勉強ができて真面目な子供は、怠けないように成績があがるようにと努力します。 保護者からも先生からも大きく期待されています。 そして、彼らは「良い子」としての評判を大人からもらっています。 彼らは、日々緊張しています。 自分の生活スタイルを乱すまいとしています。 時によっては...
全体学習と班学習との関連をさぐると、およそ下記の二つに分けられると考えます。 (1)課題提示➡各班学習➡全体学習 (2)課題提示➡全体学習➡班学習➡全体学習 個人学習は、すべてに含まれていると考えてください。 (1)の場合 班である程度、課題が吟味され、学びの方向が焦点づけ...
授業展開のなかで、一人ひとりの子どもと班学習と関わり合いを大切にします。 なぜならば、班員がリーダーに依存して、何も考えださないで終わるからてす。 班でまとめたことも、自分とは関係のないものとして傍観することになります。 それらの問題に対処するために次のようなことを考えます...
学習は、わからないことから出発するとよく言われています。 班のなかで、「わからない」と一人一人の子どもが言えるでしょうか。 全体学習と比べると、何か言いやすいように思われますが実際は違います。 班の一人ひとりが「ここがわからない」と言ったとしましょう。 わからない内容を班員...
私の家から車で5分のところに、大きな農産物の直売所があります。 いつもにぎわっています。 土日は、駐車場に入る車で渋滞します。 直売所は、地元の野菜を中心に売られ、他よりも新鮮かつ安値です。 でも、私は、開設当時から知っていますが、あまり好きではありません。 その理由をお話...
小集団にして、人数を4人ぐらいにすると、多人数よりも子どもたちが話し合いに参加するだろうと考えがちです。 しかし、実際には、それほど差はありません。 能力の低い子どもや社会性の乏しい子どもは、主要メンバーになれません。 形式的に参加しているにすぎないこともあります。 小集団...
教育随想 649回 小集団学習 「おもしろみ」「よくわかる」「役に立つ」
小学校も教科担任制が本格的に実施されようとしています。 一部の教科においては、教科を交換して教えるという学校もあります。 教科担任になると、教科内容、知識に重きがおかれる可能性があります。 学習集団を育てるという意識は低いようです。 もちろん、そうでない先生も多くおられます...
ある先生が、この教材はあまり好きではないので、教えにくいと言われました。 その先生は、それをもって、この教材はあまりよくないとも言われました。 料理するとき、どのような具材であっても、それを生かすための調理方法を考えます。 いろいろと試してみることで、具材の良さが表れます。...
授業を進めていくと、一人ひとりの子どもが学習問題に対して疑問をもちます。 ところが、自分の疑問が自己表現として表面に表すことができません。 そのうちに、自分の疑問も自然消滅していきます。 これを繰り返していく間に学習意欲の減退が見られるようになります。 子どもたちは疑問を抱...
体育や休憩時間に、クラスでなわとびをしているのを見かけます。 一人なわとびと集団なわとびがあります。 一人なわとびが苦手な子どもを観察していると、なわの動きと眼球の動きが連動していません。 なわの動きに目の動きがついていかないのです。 これを解消するためには、体の側面で片手...
話し方の指導については、今まで、何度もとりあげてきました。 指導するとき、必ず、授業場面において指導します。 授業から切り離して、言葉、基本話型だけを指導しません。 言葉は、その場面において、必要だから生まれるものです。 「わかる」「わからない」の弁別から指導が始まります。...
授業者の発問、質問のあとすぐに子どもたちに発言を求めることがあります。 問いに対して、子どもたちにできるだけ早く答えさせます。 先生が自分の考える答え、正解?を求めるからでしょう。 テンポよく指導を進めたいからでしょう。 子どもたちは、授業者に引っ張られています。 先生の期...
子どもの学び、特に、話し合いをさせていると主題からそれることがあります。 子どもたちが自分の思いを友だちにぶつけ合うと話題がそれることがあります。 話し合い学習に熱が入ると、その傾向が強いです。 それを微笑みをもって見守るのが楽しいです。 指導者の思いとは、違った方向に学び...
授業において、学習を深める上において、とても大切な発問です。 子どもたちの考えが落ち着かないようにします。 子どもたちは答えをだしてしまうと、それが正解だとして落ち着きます。 それ以上に追求しようとはしません。 これは、問いを出して、正解を求める学習の悪い習慣からきています...
授業をしていると、子どもたちは、指導者の意図とは違って、思わぬところでつまずきます。 理解できない子どもがでます。 頭のなかがごちゃごちゃになったという子どもがでます。 さらに、その原因が先生の問いかけであったりします。 途中で考えに混乱で生じた子どもを救う必要があります。...
