どもたちを引き込む」ための方法として「まなざしの共有」「子どもを視野に入れて」について前回でお話ししました。 引き込むには、 教材のおもしろさ、指導者の助言と指導手順、指導者の話し方 子どもの観察 子どもの反応に応じた指導などあります。 他にもいろいろあると...
簡単に引き込めるものではありません。 日々、そのような目標を持っていても、先生指導からこぼれ落ちていく子どもが多いです。 しかし、先生の全員の子どもを参加させたいという意識がないと、すり抜けていく子どもは見えません。 私の日々の反省でした。 授業で一人でも多くの子どもたちを...
変数は「指導者」と「子ども」です。 指導者が指導計画を固定してしまったら、子どもはそれに合わせるか、はみ出すかのどちらかです。 指導者は、できる限り多く指導方法を懐に持っていることが大切です。 これが指導者の変数です。 この指導者の変数、指導の多様性は子どもという変数に対応...
「大辞林」によると 授業「学業、技術を教え授けること。」 授けるとは「師が弟子に伝え教えること」 それに対して、よく使われる言葉に 学習は 「新しい知識の獲得、感情の深化、よき習慣の形成などの目標に向かって努力をともなって展開される意識的行動」 子どもの意識的行動ですね。 ...
授業は楽しいものです。 苦しいことも多かったですが面白いです。 何がおこるかわからないところの面白さです。 授業は、「子ども」「指導者」「教材」の三つの要素から成り立っています。 そのうち教材は決まったものですから定数です。 子どもはどのように動き、反応するかわからないとこ...
子どもたちに自分の今の気持ちを文字や言葉によって表現させます。 「遠足で楽しかったことを書いてごらん」 「本を読んだ感想文を書いてごらん」 子どもたちは、楽しいこともおもしろいことも、言葉で表現させられると、とたんに自分の経験が色あせたものになってしまいます。 自分の体験し...
光村図書6年の国語の教科書。 鴻上尚史(こうかみ しょうじ)さんの「深くつながるために」という 文章に出会いました。 それをもとにしてお話します。 今、メール、タブレットによる学習では、文字による伝えあいが行われています。 私は、これでは本当のコミュニケーション能力を培うこ...
教育随想1198回 机上の勉強と勤労も子どもにとっては同じ値打ち 勉強と掃除、どちらが上なのか。 掃除と栽培、どちらが上なのか。 ウォーキングと数学、どちらが上なのか。 知らない間に私の活動に対して差別している。 私の命を使っているという点においてはすべて同じである。 私を...
指導過程に一つの方式があれば便利です。 これは教育の発生以来の考え方でした。 そのなかで著名なものは ヘルバルトの五段階指導法 予備・提示・比較・概括(まとめ)・応用 デューイの五段階指導法 暗示・問題を感ずる・仮説・推理・検証 ブルナーの考え方 学びを受け身的に捉えるので...
二学期が終わります。 今までの成果はどうでしょうか。 4月に比べて、もう一つだ、少しは変化したかな、かなり変化した、予想以上の成果をあげた・・・少し立ち止まって振り返ります。 思えば、子どもたちを新鮮な気持で迎えた4月でした。 それは、子どもたちのそれぞれが未知数でおおわれ...
年間はあっという間の時間です。 4月に意気揚々と子どもたちと向かい合ったにもかかわらず、時間を追うほどにその心意気もしぼみがちになります。 なかには、最初の計画どおり順調に子どもを育てることができているという先生もおられるかもしれません。 このデシダル社会は、いつしかデシタ...
教育随想1194回 二学期を終えて 子ども、集団の雰囲気は?
子どもたちの様子はどうでしたか。 二学期は一学期の修正ができましたか。 それでもうまくいかなかったことはどんなことですか。 集団に和やかさが生まれましたか。 学級集団の明るい雰囲気が子どもを包み込んでいますか。 授業においては、子どもたちの個々の意欲が前面にでるようになりま...
学級崩壊に直面された先生は、とてもつらい目をしておられました。 朝、起きると学校に出勤したくないと思う気持ちが強くなると言われました。 子どもはかわいいといいますが、それは一つの顔です。 子どもは時には冷酷です。 子どもは時にはこわいですね。 特に学級が崩れている時の子ども...
楽隊の行進をみると集団としての統制が取れています。 歩き方や手の振りまでそろっています。 見ていても感動的です。 このような集団はどのように統制されてきたのでしょうか。 二つあると考えられます。 指導者に徹底的に厳しく指導されてきた。 隊員の目的意識が明確で、その目的意識が...
教育随想1191回 学級が崩れていくとき 締め付けるということ
学級集団が崩れていくとき、子どもたちを甘やかすことも一つの要因であると伝えました。 今回は、その反対に「締め付ける」という視点で考えます。 これは、先生方もご自分で経験されていることなので、しめつけることがどのような行動、指導を意味するのかはお分かりだと思います。 締め付け...
教育随想 1190回学級が崩れていくとき 甘やかし 集団管理の拙さ
崩れてからの立て直しはむずかしいです。 しかし、できないことではありません。 ただ、胃痛を覚悟で子ども集団に挑まなければなりません。 がけ崩れのとき、すでに、それ以前に兆候があらわれています。 病気もそうなる前に、その前兆があります。 暴飲暴食が続けば、血液検査において数値...
学級崩壊といっても、どこまではそうでなくてどこからが崩壊なのかあいまいです。 それは先生自身の間において温度差があるからです。 授業、学習指導という点から考えると、指導者の指示が通らなくなる時点で、授業が停滞していると言えます。 子どもたちが着席して前を向いて学習しなくなっ...
教育随想 1188回 子どものラス変化の中に指導上のヒントあり
現場の先生が担任の子どもの様子を話しておられます。 困ったこと、うまくいかなかったことを話されています。 A君は自分の気に入らないことがあるとすぐに怒り出すそうです。 暴れるので手を焼くこともあるといいます。 ところが、B君のいうことにはすぐに従うとのことです。 先生の言う...
いじめ、不登校、暴力に対する苦情。 保護者のクレームには敏感に反応します。 教育委員会に知らされるのを恐れて、なんとか穏便に済ませようとします。 学校は、世間の風をまともに受けて、すっかりいじけているように感じます。 当てもなく世間の中を漂っているようにも見えます。 学校は...
教育随想1186回 優しさで育てる段階から厳しさで鍛える段階へ
教育現場の先生の声を聞いていると、何が学校の目的なのかわからなくなることがあります。 もともと、学校の存在意義は、社会で必要とされていることを子どもに教え込むために開設されたものです。 決して、子どもにとって楽しい場ではありませんでした。 半強制的に教え込んでいました。 大...
教育随想1185回 「育てる」ことは、突き放して 見守る感覚
育てる指導へ移行するとき、まず、子どもの力量の高まりが見えてこなくては無理です。 水泳指導を例にあげます。 水そのものに恐怖感を持っている子どもの指導です。 子どもと浅い水のまわりで「水かけ遊び」等で時を過ごすことから始める。 少しずつ水に対する恐怖感、抵抗感を排除する。 ...
教育随想1184回 「よさを見つける指導」から「よさを育てる指導」への発想転換
子どもたちの潜在されている能力を目に見えるように具現化するのが指導です。 そのために、一学期を中心に、個々の能力を「みつける」ようにします。 しかし、これは、とても時間のかかる地道な方法です。 さらに、先生と子どもとの人間関係が浅い時期に用いるたいせつな方法です。 二学期に...
子ども集団の上に異様な「気の上昇」が感じられる時期があります。 一回目は6月20日から7月10日ぐらいの間です。(前触れ) 二回目は10月20日から11月20日の間です。(本部れ) その時期には、子ども集団、学級集団に目でとらえられる行動の変化があります。 ちょうど今の時期...
教育随想 1182回 選択肢に興味を持たせ、学習中の楽しみに育てる
授業において、先生は発問、質問を実施する。 発問は、子どもを自由に考えさせることができる。 選択肢がないからである。 質問は、正解、不正解、AかBかという二者択一の場合が多い。 「宿題できましたか」➡「できました」「できませんでした」 「よく考えなさい」「自分の頭で考えなさ...
教育随想 1181回 「わからないのか」「できないのか」の区別
子どもたちに問題をだして指名すると「わかりません」という言葉がかえってくることがある。 意欲に乏しい学級を受け持つと、「わかりません」という言葉が頻繁に飛び交うことがある。 そこで、「わからない」という子どもに「わからないのではなく、できないのですか」と問いただすと、子ども...
前回は 「そもそも「わからない」は、自分が自分に対して問いかける言葉である。物事を見聞きして、「よくわからない」「どうしてかな」と、自分に対する理解を疑うことである。「わからない」は「わかる」ためのきっかけであり入口である。」 そのためには、子どもが自分の理解に疑いをもつ習...
教育随想1179回 「わかりません」この言葉に潜む子どもの心理
わかりません」この発言が学習中に抵抗なく使用できる。 「わからないことがあったら質問しなさい。」と先生は言う。 指示をして「わかりません」が言えるなら先生はいらない。 子どもが「わかりません」と発言するときの気持はどうだろうか。 本当にわからないことを素直に出せる子。 わか...
教育随想1178回 「五輪書」のなかに授業者としての構えを見る
授業において、指導者の眼差しは重要です。 子どもの姿を目に入れると同時に、心の動きをも感じ取るからです。 子どもたちは、先生の目の動きのなかに正解を求めます。 自分の言ったことが正しいかどうかを、先生の目の動きを通して知ろうします。 宮本武蔵の「五輪書」のなかに、相手と立ち...
教育随想 1177回 教材研究を楽しむ、好きになる「やまなし」抜粋
教材研究を子供の指導から少し離れることが大切です。 子どもにどのように指導したらよいかという思いで読むと、作品のおもしろさを味わうことはできないのです。 ここにあげている内容は、あくまで私の作品へのひっかかりです。 したがって、このように指導しなければとか、この作品の解釈は...
教育随想 1176回 教材研究を楽しむ 国語「やまなし」を例に
最初は、どのように指導するかということを考えて、教材を読まないようにします。 まずは、自分が一読者として、「やまなし」の世界を楽しめることですね。 その楽しみ方は、先生によって違います。 興味関心と視点が異なるからです。 「やまなし」という教材、最初に出会ったのは新卒4年目...
教育随想1175回 教材研究を楽しむ 「やまなし」(6年国語)
教材研究は、教材そのものを一人の大人として、どれだけ向き合えるかが最初にあります。 教材研究は、「教材解釈」「児童研究」「指導法研究」の三つからなります。 教材解釈は、どのように指導するかではなく、指導者自身の解釈です。 指導者が何かを感じて楽しみ、教材(作品)に魅了される...