教育随想 640回 国語「3年とうげ」一人の人間として、作品を味わう
◎登場人物の気持ちの変化について、場面の移り変わりと結び付けて具体的に 想像することができる。 〇様子や行動、気持ちや性格を表す語句の量を増やし、話や文章のなかで使えるようにする。 〇登場人物の行動や気持ちについて、叙述をもとに捉えることができる。 ・・・・・・・・・・・...
スモールステップ発問は、子どもの理解過程にそって、細かく助言、発問をします。 常に、段差の少ない学びの道を作ります。 ところが、これでは、子どもたちの思考力を育てるには弱いです。 飛び石発問、川の端から端へと飛び石が敷かれています。 その間隔は、だいたい等距離にしてあります...
これは、よくある発問ですね。 子どもたちの思考を刺激する時に使います。 「ごんぎつね」の導入の時に使うことがあります。 子どもたちの最初の感想は、「ごんが殺されてかわいそう」と言います。 その時に、指導者は否定します。 「ごんは、馬鹿だね。わざわざ人間の家に入ってしまうなん...
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勉強ができて真面目な子供は、怠けないように成績があがるようにと努力します。 保護者からも先生からも大きく期待されています。 そして、彼らは「良い子」としての評判を大人からもらっています。 彼らは、日々緊張しています。 自分の生活スタイルを乱すまいとしています。 時によっては...
前回、「わからない」と「できない」の間にある境界についてお話しました。 今回は、「わからなくなった時」に、「わからない内容」を取り上げいくつかの選択肢を 先生が提示してみます。 二者択一 三者択一・・できるように、選択肢を示します。 これは、指導案を立てる時、発問研究として...
最初にすべきことは、「わからない」のか「できない」のかを分類できる子供です。 子供たちは、「わかりません」とは発言するが、「できません」と発言する子は少ないです。 「できません」とは、結果として自分には無理であると宣言するようなものです。(能力がないということ) 一方、「わ...
親は子供に語りかけます。 「そんなこと、気にしなくていいんだよ」 「失敗してしまったんだね、次にかんばればいいよ」 「うまくいかなかったんだね。でも、あなたは努力していたよ」 これらは、子供にとっての安全基地です。 どんなにうまくいかなくても、あるがままを受け入れてくれる人...
も今も先生の子供に対する指導は、初めに論理ありきの指導になりがちです。 参考書や指導手引書などを通して、子供に対する指導方針をたてます。 市販の教育図書をみると、ほとんどはハウツーものです。 「発言しない子には」「暴力的な子には」「落ち着かない子には」等に対する指導の手だて...
世間の流れとして、学級担任がすべて(音楽・図工以外)の教科を担当する時代が終わるようです。 高学年では、特定教科の専科制が実施されています。 先生の労働時間の軽減。 子供の指導に対する困難さ。 教材研究の負担の減少。 先生が得意な教科を担当することによる負担軽減。 他にもい...
わからないことを大切にする学級づくり 「わかりません」この発言が学習中に抵抗なく使用できる。 だれでも最初は抵抗があります。 子供たちの「わかりません」言葉の裏に潜む心理状態を探ります。 「わかりません」と快い響きで言えることもがいる一方で、暗い気配が感じられる子供がいます...
「子供や生徒と友だち関係のように親しくしたい」 「子供となんでも話せるようになりたい」 「子供から相談をうける先生になりたい」 先生と子供との間には、どんなに親しくなっても友だち関係は成立しません。 先生という職業を通して子供と関わっています。 しかも大人です。 自分では子...
消極的な子を積極的な子に 暗い子を明るい子に 話をしたがらない子をできる子に 時間を必要とします。 根気よく子供に寄り添います。 上記のことの原因の多くは、子供の自信喪失です。 自分に対する価値を低下させています。 もっと積極的になりなさいと行動面を指導してもだめです。 そ...
生は一年間、子供たちと関わり育てていくなかにおいて、どのようなプレゼントを用意するのでしょうか。 このプレゼントとは、誕生日のような品物ではありません。 先生は義務教育として子供たちを一年間預かっています。 子供たちの「社会的に不適応なところ」を矯正してあげることが、先生が...
先生として生きることと自分として生きることの間には、ギャップを感じることが多いですね。 これは、誰もが身に覚えのあることです。 何か気にかかること、不愉快なこと、腹立たしいことは日常茶飯事です。 そのような時、なんでもないことにこだわります。 無性に腹がたつことがあります。...
テレビを視聴していると、出演者の話す速さが早すぎます。 ぺらぺらしゃべことが、かっこいいと思っている人もいます。 頭の回転が速そうに見えます。 聞き手は疲れます。 間合いを与えてくれません。 考えたり納得したりする間がありません。 聞き手を意識した話し方ではないです。 私の...
学級崩壊の原因は、おおよそにおいて三つあげられます。 1.甘やかし、集団管理の拙さ 2.締め付け、集団管理の厳しさ 3.教師としての実力不足 1.甘やかし、集団管理の拙さについて 子供の要求をできるだけ聞き入れることでいい先生を演出。 叱らないことで易しい先生を演出。 人間...
現場の先生とお話していると どんな言葉かけをしたらいいですか。 どのように指導すればいいですか。 大抵は方法論についての質問が多い。 それよりも先生はもう少し踏み込んで考えなければならない。 目の前の子供に、なぜ、言葉かけをするのか。 言葉かけをするねらいは何か。 言葉をか...
指導しやすい子なんていないです。 もし、簡単に指導できたとしたら、相手の子供が無理をしているかもしれません。 子供は刹那的です。 先生に好かれたい、嫌われたくないのです。 それができなくなったら抵抗し始めます。 先生は、自分の意思に関わらず子供に対して権力を持っています。 ...
かよし学級の先生からうかがったことです。 新年度は、なかよしの子供たちは、交流学級にいることが多いそうです。 担任する4人の子供たちの様子を見るために、それぞれの学級を巡回しているということです。 その先生が、「それぞれの学級の雰囲気が大変違うものですね。この差はどこからき...
散策のとき、近所の学校の横を通ります。 運動場が緑道に面しています。 体育の授業が行われています。 先生が子供たちに助言、指示を出しています。 先生は、子供たちを集めることなく指示を出しています。 その時の目は全体の子供を把握していません。 言葉が空中をさまよっています。 ...
授業は子供に知識を伝えるもの。 授業は文化遺産を伝えるもの。 今までの文化を子供たちに伝えるもの。 そのための年間学習指導計画。 授業はもう一つの側面がある。 学ぶ意欲、学習意欲を育てる。 子供に学びに対するエンジンを取り付ける。 学ぶ意欲は、教材の面白さ、わかりやすさと難...
子供たちが目に入る順に学習します。 教科書をもらったら、まず、目にするのは教科書の表紙です。 表紙は子供たちの気持をひきつけるための工夫がなされています。 授業の始まり。 子供たちは目次をとばして単元教材のページを開いています。 「教科書の表紙から勉強しましょう」(子供たち...
新学期が始まりゆっくりと授業を進めます。 年間学習指導計画に縛られて、最初からアクセルをふかして授業を実施します。 計画にしたがって、学習指導目標を遂行しようとします。 果たして、どれだけの子供たちがついてこれるでしょうか。 どれだけの子供たちを失望させることでしょうか。 ...
ワークシートを出して 「先生、去年、こんなプリントを使ったのですが、今年も使いませんか」と進められる。 「参考にします」と言って、受け取る。 子供がどのように学んでくるか、動くかがわからない前にすでにシートが準備されている。 子供たちの学び方と思考の枠組みが決められている。...
学校行事をいつにするかを決めるとき、近隣の学校はどうしているかを調べることがある。 コロナ状況にあっては、自分の学校よりも周りの学校の対策が気になる。 みんなで揃えるほうがいいこともあるからだ。 学校独自で走りださないほうが、あとで、世間の批判をかうことはない。 保護者は、...
自然豊な公園に中学年ぐらいの子供たちがやってきた。 一人ひとりの子供たちの手にはカメラが持たされている。 子供たちが自然をカメラにおさめる勉強だとわかる。 先生は、子供たちの前にたってかっこよく指導してされている。 大きく通る声で子供たちに自然観察の仕方を教えていた。 私は...
指導者である先生は、とてもプライドが高いです。 プライドは高くもつべきです。 教育に携われることにプライドをもちます。 だからこそ、自分の指導方法が思わしくない時は自省します。 ところが、自分の指導がうまくいかないと子供を責め立てます。 だれにでも思い当たることがありますね...
どの学校も高学年は専科制のシステムを取り入れているようです。 担任が一つの学級のすべての学習を指導することがなくなりつつあります。 授業の準備負担を少しでも減らすという学校もあります。 お互いの専門性を生かすというのも耳にします。 あるいは、複数の教員で子供たちに関わるのが...
よい学級を受け持つことになりました。 前の先生がしっかりと子どもたちをしつけているので手間がいらないです。楽勝ですね。」という先生。 気の毒なことに、連休明けぐらいから、学級の子どもたちへの愚痴ばかりが始まりました。 子供たちに指導したことが大人になっても目に見えて残るもの...