社会の教材研究。 分厚い教科書をしっかり読みます。 関心の強いところとそうでないところがはっきりしています。 歴史は好きな分野です。 だから、さらに深めたいと思いました。 吉野ヶ里遺跡、登呂遺跡、三大丸山遺跡など九州から青森まで出かけました。 現在も旅行するときは、必ず古代...
理科は、生物・化学・物理・地学の4分野に別れています。 理科の苦手な人も教材研究の時に、教材の背景を学びます。 私は、植物がどちらかというと好きではなかったのです。 しかし、教科書で取り上げられている野草から勉強しました。 国語の教科書に「タンポポのちえ」という教材文があり...
教育随想1172回 教材研究の仕方 その2 算数ノートをつくる
算数では、教科書の問題を解くためのノートをつくります。 子どもが書く形式に従って問題を書きます。 教科書の絵やヒントもしっかりと目を通します。 ヒントがどうしてあるのかを考えます。 問題の絵や図は、理解する上でどんなことを助けているのか。 わかりやすい絵なのか、そうでないの...
教育随想1171回 教材研究の仕方 その1 教材を好きになる
かつては、教材研究は学年や個人において、しっかりと研究していた時代がありました。 しかし、今では、冷凍食品のごとく「〇〇の指導案」と、あるネット指導案なるものをそのまま活用する先生も多くなりました。 最近では、お母さんの手料理よりも冷凍食品のほうが多くなったと聞きます。 手...
教育随想1167回 子どもの指導は 「ほめる」と「しかる」の間で これに少し付け加えます。 「ほめる」といってもいろいろあります。 辞書から拾い上げます。 ほめる・・・長所、立派な行い、努力した点などを認めて良く言う。 ほめた...
6年の国語教材で、「インターネットニュースを読もう」など、ネット検索に関する学習が以前に比べると多くなってきています。 この教材の単元目標を読むと、「目的に応じて、文章と図表を結びつけるなどして、必要な情報を見つけることができる。」とあります。 調べる時に最も必要なものは「...
先生方の話のなかに「プロ」がでてきます。 「私たちは教育のプロなんですよ」 「子どもの指導のプロだ」 プロという言葉は、権威をもつ、自覚するという面で使われます。 先生は、自分たちを教育のプロだと思うことで、仕事に対する 自覚が生まれます。 さて、社会のなかでプロを探してく...
教育随想1167回 子どもの指導は 「ほめる」と「しかる」の間で
ほめることはいい、子どもをしっかりとほめる。 「ほめて育てよ」という言葉がある。 ただ、その内容とタイミングが問題なのである。 ほめたらいいという安易な考え方ではうまくいかない。 「よくできるようになったね」 「がんばったね」とほめることで学習意欲が高められる。 とこ...
教育随想 1166回 学習指導 本人が練習する 当たり前のことのようだが、実際の授業の場においては、その時間が少ない事が多い。 体育の鉄棒、マット運動の授業においてのことである。 先生が前でその方法を説明している。 そのあと子どもを一列にならべて指導している。 子どもの練習...
学習到達点は、一人ひとりが違います。 誰もがわかっていることです。 ところが、どの教科においても子どもたちの学習指導目標は同じです。 能力が違うのに目標は同じです。 指導目標、本時目標は方向性を示しているだけです。 全員の子どもの到達点ではありません。 能力が違うので、それ...
新学期に子供たちと出会う。 初めて顔を合したときの印象が大切。 日焼けしてたくましくなっている。 少し表情がくらくなったかな。 服装の好みがかわったぞ。 元気な声で挨拶するようになったなあ。 些細なことでいいのです。 たった一行をその日のうちに記録します。 そのなかで、一学...
新学期を迎えても暑さは衰えることはないでょう。 子どもたちは長期の休みから学校に戻ってきます。 一学期、学校の管理下におかれていた子どもたち。 夏休みは、その管理の枠がなくなっていました。 学校にもどってきた子どもたち。 「もう学校が始まるのか。もっと休んでいたいよ。」 「...
教育に対して真摯に取り組んでおられる先生も多いです。 子どもの実態を子どもに責任転嫁されません。 指導者の責任として受け止められています。 だから、失敗ばかりでうまくいかないことが多いですと言われます。 でも、そのような先生は、自分の実践を失敗だと認識されています。 そこに...
教育随想 1161回 夏休みの宿題は 一学期の指導の評価として
夏休みに入るときに、それぞれの学年に応じて宿題、課題を出されたことでしょう。 その時に、それぞれの子どもたちがどのくらい、その宿題をこなしてくるかを想像されたでしょうか。 「この子ならすべての課題をこなす」 「かれは計算の宿題を途中で挫折するかも」 「あの子は、読書感想文を...
一昔前の学校の話をします。 この話は先輩の先生から伺ったものです。 学校の先生は、非常な信用と尊敬を得ていました。 「うちの子どもが悪いことをしたらしっかり叱ってください。」 「家でも言って聞かせますので」 子どもが先生のいうことを聞かないとなれば、地域から罵倒され、親、兄...
先生方の話のなかに「プロ」がでてきます。 「私たちは教育のプロなんですよ」 「子どもの指導のプロだ」 プロという言葉は、権威をもつ、自覚するという面で使われます。 先生は、自分たちを教育のプロだと思うことで、仕事に対する 自覚が生まれます。 さて、社会のなかでプロを探してく...
教育随想 1158回 いろいろなタイプの先生に学ぶことの意味
これまでに何回か、いろいろなタイプの先生を取り上げてきました。 ここで気を付けたいのは、決して他人事ではないということです。 学生から教員、先生になったとたんに、自分が少し特別な人間であるような錯覚に陥ります。 「先生」というのは、単なる肩書であって人間が良い悪いというので...
教育随想 1157回 派手な仕事には本腰を入れるタイプの先生
派手な仕事には本腰を入れるが、教育本来の「育てる」事には 見向きもしないタイプの先生。 新しい教育技術が流行すると、真っ先にそれに手をだされます。 かつて総合的な学習が導入されたとき、いち早く、それを取り入れて実践された先生。 実際に自分で実践されようとする姿は素晴らしいで...
教育随想 1156回 いろいろなタイプの先生から学ぶ 2回目
子どもたちと友だち感覚で関わるタイプの先生。 外から見ていて、子どもと気軽に対話しておられます。 ため口で子供とのコミュニケーションをはかられます。 子どもたちもそれなりに先生に親近感を持っているようです。 それができる先生はいいなあと思ったことがあります。 しかし、私は、...
教育随想 1155回 いろいろなタイプの先生から学ぶ 1回目
先生は、理想論を語るのではなく、子どもの上にあらわれる実績が問題になります。 その評価は、子どもであり、親であり、地域住民がするのです。 先生の特性として自己顕示欲、唯我独尊、我が道をゆくというタイプが多いのです。(私もそのようなタイプに近かったですね) その理由は、自分が...
書く習慣の継続。 書くことは自分を書くことです。 子どもたちは音声言語になれてしまい。作文することを嫌がります。 教科書などは、話す・聞くのコミュニーケーション力に力点がおかれています。 ここでは扱いませんが、話す聞くというのは、相手を理解することです。 瞬時にお互いの気持...
教育随想 1153回 読み・書き・計算 書く(漢字)ことの実践例
書くという場合、「漢字を覚える」「文章を書く」という二つの場合がある。 今回は漢字の習得について書く。 現場の先生の話によると、授業でタブレットを活用しているとのこと。 ただ、漢字を書くときには大まかに字形があっていればよしということである。 百字帳を廃止している学校もある...
読みついては音読練習から始める。 黙読も必要であるが、まずは、声に出してその内容を耳から入れる音読をすすめる。 音読のできない子どもを見ていると、目の動きが悪い。 一度の眼球の制止で目の中に入れる文字数が少ない。 だから、後から出てくる文字言語についてすぐに対応できない。 ...
昔は「読み・書き・そろばん」と社会的な躾ができたら社会で通用すると言われていました。 今では、情報化社会を生き抜く力、PCを活用する力・コミュニケーション能力と加わっています。 読みは読書力・読解力、書きは作文能力、 そろばんは計算力に置き換えることができます。 読書力・読...
明治の時期に学制がしかれ学校教育が始まりました。 その時代は、欧米に追いつき追い越せという目標を持っていました。 各地でばらばらに実施にしていた寺子屋教育を近代教育としてひとつにまとめました。 最初における学校教育は、社会で必要とされていることを子どもに教え込むために開設さ...
教育随想1149回 子どもは先生を試し、顔色をうかがっている
「先生、勉強したくないよ」 「教科書忘れました、どうしたらいいですか」 「宿題、忘れた、どうしたらいい」 授業中に椅子や机を動かして音をだす。 授業中、先生が話しているときにわざと横を向く。 子どもたちは、先生が注意したり怒ったりすることを待っています。 どうしたら先生が困...
「人生の知恵は大学院という山のてっぺんにあるのではなく、全部幼稚園にあった。」(ロバート・フルガム)アメリカの作家 近くに幼稚園があります。 毎日、園内からは元気な声が聞こえてきます。 みんなで楽しく歌っている姿を見かけます。 買い物に行くスーパーの横に、こじんまりした保育...
業は、子どもの自ら学ぶ能力を全面的に信頼していることが根底にあります。 教えることを通して、子どもたちが意欲をもって学びの世界に進むことが授業者としての願いです。 子どもが自然に学べるのなら教えることは必要ありません。 指導者が、子どもに対して「動機付け」「やる気」「学ぶ意...
前回は「授業を進行する自分」についてお話ししました。 今回は、「子どもたちの動向を見守る自分」です。 授業は指導者の計画・実行によって進められます。 放送による授業もそれな近いものです。 また、指導書に沿って行われる授業も指導者サイドからの指導てす。 先生の意図した学習の道...
授業者は、どの授業においても二人の自分でもって進行しています。 それは、「授業を進行する自分」と「子どもたちの動向を見守る自分」です。 さらに、三つ目が「中核を為す自分」です。 授業を進行する自分についてお話します。 あらかじめ作成した指導案に従って指導を実施します。 事前...
今の子どもたちを見ていると、独りであることに耐えられない子どもが多いです。 ゲームで遊び続けないと間が持たない友だち関係。 スマホメール等でお互いの存在を確かめあう子どもたち。 独りでじっくりと考えることができない子どもたち。 授業を例に取ります。 先生の問題提起で始まる学...