前回の続きで、6月20日から7月10日になっても学級に変化がない場合の問題です。 子供たち一人ひとりの学習意欲が正常に育てられていないです。 個々の能力に関係のない一定水準の授業が行われているからです。 本来は、授業は子供たちの学習に対する意欲化をはかるものです。 「がんば...
経験的なことから言います。 6月20日から7月10日ぐらいの間に、活気 笑い声 緊張感のある学級に変化します。 なぜ、その期間かと問われてもその理由を明確には答えられません。 あくまで私の実践上のことです。 不思議なことにどの学年を担任しても同じ時期なのです。 その時期にふ...
一人ひとりの子供が学習にどのように関わるかのかを中心に見ていく。 学級をどのように組織するかよりも優先する。 外枠、外堀を先に固めてしまわないことである。 見かけ上は学級がまとまりを持っているかのように見えるが、やがて時間がたつと6月ごろには崩れていく。 逆に、個人を重視し...
一学期は、子供たちの学習意欲・生活改善意欲の向上をめざす。 この場合、生活よりも学習を優先する。(生活改善もするのだが) 学習意欲がでてくると、子供たちの生活改善意欲も比例してよくなる。 反対に、生活改善意欲が見られても学習意欲につながるとは言えない。 学校の主たる活動は学...
学級づくりは、仲良しになる学級集団ではない。 学級づくりとは「学習集団づくり」である。 現在、小学校でも一部専科の授業を実施している。 専科であっても、学習集団を基盤にして授業をする。 理科であれば、理科の指導を通して理科を追及する学習集団を育てる。 学級集団は仲良しこよし...
先日、ある先生に実践記録を書くことを求めた。 ところが、実践の内容がすぐに思い出せない。 言葉となってあがってこない。 それは、すでに実践がないからだ。 ただの通りすがりの思い出にすぎない。 体験、経験として見聞したことがあるだけである。 実践は、子供の事実、子供の未熟さ、...
先生が子供一人ひとりの心を捉えるために、積極的に子供たちに働きかけるのが1の段階でした。 子供の表情をしっかりと脳裏に刻み付ける。 何気なく子供たちと会話を交わす。 2の段階では、子供の心をひきつける。 先生に対して親しみから尊敬に移行する時期である。 その中でも、子供たち...
先日、旅行で遠出したときのこと。 ホテルに宿泊した時、修学旅行生の団体と出会った。 子供たちは、ロビーで楽しそうに会話を楽しんでいた。 ロビーいっぱいに広がった学生のため、通行に支障をきたしていた。 私たち夫婦も人混みをかき分けるようにして移動した。 その時に、集団のどこか...
「どの子にも同じ言葉使い、同じ態度で接する。」 これが一番難しい。 同じ言葉を使っているようでも、話している時の表情が異なる。 声には相手に対する想いが自然にでてしまうことがある。 先生自身が相当意識しておかないと、子供たちから見ると差別感を与える。 注意・叱責は簡潔に 心...
学習中を含む学校生活のなかでグダグタ注意を乱発しない。 先生病というものがあります。 自分以外の人間をみると、つい口出しして指導しようとする。 先生は、退職してもだいだい見分けがつく。 まなざしが厳しいというか、きついというか、人を評価する目である。 子どもたちの所作は、大...
2の段階 一人ひとりの子どもの心をひきつける 5月、6月ぐらいの期間です。 子どもの心をひきつけるとは、 子どもが先生の魅力を感じ取り「先生、いいなあ」と思うことです。 ①子どもからの話は、どのような場合でも、すぐその場で聞かしてもらう。 子どもたちが...
子どものことをじっくりと観察することが大切です。(以前にお話をしたように) できるだけ客観的に子どもを把握します。 日々、子どもたちの振る舞いに注意します。 朝の挨拶の仕方 友達との会話の様子 授業前の椅子に座っての待ち方 ノートの取り方 聞き方 話し方 休憩時の様子 学習...
一学期は、学習や生活、そして、人間関係づくりにおける基礎をつくる時期です。 この期間をしつけと称して圧力をかけても、二学期になると学級や子どもたちは荒れてきます。 先生の一年間にかける努力の6割は、この一学期の実践にあります。 ちなみに、二学期は3割、三学期は1割です。 土...
街を歩いているときです。 大きな駅前にいました。 向こうから子どもと母親が手をつないで列をなして歩いてきます。 子どもを車道を走る車から遠ざけるようにして手をつないで歩いています。 そして、母親も列をなして歩いています。 最初は、遠目に見ていると、どこかの宗教団体なのかと一...