あくまで私の偏見ですのでご容赦ください。 子どもらしさが前面に出ている子が少なくなりました。 世の中のテレビを含めての情報の影響もあって、小さな大人が多いです。 雑誌も大人と子どもの区別がなくなりました。 かつては、子どものための雑誌がありましたが、今では、大人顔負けの内容...
教育随想 1142回 ICT教育 先生は心から求めているものなのか
ICTとは、「Information and Communication Technology(情報通信技術)」の略称。 ICT教育とは、教育現場において情報通信技術を活用した取り組みを指す。 デジタル教科書やデジタル黒板の利用 タブレット端末を活用したインターネットで...
新学期が始まって3か月に入ります。 各教室では、いくつかの問題が起こっているかもしれません。 不登校児童の出現。 急に登校を渋る子供がででくることがあります。 友だち関係、さらには、担任の先生とのトラブルが原因になっていることがあります。 最初は腹痛を訴えで欠席。 やがて、...
授業過程に定まった方式があれば便利です。 ポピュラーなところでは、「導入・展開・終末」という三段階法が定着しています。 歴史的に振り返ると ヘルバルトの五段階指導法 予備・提示・比較・概括・応用 デューイの五段階指導法 暗示・問題を感ずる・仮説・推理・検証 国語では、通読・...
形式に入れ込むことが必要なこともあります。 学校という建物に収容して、形式や原則にもとづいて学習を強要します。(すべてではないのですが) 自衛隊、消防隊、警察学校のように一定の基準を合格した者の集団であれば必要不可欠なことです。 義務教育でない高校でも、それなりの理想を持っ...
教育はサービス業です。 営利を目的とした仕事ではありません。 どこまでも学ぶ子供たちを育てるために、いろいろなサポートをする仕事です。 だから、子供たちに学ぶことを拒否されたら万事休すです。 学習拒否、登校拒否をされたら、先生は仕事を失います。 先生が先生として仕事ができる...
教育随想 1136回 授業 教えることよりも質問を引き出すこと
教えることが目的ではない。 教材内容を教える。 文化を伝える上で大切な仕事である。 しかし、その先がある。 教えることを通して、子供たちに新たな能力を求める。 教えることが手段になる。 教えることを通して(手段)どんなことを狙うのか。 どのような子供を育てるのか。 子供たち...
先生は、仕事の忙しさにかまけて周りを見渡すゆとりを失っていることがあります。 人間を雨が降り続く時、なんとなく湿気が多く不快感を伴います。 そんなとき、木々の葉っぱが雨を喜ぶように受け止めています。 山全体に霧がかかり幻想的な雰囲気を醸し出しています。 校内の学習園の植物は...
勉強ができて真面目な子供は、怠けないように成績があがるようにと努力します。 保護者からも先生からも大きく期待されています。 そして、彼らは「良い子」としての評判を大人からもらっています。 彼らは、日々緊張しています。 自分の生活スタイルを乱すまいとしています。 時によっては...
教育随想 1133回 選択肢に興味を持ち、選択肢が浮かぶ子供
前回、「わからない」と「できない」の間にある境界についてお話しました。 今回は、「わからなくなった時」に、「わからない内容」を取り上げいくつかの選択肢を 先生が提示してみます。 二者択一 三者択一・・できるように、選択肢を示します。 これは、指導案を立てる時、発問研究として...
最初にすべきことは、「わからない」のか「できない」のかを分類できる子供です。 子供たちは、「わかりません」とは発言するが、「できません」と発言する子は少ないです。 「できません」とは、結果として自分には無理であると宣言するようなものです。(能力がないということ) 一方、「わ...
親は子供に語りかけます。 「そんなこと、気にしなくていいんだよ」 「失敗してしまったんだね、次にかんばればいいよ」 「うまくいかなかったんだね。でも、あなたは努力していたよ」 これらは、子供にとっての安全基地です。 どんなにうまくいかなくても、あるがままを受け入れてくれる人...
も今も先生の子供に対する指導は、初めに論理ありきの指導になりがちです。 参考書や指導手引書などを通して、子供に対する指導方針をたてます。 市販の教育図書をみると、ほとんどはハウツーものです。 「発言しない子には」「暴力的な子には」「落ち着かない子には」等に対する指導の手だて...
世間の流れとして、学級担任がすべて(音楽・図工以外)の教科を担当する時代が終わるようです。 高学年では、特定教科の専科制が実施されています。 先生の労働時間の軽減。 子供の指導に対する困難さ。 教材研究の負担の減少。 先生が得意な教科を担当することによる負担軽減。 他にもい...
わからないことを大切にする学級づくり 「わかりません」この発言が学習中に抵抗なく使用できる。 だれでも最初は抵抗があります。 子供たちの「わかりません」言葉の裏に潜む心理状態を探ります。 「わかりません」と快い響きで言えることもがいる一方で、暗い気配が感じられる子供がいます...
教育随想1127回 先生と子供は異質な存在 そこが教育の原点
「子供や生徒と友だち関係のように親しくしたい」 「子供となんでも話せるようになりたい」 「子供から相談をうける先生になりたい」 先生と子供との間には、どんなに親しくなっても友だち関係は成立しません。 先生という職業を通して子供と関わっています。 しかも大人です。 自分では子...
消極的な子を積極的な子に 暗い子を明るい子に 話をしたがらない子をできる子に 時間を必要とします。 根気よく子供に寄り添います。 上記のことの原因の多くは、子供の自信喪失です。 自分に対する価値を低下させています。 もっと積極的になりなさいと行動面を指導してもだめです。 そ...
教育随想 1125回 先生が子供たちに送るプレゼント その一
生は一年間、子供たちと関わり育てていくなかにおいて、どのようなプレゼントを用意するのでしょうか。 このプレゼントとは、誕生日のような品物ではありません。 先生は義務教育として子供たちを一年間預かっています。 子供たちの「社会的に不適応なところ」を矯正してあげることが、先生が...
先生として生きることと自分として生きることの間には、ギャップを感じることが多いですね。 これは、誰もが身に覚えのあることです。 何か気にかかること、不愉快なこと、腹立たしいことは日常茶飯事です。 そのような時、なんでもないことにこだわります。 無性に腹がたつことがあります。...
テレビを視聴していると、出演者の話す速さが早すぎます。 ぺらぺらしゃべことが、かっこいいと思っている人もいます。 頭の回転が速そうに見えます。 聞き手は疲れます。 間合いを与えてくれません。 考えたり納得したりする間がありません。 聞き手を意識した話し方ではないです。 私の...
教育随想 1122回 学級崩壊 甘やかし 締め付け 実力不足
学級崩壊の原因は、おおよそにおいて三つあげられます。 1.甘やかし、集団管理の拙さ 2.締め付け、集団管理の厳しさ 3.教師としての実力不足 1.甘やかし、集団管理の拙さについて 子供の要求をできるだけ聞き入れることでいい先生を演出。 叱らないことで易しい先生を演出。 人間...
現場の先生とお話していると どんな言葉かけをしたらいいですか。 どのように指導すればいいですか。 大抵は方法論についての質問が多い。 それよりも先生はもう少し踏み込んで考えなければならない。 目の前の子供に、なぜ、言葉かけをするのか。 言葉かけをするねらいは何か。 言葉をか...
指導しやすい子なんていないです。 もし、簡単に指導できたとしたら、相手の子供が無理をしているかもしれません。 子供は刹那的です。 先生に好かれたい、嫌われたくないのです。 それができなくなったら抵抗し始めます。 先生は、自分の意思に関わらず子供に対して権力を持っています。 ...
かよし学級の先生からうかがったことです。 新年度は、なかよしの子供たちは、交流学級にいることが多いそうです。 担任する4人の子供たちの様子を見るために、それぞれの学級を巡回しているということです。 その先生が、「それぞれの学級の雰囲気が大変違うものですね。この差はどこからき...
散策のとき、近所の学校の横を通ります。 運動場が緑道に面しています。 体育の授業が行われています。 先生が子供たちに助言、指示を出しています。 先生は、子供たちを集めることなく指示を出しています。 その時の目は全体の子供を把握していません。 言葉が空中をさまよっています。 ...
授業は子供に知識を伝えるもの。 授業は文化遺産を伝えるもの。 今までの文化を子供たちに伝えるもの。 そのための年間学習指導計画。 授業はもう一つの側面がある。 学ぶ意欲、学習意欲を育てる。 子供に学びに対するエンジンを取り付ける。 学ぶ意欲は、教材の面白さ、わかりやすさと難...
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IT教育と言われてから、授業が何を使って教えるか(方法)に注目されてがちです。 ところが、先にIT教育があって、それに合わせるかのように教育実践が行われていることがあるようです。。 ある学校で、まず、IT機器を使おう。 どの教科がよいか、どの単元がよいかが話し合われたようで...
20代から30代は若さが強味。 張りきった皮膚、エネルギッシュな行動。 何よりも子どもの年齢に近いのが取柄です。 学校の中においても中心的な役割を任せられることが多くなる。 若い先生に指示したり指導することも多くなる。 まして、現在のように年配の先生が少なく、若い先生が多い...
教師の思春期は、新卒から3年間ぐらい。 子どもに出会う緊張感。 日々、子どもとの対応に追われる戸惑い。 それが新しい世界に踏み入れた実感でした。 子どもたちに先生、先生と呼ばれる日々。 私は、いつから先生になったのだろう。 つい、一か月前までは、大学生だったではないか。 そ...
暴力的な子どもをA君とします。 A君は算数を通して友達に少しずつつながりをもつようになってきました。 問題をもつ子どもを指導するとき、注意しなければならないことがあります。 子どもが好ましい行動を取り始めると、先生は、そのことをほめます。 時には、ほめすぎることがあります。...
前回の「暴力的な子ども」をどのように育てていくのか、実践をもとに書いてみます。 あらかじめ断っておきたいのは「問題児」という言葉です。 私は、この言葉を日常で使うことはなかったです。 人間は、その基準を変えればすべてが問題のある人間です。 問題というのは、どこまでも相対的な...
先生が子どもたちを指導するとき、子どもの正面の事象に対して注意、叱責をすることが多いですね。 暴力をふるった子どもの「暴力」という行動を拡大して子どもに注意する。 拡大とは、「暴力をふるっていたら独りぼっちになるよ」 「将来、あなたが困ることになるのよ」と脅しをかける。 宿...
勉強会でこられている先生からのお話です。 2学期ぐらいに一度相談をうけたことがあります。 担任の先生が子どもたちが授業中に集中しなくなったということでした。 若い2年目の女の先生です。 やるべきことは真面目にこなしておられるようでした。 音楽会が過ぎたころから、急に子どもた...
一斉授業においては、能力差がある子供たちをどのようにサポートするかが大切になってきます。 「能力差はあっても意欲差なし」の授業を目指します。 どの子にも頑張れば自分にもできそうだという有能感を持たせるようにします。 授業中における手だてとして「机間巡視」個別指導があります。...
授業はどこまでも子どもが主人公です。 それにもかかわらず、授業者が主人公になって華やかな準備のもとに指導していることがあります。 授業後の研究会において、準備された資料に賞賛の声が上がっていました。 黒板の周囲を統計的資料も含めて、びっしりと掲示されていたのです。 私は、そ...
授業の反省会のなかで、「子どもたちがより多く参加していたとか、全員参加していました」という評価されることがあります。 この全員参加、どこを見て全員参加というのでしょうか。 よくでてくるのが「全員発言していました」という基準です。 どの子もみんなの前で発言していることが本当に...
授業の反省会のなかで、「子どもたちがより多く参加していたとか、全員参加していました」という評価されることがあります。 この全員参加、どこを見て全員参加というのでしょうか。 よくでてくるのが「全員発言していました」という基準です。 どの子もみんなの前で発言していることが本当に...
「学習のなかに子どもたちを引き込む」ための方法として「まなざしの共有」「子どもを視野に入れて」について前回でお話ししました。 引き込むには、 教材のおもしろさ、指導者の助言と指導手順、指導者の話し方 子どもの観察 子どもの反応に応じた指導などあります。 他にもいろいろあると...
簡単に引き込めるものではありません。 日々、そのような目標を持っていても、先生指導からこぼれ落ちていく子どもが多いです。 しかし、先生の全員の子どもを参加させたいという意識がないと、すり抜けていく子どもは見えません。 私の日々の反省でした。 授業で一人でも多くの子どもたちを...
変数は「指導者」と「子ども」です。 指導者が指導計画を固定してしまったら、子どもはそれに合わせるか、はみ出すかのどちらかです。 指導者は、できる限り多く指導方法を懐に持っていることが大切です。 これが指導者の変数です。 この指導者の変数、指導の多様性は子どもという変数に対応...
「大辞林」によると 授業「学業、技術を教え授けること。」 授けるとは「師が弟子に伝え教えること」 それに対して、よく使われる言葉に 学習は 「新しい知識の獲得、感情の深化、よき習慣の形成などの目標に向かって努力をともなって展開される意識的行動」 子どもの意識的行動ですね。 ...
授業は楽しいものです。 苦しいことも多かったですが面白いです。 何がおこるかわからないところの面白さです。 授業は、「子ども」「指導者」「教材」の三つの要素から成り立っています。 そのうち教材は決まったものですから定数です。 子どもはどのように動き、反応するかわからないとこ...
子どもたちに自分の今の気持ちを文字や言葉によって表現させます。 「遠足で楽しかったことを書いてごらん」 「本を読んだ感想文を書いてごらん」 子どもたちは、楽しいこともおもしろいことも、言葉で表現させられると、とたんに自分の経験が色あせたものになってしまいます。 自分の体験し...
光村図書6年の国語の教科書。 鴻上尚史(こうかみ しょうじ)さんの「深くつながるために」という 文章に出会いました。 それをもとにしてお話します。 今、メール、タブレットによる学習では、文字による伝えあいが行われています。 私は、これでは本当のコミュニケーション能力を培うこ...
教育随想1198回 机上の勉強と勤労も子どもにとっては同じ値打ち 勉強と掃除、どちらが上なのか。 掃除と栽培、どちらが上なのか。 ウォーキングと数学、どちらが上なのか。 知らない間に私の活動に対して差別している。 私の命を使っているという点においてはすべて同じである。 私を...
指導過程に一つの方式があれば便利です。 これは教育の発生以来の考え方でした。 そのなかで著名なものは ヘルバルトの五段階指導法 予備・提示・比較・概括(まとめ)・応用 デューイの五段階指導法 暗示・問題を感ずる・仮説・推理・検証 ブルナーの考え方 学びを受け身的に捉えるので...
元来、学校の存在意義は、社会で必要とされていることを子どもたちに教え込むために開設されたものです。 学校生活のほとんどは、大人が編み出したことを半ば強制的な方法で教え込みます。 それは、決して子どもにとって「おもしろい」「楽しい」とばかりは言えない場です。 かつては、学校は...
言葉は便利であることには変わりない。 少なくとも作業・伝言などの要件を伝えるためには有効である。 言葉は道具であり手段であり目的ではない。 要件を伝えたり指図をしたりする場合において有効である。 しかし、気持ち、心の奥にあるものを伝えるには限界がある。 言葉は心の湖を掬い取...
講師の先生を採用試験に合格させるために指導しています。 指導しているのか、指示しているのかどうなのでしょうか。 指示ならば、教材の学び方、内容理解を促します。 ほとんどは、指示ですね。 指導とは、合格に導くためにどのような手だてをうつか。 導くから指導です。 導けないなら指...
体育で水泳の技能についての指導があります。 どの先生でもされていることです。 その中でも水そのものに恐怖感を持っている子を取り扱います。 子どもとプールサイドで水かけ遊びをします。 次に、プールサイドにすわって、足をつけた状態で水かけ遊びをします。 プールのなかの先生に水を...
社会、地域、学校は、人間一人ひとりの違いで小さな世界を作っています。 差をとりあげるとすぐに「差別だ」と声をあげる人がいます。 生まれた時から、誰一人として同じ人間はいません。 初めから容姿、能力、感情に差があるのです。 それは、だれもがわかっていることです。 差があること...
先生方の会話のなかで 「常識では考えられない、あの子の行動は」 「子どもの様子を見守っていたが、まさかこうなるとは思えない」 このようなことを口にしているのをしばしば聞いてきました。 常識では考えられない行動、その常識とは誰の常識でしょうか。 あなたの常識ですか、同僚の中で...
どちらも子ども本人の潜在されている能力を具現化する目的は同じです。 しかし、「見つける」は消極的な方法で長期的な時間を費やします。 親しくない相手を外から観察します。 先入観をできるだけ押さえて観察します。 子どもと先生の間の人間関係が、まだしっくりしない一学期前半ぐらいに...
学校は家庭とは違います。 先生の指示にしたがってきちんとする厳粛な印象が強調されます。 そのため入学してくる子どもは、期待感に胸を膨らませて登校します 同時に、しっかりとしなければという圧力を強く受け取ります。 そのために、必要以上に硬くなり楽しんで生活することを忘れます。...
ねらい ○冬の間、糸を紡いでいたのは、いつかのたぬきであったとわかったおかみさんの驚きとたぬきを見守る優しさ、そして、自分の行為をわかってもらえた、たぬきの喜び、うれしさを読み取る。 2.指導にあたって 最後の挿絵に吹き出しを入れることで、帰っていくたぬきとそれを見守るおか...
ねらい ○冬をこしてもどってきた家に、あるはずのない糸のたばがあったことへのおかみさんの不思議な思いを想像することができる。 「春になって」時間の流れをつかむ 問:きこり夫婦が村へ下りてから、春になって小屋にもどるまで、どのくらいの時間がたっていますか。 ①一週間ぐらい ...
ねらい ○わなにかかったたぬきを「かわいそうに」と、ためらうことなく助けるおかみさんのやさしさを読み取る。 指導過程 (1)「おかみさんが こわごわいってみると、いつものたぬきが、わなにかかっていました。」 ・文章を視写 ・自分の思ったことを書く。 〇「こわごわ」どんな様子...
たぬきの糸車は、さらに続きますが、少し休憩します。 先日、現場の先生とお話していて気になったことがあります。 いわゆる「管理職批判・不満」です。 どこの学校でもあります。 その内容をうかがっていると納得する面もあります。 職員の意見を尊重しない。 教育委員会を向いていて、職...
ねらい 1段落だけを扱う ○月のきれいなばん、糸を紡ぐ音が聞こえてくる山奥の一軒家の周りの様子を想像する。 ○いたずらするたぬきの様子ときこり夫婦の思いを想像する。 ○一人読みの仕方を理解する。 指導展開 指導1 一軒家のある山奥の様子を読みとろう。 〇1段落だけを...
○題名や挿絵からお話の内容を想像することができる。 子どもは、この作品で最初に目を通すのは挿絵である。 映像から作品に入るであろう。 指導も挿絵から入る。 指導1 本文を読んでから挿絵に入るのではなく、黒板に貼られた6枚の 挿絵から物語のあらすじを想像する。 一枚ず...
教材研究はどこまで大人の研究です。 教師である前の一人の大人としての作品解釈です。 しかし、この作品解釈を子どもに向けての教材解釈に移します。 作品と子どもとを関わらせ方を研究します。 「展開の角度」は、、子どもに対する作品の見せ方であり指導の角度です。 子どもはこの作品の...
7段落 わなにかかったたぬき。 どうして、何度もたずねてきたたぬきが罠にかかったのだろうか。 罠はいたずらをする場所に仕掛けるということは、このたぬきは、いつもと違うルートで尋ねてきたことになる。 罠にかかったたぬきは、おかみさんに助けられる。 「こわごわいってみると」...
段落ごとに見てみよう。 4段落 しょうじの穴から二つの目玉、あかるい障子には、たぬきのかげが映っている。 幻想的であったり、牧歌的であったり、あるいは、少し怪奇的な感じがしないわけではない。 「二つの目玉」「月の明るいしょうじ」がキーワードである。 障子に映るたぬきの体の...
段落を追って教材を考えます。 1段落 「きこり」という職業は、すでに死語になっている。 きこりとは、「山林の木を伐ること。また、それを職業と する人」 きこりが何のために、山奥に住んでいるのか、そこで、どんなことをしているのかということを理解しなければならない。 「山おく...
一年生の物語文の指導は、身をもって作品のなかに没頭することである。夢中になる子どもを育てたい。 以下私の実践例です。 1.単元のねらい ○語のまとまりや言葉の響きなどについて考えながら音読することができる。 ➡子どもは言葉を声にだすことで自分の気持を表す。 しかし、一年生...
先生が職務怠慢での崩壊と人一倍熱心な場合の崩壊とではどちらが多いでしょうか。 後者に多いのです。 勤務怠慢の先生の場合 子どもたちは学校に楽しみにくるのです。 厳しい説教も叱責もありません。 先生と一緒にわいわいとさわいでおればいいのです。 勉強は塾ですればいいです。 人一...